JP2009026849A - 電荷転送装置及び撮像装置 - Google Patents

電荷転送装置及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2系統に分岐された転送路を持つ電荷転送装置の電荷分岐路における電荷振り分け転送時の電荷転送距離を短縮しつつ、転送時間を長くする。
【解決手段】HCCD4は、X方向に電荷を転送するためのチャネル21、Z1方向に電荷を転送するためのチャネル25、Z2方向に電荷を転送するためのチャネル23、チャネル23及びチャネル25とチャネル21を接続するチャネル22を備える。各チャネルの不純物濃度は、チャネル21<チャネル22<チャネル23,25の順になっており、チャネル22上方の分岐電極12a,bには固定の直流電圧が印加される。チャネル22は、T1とT2を結ぶ外周及びT3とT4を結ぶ外周の各々から内側に迫り出した迫り出し部19を有する。この迫り出し部19により、転送電極11b下方の電荷は、その全てがチャネル22のY方向の幅の中心付近を移動することになり、チャネル22での電荷の移動距離が短縮される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電荷を転送する電荷転送路と、前記電荷転送路に接続され、前記電荷転送路に沿って転送されてきた電荷を交互に2方向に振り分ける電荷分岐路と、前記電荷分岐路に接続され、前記2方向に対応して設けられた2つの分岐転送路とを備える電荷転送装置に関する。
CCD型の固体撮像素子において、フレームレートを向上させるために、水平電荷転送路を最終端で2つに分岐して、その各々に出力部を接続することにより、多線出力する方法が提案されている。このような固体撮像素子においては、信号パケットの混信の発生を防止するために、電荷を分岐させる分岐部における電荷振り分け転送を確実に行わなければならないという課題がある。
この課題を解決するために、特許文献1、2では、分岐部を三角形状とし、ショートチャネル効果を利用したポテンシャル勾配により、分岐部における電荷の移動時間を短縮させ、電荷振り分け転送時の混信を抑制している。
図6は、特許文献1に開示されている水平電荷転送装置の概略構成を示す図である。
図6に示す水平電荷転送装置は、電荷転送チャネル50と、この上方に設けられた電極1A,1B,2A,2Bによって電荷転送路が形成され、電荷転送チャネル50と、この上方に設けられた電極3A,3BP,3BRによって電荷分岐路が形成され、電荷転送チャネル50と、この上方に設けられた電極4A,4Bによって分岐転送路が形成された構成となっている。
図6に示す装置では、電圧φ2をハイレベル、電圧φ1,φ1P,φ1Rをローレベルとして電極2B下方の電荷転送チャネル50に電荷を蓄積させた状態で、電圧φ2をローレベル、電圧φ1,φ1Pをハイレベルにして、電極2B下方の電荷を、電極3BP下方の電荷転送チャネル50まで転送し、ここに蓄積させる。次に、電圧φ2をハイレベル、電圧φ1,φ1Pをローレベルにして、電極3BP下方の電荷を、電極4B下方の電荷転送チャネル50まで転送することで、電荷転送路から分岐転送路への電荷転送を行っている。
特許第2585604号明細書 特許第2949861号明細書
図6に示した装置は、図中右から左に向かって直線状に流れてきた電荷を、電荷分岐路においてその流れる方向を斜め左上又は左下に変えて、分岐転送路まで転送している。図6に丸で囲った“−”は電子であり、図中の矢印は、電極2B下から電極3BP下方までの電子の移動経路の最長距離を示したものである。この矢印で示したように、電荷転送路の端部に存在している電子は、電極2Bや電極3A,3BPによって生じるフリンジ電界により、しばらくは直線状に進み、次第に方向が左上に変更されて、電極3BP下方まで進むことが分かる。このように、電荷転送路を電荷分岐路で2分岐した電荷転送装置では、その構造上、電荷分岐路における電荷の移動経路が長くなり、この結果、電荷分岐路における電荷転送時間が、電荷転送路や分岐転送路における電荷転送時間よりも長くなってしまうという課題がある。
又、特許文献1の装置は、上記課題が発生するにもかかわらず、電荷分岐路の電極を、電荷転送路及び分岐転送路の電極と同じ駆動周波数で駆動しているため、電荷分岐路における電荷転送時間は、電荷転送路や分岐転送路における電荷転送時間によって制限されてしまい、十分に長くとることが難しい。この結果、所定の転送時間内に電荷転送が完了しないことが起こり得て、電荷転送効率が低下する。
電荷分岐路における電荷転送時間を十分に長くできれば問題はなくなるが、電荷分岐路における電荷の移動距離が大きすぎる場合には、それだけ電荷転送時間を長くしなければならず、その実現が困難となってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、2系統に分岐された転送路を持つ電荷転送装置の電荷分岐路における電荷振り分け転送時の電荷転送距離を短縮することが可能な電荷転送装置を提供することを目的とする。
本発明の電荷転送装置は、電荷を転送する電荷転送路と、前記電荷転送路に接続され、前記電荷転送路に沿って転送されてきた電荷を2方向に振り分ける電荷分岐路と、前記電荷分岐路に接続され、前記2方向に対応して設けられた2つの分岐転送路とを備える電荷転送装置であって、前記電荷転送路上方に前記電荷転送路による電荷の転送方向に配列して設けられた複数の転送電極と、前記電荷分岐路上方に設けられた分岐電極と、前記分岐転送路上方に前記分岐転送路による電荷の転送方向に配列して設けられた複数の分岐転送電極とを備え、前記転送電極、前記分岐電極、及び前記分岐転送電極に電圧を印加して前記電荷転送路、前記電荷分岐路、及び前記分岐転送路を駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段は、前記電荷転送路から前記2つの分岐転送路のいずれかに電荷を転送する際に、前記電荷が蓄積されている前記電荷転送路から前記電荷の転送先である前記分岐転送路に至るまでの経路に、前記電荷の転送方向下流側に向けて連なる階段状の電位ポテンシャルが形成されるように、前記転送電極及び前記分岐転送電極に所定の電圧を印加すると共に、前記分岐電極には前記転送電極及び前記分岐転送電極に印加する電圧とは独立した固定の電圧を印加するものであり、前記電荷分岐路は、前記電荷転送路と接続される部分の前記電荷転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の一方と、一方の前記分岐転送路と接続される部分の当該分岐転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の一方とを結ぶ第1の外周、及び、前記電荷転送路と接続される部分の前記電荷転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の他方と、他方の前記分岐転送路と接続される部分の当該分岐転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の一方とを結ぶ第2の外周の少なくとも一方から内側に迫り出した迫り出し部を有する。
本発明の電荷転送装置は、前記迫り出し部が、前記電荷転送路、前記電荷分岐路、及び前記分岐転送路を他の素子から分離するための素子分離領域によって構成されている。
本発明の電荷転送装置は、前記電荷転送路と前記電荷分岐路と前記分岐転送路とが、それぞれ半導体基板に埋め込まれた不純物層からなり、前記電荷転送路を構成する不純物層の不純物濃度<前記電荷分岐路を構成する不純物層の不純物濃度<前記分岐転送路を構成する不純物層の不純物濃度、関係が成り立っている。
本発明の撮像装置は、光電変換素子と、前記光電変換素子に蓄積された電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送装置と、前記垂直電荷転送装置によって転送されてきた電荷を前記垂直方向に直交する水平方向に転送する水平電荷転送装置とを備える撮像装置であって、前記水平電荷転送装置として前記電荷転送装置を用いたものである。
本発明によれば、2系統に分岐された転送路を持つ電荷転送装置の電荷分岐路における電荷振り分け転送時の電荷転送距離を短縮することが可能な電荷転送装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態である撮像装置の概略構成を示す図である。
図1に示す撮像装置は、固体撮像素子10と、固体撮像素子10を駆動する駆動部11とを備える。
固体撮像素子10は、半導体基板上の垂直方向(図中のY方向)とこれに直交する水平方向(図中のX方向)に正方格子状に配列された多数の光電変換素子1と、Y方向に配列された光電変換素子1からなる光電変換素子列に対応してその側部に設けられ、該光電変換素子列の光電変換素子1で発生して蓄積された電荷を読み出してY方向に転送する垂直電荷転送装置(VCCD)2と、VCCD2を転送されてきた電荷をX方向に転送する水平電荷転送装置(HCCD)4とを備える。
HCCD4は、電荷をX方向に転送する電荷転送部4aと、電荷転送部4aに接続され、電荷転送部4aによって転送されてきた電荷を交互に2方向(X方向に交差し且つ互いに異なる方向Z1,Z2)に振り分ける電荷分岐部7と、電荷分岐部7に接続され、該2方向に対応して設けられた2つの分岐転送部4b,4cとを備える。分岐転送部4bは、電荷分岐部7から転送されてきた電荷をZ1方向に転送するものであり、その端部には、ここを転送されてきた電荷を信号電圧に変換するFDアンプ5が接続されている。分岐転送部4cは、電荷分岐部7から転送されてきた電荷をZ2方向に転送するものであり、その端部には、ここを転送されてきた電荷を信号電圧に変換するFDアンプ6が接続されている。
図2は、図1に示す固体撮像素子10のHCCD4の部分拡大図である。図3は、図2に示すA1−A2−A3−A4線の断面模式図である。
HCCD4は、半導体基板であるn型のシリコン基板40と、シリコン基板40上に形成されたpウェル層30と、pウェル層30の表面から内側に形成されたn型の不純物層からなる電荷転送チャネル20とを備える。
電荷転送チャネル20は、X方向に延びる直線状のチャネル21と、X方向と交差するZ1方向に延びる直線状のチャネル25と、X方向と交差するZ2方向に延びる直線状のチャネル23と、チャネル21とチャネル23及びチャネル25の各々とを接続するチャネル22とから構成された略Y字形状となっている。電荷転送チャネル20の周囲には、電荷転送チャネル20と半導体基板内の他の素子との分離を図るための素子分離領域21が形成されている。
各チャネルの不純物濃度の関係は、チャネル23とチャネル25の不純物濃度が同一であり、チャネル21の不純物濃度<チャネル22の不純物濃度<チャネル23,25の不純物濃度となっている。
電荷転送部4aは、チャネル21と、この上方に図示しないゲート絶縁膜を介して形成された転送電極10a、10b、11a、11bとから構成されている。転送電極10a、10b、11a、11bの配列は、チャネル21の電荷転送方向下流側の端部上方に転送電極11bが配置され、その電荷転送方向上流側隣に転送電極11aが配置され、その電荷転送方向上流側隣に転送電極10bが配置され、その電荷転送方向上流側隣に転送電極10aが配置されるといった具合に、転送電極11b、11a、10b、10aをこの順番でX方向(電荷転送部4aによる電荷の転送方向上流側に)配列したパターンをX方向に繰り返し配列したものとなっている。
転送電極10bと転送電極11bは、その下方のチャネル21に電荷を蓄積するパケットを形成するための電荷蓄積用の電極であり、転送電極10aと転送電極11aは、該パケットの障壁を形成するための障壁用の電極である。
転送電極10aと転送電極10bには、駆動部11から電圧φ1が印加され、転送電極11aと転送電極11bには、駆動部11から電圧φ2が印加される。電圧φ1とφ2は、それぞれ、ハイレベルとローレベルの状態のいずれかをとるものである。転送電極10a下方と転送電極11a下方のチャネル21内には、p型の不純物層(以下、p層という)24が形成されている。このように、電荷転送部4aは、埋め込みチャネル型2相駆動のシフトレジスタ構造となっている。
電荷分岐部7は、チャネル22と、この上方に図示しないゲート絶縁膜を介して形成された分岐電極12a,12bとから構成されている。チャネル22は、チャネル21の電荷転送方向下流側の端部に接続されている。分岐電極12aは、チャネル21の電荷転送方向下流側の端部上方の転送電極11bに隣接して配置されている。分岐電極12bは、二等辺三角形の底辺の両端にある頂部を底辺に対して垂直に切り落とした野球のホームベースのような形状となっており、分岐電極12aの電荷転送部4aによる電荷の転送方向下流側隣に配置されている。分岐電極12bは、その頂点が電荷転送部4aによる電荷の転送方向下流側に向くように配置されている。
分岐電極12aと分岐電極12bには、駆動部11から電圧φ3が印加される。電圧φ3は、電圧φ1,φ2と連動して変化しない、固定の直流電圧である。分岐電極12a下方のチャネル22内には、p層24が形成されている。
分岐転送部4bは、チャネル25と、この上方に図示しないゲート絶縁膜を介して形成された分岐転送電極13a,13b,14a,14bとから構成されている。分岐転送電極13a、13b、14a、14bの配列は、分岐電極12bのZ1方向(分岐転送部4bによる電荷の転送方向)に直交する辺に隣接する位置に分岐転送電極14aが配置され、そのZ1方向隣に分岐転送電極14bが配置され、そのZ1方向隣に分岐転送電極13aが配置され、そのZ1方向隣に分岐転送電極13bが配置されるといった具合に、分岐転送電極14a、14b、13a、13bをこの順番で配列したパターンをZ1方向に繰り返し配列したものとなっている。分岐転送電極13bと分岐転送電極14bは、その下方のチャネル25に電荷を蓄積するパケットを形成するための電荷蓄積用の電極であり、分岐転送電極13aと分岐転送電極14aは、該パケットの障壁を形成するための障壁用の電極である。
分岐転送電極13aと分岐転送電極13bには、駆動部11から電圧φ4が印加され、分岐転送電極14aと分岐転送電極14bには、駆動部11から電圧φ5が印加される。電圧φ4とφ5は、それぞれ、ハイレベルとローレベルの状態のいずれかをとるものである。分岐転送電極13a下方と分岐転送電極14a下方のチャネル25内には、p層24が形成されている。このように、分岐転送部4bは、埋め込みチャネル型2相駆動のシフトレジスタ構造となっている。
分岐転送部4cは、チャネル23と、この上方に図示しないゲート絶縁膜を介して形成された分岐転送電極13a,13b,14a,14bとから構成されている。分岐転送電極13a、13b、14a、14bの配列は、分岐電極12bのZ2方向(分岐転送部4cによる電荷の転送方向)に直交する辺に隣接する位置に分岐転送電極13aが配置され、そのZ2方向隣に分岐転送電極13bが配置され、そのZ2方向隣に分岐転送電極14aが配置され、そのZ2方向隣に分岐転送電極14bが配置されるといった具合に、分岐転送電極13a、13b、14a、14bをこの順番で配列したパターンをZ2方向に繰り返し配列したものとなっている。分岐転送電極13bと分岐転送電極14bは、その下方のチャネル23に電荷を蓄積するパケットを形成するための電荷蓄積用の電極であり、分岐転送電極13aと分岐転送電極14aは、該パケットの障壁を形成するための障壁用の電極である。
分岐転送電極13aと分岐転送電極13bには、駆動部11から電圧φ4が印加され、分岐転送電極14aと分岐転送電極14bには、駆動部11から電圧φ5が印加される。分岐転送電極13a下方と分岐転送電極14a下方のチャネル23内には、p層24が形成されている。このように、分岐転送部4cは、埋め込みチャネル型2相駆動のシフトレジスタ構造となっている。
以下では、分岐電極12aに隣接する転送電極11bを最終段の転送電極11bといい、分岐電極12bに隣接する分岐転送電極14aを最終段の分岐転送電極14aといい、分岐電極12bに隣接する分岐転送電極13aを最終段の分岐転送電極13aという。
電荷分岐部7のチャネル22は、チャネル21と接続される部分のY方向の端部の一方(図中のT1)と、チャネル25と接続される部分のZ1方向に直交する方向の端部の一方(図中のT2)とを結ぶ第1の外周、及び、チャネル21と接続される部分のY方向の端部の他方(図中のT3)と、チャネル23と接続される部分のZ2方向に直交する方向の端部の一方(図中のT4)とを結ぶ第2の外周からそれぞれ内側に迫り出した迫り出し部19を有する。
この迫り出し部19は、最終段の転送電極11b下方のチャネル21に蓄積された電荷の、該チャネル21から最終段の分岐転送電極14a又は最終段の分岐転送電極13a下方のチャネルまでの移動経路をなるべく直線に近づけるために設けられたものである。迫り出し部19は、最終段の転送電極11b下方のチャネル21に蓄積された全ての電荷が、チャネル22のY方向の幅の中心付近を移動して転送先のパケットに移動するように、該電荷の移動経路を調整する機能を有している。尚、迫り出し部19は、このような機能を有していれば良く、その形状は図2に示したものに限らない。迫り出し部19は、素子分離領域21の一部をチャネル22に食い込ませることで形成されている。
最終段の転送電極11b下方のチャネル21に蓄積された電荷を、該チャネル21から最終段の分岐転送電極14a下方のチャネルまで移動させることを考える。この場合、迫り出し部19がないと、最終段の転送電極11b下方のチャネル21に蓄積された電荷のうち、該チャネル21のY方向端部に蓄積された電荷は、図2中の破線矢印で示したように、最終段の転送電極11aと分岐電極12a,12bとによって生じるフリンジ電界によってしばらくは直線的に進み、その後、進路がチャネル25側に徐々に変わって、チャネル25へと移動することになり、その移動経路は曲線的なものとなる。
これに対し、迫り出し部19を設けた構成によれば、迫り出し部19によってチャネル22のY方向の幅が狭められるため、最終段の転送電極11b下方のチャネル21に蓄積された電荷のうち、チャネル21のY方向端部にある電荷は、迫り出し部19がないときよりも、チャネル22のY方向の幅の中心付近を通過して移動するようになる。このため、電荷の移動経路は、図中の実線矢印で示したように、迫り出し部19がない場合よりも直線的となり、短縮される。
駆動部11は、電圧φ1、φ2、φ3、φ4、φ5をHCCD4に供給することでHCCD4を駆動する。図4は、駆動部11が供給する電圧φ1、φ2、φ4、φ5のタイミングチャートの一例を示した図である。図4に示したように、転送電極13a,13b,14a,14bを、転送電極10a,10b,11a,11bの駆動周波数の半分の周波数で駆動することにより、電荷転送部4aから転送されてきた電荷を、分岐転送部4bと分岐転送部4cとに交互に振り分けて転送することが可能となっている。尚、電圧φ1,φ2,φ4,φ5は、それぞれハイレベル時の電圧振幅と、ローレベル時の電圧振幅が同じとしている。又、電圧φ3は、その振幅が、例えば、電圧φ1のハイレベル時の振幅の値に設定されている。
次に、電荷転送部4aから分岐転送部4cに電荷を転送する際の動作を説明する。
図5は、図4に示した時刻(1)、(2)における図3に示した断面模式図に対応するポテンシャルを示した図である。
時刻(1)では、φ1がローレベル、φ2がハイレベルとなり、転送電極10b下方に形成されたパケットに蓄積されていた電荷が、転送電極11b下方に形成されたパケットへと移動して、ここに蓄積される。
又、時刻(1)では、φ4がハイレベル、φ5がローレベルとなり、最終段の分岐転送電極13a下方のポテンシャルは、分岐電極12b下方のポテンシャルよりも高くなり、最終段の分岐転送電極14a下方のポテンシャルは、分岐電極12b下方のポテンシャルよりも低くなる。
次に、時刻(2)では、φ1がハイレベル、φ2がローレベルとなり、最終段の転送電極11b下方のポテンシャルは、分岐電極12a下方のポテンシャルよりも低くなって、最終段の転送電極11b下方にあった電荷が、最終段の分岐転送電極13aに隣接する分岐転送電極13b下方のパケットまで移動する。
HCCD4は、チャネル21の不純物濃度<チャネル22の不純物濃度<チャネル23の不純物濃度という関係が成り立っており、φ3は固定電圧となっている。このため、時刻(2)では、図5に示したように、電荷が蓄積されているチャネル21内のパケットから該電荷の転送先であるチャネル23内のパケットに至るまでの経路に、該電荷の転送方向下流側に向けて連なる階段状の電位ポテンシャルが形成される。
このような電位ポテンシャルが形成されることにより、分岐電極12aに隣接する上流側の転送電極11b下方のチャネル21から転送された電荷が、蓄積されることなく分岐電極12a,12b下方のチャネル22をそのまま通過し、そして、下流側の分岐転送電極13b下方のチャネル23まで移動するようになる。分岐電極12a,12bの電位は所定の直流電位に固定されているため、電荷転送部4aでの高周波数の2相クロックによる電荷転送時間の規制はここで断ち切られる。したがって、電荷分岐部7における電荷の転送時間を、電荷転送部4aによる電荷の転送時間の2倍である電荷転送部4b,4cによる電荷の転送時間の値にすることができる。
このように本実施形態の撮像装置によれば、電荷転送部4aから分岐転送部4b又は4cに電荷を転送する際、その電荷の移動経路を従来よりも短縮することができる。この結果、電荷転送時間をそれほど長くしなくてもよくなり、電荷転送効率の低下といった問題を容易に解決することができる。
尚、以上の説明では、端部T1と端部T2とを結ぶ第1の外周と端部T3と端部T4とを結ぶ第2の外周とのそれぞれから内側に迫り出す迫り出し部19を設けるものとしたが、迫り出し部19は、第1の外周と第2の外周のうちのいずれかのみに設けた構成であっても良い。この場合は、最終段の転送電極11b下方のパケット内の電荷のうち、該パケットのY方向の端部のうちの一方にある電荷については、移動経路が従来と同様になってしまうが、他方の端部にある電荷については移動経路を短縮することができるため、電荷移動距離の短縮という効果を得ることは可能である。
又、以上の説明では、チャネル21とチャネル22とチャネル23,25との不純物濃度に濃度差を付けることで、図5に示したように、電荷が蓄積されているチャネル21内のパケットから該電荷の転送先であるチャネル23内のパケットに至るまでの経路に、該電荷の転送方向下流側に向けて連なる階段状の電位ポテンシャルを形成することを実現しているが、チャネル21とチャネル22とチャネル23,25との不純物濃度に濃度差をつけずに、電圧φ1〜φ5の振幅を調整することで階段状の電位ポテンシャルを形成するようにしても構わない。
本発明の実施形態である撮像装置の概略構成を示す図 図1に示す固体撮像素子のHCCDの部分拡大図 図2に示すA1−A2−A3−A4線の断面模式図 図1に示す固体撮像素子のHCCDの駆動タイミングチャートの一例を示した図 図4に示した時刻(1)、(2)における図3に示した断面模式図に対応するポテンシャルを示した図 特許文献2に開示されている水平電荷転送装置の概略構成を示す図
符号の説明
4 HCCD
4a 電荷転送部
4b,4c 分岐転送部
7 電荷分岐部
21,22,23,25 チャネル
10a,10b,11a,11b 転送電極
12a,12b 分岐電極
13a,13b,14a,14b 分岐転送電極
19 迫り出し部

Claims (4)

  1. 電荷を転送する電荷転送路と、前記電荷転送路に接続され、前記電荷転送路に沿って転送されてきた電荷を2方向に振り分ける電荷分岐路と、前記電荷分岐路に接続され、前記2方向に対応して設けられた2つの分岐転送路とを備える電荷転送装置であって、
    前記電荷転送路上方に前記電荷転送路による電荷の転送方向に配列して設けられた複数の転送電極と、
    前記電荷分岐路上方に設けられた分岐電極と、
    前記分岐転送路上方に前記分岐転送路による電荷の転送方向に配列して設けられた複数の分岐転送電極とを備え、
    前記転送電極、前記分岐電極、及び前記分岐転送電極に電圧を印加して前記電荷転送路、前記電荷分岐路、及び前記分岐転送路を駆動する駆動手段とを備え、
    前記駆動手段は、前記電荷転送路から前記2つの分岐転送路のいずれかに電荷を転送する際に、前記電荷が蓄積されている前記電荷転送路から前記電荷の転送先である前記分岐転送路に至るまでの経路に、前記電荷の転送方向下流側に向けて連なる階段状の電位ポテンシャルが形成されるように、前記転送電極及び前記分岐転送電極に所定の電圧を印加すると共に、前記分岐電極には前記転送電極及び前記分岐転送電極に印加する電圧とは独立した固定の電圧を印加するものであり、
    前記電荷分岐路は、前記電荷転送路と接続される部分の前記電荷転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の一方と、一方の前記分岐転送路と接続される部分の当該分岐転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の一方とを結ぶ第1の外周、及び、前記電荷転送路と接続される部分の前記電荷転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の他方と、他方の前記分岐転送路と接続される部分の当該分岐転送路による電荷の転送方向に直交する方向の端部の一方とを結ぶ第2の外周の少なくとも一方から内側に迫り出した迫り出し部を有する電荷転送装置。
  2. 請求項1記載の電荷転送装置であって、
    前記迫り出し部が、前記電荷転送路、前記電荷分岐路、及び前記分岐転送路を他の素子から分離するための素子分離領域によって構成されている電荷転送装置。
  3. 請求項1又は2記載の電荷転送装置であって、
    前記電荷転送路と前記電荷分岐路と前記分岐転送路とが、それぞれ半導体基板に埋め込まれた不純物層からなり、
    前記電荷転送路を構成する不純物層の不純物濃度<前記電荷分岐路を構成する不純物層の不純物濃度<前記分岐転送路を構成する不純物層の不純物濃度、
    の関係が成り立っている電荷転送装置。
  4. 光電変換素子と、
    前記光電変換素子に蓄積された電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送装置と、
    前記垂直電荷転送装置によって転送されてきた電荷を前記垂直方向に直交する水平方向に転送する水平電荷転送装置とを備える撮像装置であって、
    前記水平電荷転送装置として請求項1〜3のいずれか1項記載の電荷転送装置を用いた撮像装置。
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