JP2009026525A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の発電効率を高めることを目的とする。
【解決手段】前記燃料ガスを供給して行なう運転の態様として、該供給されたほぼすべての燃料ガスをアノード側で消費する燃料電池本体10であって、積層されている複数の発電モジュール100と、前記積層されている発電モジュールを積層方向に貫通し、前記複数の発電モジュールに燃料ガスを供給する燃料ガス供給マニホールド11と、前記燃料ガス供給マニホールドの下流端部に接続されているバッファタンク400とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池に関する。
アノード排ガスを内部に止めて運転する燃料電池が知られている(特許文献1)。
特開2005−243476号公報
しかし、従来技術では、カソードからリークしてきた窒素などの反応に寄与しない不純物が、燃料ガスの供給圧により燃料ガス供給流路の最下流部に局在化し、燃料電池の発電効率が低下する問題があった。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、燃料電池の発電効率を高めることを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
本発明の適用例に係る発明は、燃料電池であって、積層されている複数の発電モジュールと、前記積層されている発電モジュールを積層方向に貫通し、前記複数の発電モジュールに燃料ガスを供給する燃料ガス供給マニホールドと、前記燃料ガス供給マニホールドの下流端部に接続されているバッファとを備える。この適用例によれば、窒素などの燃料電池の反応に寄与しない不純物をバッファに溜めることができので、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
本発明の適用例において、さらに、前記積層されている発電モジュールを積層方向に貫通し、一方の端部が閉じられ、前記複数の発電モジュールから未反応の燃料ガスが排出される燃料ガス排出マニホールドを備え、前記バッファは前記燃料ガス供給マニホールドの代わりに前記燃料ガス排出マニホールドの他方の端部に接続され、前記燃料ガス供給マニホールドの下流端部は閉じられている。この適用例によれば、発電モジュール内の窒素などの燃料電池の反応に寄与しない不純物をバッファに溜めることができる。
本発明の適用例において、さらに、前記バッファが接続されている前記燃料ガス供給マニホールドまたは前記燃料ガス排出マニホールドと、前記バッファとの間に配置される第1の弁を備える。この適用例によれば、バッファからの不純物の逆流を抑制できる。
本発明の適用例において、さらに、前記バッファに接続される排気管と、前記排気管に配置される第2の弁とを備える。この適用例によれば、バッファに溜めた不純物を排気できる。
本発明の適用例において、さらに、前記燃料電池の始動前に前記第1の弁を開いた状態、前記第2の弁を閉じた状態にしておき、前記燃料電池の始動後、所定の時間経過後に前記第1の弁を閉じた状態にし、次いで前記第2の弁を開いた状態に制御する制御手段を備える。この適用例によれば、燃料電池内の不純物を燃料電池外に排出できる。
本発明の適用例において、さらに、前記発電モジュールを積層方向に貫通し、一方の端部が前記バッファと接続される燃料ガス排出マニホールドと、前記燃料ガス排出マニホールドの他方の端部に接続される排気管と、前記排気管に配置される第1の弁とを備える。この適用例によれば、バッファに窒素などの不純物を溜めることができる。
本発明の適用例において、さらに、前記燃料ガス供給マニホールドと前記バッファとの間に配置される第2の弁と、前記燃料ガス排出マニホールドと前記バッファとの間に配置される第3の弁とを備える。この適用例によれば、バッファからの不純物の逆流を抑制できる。
本発明の適用例において、さらに、バッファに接続される第2の排気管と、前記第2の排気管に配置される第4の弁とを備える。この適用例によれば、バッファに溜めた不純物を排気できる。
本発明の適用例において、前記バッファは前記積層された発電モジュールの端部に隣接して配置されるダミーモジュール内に形成されている。この適用例によれば、バッファを燃料電池内部に備えるので燃料電池全体を小型化できる。
このタイプの燃料電池は、前記燃料ガスを供給して行う運転の態様として、該供給されたほぼすべての燃料ガスを前記燃料ガス消費層で消費する態様を含む。水素または水素を含んだガスを燃料ガスとして用いる場合、燃料ガスの供給側が、電子が流れ出す側となるので、「アノード(陽極)」となる。ここで、燃料ガスのほぼすべてを消費するとは、燃料ガスの消費層から、積極的に燃料ガスを取り出して燃料ガス供給路に循環させるといった用い方をしないことを意味している。消費には、発電のための電気化学反応に用いられるだけでなく、電解質膜の反対側への透過も含まれる。また、現実に燃料電池を構成した場合に生じるリークも、消費に含ませて良い。燃料電池において、こうした燃料ガスの使い方をしながら発電することを、デッドエンド運転と呼ぶ。このとき、燃料ガスのほぼすべてを、外部に排出することなく、内部に滞留させた状態で発電に利用している運転の態様として捉えることができる。この場合、結果的には、燃料ガスが供給される燃料消費層は、一般的に、燃料ガスを外部に排出あるいは放出しない閉塞構造となる。
発電体のアノード側へ燃料ガスを供給して行う燃料電池の運転を、アノードデッドエンド運転と呼ぶ。アノードデッドエンド運転では、燃料ガスのアノード側への供給を継続しつつ、アノード側からの燃料ガスの排出をしない状態で発電を継続する。結果的に、少なくとも定常発電時に供給された燃料ガスのほぼ全量をアノード側に留めて発電を行うことになる。発電体が、電解質膜の両面にアノードおよびカソードをそれぞれ接合してなる膜電極接合体を備え、アノード側に燃料ガス(多くは、水素または水素含有ガス)を供給して発電を行う場合には、アノードに供給された燃料ガスのほぼすべてを、外部に排出することなく、内部に滞留させた状態で発電に利用することになる。この場合、結果的には、燃料ガスが供給されるアノード側は、一般的に、燃料ガスを外部に排出あるいは放出しない閉塞構造となる。
本願明細書では、燃料ガスの消費層に供給されたほぼ総ての燃料ガスを燃料ガス消費層で消費する運転の態様を、デッドエンド運転と呼ぶが、燃料ガス消費層からの燃料ガスの循環を意図せず、燃料ガスの消費層から名目的に燃料ガスを取り出して利用する形態が加えられていたとしても、当該構成は、デッドエンド運転に含まれる。例えば、燃料消費層あるいはその上流から僅かな燃料ガスを取り出す流路を設け、取り出した燃料ガスを燃焼して補機などのプレヒートに用いる構成などを考えることができる。こうした名目的な燃料ガスの消費は、燃料ガスの取り出しを、燃料ガスの消費層もしくはその上流からとすることに格別な意味がなければ、本願明細書における「ほぼすべての燃料ガスの燃料ガス消費層で消費する」ことから除外される構成とはならない。
本願発明の燃料電池は、さらに、アノード極(水素極)の不純物(たとえば窒素)の分圧が、カソード極(空気極)の不純物(たとえば窒素)の分圧とつりあった状態で継続的に発電する運転状態を実現するものとして把握することもできる。ここで、「つりあった状態」とは、たとえば平衡状態を意味し、必ずしも両者の分圧が等しい状態に限られない。
本願発明の燃料電池は、さらに、たとえば図27や図28に示されるような構成をも含む。図27の構成例は、第1の流路と第2の流路と有している。第1の流路は、第2の流路よりも上流側に配置されている。第1の流路および第2の流路は、第1の流路あるいは第2の流路よりも流れの抵抗が高い高抵抗連通部2100xを介して連通している。これらの流路は、発電領域面外(燃料電池セルの外部)から燃料ガス導入口(マニホールド)を経由して燃料ガスを導入する。換言すれば、第2の流路への燃料ガスの供給は、主として高抵抗連通部2100xを介して(たとえば高抵抗連通部2100xのみを介して)第1の流路から導入される。
なお、第1の流路や第2の流路は、後述の実施例のように多孔体を利用しても形成可能であるが、たとえばシール材S1、S2の挟持(図27)やハニカム構造材H2を使用した流路の形成(図28)として構成してもよい。
高抵抗連通部2100xは、たとえば図27や図28に示されるような複数の導入部2110x(貫通孔)が面内方向に分散した板状部材が利用可能である。高抵抗連通部2100xは、以下のうちの少なくとも一つの役割を有している。第1の役割は、「第2の流路のうち燃料ガス導入口に近接する領域への燃料ガス供給を制限する役割」である。第2の役割は、「アノード反応部に沿った第2の流路の面直方向に働くガス圧の面内の不均一を抑制する役割」である。第3の役割は、「第1の流路を面内方向に流れる燃料ガスの向きを面直方向(あるいは面に交差する方向)に変換する役割」である。
本願発明の燃料電池は、さらに、以下のような燃料電池システムとして把握することもできる。すなわち、この燃料電池システムは、
供給されたほぼすべての燃料ガスをアノード反応部で消費する態様を含む燃料電池システムであって
発電セル内にアノードガスを導入する導入口と、
前記導入口から供給されたアノードガスをセル面内方向に導く第1のガス流路と、
前記アノード反応部に沿って延在し、
前記第1のガス流路より流れの抵抗が高く、第1のガス流路から第2のガス流路へのアノードガスの流入を妨げつつも、セル面内方向に分布した複数の連通部を介して、第1のガス流路から第2のガス流路へアノードガスを導く高抵抗部と、
を備える。
本願発明の燃料電池は、さらに、以下のような構成を含む燃料電池システムとして把握することもできる。すなわち、この燃料電池システムは、
前記高抵抗部は、前記アノード反応部のうち一の領域に対応した一の連通部と、他の領域に対応した他の連通部とを有し、
前記一の領域で消費されるアノードガスは、前記高抵抗部のうち一の連通部を通過したガスの比率が、他の連通部を通過したガスの比率より高い、
あるいは、
前記高抵抗部は、前記アノード反応部のうち一の領域に対応した一の連通部と、他の領域に対応した他の連通部とを有し、
前記一の連通部を通過したアノードガスは、前記アノード反応部のうちの一の領域で消費される比率が、他の領域で消費される比率より高い
といった構成も可能である。
一方、カソード流路は少なくとも上記高抵抗連通部が有さないことが好ましい。さらにカソード流路は、第2の流路も設けることなく、カソード導入口から供給されたカソードガスをセル面内方向に導く第1のガス流路のみとすることが好ましい。ただし、いわゆるガス拡散層を第2の流路と捉えれば、第1および第2の流路の組み合わせとしても良い。いずれにせよ、上記高抵抗連通部をカソード極からのみ省略することにより、カソードガスの送給機の仕事量の低減およびカソード極での排水性の向上が期待でき、特に、アノード極からの排水性能が低いシステム(燃料ガスの定常的排気の無い)燃料電池システムでは好適である。
1.第1の実施例
本発明の第1の実施例に係る燃料電池ついて図面を用いて説明する。図1は第1の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。
燃料電池本体10は、モジュール100、エンドプレート200、集電板210、絶縁板220、テンションプレート230、及びボルト240を備える。モジュール100は1個1々が発電ユニットとして機能する。燃料電池本体10には複数のモジュール100が積層して配置される。集電板210は積層されたモジュール100から電力を外部に取り出すための端子(図示せず)を備える板状部材であり、積層されたモジュール100を積層方向から挟持するように配置される。絶縁板220は例えばゴムや絶縁性樹脂で作られた板状部材であり、集電板210のモジュール100とは反対の側に配置される。エンドプレート200は、例えば鋼等の金属によって形成された板状部材であり、絶縁板220の集電板210とは反対の側に配置される。テンションプレート230は、2枚のエンドプレート200を繋いで燃料電池本体10を締結するための板状部材である。テンションプレート230は、各モジュール100に所定の締結力を加えた状態で、積層方向両端のエンドプレート200とボルト240により結合される。
モジュール100、エンドプレート200、集電板210、及び絶縁板220には、所定の位置、例えば外縁部に開口部が形成されている。モジュール100、エンドプレート200、集電板210、及び絶縁板220が積層されたときに、各開口部はそれぞれつながって、積層方向に貫通する燃料ガス供給マニホールド11を形成する。同様に、酸化ガス供給マニホールド13、酸化ガス排出マニホールド14、冷却媒体供給マニホールド(図示せず)、冷却媒体排出マニホールド(図示せず)も形成される。
燃料ガス供給マニホールド11の上流側端部には燃料ガス供給配管305の一端が取り付けられている。燃料ガス供給配管305の他端には、水素貯蔵容器300が接続されている。また、燃料ガス供給配管305の途中には、レギュレータ310が配置されている。レギュレータ310は水素貯蔵容器300から燃料電池本体10への水素の供給圧を調整する。レギュレータ310には燃料ガス供給圧制御部315からの制御信号が入力される。
水素貯蔵容器300は、燃料ガスである純度の高い水素を貯蔵する容器である。水素貯蔵容器300として、例えば、水素ガスを高圧で貯蔵する容器、あるいは水素貯蔵合金を用いた容器を用いることができる。また、水素貯蔵容器300の代わりに、例えば、アルコール、炭化水素などを原料とする改質反応によって、あるいはアルカリ金属間化合物と水との反応によって水素を発生させる水素発生装置を用いてもよい。なお、燃料ガス供給マニホールド11に供給される燃料ガスは加湿されていない乾燥ガスであることが好ましい。
燃料ガス供給マニホールド11の下流側端部には配管405の一端が取り付けられている。配管405の他端には、バッファタンク400が接続されている。
酸化ガス供給マニホールド13の上流側端部には酸化ガス供給配管340の一端が取り付けられている。酸化ガス供給配管340の他端にはポンプ330が接続されている。ポンプ330は、大気中から空気を取り込んで圧縮し、燃料電池本体10の酸化ガス供給マニホールド13に送る。酸化ガス排出マニホールド14には酸化ガス排出配管350の一端が取り付けられている。酸化ガス排出配管350の他端は大気に開放されている。酸化ガス排出配管350は燃料電池本体10の酸化ガス排出マニホールド14に排出された排ガスを大気中に放出するために用いられる管である。第1の実施例では、酸化ガスとして空気を用いているため、酸化ガスには窒素などの反応に寄与しない不純物が含まれている。なお、本実施例では、燃料電池の電気化学反応に寄与しない物質を不純物と言っている。
燃料電池本体10には、ラジエーター360及びポンプ370が冷却媒体用配管380を介して接続される。ラジエーター360は冷却媒体を冷却する。ポンプ370は、燃料電池本体10とラジエーター360の間で冷却媒体を循環させる。
図2から図4を用いて燃料電池の動作について説明する。図2は第1の実施例に係る燃料電池におけるガスの流れを説明する説明図である。図3は第1の実施例に係る燃料電池の始動前の状態を説明する説明図である。図4は第1の実施例に係る燃料電池の始動時の動作状態を説明する説明図である。燃料電池本体10のモジュール100は膜電極接合体102、膜電極接合体102の両面に配置される燃料ガス供給流路104及び酸化ガス供給流路106、並びに燃料ガス供給流路104及び酸化ガス供給流路106の外側に配置されるセパレータ(図示せず)を備える。本実施例では、膜電極接合体102は、固体高分子材料、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸ポリマなどのフッ素系樹脂からなるプロトン伝導性のイオン交換膜の両面に、電気化学反応を促進する触媒、例えば、白金触媒、あるいは白金と他の金属とからなる白金合金触媒をカーボンに担持した触媒層が形成されて構成されている。なお、膜電極接合体102の表面は平らであることが好ましい。平らであれば窒素などの不純物が溜まりにくくなるからである。燃料ガス供給流路104は、燃料ガス供給マニホールド11に供給された燃料ガスを膜電極接合体102に供給するための流路である。酸化ガス供給流路106は、酸化ガス供給マニホールド13に供給された空気を膜電極接合体102に供給するための流路である。第1の実施例では、燃料ガス供給流路104及び酸化ガス供給流路106として、多孔体を用いた多孔体流路を用いている。セパレータは、たとえば金属などで作られた板状部材であり、燃料ガス供給流路104を流れる燃料ガスと酸化ガス供給流路106を流れる酸化ガス(空気)とが混じらないように分離する。
まず、図2を用いて燃料電池のガスの流れについて説明する。燃料ガスは所定の圧力で燃料ガス供給配管305から燃料電池本体10の燃料ガス供給マニホールド11に供給される。燃料ガスは燃料ガス供給マニホールド11から各モジュール100の燃料ガス供給流路104に流れ、膜電極接合体102に供給される。燃料ガスは膜電極接合体102上で電気化学反応(アノード反応)により消費される。一方、酸化ガスは酸化ガス供給マニホールド13に供給される。酸化ガスは酸化ガス供給マニホールド13から各モジュール100の酸化ガス供給流路106に流れ、膜電極接合体102に供給される。酸化ガスは膜電極接合体102上で電気化学反応(カソード反応)により消費される。以上の2つの電気化学反応により、燃料電池は発電を行う。ここで、膜電極接合体102に供給された燃料ガスは、ほぼ全て消費され、排気されない。すなわち、燃料ガス供給マニホールド11から供給される燃料ガスの量が、膜電極接合体102で消費される燃料ガスの量とほぼ等しくなるように制御される。
図3を用いて燃料電池の始動前の状態について説明する。燃料電池の始動前においては、燃料ガスが供給されないため、燃料ガス供給マニホールド11内の圧力はほぼ大気圧と同じになっている。窒素などの不純物を含む空気は例えば濃度の違いにより膜電極接合体102を通り、燃料ガス供給流路104及び燃料ガス供給マニホールド11に拡散している。その結果、燃料ガス供給流路104及び燃料ガス供給マニホールド11の中は不純物により満たされている。
図4を用いて燃料電池の始動時の動作について説明する。燃料ガス供給配管305から燃料電池本体10の燃料ガス供給マニホールド11に燃料ガスが供給開始される。燃料電池始動直前の燃料ガス供給マニホールド11及び燃料ガス供給流路104の圧力は大気圧である。一方、燃料ガスの供給圧力は大気圧よりも高い。したがって、燃料ガスは燃料ガス供給マニホールド11に満たされていた不純物を押しながら燃料ガス供給マニホールド11の中を下流方向に進む。その結果、燃料ガス供給マニホールド11に存在していた不純物はバッファタンク400に溜まり、燃料ガス供給マニホールド11内は不純物の少ない燃料ガスでほぼ満たされる。
上述したように、始動時には、燃料ガス供給マニホールド11は不純物の少ない燃料ガスで満たされる。したがって、以後、燃料ガス供給マニホールド11から燃料ガス供給流路104に対して不純物の少ない燃料ガスが供給される。その結果、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
なお、ここでバッファタンク400が備えられない場合には、燃料ガス供給マニホールド11内に存在していた不純物は、燃料ガスに押されて、燃料ガス供給マニホールド11の下流部に局在化して溜まる。その結果、燃料ガス供給マニホールド11の下流部に隣接するモジュール100においては、燃料ガス供給マニホールド11から燃料ガス供給流路104に主に窒素などの不純物が供給され、燃料ガスは供給されにくい。その結果、燃料ガス供給マニホールド11の下流部に隣接するモジュール100において、燃料ガスの供給量が減少して電気化学反応が低下し、燃料電池全体の発電効率を低下させる。
以上、第1の実施例によれば、燃料ガス供給マニホールド11の下流端部にバッファタンク400を備えているので、窒素などの不純物は燃料ガスに押されてバッファタンク400に送られ、バッファタンク400内に溜めることができる。すなわち、燃料ガス供給マニホールド11内に下流部における不純物の局在化を抑制し、燃料ガス供給マニホールド11内部を不純物の少ない燃料ガスで満たすことができる。その結果、燃料ガス供給流路104を介して膜電極接合体102に供給される燃料ガスの量を増やすことができ、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
2.第2の実施例
図5を用いて第2の実施例について説明する。図5は第2の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。第2の実施例に係る燃料電池本体10では、燃料電池本体10のモジュール100を積層方向に貫通する燃料ガス排出マニホールド12が形成されている。なお、第2の実施例においては、第1の実施例と異なる点について説明し、第1の実施例と共通する点については、同じ符号を付し、説明を省略する。燃料ガス排出マニホールド12は、燃料ガス供給マニホールド11と同様に、各モジュール100に開けられた開口部がつながって形成される。燃料ガス供給マニホールド11と燃料ガス排出マニホールド12とは、各モジュール100内において、燃料ガス供給流路104(図6を参照)を介してつながっている。燃料ガス排出マニホールド12の一方の端部(燃料ガス供給マニホールドの上流側と同じ側の端部)は閉塞され、他方の端部には配管405の一端が取り付けられている。配管405の他端には、バッファタンク400が接続されている。すなわち、第1の実施例に係る燃料電池本体10では、燃料ガス供給マニホールド11の方にバッファタンク400及び配管405が接続されているが、第2の実施例では、燃料ガス排出マニホールド12の方にバッファタンク400及び配管405が接続される点が異なる。
図6を用いて燃料電池の動作について説明する。図6は第2の実施例に係る燃料電池の動作を説明する説明図である。まず、燃料電池のガスの流れについて説明する。燃料ガスの流れは、第1の実施例とほぼ同じであるため異なる点について説明する。第2の実施例では、燃料ガス排出マニホールド12を備えているため、燃料ガス供給流路104に供給された燃料ガスのうち膜電極接合体102で消費されなかった燃料ガスは燃料ガス排出マニホールド12に流れる点が異なる。ただし、燃料電池が定常状態になると、燃料ガスは燃料ガス排出マニホールド12には流れず、ほぼ全て膜電極接合体で消費される。一方、酸化ガスの流れは第1の実施例と同じであるので説明を省略する。
燃料電池の始動前においては、燃料ガスが供給されないため、燃料ガス供給マニホールド11および燃料ガス排出マニホールド12内の圧力はほぼ大気圧と同じになっている。窒素などの不純物を含む空気は例えば濃度の違いにより膜電極接合体102を通り、燃料ガス供給流路104、燃料ガス供給マニホールド11及び燃料ガス排出マニホールド12に拡散している。その結果、燃料ガス供給流路104、燃料ガス供給マニホールド11及び燃料ガス排出マニホールドの中は不純物により満たされている。
燃料電池の始動時には、燃料ガスは燃料ガス供給配管305から燃料電池本体10の燃料ガス供給マニホールド11に供給開始される。ここで、上述したように燃料電池始動直前の燃料ガス供給マニホールド11、燃料ガス供給流路104、及び燃料ガス排出マニホールド12の圧力は大気圧である。一方、燃料ガスの供給圧力は大気圧よりも高い。したがって、燃料ガスは燃料ガス供給マニホールド11に満たされていた窒素などの不純物を押しながら燃料ガス供給マニホールド11内を進む。燃料ガスに押された不純物は、各モジュール100の燃料ガス供給流路104に流れ込む。燃料ガスはさらに燃料ガス供給マニホールド11から各モジュール100内の燃料ガス供給流路104に流れ込み、先に燃料ガス供給流路104内に流れ込んでいた窒素などの不純物を燃料ガス排出マニホールド12の方に押し出す。燃料ガス供給流路に流れ込んだ燃料ガスは、その一部が膜電極接合体102上で電気化学反応により消費され、残りが燃料ガス排出マニホールド12に流れ込む。燃料ガス排出マニホールド12に流れ込んだ燃料ガスは窒素などの不純物を押しながら燃料ガス排出マニホールド12の中をバッファタンク400の方に向かって流れる。その結果、燃料ガス供給マニホールド11、燃料ガス供給流路104、及び燃料ガス排出マニホールド12内は不純物の少ない燃料ガスでほぼ満たされ、不純物はバッファタンク400に溜まる。
燃料ガス供給流路104は不純物の少ない燃料ガスで満たされている。また燃料ガス供給マニホールド11はほぼ燃料ガスで満たされている。したがって、燃料ガス供給マニホールド11から燃料ガス供給流路104に供給される燃料ガスは不純物が少ない。その結果、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
ここでバッファタンク400が備えられない場合には、不純物は燃料ガス排出マニホールド12に溜まる。しかし、燃料ガス排出マニホールド12の大きさによっては、不純物を十分に溜めることができず、不純物の一部が、燃料ガス供給流路104に残存する場合がある。そうすると、膜電極接合体102に供給される燃料ガスの量が少なくなるため、燃料電池の発電効率が低下する。さらに、燃料ガス排出マニホールド12では燃料ガスは消費されないため、燃料ガス供給流路104から燃料ガス排出マニホールド12にガスが流れることはない。すなわち、燃料ガス供給流路104内の不純物が燃料ガス排出マニホールド12に排出されることはなく、燃料電池の発電効率の低下を解消することが困難となる。
以上、第2の実施例によれば、バッファタンク400が燃料ガス排出マニホールド12に接続されているため、燃料電池は燃料ガス供給マニホールド11内だけでなく、燃料ガス供給流路104内あるいは燃料ガス排出マニホールド12内から不純物をバッファタンク400に押し出して燃料ガスで満たすことができる。その結果、燃料電池の発電効率を高めることができる。なお、バッファタンク400は、少なくとも燃料ガス供給流路104から不純物を排除できる程度の大きさを有することが好ましい。
3.第1の実施例及び第2の実施例の変形例
変形例1:
第1の実施例に係る燃料電池本体10では、燃料ガス供給マニホールド11とバッファタンク400の間に弁を設けていなかったが、図7に示すように弁を設けてもよい。図7は変形例1に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。変形例1に係る燃料電池は、第1の実施例の構成に加えて、配管405に配置される逆流防止弁410、及び逆流防止弁410の開閉を制御する制御部415を備える。変形例1においては、第1の実施例と異なる点について説明し、共通する点については、同じ符号を付し、説明を省略する。
変形例1に係る燃料電池について、燃料電池の始動までの動作は、第1の実施例と同じであるので、説明を省略する。なお、始動時には、逆流防止弁410は開いた状態である。燃料電池の始動後一定時間経過した後、制御部415は逆流防止弁410を閉じる。逆流防止弁が閉じられると、不純物はバッファタンク400から燃料ガス供給マニホールド11に逆流しない。
変形例1に係る燃料電池は、例えば、自動車などの動力原として用いられる。自動車などに用いられる燃料電池では、負荷に応じて発電量を変える必要がある。燃料電池の発電量の変更は、例えば、燃料ガスの供給圧の変更により行われる。例えば、燃料電池は、発電量を下げる場合には、燃料ガスの供給圧を下げる。ここで、逆流防止弁410が無い場合には、燃料ガスの供給圧が下がると、バッファタンク400から燃料ガス供給マニホールド11へ窒素などの不純物が逆流する恐れがある。また、負荷の変更がない定常運転時であって燃料ガスの供給圧が変わらない場合であっても、バッファタンク400から燃料ガス供給マニホールド11への窒素などの不純物の拡散が起こる場合がある。
変形例1によれば、バッファタンク400と燃料ガス供給マニホールド11との間に逆流防止弁410を備えているので、燃料電池本体10の始動後一定時間経過後に逆流防止弁410を閉じておくことにより、燃料電池運転中における窒素などの不純物の燃料ガス供給マニホールド11への拡散・逆流を抑制できる。なお、第2の実施例に係る燃料電池において、変形例1に係る燃料電池と同様に、燃料ガス排出マニホールド12とバッファタンク400との間に逆流防止弁410を配置してもよい。同様にバッファタンク400からの逆流を抑制できる。
変形例2:
変形例1に係る燃料電池本体10では、バッファタンク400には、排気管が接続されていなかったが、図8に示すように、バッファタンク400に排気管を備えてもよい。図8は、変形例2に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。変形例2に係る燃料電池本体10は、変形例1の燃料電池の構成に加えて、一端がバッファタンク400に接続される排気管420と、排気管420に配置される排気弁425とを備える。排気管420の他端は大気に開放されている。変形例2では、排気弁425の開閉は制御部415により制御される。変形例2においては、既に説明した実施例及び変形例と異なる点について説明し、共通する点については、同じ符号を付し、説明を省略する。
変形例2に係る燃料電池では、逆流防止弁410が閉じられるまでの動作は、変形例1に係る燃料電池と同じなので、説明を省略し、以後の動作について説明する。なお、燃料電池の始動時には、逆流防止弁410は開いた状態であり、排気弁425は閉じた状態である。燃料電池の始動後所定の期間が経過すると、制御部415は逆流防止弁410を閉じる。制御部415は、逆流防止弁410を閉じた後、所定の時間経過後、排気弁425を開ける。ここで、バッファタンク400内の圧力は燃料ガスの供給圧により大気圧よりも高くなっている。一方、排気管420の一端は大気に開放されている。その結果、排気弁425が開くと、窒素などの不純物は、バッファタンク400から排気管420を通って外部に排気される。これにより、バッファタンク400内の不純物を少なくできる。
不純物が排気されると、バッファタンク400内の圧力は大気圧まで下がる。一方、燃料電池本体10内の燃料ガス供給マニホールド11の圧力は大気圧よりも大きい。排気弁425を閉じた後、逆流防止弁410を開けると、燃料ガス供給マニホールド11内に残る不純物及び燃料ガスはバッファタンク400に流れる。その結果、燃料ガス供給マニホールド11内の不純物の濃度はさらに下がり、燃料ガス供給流路104に供給される燃料ガスの純度が高くなる。その結果、燃料電池の発電効率を向上させることができる。また、バッファタンク400内の不純物を排気するので、バッファタンク400内の不純物が少なくなる。その結果、バッファタンク400から燃料ガス供給マニホールド11への不純物の逆流・拡散の影響を減少させることができる。
なお、上述したように燃料電池本体10の始動前に逆流防止弁410を開状態、排気弁425を閉状態にしておき、燃料ガスを供給して燃料電池の始動後、所定の時間経過後に逆流防止弁410を閉状態にし、次いで排気弁425を開状態にすることが好ましい。逆流防止弁410及び排気弁425の両方がともに開状態になると、未反応の燃料ガスが大気中に排気される場合があるが、これにより未反応の燃料ガスが大気中に排気されることを抑制できる。
4.第3の実施例
図面を用いて第3の実施例について説明する。図9は、第3の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。第3の実施例に係る燃料電池では、燃料ガス排出マニホールド12の一方の端部(燃料ガス供給マニホールドの上流側と同じ側の端部)には排気管430の一端が取り付けられている。排気管430には排気弁435が配置される。なお、排気管430の他端は大気に開放されている。燃料ガス供給マニホールド11の下流端部には配管405aの一端が取り付けられている。一方、燃料ガス排出マニホールド12の他方の端部には配管405bの一端が取り付けられている。配管405aの他端と配管405bの他端はバッファタンク400に接続されている。すなわち、第3の実施例に係る燃料電池では、バッファタンク400は、燃料ガス供給マニホールド11と燃料ガス排出マニホールド12の両方に接続されている。第3の実施例においては、すでに説明した実施例及び変形例と異なる点について説明し、共通する点については、同じ符号を付し、説明を省略する。
第3の実施例におけるガスの流れは、第2の実施例とほぼ同じである。すなわち、燃料ガスは燃料ガス供給マニホールド11から燃料ガス供給流路104に流れ、膜電極接合体102で消費されなかった燃料ガスは燃料ガス排出マニホールド12に流れる。定常状態では、燃料ガス供給流路104に供給された燃料ガスは、膜電極接合体102でほぼ全て消費され、燃料ガス排出マニホールド12には流れない。なお、酸化ガスの流れについては第1の実施例、第2の実施例と同じなので省略する。
第3の実施例について、燃料電池の始動前の状態については、燃料ガス供給マニホールド11、燃料ガス供給流路104、及び燃料ガス排出マニホールド12は不純物により満たされている。この不純物で満たされた状態に至る動作については既に説明しているので、説明を省略する。
燃料電池の始動時の動作について説明する。燃料ガスが燃料ガス供給マニホールド11に供給開始される。燃料電池始動直前の燃料ガス供給マニホールド11及び燃料ガス供給流路104の圧力は大気圧である。一方、燃料ガスの供給圧力は大気圧よりも高い。したがって、燃料ガスは主に燃料ガス供給マニホールド11に満たされていた窒素などの不純物を押しながら燃料ガス供給マニホールド11に中を下流方向に進む。その結果、燃料ガス供給マニホールド11に存在していた不純物はバッファタンク400に送られる。
燃料ガスは燃料ガス供給マニホールド11から各モジュール100内の燃料ガス供給流路104に流れ込む。このとき、先に燃料ガス供給流路104内に流れ込んでいた窒素などの不純物を燃料ガス排出マニホールド12に押し出す。燃料ガス供給流路104に流れ込んだ燃料ガスは、その一部が膜電極接合体102上で電気化学反応により消費され、残りが燃料ガス排出マニホールド12に流れ込む。燃料ガス排出マニホールド12に流れ込んだ燃料ガスは窒素などの不純物を押しながら燃料ガス排出マニホールド12の中をバッファタンク400の方向に向かって流れる。その結果、燃料ガス供給流路104、及び燃料ガス排出マニホールド12内の不純物は燃料ガス排出マニホールド12を通ってバッファタンク400に送られる。すなわち、第3の実施例は、不純物が燃料ガス供給マニホールド11側及び燃料ガス排出マニホールド12側の両側からバッファタンク400に送られる点で、第1の実施例、第2の実施例と異なる。
第3の実施例によれば、バッファタンク400に不純物が溜まり、燃料ガス供給マニホールド11内、各モジュール100内の燃料ガス供給流路104内、及び燃料ガス排出マニホールド12内の不純物が少なくなるので、燃料電池の発電効率が向上する。
なお、排気管430と排気弁435は、例えば、非定常時に燃料電池本体10内の不純物を排気する際に用いられる。第3の実施例では、燃料ガス供給流路104として多孔体を用いた多孔体流路が設けられているため、燃料ガス供給流路104における圧力損失は大きいが、バッファタンク400における圧力損失は小さい。したがって、排気弁435が開けられた場合には、燃料ガス供給流路104内の燃料ガスよりもバッファタンク400内の不純物の方が排出され易い。その結果、排気弁435が開けられても、開放時間が短ければ、主にバッファタンク400内の不純物が排出され、燃料ガス供給流路104内の燃料ガスが未反応のまま燃料電池本体10外に排出されることを抑制できる。
以上、第3の実施例によれば、燃料ガス供給マニホールド11の下流端部及び燃料ガス排出マニホールド12の下流端部に接続されるバッファタンク400を備えているので、バッファタンク400の不純物を溜めることができ、燃料電池の発電効率を向上させることができる。なお、燃料電池は非定常的に少量排気を行う燃料電池であってもよい。
5.第3の実施例の変形例
変形例3:
第3の実施例に係る燃料電池では、バッファタンク400と、燃料ガス供給マニホールド11及び燃料ガス排出マニホールド12との間に弁が配置されていないが、図10に示すように、弁を配置してもよい。図10は変形例3に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。変形例3に係る燃料電池では燃料ガス供給マニホールド11とバッファタンクの間に逆流防止弁440と、燃料ガス排出マニホールド12とバッファタンク400の間に逆流防止弁445を備える。変形例3においては、既に説明した実施例及び変形例と異なる点について説明し、共通する点については、同じ符号を付し、説明を省略する。
変形例3に係る燃料電池では、例えば、逆流防止弁440を開いた状態にし、逆流防止弁445を閉じた状態で燃料電池を始動する。このときの動作は、変形例1の動作と同じである。変形例1と同様に、逆流防止弁440を閉じることにより窒素などの不純物がバッファタンク400から燃料ガス供給マニホールド11あるいは燃料ガス排出マニホールド12に拡散・逆流することを抑制できる。
変形例3に係る燃料電池では、さらに、逆流防止弁440を閉じた状態から、排気弁435及び逆流防止弁445を開いた状態にすることにより、バッファタンク400内の不純物を排気させる、という動作も可能である。この場合、燃料ガス供給流路104における圧力損失は大きいが、バッファタンク400における圧力損失は小さい。したがって、排気弁435及び逆流防止弁445が開けられた場合には、燃料ガス供給流路104内の燃料ガスよりもバッファタンク400内の不純物の方が排出され易い。
変形例3によれば、燃料電池は逆流防止弁440及び逆流防止弁445を閉じることにより窒素などの不純物がバッファタンク400から燃料ガス供給マニホールド11あるいは燃料ガス排出マニホールド12に逆流することを抑制できる。
変形例4:
変形例3に係る燃料電池では、バッファタンク400には、排気管が接続されていなかったが、図11に示すように、バッファタンク400に排気管を備えてもよい。図11は、変形例4に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。変形例4に係る燃料電池は、バッファタンク400に接続される排気管450と、排気管450に配置される排気弁455とを備える。変形例4においては、既に説明した実施例及び変形例と異なる点について説明し、共通する点については、同じ符号を付し、説明を省略する。変形例4によれば、バッファタンク400内の窒素などの不純物を排気することができる。また、排気時に逆流防止弁440及び逆流防止弁445を閉じておくことにより、未反応の燃料ガスを排気することを抑制できる。
6.第4の実施例
図面を用いて第4の実施例について説明する。図12は第4の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。第4の実施例に係る燃料電池は、バッファタンク400をモジュール内に配置する。第4の実施例に係る燃料電池は、絶縁板220とエンドプレート200の間の弁モジュール250とタンクモジュール260を備える。第4の実施例においては、既に説明した実施例及び変形例と異なる点について説明し、共通する点については、同じ符号を付し、説明を省略する。弁モジュール250は弁を備えるモジュールである。タンクモジュール260は内部にバッファタンク400が形成される開口部を有するモジュールである。なお、本実施例では、発電機能を有さないモジュールをダミーモジュールと言う。したがって、弁モジュール250やタンクモジュール260はダミーモジュールである。
図13及び図14を用いて弁モジュール250及びタンクモジュール260の構成について説明する。図13は弁モジュール250の構成を模式的に示す説明図である。図14はタンクモジュール260の構成を模式的に示す説明図である。
弁モジュール250は、金属材料あるいは樹脂材料で作られている略長方形の板状部材である。弁モジュール250にはいくつかの孔が形成されている。すなわち、弁モジュール250の第1の角部には、燃料ガス供給マニホールド11を形成する燃料ガス供給マニホールド孔251が形成され、対角の角部には燃料ガス排出マニホールド12を形成する燃料ガス排出マニホールド孔252が形成されている。弁モジュール250第1の長辺に隣接して、酸化ガス供給マニホールドを形成する酸化ガス供給マニホールド孔253が形成され、他の長辺に隣接して酸化ガス排出マニホールドを形成する酸化ガス排出マニホールド孔254が形成されている。弁モジュール250の第1の短辺に隣接して、冷却媒体供給マニホールドを形成する冷却媒体供給マニホールド孔255が形成され、他の短辺に隣接して冷却媒体排出マニホールドを形成する冷却媒体排出マニホールド孔256が形成されている。
弁モジュール250の第1の角部には燃料ガス供給マニホールド孔251を閉じるための逆流防止弁440が配置され、対角の角部には燃料ガス排出マニホールド孔252を閉じるための逆流防止弁445が配置されている。第4の実施例では、逆流防止弁440及び逆流防止弁445としてスライド式の弁を用いているが他の構造の弁であってもよい。図13に示す例では、逆流防止弁440は閉じられた状態であり、逆流防止弁445は開けられた状態である。なお、逆流防止弁440がいつ開き、いつ閉じるか、逆流防止弁445がいつ開き、いつ閉じるかは燃料電池の動作状態により制御される。
タンクモジュール260は、金属材料あるいは樹脂材料で作られている略長方形の板状部材である。タンクモジュール260にはいくつかの孔が形成されている。すなわち、タンクモジュール260の第1の角部には、燃料ガス供給マニホールド11を形成する燃料ガス供給マニホールド孔261が形成され、対角の角部には燃料ガス排出マニホールド12を形成する燃料ガス排出マニホールド孔262が形成されている。タンクモジュール260の第1の長辺に隣接して、酸化ガス供給マニホールドを形成する酸化ガス供給マニホールド孔263が形成され、他の長辺に隣接して酸化ガス排出マニホールドを形成する酸化ガス排出マニホールド孔264が形成されている。タンクモジュール260の第1の短辺に隣接して、冷却媒体供給マニホールドを形成する冷却媒体供給マニホールド孔265が形成され、他の短辺に隣接して冷却媒体排出マニホールドを形成する冷却媒体排出マニホールド孔266が形成されている。タンクモジュール260の中央部には、バッファタンク400を形成するための中央孔267が形成されている。中央孔267は、燃料ガス供給マニホールド孔261及び燃料ガス排出マニホールド孔262と接続されている。
燃料ガス供給マニホールド孔251及び燃料ガス排出マニホールド孔252、酸化ガス供給マニホールド孔263及び酸化ガス排出マニホールド孔264、冷却媒体供給マニホールド孔265及び冷却媒体排出マニホールド孔266、並びに中央孔267の周囲には、シールライン268が形成されている。シールライン268は、エンドプレート200及び弁モジュール250と圧着されることにより、燃料ガス供給マニホールド孔251及び燃料ガス排出マニホールド孔262、酸化ガス供給マニホールド孔263及び酸化ガス排出マニホールド孔264、冷却媒体供給マニホールド孔265及び冷却媒体排出マニホールド孔266、並びに中央孔267から燃料電池本体10の外部に反応ガスが漏れるのを抑制すると共に、中央孔267を用いてバッファタンク400を形成する。
第4の実施例に係る燃料電池によれば、バッファタンク400はタンクモジュール260に形成されるので、燃料電池本体10外に新たにタンクを設ける必要が無く、燃料電池全体を小さくすることができる。なお、第4の実施例は、変形例3に係る燃料電池のバッファタンク400を、タンクモジュール260を用いて形成したものであるが、他の実施例、他の変形例に係る燃料電池においても同様に、タンクモジュール260を用いてバッファタンク400を形成してもよいのはいうまでもない。
7.第1の実施例から第4の実施例に共通する変形例
変形例5:
上述した実施例では、アノードに供給された燃料ガスが、ほぼ全量、アノードで消費される構造を採用しているが、係る構造での運転が可能としているアノードへの燃料供給の流路構成としては、種々の構成が採用可能である。代表的な流路構成として、ここでは、上述した構成(以下、「シャワー流路タイプ」と呼ぶ)の他、櫛歯型の構成や循環型の構成などを挙げることができる。まず、シャワー流路タイプの変形例から説明する。
燃料ガス流路の第1変形例:
図15は、燃料ガス流路の第1変形例の構成を示す説明図である。燃料ガス流路の第1変形例は、上述の実施例のシャワー板に相当する分散板2100が膜電極接合体2000と一体として形成された構成を有している。膜電極接合体2000は、水素側電極2200と電解質膜2300とを有している。また、分散板2100には、所定間隔で多数の細孔(オリフィス)2110が設けられている。
図16は、分散板2100の機能を説明する説明図である。燃料ガスは、分散板2100によって水素ガスを消費する水素側電極2200から隔離された上流側の流路で分配される。上流側の流路で分配された燃料ガスは、分散板2100に設けられた細孔2110を通って、燃料ガス消費層である水素側電極2200に局所的に供給される。つまり、本変形例では、燃料ガスは、細孔2110の存在位置に対応する部位の水素側電極2200に直接的に供給される。こうした局所的な燃料ガスの供給を実現する構成としては、例えば、燃料ガスが、水素側電極2200の他の領域を経由することなく、燃料ガスを消費する部位に直接供給する経路を有する構成、あるいは水素側電極2200の面外の離れた方向(好ましくは水素側電極2200から隔離された流路)から水素側電極2200に向かって、主として垂直な方向に燃料ガスを供給する構成なども採用可能である。一方、水素側電極2200は、窒素の滞留が発生しにくい形状とすればよい。例えば、平滑な面(フラットな面)から構成し、電解質膜2300側に凹部などを有しない形状とすればよい。
分散板2100の細孔2110の径およびピッチは、実験的に定めることができるが、例えば所定の運転状態(たとえば定格運転状態)において、細孔2110を通過する燃料ガスの流速が窒素ガスの拡散による逆流を十分に抑制できるようにしても良い。係る条件が成立するように、細孔2110における十分な流速あるいは十分な圧力損失が発生するように、細孔2110の間隔と流路断面積を設定すればよい。たとえば、固体高分子型燃料電池では、分散板2100の開口率を1%程度以下とすることで、十分な流速あるいは十分な圧力損失が発生することが確認された。開口率とは、分散板2100の開口面積を分散板2100の全面積で除した割合である。このような開口率は、循環型の燃料ガス流路と比較すると1桁から2桁程度少ないため、循環型の燃料ガス流路にコンプレッサを用いて燃料ガスの流量を確保する構成とは本質的に異なっている。本実施例および変形例では、燃料タンクからの高圧水素を直接(あるいは所定の高圧圧力まで調圧弁で調圧した状態で)、燃料電池に導くことにより、開口率の低い構造でも十分な燃料ガスを確保している。
燃料ガス流路の第2変形例:
次に、上述のシャワー流路タイプの他の構成例について説明する。図17は、燃料ガス流路の第2変形例の構成を示す説明図である。この変形例では、水素側電極2200と電解質膜2300とを備えた膜電極接合体2201上に配置される分散板2101を、緻密な多孔体を用いて実現している。分散板2101の多孔体の開口率は、十分な流速あるいは十分な圧力損失が発生するように選択されている。細孔を用いた場合には、細孔毎に、いわば離散化して、燃料ガスが局所的に供給されるのに対して、多孔体を用いた場合には、連続的に燃料ガスを供給することができるという利点を有している。また燃料ガスの水素側電極2200への供給が一層均一化されるという利点も得られる。緻密な多孔体は、カーボン粉を焼結することによって製造しても良いし、カーボン分や金属粉を、バインド剤を用いて固めることにより製造することも可能である。多孔は、連続多孔体であれば良く、厚さ方向への連続性を確保して面方向の連続性を確保しない異方性を備えたものとしても良い。多孔体の開口率については、変形例1と同様に決定すればよい。
燃料ガス流路の第3変形例:
次に燃料ガス流路の第3変形例について説明する。図18は、プレスメタルを用いて構成された分散板2102を示す説明図、図19は、そのC−C断面を示す模式図である。分散板2102は、分散板2102の上流側の流路を形成するための突部2102tを備え、この突部2102tの側面には細孔2112が形成されている。この分散板2202は、電解質膜2300の両側に水素側電極2200と酸素側電極2400とを備えた膜電極接合体2202の水素側電極2200側に配置されており、図19に示したように、突部2102tを利用して、分散板2102の上流側の流路を一体に形成している。燃料ガスは、この突部2102tの側面に形成された細孔2112を介して、水素側電極2200に供給される。
係る構成によれば、分散板2102をプレス加工により容易に形成することができるうえ、分散板2102上流の流路を簡易に形成できるという利点も得られる。細孔2112を通過した燃料ガスは、突部2102t内部の空間を経て、水素側電極2200に到るので、分散性を十分に確保することができる。細孔2112は、プレス加工に拠って形成しても良いし、突部2102tの形成の前工程または後工程において、放電加工など、他の手法により形成しても良い。細孔2112による開口率については、変形例1と同様に決定すればよい。
燃料ガス流路の第4変形例:
次に、燃料ガス流路第4変形例について説明する。図20は、分散板2014hmの内部に、流路を形成した構成例を示す説明図である。この変形例の分散板2014hmは、長方形の形状の分散板2014hmの短手方向に形成された複数の流路2142nと、この流路2142nから、分散板2014hmの厚さ方向に設けられ、図示しない水素電極側に開披した多数の細孔2143nとを備える。分散板2014hmは、電解質膜2300の両側に水素側電極(図示せず)と酸素側電極2400とを備えた膜電極接合体2203の水素側電極側に配置されており、分散板2014hmを介して、燃料ガスの供給を受ける。係る構成に拠れば、各細孔2143nまでの流路を、個別に用意できるという利点が得られる。なお、図20では、細孔2143nの配置は千鳥状としたが、格子状であってもよいし、ある程度ランダムに配置しても良い。
燃料ガス流路の第5変形例:
次に、燃料ガス流路の第5変形例について説明する。図21は、パイプを使用して分散板2014hpを形成した例を示す説明図である。分散板2014hpは、図21に示したように、矩形のフレーム2140を備え、その短手方向に亘って、中空の多数のパイプ2130を備えている。このパイプ2130の表面には、複数の細孔2141nが形成されている。この分散板2014hpは、水素側電極2200とで電解質膜2300とを備えた膜電極接合体2204の水素側電極2200上に設置される。分散板2014hpのフレーム2140に用意されたガス流入口から燃料ガスを供給すると、燃料ガスは、分散板2014hpの各パイプ2130の内部を通り、細孔2141nから、水素側電極2200へと分配される。係る構成によれば、燃料ガスを均一に分散できるのに加えて、分散板2014hpを構成するのに細孔2141nを除いて穴加工を行なう必要がないという利点が得られる。細孔2141nは、水素側電極2200側に向けて配置して良いし、反対側に向けて配置してもよい。後者の場合には、燃料ガスの分散性は一層改善される。
以上説明したように、燃料ガスを水素側電極2200に分散させつつ導く構造であれば、種々の構成を採用することができる。分散板としては、多孔体やプレスメタルに限られず、燃料ガスを分配しつつ水素側電極2200に導くように構成されていればよい。
燃料ガス流路の第6変形例:
図22は、いわゆる分岐流路タイプの燃料ガス流路を用いた構成例を示す模式図である。図示する燃料ガス流路は、上述した実施例のアノード側の多孔体540に代えて用いられる流路形成部材5000に、櫛歯状に形成されている。具体的には、ガス流路は、燃料ガスを導入する主流路5010、この主流路から分岐し、主流路5010とは交差する方向に形成された複数本の副流路5020、この副流路から更に櫛歯状に分岐する櫛歯流路5030から形成されている。主流路5010および副流路5020は、先端の櫛歯流路5030と比べて流路断面積を十分に確保しているので、流路形成部材5000の面内の圧力分布は、多孔体540と同程度もしくはそれ以下となっている。
この流路形成部材5000は、カーボンや金属などを用いて形成することができる。カーボンを用いる場合は、型を用いてカーボン粉を高温または低温で焼結することにより、図22に示した流路を備えた流路形成部材5000を得ることができる。金属を用いる場合には、金属プレートから溝を削り出すことにより、同様の流路を備えた流路形成部材5000を形成しても良いし、あるいはプレス加工により、図示する流路を備えた流路形成部材5000を得ても良い。なお、流路形成部材5000は、単品として設ける必要はなく、他の部材、例えばセパレータと一体に形成することも可能である。
なお、この流路形成部材5000は、多孔体540に代えて用いてもよいが、多孔体540およびアノード側ガス拡散層530ごと代替してもよい。この場合には、櫛歯流路5030を十分に細い流路とし、副流路5020から、いわば毛細血管のように細かくかつ多数に分岐させておけばよい。また、図22では、主流路5010を流路形成部材5000の一縁部に沿って設けたが、流路形成部材5000面内の燃料ガスの圧力差を小さくするために、主流路5010を複数の縁部に設けて、副流路5020の長さを短くしたり、あるいは主流路5010を流路形成部材の中心に設けて、副流路5020を主流路5010の左右に配置しても良い。同様に、櫛歯流路5030は、副流路5020の両側に設けても差し支えない。
燃料ガス流路の第7変形例:
次に、図23に基づいて、サーペンタイン型の流路構成について説明する。図23は、流路が葛籠折れの形状をとっているサーペンタイン型流路を備えた流路形成部材の構成例を模式的に示す模式図である。図23(A)は、燃料ガスの流路が単一のタイプの流路形成部材5100を例示し、図23(B)は、燃料ガス流路が複数本統合されたタイプの流路形成部材5200を例示している。
図示するように、図23(A)に例示した流路形成部材5100は、燃料ガスの流路を囲う外壁のうち対向する外壁5110,5115から、内側に向けて交互に延長された複数の流路壁5120を備える。流路壁5120で区切られた部分が連続する流路となっている。この一端に流入口5150が形成されており、燃料ガスはここから流路に供給される。この流路形成部材5100は、図22の流路形成部材5000と同様、上述した実施例の多孔体840に代えて用いられる。
図23(B)は、このサーペンタイン型流路が、複数本の流路の束として構成された例を示している。この場合、外壁5210および5215から内側に向けて交互に延長された複数の流路壁5220の間に、外壁5210,5215とは連設されていない仕切壁5230,5240が設けられている。また、流路の入り口には、流入口5250が形成されている。流入口5250から流入した燃料ガスは、仕切壁5230,5240を備えた幅広のサーペンタイン型流路を流れて、流路形成部材5200の面方向にくまなく行き渡る。この流路形成部材5200は、図22の流路形成部材5000と同様、上述した実施例の多孔体540に代えて用いられる。
図23に示した流路形成部材5100,5200は、図22に示した櫛歯型の流路を備えた流路形成部材5000と同様に、カーボンや金属から形成される。その形成方法も同様である。これらの流路形成部材5100,5200は、単品として設ける必要はなく、他の部材、例えばセパレータと一体に形成することも可能である。
燃料ガス流路の第8変形例:
図24は、燃料ガスの供給形態の変形例の一つとして、循環路タイプの燃料電池6000の内部構成を模式的に示す説明図である。図示するように、本変形例の燃料電池6000では、アノード側セパレータ6200に、燃料ガス流路となる凹部6220と燃料ガス入口ポート6210と規制板6230とが設けられている。燃料ガス流路となる凹部6220は、アノード側セパレータ6200の膜電極接合体のアノード6100と対向する領域に亘って形成されている。アノード側セパレータ6200における燃料ガス入口ポート6210には、ノズル6300が、凹部6220に向けて燃料ガスを噴出可能に取り付けられている。このノズル6300から燃料ガスを噴出することによって、燃料ガス入口ポート6210から、凹部6220内に燃料ガスが供給される。規制板6230は、燃料ガスの流れ方向を規制する部材であり、ノズル6300の近傍から、凹部6220の中心付近に向けて、凹部6220の底面から立設されている。規制板6230のノズル6300に近い側の端部は、ノズル6300の側面形状に合わせて湾曲され、ノズル6300との間で通路Aを形成している。
このような燃料電池6000では、燃料ガス入口ポート6210から供給された燃料ガスが、ノズル6300の噴射孔6320から燃料ガス流路(凹部6220)内に噴射されると、この燃料ガスは、アノード側セパレータ6200の凹部6220の内側壁、および、規制板6230によって流れ方向が規制され、図中に白抜き矢印で示したように、アノード6100の表面に沿って、図示した上流側から下流側に流れる。このとき、ノズル6300から噴出する高速の燃料ガスによって生じるエゼクタ効果により、下流側の燃料ガスおよび不純物ガスを含む流体は、規制板6230の一方の端部とノズル6300との間の隙間(通路A)から吸引され、上流側に循環する。こうすることによって、燃料ガス流路、および、アノード6120表面における上記流体の滞留を抑制することができる。
なお、上記燃料ガス流路の第8変形例の燃料電池6000では、エゼクタ効果を利用して、上記流体をアノード6100の表面に沿った方向に循環させるものとしたが、燃料電池の内部において、アノードの表面に沿った方向に上記流体を循環させることが可能な構造であれば、他の構成を用いても良い。例えば、燃料電池6000において、ノズル6300や規制板6230の代わりに、アノード側セパレータ6200や、アノード6100の面内等、燃料ガス流路となり得る部位に、整流板を設けるようにし、この整流板、および燃料ガスの流れによって、上記流体をアノード6100の表面に沿った方向に循環させるようにしてもよい。あるいは凹部6220などのガス流路に、微小なアクチュエータ(例えばマイクロマシン)を循環路に沿って組み込んで、燃料ガスの循環を起こさせる構造としても良い。このほか、凹部6220内に温度差を設けて対流を利用して循環を起こさせる構成も考えられる。
変形例6a、6b:
図25及び図26を用いて、上述した実施例の変形例6a及び変形例6bについて説明する。図25は、変形例6aについての燃料ガスの流れを説明する説明図である。図26は、変形例6bについての燃料ガスの流れを説明する説明図である。まず、両変形例に共通する構成から説明する。これらの変形例6a、変形例6bの燃料電池では、発電体は、フレーム7550と膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)7510と多孔体7540を備える。フレーム7550の中央部には、MEGA7510を嵌め込むための開口部7555が設けられており、この開口部7555を覆うように、MEGA7510が配置される。多孔体7540はMEGA7510の上に配置される。また、フレーム7550の外周部には、燃料ガスや空気、あるいは冷却水が通る貫通孔が複数設けられているのは、上述した実施例と同一である。
変形例6aと変形例6bとは、上記の全体構造はほぼ同一であり、燃料ガスが、図示しないアノード対向プレートを介して供給される点も同一である。変形例6aと変形例6bでは、多孔体7540への燃料ガスの供給方向が異なっている。変形例6aでは、多孔体7540に燃料を供給するための複数の燃料ガス供給孔7417aは、フレーム7550の開口部7555の外縁部のうち、一つの長辺近傍に一列に設けられ、もう一列の複数の燃料ガス供給孔7417bは、対向するもう一つの長辺近傍に配置されている。4444、X2他方、変形例6bでは、図26に示したように、複数の燃料ガス供給孔7517a及び7517bは、それぞれ、開口部7555の対向する2つの短辺に隣接して配置されている。
変形例6aでは、燃料ガスは、燃料ガス供給孔7417aや燃料ガス供給孔7417bを通り、多孔体7540の中で長辺端部側から中央方向、すなわち矢印7600aの方向(図25において上から下へ)へ、あるいは矢印7600bの方向(図25において下から上へ)に供給される。このとき、燃料ガス供給孔7417aを通って多孔体7540に供給された燃料ガスと燃料ガス供給孔7417bを通って多孔体7540に供給された燃料ガスは、モジュールの中央付近でぶつかり混合する。一方、変形例6bでは、燃料ガスは、燃料ガス供給孔7517aや燃料ガス供給孔7517bを通り、多孔体7540の中で短辺端部側から中央方向、すなわち矢印7700aの方向(図26において左から右へ)及び矢印7700bの方向(図26において右から左へ)に流れる。変形例6bでも、燃料ガス供給孔7517aを通って多孔体7540に供給された燃料ガスと燃料ガス供給孔7517bを通って多孔体7540に供給された燃料ガスは、モジュールの中央付近でぶつかり混合する。
以上説明した変形例6a、6bによれば、燃料ガスは、多孔体540に対して、対向する2つの辺の端部側に設けられた複数の燃料ガス供給孔7417aおよび7417b(あるいは燃料ガス供給孔7517aおよび7517b)から、対向する2方向に供給される。対向流として供給された燃料ガスは、多孔体7540の中央部でぶつかって互いに混合するので、窒素ガスなどの不純物が局在化しにくいという利点が得られる。したがって、燃料電池の発電効率を向上させることができる。もとより、対向する2辺から燃料ガスを供給することにより、多孔体7540内での燃料ガスの分布の偏りが抑制されるという利点も得られる。なお、変形例6a、6bではガス流路として多孔体を用いているが、ガス流路は多孔体に限られず、後述する種々の供給方式が利用可能である。
変形例7:
上記実施例の燃料電池において、カソード側の酸化ガス供給流路を、一層のカソード側多孔体545によって形成しているが、酸化ガスの供給路の構成はこれに限られるものではない。例えば、酸化ガス供給流路を、リブを用いて、ストレート型若しくはサーペンタイン型に形成してもよいし、複数のディンプルを用いて形成してもよい。このようにすれば、簡易な構成で酸化ガス供給流路を形成することができる。燃料電池全体の構成や使用条件などに合わせて適切な構成を採用すればよい。
変形例8:
つぎに、上記実施例の燃料電池の始動時制御について説明する。変形例の燃料電池では、始動時において、アノード側の燃料ガス流路に燃料ガスの供給が開始され、所定時間TA経過後、初めて負荷を接続し、燃料電池から電流を取り出している。このようにすれば、燃料電池の発電終了後にカソード側からアノード側にリークし滞留しているリークガス(窒素ガスまたは不活性ガス)は、所定時間TAの間に、燃料ガスの圧力で、カソード側に押し返され、リークガス滞留量が減少してから負荷が接続されることになる。したがって、アノード側触媒層520において、燃料電池の始動時に燃料ガスが欠乏した状態で運転されるという事態の発生を抑制することができる。なお、この場合の「始動」とは、燃料電池に反応ガス(燃料ガスおよび酸化ガス)を供給すると共に、燃料電池に負荷を接続することをいう。燃料電池の停止時にリークガスがアノード側に滞留するのは、燃料ガスの供給が停止された結果、アノード側の燃料ガス圧力が低下するためである。特にアノードデッドエンドの構成を採用した場合、燃料ガスの供給によるリークガスの排出路への排出が期待できない。したがって、燃料ガスの供給を開始してから、負荷を接続するまでに十分な時間TAを確保することは有効である。
変形例9:
燃料電池の始動時において、燃料ガスの供給量および電気的な負荷を接続するまでの所定時間TAのうち少なくとも一方を、燃料電池の運転開始時におけるリークガス滞留量に基づいて決定する構成とすることも可能である。このリークガス滞留量は、例えば、燃料電池において前回の起動終了時から今回の始動時までの燃料電池停止期間や燃料電池の温度から推定するようにしてもよい。燃料電池の温度は、例えば、燃料電池を冷却する冷媒の温度等に基づいて検出することができる。このようにすれば、燃料電池の始動時間の短縮化を実現しつつ、アノード側の燃料ガス流路におけるリークガス滞留量を減少させることができる。
また、燃料電池の始動時に負荷を接続するタイミングを、アノード側の水素濃度に基づいて決定しても良い。上記実施例の燃料電池において、水素濃度センサをアノード側の燃料ガス流路内の所定部位に取り付け、始動時において、アノード側の燃料ガス流路に燃料ガスの供給が開始された後、水素濃度センサから検出される水素濃度値を監視する。水素濃度値が、所定の閾値より高くなった場合に、電気的な負荷を接続するものとすれば、アノード側触媒層520において、水素欠乏運転となることを抑制することができる。このほか、アノード側の圧力や温度から、電気的な負荷の接続のタイミングを求める構成なども可能である。
上記実施例、変形例についての説明では、発電体として膜電極接合体を用いた固体高分子型の燃料電池を例に取り説明したが、本発明が利用可能な燃料電池の種類はこれに限られない。本発明は、例えば、リン酸型、固体酸化物型、溶融炭酸塩型など固体高分子型以外の燃料電池にも利用可能であることはいうまでもない。
第1の実施例から第4の実施例及び既に説明した変形例では、モジュールの燃料ガス及び酸化ガスの分離構造については説明していないが、3層セパレータあるいは表面に溝が形成された形状のカーボン製セパレータなど、種々の構造を用いることができる。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
第1の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 第1の実施例に係る燃料電池におけるガスの流れ説明する説明図である。 第1の実施例に係る燃料電池の始動前の状態を説明する説明図である。 第1の実施例に係る燃料電池の始動時の状態を説明する説明図である。 第2の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 第2の実施例に係る燃料電池の動作を説明する説明図である。 変形例1に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 変形例2に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 第3の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 変形例3に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 変形例4に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 第4の実施例に係る燃料電池の構成を模式的に示す説明図である。 弁モジュール250の構成を模式的に示す説明図である。 タンクモジュール260の構成を模式的に示す説明図である。 燃料ガス流路の第1変形例の構成を示す説明図である。 分散板2100の機能を説明する説明図である。 燃料ガス流路の第2変形例の構成を示す説明図である。 プレスメタルを用いて構成された分散板2102を示す説明図 プレスメタルを用いて構成された分散板2102のC−C断面を示す模式図である。 分散板2014hmの内部に、流路を形成した構成例を示す説明図である。 パイプを使用して分散板2014hpを形成した例を示す説明図である。 いわゆる分岐流路タイプの燃料ガス流路を用いた構成例を示す模式図である。 流路が葛籠折れの形状をとっているサーペンタイン型流路を備えた流路形成部材の構成例を模式的に示す模式図である。 循環路タイプの燃料電池6000の内部構成を模式的に示す説明図である。 変形例6aについての燃料ガスの流れを説明する説明図である。 変形例6bについての燃料ガスの流れを説明する説明図である。 他の構成例(その1)を示す説明図である。 他の構成例(その2)を示す説明図である。
符号の説明
10…燃料電池本体
11…燃料ガス供給マニホールド
12…燃料ガス排出流路
12…燃料ガス排出マニホールド
13…酸化ガス供給マニホールド
14…酸化ガス排出マニホールド
100…モジュール
102…膜電極接合体
104…燃料ガス供給流路
106…酸化ガス供給流路
200…エンドプレート
210…集電板
220…絶縁板
230…テンションプレート
240…ボルト
250…弁モジュール
251…燃料ガス供給マニホールド孔
252…燃料ガス排出マニホールド孔
253…酸化ガス供給マニホールド孔
254…酸化ガス排出マニホールド孔
255…冷却媒体供給マニホールド孔
256…冷却媒体排出マニホールド孔
260…タンクモジュール
261…燃料ガス供給マニホールド孔
262…燃料ガス排出マニホールド孔
263…酸化ガス供給マニホールド孔
264…酸化ガス排出マニホールド孔
265…冷却媒体供給マニホールド孔
266…冷却媒体排出マニホールド孔
267…中央孔
268…シールライン
300…水素貯蔵容器
305…燃料ガス供給配管
310…レギュレータ
315…燃料ガス供給圧制御部
330…ポンプ
340…酸化ガス供給配管
350…酸化ガス排出配管
360…ラジエーター
370…ポンプ
380…冷却媒体用配管
400…バッファタンク
405…配管
405a…配管
405b…配管
410…逆流防止弁
415…制御部
420…排気管
425…排気弁
430…排気管
435…排気弁
440…逆流防止弁
445…逆流防止弁
450…排気管
455…排気弁
520…アノード側触媒層
530…アノード側ガス拡散層
540…多孔体
545…カソード側多孔体
840…多孔体
2000…膜電極接合体
2014hm…分散板
2014hp…分散板
2100…分散板
2101…分散板
2102…分散板
2102t…突部
2102上流…分散板
2110…細孔
2112…細孔
2130…パイプ
2140…フレーム
2141n…細孔
2142n…流路
2143n…細孔
2200…水素側電極
2201…膜電極接合体
2202…膜電極接合体
2202…分散板
2203…膜電極接合体
2204…膜電極接合体
2300…電解質膜
2400…酸素側電極
5000…流路形成部材
5010…主流路
5020…副流路
5030…櫛歯流路
5100…流路形成部材
5110…外壁
5120…流路壁
5150…流入口
5200…流路形成部材
5210…外壁
5220…流路壁
5230…仕切壁
5250…流入口
6000…燃料電池
6100…アノード
6200…アノード側セパレータ
6210…燃料ガス入口ポート
6220…凹部
6230…規制板
6300…ノズル
6320…噴射孔
7417a…燃料ガス供給孔
7417b…燃料ガス供給孔
7517a…燃料ガス供給孔
7517b…燃料ガス供給孔
7540…多孔体
7550…フレーム
7555…開口部
7600a…矢印
7600b…矢印
7700a…矢印
7700b…矢印

Claims (9)

  1. 燃料電池であって、
    積層されている複数の発電モジュールと、
    前記積層されている発電モジュールを積層方向に貫通し、前記複数の発電モジュールに燃料ガスを供給する燃料ガス供給マニホールドと、
    前記燃料ガス供給マニホールドの下流端部に接続されているバッファと、
    を備える、燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、さらに、
    前記積層されている発電モジュールを積層方向に貫通し、一方の端部が閉じられ、前記複数の発電モジュールから未反応の燃料ガスが排出される燃料ガス排出マニホールドを備え、
    前記バッファは前記燃料ガス供給マニホールドの代わりに前記燃料ガス排出マニホールドの他方の端部に接続され、
    前記燃料ガス供給マニホールドの下流端部は閉じられている、燃料電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池において、さらに、
    前記バッファが接続されている前記燃料ガス供給マニホールドまたは前記燃料ガス排出マニホールドと、前記バッファとの間に配置される第1の弁を備える、燃料電池。
  4. 請求項3に記載の燃料電池において、さらに、
    前記バッファに接続される排気管と、
    前記排気管に配置される第2の弁とを備える、燃料電池。
  5. 請求項4に記載の燃料電池において、さらに、
    前記燃料電池の始動前に前記第1の弁を開いた状態、前記第2の弁を閉じた状態にしておき、前記燃料電池の始動後、所定の時間経過後に前記第1の弁を閉じた状態にし、次いで前記第2の弁を開いた状態に制御する制御手段を備える、燃料電池。
  6. 請求項1に記載に燃料電池において、さらに、
    前記発電モジュールを積層方向に貫通し、一方の端部が前記バッファと接続される燃料ガス排出マニホールドと、
    前記燃料ガス排出マニホールドの他方の端部に接続される排気管と、
    前記排気管に配置される第1の弁と、
    を備える、燃料電池。
  7. 請求項6に記載の燃料電池において、さらに、
    前記燃料ガス供給マニホールドと前記バッファとの間に配置される第2の弁と、
    前記燃料ガス排出マニホールドと前記バッファとの間に配置される第3の弁と、
    を備える、燃料電池。
  8. 請求項7において、さらに、
    バッファに接続される第2の排気管と、
    前記第2の排気管に配置される第4の弁とを備える、燃料電池。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記バッファは前記積層された発電モジュールの端部に隣接して配置されるダミーモジュール内に形成されている、燃料電池。
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