JP2009024477A - アンカーボルトおよびアンカーボルトの製造方法 - Google Patents

アンカーボルトおよびアンカーボルトの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 下穴へ取付ける場合、所望の深さで拡開させて安定した施工が可能であり、打込み工具で打込まなくても仮留めできるため、衝撃による下穴壁の破損や騒音を発しない施工が可能であり、加工し易く、低コストでありながら引抜き強度や剪断強度のよいアンカーボルトおよびアンカーボルトの製造方法を提供する。
【解決手段】 一端部に雄ネジ21が形成された本体部22、この本体部22の外径よりも縮径された縮径部23、この縮径部23から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部24を有するボルト本体2Aと、このボルト本体2Aの縮径部23に嵌合されテーパ部24に沿って先端側に摺動することで拡開される拡開ウェッジ3Aとを備えたアンカーボルト1Aであって、拡開ウェッジ3Aは縮径部23に嵌合された状態で本体部22の外径と略同径に形成された拡開片31を有し、この拡開片31をテーパ部24方向に付勢する付勢部材5を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート等の構造物に取り付けられるアンカーボルトに関し、特に、作業性および経済性に優れたアンカーボルトおよびアンカーボルトの製造方法に関するものである。
従来、コンクリート等に穿孔された下穴に挿入され、拡開することで固定されるアンカーボルトに関する技術が提案されている。例えば、特開2003−27599号公報には、先端部に螺旋状突起を有する打込みピンと、ピン穴が形成されたアンカー本体とを有し、ピン穴に打込みピンを打ち込むことにより開脚部を拡開させて下穴に固定させるピン打込み式拡開アンカーが提案されている(特許文献1)。
また、打ち込みピンを使用しないアンカーとして、図39(a)に示すようなウェッジ式のアンカーも知られている。このウェッジ式アンカーは、基端部に雄ねじを有するとともに先端部にテーパ部を有するアンカー本体と、前記テーパ部の基端部付近に嵌められたウェッジ部材とから構成されてる。そして、アンカー本体を下穴にハンマー等で打ち込み挿入した後にナットを雄ねじに締め付けると、ウェッジ部材が係止し、テーパ部が移動することによって拡開され、下穴に対するくさび効果を発揮させるようになっている。
特開2003−27599号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明を含め、従来の打ち込み式のアンカーボルトにおいては、打ち込みピンを打ち込まなければ拡開させることができない。このため、別途、打ち込み工具を用意しなければならず、また、打ち込み時の衝撃により、コンクリート等の構造物が破損してしまうとともに、騒音により周囲に迷惑をかけてしまうという問題がある。また、打ち込みピンには衝撃に堪えられるように硬質材を使用する必要があるため、製造コストが高いという問題もある。さらに、打ち込み抵抗は、ボルト径が大きくなるほど大変な労力を必要とし、施工者によっては中途半端な打ち込み状態で完了する場合が多く、引き抜き強度不足が発生してしまう。
また、従来の打ち込み式のアンカーボルトでは、上向きに取り付ける場合は、下向きや横向きに施工する場合と比較して約5倍程度の労力を必要とする。さらに、打ち込みピンを打ち込まなければ拡開しないため下穴に係止できない。このため、下穴が下向きに開口している場合には、アンカーボルトが抜け落ちないように手で押さえ付けていなければならず、所望の深さで拡開させることが難しいという問題がある。
一方、ウェッジ式のアンカーボルトにおいては、ウェッジ部材を下穴に係止させて共回りを防止する構造であるため、図39(b)に示すように、ウェッジ部材の外径が下穴径よりもかなり大きめに形成されている。このため、ハンマー等で打ち込まなければ下穴に差し込むことができず、上記打ち込み式の場合と同様の問題が生じる。また、ウェッジ部材は、差し込まれる際に下穴の内周壁を削り取ってしまうため、くさび効果が低下し、引き抜き強度や剪断強度が低減してしまうという問題もある。
さらに、アンカーボルトのコンクリートへの埋め込み長さは、一般的に、ボルト径の4倍以上の長さが必要とされている。このため、予め埋め込み長さを考慮して、ウェッジ部材を所望の位置に係止させる必要がある。しかしながら、下穴の内周面におけるばらつき等の状況によっては、ウェッジ部材がテーパ部と共に移動してしまい、所望の位置に係止しない場合が多い。この場合、ウェッジ部材の拡開位置が浅くなってボルトが突出し、良好な施工ができないという問題もある。このため、日本国内においては、アンカーボルト全体に占めるウェッジ式アンカーのシェアは、わずか1%にも満たないという現状にある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、下穴へ取り付ける場合に、所望の深さで拡開させて安定した施工が可能であり、打ち込み工具によって打ち込まなくても仮留めをすることができるため、衝撃による下穴壁の破損や騒音を発しない施工が可能であり、加工しやすく、かつ、低コストでありながら引き抜き強度や剪断強度のよいアンカーボルトおよびアンカーボルトの製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係るアンカーボルトの特徴は、一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備えたアンカーボルトであって、前記拡開ウェッジは前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、この拡開片を前記テーパ部方向に付勢する付勢部材を備えている点にある。
また、本発明において、前記テーパ部には、軸線方向に沿って複数のウェッジ案内溝が形成されており、前記拡開ウェッジには、前記ウェッジ案内溝に嵌入される複数の摺動フレームが前記拡開片から先端方向に延出されているとともに、これらの各先端部が先端フレームとして一体的に構成されていることが好ましい。
さらに、本発明において、前記ボルト本体には、前記縮径部および前記テーパ部が軸線方向に沿って交互に複数個形成されており、前記拡開ウェッジは、前記各縮径部に対応して拡開片を備えており、これら各拡開片が前記摺動フレームによって互いに連結されていることが好ましい。
また、本発明において、前記拡開ウェッジは、略円筒形状に形成されているとともにその軸線方向に沿って分離する分離スリットが形成された拡開片と、前記分離スリットによって分離された一端面に突出形成された膨拡部を有する過拡開防止ストッパー凸部と、この過拡開防止ストッパー凸部に対向する他端面に形成され、前記膨拡部を遊嵌可能な開口部を有する過拡開防止ストッパー凹部とを有していることが好ましい。
さらに、本発明において、前記ボルト本体には、前記縮径部および前記テーパ部が軸線方向に沿って交互に複数個形成されており、これら各テーパ部のうち、先端のテーパ部以外のテーパ部には、軸線方向に沿って複数のウェッジ案内溝が形成されており、前記拡開ウェッジは、前記各縮径部に対応する拡開片を備えており、これら各拡開片が前記ウェッジ案内溝に嵌入される複数の摺動フレームによって互いに連結されていることが好ましい。
また、本発明において、前記付勢部材は、コイルバネから構成されており、前記テーパ部には、前記コイルバネの螺旋方向と同じ螺旋方向に刻設された螺旋溝であって、かつ、この螺旋溝位置における前記テーパ部外径が前記コイルバネの内径と略同径になる溝深さを有するバネ取付用螺旋溝が形成されていることが好ましい。
また、本発明に係るアンカーボルトの特徴は、一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備えたアンカーボルトであって、前記ボルト本体には、前記縮径部および前記テーパ部が軸線方向に沿って交互に複数個設けられており、これら各テーパ部のうち、先端のテーパ部以外のテーパ部には、軸線方向に沿って複数のウェッジ案内溝が形成されており、前記拡開ウェッジは、前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、これら拡開片が前記各縮径部に対応して備えられているとともに、前記ウェッジ案内溝に嵌入される前記摺動フレームによって互いに連結されている点にある。
また、本発明において、前記拡開ウェッジの各拡開片は軸線方向に沿って形成された分離スリットによって分離されおり、このスリットのエッジ部には、当該エッジ部を外側に折り曲げてなる共回り防止エッジが形成されていることが好ましい。
また、本発明に係るアンカーボルトの製造方法の特徴は、一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備え、前記拡開ウェッジは前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、この拡開片を前記テーパ部方向に付勢するコイルバネを備え、前記テーパ部には、前記コイルバネの螺旋方向と同じ螺旋方向に刻設された螺旋溝であって、かつ、この螺旋溝位置における前記テーパ部外径が前記コイルバネの内径と略同径になる溝深さを有するバネ取付用螺旋溝が形成されているアンカーボルトの製造方法であって、前記バネ取付用螺旋溝に沿って前記コイルバネを回転させ、当該コイルバネを前記縮径部へ取り付けるコイルバネ取付ステップと、前記コイルバネと前記テーパ部との間で狭持されるように前記拡開ウェッジを前記縮径部に巻き付け、前記ボルト本体に装着する拡開ウェッジ装着ステップとを有している点にある。
さらに、本発明に係るアンカーボルトの製造方法の特徴は、一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備え、前記拡開ウェッジは前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、この拡開片を前記テーパ部方向に付勢するコイルバネを備え、前記ボルト本体の本体部全体が雄ネジとして形成されているアンカーボルトの製造方法であって、前記本体部の雄ネジに沿って前記コイルバネを回転させ、当該コイルバネを前記縮径部へ取り付けるコイルバネ取付ステップと、前記コイルバネと前記テーパ部との間で狭持されるように前記拡開ウェッジを前記縮径部に巻き付け、前記ボルト本体に装着する拡開ウェッジ装着ステップとを有している点にある。
本発明によれば、下穴へ取り付ける場合に、所望の深さで拡開させて安定した施工が可能であり、打ち込み工具によって打ち込まなくても仮留めをすることができるため、衝撃による下穴壁の破損や騒音を発しない施工が可能であり、加工しやすく、かつ、低コストでありながら高い引き抜き強度や剪断強度を実現することができる。
以下、本発明に係るアンカーボルトの第1実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本第1実施形態のアンカーボルト1Aを示す正面図である。
図1に示すように、本第1実施形態のアンカーボルト1Aは、主として、ボルト本体2Aと、このボルト本体2Aによって拡開される拡開ウェッジ3Aと、ボルト本体2Aの雄ネジ21に螺合するナット4とから構成されている。
以下、各構成部についてより詳細に説明する。ボルト本体2Aは、拡開ウェッジ3Aを拡開させるためのものである。本第1実施形態において、ボルト本体2Aは、図1および図2に示すように、一端部に雄ネジ21が形成された本体部22と、この本体部22の外径よりも縮径された縮径部23と、この縮径部23から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部24とを有している。
本第1実施形態において、テーパ部24は、その最大径が本体部22と略同径に形成され、その最小径が縮径部23と略同径に形成されている。また、図2に示すように、テーパ部24の外周面には、軸線方向に沿って3本のウェッジ案内溝25が等角度間隔で形成されている。なお、ウェッジ案内溝25の本数は、これに限られるものではなく、適宜増減してもよい。
拡開ウェッジ3Aは、ボルト本体2Aにより拡開されて構造物Xの下穴H内においてくさびの役割を果たすものである。本第1実施形態において、拡開ウェッジ3Aは、図1および図3に示すように、縮径部23の外周に嵌められる複数の拡開片31と、これら拡開片31から先端方向に延出された複数の摺動フレーム32と、これら摺動フレーム32の各先端部において一体的に構成される先端フレーム33とを有している。
各拡開片31は、図3(a)の先端側から見た図、および図3(b)の基端側から見た図に示すように、略円筒形状に形成されており、この円筒が軸線方向に沿う3本の分離スリット34によって周方向に3等分されている。また、各拡開片31により構成される円筒部分は、縮径部23に嵌合された状態において、その外径が本体部22の外径と略同径に形成され、その内径が縮径部23と略同径に形成されている。さらに、各拡開片31の軸線方向の長さは、縮径部23の軸線方向長さよりも短く形成され、当該縮径部23に対してスライドしうるようになっている。
摺動フレーム32は、各拡開片31の先端部から先端方向に延出されており、ウェッジ案内溝25に嵌入され軸線方向に摺動可能な幅に形成されているとともに、テーパ部24の先端部よりも突出する長さに形成されている。
先端フレーム33は、略円盤状に形成されており、各摺動フレーム32の先端部と一体形成されている。なお、先端フレーム33の形状は、これに限られるものではなく、後述するコイルバネ5が配置でき、下穴H内に挿入しうる形状であればよい。
以上において、本第1実施形態では、拡開ウェッジ3Aをボルト本体2Aに取り付ける際、図1に示すように、ボルト本体2Aのテーパ部24の先端部と先端フレーム33との間にコイルバネ5からなる付勢部材5を狭持させる。このとき、付勢部材5を圧縮した状態で装填することにより、拡開ウェッジ3Aをボルト本体2Aの先端方向へ常に付勢し、各拡開片31がテーパ部24に沿って先端側に摺動することによって拡開される状態になっている。
なお、付勢部材5は、コイルバネ5に限られるものではなく、各拡開片31をテーパ部24方向に付勢するものであれば、板バネやゴムのような弾性部材であってもよい。また、本実施形態では、図2に示すように、テーパ部24の先端面に、コイルバネ5を支持するための支持凸部28が形成されている。しかしながら、支持凸部28に限らず、当該先端面を凹部状や曲面状、あるいは平面のままであってもよい。
つぎに、以上のような構成を備えた本第1実施形態におけるアンカーボルト1Aの作用について、図4を参照しつつ説明する。
本第1実施形態のアンカーボルト1Aによって、コンクリート等の構造物Xに被締結物Yを固定する場合、まず、拡開ウェッジ3Aを先頭にして下穴Hに差し込む。このとき、差し込む前のフリーな状態では、付勢部材5が各拡開片31をテーパ部24の方向に付勢するため、各拡開片31はテーパ部24の傾斜に沿って若干拡開された状態で保持されている。但し、各拡開片31の外径は拡開前の状態で本体部22と略同径であることから、下穴Hとの摩擦抵抗は手で挿入できないほどの大きさではない。したがって、下穴Hへ差し込んだ当初においては、各拡開片31は下穴Hの内周壁面との間で軽い摩擦抵抗を受け、ボルト本体2Aだけが付勢部材5を圧縮しながら前方に移動する。
拡開ウェッジ3Aが軽い摩擦抵抗を受けつつボルト本体2Aのみが前方移動することにより、図4(a)に示すように、各拡開片31がテーパ部24から離れて縮径部23の位置に移動し、前記テーパ部24によって拡開されていた各拡開片31が縮径し、下穴Hとの摩擦抵抗が減少する。これとほぼ同時に前記圧縮されていた付勢部材5の付勢力によって先端フレーム33が差し込み方向に押圧され、拡開ウェッジ3Aが下穴H内に引き込まれる。このとき、各拡開片31は、本体部22と略同径に縮径されるため、下穴Hの内周壁面を削り取ってしまうことがない。このようにして、作業者は、打ち込み工具を使うことなく単にボルト本体2Aを手で押し込むだけで、アンカーボルト1Aを簡単かつスムーズに下穴Hへ差し込むことができる。
そして、アンカーボルト1Aを所望の深さまで差し込んで、押し込むのをやめれば、図4(b)に示すように、フリーな状態となったボルト本体2Aが付勢部材5によって後方に押し戻されるため、各拡開片31がテーパ部24によって再び拡開する。これにより、各拡開片31は下穴Hの内周壁面に押圧されて保持され、アンカーボルト1A全体が下穴Hに仮留めされた状態になる。このようにして打ち込み工具を使うことなく容易に下穴Hに挿入することができるとともに、下向きに開口された下穴Hであっても容易に所望の深さで仮留めができ、極めて作業効率がよい。
その後、所望の位置まで挿入したボルト本体2Aの雄ネジ21に螺合してあるナット4を締め付ける。これにより、ボルト本体2Aに引き抜き方向の力が作用するため、図4(c)に示すように、テーパ部24が各拡開片31をより大きく拡開させる。以上により、各拡開片31は下穴Hにくさびとして強固に食い込み、引き抜き方向への抵抗作用を奏する。
以上のような本第1実施形態によれば、
1.アンカーボルト1Aを下穴Hに挿入する際、打ち込み工具を使用することなく、手で容易に差し込むことができ、しかも簡単に下穴Hの所望の深さで仮留めすることができ、正確に取り付けることができる。
2.打ち込み時の衝撃がないため、被取付物の破損や騒音の発生を防止することができる。
3.ナット4を締め付けるだけで簡単かつ迅速に取り付けることができる。
4.打ち込み工具による衝撃がないため、下穴H壁の破損が抑えられることから、高い引き抜き強度や剪断強度を維持することができる。
5.打ち込む必要がないため、低コストの材料でアンカーボルト1Aを製造することができる等の効果を奏する。
つぎに、本発明に係るアンカーボルト1Bの第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の構成のうち、上述した第1実施形態の構成と同等または相当する構成については同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
図5は、本第2実施形態のアンカーボルト1Bを示す正面図である。本第2実施形態の特徴は、拡開ウェッジ3Bの拡開片31に過拡開防止ストッパー凸部35を設けた点と、前記拡開ウェッジ3Bの摺動フレーム32および先端フレーム33をなくして付勢部材5を拡開片31と本体部22との間に狭持させた点にある。
本第2実施形態の拡開ウェッジ3Bは、図5および図7に示すように、拡開片31が略円筒形状に形成されており、この円筒が軸線方向に沿う1本の分離スリット34によって分離されている。そして、この分離スリット34によって分離された一端面には、膨拡部35aを有する過拡開防止ストッパー凸部35が突出形成され、この過拡開防止ストッパー凸部35に対向する他端面に遊嵌凹部36が形成されている。過拡開防止ストッパー凸部35は、その先端部が略円形状に膨拡された膨拡部35aに形成されている。また、遊嵌凹部36は、膨拡部35aを遊嵌可能に形成され前記過拡開防止ストッパー凸部35の形状に合わせてその開口部が狭められており、膨拡部35aを遊嵌させ、かつ、抜け止めしうる形状に形成されている。これにより、拡開ウェッジ3Bが本体部22の半径方向へ拡縮(伸縮)可能になっている。
また、本第2実施形態では、図5に示すように、付勢部材5を圧縮した状態で、拡開片31と本体部22との間に狭持させている。これにより、拡開片31の後端部と本体部22の先端部との間には、互いに離隔するような押圧力が常時付与されるため、拡開片31が常にテーパ部24方向に付勢されるようになっている。なお、本第2実施形態では、構成上、拡開ウェッジ3Bに摺動フレーム32がないため、図6に示すように、ボルト本体2Bのテーパ部24には、ウェッジ案内溝25が形成されていない。
つぎに、以上のような構成を備えた本第2実施形態におけるアンカーボルト1Bの作用について、図8を参照しつつ説明する。
まず、本第2実施形態のアンカーボルト1Bは、第1実施形態と同様、差し込む前のフリーな状態では、拡開ウェッジ3Bが付勢部材5によってテーパ部24の方向へ付勢されており、拡開片31がテーパ部24の傾斜に沿って若干拡開された状態で保持されている。一方、本第2実施形態では、拡開ウェッジ3Bの拡開片31を過度に拡開させる力が加わったとしても、過拡開防止ストッパー凸部35によって遊嵌凹部36に抜け止めされる。このため、拡開片31が拡開し過ぎることが防止され、拡開ウェッジ3Bがテーパ部24から外れてしまうことがない。
つぎに、本第2実施形態のアンカーボルト1Bによって、コンクリート等の構造物Xに被締結物Yを固定する場合、まず、ボルト本体2Bのテーパ部24を先頭にして下穴Hに差し込む。下穴Hに挿入する途中で、若干拡開されている拡開ウェッジ3Bが下穴Hに当接するため、その摩擦力によって一旦挿入が阻まれるが、すぐに付勢力に対抗しつつ拡開ウェッジ3Bがテーパ部24を離れて縮径部23に移動し、拡開片31が縮径するため、下穴Hとの摩擦抵抗が低減する。これにより、軽い力でボルト本体2Bをより奥まで挿入できることになる。
そして、アンカーボルト1Bを所望の深さまで差し込んで押し込みを停止すれば、図8(b)に示すように、フリーな状態となったボルト本体2Bが付勢部材5によって後方に押し戻されるため、テーパ部24が再び拡開片31を拡開させる。このため、第1実施形態と同様、拡開片31が下穴Hの内周壁面に押圧されて高い摩擦抵抗を生じさせ、アンカーボルト1B全体が下穴Hに仮留めされる。
そして、第1実施形態と同様、ボルト本体2Bの雄ネジ21に螺合させたナット4を締め付けると、図8(c)に示すように、拡開片31がテーパ部24によってより大きく拡開されて、下穴Hに強く食い込み、くさび効果を発揮する。
以上のような本第2実施形態によれば、上述した本第1実施形態の作用効果に加えて、過拡開防止ストッパー凸部35と遊嵌凹部36によって拡開ウェッジ3Bが大きく開き過ぎるのを規制できる。
つぎに、本発明に係るアンカーボルト1Cの第3実施形態について説明する。なお、本第3実施形態の構成のうち、上述した第1および第2実施形態の構成と同等または相当する構成については同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
図9は、本第3実施形態のアンカーボルト1Cを示す正面図である。本第3実施形態の特徴は、先端フレーム33を付勢部材5として機能させる点にある。
本第3実施形態では、図9から図11に示すように、拡開ウェッジ3Cの先端フレーム33が、2つの半円弧を連接させた形状に湾曲されており、その突起状の連接部37を支点として付勢力を生じさせる付勢部材5を構成している。また、先端フレーム33は、連接部37にかかる押圧力に対して弾性変形しうる材料によって構成されている。そして、フリーの状態において、連接部37がテーパ部24に対して押圧力を付与するように摺動フレーム32の長さが設定されている。なお、先端フレーム33の形状は、上述したものに限られるものではなく、ボルト本体2Cのテーパ部24の先端部に押圧力を付与しうる形状であればよい。また、テーパ部24の先端面には、前記付勢部材5を収容可能な収容溝26が形成されている。
つぎに、以上のような構成を備えた本第3実施形態におけるアンカーボルト1Cの作用について、図12を参照しつつ説明する。
まず、本第3実施形態のアンカーボルト1Cによって、コンクリート等の構造物Xに被締結物Yを固定する場合、拡開ウェッジ3Cを先頭にして下穴Hに差し込む。このとき、差し込む前のフリーな状態では、付勢部材5の先端方向への付勢力によって拡開片31をテーパ部24に摺接させるように付勢するため、拡開片31はテーパ部24の傾斜に沿って若干拡開された状態で保持されている。
そして、差し込みを開始すると、第1実施形態と同様、挿入初期においては、拡開片31が下穴Hの内周壁面との間で摩擦抵抗を受け、ボルト本体2Cが付勢部材5としての先端フレーム33を圧縮しながら前方に移動する。このとき、先端フレーム33は、図12(a)に示すように、その連接部37が圧縮されて延伸するため、各拡開片31がテーパ部24から離脱し、縮径して摩擦抵抗が低減される。このため、付勢部材5としての先端フレーム33が、摺動フレーム32を介して拡開片31を差し込み方向に引き寄せる。
つづいて、アンカーボルト1Cを所望の深さまで差し込んで押し込みをやめると、図12(b)に示すように、フリーな状態となったボルト本体2Cが付勢部材5としての先端フレーム33によって後方に押し戻されるため、テーパ部24が再び拡開片31を拡開させる。このため、第1実施形態と同様、拡開片31が下穴Hの内周壁面に押圧されて摩擦抵抗を生じさせ、アンカーボルト1C全体が下穴Hに仮留めされる。
そして、第1実施形態と同様、ボルト本体2Cの雄ネジ21に螺合させたナット4を締め付けると、図12(c)に示すように、拡開片31がテーパ部24によってより大きく拡開されるため、下穴Hに強固に食い込んで、くさび効果を発揮する。
以上のような本第3実施形態によれば、上述した本第1実施形態の作用効果に加えて、バネ力を適宜調整できれば、先端フレーム33を付勢部材5として兼用させることにより部品数を少なくし、製品コストを低減することができる。
つぎに、本発明に係るアンカーボルト1Dの第4実施形態について説明する。なお、本第4実施形態の構成のうち、上述した第1〜第3実施形態の構成と同等または相当する構成については同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
図13および図14は、本第4実施形態のアンカーボルト1Dを示す正面図および左側面図である。本第4実施形態の特徴は、本第1実施形態の拡開ウェッジ3Aを2連式にした拡開ウェッジ3Dを使用する点と、各拡開片31に共回り防止エッジ38を設けた点にある。
本第4実施形態において、ボルト本体2Dには、図15および図16に示すように、縮径部23およびテーパ部24が軸線方向に沿って交互に2つずつ形成されている。また、各テーパ部24,24には、周方向に等角度間隔で3本のウェッジ案内溝25が形成されており、これらウェッジ案内溝25は、軸線方向において一直線上となるように配置されている。
一方、拡開ウェッジ3Dは、図13に示すように、ボルト本体2Dの各縮径部23,23に対応して拡開片31を備えている。これら各拡開片31は、図17および図18に示すように、摺動フレーム32によって互いに軸線方向に連結されている。また、各拡開片31は、軸線方向に沿って形成された分離スリット34によって分離されており、この分離スリット34のエッジ部には、当該エッジ部を外側に折り曲げてなる共回り防止エッジ38が形成されている。
なお、本第4実施形態において、共回り防止エッジ38は、分離スリット34を構成するエッジ部のうち、ナットを締め付ける方向(通常は右回り)側のエッジ部に形成されている。このため、図14に示すように、ナットの締め付け方向における拡開片31のエッジ部が外側にめくれ上がっており、下穴Hに係合することによってより効果的に拡開ウェッジ3Dの共回りを防止するようになっている。
つぎに、以上のような構成を備えた本第4実施形態におけるアンカーボルト1Dの作用について、図19を参照しつつ説明する。
本第4実施形態のアンカーボルト1Dによって、コンクリート等の構造物Xに被締結物Yを固定する場合、まず、拡開ウェッジ3Dを先頭にして下穴Hに差し込む。このとき、差し込む前のフリーな状態では、付勢部材5が各拡開片31を各テーパ部24の方向に付勢するため、各拡開片31は各テーパ部24の傾斜に沿って若干拡開された状態で保持されている。
ボルト本体2Dを前方へ押し込むと、図19(a)に示すように、各拡開片31が各テーパ部24から離れて各縮径部23へ移動して縮径するため、下穴Hとの摩擦抵抗が減少する。また、付勢部材5の付勢力によって先端フレーム33が差し込み方向に押圧され、拡開ウェッジ3Dが下穴H内に引き込まれる。これにより、作業者は、打ち込み工具を使うことなく単にボルト本体2Dを手で押し込むだけで、アンカーボルト1Dを簡単かつスムーズに下穴Hへ差し込むことができる。
つづいて、ボルト本体2Dの押し込みををやめると、図19(b)に示すように、フリーな状態となったボルト本体2Dが付勢部材5によって後方に押し戻される。このため、2連式に設けられた各拡開片31が各テーパ部24によって再び拡開する。これにより、各拡開片31は下穴Hの内周壁面に押圧されて保持され、アンカーボルト1D全体が下穴Hに仮留めされた状態になる。
その後、ボルト本体2Dの雄ネジ21に螺合してあるナット4を締め付ける。このとき、共回り防止エッジ38が下孔Hに係止し、ボルト本体2Dおよび拡開ウェッジ3Dが共回りするのを防止する。そして、ボルト本体2Dに引き抜き方向の力が作用するため、図19(c)に示すように、各テーパ部24が各拡開片31をより大きく拡開させる。これにより、2連式に設けられた各拡開片31,31は下穴Hにくさびとして強固に食い込み、引き抜き方向への高い抵抗作用を奏する。
以上のような本第4実施形態によれば、上述した本第1実施形態の作用効果に加えて、簡単な構成でありながらより大きな引き抜き強度を実現することができる。また、地震などによる横揺れや縦揺れに対する耐震性を向上することができる。さらに、共回り防止エッジ38によって、締め付け時の共回りを防止することができる。
つぎに、本発明に係るアンカーボルト1Eの第5実施形態について説明する。なお、本第5実施形態の構成のうち、上述した第1〜第4実施形態の構成と同等または相当する構成については同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
図20は、本第5実施形態のアンカーボルト1Eを示す正面図である。本第5実施形態の特徴は、本第2実施形態の拡開ウェッジ3Bを2連式にした拡開ウェッジ3Eを使用する点にある。
本第5実施形態において、ボルト本体2Eには、図21に示すように、縮径部23およびテーパ部24が軸線方向に沿って交互に2つずつ形成されている。また、各テーパ部24,24のうち、本体部22側のテーパ部24には、周方向に等角度間隔で2本のウェッジ案内溝25が、軸線方向に沿って形成されている。
一方、拡開ウェッジ3Eは、図22に示すように、ボルト本体2Eの各縮径部23,23に対応する拡開片31を備えている。これら各拡開片31は、ウェッジ案内溝25に嵌入される複数の摺動フレーム32によって互いに軸線方向に連結されている。また、各拡開片31には、過拡開防止ストッパー凸部35と遊嵌凹部36が設けられている。なお、軸線方向に3つ以上の縮径部23および拡開片31を有する場合、各拡開片31を連結する摺動フレーム32を摺動させるため、先端のテーパ部24以外のテーパ部24にウェッジ案内溝25を形成すればよい。
つぎに、以上のような構成を備えた本第5実施形態におけるアンカーボルト1Eの作用について、図23を参照しつつ説明する。
まず、本第5実施形態のアンカーボルト1Eは、第2実施形態と同様、差し込む前のフリーな状態では、拡開ウェッジ3Eの拡開片31を過度に拡開させる力が加わったとしても、過拡開防止ストッパー凸部35によって遊嵌凹部36に抜け止めされる。このため、拡開片31が拡開し過ぎることが防止され、拡開ウェッジ3Eがテーパ部24から外れてしまうことがない。
つぎに、本第5実施形態のアンカーボルト1Eによって、コンクリート等の構造物Xに被締結物Yを固定する場合、ボルト本体2Eを前方へ押し込む。これにより、図23(a)に示すように、各拡開片31がテーパ部24から縮径部23へ移動して縮径するため、下穴Hとの摩擦抵抗が低減する。したがって、軽い力でボルト本体2Eをより奥まで挿入できることになる。
つづいて、ボルト本体2Eの押し込みを停止すれば、図23(b)に示すように、フリーな状態となったボルト本体2Eが付勢部材5によって後方に押し戻される。このため、2連式に設けられた各拡開片31,31が各テーパ部24,24によって再び拡開される。これにより、第2実施形態と同様、各拡開片31,31が下穴Hの内周壁面に押圧されて高い摩擦抵抗を生じさせ、アンカーボルト1E全体が下穴Hに仮留めされる。
そして、第2実施形態と同様、ボルト本体2Eの雄ネジ21に螺合させたナット4を締め付ける。このとき、共回り防止エッジ38が下孔Hに係止し、ボルト本体2Eおよび拡開ウェッジ3Eが共回りするのを防止する。そして、ボルト本体2Eに引き抜き方向の力が作用するため、図23(c)に示すように、各拡開片31,31が各テーパ部24,24によってより大きく拡開される。これにより、各拡開片31,31が下穴Hに強く食い込み、より大きなくさび効果を発揮する。
以上のような本第5実施形態によれば、上述した本第2実施形態の作用効果に加えて、簡単な構成でありながらより大きな引き抜き強度を実現することができる。また、地震などによる横揺れや縦揺れに対する耐震性を向上することができる。さらに、共回り防止エッジ38によって、締め付け時の共回りを防止することができる。
つぎに、本発明に係るアンカーボルト1Fの第6実施形態について説明する。なお、本第6実施形態の構成のうち、上述した第1〜第5実施形態の構成と同等または相当する構成については同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
図24および図25は、本第6実施形態のアンカーボルト1Fを示す正面図および左側面図である。本第6実施形態の特徴は、付勢部材5を用いることなくシンプルな構成にする点にある。
本第6実施形態のボルト本体2Fは、本第5実施形態のボルト本体2Eと同様、縮径部23およびテーパ部24が軸線方向に沿って交互に2つずつ形成されている。また、各テーパ部24,24のうち、本体部22側のテーパ部24には、周方向に等角度間隔で3本のウェッジ案内溝25が、軸線方向に沿って形成されている。
一方、拡開ウェッジ3Fは、図26に示すように、各拡開片31,31が3本の摺動フレーム32によって連結されている。そして、図24に示すように、1本の分離スリット34を形成するように、略円筒形状に形成されている。また、各拡開片31,31は、分離スリット34のエッジ部が外側に折り曲げられ、共回り防止エッジ38を構成している。なお、本第6実施形態では、付勢部材5による仮留め機能がないため、拡開ウェッジ3Fの径は、下穴Hの径よりもやや大径に形成されている。
つぎに、以上のような構成を備えた本第6実施形態におけるアンカーボルト1Fの作用について、図27を参照しつつ説明する。
まず、本第6実施形態のアンカーボルト1Fによって、コンクリート等の構造物Xに被締結物Yを固定する場合、テーパ部24を先頭にして下穴Hに差し込む。本第6実施形態では、拡開ウェッジ3Fが下穴Hよりも大径に形成されているため、図27(a)に示すように、ハンマー等の打ち込み工具によって打ち込む。
アンカーボルト1Fを所望の深さまで打ち込むと、図26(b)に示すように、拡開ウェッジ3Fの各拡開片31,31が下穴Hの内周壁面を強く押圧し、大きな摩擦抵抗を発生させるため、アンカーボルト1Fが下穴Hに仮留めされた状態となる。
そして、図27(c)に示すように、ボルト本体2Fの雄ネジ21に螺合させたナット4を締め付ける。このとき、共回り防止エッジ38が下孔Hに係止し、ボルト本体2Fおよび拡開ウェッジ3Fが共回りするのを防止する。そして、ボルト本体2Fに引き抜き方向の力が作用するため、各拡開片31,31が各テーパ部24,24によってより大きく拡開される。これにより、各拡開片31,31が下穴Hに強く食い込み、大きなくさび効果を発揮する。
以上のような本第6実施形態によれば、2連式の拡開ウェッジ3Fによって大きな引き抜き強度を実現することができる。また、付勢部材5を使用しないため、アンカーボルト1Fの組み立て作業を容易化かつ迅速化できるとともに、製品コストを低減することができる。
つぎに、本発明に係るアンカーボルト1Gの第7実施形態について説明する。なお、本第7実施形態の構成のうち、上述した第1〜第6実施形態の構成と同等または相当する構成については同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
図28は、本第7実施形態のアンカーボルト1Gを示す正面図である。本第7実施形態の特徴は、本第2実施形態のアンカーボルト1Bにおいて、付勢部材5としてのコイルバネ5を縮径部23へ取り付け易くするバネ取付用螺旋溝27を設けた点にある。
本第7実施形態のボルト本体2Gは、本第2実施形態のボルト本体2Bと略同様の形状に形成されている。そして、テーパ部24には、図29に示すように、その先端部からコイルバネ5の螺旋方向と同じ螺旋方向に沿ってバネ取付用螺旋溝27が刻設されている。本第7実施形態では、コイルバネ5をよりスムーズに縮径部23へ誘導させるため、バネ取付用螺旋溝27の溝深さは、バネ取付用螺旋溝27の形成位置におけるテーパ部24の外径がコイルバネ5の内径と略同径になる溝深さで形成されている。また、バネ取付用螺旋溝27の全長は、その終端部におけるテーパ部24の外径が、コイルバネ5の内径と略同径になる位置まで形成されている。なお、前記バネ取付用螺旋溝27の溝深さは、コイルバネ5を縮径部23に誘導できる範囲であればよい。
つぎに、以上のような構成を備えた本第7実施形態におけるアンカーボルト1Gの製造方法について、図30を参照しつつ説明する。
まず、本第7実施形態のアンカーボルト1Gを組み立てる場合、図30(a)に示すように、コイルバネ5の端部をバネ取付用螺旋溝27の先端部から導入させた後、コイルバネ5を回転させる。これにより、コイルバネ5がバネ取付用螺旋溝27に沿って案内されるため、簡単かつ迅速に縮径部23へ取り付けられる(コイルバネ取付ステップ)。
コイルバネ5を縮径部23へ取り付けた後、図30(b)に示すように、展開された状態の拡開ウェッジ3Gを縮径部23に巻き付け、ボルト本体2Gに装着する(拡開ウェッジ装着ステップ)。このとき、拡開ウェッジ3Gは、コイルバネ5とテーパ部24との間で狭持されるように巻き付けられる。
拡開ウェッジ3Gを巻き付けた後、図30(c)に示すように、過拡開防止ストッパー凸部35を遊嵌凹部36に遊嵌させる。これにより、過拡開防止ストッパー凸部35が遊嵌凹部36に抜け止めされる(過拡開防止ストッパー凸部遊嵌ステップ)。
なお、本第7実施形態では、過拡開防止ストッパー凸部35および遊嵌凹部36を備えた拡開ウェッジ3Gを使用しているが、これに限られるものではなく、テーパ部24によって拡開される拡開ウェッジであればよい。また、本第7実施形態のバネ取付用螺旋溝27は、第2実施形態や第5実施形態のように、コイルバネ5を縮径部23へ取り付けるタイプのアンカーボルト1B,1Eに適用することができる。ただし、第5実施形態のアンカーボルト1Eに適用する場合、各テーパ部24のそれぞれにバネ取付用螺旋溝27を形成することが好ましい。
以上のような本第7実施形態によれば、本発明に係るアンカーボルトのうち、コイルバネ5を縮径部23へ取り付けるタイプのアンカーボルトの製造作業を容易化かつ迅速化することができる。
つぎに、本発明に係るアンカーボルト1Hの第8実施形態について説明する。なお、本第8実施形態の構成のうち、上述した第1〜第7実施形態の構成と同等または相当する構成については同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
図31は、本第8実施形態のアンカーボルト1Hを示す正面図である。本第8実施形態の特徴は、本第2実施形態のアンカーボルト1Bにおいて、ボルト本体2Hの本体部22全体を雄ネジ21として構成した点にある。
本第8実施形態のボルト本体2Hは、図31に示すように、本体部22全体が雄ネジ21として形成されている。そこで、コイルバネ5を縮径部23へ取り付ける際は、図32に示すように、コイルバネ5を本体部22の後端側から雄ネジ21のネジ溝へ導入させた後、コイルバネ5を回転させる。これにより、コイルバネ5が雄ネジ21に沿って案内されるため、簡単かつ迅速に縮径部23へ取り付けられる(コイルバネ取付ステップ)。
つづいて、第7実施形態と同様、展開された状態の拡開ウェッジ3Hを縮径部23に巻き付け、ボルト本体2Hに装着する(拡開ウェッジ装着ステップ)。このとき、本第7実施形態では、雄ネジ21の山径が、コイルバネ5の内径よりも大径に形成されている。このため、コイルバネ5は、雄ネジ21と拡開ウェッジ3Hとの間で狭持されるようになっている。
以上のような本第8実施形態によれば、本発明に係るアンカーボルトのうち、コイルバネ5を縮径部23へ取り付けるタイプのアンカーボルトの製造作業を容易化かつ迅速化することができる。特に、上述した第5実施形態のように、テーパ部24を複数有するボルト本体2Eの場合には、図33に示すように、上述した第7実施形態のバネ取付用螺旋溝27を別途、設けることなくコイルバネ5を簡単かつ迅速に縮径部23へ取り付けられる。
なお、本発明に係るアンカーボルト1A〜1Hは、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、付勢部材5の位置は、上記実施形態の位置に限定されず、拡開ウェッジを先端方向に付勢させられればよい。また、拡開ウェッジの拡開片31の形状も加工のしやすさや、ボルト本体2A〜2Hへの嵌めやすさ、拡開・縮径のしやすさに差があるものの、適宜選択することが可能である。
また、上述した第2,第5,第7および第8実施形態における過拡開防止ストッパー凸部35および遊嵌凹部36の構成は、第1,第3,第4および第6実施形態のアンカーボルトに適用してもよい。また、逆に、上述した第2,第5,第7および第8実施形態において、過拡開防止ストッパー凸部35および遊嵌凹部36を設けず、図34に示す直線状分離スリット34aや、図35に示す波状分離スリット34bを有するだけの拡開ウェッジ3I,3Jを使用してもよい。
また、上述した第2,第7および第8実施形態において、図36(a)に示すような均等拡開用スリット39を有する拡開ウェッジ3Kを使用してもよい。この均等拡開用スリット39は、テーパ部24側の端部から軸線方向に沿って形成し、図36(b)に示すように、拡開ウェッジ3Kの周方向において、分離スリット34と等角度間隔を隔てるように形成することが好ましい。これにより、拡開片31が均等に拡開されるため、バランスよく下穴Hに係合し、引き抜き強度が効果的に向上する。
さらに、この均等拡開スリット39は、図37(a)に示すように、上述した第5実施形態の拡開ウェッジ3Eにも適用してもよく、図37(b),(c)に示すように、上述した拡開ウェッジ3I,3Jに適用してもよい。また、これらの場合、均等拡開スリット39によって仕切られた拡開片31のそれぞれに共回り防止エッジ38が設けられ、共回り防止機能が向上されている。
また、上述した第1および第4実施形態においては、各拡開片31から延出された各摺動フレーム32を先端フレーム33によって一体的に構成しているが、これに限られるものではない。例えば、図38(a)〜(c)に示すように、分離スリット34を1本だけにして各拡開片31を一体的に構成するとともに、各摺動フレーム32の先端部を約90°折り曲げて先端フレーム33を構成した拡開ウェッジ3Lを使用してもよい。
さらに、拡開ウェッジ3A〜3Kの拡開片31は、上述した実施形態で示した枚数に限られるものではなく、ボルト径等に合わせて適宜増減してもよい。また、上述した第4〜第6および第8実施形態の拡開ウェッジは、2連式のものに限られるものではなく、用途に併せて適宜3連式以上にしてもよい。
本発明に係るアンカーボルトの第1実施形態を示す正面図である。 本第1実施形態のボルト本体を示す正面図である。 本第1実施形態の拡開ウェッジを示す(a)左側面図(b)右側面図である。 本第1実施形態のアンカーボルトの取り付け作業を示す説明図である。 本発明に係るアンカーボルトの第2実施形態を示す正面図である。 本第2実施形態のボルト本体を示す平面図である。 本第2実施形態の拡開ウェッジを示す(a)左側面図(b)正面図である。 本第2実施形態のアンカーボルトの取り付け作業を示す説明図である。 本発明に係るアンカーボルトの第3実施形態を示す正面図である。 本第3実施形態のボルト本体を示す一部断面図である。 本第3実施形態の拡開ウェッジを示す(a)左側面図(b)正面図である。 本第3実施形態のアンカーボルトの取り付け作業を示す説明図である。 本発明に係るアンカーボルトの第4実施形態を示す正面図である。 図13の左側面図である。 図14における15A−15A線断面図である。 本第4実施形態のボルト本体を示す(a)左側面図および(b)正面図である。 本第4実施形態の拡開ウェッジを示す正面図である。 本第4実施形態の拡開ウェッジの展開図である。 本第4実施形態のアンカーボルトの取り付け作業を示す説明図である。 本発明に係るアンカーボルトの第5実施形態を示す正面図である。 本第5実施形態のボルト本体を示す平面図である。 本第5実施形態の拡開ウェッジを示す(a)左側面図および(b)展開図である。 本第5実施形態のアンカーボルトの取り付け作業を示す説明図である。 本発明に係るアンカーボルトの第6実施形態を示す正面図である。 図24の左側面図である。 本第6実施形態の拡開ウェッジの展開図である。 本第6実施形態のアンカーボルトの取り付け作業を示す説明図である。 本発明に係るアンカーボルトの第7実施形態を示す正面図である。 本第7実施形態のテーパ部を示す(a)左側面図および正面図、(b)(a)から90°回転させた状態を示す図、および(c)(a)から180°回転させた状態を示す図ある。 本第7実施形態のアンカーボルトの製造工程を示す説明図である。 本発明に係るアンカーボルトの第8実施形態を示す正面図である。 本第8実施形態のボルト本体にコイルバネを取り付ける工程を示す図です。 本第5実施形態のボルト本体にコイルバネを取り付ける工程を示す図です。 本発明において、直線状分離スリットを有する拡開ウェッジを示す(a)正面図および(b)展開図である。 本発明において、波状分離スリットを有する拡開ウェッジを示す(a)正面図および(b)展開図である。 本発明において、均等拡開スリットを有する拡開ウェッジを示す(a)正面図および(b)展開図である。 本発明において、均等拡開スリットを有する拡開ウェッジの他の実施例を示す展開図である。 本第4実施形態の拡開ウェッジの他の実施例を示す(a)左側面図(b)正面図および(c)展開図である。 従来のウェッジ式アンカーを示す(a)正面図および(b)B−B線断面図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H アンカーボルト
2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H ボルト本体
3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3H,3I,3J,3K,3L 拡開ウェッジ
4 ナット
5 付勢部材(コイルバネ)
21 雄ネジ
22 本体部
23 縮径部
24 テーパ部
25 ウェッジ案内溝
26 収容溝
27 バネ取付用螺旋溝
28 支持凸部
31 拡開片
32 摺動フレーム
33 先端フレーム
34 分離スリット
34a 直線状分離スリット
34b 波状分離スリット
35 過拡開防止ストッパー凸部
35a 膨拡部
36 遊嵌凹部
37 連接部
38 共回り防止エッジ
39 均等拡開用スリット
H 下穴
X 構造物
Y 被締結物

Claims (10)

  1. 一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備えたアンカーボルトであって、
    前記拡開ウェッジは前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、この拡開片を前記テーパ部方向に付勢する付勢部材を備えていることを特徴とするアンカーボルト。
  2. 請求項1において、前記テーパ部には、軸線方向に沿って複数のウェッジ案内溝が形成されており、前記拡開ウェッジには、前記ウェッジ案内溝に嵌入される複数の摺動フレームが前記拡開片から先端方向に延出されているとともに、これらの各先端部が先端フレームとして一体的に構成されていることを特徴とするアンカーボルト。
  3. 請求項2において、前記ボルト本体には、前記縮径部および前記テーパ部が軸線方向に沿って交互に複数個形成されており、
    前記拡開ウェッジは、前記各縮径部に対応して拡開片を備えており、これら各拡開片が前記摺動フレームによって互いに連結されていることを特徴とするアンカーボルト。
  4. 請求項1において、前記拡開ウェッジは、
    略円筒形状に形成されているとともにその軸線方向に沿って分離する分離スリットが形成された拡開片と、
    前記分離スリットによって分離された一端面に突出形成された膨拡部を有する過拡開防止ストッパー凸部と、
    この過拡開防止ストッパー凸部に対向する他端面に形成され、前記膨拡部を遊嵌可能な開口部を有する過拡開防止ストッパー凹部と
    を有していることを特徴とするアンカーボルト。
  5. 請求項4において、前記ボルト本体には、前記縮径部および前記テーパ部が軸線方向に沿って交互に複数個形成されており、これら各テーパ部のうち、先端のテーパ部以外のテーパ部には、軸線方向に沿って複数のウェッジ案内溝が形成されており、
    前記拡開ウェッジは、前記各縮径部に対応する拡開片を備えており、これら各拡開片が前記ウェッジ案内溝に嵌入される複数の摺動フレームによって互いに連結されていることを特徴とするアンカーボルト。
  6. 請求項4または請求項5において、
    前記付勢部材は、コイルバネから構成されており、
    前記テーパ部には、前記コイルバネの螺旋方向と同じ螺旋方向に刻設された螺旋溝であって、かつ、この螺旋溝位置における前記テーパ部外径が前記コイルバネの内径と略同径になる溝深さを有するバネ取付用螺旋溝が形成されていることを特徴とするアンカーボルト。
  7. 一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備えたアンカーボルトであって、
    前記ボルト本体には、前記縮径部および前記テーパ部が軸線方向に沿って交互に複数個設けられており、これら各テーパ部のうち、先端のテーパ部以外のテーパ部には、軸線方向に沿って複数のウェッジ案内溝が形成されており、
    前記拡開ウェッジは、前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、これら拡開片が前記各縮径部に対応して備えられているとともに、前記ウェッジ案内溝に嵌入される前記摺動フレームによって互いに連結されていることを特徴とするアンカーボルト。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかにおいて、
    前記拡開ウェッジの各拡開片は軸線方向に沿って形成された分離スリットによって分離されおり、このスリットのエッジ部には、当該エッジ部を外側に折り曲げてなる共回り防止エッジが形成されていることを特徴とするアンカーボルト。
  9. 一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備え、
    前記拡開ウェッジは前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、この拡開片を前記テーパ部方向に付勢するコイルバネを備え、前記テーパ部には、前記コイルバネの螺旋方向と同じ螺旋方向に刻設された螺旋溝であって、かつ、この螺旋溝位置における前記テーパ部外径が前記コイルバネの内径と略同径になる溝深さを有するバネ取付用螺旋溝が形成されているアンカーボルトの製造方法であって、
    前記バネ取付用螺旋溝に沿って前記コイルバネを回転させ、当該コイルバネを前記縮径部へ取り付けるコイルバネ取付ステップと、
    前記コイルバネと前記テーパ部との間で狭持されるように前記拡開ウェッジを前記縮径部に巻き付け、前記ボルト本体に装着する拡開ウェッジ装着ステップと
    を有していることを特徴とするアンカーボルトの製造方法。
  10. 一端部に雄ネジが形成された本体部、この本体部の外径よりも縮径された縮径部、この縮径部から先端に向かってテーパ状に拡径されたテーパ部を有するボルト本体と、このボルト本体の前記縮径部に嵌合されており前記テーパ部に沿って先端側に摺動することによって拡開される拡開ウェッジとを備え、
    前記拡開ウェッジは前記縮径部に嵌合された状態で前記本体部の外径と略同径に形成された拡開片を有し、この拡開片を前記テーパ部方向に付勢するコイルバネを備え、前記ボルト本体の本体部全体が雄ネジとして形成されているアンカーボルトの製造方法であって、
    前記本体部の雄ネジに沿って前記コイルバネを回転させ、当該コイルバネを前記縮径部へ取り付けるコイルバネ取付ステップと、
    前記コイルバネと前記テーパ部との間で狭持されるように前記拡開ウェッジを前記縮径部に巻き付け、前記ボルト本体に装着する拡開ウェッジ装着ステップと
    を有していることを特徴とするアンカーボルトの製造方法。
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