JP2009029242A - 鉄道車両用氷雪除去装置と鉄道車両の氷雪除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】危険な作業を省け、予め多数の作業員を確保することなく、氷雪を剥落させたい場所で車体に付着した氷雪を剥落させる鉄道車両用氷雪除去装置を提供すること。
【解決手段】鉄道車両用氷雪除去装置12は、車輪の前方および後方に臨むスカート部14を構成する壁板を振動させる振動発生装置16と、壁板の振動を許容して壁板を支持する支持構造18を含んで構成されている。壁板は複数枚の板材20が並べられて構成されている。支持構造18は、車体で支持され複数枚の板材20の長さ方向の両端をそれら板材20の厚さ方向の両側から弾性部材22を介して挟持する支持部材24を備えている。振動発生装置16は、車体の床下で支持された電動モータ30と、電動モータ30の出力軸から該出力軸の径方向に変位した箇所3002と、複数枚の板材20とを個別に連結する連結部材32とを含んで構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】鉄道車両用氷雪除去装置12は、車輪の前方および後方に臨むスカート部14を構成する壁板を振動させる振動発生装置16と、壁板の振動を許容して壁板を支持する支持構造18を含んで構成されている。壁板は複数枚の板材20が並べられて構成されている。支持構造18は、車体で支持され複数枚の板材20の長さ方向の両端をそれら板材20の厚さ方向の両側から弾性部材22を介して挟持する支持部材24を備えている。振動発生装置16は、車体の床下で支持された電動モータ30と、電動モータ30の出力軸から該出力軸の径方向に変位した箇所3002と、複数枚の板材20とを個別に連結する連結部材32とを含んで構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、走行時に鉄道車両の車体に付着された氷雪を剥落させる鉄道車両用氷雪除去装置と氷雪除去方法に関する。
例えば、降雪地帯において、新幹線が在来線を走行する場合などレール上に積もった雪が、車輪荷重により溶融し水滴となったものが繰り返してスカート部や床下構造部などに付着する。そして、外気温度の低下、高速走行時の冷却作用により氷結し、さらに、この部分に大気中の雪、車体通過時に舞い上がった路線上の雪が付着し、成長していく。
特に、車輪前後のスカート部の内面に付着した氷雪は、場合によっては車輪近傍まで成長することがある。
そして、降雪地帯から抜け出した走行時、気温の上昇により車体に付着した氷雪が自然落下すると、時速250〜300kmで走行していることから大きな氷雪片である場合には線路上のバラスト(砕石)を跳ね上げ、床下構造部に損傷を与える。特に、対向車両に遭遇した際の風圧で氷雪が落下する確立が高く、対向車両に損傷を与えるなど極めて危険な状態が起きる。
このような氷雪の車体への付着を防止するため、ゴムなどの弾性材料を使用し弾性材料を拡縮する技術が提案されているが、重量の点で問題があり採用されるに至っていない。
実公昭63−10378
特に、車輪前後のスカート部の内面に付着した氷雪は、場合によっては車輪近傍まで成長することがある。
そして、降雪地帯から抜け出した走行時、気温の上昇により車体に付着した氷雪が自然落下すると、時速250〜300kmで走行していることから大きな氷雪片である場合には線路上のバラスト(砕石)を跳ね上げ、床下構造部に損傷を与える。特に、対向車両に遭遇した際の風圧で氷雪が落下する確立が高く、対向車両に損傷を与えるなど極めて危険な状態が起きる。
このような氷雪の車体への付着を防止するため、ゴムなどの弾性材料を使用し弾性材料を拡縮する技術が提案されているが、重量の点で問題があり採用されるに至っていない。
そのため、車体に付着した氷雪が成長し走行に支障を来たしたり、自然落下した際の危険が大きいなどと判断された場合、予め多数の作業員を確保しておき、最寄の駅の空きレーンに車体を引き込み、決められた時間内でへらなどを用いて車体を傷めないように人力で氷雪を削り落とす作業がなされているのが現状である。
そしてこの作業は、車両に通電された状態であるため危険な作業となり、予め多数の作業員を確保しておかなければならないことからコストがかさむ不具合があった。
本発明者は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、危険な作業を省け、予め多数の作業員を確保することなく、氷雪を剥落させたい場所で車体に付着した氷雪を剥落させる鉄道車両用氷雪除去装置と氷雪除去方法を提供することにある。
そしてこの作業は、車両に通電された状態であるため危険な作業となり、予め多数の作業員を確保しておかなければならないことからコストがかさむ不具合があった。
本発明者は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、危険な作業を省け、予め多数の作業員を確保することなく、氷雪を剥落させたい場所で車体に付着した氷雪を剥落させる鉄道車両用氷雪除去装置と氷雪除去方法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、走行時、車体の壁板に付着された氷雪を剥落させる鉄道車両用氷雪除去装置であって、前記氷雪が付着された前記壁板の面と反対の面側に前記壁板を振動させる振動発生装置が設けられ、前記壁板は、この壁板の振動を許容する支持構造を介して前記車体で支持されていることを特徴とする。
また、本発明は、走行時に車体の壁板に付着された氷雪を剥落させる鉄道車両の氷雪除去方法であって、前記壁板を、複数枚の板材を並べて構成し、前記複数枚の板材で前記氷雪が付着された面と反対の面から前記複数枚の板材を個別に振動させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、走行時に車体の壁板に付着された氷雪を剥落させる鉄道車両の氷雪除去方法であって、前記壁板を、複数枚の板材を並べて構成し、前記複数枚の板材で前記氷雪が付着された面と反対の面から前記複数枚の板材を個別に振動させるようにしたことを特徴とする。
本発明の鉄道車両用氷雪除去装置および氷雪除去方法によれば、壁板を振動させることで壁板に付着した氷雪を剥落させるので、作業員による危険な作業を省け、予め多数の作業員を確保することなく、氷雪を剥落させたい場所で車体に付着した氷雪を剥離させることができ、作業性の向上およびコストダウンを図る上で極めて有利となる。
以下、本発明の鉄道車両の氷雪除去方法を鉄道車両用氷雪除去装置と共に図面にしたがって説明する。
図1は鉄道車両の車輪部分の説明図、図2(A)はスカート部の拡大斜視図、(B)はスカート部の側面図、図3(A)乃至(D)は板材と支持部材の説明図を示す。
鉄道車両用氷雪除去装置12は、走行時に車体の壁板に付着された氷雪を剥落させるものである。
鉄道車両の車輪はその前後左右が壁板からなるスカート部14により覆われており、走行時に、車輪の前方および後方に臨むスカート部14の内面14Aに多くの氷雪が付着するため、本実施の形態では、車輪の前方および後方に臨むスカート部14に鉄道車両用氷雪除去装置12が設けられている。
鉄道車両用氷雪除去装置12は、車輪の前方および後方に臨むスカート部14を構成する壁板を振動させる振動発生装置16と、壁板の振動を許容して壁板を支持する支持構造18を含んで構成されている。
なお、鉄道車両用氷雪除去装置12を設ける箇所は、スカート部14に限定されず、車体に付着した氷雪を剥離したいその他の箇所に設けるなど任意である。
図1は鉄道車両の車輪部分の説明図、図2(A)はスカート部の拡大斜視図、(B)はスカート部の側面図、図3(A)乃至(D)は板材と支持部材の説明図を示す。
鉄道車両用氷雪除去装置12は、走行時に車体の壁板に付着された氷雪を剥落させるものである。
鉄道車両の車輪はその前後左右が壁板からなるスカート部14により覆われており、走行時に、車輪の前方および後方に臨むスカート部14の内面14Aに多くの氷雪が付着するため、本実施の形態では、車輪の前方および後方に臨むスカート部14に鉄道車両用氷雪除去装置12が設けられている。
鉄道車両用氷雪除去装置12は、車輪の前方および後方に臨むスカート部14を構成する壁板を振動させる振動発生装置16と、壁板の振動を許容して壁板を支持する支持構造18を含んで構成されている。
なお、鉄道車両用氷雪除去装置12を設ける箇所は、スカート部14に限定されず、車体に付着した氷雪を剥離したいその他の箇所に設けるなど任意である。
車輪の前方と後方に臨むスカート部14の壁板は、それぞれ複数枚(3枚)の板材20が並べられて構成され、図2(B)に示すように、スカート部14の外面14Bを構成する各板材20の面には、振動発生装置16に連結するためのフランジ2020が突設されている。
各板材20は幅よりも大きい寸法の長さを有し、それらの長さ方向を互いに平行させて車幅方向に延在させ、上下に傾斜する方向に並べられている。
板材20は、アルミ合金やステンレスなどの金属製であってもよく、あるいは合成樹脂製であってもよく、あるいは、繊維強化プラスチック製であってもよく、本実施の形態では、吸音性を高めるための小孔が多数形成されたアルミ合金製板(パンチングメタル)が用いられている。
各板材20は幅よりも大きい寸法の長さを有し、それらの長さ方向を互いに平行させて車幅方向に延在させ、上下に傾斜する方向に並べられている。
板材20は、アルミ合金やステンレスなどの金属製であってもよく、あるいは合成樹脂製であってもよく、あるいは、繊維強化プラスチック製であってもよく、本実施の形態では、吸音性を高めるための小孔が多数形成されたアルミ合金製板(パンチングメタル)が用いられている。
図3(A)、(B)に示すように、支持構造18は、車体で支持され複数枚の板材20の長さ方向の両端をそれら板材20の厚さ方向の両側から弾性部材22を介して挟持する支持部材24を備えている。
支持部材24は、フランジ2402を介して車体に取着されている。
支持部材24は溝形鋼で構成され、図3(B)に示すように、各板材20の厚さ方向の両面と溝形鋼のフランジ2402との間、および各板材20の端面とウェブ2404との間に弾性部材22が介在しており、従って、弾性部材22も溝形を呈している。
このような弾性部材24として、ゴムなどのような従来公知の様々な弾性材料が使用可能であり、支持部材24により弾性部材24を介在させて板材20を支持することで、車体に対して騒音を生じることなく板材20を振動できるようにしている。
支持部材24は、フランジ2402を介して車体に取着されている。
支持部材24は溝形鋼で構成され、図3(B)に示すように、各板材20の厚さ方向の両面と溝形鋼のフランジ2402との間、および各板材20の端面とウェブ2404との間に弾性部材22が介在しており、従って、弾性部材22も溝形を呈している。
このような弾性部材24として、ゴムなどのような従来公知の様々な弾性材料が使用可能であり、支持部材24により弾性部材24を介在させて板材20を支持することで、車体に対して騒音を生じることなく板材20を振動できるようにしている。
また、図3(D)に示すように、本実施の形態では、隣り合う板材20は、それら板材20の間に、板材20の厚さ方向および幅方向の相対的変位を許容すると共にそれら板材20が相対的に屈曲する動きを許容する弾性部材26が介在した状態で連結されている。
すなわち、板材20の幅方向の一端の端面に凹溝2002が設けられ、板材20の幅方向の他端の端面に凹部2002に挿入される大きさの凸部2004が設けられている。そして、隣り合う板材20間において、一方の板材20の凸部2004が他方の板材20の凹溝2002に挿入され、板材20の厚さ方向における凸部2004の両側と凹溝2002の側面2002Aとの間、および板材20の幅方向における凸部2004の端部と凹溝2002の底面2002Bとの間に弾性部材26が介在しており、弾性部材26は溝形を呈している。
このような弾性部材26として、ゴムなどのような従来公知の様々な弾性材料が使用可能であり、隣り合う板材20の間に弾性部材26を介在させることで、騒音を生じることなく板材20相互が個別に振動できるようにしている。
なお、図3(C)に示すように、隣り合う板材20の端部間に隙間Sを確保するようにしても、騒音を生じることなく板材20相互を個別に振動させることができる。
すなわち、板材20の幅方向の一端の端面に凹溝2002が設けられ、板材20の幅方向の他端の端面に凹部2002に挿入される大きさの凸部2004が設けられている。そして、隣り合う板材20間において、一方の板材20の凸部2004が他方の板材20の凹溝2002に挿入され、板材20の厚さ方向における凸部2004の両側と凹溝2002の側面2002Aとの間、および板材20の幅方向における凸部2004の端部と凹溝2002の底面2002Bとの間に弾性部材26が介在しており、弾性部材26は溝形を呈している。
このような弾性部材26として、ゴムなどのような従来公知の様々な弾性材料が使用可能であり、隣り合う板材20の間に弾性部材26を介在させることで、騒音を生じることなく板材20相互が個別に振動できるようにしている。
なお、図3(C)に示すように、隣り合う板材20の端部間に隙間Sを確保するようにしても、騒音を生じることなく板材20相互を個別に振動させることができる。
なお、氷雪が付着される各板材20の面(スカート部14の内面14A)に、摩擦係数の小さいフッ素樹脂などによりコーティングを施したり、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)による皮膜を形成するなど、自己潤滑性を高めるための表面処理を施すと、除氷雪効能が高まり、氷雪を剥落させる上で有利となる。
また、本実施の形態では、3枚の板材20を上下に並べた場合について説明したが、複数枚の板材30を車幅方向(水平方向)に並べるようにしてもよい。
また、車幅は3m前後あるので、板材20は、その長さを車幅に合わせた3m前後のものを用いてもよい。あるいは、スカート部14の壁板を車幅の中心において幅方向に2分割し、1.5m前後の長さの3枚の板材20の両端が支持部材24で支持されたものを車輪の前方と後方にそれぞれ2組づつ用いてもよい。
また、長さが大きい板材20を幅方向に並べて用いる場合、それら板材20の長さ方向の中間部に欠部を形成しておき、それら板材20の幅方向に延在する支持板を板材20の厚さ方向の両面に当て付け、それら支持板を前記欠部を通る連結具により連結し、板材20の長さ方向の中間部を挟持するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、3枚の板材20を上下に並べた場合について説明したが、複数枚の板材30を車幅方向(水平方向)に並べるようにしてもよい。
また、車幅は3m前後あるので、板材20は、その長さを車幅に合わせた3m前後のものを用いてもよい。あるいは、スカート部14の壁板を車幅の中心において幅方向に2分割し、1.5m前後の長さの3枚の板材20の両端が支持部材24で支持されたものを車輪の前方と後方にそれぞれ2組づつ用いてもよい。
また、長さが大きい板材20を幅方向に並べて用いる場合、それら板材20の長さ方向の中間部に欠部を形成しておき、それら板材20の幅方向に延在する支持板を板材20の厚さ方向の両面に当て付け、それら支持板を前記欠部を通る連結具により連結し、板材20の長さ方向の中間部を挟持するようにしてもよい。
振動発生装置16は、車体の床下で支持されたアクチュエータと、前記アクチュエータと複数枚の板材20とを個別に連結する連結部材32とを含んで構成されている。
アクチュエータは板材20を振動(微振動)させるものであればよく、従来公知の様々なものが使用可能であり、本実施の形態では、アクチュエータとして電動モータ30を用いている。
なお、本実施の形態では、単一の電動モータ30により複数枚の板材20を振動させるようにしているが、各板材20枚に電動モータ30を設けるなど用いる電動モータ30の数は任意であり、また、電動モータ30は減速して用いるようにしてもよい。
連結部材32は、ロッドの両端にそれぞれロッドエンドなどの継ぎ手が取着されたもので、電動モータ30の出力軸から該出力軸の径方向に変位した箇所3002と、複数枚の板材20のフランジ2020とを連結している。
電動モータ30として市販品が使用可能であり、氷雪を剥落させる上で板材20を振動させる振動数は20〜50/秒程度が好ましく、また、各板材20の振幅は3〜5mm程度が好ましい。
なお、電動モータ30に電源を供給する電源装置が設けられ、前記電源装置は車両走行用の電力から前記電源を生成している。
アクチュエータは板材20を振動(微振動)させるものであればよく、従来公知の様々なものが使用可能であり、本実施の形態では、アクチュエータとして電動モータ30を用いている。
なお、本実施の形態では、単一の電動モータ30により複数枚の板材20を振動させるようにしているが、各板材20枚に電動モータ30を設けるなど用いる電動モータ30の数は任意であり、また、電動モータ30は減速して用いるようにしてもよい。
連結部材32は、ロッドの両端にそれぞれロッドエンドなどの継ぎ手が取着されたもので、電動モータ30の出力軸から該出力軸の径方向に変位した箇所3002と、複数枚の板材20のフランジ2020とを連結している。
電動モータ30として市販品が使用可能であり、氷雪を剥落させる上で板材20を振動させる振動数は20〜50/秒程度が好ましく、また、各板材20の振幅は3〜5mm程度が好ましい。
なお、電動モータ30に電源を供給する電源装置が設けられ、前記電源装置は車両走行用の電力から前記電源を生成している。
本実施の形態では、内面14Aに付着した氷雪を剥落させたい場所で、電動モータ30を駆動させると、連結部材32を介して各板材20が、予め設定された振動数および振幅で振動する。
これにより、内面14Aに付着した氷雪に変形、割れなどが生じ、内面14Aに付着した氷雪が剥離して落下し、スカート部14から除去される。
無論、降雪地帯の気温や天候の状況に応じて、氷雪が車体に付着されそうな場合に電動モータ30を駆動してもよく、この場合には、スカート部14への氷雪の付着が防止される。
すなわち、降雪地帯の気温や天候の状況に応じて、あるいは、車体に付着された氷雪の状況に応じて、最寄の駅の空きレーンに車体を引き込んで氷雪を剥落させ、また、停車すべき駅に停車している間に氷雪を剥落させることができ、また、走行中に氷雪の車体への付着を防止できる。
これにより、内面14Aに付着した氷雪に変形、割れなどが生じ、内面14Aに付着した氷雪が剥離して落下し、スカート部14から除去される。
無論、降雪地帯の気温や天候の状況に応じて、氷雪が車体に付着されそうな場合に電動モータ30を駆動してもよく、この場合には、スカート部14への氷雪の付着が防止される。
すなわち、降雪地帯の気温や天候の状況に応じて、あるいは、車体に付着された氷雪の状況に応じて、最寄の駅の空きレーンに車体を引き込んで氷雪を剥落させ、また、停車すべき駅に停車している間に氷雪を剥落させることができ、また、走行中に氷雪の車体への付着を防止できる。
したがって、本実施の形態によれば、壁板を振動させて氷雪を剥落させるので、作業員による危険な作業を省け、予め多数の作業員を確保することなく、車体に付着した氷雪を剥落させたい場所で剥落でき、作業性の向上およびコストダウンを図る上で極めて有利となる。
12……鉄道車両用氷雪除去装置、14……スカート部、16……振動発生装置、18……支持構造、20……板材、22、26……弾性部材、24……支持部材、30……電動モータ、32……連結部材。
Claims (12)
- 走行時、車体の壁板に付着された氷雪を剥落させる鉄道車両用氷雪除去装置であって、
前記氷雪が付着された前記壁板の面と反対の面側に前記壁板を振動させる振動発生装置が設けられ、
前記壁板は、この壁板の振動を許容する支持構造を介して前記車体で支持されている、
ことを特徴とする鉄道車両用氷雪除去装置。 - 車輪の周囲を囲むように前記車体にスカート部が設けられ、
前記壁板は、前記車輪の前方と後方に臨む前記スカート部の箇所であってそれぞれ複数枚の板材が並べられて構成され、
前記振動発生装置は、前記複数枚の板材が前記車輪に臨む内面と反対の外面側に設けられ、
前記振動発生装置は、前記車体の床下で支持されたアクチュエータと、前記アクチュエータと前記複数枚の板材とを個別に連結する連結部材とを含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記壁板は、複数枚の板材が並べられて構成され、
前記振動発生装置は、前記氷雪が付着される前記複数枚の板材の面と反対の面側に設けられ、
前記振動発生装置は、アクチュエータと、前記アクチュエータと前記各板材の前記反対の面とを個別に連結する複数の連結部材とを含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記支持構造は、前記車体で支持され前記壁板の端部をその厚さ方向の両側から弾性部材を介して挟持する支持部材を備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記支持構造は、前記車体で支持され前記複数枚の板材の端部をそれら板材の厚さ方向の両側から弾性部材を介して挟持する支持部材を備えている、
ことを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記複数枚の板材は、幅よりも大きい寸法の長さを有してそれらの長さ方向を平行させて並べられ、
前記支持構造は、前記車体で支持され前記複数枚の板材の長さ方向の両端をそれら板材の厚さ方向の両側から弾性部材を介して挟持する支持部材を備えている、
ことを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記複数枚の板材は、幅よりも大きい寸法の長さを有してそれらの長さ方向を平行させて並べられ、
隣り合う前記板材は、それら板材の間に板材の厚さ方向および幅方向の相対的変位を許容する弾性部材が介在した状態で連結されている、
ことを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記複数枚の板材は、幅よりも大きい寸法の長さを有してそれらの長さ方向を平行させて並べられ、
隣り合う前記板材は、それら板材の間に板材の厚さ方向および幅方向の相対的変位を許容すると共にそれら板材が相対的に屈曲する動きを許容する弾性部材が介在した状態で連結されている、
ことを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記アクチュエータは、前記車体で支持された電動モータであり、
前記連結部材は、前記電動モータの出力軸から該出力軸の径方向に変位した箇所と、前記複数枚の板材とを連結している、
ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記振動の振動数は20〜50/秒である、
ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 前記氷雪が付着される面に、自己潤滑性を高めるための表面処理が施されている、
ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用氷雪除去装置。 - 走行時に車体の壁板に付着された氷雪を剥落させる鉄道車両の氷雪除去方法であって、
前記壁板を、複数枚の板材を並べて構成し、
前記複数枚の板材で前記氷雪が付着された面と反対の面から前記複数枚の板材を個別に振動させるようにした、
ことを特徴とする鉄道車両の氷雪除去方法。
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JP2009018604A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 鉄道車両用氷雪付着防止装置と鉄道車両の氷雪付着防止方法 |
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JP2009029256A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 鉄道車両用氷雪除去装置と鉄道車両の氷雪除去方法 |
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-
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- 2007-07-26 JP JP2007194610A patent/JP2009029242A/ja active Pending
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