JP2009029235A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第2ベルト層15は第1ベルト層14よりも幅広に形成され、ベルト補強層20は、そのタイヤ幅方向外方端17a、18aが、第1ベルト層14のタイヤ幅方向外方端14aよりもタイヤ幅方向Hの外方、かつ第2ベルト層15のタイヤ幅方向外方端15aよりもタイヤ幅方向Hの内方に配置されて、第1ベルト層14のタイヤ幅方向外方端14aをタイヤ幅方向Hに跨いでいる。
【選択図】図1
Description
さらに、この文献1記載の空気入りタイヤでは、図2に示されるように、ベルト層101が、幅広の第1ベルト層102、およびこの第1ベルト層102よりもタイヤ径方向Kの外方に配置された幅狭の第2ベルト層103を備えるとともに、ベルト補強層104が、第2ベルト層103のタイヤ幅方向外方端103aをタイヤ幅方向Hに跨いで配置され、このベルト補強層104のタイヤ幅方向外方端104aが、第1ベルト層102のタイヤ幅方向外方端102aよりもタイヤ幅方向Hの内方、かつ第2ベルト層103のタイヤ幅方向外方端103aよりもタイヤ幅方向Hの外方に位置している。
この場合、第2ベルト層103のタイヤ幅方向外方端103aとベルト補強層104との間に介在しているゴム材料に応力が集中して亀裂が生じ、この亀裂に起因して最悪の場合、第1ベルト層102と第2ベルト層103とが剥離する、つまりベルトセパレーションが生ずるおそれがあった。
この発明によれば、ベルト補強層のタイヤ幅方向外方端が、第2ベルト層のタイヤ幅方向外方端よりもタイヤ幅方向内方に配置されているので、例えば車両走行時に空気入りタイヤに作用する遠心力等によって第2ベルト層のタイヤ幅方向外方端が拡径変形しても、ベルト補強層に接触するのを防ぐことができる。
しかも、ベルト補強層が、第1ベルト層のタイヤ幅方向外方端をタイヤ幅方向に跨いで配置され、このベルト補強層のタイヤ幅方向外方端が、第1ベルト層のタイヤ幅方向外方端よりもタイヤ幅方向外方に位置しているので、前述の遠心力等によってベルト層のタイヤ幅方向における両端部が拡径変形するのを抑える、つまりたが効果を現行同等に具備させることができる。
さらに、第2ベルト層が第1ベルト層よりも幅広に形成されて、第2ベルト層が第1ベルト層をタイヤ径方向外方からその全域にわたって覆うように配置されているので、前述の遠心力等によって第1ベルト層のタイヤ幅方向外方端が拡径変形しようとしても、第2ベルト層によりその変形を抑えてベルト補強層に達するのを防ぐことができる。
この場合、空気入りタイヤの重量を増大させることなく、前述のたが効果を具備させることができる。
この場合、前記補強ゴム層が設けられているので、例えばこの空気入りタイヤの成型時にベルト補強層の配置位置がタイヤ幅方向にずれて、ベルト補強層のタイヤ幅方向外方端と、第2ベルト層のタイヤ幅方向外方端とが近接した場合においても、前述のように第2ベルト層のタイヤ幅方向外方端が拡径変形したときにベルト補強層に接触するのを抑制することが可能になり、前述の作用効果を奏する空気入りタイヤを容易かつ確実に形成することができる。
さらにまた、前記有機繊維コードは、ポリエチレン‐2、6‐ナフタレート繊維コードであってもよい。
これらの場合、前述のたが効果を確実に発揮させることができる。
本実施形態の空気入りタイヤ10では、図1に示されるように、左右一対のビードコア11間でトロイド状に延びるカーカス12のクラウン部12aと、トレッド踏面部13との間にベルト層16が設けられ、このベルト層16とトレッド踏面部13との間にベルト補強層20が設けられている。
なお、図示の例では、第1ベルト層14および第2ベルト層15は、それぞれの幅方向中央部がタイヤ赤道部上に位置させられた状態で、タイヤ周方向の全周にわたって連続して配置されている。
例えば、前記実施形態では、ベルト補強層20として第1ベルト補強層17および第2ベルト補強層18を有する二層構造を示したが、一層構造としてもよいし、あるいは三層以上の多層構造を採用してもよい。
また、ベルト補強層20として、タイヤ幅方向Hに互いに間隔をあけて左右一対備えられた構成を示したが、タイヤ幅方向Hの大きさが第1ベルト層14よりも広くかつ第2ベルト層15よりも狭いベルト補強層を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、補助ゴム層19として第2ベルト層15のタイヤ幅方向Hにおける両端部に、その表裏面を被覆するように設けられた構成を示したが、これに代えて、第2ベルト層15のタイヤ幅方向Hにおける両端部にその表面を被覆するように設ければ、裏面を被覆するように設けなくてもよい。
また、ベルト補強層20に埋設する有機繊維コードは前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
まず、この試験に供する空気入りタイヤについて説明する。
従来例として図2で示した空気入りタイヤ100を採用し、実施例として図1で示した空気入りタイヤ10を採用した。
従来例の空気入りタイヤ100は3種類用意し、これら3種類全ての空気入りタイヤ100において、第1ベルト層102の幅L1は130mm、第2ベルト層103の幅L2は113mm、第1ベルト層102のタイヤ幅方向外方端102aと第2ベルト層103のタイヤ幅方向外方端103aとのタイヤ幅方向Hにおける距離L3は8.5mm、ベルト補強層104の幅L4は24mmとした。
なお、実施例および従来例の空気入りタイヤ10、100それぞれの補助ゴム層19は同形同大にし、前記表部分19aのタイヤ幅方向Hにおける大きさは20mm、前記裏部分19bのタイヤ幅方向Hにおける大きさは10mm、厚さを0.5mmとした。
以上の5種類の空気入りタイヤ10、100は全て、サイズを205/65R16 106Lとした。
これらのうち前記ひずみ量は、各空気入りタイヤをJATMA規定の標準リム(5.5J×16)に装着し、内圧を50kPaかけたときの、第1ベルト層14、102のタイヤ幅方向外方端14a、102aと第2ベルト層15、103のタイヤ幅方向外方端15a、103aとの間に位置する中間部分の周長を測定するとともに、内圧を600kPaかけたときの前記中間部分の周長を測定し、これらの周長に基づいて算出した。
また、前記耐久性は、各空気入りタイヤに内圧を600kPaかけて回転ドラム(100km/h)に10kNの力で押し付けた状態で連続走行させたときに、このタイヤがバーストしたときの時間を測定した。
なお、各評価は、従来例1の空気入りタイヤを100とした指数で評価し、タイヤ重量は数値が大きい程重いことを示し、前記ひずみ量は数値が大きい程大きいことを示し、前記耐久性は数値が大きい程高い耐久性を有することを示している。
11 ビードコア
12 カーカス
12a クラウン部
13 トレッド踏面部
14 第1ベルト層
14a 第1ベルト層のタイヤ幅方向外方端
15 第2ベルト層
15a 第2ベルト層のタイヤ幅方向外方端
16 ベルト層
17a、18a ベルト補強層のタイヤ幅方向外方端
17b、18b ベルト補強層のタイヤ幅方向内方端
19 補助ゴム層
20 ベルト補強層
H タイヤ幅方向
K タイヤ径方向
Claims (5)
- 左右一対のビードコア間でトロイド状に延びるカーカスのクラウン部と、トレッド踏面部との間にベルト層が設けられるとともに、このベルト層とトレッド踏面部との間にベルト補強層が設けられ、前記ベルト層が、第1ベルト層およびこの第1ベルト層よりもタイヤ径方向外方に配置された第2ベルト層を備えた空気入りタイヤであって、
前記第2ベルト層は第1ベルト層よりも幅広に形成され、
前記ベルト補強層は、そのタイヤ幅方向外方端が、前記第1ベルト層のタイヤ幅方向外方端よりもタイヤ幅方向外方、かつ前記第2ベルト層のタイヤ幅方向外方端よりもタイヤ幅方向内方に配置されて、前記第1ベルト層のタイヤ幅方向外方端をタイヤ幅方向に跨いでいることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1記載の空気入りタイヤであって、
前記ベルト補強層は、前記ベルト層のタイヤ幅方向両端部を各別にタイヤ径方向外方から覆うようにタイヤ幅方向に互いに間隔をあけて左右一対備えられ、これらのベルト補強層の各タイヤ幅方向内方端は、前記第1ベルト層のタイヤ幅方向外方端よりもタイヤ幅方向内方に位置していることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1または2に記載の空気入りタイヤであって、
前記第2ベルト層のタイヤ幅方向両端部とベルト補強層との間には、補助ゴム層が設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤであって、
前記ベルト補強層の内部には複数の有機繊維コードが埋設され、これらの有機繊維コードは、60℃における29.4N荷重時の伸びが0.3%以上0.9%以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項4記載の空気入りタイヤであって、
前記有機繊維コードは、ポリエチレン‐2、6‐ナフタレート繊維コードであることを特徴とする空気入りタイヤ。
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