JP2009024520A - 可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置 - Google Patents

可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置に関し、吸気弁の遅開き制御を行う場合に、吸気流速を利用した燃料の微粒化効果を維持しつつ、点火プラグのかぶり防止やシリンダウェット量の低減を良好に実現することを目的とする。
【解決手段】吸気弁30の開き時期およびリフト速度を変更可能とする吸気可変動弁機構34を備える。内燃機関10の冷間始動時などに燃料の微粒化促進目的で、吸気弁30の開き時期を吸気上死点よりも遅角させる吸気弁遅開き制御を実行する。吸気弁遅開き制御の実行時に、同一作用角条件下において最大リフト位置を基準に前後対称となるリフトカーブと比較して、吸気弁30の開き時期から所定のクランク角度までの区間におけるリフト量が高くなるように、吸気弁30を制御する。
【選択図】図7

Description

この発明は、可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、吸気弁および排気弁のバルブタイミングをそれぞれ可変とする可変動弁機構を備える内燃機関のバルブタイミング制御装置が開示されている。この従来の制御装置では、内燃機関の冷間始動時に、吸気弁の開き時期を吸気上死点後よりも遅らせる吸気弁遅開き制御を行うようにしている。このような制御によれば、吸気流速の向上を利用して、燃料の微粒化の促進を図ることができる。
そのうえで、上記従来の制御装置では、筒内に流入した燃料が排気弁およびその周辺に付着しないように、排気弁の閉じ時期を通常時の閉じ時期よりも遅らせるようにしている。
特開2005−248766号公報 特開平9−256891号公報
上記従来の制御装置の手法によれば、上述したように、吸気弁遅開き制御とともに排気弁の閉じ時期を遅らせる制御を行うことによって、吸気弁の開弁時における筒内負圧を大気圧側に近づけることができ、その開弁時における瞬間的な吸気流速を抑えることができるようになる。しかしながら、そのような従来の手法では、開弁時における吸気流速を抑制したことに伴い、吸気弁の遅開き制御による燃料の微粒化の効果も減少してしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吸気弁の遅開き制御を行う場合に、吸気流速を利用した燃料の微粒化効果を維持しつつ、点火プラグのかぶり防止やシリンダウェット量の低減を良好に実現可能とする可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、吸気弁の少なくとも開き時期およびリフト速度を変更可能とする可変動弁機構と、
前記可変動弁機構を制御して、吸気弁の開き時期を吸気上死点よりも遅角させる吸気弁遅開き制御を実行する吸気弁遅開き制御手段とを備え、
前記吸気弁遅開き制御手段は、同一作用角条件下において最大リフト位置を基準に前後対称となるリフトカーブと比較して、吸気弁の開き時期から所定のクランク角度までの区間におけるリフト量が高くなるように、吸気弁を制御することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、内燃機関の環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する情報を取得する情報取得手段を更に備え、
前記吸気弁遅開き制御手段は、内燃機関の前記環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する前記情報に基づいて、吸気弁の開き時期から前記所定のクランク角度までの区間における前記リフト量を可変に制御することを特徴とする。
また、第3の発明は、吸気弁の少なくとも開き時期およびリフト速度を変更可能とする可変動弁機構と、
前記可変動弁機構を制御して、吸気弁の開き時期を吸気上死点よりも遅角させる吸気弁遅開き制御を実行する吸気弁遅開き制御手段とを備え、
前記吸気弁遅開き制御手段は、最大リフト位置よりも前半側の区間のうちの少なくとも一部の区間でのリフト速度の絶対値が当該最大リフト位置よりも後半側の区間でのリフト速度の絶対値よりも大きくなるように、吸気弁を制御することを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、内燃機関の環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する情報を取得する情報取得手段を更に備え、
前記吸気弁遅開き制御手段は、内燃機関の前記環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する前記情報に基づいて、最大リフト位置よりも前半側の区間のうちの少なくとも一部の前記区間での前記リフト速度を可変に制御することを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、前記吸気弁遅開き制御手段は、吸気上死点後90°CA近傍において最大リフト位置が到来するように吸気弁を制御することを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、前記可変動弁機構は、吸気弁を駆動するカムをカムシャフト回りに電動回転可能な機構であることを特徴とする。
第1の発明によれば、吸気弁遅開き制御による吸気弁の開弁初期段階における瞬間的なバルブ通過流速の向上効果を維持したまま、開弁初期においてバルブ通過流速が過大な値を示す期間を短くすることができる。これにより、燃料の微粒化促進効果を良好に維持したまま、点火プラグや排気弁周辺に向かう吸気の流れを少なくすることができる。このため、燃料の微粒化促進効果を良好に維持したまま、点火プラグのかぶりを良好に防止することが可能となり、また、排気側のシリンダ壁面に付着する燃料量(いわゆるシリンダウェット量)を良好に低減することが可能となる。
第2の発明によれば、使用される燃料の揮発性およびまたは内燃機関の環境温度に関する情報に基づいて、燃料の微粒化促進効果とシリンダウェット量の低減等の効果との良好なバランスを図ることができる。
第3の発明によれば、吸気弁遅開き制御による吸気弁の開弁初期段階における瞬間的なバルブ通過流速の向上効果を維持したまま、開弁初期においてバルブ通過流速が過大な値を示す期間を短くすることができる。これにより、燃料の微粒化促進効果を良好に維持したまま、点火プラグや排気弁周辺に向かう吸気の流れを少なくすることができる。このため、燃料の微粒化促進効果を良好に維持したまま、点火プラグのかぶりを良好に防止することが可能となり、また、排気側のシリンダ壁面に付着する燃料量(いわゆるシリンダウェット量)を良好に低減することが可能となる。
第4の発明によれば、使用される燃料の揮発性およびまたは内燃機関の環境温度に関する情報に基づいて、燃料の微粒化促進効果とシリンダウェット量の低減等の効果との良好なバランスを図ることができる。
第5の発明によれば、ピストンの速度が最も高まることでバルブ通過流速が最も高くなり易くなる吸気上死点後90°CA近傍において、吸気弁のリフト量を効果的に高めておくことができ、これにより、バルブ通過流速が過大な値を示す期間を効果的に短縮することができる。
第6の発明によれば、吸気弁遅開き制御手段が制御する可変動弁機構として、吸気弁を駆動するカムをカムシャフト回りに電動回転可能な機構を用いて、上述した第1乃至第5の発明による良好な効果を奏することが可能となる。
実施の形態1.
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関10の構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。ここでは、内燃機関10は、直列4気筒型のエンジンであるものとする。内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。内燃機関10の筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16の入口近傍には、吸気通路16に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。エアフローメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22は、アクセル開度と独立してスロットル開度を制御することのできる電子制御式スロットルバルブである。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度を検出するスロットルセンサ24が配置されている。
また、スロットルバルブ22の下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁26が配置されている。また、内燃機関10が備えるシリンダヘッドには、燃焼室14の頂部から燃焼室14内に突出するように点火プラグ28が取り付けられている。吸気ポート16aおよび排気ポートには、それぞれ、燃焼室14と吸気通路16、或いは燃焼室14と排気通路18を導通状態または遮断状態とするための吸気弁30および排気弁32が設けられている。
吸気弁30および排気弁32は、それぞれ吸気可変動弁機構34および排気可変動弁機構36により駆動される。これらの可変動弁機構34、36の詳細な構成については、図2乃至図4を参照して後述するものとする。また、排気通路18には、その位置で排気空燃比を検出するためのA/Fセンサ38が配置されている。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、上述した各種のセンサとともに、エンジン回転数を検出するクランク角センサ42、アクセル開度PAを検出するためのアクセル開度センサ44、エンジン冷却水温度を検出するための冷却水温度センサ46、および、外気温度を検出するための外気温度センサ48が接続されている。また、ECU40には、上述した各種のアクチュエータが接続されている。ECU40は、それらのセンサ出力に基づいて、内燃機関10の運転状態を制御することができる。
また、本実施形態のシステムは、例えばガソリンやエタノールのような複数の燃料の供給を受け、何れの燃料によっても内燃機関10の運転が可能なシステム(いわゆるフレキシブルフューエルビークル(FFV)と言われる車両に搭載されるシステム)であるものとする。このようなシステムでは、最終的に内燃機関10に供給されることになる燃料は、車両のユーザが選択する燃料の種類や、ユーザの所望のタイミングで実行されることになる給油の際の給油量、その際に燃料タンク内に残存する燃料の量やその種類に応じて異なるものとなる。
[本実施形態の可変動弁機構の構成]
図2は、図1に示すシステムが備える吸気可変動弁機構34の構成を示す図である。以下、この図を参照して、吸気可変動弁機構34について更に説明する。尚、排気可変動弁機構36は、吸気可変動弁機構34とほぼ同様の構成であるので、その詳細な図示および説明を省略する。
図2に示すように、内燃機関10は、1気筒当たり2つの吸気弁30を備えている。そして、内燃機関10は、前述したように4つの気筒(#1〜#4)を備えており、#1→#3→#4→#2の順で爆発行程が行われる。吸気可変動弁機構34は、2つの装置、すなわち吸気可変動弁機構34Aと吸気可変動弁機構34Bとで構成されている。吸気可変動弁機構34Aは#2気筒および#3気筒が備える吸気弁30を駆動し、吸気可変動弁機構34Bは#1気筒および#4気筒が備える吸気弁30を駆動する。
吸気可変動弁機構34Aは、駆動源としての電動機(以下、モータと称する)50Aと、モータ50Aの回転運動を伝達する伝達機構としてのギヤ列52Aと、ギヤ列から伝達された回転運動を吸気弁30の直線的な開閉運動に変換するカムシャフト54Aとを備えている。同様に、吸気可変動弁機構34Bは、モータ50B、ギヤ列52B、およびカムシャフト54Bを備えている。
モータ50A,50Bは、回転速度および回転量の制御が可能なサーボモータである。このモータ50A,50Bとしては、例えばDCブラシレスモータ等が好ましく用いられる。モータ50A,50Bには、その回転位置(回転角度)を検出するためのレゾルバ、ロータリーエンコーダ等の回転角検出センサが内蔵されている。モータ50A,50Bの回転速度および回転量は、ECU40により制御される。
カムシャフト54A、54Bの外周部には、カムシャフト54A、54Bに対して一体回転するカム駆動ギヤ56と、やはりカムシャフト54A、54Bに対して一体回転するカム58とがそれぞれ設けられている。
ギヤ列52Aは、モータ50Aの出力軸60に取り付けられたモータギヤ62Aの回転を中間ギヤ64Aを介してカムシャフト54Aが互いに等しい速度で回転するように構成されても良いし、モータギヤ62Aに対してカム駆動ギヤ56を増速又は減速させるように構成されても良い。同様にして、ギヤ列52Bは、モータ50Bの出力軸に取り付けられたモータギヤ62Bの回転を中間ギヤ64B(図2において図示せず)を介してカムシャフト54Bのカム駆動ギヤ56に伝達する。
図2に示すように、カムシャフト54Aは#2,#3気筒の吸気弁30の上部に配置されており、カムシャフト54Aに設けられたカム58により#2,#3気筒の吸気弁30が開閉駆動される。また、カムシャフト54Bは2つに分割された状態で#1,#4気筒の吸気弁30の上部に配置されており、カムシャフト54Bに設けられたカム58により#1,#4気筒の吸気弁30が開閉駆動される。2つに分割されたカムシャフト54Bは、中空のカムシャフト54A内に挿通された連結部材を介して連結され、一体的に回転するように構成されている。
図3は、カム58によって吸気弁30が駆動される様子を示す模式図である。カム58はカムシャフト54A,54Bと同軸の円弧状のベース円58bの一部を半径方向外側に向かって膨らませてノーズ58aを形成した板カムの一種として形成されている。カム58のプロファイルはその全周に亘って負の曲率が生じないように、つまり半径方向外側に向かって凸曲面を描くように設定されている。
図2に示すように、吸気弁30はそれぞれ弁軸30aを備えている。各カム58は吸気弁30の弁軸30aの一端に設けられたバルブリフタ66と対向する。各吸気弁30はバルブスプリング(図示せず)の圧縮反力によってカム58側に付勢されている。カム58のベース円58bとバルブリフタ66が対向しているときには、そのバルブスプリングの付勢力により、吸気ポートのバルブシート(図示せず)に吸気弁30が密着して吸気ポートが閉じられる。
モータ50A、50Bの回転運動がギヤ列52A,52Bを介してカムシャフト54A,54Bに伝達されると、カムシャフト54A,54Bと一体にカム58が回転し、ノーズ58aがバルブリフタ66を乗り越える間にバルブリフタ66が押し下げられ、吸気弁30がバルブスプリングの付勢力に抗してリフト(開弁)する。
また、図3(A)及び図3(B)は、カム58の2つの駆動モードを示している。カム58の駆動モードには、モータ50A、50Bを一方向に連続回転させて図3(A)に示すようにカム58を最大リフト位置、すなわちカム58のノーズ58aが相手側の部品(この場合はバルブリフタ66)と接する位置を越えて正転方向(図3(A)中の矢印方向)に連続的に回転させる正転駆動モードと、正転駆動モードにおける最大リフト位置に達する前にモータ50A、50Bの回転方向を切り換えて図3(B)に示すようにカム58を往復運動させる揺動駆動モードとがある。
正転駆動モードでは、カム58の回転速度を制御することで吸気弁30の作用角が制御される。また、揺動駆動モードでは、カム58の回転速度とともに、カム58が揺動する角度範囲を制御することで、吸気弁30の作用角およびリフト量を制御することができる。このように、吸気可変動弁機構34によれば、運転状態に応じた最適な作用角、リフト量(開弁特性)で吸気弁30を駆動することが可能となる。
また、可変動弁機構34によれば、正転駆動モード時と揺動動作モード時の如何を問わず、吸気弁30のリフト動作中にカム58の回転速度を変化させることによって、リフト動作中の吸気弁30のリフト速度を調整することが可能となる。
図4は、カムシャフト54Aに設けられた2つのカム58を詳細に示す模式図である。図4に示すように、カムシャフト54Aには、#2気筒の吸気弁30を駆動するためのカム58と、#3気筒の吸気弁30を駆動するためのカム58とが180°の角度位置だけ離間して設けられている。4気筒の内燃機関ではクランク角720°の間に#1→#3→#4→#2の順で爆発行程が行われるため、#2気筒と#3気筒の吸気行程はクランク角の360°毎に行われる。吸気可変動弁機構34Aは、クランク角360°毎に#2気筒用のカム58と#3気筒用のカム58が、交互に#2気筒の吸気弁30と#3気筒の吸気弁30を駆動するようにカムシャフト54Aを回転または揺動させる。同様に、カムシャフト54Bには#1気筒、#4気筒の吸気弁30を駆動するためのカム58が設けられており、吸気可変動弁機構34Bは、カムシャフト54Bを回転または揺動させることで、#1気筒の吸気弁30と#4気筒の吸気弁30を駆動する。
[吸気弁遅開き制御]
次に、図5を参照して、吸気弁遅開き制御について説明する。
極低温度域での内燃機関10の始動時には、噴射された燃料が霧化しにくくなり、また、噴射された燃料が吸気ポート16aの壁面や燃焼室14の壁面に付着し易くなる。その結果、噴射された燃料のうちの燃焼に寄与しない燃料が増加することとなるので、通常時よりも大量の燃料を噴射する必要が生ずる。このような問題は、極低温度域での始動時に限らず、アルコール燃料等や重質成分の多いガソリン燃料等の蒸発しにくい燃料が使用された際についても同様である。
そこで、本実施形態のシステムでは、極低温度域での始動時や高アルコール濃度燃料の使用時等には、吸気弁30の開き時期を吸気上死点よりも遅らせる制御、すなわち、「吸気弁遅開き制御」を実行するようにしている。
図5は、吸気行程および圧縮行程における筒内温度とバルブ通過流速を、通常時の吸気バルブタイミングと吸気弁遅開き制御時の吸気バルブタイミングとの間でそれぞれ比較した図である。尚、図5に示す一例では、対比のために参照する「通常時の吸気バルブタイミング」は、吸気上死点前約10°CAで開き、吸気下死点後約30°CAで閉じるようなバルブタイミングとされている。一方、「吸気弁遅開き制御時のバルブタイミング」としては、ここでは、開き時期が吸気上死点後約60°CAまで遅角化され、かつ、閉じ時期が吸気下死点近傍とされたバルブタイミングを例に挙げている。
図5(A)より、吸気弁30が開き始める吸気行程の初期には、吸気弁遅開き制御の実行時の方が、通常時に比して筒内温度の低下が抑制されているのが判る。これには以下のような理由が考えられる。すなわち、吸気弁遅開き制御が採用されている場合には、吸気弁30が開くまでの負のバルブオーバーラップ期間中に筒内負圧が十分に高まることで、吸気弁30を開いた瞬間の吸気ポート16aの内圧と筒内圧との差が大きくなる。また、吸気弁30が遅開きされた場合には、開き時期付近でのピストン速度が高くなる。これら2つの要因によって、図5(B)に示すように、吸気弁30の開弁時のバルブ通過流速が高くなる。その結果、吸気が吸気弁30を通過する際の摩擦損失が増大し、吸気が加熱されることになる。これにより、上記のように筒内温度の低下が抑制されることになる。
また、吸気弁遅開き制御の実行時には、吸気弁30が吸気下死点近傍で閉じられることにより、実圧縮比が向上する。このため、図5(A)に示すように、圧縮行程においても、吸気弁遅開き制御の実行時の方が、通常時に比して筒内温度が高く維持されるようになる。また、吸気弁遅開き制御が実行され、吸気弁30の開弁後の一定期間に渡って吸気のバルブ通過流速が高められると、燃料の微粒化が促進されるようになる。
以上説明した吸気弁遅開き制御によれば、筒内温度を高く維持して圧縮端温度を高められることによる燃焼の改善効果と、吸気のバルブ通過流速の向上による燃料の微粒化促進効果とによって、極低温度域での始動時や高アルコール濃度の燃料使用時等であっても、内燃機関10の良好な始動性を確保することが可能となる。
図6は、吸気弁遅開き制御の課題について説明するための図である。図5(B)を参照して上述したように、吸気弁遅開き制御の実行時には、吸気弁30の開弁時における吸気のバルブ通過流速がかなり大きくなる。その結果、吸気弁30の傘部や吸気ポート16aの壁面等に溜まっていた燃料が吸気の流れに乗って勢いよく筒内に流入され易くなる。また、吸気弁30の開弁初期段階では、吸気弁30のリフト量が微小である。このため、燃料の進行方向は、図6に示すように、燃焼室14の中心に位置する点火プラグ28に向かう方向となる。その結果、燃料が点火プラグ28に直接当たってしまい、そのような状態が長く続くと、点火プラグ28に燃料かぶりが発生してしまう。また、吸気ポート16aに噴射されていた燃料が吸気とともに勢い良く排気弁32の周辺にまで到達してしまい、排気弁32やその周辺に液滴の状態で、いわゆる「シリンダウェット」として付着してしまう。
[実施の形態1における特徴的な吸気弁30の制御]
図7は、本発明の実施の形態1における特徴的な吸気弁30の制御を説明するためのリフトカーブである。図7中に示す2つのリフトカーブは、それぞれ、吸気弁30の開き時期が吸気上死点(図7では360°CA)よりも遅角化されたタイミング(図7では約410°CA)とされ、また、吸気弁30の閉じ時期が吸気下死点後約10°CA(図7では約550°CA)とされている。すなわち、図7に示すリフトカーブA、Bは、ともに吸気弁遅開き制御の実行時のリフトカーブを示している。
より具体的には、図7中に太い曲線で表されたリフトカーブAは、本実施形態で用いられるリフトカーブとの対比のために参照するリフトカーブであり、本実施形態のリフトカーブBと同一作用角条件下において最大リフト位置を基準に前後対称とされたカーブを有する通常のリフトカーブである。一方、図7中に細い曲線で表されたリフトカーブBが本実施形態で用いられるリフトカーブに対応している。
図7に示すように、本実施形態のリフトカーブBは、前後対称とされた通常のリフトカーブAよりも早く最大リフト位置に達するようなカーブとされている。より具体的には、本実施形態のリフトカーブBは、前後対称とされた通常のリフトカーブAと同一クランク角度で比較して、吸気弁30の開き時期から所定のクランク角度(最大リフト位置近傍)までの区間におけるリフト量が高められている。言い換えれば、リフトカーブBは、開き時期から最大リフト位置までの前半区間における吸気弁30のリフト速度の絶対値が、最大リフト位置から閉じ時期までの後半区間における吸気弁30のリフト速度の絶対値よりも大きくされている。
更に付け加えると、ピストン12の速度は、吸気上死点後90°CA近傍において最も高くなる。そこで、本実施形態のリフトカーブBでは、そのようにピストン12の速度が最も高まることでバルブ通過流速が最も高くなり易くなる吸気上死点後90°CA近傍において、吸気弁30のリフト量が最大リフト位置となるように設定されている。
図8は、図7に示すリフトカーブBを採用した効果を説明するための図であり、吸気弁30のバルブ通過流速とクランク角度との関係を表している。図7に示すリフトカーブA、Bは、ともに吸気弁遅開き制御が採用されているので、吸気弁30の開弁時点において、吸気のバルブ通過流速が瞬間的に高くなる。この理由は、吸気弁遅開き制御が実行されると、既述したように、吸気弁30の開弁時における吸気ポート16aの内圧と筒内圧との差が十分に大きくなるためである。
本実施形態のリフトカーブB(細線)が採用された場合には、最大リフト位置よりも前半側のリフト量が、前後対称のリフトカーブAにおけるリフト量よりも高められていることによって、図8に示すように、吸気弁30の開弁初期において、バルブ通過流速が最大流速を示す期間が短くなる。更には、図8中にハッチングを付して示す面積分だけ、バルブ通過流速を下げることができる。
このため、本実施形態のリフトカーブBによれば、吸気弁遅開き制御による吸気弁30の開弁初期段階における瞬間的なバルブ通過流速の向上効果を維持したまま、バルブ通過流速が過大な値を示す期間を短くすることができる。これにより、燃料の微粒化促進効果を良好に維持したまま、点火プラグ28や排気弁32周辺に向かう吸気の流れを少なくすることができる。このため、燃料の微粒化促進効果を良好に維持したまま、点火プラグ28のかぶりを良好に防止することが可能となり、また、シリンダウェット量を良好に低減することが可能となる。
また、本実施形態のリフトカーブBでは、吸気上死点後90°CA近傍において、吸気弁30のリフト量が最大リフト位置となるようにリフトカーブを設定するという配慮もなされている。このため、ピストン12の速度が最も高まることでバルブ通過流速が最も高くなり易くなる吸気上死点後90°CA近傍において、吸気弁30のリフト量を効果的に高めておくことができ、これにより、バルブ通過流速が過大な値を示す期間を効果的に短縮することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図9は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。尚、本ルーチンは、内燃機関10の始動とともに起動されるルーチンであるものとする。
図9に示すルーチンでは、先ず、エンジン回転数Neやエンジン冷却水温度が取得される(ステップ100)。次いで、取得されたエンジン回転数Neやエンジン冷却水温度等の情報に基づいて、内燃機関10の冷間始動時であるか否かが判別される(ステップ102)。
その結果、内燃機関10の冷間始動時でないと判定された場合には、吸気弁30のリフトカーズとして、最大リフト位置を基準に前後対称となるリフトカーブが選択される(ステップ104)。より具体的には、本ステップ104では、そのような前後対称のリフトカーブが選択された状態で、必要な吸入空気量Gaが得られるようなリフトカーブに設定される。
一方、上記ステップ102において、内燃機関10の冷間始動時であると判定された場合、つまり、極低温度域での始動であるので燃料の微粒化を促進すべく、吸気弁30の遅開き制御によって吸気流速の向上や筒内温度の低下抑制を図る必要があると判断できる場合には、吸気弁30のリフトカーブとして、最大リフト位置を基準に前半側の区間でのリフト速度が後半側の区間でのリフト速度よりも高められたリフトカーブが選択される(ステップ106)。より具体的には、本ステップ106では、そのような前半側と後半側でリフト速度を異ならせたリフトカーブが選択された状態で、必要な吸入空気量Gaが得られるようなリフトカーブに設定される。
次に、上記ステップ104或いは106によって選択されたリフトカーブが得られるように、吸気可変動弁機構34を用いて吸気弁30が駆動される(ステップ108)。付け加えると、上記ステップ106のケースにおいては、吸気弁30のリフト動作中のカム58の回転速度を変化させることによって、最大リフト位置を基準に前半側と後半側とで吸気弁30のリフト速度が調整される。
以上説明した図9に示すルーチンによれば、内燃機関10の冷間始動時には、吸気弁30の開き時期から所定のクランク角度(最大リフト位置近傍)までの区間におけるリフト量が高められたリフトカーブを選択して、吸気弁30の遅開き制御が実行されることになる。このため、吸気弁30の開弁初期段階における瞬間的なバルブ通過流速の向上効果を維持したままとすることで、燃料の微粒化促進効果を良好に維持したまま、点火プラグ28のかぶりを良好に防止することが可能となり、また、シリンダウェット量を良好に低減することが可能となる。
ところで、上述した実施の形態1における図9に示すルーチンでは、内燃機関10の冷間始動時において吸気弁30の遅開き制御を行う場合に、最大リフト位置を基準に前半側のリフト速度が後半側のリフト速度よりも高められたリフトカーブBを選択するようにしている。しかしながら、そのようなリフトカーブBを選択しつつ吸気弁30の遅開き制御を実行する運転条件は、内燃機関10の冷間始動時に限定されるものではない。すなわち、例えば、燃料の性状に基づいて、上記吸気弁遅開き制御の実行の有無を切り換えてもよい。具体的には、高アルコール濃度燃料が使用されていると判断された場合や、蒸発特性の良くない重質燃料が使用されていると判断された場合に、上記リフトカーブBを選択した吸気弁遅開き制御を実行するようにしてもよい。また、内燃機関10の環境温度に基づくものであれば、エンジン冷却水温度に基づくものに限らず、例えば、外気温度に基づいて、上記リフトカーブBを選択した吸気弁遅開き制御の実行の有無を切り換えてもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU40が上記ステップ102、106、および108の処理を実行することにより前記第1および第3の発明における「吸気弁遅開き制御手段」がそれぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図10乃至図12を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1乃至図4に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に図9に示すルーチンに代えて後述する図11に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
図10は、本発明の実施の形態2における特徴的な制御を説明するための図である。本実施形態のシステムは、吸気弁遅開き制御の実行時に、同一作用角条件下において最大リフト位置を基準に前後対称とされた通常のリフトカーブと比較して、吸気弁30の開き時期から所定のクランク角度(最大リフト位置近傍)までの区間におけるリフト量を高める際に、内燃機関10の環境温度、或いは燃料の揮発性(重質か軽質かなどの燃料の成分やアルコール濃度など)に基づいて、当該所定区間におけるリフト量を可変とした点に特徴を有している。
内燃機関10の環境温度(冷却水温度や外気温度など)が低くなるほど、燃料が揮発しにくくなる。また、エタノールなどのアルコール燃料が使用される場合には、アルコール濃度が高くなるほど、燃料が揮発しにくくなる。更には、燃料に含まれる重質成分が多くなるほど、燃料が揮発しにくくなる。そこで、本実施形態では、図10に示すように、使用される燃料の揮発性がより悪くなる条件となるほど、或いは、内燃機関10の環境温度がより低くなるほど、上記所定区間におけるリフト量がより高められるようにした。具体的には、最大リフト位置を基準に前半側のリフト速度をより高めていくことによって、上記所定区間におけるリフト量がより高められるようにした。
図11は、上記の機能を実現するために、本実施の形態2においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。
図11に示すルーチンでは、先ず、吸気弁遅開き制御の実行条件が成立しているか否かが判別される(ステップ200)。より具体的には、吸気弁遅開き制御の実行条件は、内燃機関10の極低温度域での始動時や、高アルコール濃度燃料の使用時のように、燃料の微粒化促進の要求が高い運転条件下にあるときに成立する。
上記ステップ200において、吸気弁遅開き制御の実行条件が成立していると判定された場合には、エンジン冷却水温度とアルコール濃度情報が取得される(ステップ202)。より具体的には、エンジン冷却水温度は上記冷却水温度センサ46を利用して取得できる。また、アルコール濃度情報は、例えば、空燃比のフィードバック補正量を利用した燃料性状判定手法によって取得可能である。
次に、取得されたエンジン冷却水温度やアルコール濃度情報に基づいて、吸気弁遅開き制御の実行時における最大リフト位置を基準とした前半側および後半側のそれぞれのリフト速度が決定される(ステップ204)。ECU40は、そのようなリフト速度を決定するために、図12に示すような関係、すなわち、前半側(開き側(のぼり側))および後半側(閉じ側(下り側))のリフト速度のそれぞれとエンジン冷却水温度およびエタノール濃度との関係を定めたマップを記憶している。
図12に示す関係では、開き側(前半側)のリフト速度は、エンジン冷却水温度が低くなるほど、また、エタノール濃度であれば当該濃度が高くなるほど、リフト速度が高くなるように設定されている。また、閉じ側(後半側)のリフト速度は、逆に、エンジン冷却水温度が低くなるほど、また、エタノール濃度であれば当該濃度が高くなるほど、リフト速度が低くなるように設定されている。また、図12に示す関係では、開き側(前半側)のリフト速度の最大値は、リフト量の最大リフト位置が吸気上死点後90°CA近傍となるようにする速度となるように設定されている。尚、ここでは、冷却水温度とエタノール濃度(アルコール濃度)を例に挙げているが、リフト速度を決定するためのパラメータはこれらのパラメータでなくても、上記に挙げたような外気温度や燃料の成分であってもよい。
次に、上記ステップ204において決定されたリフト速度が反映されたリフトカーブが得られるように、吸気可変動弁機構34を用いて吸気弁30が駆動される(ステップ206)。
以上説明した図11に示すルーチンによれば、使用される燃料の揮発性がより悪くなる条件となるほど、或いは、内燃機関10の環境温度がより低くなるほど、吸気弁30の開き時期からの上記所定区間におけるリフト量がより高められるようになる。使用される燃料の揮発性が極めて悪い条件下や極低温度域での始動時には、前半側のリフト速度を十分に高めることで、懸念される点火プラグ28のかぶりやシリンダウェット量の増加を十分に防止したいという要求がある。一方、燃料の揮発性が良くない程度が小の場合や、温度条件が比較的厳しくないといえるような始動時には、吸気弁遅開き制御の本来の効果を最大限に生かして、吸気流速の向上による燃料の微粒化促進効果を十分に得たいという要求がある。
上記ルーチンの制御によれば、燃料が揮発しにくいことで吸気弁30の傘部などに燃料がより溜まり易くなる始動時等の状況下や、そのような燃料が比較的溜まらないような状況下であっても燃料が十分に蒸発せずに筒内に流入されるような状況下において、使用される燃料の揮発性や内燃機関10の環境温度に基づいて、燃料の微粒化促進効果とシリンダウェット量の低減等の効果との良好なバランスを図ることができる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU40が上記ステップ202の処理を実行することにより前記第2および第4の発明における「情報取得手段」がそれぞれ実現されている。
ところで、上述した実施の形態1および2においては、本発明をポート噴射式の内燃機関10に適用した例を説明しているが、本発明の対象となる内燃機関は、ポート噴射式の内燃機関に限られるものではなく、例えば、筒内直接噴射式の内燃機関であってもよい。すなわち、燃料が筒内に直接噴射される形式の内燃機関においても、吸気弁遅開き制御によってバルブ通過流速が過大となった場合には、筒内に噴射された燃料が高流速の吸気の流れによってシリンダ壁面に流され、これにより、シリンダウェット量が増加する状況が想定される。本発明によれば、そのようなシリンダウェット量の増加を抑制することができる。
また、上述した実施の形態1および2においては、吸気弁30を駆動するカム58をカムシャフト54回りにモータ50によって電動駆動する方式の吸気可変動弁機構34が用いられている。しかしながら、本発明に適用される可変動弁機構は、吸気弁の開き時期とリフト速度を変更可能とする機構であれば、上記のような機構に限定されるものではなく、例えば、電磁力で吸気バルブを開閉駆動する電磁駆動弁などであってもよい。また、リフト速度の変更は、カムの回転速度の変更や電磁力の調整によるものに限らず、例えば、複数の吸気用カムを備えるようにし、使用するカムの切替えによるものであってもよい。
本発明の実施の形態1の内燃機関の構成を説明するための図である。 図1に示すシステムが備える吸気可変動弁機構の構成を示す図である。 カムによって吸気弁が駆動される様子を示す模式図である。 カムシャフトに設けられた2つのカムを詳細に示す模式図である。 吸気行程および圧縮行程における筒内温度とバルブ通過流速を、通常時の吸気バルブタイミングと吸気弁遅開き制御時の吸気バルブタイミングとの間でそれぞれ比較した図である。 吸気弁遅開き制御の課題について説明するための図である。 本発明の実施の形態1における特徴的な吸気弁の制御を説明するためのリフトカーブである。 図7に示すリフトカーブBを採用した効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2における特徴的な制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 図11に示すルーチンの実行中に参照されるリフト速度決定マップの関係を表した図である。
符号の説明
10 内燃機関
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
16a 吸気ポート
18 排気通路
26 燃料噴射弁
28 点火プラグ
30 吸気弁
32 排気弁
34 吸気可変動弁機構
40 ECU(Electronic Control Unit)
42 クランク角センサ
44 アクセル開度センサ
46 冷却水温度センサ
48 外気温度センサ
50A、50B モータ
54A、54B カムシャフト
58 カム

Claims (6)

  1. 吸気弁の少なくとも開き時期およびリフト速度を変更可能とする可変動弁機構と、
    前記可変動弁機構を制御して、吸気弁の開き時期を吸気上死点よりも遅角させる吸気弁遅開き制御を実行する吸気弁遅開き制御手段とを備え、
    前記吸気弁遅開き制御手段は、同一作用角条件下において最大リフト位置を基準に前後対称となるリフトカーブと比較して、吸気弁の開き時期から所定のクランク角度までの区間におけるリフト量が高くなるように、吸気弁を制御することを特徴とする可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する情報を取得する情報取得手段を更に備え、
    前記吸気弁遅開き制御手段は、内燃機関の前記環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する前記情報に基づいて、吸気弁の開き時期から前記所定のクランク角度までの区間における前記リフト量を可変に制御することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置。
  3. 吸気弁の少なくとも開き時期およびリフト速度を変更可能とする可変動弁機構と、
    前記可変動弁機構を制御して、吸気弁の開き時期を吸気上死点よりも遅角させる吸気弁遅開き制御を実行する吸気弁遅開き制御手段とを備え、
    前記吸気弁遅開き制御手段は、最大リフト位置よりも前半側の区間のうちの少なくとも一部の区間でのリフト速度の絶対値が当該最大リフト位置よりも後半側の区間でのリフト速度の絶対値よりも大きくなるように、吸気弁を制御することを特徴とする可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置。
  4. 内燃機関の環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する情報を取得する情報取得手段を更に備え、
    前記吸気弁遅開き制御手段は、内燃機関の前記環境温度情報およびまたは燃料の揮発性に関する前記情報に基づいて、最大リフト位置よりも前半側の区間のうちの少なくとも一部の前記区間での前記リフト速度を可変に制御することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置。
  5. 前記吸気弁遅開き制御手段は、吸気上死点後90°CA近傍において最大リフト位置が到来するように吸気弁を制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置。
  6. 前記可変動弁機構は、吸気弁を駆動するカムをカムシャフト回りに電動回転可能な機構であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置。
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