JP2009024651A - 密閉型ロータリ圧縮機及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】近年インバータ制御による高速運転により主軸に働く曲げモーメントが増大し、主軸の上部がふれるため主軸受けでの焼き付き、かじりの発生、入力、振動、騒音等の増加を促している。本発明は、回転軸にはたらく遠心力をクランク軸自体でつり合わせることで、主軸にはたらく遠心力を最小にし、さらに圧縮機構部分の製造工程を簡単にすることを目的とする。ロータリ圧縮機の回転軸にはたらく遠心力を偏心軸部でつり合わせることで、主軸にはたらく遠心力を最小にし、さらに圧縮機構部分の製造工程を簡単にすることを目的とする。
【解決手段】主軸の中心軸線にクランク軸重心がくるようにクランク軸偏心部に比重の高い金属等を挿入配置した。これにより、クランク軸偏心部自体でアンバランスが相殺される為、外部からバランサを付加する等して構造を複雑なものにすることなく、アンバランスによる負荷や振動を低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】主軸の中心軸線にクランク軸重心がくるようにクランク軸偏心部に比重の高い金属等を挿入配置した。これにより、クランク軸偏心部自体でアンバランスが相殺される為、外部からバランサを付加する等して構造を複雑なものにすることなく、アンバランスによる負荷や振動を低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和機や冷蔵庫などの冷凍機器に使用される冷媒の圧縮を行う圧縮機及びその製造方法に関するものである。
図6に従来の密閉型圧縮機の断面図を示す。従来の密閉型ロータリ圧縮機は、主軸31の回転軸に対してクランク軸41の重心が偏心しているため、運転時の主軸周りに生じる遠心力を釣り合わせるため、ロータの上下にバランサ13を取り付けていた(例えば、特許文献1参照)。
また、主軸とクランク軸の中心軸を含む平面上にクランク軸の重心がくるようにクランク軸を切り欠いたものもある(例えば、特許文献2参照)。しかしこの方法では、主軸の中心とクランク軸の重心を同一軸にすることはできず、アンバランスは解消できなかった。
特開平6−159274号公報
特開昭62−075092号公報
しかし、近年インバータ制御による高速運転により主軸に働く曲げモーメントが増大し、主軸の上部がふれるため主軸受けでの焼き付き、かじりの発生、入力、振動、騒音等の増加を促している。
上記問題を解決するために、この曲げモーメントを減少させるため、ローラの内側で主軸にバランサを取り付けたものが提案されている。しかしこの方法では、バランサを取り付けるため構造が複雑になるという欠点があった。
又、特許文献2のように、主軸とクランク軸の中心軸を含む平面上にクランク軸の重心がくるようにクランク軸を切り欠いたものでは、主軸の中心とクランク軸の重心を同一軸にすることはできず、アンバランスは解消できなかった。
本発明は、回転軸にはたらく遠心力をクランク軸自体でつり合わせることで、主軸にはたらく遠心力を最小にし、さらに圧縮機構部分の製造工程を簡単にすることを目的とする。
本発明は、主軸の中心軸線にクランク軸の偏心部重心がくるようにクランク軸偏心部に比重の高い金属等を挿入したものである。
これにより、クランク軸偏心部自体でアンバランスが相殺される為、外部からバランサを付加する等して構造を複雑なものにすることなく、アンバランスによる負荷や振動を低減することができる。
本発明によれば、起動時の消費電力の低減、立ち上がり時間の短縮、主軸での焼付き、かじりの減少による全運転周波数での能力向上、振動、騒音の低下になる。
以下図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。図1は本発明の一実施例を示す圧縮機の断面図である。
(実施の形態1)
図において、1は密閉空間を形成する容器1で、密閉空間下方部に圧縮機構部、上方部に電動機構部を収納する。圧縮機構部は、容器1に圧入固定されたシリンダ2と、主軸3のクランク軸4によりシリンダ2内を回転するローラ5と、このローラ5に当接して圧縮機を2つの空間に仕切る図示しないブレードと、ブレードをローラ5に当接するように付勢する図示しないバネと、シリンダ2の上面に取り付けられ、主軸3をガイドする主軸受8と、シリンダ2の下面に取り付けられ、主軸3の副軸受部9をガイドする副軸受10より構成されている。
図において、1は密閉空間を形成する容器1で、密閉空間下方部に圧縮機構部、上方部に電動機構部を収納する。圧縮機構部は、容器1に圧入固定されたシリンダ2と、主軸3のクランク軸4によりシリンダ2内を回転するローラ5と、このローラ5に当接して圧縮機を2つの空間に仕切る図示しないブレードと、ブレードをローラ5に当接するように付勢する図示しないバネと、シリンダ2の上面に取り付けられ、主軸3をガイドする主軸受8と、シリンダ2の下面に取り付けられ、主軸3の副軸受部9をガイドする副軸受10より構成されている。
電動機構部は、圧縮機構部と主軸3を介して速動しており、主軸3と主軸3の外周に圧入固定されたロータ11の外面と一定間隔をおいているステータ12より構成されている。
図2は本発明実施の形態1に係わる主軸3とクランク軸4を示す図である。クランク軸4の中心軸線20は、主軸3の中心軸線21より距離22偏心している。クランク軸4の偏心方向の反対側には、主軸3の中心軸線21に対してクランク軸4の中心軸線20側の反対側に主軸3の中心軸線21と直角で且つ主軸3の中心軸線21に向かってクランク軸の外周から穴を明け、比重の大きな材料からなる部品23を圧入している。
(実施の形態2)
図3では、主軸の中心軸21に対してクランク軸4の中心軸線20の反対側に主軸3の中心軸線21と直角で且つクランク軸外周円の接線方向と平行にクランク軸4に横穴を明け、比重の大きな材料からなる部品23を圧入している。
図3では、主軸の中心軸21に対してクランク軸4の中心軸線20の反対側に主軸3の中心軸線21と直角で且つクランク軸外周円の接線方向と平行にクランク軸4に横穴を明け、比重の大きな材料からなる部品23を圧入している。
(実施の形態3)
図4では、図2に示した穴を各クランク軸に複数個穴を明け、そこに比重の大きな材料からなる部品23を圧入している。
図4では、図2に示した穴を各クランク軸に複数個穴を明け、そこに比重の大きな材料からなる部品23を圧入している。
(実施の形態4)
図5では、図3に示した穴を各クランク軸に複数個穴を明け、そこに比重の大きな材料からなる部品23を圧入している。
図5では、図3に示した穴を各クランク軸に複数個穴を明け、そこに比重の大きな材料からなる部品23を圧入している。
以上説明した実施の形態において、圧入した重りによりクランク軸4の重心24は、主軸の中心軸線21方向に移動すると共に、挿入した物質の比重を上げることや、穴径を大きくすることで、重心は主軸の中心軸線21に合わせることができる。尚、挿入している比重の大きな材料としては、例えばタングステン等の金属を用いることができる。
この構成により、運転されるロータリーコンプレッサーは、挿入した重りによりクランク軸4の重心24は、主軸の中心軸線21方向に移動すると共に、挿入した物質の比重を上げることで、重心は主軸の中心軸線21にすることができ、主軸3に働く遠心力が減少し、又釣り合わせることができ、バランサ13を不要とすることができる。
これにより主軸3に働く曲げモーメントも減少するため、主軸受8でのかじり、焼付き等がなく摩擦損失がへる。その結果起動時の低電流化を実現でき、立ち上がり時間を短縮できる。又、COPの向上や振動、騒音の低減ができる。
以上のように本発明にかかる密閉型ロータリ圧縮機は、起動時の消費電力の低減、立ち上がり時間の短縮、主軸での焼付き、かじりの減少による全運転周波数での能力向上、振動、騒音の低下が可能となるので、乾燥機や除湿機、給湯器等の用途にも適用できる。
1 容器
2 シリンダ
3 主軸
4 クランク軸
5 ローラ
8 主軸受
10 副軸受
11 ロータ
12 ステータ
13 バランサ
20 クランク軸の中心軸線
21 主軸の中心軸線
23 比重の大きな材料からなる部品
24 クランク軸の重心
2 シリンダ
3 主軸
4 クランク軸
5 ローラ
8 主軸受
10 副軸受
11 ロータ
12 ステータ
13 バランサ
20 クランク軸の中心軸線
21 主軸の中心軸線
23 比重の大きな材料からなる部品
24 クランク軸の重心
Claims (8)
- 圧縮機構に駆動力を伝達する主軸と、前記主軸と一体に形成されたクランク軸を有し、前記クランク軸は軸方向投影断面が主軸の軸方向投影断面を包含し、かつ主軸の中心軸線に対して偏心した中心軸線を有する密閉型ロータリ圧縮機であって、前記クランク軸の主軸中心軸線よりも反偏心方向側に、主軸およびクランク軸を構成する材料よりも比重の大きな材料を配置した密閉型ロータリ圧縮機。
- クランク軸の重心が主軸中心軸線上となるように、比重の大きな材料の位置及び量を設定した請求項1記載の密閉型ロータリ圧縮機。
- 請求項1または2記載の密閉型ロータリ圧縮機を製造するために、クランク軸の主軸中心軸線よりも反偏心方向側に、主軸中心軸線と直角で且つ主軸の中心軸線に向かう穴を設け、しかる後、前記穴に比重の大きな材料を圧入する密閉型ロータリ圧縮機の製造方法。
- 請求項1または2記載の密閉型ロータリ圧縮機を製造するために、クランク軸の主軸中心軸線よりも反偏心方向側に、主軸中心軸線と直角で且つクランク軸外周を構成する円の接線方向と平行な穴を設け、しかる後、前記穴に比重の大きな材料を圧入する密閉型ロータリ圧縮機の製造方法。
- 請求項1または2記載の密閉型ロータリ圧縮機を製造するために、クランク軸の主軸中心軸線よりも反偏心方向側に、主軸中心軸線と直角で且つ主軸の中心軸線に向かう穴を設け、しかる後、前記穴に加熱溶融した比重の大きな材料を流し込み、その後に冷却固化する密閉型ロータリ圧縮機の製造方法。
- 請求項1または2記載の密閉型ロータリ圧縮機を製造するために、クランク軸の主軸中心軸線よりも反偏心方向側に、主軸中心軸線と直角で且つクランク軸外周を構成する円の接線方向と平行な穴を設け、しかる後、前記穴に加熱溶融した比重の大きな材料を流し込み、その後に冷却固化する密閉型ロータリ圧縮機の製造方法。
- 比重の大きな材料がタングステンである請求項1または2記載の密閉型ロータリ圧縮機。
- 比重の大きな材料として、タングステンを用いる請求項3〜6いずれか1項に記載の密閉型ロータリ圧縮機の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007190323A JP2009024651A (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 密閉型ロータリ圧縮機及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007190323A JP2009024651A (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 密閉型ロータリ圧縮機及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009024651A true JP2009024651A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40396666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007190323A Pending JP2009024651A (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 密閉型ロータリ圧縮機及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009024651A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104141609A (zh) * | 2014-08-11 | 2014-11-12 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 曲轴及具有其的压缩机 |
WO2018072497A1 (zh) * | 2016-10-18 | 2018-04-26 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种旋转压缩机 |
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2007
- 2007-07-23 JP JP2007190323A patent/JP2009024651A/ja active Pending
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WO2018072497A1 (zh) * | 2016-10-18 | 2018-04-26 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种旋转压缩机 |
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