JP2009025291A - 放送テレビジョン信号および携帯電話信号を使用する位置決定 - Google Patents

放送テレビジョン信号および携帯電話信号を使用する位置決定 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザ端末の位置を決定する方法および装置を提供する。
【解決手段】ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、ユーザ端末で携帯電話基地局から携帯電話信号を受信することと、テレビジョン信号送信器の位置、ならびに携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含み、携帯電話信号は、EDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)信号と、Code−Division Multiple Access 2000(cdma2000)信号と、Wideband Code−Division Multiple Access(WCDMA)信号とからなる群から選択される。
【選択図】図1

Description

本発明は、全般的には位置決定に関し、具体的には、放送テレビジョン信号および携帯電話信号を使用する位置決定に関する。
昔から、ラジオ信号を使用する2次元緯度/経度位置決定システムの方法があった。Loran CおよびOmegaなどの地上システムと、Transitとして知られる衛星ベースのシステムが、広く使用されてきた。高まる人気を享受しているもう1つの衛星ベースのシステムが、全地球測位システム(GPS)である。
最初に1974に考案されたGPSは、位置決定、ナビゲーション、測量、および時間伝送に広く使用されている。GPSシステムは、副同期した12時間軌道内の24個の軌道上の衛星のコンステレーションに基づく。各衛星は、正確なクロックを担持し、擬似雑音信号を送信し、この擬似雑音信号を正確に追跡して、擬似距離を決定することができる。4つ以上の衛星を追跡することによって、全世界で3次元の正確な位置をリアル・タイムで決定することができる。より多くの詳細が、B.W.ParkinsonおよびJ.J.Spilker,Jr.、Global Positioning System−Theory and Applications、Volumes IおよびII、AIAA、米国ワシントンD.C.、1996年に記載されている。
GPSは、ナビゲーションおよび位置決定の技術に変革を起こした。しかし、いくつかの状況で、GPSは、より有効でない。GPS信号は、比較的低い出力レベル(100ワット未満)で送信され、長距離にわたるので、受信信号強度は、比較的弱い(全方向性アンテナによって受信された時に−160dBw程度)。したがって、信号は、妨害物が存在する場合または建物の内部では、辛うじて有用であり、あるいは全く有用ではない。
従来のアナログの全米テレビジョン基準委員会(NTSC)テレビジョン信号を使用して位置を決定する、提案されたシステムがあった。この提案は、「Location Determination System And Method Using Television Broadcast Signals」という名称の米国特許すなわち、1996年4月23日発行の米国特許第5510801号に見られる。しかし、現在のアナログTV信号は、TVセット掃引回路の比較的粗い同期化を意図された水平同期パルスおよび垂直同期パルスを含む。さらに、2006年に、連邦通信委員会(FCC)は、NTSC送信器を止め、その貴重なスペクトルを再割り当てし、その結果、より貴重と思われる他の目的のためにオークションにかけられるようにすることを検討する。
発明の概要
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、ユーザ端末で携帯電話基地局から携帯電話信号を受信することと、携帯電話信号の既知の成分に基づいてユーザ端末と携帯電話基地局との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびに携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含み、携帯電話信号は、EDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)信号と、Code−Division Multiple Access 2000(cdma2000)信号と、Wideband Code−Division Multiple Access(WCDMA)信号とからなる群から選択される。
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。携帯電話信号の既知の成分は、トレーニング・シーケンスと、非変調PNシーケンスと、携帯電話信号のビーコン・チャネル内の事前に選択された拡散コードと、携帯電話信号の同期化チャネル内の符号語とからなる群から選択される。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号と、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号と、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号と、アナログ・テレビジョン信号とからなる群から選択される。実施態様は、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第3擬似距離を決定することと、第1、第2、および第3の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の擬似距離を決定することと、ユーザ端末で携帯電話基地局からEDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)携帯電話信号を受信することであって、携帯電話信号は、タイミング・アドバンス・パラメータを含む、受信することと、タイミング・アドバンス・パラメータに基づいてユーザ端末と携帯電話基地局との間の距離を決定することと、擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、および携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号と、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号と、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号と、アナログ・テレビジョン信号とからなる群から選択される。実施態様は、携帯電話信号の既知の成分に基づいてユーザ端末と携帯電話基地局との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびに携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。実施態様は、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第3擬似距離を決定することと、第1、第2、および第3の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。実施態様は、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、ユーザ端末で携帯電話基地局から携帯電話信号を受信することと、携帯電話信号の既知の成分に基づいてユーザ端末と携帯電話基地局との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびに携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに第1および第2の擬似距離を送信することとを含み、携帯電話信号は、EDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)信号と、Code−Division Multiple Access 2000(cdma2000)信号と、Wideband Code−Division Multiple Access(WCDMA)信号とからなる群から選択される。
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。携帯電話信号の既知の成分は、トレーニング・シーケンスと、非変調PNシーケンスと、携帯電話信号のビーコン・チャネル内の事前に選択された拡散コードと、携帯電話信号の同期化チャネル内の符号語とからなる群から選択される。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号と、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号と、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号と、アナログ・テレビジョン信号とからなる群から選択される。実施態様は、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第3擬似距離を決定することと、第1、第2、および第3の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに第1、第2、および第3の擬似距離を送信することとを含む。
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の擬似距離を決定することと、ユーザ端末で携帯電話基地局からEDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)携帯電話信号を受信することであって、携帯電話信号は、タイミング・アドバンス・パラメータを含む、受信することと、タイミング・アドバンス・パラメータに基づいてユーザ端末と携帯電話基地局との間の距離を決定することと、擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、および携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに擬似距離および距離を送信することとを含む。
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号と、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号と、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号と、アナログ・テレビジョン信号とからなる群から選択される。実施態様は、携帯電話信号の既知の成分に基づいてユーザ端末と携帯電話基地局との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびに携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに第1および第2の擬似距離ならびに距離を送信することとを含む。実施態様は、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第3擬似距離を決定することと、第1、第2、および第3の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに第1、第2、および第3の擬似距離ならびに距離を送信することとを含む。実施態様は、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに第1および第2の擬似距離ならびに距離を送信することとを含む。
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末から第1擬似距離を受信することであって、第1擬似距離は、テレビジョン信号送信器によって送信された放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間で決定される、受信することと、ユーザ端末から第2擬似距離を受信することであって、第2擬似距離は、携帯電話基地局によって送信された携帯電話信号の既知の成分に基づいてユーザ端末と携帯電話基地局との間で決定される、受信することと、第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびに携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含み、携帯電話信号は、EDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)信号と、Code−Division Multiple Access 2000(cdma2000)信号と、Wideband Code−Division Multiple Access(WCDMA)信号とからなる群から選択される。
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。携帯電話信号の既知の成分は、トレーニング・シーケンスと、非変調PNシーケンスと、携帯電話信号のビーコン・チャネル内の事前に選択された拡散コードと、携帯電話信号の同期化チャネル内の符号語とからなる群から選択される。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号と、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号と、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号と、アナログ・テレビジョン信号とからなる群から選択される。実施態様は、グローバル・ポジショニング衛星によって送信されたグローバル・ポジショニング信号に基づくユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第3擬似距離を受信することと、第1、第2、および第3の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の擬似距離を受信することであって、擬似距離は、テレビジョン信号送信器によって送信された放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて決定される、受信することと、ユーザ端末と携帯電話基地局との間の距離を受信することであって、距離は、携帯電話基地局によって送信されたEDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)携帯電話信号内のタイミング・アドバンス・パラメータに基づいて決定される、受信することと、擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、および携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号と、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号と、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号と、アナログ・テレビジョン信号とからなる群から選択される。実施態様は、ユーザ端末と携帯電話基地局との間の第2擬似距離を受信することであって、第2擬似距離は、携帯電話信号の既知の成分に基づいて決定される、受信することと、第1および第2の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびに携帯電話基地局の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。実施態様は、ユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第3擬似距離を受信することであって、第3擬似距離は、グローバル・ポジショニング衛星によって送信されたグローバル・ポジショニング信号に基づいて決定される、受信することと、第1、第2、および第3の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。実施態様は、ユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を受信することであって、第2擬似距離は、グローバル・ポジショニング衛星によって送信されたグローバル・ポジショニング信号に基づいて決定される、受信することと、第1および第2の擬似距離、距離、テレビジョン信号送信器の位置、携帯電話基地局の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
本明細書で使用される各符号の先頭の桁(1つまたは複数)は、その符号が初めて現れる図面の番号を示す。

放送テレビジョン信号を使用して、ユーザ端末の位置を決定することができる。American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン(DTV)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2001年6月21日に出願した米国非仮特許出願第09/887158号、「Position Location using Broadcast Digital Television Signals」に開示されている。欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2001年8月17日に出願した米国非仮特許出願第09/932010号、「Position Location using Terrestrial Digital Video Broadcast Television Signals」に開示されている。日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.Spilkerによる、2001年11月9日に出願した米国仮特許出願第60/337834号、「Wireless Position Location Using the Japanese ISDB−T Digital TV Signals」に開示されている。NTSC(全米テレビジョン基準委員会)アナログ・テレビジョン(TV)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2002年1月22日に出願した米国非仮特許出願第10/054302号、「Position Location using Broadcast Analog Television Signals」と、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、(TBS)に出願した米国特許出願第(TBS、代理人整理番号RSM008001)号とに開示されている。
これらのテレビジョン信号のそれぞれが、テレビジョン信号の送信器までの擬似距離を入手するのに使用できる成分を含む。複数のそのような擬似距離が既知であり、送信器の位置が既知である時に、ユーザ端末の位置を正確に決定することができる。ATSCディジタル・テレビジョン信号内の適切な成分は、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization SegmentおよびATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentなどの同期化コードを含む。ETSI DVB−Tディジタル・テレビジョン信号およびISDB−Tディジタル・テレビジョン信号内の適切な成分は、散乱パイロットキャリアを含む。NTSCアナログ・テレビジョン信号内の適切な成分は、水平同期パルス、水平帰線消去パルス、ひとまとめにされた水平帰線消去パルスおよび水平同期パルス、ゴースト・キャンセル用基準信号、ならびに垂直消去期間試験信号を含む。
ほとんどの都市区域には、ユーザ端末がユーザ端末の位置を決定するために3つ以上の異なる角度から擬似距離を測定することを可能にするのに十分な個数の、異なる位置からのTV信号放送がある。しかし、いくつかの区域で、丘、建物、他の障害物、またはユーザの体さえもが、TV信号のうちの1つを阻止する場合がある。その代わりに、ユーザ端末が、単純に、必要な個数のTV送信器から遠すぎる田舎の区域に置かれる場合がある。その場合に、残りの擬似距離を、携帯電話基地局によって送信される信号を使用して供給することができる。さらに、これらの擬似距離を、GSMタイミング・アドバンス・パラメータなどの携帯電話基地局によって送信される距離信号から入手される距離を使用して増補することができる。放送テレビジョン信号および携帯電話基地局によって送信される信号を使用する位置決定の技法が、2001年8月29日に出願した、James J.Spilker Jr.による米国仮特許出願第60/315983号、「Digital Television Position Location Aided by GSM Measurements」と、2001年10月15日に出願した、Jimmy K.Omuraによる米国仮特許出願第60/329592号、「Digital Television Position Location Aided by CDMA Measurements」と、2002年5月7日に出願した、Jimmy K.Omuraによる米国仮特許出願第60/378819号、「Combining E−OTD with a TV Based Cell Phone Position Location System」に開示されており、これらの米国仮特許出願の開示は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。これらの技法を使用するユーザ端末は、放送テレビジョン信号と携帯電話基地局信号との組合せを使用して、その位置を決定することができる。さまざまな実施態様で、使用される携帯電話信号は、下で詳細に説明するように、Global System for Mobile Communications(GSM)信号および符号分割多元接続(CDMA)信号を含む。
追加の擬似距離を、標準全地球測位システム(GPS)受信器を使用して供給することができる。放送テレビジョン信号を使用する位置決定をGPS信号を用いて増補する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、James J.Spilkerによる、2002年3月4日に出願した米国仮特許出願第60/361762号、「DTV Position Location Augmented by GPS」に開示されている。これらの技法を使用するユーザ端末は、放送テレビジョン信号、携帯電話基地局信号、およびGPS信号の組合せを使用して、その位置を決定することができる。
図1を参照すると、例の実施態様100は、エア・リンクを介して基地局104と通信するユーザ端末102を含む。いくつかの実施態様で、ユーザ端末102は、無線電話機であり、基地局104は、無線電話基地局である。いくつかの実施態様で、基地局104は、モバイルMAN(メトロポリタン・エリア・ネットワーク)またはWAN(広域ネットワーク)の一部である。
図1は、本発明のさまざまな態様を示すのに使用されるが、本発明は、この実施態様に限定されない。たとえば、句「ユーザ端末」は、本明細書で説明する位置決定技法を実施できるすべての物体を指すことが意図されている。ユーザ端末の例は、PDA、携帯電話機、自動車および他の車両、ならびに本明細書で説明する位置決定技法を実施するチップまたはソフトウェアを含むことができるすべての物体を含む。さらに、用語「ユーザ端末」は、「端末」である物体または「ユーザ」によって操作される物体に限定されることを意図されたものではない。
位置特定サーバによって実行される位置決定
図2に、実施態様100の動作を示す。ユーザ端末102は、1つまたは複数のTV送信器106Aおよび106B〜106Nから放送信号を受信する(ステップ202)。図1を参照すると、TV送信器106Aは、ETSI送信器であり、TV送信器106Bは、NTSC送信器であり、TV送信器106Nは、ATSC送信器であるが、日本で使用されるISDB信号の送信器を含めて、他の組合せが企図されている。
さまざまな方法を使用して、位置決定に使用されるTVチャネルを選択することができる。一実施態様では、位置特定サーバ110が、監視すべき最良のTVチャネルについてユーザ端末102に知らせる。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、基地局104によって位置特定サーバ110とメッセージを交換する。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、基地局104のアイデンティティと、基地局およびTVチャネルを相関させる格納されたテーブルとに基づいて、監視すべきTVチャネルを選択する。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、最も近い都市の名前など、ユーザ端末の位置の一般的表示を与えるユーザからの位置入力を受け入れることができ、この情報を使用して、処理のためにTVチャネルを選択する。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、使用可能なTVチャネルをスキャンして、使用可能なTVチャネルの出力レベルに基づいて、位置の指紋を組み立てる。ユーザ端末102は、この指紋を、既知の指紋を既知の位置と突き合わせる格納されたテーブルと比較して、処理のためにTVチャネルを選択する。
ユーザ端末102は、ユーザ端末と各TV送信器106との間の擬似距離を決定する(ステップ204)。各擬似距離は、TV放送信号の成分の送信器106からの送信の時刻と、その成分のユーザ端末102での受信の時刻との間の時間差(または同等の距離)ならびにユーザ端末でのクロック・オフセットを表す。
ユーザ端末102は、擬似距離を位置特定サーバ110に送信する。いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、本明細書で説明する動作を実行するように設計されたソフトウェアを実行する汎用コンピュータとして実施される。もう1つの実施態様では、位置特定サーバは、ASIC(特定用途向け集積回路)またはある他の種類のデバイスとして実施される。いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、基地局104内または基地局104の近くで実施される。
TV信号は、複数の監視ユニット108Aから108Nによっても受信される。各監視ユニット108は、トランシーバおよびプロセッサを含む小さいユニットとして実施することができ、電柱、TV送信器106、または基地局104などの便利な位置に取り付けることができる。いくつかの実施形態で、監視ユニット108は、衛星上で実施される。
各監視ユニット108は、それがTV信号をそこから受信するTV送信器106のそれぞれについて、そのTV送信器のローカル・クロックと基準クロックとの間の時間オフセットを測定する。いくつかの実施態様で、基準クロックは、GPS信号から導出される。基準クロックの使用は、複数の監視ユニット108が使用される時の各TV送信器106の時間オフセットの決定を可能にする。というのは、各監視ユニット108が、基準クロックに関する時間オフセットを決定できるからである。したがって、監視ユニット108のローカル・クロックのオフセットは、これらの決定に影響しない。監視ユニット108は、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、米国特許出願第09/887158号、米国特許出願第09/932010号、および米国特許出願第10/054302号で詳細に説明されている。
もう1つの実施態様では、外部時刻基準は不要である。この実施態様によれば、単一の監視ユニット108が、ユーザ端末102が受信するのと同一のTV送信器のすべてからTV信号を受信する。実際には、この単一の監視ユニットのローカル・クロックが、時刻基準として機能する。
いくつかの実施態様で、各時間オフセットが、固定オフセットとしてモデル化される。もう1つの実施態様では、各時間オフセットが、a、b、c、およびTによって記述できる
Offset=a+b(t−T)+c(t−T) (1)
の形の2次多項式あてはめとしてモデル化される。どの実施態様でも、各測定された時間オフセットは、インターネット、保護されたモデム接続、または類似物を使用して、位置特定サーバに周期的に送信される。いくつかの実施態様で、各監視ユニット108の位置が、GPS受信器を使用して決定される。
位置特定サーバ110は、各TV送信器106の位相中心(すなわち、位置)を記述する情報をデータベース112から受信する。いくつかの実施態様で、各TV送信器106の位相中心は、位相中心を直接に測定するために、異なる位置の監視ユニット108を使用することによって測定される。もう1つの実施態様では、各TV送信器106の位相中心は、アンテナ位相中心を測量することによって測定される。
いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、気象サーバ114から、ユーザ端末102の付近の気温、気圧、および湿度を記述する気象情報を受信する。気象情報は、インターネットおよびNOAAなどの他のソースから入手可能である。位置特定サーバ110は、B.ParkinsonおよびJ. Spilker,Jr.著、「Global Positioning System−Theory and Applications」、AIAA、米国ワシントンD.C.、1996年、Vol.1、Chapter 17のJ.Spilker,Jr.によるTropospheric Effects on GPSで開示された技法などの技法を使用して、気象情報から対流圏伝搬速度を決定する。
位置特定サーバ110は、ユーザ端末102の全般的な地理的位置を識別する情報を基地局104から受信することもできる。たとえば、この情報は、セル電話機が置かれているセルまたはセル・セクタを識別することができる。この情報は、曖昧さの解決に使用される。
ユーザ端末102は、1つまたは複数の携帯電話基地局104から携帯電話信号を受信する(ステップ206)。携帯電話信号は、GSMタイミング・アドバンス・パラメータなどの距離信号を含むことができる。ユーザ端末102は、ユーザ端末と各携帯電話基地局104との間の距離および/または擬似距離を決定する(ステップ208)。距離は、下で詳細に説明するように、距離信号から入手することができる。各擬似距離は、携帯電話信号の成分の携帯電話基地局104からの送信の時刻と、その成分のユーザ端末102での受信の時刻との間の時間差(または同等の距離)ならびに携帯電話基地局でのクロック・オフセットを表す。ユーザ端末102は、この擬似距離を位置特定サーバ110に送信する。
位置特定サーバ110は、擬似距離、使用される場合に距離、TV送信器106のそれぞれの位置、および携帯電話基地局104の位置に基づいて、ユーザ端末の位置を決定する(ステップ210)。図3に、3つの送信器302を使用する位置決定のジオメトリを示す。送信器302は、TV送信器および携帯電話基地局の任意の組合せを含むことができる。送信器302Aは、位置(x1,y1,z1)に配置される。ユーザ端末102と送信器302Aとの間の距離は、r1である。送信器302Bは、位置(x2,y2,z2)に配置される。ユーザ端末102と送信器302Bとの間の距離は、r2である。送信器302Nは、位置(x3,y3,z3)に配置される。ユーザ端末102と送信器302Nとの間の距離は、r3である。
位置特定サーバ110は、対流圏伝搬速度および対応する送信器302の時間オフセットに従って、各擬似距離の値を調整することができる。位置特定サーバ110は、データベース112からの位相中心情報を使用して、各送信器302の位置を決定する。GSM基地局の位置およびクロック・オフセットは、GSM基地局によって送信されるE−OTD支援データ・ブロードキャスト・メッセージから入手することができる。
ユーザ端末102は、3回以上の擬似距離測定を行って、3つの未知数すなわち、ユーザ端末102の位置(x,y)およびクロック・オフセットTを解く。ユーザ端末の高度が、必要な度合の精度以内でわかっており、ユーザ端末の緯度および経度だけが、正確に決定される必要があると仮定する。もちろん、4つ以上の送信器が使用可能であり、これらの送信器のジオメトリが十分であると仮定すれば、3次元でのユーザ端末の位置すなわち(x,y,z)を解くことが可能である。当業者には、3次元位置解決のために本明細書で説明される技法をどのように調整すべきかは明白であろう。
3つの擬似距離測定値pr1、pr2、およびpr3は、
pr1=r1+T (2)
pr2=r2+T (3)
pr3=r3+T (4)
によって与えられる。3つの距離は、
r1=|X−X1| (5)
r2=|X−X2| (6)
r3=|X−X3| (7)
として表すことができ、ここで、Xは、ユーザ端末の3次元ベクトル位置(x,y,z)を表し、X1は、送信器302Aの3次元ベクトル位置(x1,y1,z1)を表し、X2は、送信器302Bの3次元ベクトル位置(x2,y2,z2)を表し、X3は、送信器302Nの3次元ベクトル位置(x3,y3,z3)を表す。これらの関係は、3つの未知数x、y、およびTについて解くべき3つの方程式をもたらす。緯度および経度だけが必要である場合に、位置特定サーバ110が、zについてある推定値を仮定し、他の未知の座標に関して行うようにはそれに関して解かないことに留意されたい。一実施態様で、地形図を使用して、zの初期推定値を、xおよびyの計算された値に基づいて繰り返して洗練することができる。もう1つの実施態様では、位置特定サーバ110が、zについて能動的に解く。位置特定サーバ110は、従来の周知の方法に従って、これらの方程式を解く。E911応用例では、ユーザ端末102の位置が、正しい機関への配布のためにE911位置特定サーバ116に送信される。もう1つの応用例では、位置が、ユーザ端末102に送信される。
いくつかの実施態様で、ユーザ端末102は、擬似距離を計算するのではなく、擬似距離を計算するのに十分な信号の測定値をとり、これらの測定値を位置特定サーバ110に送信する。次に、位置特定サーバ110は、これらの測定値に基づいて擬似距離を計算し、上で説明したように、これらの擬似距離に基づいて位置を計算する。
ユーザ端末によって実行される位置決定
いくつかの実施態様で、ユーザ端末102の位置は、ユーザ端末102によって計算される。この実施態様では、必要な情報のすべてが、ユーザ端末102に送信される。この情報は、位置特定サーバ110、基地局104、1つまたは複数のTV送信器106、携帯電話基地局104、またはこれらの任意の組合せによってユーザ端末102に送信することができる。次に、ユーザ端末102は、擬似距離を測定し、上で説明した連立方程式を解く。この実施態様を、これから説明する。
ユーザ端末102は、各TV送信器106のローカル・クロックと基準クロックとの間の時間オフセットを受信する。ユーザ端末102は、各TV送信器106の位相中心を記述する情報をもデータベース112から受信する。
ユーザ端末102は、位置特定サーバ110によって計算された対流圏伝搬速度を受信する。いくつかの実施態様で、ユーザ端末102は、ユーザ端末102の付近の気温、気圧、および湿度を記述する気象情報を気象サーバ114から受信し、従来の技法を使用して、この気象情報から対流圏伝搬速度を決定する。
ユーザ端末102は、ユーザ端末102のおおまかな位置を識別する情報を基地局104から受信することもできる。たとえば、この情報は、セル電話機が置かれているセルまたはセル・セクタを識別することができる。この情報は、曖昧さの解決に使用される。
ユーザ端末102は、1つまたは複数のTV送信器106からTV信号を受信し、ユーザ端末102と各TV送信器106との間の擬似距離を決定する。ユーザ端末102は、1つまたは複数の携帯電話基地局104から携帯電話信号を受信し、ユーザ端末102と携帯電話基地局104との間の擬似距離および/または距離を決定する。次に、ユーザ端末102は、擬似距離、使用される場合に距離、TV送信器106の位置、および携帯電話基地局104の位置に基づいて、その位置を決定する。
これらの実施態様のいずれにおいても、ユーザ端末102の位置を、TV送信器と、そのTV送信器に関する以前の位置決定中に計算されたオフセットTとを使用して決定することができる。Tの値は、従来の方法に従って格納するか維持することができる。
いくつかの実施態様で、基地局104は、ユーザ端末102のクロック・オフセットを決定する。この実施態様では、2つの送信器だけが、位置決定に必要である。基地局104は、クロック・オフセットTを位置特定サーバ110に送信し、この位置特定サーバ110は、次いで送信器のそれぞれについて計算された擬似距離から、ユーザ端末102の位置を決定する。
GSM携帯電話信号を使用する位置決定
GSM携帯電話信号は、200kHz帯域幅および1625/6=270.83333kbpsのビット・レートを有する周波数分割多元接続/時分割多元接続(FDMA/TDMA)信号である。GSM信号は、124個のそれぞれ200kHzの周波数チャネルおよび200kHzのガード・バンドを有し、送信用に25MHz、受信用に25MHzの総帯域幅を有する。各周波数チャネルは、270.8333kbpsのガウシアン・ミニマル・シフト・キード・シグナル(Gaussian minimal shift keyed signal)によって変調され、TDMAフレームは、8つの異なるアクティブ・ユーザによって共有される8つのタイム・スロットに副分割される。したがって、このシステムは、8×124=992個のタイム・スロットの容量を有する。45MHz分離を有する周波数チャネルの対が、所与の二重通信路に割り振られる。
GSM信号は、5つの異なるバースト・フォーマットすなわち、通常バースト、周波数訂正バースト、同期化バースト、ダミー・バースト、およびアクセス・バーストを有する。周波数訂正バーストは、6つのテール・ビットおよびガード・タイムを除くすべてについて、純粋な搬送波成分を有する。0.3GMSK変調のゆえに、「0」ビットのストリームは、公称搬送波周波数より1625/24kHz=67.7+kHz上の周波数シフトを伴う純粋な搬送波を生成する。この純粋な搬送波は、ユーザ端末によって、その局所水晶発振器を訂正するのに使用される。同期化バーストは、通常の26ビット・トレーニング・シーケンスの代わりに64ビットのトレーニング・シーケンスを伴って、タイミングに使用される。ダミー・バーストは、データを有しないが、それ以外の点では通常バーストと同一である。アクセス・バーストは、はるかに大きい68.25ガード・スペース、41ビットのトレーニング・シーケンス、および36ビットのみのデータ・ビットを有する。
通常バーストのフォーマットを、図4に示す。このフォーマットは、3ビットのテール・ビット402、それに続く57ビットのデータ・ビット404、それに続く26ビットの同期化トレーニング・シーケンス406、それに続く57ビットのデータ・ビット408、それに続く3ビットのテール・ビット410、それに続く8.25ビットのガード・ビット412を含む。
これらのさまざまなバースト・フォーマット内のトレーニング・シーケンスは、タイミング同期化のために本発明の実施形態によって使用される既知のビット・パターンである。基地局カラー・コードによって指定される、通常バースト伝送用の8つの異なるトレーニング・シーケンスがある。トレーニング・シーケンスは、適応等化器の調整と伝搬遅延の訂正との両方に使用される。
ユーザ端末は、ランダム・アクセス・チャネルのうちの1つで要求を行うことによってシステムに入る。しかし、TDMAフレームあたり8つのバーストを有するTDMA信号が正しく動作するためには、基地局から異なる距離にあるユーザ端末は、そのTDMAバーストが正しいタイミングでバースト間のオーバーラップなしで基地局で受信されるようにするために、異なる時間オフセットでTDMAバーストを送信しなければならない。
このために、基地局は、タイミング・アドバンス・パラメータを含む距離信号を送信する。もちろん、他のそのような距離信号が使用可能である場合には、それらの信号をその代わりに使用することができる。タイミング・アドバンス・パラメータは、それぞれが1つのデータ・ビットに対応する64個のステップを有し、一方向伝搬時間の2倍に対応する。したがって、各増分は、自由空間伝搬の距離の1.846マイクロ秒すなわち1846フィート(562.66メートル)である。したがって、タイミング・アドバンス・パラメータ自体は、約±307.6ヤードすなわち約±302.7メートルの、基地局からユーザ端末までの距離精度を与える。この精度は、望まれるであろうものほど良くはないが、ユーザ端末で既に入手可能であり、テレビジョン信号測定の高い精度と組み合わされた時には、2つのTV信号だけが良いジオメトリを伴って視野の中にある中心から離れた区域での受け入れられる解決策をもたらす。
タイミング・アドバンス・パラメータは、GSMで使用されるシグナリング・チャネルの1つとして送信される。シグナリング・チャネルの組には、3つの専用制御チャネル(dedicated control channel、DCCH)がある。これらのDCCHチャネルのうちの1つは、両方向(ユーザ端末と基地局との間)低速付随制御チャネル(slow associated control channel、SACCH)チャネルであり、このSACCHチャネルは、7ビットのタイミング・アドバンス情報を含む。SACCHチャネルのフォーマットを、図5に示す。これらのリンク制御パラメータは、480msおきに測定され、更新される。
図6に、ユーザ端末102の、良いジオメトリを有する視野内の2つのみのDTV送信器106および視野内の1つのみのGSM基地局104を伴うシステム構成を示す。もちろん、追加のGSM基地局104が視野内にある場合には、それらの信号を使用して、位置決定の精度を改善することができる。信号は、GSM基地局トランシーバ・システム(BTS)104、基地局制御装置(BSC)602、およびモバイル・スイッチング・センタ(mobile switching center)604によってユーザ端末102から位置特定サーバ110へ中継される。
GSMシステム測定は、複数の形のうちの1つをとることができる。一実施形態は、必ず供給される通常のGSMタイミング・アドバンス・パラメータを使用する。精度は、望まれるであろうほどに良くはない。しかし、これは、タイミング・アドバンスが、たとえば1つまたは複数のGSMショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージを使用して、他のDTV信号測定値と一緒に位置特定サーバ110にも供給されることを除いて、通常のGSM動作に対する追加を必要としない。その後、位置特定サーバ110は、タイミング・アドバンス測定値を基地局104の位置特定情報と一緒に組み込んで、ユーザ端末102の位置について解く。
もう1つの実施形態は、ユーザ端末102と基地局104との間の擬似距離を測定し、この擬似距離をユーザ端末102とDTV送信器106との間の擬似距離と一緒に使用して、より高い精度でユーザ端末の位置について解く。この実施形態は、GSMトレーニング・シーケンスに作用する擬似距離遅延ロック・ループを含む。通常バーストのトレーニング・シーケンスは、100%デューティ係数を有するのではなく、26/(156.25×8)=2.08%のデューティ係数を有する。それでも、1秒の平均化時間について、GSM通常バースト・トレーニング・シーケンスは、270833×0.0208=5633すなわち37.5dBの処理利得を有する。もちろん、他のタイプのGSMバースト内のトレーニング・シーケンスも、使用することができる。
他の実施形態は、ユーザ端末102とDTV送信器106との間の擬似距離に加えて、1つまたは複数のタイミング・アドバンス測定値ならびにユーザ端末102と基地局104との間の1つまたは複数の擬似距離を使用する。
図7に、2つのDTV信号の測定と共に、さらなる変更なしにGSMタイミング・アドバンスを使用する位置解決策を示す。この単純な例では、GSMタイミング・アドバンスは、単純にナノ秒単位のタイミング・アドバンスに大気中の光速をかけたものに対応する半径の円弧702である解の軌跡を提供する。円弧702の角度幅は、kセクタ・アンテナの角度カバレッジに対応し、8セクタの場合に、角度幅は360/8=45度である。2つのDTVの解は、単純に、遅延差に対応する双曲線704を与える。次に、位置の解は、円弧702と適当な双曲線704との交点706である。解への他の手法も見つけることができる。
図8に、一実施形態での、測定された同期化時刻をユーザ端末内のローカル基準クロックと比較することによって擬似距離を測定するのに使用される時間ゲーティングされた遅延ロック・ループ(TGDLL)受信器800の単純化された構成を示す。時間ゲーティングされたDLLは、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2002年1月22日に出願した米国非仮特許出願第10/054262号、「Time−Gated Delay Lock Loop Tracking Of Digital Television Signals」に詳細に開示されており、その開示は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
図8は、非コヒーレント・タイプの遅延ロック・ループを示すが、コヒーレントな形の時間ゲーティングされた遅延ロック・ループを使用することもできることを理解されたい。GSM受信器は、コヒーレントに動作しなければならないので、コヒーレント・モードでDLLを動作させるのに十分な信号レベルおよびクロック回復がある。
時間ゲート・コントローラ802は、時間ゲート信号を生成し、この時間ゲート信号は、受信器800のメモリレス要素をオンおよびオフに切り替えて電力を節約し、これらの要素が、信号が必要な時に限って動作し、信号を生成するようにする。時間ゲート・コントローラ802は、トレーニング・シーケンスのタイミングに基づいてローカル・クロック804によって生成されるタイミング信号によって制御される。受信器のフロント・エンド内の要素(図示せず)も、時間ゲーティングすることができる。これは、かなりの電力を節約し、実施態様を、限られた電力リソースを有するポータブル・デバイスに特に適するものにする。
受信されたGSM信号は、やはり時間ゲート・コントローラ802によって制御されるスイッチ806によって、1対のミキサ808Aおよび808Bに渡され、ここで、それぞれ、トレーニング・シーケンス・ジェネレータ810によって供給されるトレーニング・シーケンスのIサンプルおよびQサンプルと混合される。ミキサ808の出力は、めいめいのIFフィルタ812Aおよび812Bによってフィルタリングされた後に、それぞれ非コヒーレント検出器(NCD)814Aおよび814Bを駆動する。NCD 814の出力は、加算器816によって組み合わされ、DLLループ・フィルタ818によってフィルタリングされる。フィルタ818の出力は、数値制御発振器(NCO)820を駆動し、NCO 820は、ローカル・クロック804によってクロッキングされ、トレーニング・シーケンス・ジェネレータ810を駆動する。
TGDLL 800は、GSM通常バースト内の26ビットのトレーニング・シーケンスだけではなく、他のGSMバースト内のトレーニング・シーケンスおよびGSM基地局104からのさまざまな制御信号ブロードキャストをも使用することができる。これらのさまざまな手法は、タイミング・アドバンス・パラメータだけを使用して入手されるものより高い精度での測定を可能にする。いくつかの実施形態で、タイミング・アドバンス・パラメータは、獲得の助けとして使用される。
位置特定プロセッサ110は、基地局アンテナの位置およびユーザ端末によって使用されているセクタをも考慮に入れる。さらに、基地局のクロック・タイミングが知られなければならない。これは、基地局クロックがGPSまたは他のタイミング・ソースにロックされ、クロックからアンテナまでの距離が計算されるか測定される場合に、簡単に達成される。
タイミング・アドバンス・パラメータだけを使用することまたはGSM基地局への擬似距離を測定することというこの2つの手法のどちらもが、良いジオメトリの2つのDTV塔だけを用いる位置決定を可能にする。もちろん、より多くの基地局またはDTV塔が視野内にある場合には、追加の性能改善を得ることができる。
cdmaOne携帯電話信号を使用する位置決定
現在使用されている、最も広く使用されているディジタル・セルラ・システムの1つは、本明細書でcdmaOneと称する、米国のIS−95 CDMA標準規格に基づくものである。cdmaOneセルラ・システムは、干渉およびマルチパスに頑健なスペクトル拡散信号を利用する。この干渉に対する頑健性は、すべてのcdmaOneセル・サイトが同一の送信周波数帯および受信周波数帯を使用することを可能にする。セル・サイトの間の干渉を最小にするために、各cdmaOne基地局信号は、同相生成器が多項式
(x)=1+x+x+x+x+x10+x15 (8)
によって与えられ、直交生成器が多項式
α(x)=1+x+x+x+x+x10+x11+x12+x15 (9)
によって与えられる時に、線形フィードバック生成器によって生成される擬似雑音(PN)ビット・シーケンスに基づくスペクトル拡散送信信号を使用する。
周期215−1=32767を有する最大長シフト・レジスタ・シーケンスがある。
すべてのcdmaOne基地局信号は、これらの同一の同相PNシーケンスおよび直交PNシーケンスを使用する。搬送波を変調するこれらのシーケンスは、データが変調される、より上のレベルの搬送波によく似て働く。各信号のチップ・レートは、1.2288Mcpsである。シーケンスの各周期は、26.66ミリ秒おきに、すなわち2秒おきに75回、繰り返す。
同一周波数帯を使用する異なるセル・サイト送信からのユーザ端末での干渉を最小にするために、各セル・サイトのPNシーケンスは、64チップのある倍数だけオフセットされる。512個の一意のオフセットがある。1つの区域内のすべての基地局が、干渉を最小にし、ユーザ端末による最強の基地局信号の獲得を助けるために、異なるオフセットを使用する。送信信号で同一シーケンスのオフセットを使用するこの方法は、すべての基地局が、その送信の時間同期化を可能にする安定した時刻基準を維持することを必要とする。すべてのcdmaOneセル・サイトが、GPS受信器を用いてその時刻基準を入手する。
IS−95ディジタル・セルラ・システムは、現在のアナログ・セルラ帯域(AMPS)と同一帯域で動作し、この帯域では、全二重動作が、869〜894MHzのアップリンク(ユーザ端末から基地局への)帯域と824〜849MHzのダウンリンク(基地局からユーザ端末への)帯域とを用いる、各方向で25MHzを有する周波数分割二重を使用することによって達成される。各方向の25MHz帯域は、20個の帯域に分割され、1.25MHzの各帯域は、1.2288Mcpsのチップ・レートを有する同相成分および直交成分内のPNシーケンスを用いる単一搬送波を使用する。
1.25MHz帯域内の各ダウンリンク信号は、1つの高出力パイロット・チャネル、1つの低出力同期化チャネル、および62個のページングおよびトラフィック・チャネルを含む64個のチャネルを有する。パイロット・チャネルは、ユーザ端末が基地局信号を獲得し、追跡することを可能にする。ユーザ端末は、PNシーケンスのオフセット時間シフトのすべてにまたがって変化することによって、それが見つける異なる基地局からのこれらの非変調パイロット・チャネル信号のうちで最強の信号を獲得する。同期化チャネルは、ユーザ端末が、選択された基地局ネットワークに時間同期化することを可能にする。これらのダウンリンク・チャネルのそれぞれが、64個の直交ウォルシュ符号語のうちの1つを使用し、これが、同一の1.25MHz帯域を使用しているチャネルの分離を可能にする。ユーザ端末は、64個のウォルシュ符号語のうちの1つを使用して、これらの基地局チャネルのうちの1つから受信する。
パイロット・チャネルは、最大出力のチャネルであり、すべて0のウォルシュ符号語を使用し、すべて0のウォルシュ符号語は、この信号が非変調PNシーケンスであることを意味する。このパイロット・チャネルは、64ビット・ウォルシュ符号語のタイム・インターバルにわたって相互相関が行われる時に、他のすべてのチャネルに直交する。擬似距離測定値を得るために、図8のTGDLL 800を、ユーザ端末102内で実施することができ、この場合には、トレーニング・シーケンス・ジェネレータ810が、非変調PNシーケンスを生成する。
WCDMA携帯電話信号を使用する位置決定
第3世代携帯電話システムのうちで、Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA)が、最も広く採用されると期待される。WCDMA仕様は、3rd Generation Partnership Project(3GPP)で作成されたが、3GPPは、欧州、日本、韓国、米国、および中国の標準化団体の共同標準化プロジェクトである。3GPP内では、WCDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)FDD(周波数分割二重)およびTDD(時間分割二重)と呼ばれ、WCDMAという名前は、FDD動作とTDD動作との両方を包含するために使用されている。
最初の符号分割多元接続(CDMA)システムであるcdmaOneに似て、WCDMAは、擬似乱数シーケンス生成されたQPSK変調搬送波を使用するが、5MHzの搬送波間隔で3.84Mcpsというより高いチップ・レートを使用する。信号フォーマットは、QPSK変調を使用するCDMAチャネル化(cdmaOneに似た)を、GSMに似たタイムスロット・システムと組み合わせたものである。フレーム・レートは、100フレーム毎秒であり、フレームあたり15個のタイム・スロットがある。アップリンク/ダウンリンク二重に関して、2つの可能なモードすなわち、周波数分割二重(FDD)および時分割二重(TDD)がある。
TDDモードは、限られたスペクトル可用性を有する地域での展開を可能にする。TDDについて、フレームあたり15個のタイム・スロットがある。各タイム・スロットを、アップリンクおよびダウンリンクの使用に割り振ることができる。バースト・フォーマットは、GSMのバースト・フォーマットに類似するが、156.25ビットではなくバーストあたり2560個のチップがある。各TDDトラフィック・バーストは、バースト・フォーマット内のデータ・シンボルの間に256個または512個のチップの既知のコードを有する。
TDDブロードキャスト信号は、トラフィック・チャネルと同一のバースト・フォーマットを有するが、フレーム同期化マーカーとして働く、事前に選択された拡散コードを使用するビーコン・チャネルを含む。本発明の実施形態は、WCDMA TDD信号の既知の成分を使用して、位置決定のための擬似距離を入手する。これらの成分は、WCDMAビーコン・チャネル内の拡散コードを含む。
WCDMAのFDD形態は、WCDMAシステムのうちでより広く使用されるシステムになると期待される。GSMと同様に、WCDMA基地局から送信される信号のいくつかの部分は、synchronization channel(SCH)と呼ばれ、セル検索を行うために携帯電話機によって使用される。2つのタイプのSCHチャネルすなわち、プライマリおよびセカンダリがあり、その両方が、その上にスクランブリングを一切含まない。プライマリSCHとセカンダリSCHとの両方が、異なるチャネル内の並列タイム・スロット内で送信される。
プライマリSCHチャネルは、256個のチップを有する符号語を含み、すべてのセルに変調を全く受けていない同一の符号語が1つある。この符号語は、すべてのタイム・スロットの始めに現れ、先験的タイミング情報なしで、通常は整合フィルタ相関器を用いてこのシーケンスを検出するために、より短い16チップ・シーケンスから構成される。この256チップのパターンは、2560チップ周期を伴って繰り返される。このプライマリSCHチャネルは、当初に基地局ブロードキャスト信号に同期化するために携帯電話機によって使用される。
セカンダリSCHチャネルは、類似するが基地局ごとに変化するシーケンスを有するSCH符号語を含み、合計16個のシーケンスが使用される。これらの16個のシーケンスは、基地局が64個のコード・グループのうちのどれに属するかを識別する、合計64個の異なる符号語を生成するのに使用される。セカンダリSCHチャネルのすべてのフレームに、256チップのセカンダリSCH符号語が現れる15個のタイム・スロットがあり、フレームあたり合計3840個のチップと、38400チップ周期で繰り返すパターンとが与えられる。
基地局ブロードキャストごとに、チャネル推定およびセル選択を含むハンドオーバーのためにモバイル・デバイスによって使用される共通パイロット・チャネルがある。このパイロット・チャネルは、非変調コード・チャネルであり、セル固有の主スクランブリング・コードを用いてスクランブルされている。そのコード周期が10msに切り詰められた512個の別個のゴールド・スクランブリング・コードがある。ブロードキャスト・チャネル・データは、Primary common Control Physical Channel上で搬送される。共通パイロット・チャネルとデータ・ブロードキャスト・チャネルとの両方が、図9に示された構造を有する。同期化のためのSCH符号語は、これらの基地局ブロードキャスト信号の各スロット内では多重化されて示されている。
WCDMA信号は、idle periods in downlink(IDPL)を含み、これは、100msおきに1スロットの送信のギャップである。これらのギャップ中に、ユーザ端末102は、隣接する基地局104からのパイロット信号を測定することができる。しかし、基地局104自体は、互いに関して同期化されていても、いなくてもよい。基地局104が同期化される場合には、ユーザ端末102は、単純に、複数の基地局104のそれぞれに対して測定を行い、これらを対で比較して、ユーザ端末102の位置の双曲線軌跡を提供する。基地局104が同期化されない場合には、同一の結果を、基地局クロックの相対時間オフセットを測定することによって得ることができる。代替案では、監視局108が、各基地局104のオフセット・パラメータを測定することができる。
本発明の実施形態は、WCDMA FDD信号の既知の成分を使用して、位置決定のための擬似距離を入手する。これらの成分は、基地局ブロードキャスト信号のSynchronization Channel(SCH)の拡張トレーニング・シーケンスを含む。プライマリSCH符号語は、当初に、ブロードキャスト信号との初期同期化を達成するのに使用することができる。セカンダリSCH符号語は、擬似距離測定を改善するのに、また、ブロードキャスト信号を送信する基地局を識別するのに使用することができる。本発明の実施形態は、セル固有主スクランブリング・コードを用いてスクランブルされた非変調コード・チャネルである共通パイロット・チャネルをも利用する。
cdma2000携帯電話信号を使用する位置決定
cdma2000システムは、既存のcdmaOne(IS−95)システム用の進化の経路を提供する。cdma2000システムは、同期式ネットワーク動作および共通パイロット・チャネルに関してIS−95の原理に部分的に基づくが、IS−95の3倍の帯域幅を有する広帯域信号である。cdma2000では、それぞれが1.25MHz帯域幅を有する3つのIS−95搬送波が、束ねられて、5MHz展開で約3.75MHz帯域幅を有するダウンリンクでのマルチキャリア伝送を形成する。cdmaOneと同様に、cdma2000のすべてのセル・サイトは、同期化され、同一の非変調拡散シーケンスの時間シフトされた版が、1つのパイロット・チャネル内のすべてのセル・サイトによって使用される。
本発明の実施形態は、cdma2000信号の既知の成分を使用して、位置決定用の擬似距離を入手する。これらの成分は、上でcdmaOne信号について説明した成分に類似する。また、基地局信号が同期化されているので、基地局のアイデンティティを、そのパイロット・チャネル・ブロードキャスト信号の時間オフセットから判定することができる。
EDGE携帯電話信号を使用する位置決定
enhanced data rates for GSM evolution(EDGE)信号は、GSMの高データ・レート進化である。EDGE信号は、GMSKに基づくGSM変調を8PSK変調に置換し、これによって、通常ビット・レートを2倍にし、ピーク・ビット・レートを3倍にする。本発明の実施形態は、EDGE信号の既知の成分を使用して、位置決定用の擬似距離を入手する。これらの成分は、上でGSM信号について説明した成分に類似する。
代替実施形態
本発明を、ディジタル電子回路網内で、あるいはコンピュータ・ハードウェア、コンピュータ・ファームウェア、コンピュータ・ソフトウェア内で、あるいはこれらの組合せで実施することができる。本発明の装置を、プログラマブル・プロセッサによる実行のために機械可読記憶装置内で有形に実施されるコンピュータ・プログラム製品で実施することができ、本発明の方法ステップを、入力データを操作し、出力を生成することによって本発明の機能を実行するために命令のプログラムを実行するプログラマブル・プロセッサによって実行することができる。本発明を、データ記憶システムからデータおよび命令を受け取り、データ記憶システムにデータおよび命令を送るために結合された少なくとも1つのプログラマブル・プロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含むプログラマブル・システムで実行可能な1つまたは複数のコンピュータ・プログラム内で有利に実施することができる。各コンピュータ・プログラムは、高水準手続き指向プログラミング言語または高水準オブジェクト指向プログラミング言語で、あるいは望まれる場合にはアセンブリ言語または機械語で実施することができ、どの場合でも、言語は、コンパイルされる言語または解釈される言語とすることができる。適切なプロセッサは、たとえば、汎用マイクロプロセッサと特殊目的マイクロプロセッサとの両方を含む。一般に、プロセッサは、読取専用メモリおよび/またはランダム・アクセスメモリから命令およびデータを受け取る。一般に、コンピュータは、データ・ファイルを格納するための1つまたは複数の大容量記憶装置を含み、そのような装置は、内蔵ハード・ディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびに光ディスクを含む。コンピュータ・プログラム命令およびデータを有形に実施するのに適する記憶装置は、たとえばEPROM、EEPROM、およびフラッシュ・メモリ・デバイスなどの半導体メモリ・デバイス、内蔵ハード・ディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにCD−ROMディスクを含む、すべての形の不揮発性メモリを含む。前述のいずれをも、ASIC(特定用途向け集積回路)によって増補するか、ASIC内に組み込むことができる。
本発明の複数の実施形態を説明した。それでも、さまざまな変更を、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに行えることを理解されたい。
たとえば、さまざまな信号および信号処理技法を、本明細書でアナログの形で述べたが、ディジタル実施態様が、この説明を読んだ後に当業者に明白になるであろう。
いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、TV送信器から入手可能な擬似距離、各TVチャネルおよび擬似距離を検証するためならびに誤りのあるTVを識別するための追加の検査など、システム・レベルで冗長信号eを使用する。そのような技法の1つが、従来の受信器自律型監視(receiver autonomous monitoring、RAIM)である。
したがって、他の実施形態が、添付の特許請求の範囲の範囲に含まれる。
エア・リンクを介して基地局と通信するユーザ端末を含む、本発明の実施態様を示す図である。 本発明の実施態様の動作を示す図である。 3つのDTV送信器を使用する位置決定のジオメトリを示す図である。 GSM信号の通常バーストのフォーマットを示す図である。 SACCHチャネルのフォーマットを示す図である。 ユーザ端末の、良いジオメトリを有する視野内の2つのみのDTV送信器および視野内の1つのみのGSM基地局を伴うシステム構成を示す図である。 2つのDTV信号の測定と共に、さらなる変更なしにGSMタイミング・アドバンスを使用する位置解決策を示す図である。 一実施形態での、測定された同期化時刻をユーザ端末内のローカル基準クロックと比較することによって擬似距離を測定するのに使用される時間ゲーティングされた遅延ロック・ループの単純化された構成を示す図である。 Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA)信号の共通パイロット・チャネルおよびデータ・ブロードキャスト・チャネルの構造を示す図である。

Claims (12)

  1. ユーザ端末の位置を決定する方法であって、
    前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、
    前記ユーザ端末で携帯電話基地局から携帯電話信号を受信することと
    を含み、前記ユーザ端末の位置は、前記放送テレビジョン信号と、前記携帯電話信号と、前記テレビジョン信号送信器の位置と、前記携帯電話基地局の位置とに基づいて決定され、
    前記携帯電話信号は、
    EDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)信号と、
    Code−Division Multiple Access 2000(cdma2000)信号と、
    Wideband Code−Division Multiple Access(WCDMA)信号と
    からなる群から選択される方法。
  2. 前記放送テレビジョン信号と、前記携帯電話信号と、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記携帯電話信号は、タイミング・アドバンス・パラメータを含み、
    前記ユーザ端末の位置は、前記放送テレビジョン信号と、前記タイミング・アドバンス・パラメータと、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて決定される
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記放送テレビジョン信号と、前記タイミング・アドバンス・パラメータと、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定することをさらに含む請求項3に記載の方法。
  5. ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
    前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信する第1受信器と、
    前記ユーザ端末で携帯電話基地局から携帯電話信号を受信する第2受信器と
    を含み、前記ユーザ端末の前記位置は、前記放送テレビジョン信号と、前記携帯電話信号と、前記テレビジョン信号送信器の位置と、前記携帯電話基地局の位置とに基づいて決定され、
    前記携帯電話信号は、
    EDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)信号と、
    Code−Division Multiple Access 2000(cdma2000)信号と、
    Wideband Code−Division Multiple Access(WCDMA)信号と
    からなる群から選択される装置。
  6. 前記放送テレビジョン信号と、前記携帯電話信号と、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定するプロセッサをさらに含む請求項5に記載の装置。
  7. 前記携帯電話信号は、タイミング・アドバンス・パラメータを含み、
    前記ユーザ端末の前記位置は、前記放送テレビジョン信号と、前記タイミング・アドバンス・パラメータと、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて決定される
    請求項5に記載の装置。
  8. 前記放送テレビジョン信号と、前記タイミング・アドバンス・パラメータと、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定するプロセッサをさらに含む請求項7に記載の装置。
  9. ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
    前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信する第1受信器手段と、
    前記ユーザ端末で携帯電話基地局から携帯電話信号を受信する第2受信器手段と
    を含み、前記ユーザ端末の位置は、前記放送テレビジョン信号と、前記携帯電話信号と、前記テレビジョン信号送信器の位置と、前記携帯電話基地局の位置とに基づいて決定され、
    前記携帯電話信号は、
    EDGE(Enhanced Data Rates for Global System for Mobile Communications(GSM)Evolution)信号と、
    Code−Division Multiple Access 2000(cdma2000)信号と、
    Wideband Code−Division Multiple Access(WCDMA)信号と
    からなる群から選択される装置。
  10. 前記放送テレビジョン信号と、前記携帯電話信号と、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定するプロセッサ手段をさらに含む請求項9に記載の装置。
  11. 前記携帯電話信号は、タイミング・アドバンス・パラメータを含み、
    前記ユーザ端末の位置は、前記放送テレビジョン信号と、前記タイミング・アドバンス・パラメータと、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて決定される
    請求項9に記載の装置。
  12. 前記放送テレビジョン信号と、前記タイミング・アドバンス・パラメータと、前記テレビジョン信号送信器の前記位置と、前記携帯電話基地局の前記位置とに基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定するプロセッサ手段をさらに含む請求項11に記載の装置。
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