JP2009025023A - 石綿発塵量の測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測定対象部位の周囲を気密裡に覆うカバー2と、カバー内の空気を吸引する吸気管3と、吸気管の先端部に装着されてカバー内に配置されて吸気中の石綿塵埃を捕集するためのメンブランフィルターを内蔵する捕集機構4と、吸気管の基端に接続された吸気ポンプ5と、吸気ポンプによる吸気量を測定する流量計6と、カバーを貫通して設けられて吸気ポンプによる吸引力によってカバー外の空気をその先端から測定対象部位に噴射状態で吹き付ける噴射管7と、噴射管の基端部に装着されたメンブランフィルターを内蔵する捕集機構8を具備する。
【選択図】図1
Description
石綿粉塵対策を講じるうえでは環境大気中の石綿粉塵濃度を把握することが不可欠であり、そのため、環境大気中のアスベスト濃度を測定するための技術的指針として「アスベストモニタリングマニュアル」が策定されている(非特許文献1参照)。
「アスベストモニタリングマニュアル(改訂版)」、環境庁大気保全局大気規制課、平成5年12月、p.1−6
しかし、そのような測定手法では測定対象地点付近の大気中の平均的な濃度は測定できるものの、たとえば特定の建材からの発塵量を直接的に測定したり、あるいは発塵箇所を特定するようなことはできるものではない。
したがって、上記のような測定手法のみでは必ずしも充分ではなく、より高度の対策を講じるうえでは、単に環境大気中の平均的な濃度測定のみならず、特定の部材からの石綿発塵量を直接的に測定したり、さらには石綿発塵の可能性やそれに至るような建材の劣化の程度をも把握し得るような測定手法の確立が必要ともされている。
そして、強制発塵させて捕集した石綿の捕集量を測定することにより、測定対象部位からの石綿発塵量を吸気量と関連づけて定量的に求めることができ、各部位で同様の測定を同一条件で行うことによって各部位からの石綿発塵量を定量的に比較することが可能であり、各部位の劣化の有無や程度も推定し把握することができ、その結果を石綿含有物を解体したり補修するに際して有効に活用することが可能である。
勿論、測定対象部位をカバーにより気密裡に覆った状態で測定を行い、強制発塵させた石綿の全量をメンブランフィルターにより捕集し、しかも噴射管の基端部にもメンブランフィルターを装着しているので、測定に際して石綿を周囲に飛散させてしまうようなことを確実に防止することができ、高精度かつ安全な測定作業が可能である。
図1では高さ調整用のアジャスター10a付きの三脚からなるスタンド10を用いて、カバー2を床面から支持して測定対象物1の下面に押し当てた状態で装着するものとしているが、測定対象物1に対するカバー2の装着の形態は測定対象部位の位置や向きに応じて適宜変更すれば良く、可能であれば作業員の手作業によりカバー2を押さえることでも良い。
捕集機構4はメンブランフィルターをホルダに内蔵した構成のものであって、たとえば公知の25mm径のオープンフェイス形ホルダが好適に採用可能であるが、いずれにしても吸気中の石綿粉塵の全量を捕集可能なものを用いる。
なお、図示例では吸気ポンプ5に流量計6を一体に組み込んでいるが、流量計6を吸気ポンプ5とは別に用意してそれを吸気ポンプ5の吸引側あるいは吐出側に接続することでも良い。
したがって、吸気ポンプ5を運転することによりその吸引力によってカバー2外の空気が捕集機構8を通して清浄化されたうえで噴射管7に吸引され、その空気流は噴射管7の先端より所定流速で測定対象部位に噴射され、そのような噴射空気流によって測定対象部位の表面の石綿が強制的に吹き飛ばされ、カバー2内において強制的に発塵を生じさせることができるものとされている。
なお、噴射管7からの噴射空気流の噴射流速は適宜設定すれば良いが、たとえば噴射管7の内径が3mmの場合に噴射流速を5m/sとすると良く、その場合の噴射空気量は理論的には2.1195L/minとなるが、これは漏洩がなければ吸気ポンプ5による吸気量(流量計6により計測値)に合致する。
これにより、上述のように噴射管7からの噴射空気流が所定風速で測定対象部位に吹き付けられ、表層部の石綿が吹き飛ばされて微量な発塵が生じ、カバー2内に飛散した石綿粉塵はカバー2内の空気とともに捕集機構4に吸引されてその全量が捕集され、石綿粉塵が捕集された後の清浄な空気のみが吸気ポンプ5に吸引されて系外に排気される。
そこで、所定時間の運転の後、運転を停止して捕集機構4からメンブランフィルターを取り出し、それを分析して捕集量(すなわち強制的に発塵させた石綿粉塵量)を測定する。また、運転時間中の吸気量を流量計6により測定する。
しかも、装置全体の構成は極めて簡単であって安価な汎用製品の組み合わせにより安価に製作できるし、測定作業も何ら面倒で複雑な手順を要するものではないから作業員1人でも簡易に実施できるものであり、以上のことから石綿含有物の劣化度を診断するためのツールとして極めて有効である。
いずれにしても噴射管7の内径と噴射流速を決定すれば理論的には単位時間当たりの噴射空気量(=カバー2内からの吸気量)は自ずと決定され、あとは測定時間を決定すれば自ずと測定中の総送気量が決定されるから、噴射管7の口径と噴射流速を固定すれば吸気量を直接的に測定せずとも測定時間のみをパラメーターとして測定を行うこともできる。したがって、大量の発塵が想定されるような場合には運転時間を短くしてメンブランフィルターに過度の石綿が付着しないように調整すれば良く、その場合にも運転時間と捕集量から発塵量を精度良く測定することができる。
2 カバー
3 吸気管
3a 接続管
4 捕集機構(メンブランフィルター)
5 吸気ポンプ
6 流量計
7 噴射管
8 捕集機構(メンブランフィルター)
9 シール部材
10 スタンド
10a アジャスター
Claims (1)
- 石綿含有物を対象としてその表面の特定部位からの石綿発塵量を測定するための装置であって、
測定対象部位の周囲を気密裡に覆うカバーと、
カバー内の空気を吸引するための吸気管と、
該吸気管の先端部に装着されてカバー内に配置され、吸気管により吸引される吸気中の石綿塵埃を捕集するメンブランフィルターと、
該吸気管の基端に接続された吸気ポンプと、
該吸気ポンプによる吸気量を測定する流量計と、
前記カバーを貫通して設けられ、前記吸気ポンプによる吸引力によってカバー外の空気をその先端から測定対象部位に噴射状態で吹き付ける噴射管と、
該噴射管の基端部に装着されたメンブランフィルターとを具備してなることを特徴とする石綿発塵量の測定装置。
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