JP2009023546A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】雨滴等の被水による被害を低減することができる車両用ワイパ装置を提供する。
【解決手段】車両用ワイパ装置は、バックドア2に対して開閉するバックドアガラス4にワイパアーム11のピボット軸12を回動可能に支持するピボットホルダ13が設けられ、出力軸3aを所定角度で回動するアクチュエータ3がバックドア2側に設けられ、バックドアガラス4が閉じた状態でピボット軸12に設けたレバー15(その連結ピン16)と出力軸3aに設けた揺動円盤9(その連結孔9a)とが駆動連結される。バックドア2側には、ピボット軸12側から揺動円盤9が臨める開口部23aを有したトリムカバー23がアクチュエータ3を覆うように設けられ、揺動円盤9の外表面9bには、出力軸3aの軸中心を囲う環状溝9cが形成される。
【選択図】図1
【解決手段】車両用ワイパ装置は、バックドア2に対して開閉するバックドアガラス4にワイパアーム11のピボット軸12を回動可能に支持するピボットホルダ13が設けられ、出力軸3aを所定角度で回動するアクチュエータ3がバックドア2側に設けられ、バックドアガラス4が閉じた状態でピボット軸12に設けたレバー15(その連結ピン16)と出力軸3aに設けた揺動円盤9(その連結孔9a)とが駆動連結される。バックドア2側には、ピボット軸12側から揺動円盤9が臨める開口部23aを有したトリムカバー23がアクチュエータ3を覆うように設けられ、揺動円盤9の外表面9bには、出力軸3aの軸中心を囲う環状溝9cが形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は車両用ワイパ装置に係り、詳しくは、ガラスハッチ方式を採用したバックドアガラス表面を払拭する車両用ワイパ装置に関するものである。
近年のワゴン車やハッチバック車等では、荷室を開閉するバックドアに設けられたバックドアガラスを、そのバックドアの開閉とは別に回動開閉可能とした所謂ガラスハッチ方式を採用したものがある。そして、このようなバックドアガラスの表面を払拭する車両用ワイパ装置としては、ガラスに対して直接取り付けられたものがある。
しかしながら、前記ワイパ装置を構成する部材の中で、特にアクチュエータは大型で重量物である。そのため、バックドアガラスを開けるときには大きな操作力が必要である。又、ガラスを閉めるときには該ガラスがバックドアに衝突する。このとき、その衝撃が大きいと、ガラスのアクチュエータを固定する部分に大きな荷重がかかり、そこからガラスが割れる虞がある。又、アクチュエータをガラス側に固定すると、該アクチュエータの駆動源たるモータに電源を供給する構造が複雑化してしまう。
そこで、アクチュエータをバックドア(車体)側に固定するとともに、ガラス側にはワイパアームを軸支したピボット軸を回動可能に支持させ、ガラス閉時にアクチュエータの出力軸に設けた揺動円盤とピボット軸に設けたピボット側連結部とを駆動連結するワイパ装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このような車両用ワイパ装置では、アクチュエータへの粉塵やホコリや雨滴等の付着を低減するとともに見栄えの向上を図るためにアクチュエータを略覆うようなカバー部材を車両側に設けることが考えられる。
特開2000−103318号公報
しかしながら、上記したような車両用ワイパ装置では、ガラス閉時に前記揺動円盤と前記ピボット側連結部とを駆動連結する必要があるため、前記カバー部材にピボット軸(ピボット側連結部)側から前記揺動円盤が臨める開口部を形成しておく必要がある。そのため、ガラス開時には、カバー部材の開口部からアクチュエータ(揺動円盤)側に雨滴等の液体が浸入してしまう虞がある。そして、特にアクチュエータを駆動させた際に前記揺動円盤に付着した雨滴等が遠心力にて揺動円盤を反重力方向に乗り越えたり飛散してしまい、アクチュエータ(その駆動源たるモータや出力軸)等の被水を回避したい部材が被水してしまうという虞がある。このことは、被水に基づく不具合(被害)を発生させる原因となり、特に前記出力軸を金属材料より構成し露出したものとすると、該出力軸が被水することで錆が発生し、ひいては錆による出力軸の回転不良が懸念される。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、雨滴等の被水による被害を低減することができる車両用ワイパ装置を提供することができる。
請求項1に記載の発明では、車体に対して回動開閉するガラスにワイパアームを軸支するピボット軸を貫通させるとともに回動可能に支持させ、前記ピボット軸と同軸状に配置した出力軸を所定角度回動するアクチュエータを前記車体側に設け、前記ガラスが閉じた状態で前記ピボット軸に設けたピボット側連結部と前記出力軸に設けた揺動円盤とを駆動連結し、前記アクチュエータの作動に基づいて前記ワイパアームを揺動させて前記ガラス表面を払拭する車両用ワイパ装置において、前記車体側には、前記ピボット軸側から前記揺動円盤が臨める開口部を有したカバー部材が前記アクチュエータを略覆うように設けられ、前記揺動円盤の前記ピボット軸側の面には、前記出力軸の軸中心を囲う環状溝が形成された。
同構成によれば、ガラス開時にカバー部材の開口部からアクチュエータ側に浸入する雨滴等が揺動円盤に付着する虞があるが、揺動円盤のピボット軸側、即ち、雨滴等が付着し易い側の面には、出力軸の軸中心を囲う環状溝が形成されるため、特にアクチュエータを駆動させた際に揺動円盤に付着した雨滴等が遠心力にて揺動円盤を乗り越えたり飛散してしまうことが低減される。詳しくは、揺動円盤に付着した雨滴等は、特にアクチュエータを駆動させた際に遠心力にて出力軸の軸中心から径方向外側に遠ざかろうとするが、出力軸の軸中心を囲う環状溝に溜まり易く、また、その集まった雨滴等は重力方向に落下し易くなるため、遠心力にて反重力方向に移動して揺動円盤を乗り越えたり、飛散することが低減される。よって、アクチュエータ(その駆動源たるモータや出力軸)等の被水を回避したい部材が被水してしまうことが低減され、ひいては、被水による被害を低減することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、前記揺動円盤は、前記出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成された。
同構成によれば、揺動円盤は、出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成されるため、ガラス開時に開口部からアクチュエータ側に浸入する雨滴等が揺動円盤に付着し易くなる。よって、雨滴等が揺動円盤に付着せずにアクチュエータ(その駆動源たるモータや出力軸)等の被水を回避したい部材に直接的に付着してしまうことが低減される。
同構成によれば、揺動円盤は、出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成されるため、ガラス開時に開口部からアクチュエータ側に浸入する雨滴等が揺動円盤に付着し易くなる。よって、雨滴等が揺動円盤に付着せずにアクチュエータ(その駆動源たるモータや出力軸)等の被水を回避したい部材に直接的に付着してしまうことが低減される。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用ワイパ装置において、前記環状溝は、前記出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成された。
同構成によれば、環状溝は、出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成されるため、ガラス開時に開口部からアクチュエータ側に浸入する雨滴等が揺動円盤における環状溝の径方向内側に付着し易くなる。よって、前記環状溝による効果(請求項1に記載の発明の効果)がより効果的になる。
同構成によれば、環状溝は、出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成されるため、ガラス開時に開口部からアクチュエータ側に浸入する雨滴等が揺動円盤における環状溝の径方向内側に付着し易くなる。よって、前記環状溝による効果(請求項1に記載の発明の効果)がより効果的になる。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記出力軸は、金属材料よりなり露出したものである。
同構成によれば、出力軸は、金属材料よりなり露出したものであるため、被水すると錆が発生し、その錆による出力軸の回転不良が懸念されるが、出力軸が被水してしまうことが低減されるため、ひいては出力軸の回転不良が低減される。
同構成によれば、出力軸は、金属材料よりなり露出したものであるため、被水すると錆が発生し、その錆による出力軸の回転不良が懸念されるが、出力軸が被水してしまうことが低減されるため、ひいては出力軸の回転不良が低減される。
本発明によれば、雨滴等の被水による被害を低減することができる車両用ワイパ装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、車両用ワイパ装置(以下、単にワイパ装置という)1は、ガラスハッチ方式を採用したバックドアガラス表面を払拭するワイパ装置である。ワイパ装置1は、車体としてのバックドア2側に搭載されるアクチュエータ3と、バックドア2に対して回動開閉するガラスとしてのバックドアガラス4側に搭載されるガラス側ユニット5とを備える。
図1に示すように、車両用ワイパ装置(以下、単にワイパ装置という)1は、ガラスハッチ方式を採用したバックドアガラス表面を払拭するワイパ装置である。ワイパ装置1は、車体としてのバックドア2側に搭載されるアクチュエータ3と、バックドア2に対して回動開閉するガラスとしてのバックドアガラス4側に搭載されるガラス側ユニット5とを備える。
アクチュエータ3は、出力軸3aを所定角度θ1(図2参照)で(往復)回動させる電動モータ6(図1参照)を駆動源として備えるとともに、電動モータ6のハウジング6aを略覆う樹脂材よりなる被水防止用カバー7を備えている。尚、本実施の形態の出力軸3aは金属材料よりなる。そして、アクチュエータ3は、図1に示すように、取付プレート8を介してバックドア2におけるインナパネル2aにねじ止めされている。このアクチュエータ3は、出力軸3aの軸中心(中心軸線L1)から径方向の一方に延びることになる電動モータ6のハウジング6a(被水防止用カバー7)が出力軸3aより重力方向(図1中、下方向)に延びるように配置されている。尚、このことは、電動モータ6のハウジング6a(被水防止用カバー7)がバックドアガラス4を覆ってしまう範囲を小さくし視界を大きく確保することなどに寄与している。又、本実施の形態のアクチュエータ3は、出力軸3aの先端側が斜め反重力方向(水平方向と反重力方向との間の方向であって、図1中、左上方向)を向くように電動モータ6のハウジング6a(被水防止用カバー7)が傾斜して固定されている。
アクチュエータ3の出力軸3aの先端には揺動円盤9が一体回動可能に固定されている。尚、出力軸3aは、先端に揺動円盤9が固定された状態で、その中間部分が露出したままとされている。
揺動円盤9は、図2(a)に示すように、出力軸3aの軸線方向から見て円形の円盤形状であって、出力軸3aの中心軸線L1に対して径方向にオフセットした外周よりの位置には、表裏を貫通する連結孔9aが形成されている。連結孔9aは、長円形状であって、その長径が揺動円盤9の径方向に沿うように形成されている。
一方、ガラス側ユニット5は、ワイパアーム11を室外側で軸支するとともにバックドアガラス4の表裏を貫通するピボット軸12と、該ピボット軸12を回動可能に支持するようにバックドアガラス4に固定されるピボットホルダ13とを備える。ピボットホルダ13は、金属製であって、ピボット軸12の中心軸線L2が前記出力軸3aの中心軸線L1と一直線上に並ぶようにバックドアガラス4に(挟持部材14と共にバックドアガラス4を挟持することで)固定されている。又、ワイパアーム11にはバックドアガラス4表面を払拭するためのワイパブレード(図示略)が設けられている。又、ピボット軸12の室内側(アクチュエータ3側)端部にはピボット側連結部としてのレバー15の基端部が一体回動可能に固定されている。
レバー15は、金属製であって、その先端側には前記揺動円盤9の連結孔9aに嵌挿可能な連結ピン16が設けられている。この連結ピン16は、レバー15に設けられたピンホルダ15aによりピボット軸12の軸線方向に沿って(平行に)移動可能に支持され、アクチュエータ3側に突出するようにピンホルダ15aに内装されたスプリングSにより付勢されている。
そして、前記バックドアガラス4が閉じた状態であって、前記連結ピン16が前記連結孔9aに嵌挿されて前記レバー15が前記揺動円盤9に駆動連結された状態では、アクチュエータ3の作動、即ち、出力軸3aの所定角度θ1での(往復)回動に基づいてワイパアーム11が揺動されてバックドアガラス4が払拭される。尚、この際のワイパアーム11及びレバー15の揺動(回動)角度は、前記所定角度θ1と同じ角度となる。又、バックドアガラス4が開いた状態では、前記連結孔9aから前記連結ピン16が抜けた状態(非駆動連結状態)となり、ガラス側ユニット5がアクチュエータ3に対して離間した状態となる。又、本実施の形態のワイパ装置1(アクチュエータ3)は、図示しない運転席の操作スイッチの操作に基づいて作動するものであって、操作スイッチがオフにされるとワイパアーム11(出力軸3a)を前記所定角度θ1における一方の端部で自動的に停止させる自動停止機能を備えている。
ここで、バックドア2には、図1に示すように、アクチュエータ3における出力軸3aが突出する側の反対側である背面側と、アクチュエータ3における反重力方向側とを略覆いながら前記インナパネル2aと共にアクチュエータ3の収容部21を形成するバックドアトリム22が設けられている。このバックドアトリム22における反重力方向側端部は、出力軸3aに沿った方向(図1中、左斜め方向)において、揺動円盤9より(バックドアガラス4側に)突出するように形成されている。
又、バックドア2には、前記ピボット軸12側から前記揺動円盤9が臨める開口部23a(図3参照)を有したカバー部材としてのトリムカバー23が前記収容部21(インナパネル2aとバックドアトリム22)の開口に固定され、これによりアクチュエータ3の全体が(揺動円盤9を除いて)略覆われている。これにより、アクチュエータ3側への粉塵やホコリや雨滴等の付着が低減されるとともに見栄えの向上が図られている。尚、本実施の形態の開口部23aは、図3に示すように、出力軸3aの軸線方向から見て円形に形成されている。
そして、揺動円盤9のピボット軸12側の面である外表面9bには、図2(a)、(b)に示すように、出力軸3aの軸中心(中心軸線L1)を囲う環状溝9cが形成されている。詳しくは、本実施の形態の揺動円盤9は、図3に示すように、前記出力軸3aの軸線方向から見て前記開口部23aより大きく、即ち開口部23aの直径より大径に形成されている。そして、環状溝9cは、前記連結孔9aより径方向外側であって、出力軸3aの軸線方向から見て開口部23aより大きく、即ち開口部23aの直径より大径に形成されている。尚、本実施の形態の環状溝9cは、その径方向外側が開口部23aの直径より大径であるが、その径方向内側は開口部23aの直径より小径である。又、本実施の形態の環状溝9cは、図2(b)に示すように、径方向中間部ほど深い断面弧状に形成されている。
又、本実施の形態のバックドアガラス4側には、図1に示すように、前記連結ピン16(ピンホルダ15a)の揺動(回動)軌跡の範囲を除いて前記ピボットホルダ13等を略覆うガラス側カバー31が固定されている。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)バックドアガラス4の開時にトリムカバー23の開口部23aからアクチュエータ3側に浸入する雨滴等が揺動円盤9に付着する虞があるが、揺動円盤9の雨滴等が付着し易い側の外表面9bには、出力軸3aの軸中心(中心軸線L1)を囲う環状溝9cが形成されるため、特にアクチュエータ3を駆動させた際に揺動円盤9に付着した雨滴等が遠心力にて揺動円盤9を反重力方向に乗り越えたり飛散してしまうことが低減される。詳しくは、揺動円盤9に付着した雨滴等は、特にアクチュエータ3を駆動させた際に遠心力にて出力軸3aの軸中心から径方向外側に遠ざかろうとするが、出力軸3aの軸中心を囲う環状溝9cに溜まり易く、また、その集まった雨滴等は重力方向に落下し易くなるため、遠心力にて反重力方向に移動して揺動円盤9を乗り越えたり、飛散することが低減される。よって、アクチュエータ3(特に本実施の形態では出力軸3a)等の被水を回避したい部材が被水してしまうことが低減され、ひいては、被水による被害を低減することができる。
(1)バックドアガラス4の開時にトリムカバー23の開口部23aからアクチュエータ3側に浸入する雨滴等が揺動円盤9に付着する虞があるが、揺動円盤9の雨滴等が付着し易い側の外表面9bには、出力軸3aの軸中心(中心軸線L1)を囲う環状溝9cが形成されるため、特にアクチュエータ3を駆動させた際に揺動円盤9に付着した雨滴等が遠心力にて揺動円盤9を反重力方向に乗り越えたり飛散してしまうことが低減される。詳しくは、揺動円盤9に付着した雨滴等は、特にアクチュエータ3を駆動させた際に遠心力にて出力軸3aの軸中心から径方向外側に遠ざかろうとするが、出力軸3aの軸中心を囲う環状溝9cに溜まり易く、また、その集まった雨滴等は重力方向に落下し易くなるため、遠心力にて反重力方向に移動して揺動円盤9を乗り越えたり、飛散することが低減される。よって、アクチュエータ3(特に本実施の形態では出力軸3a)等の被水を回避したい部材が被水してしまうことが低減され、ひいては、被水による被害を低減することができる。
(2)揺動円盤9は、出力軸3aの軸線方向から見て開口部23aより大きく形成されるため、バックドアガラス4の開時に開口部23aからアクチュエータ3側に浸入する雨滴等が揺動円盤9に付着し易くなる。よって、雨滴等が揺動円盤9に付着せずにアクチュエータ3(特に本実施の形態では出力軸3a)等の被水を回避したい部材に直接的に付着してしまうことが低減される。
(3)環状溝9cは、出力軸3aの軸線方向から見て開口部23aより大きく形成されるため、バックドアガラス4の開時に開口部23aからアクチュエータ3側に浸入する雨滴等が揺動円盤9における環状溝9cの径方向内側に付着し易くなる。よって、環状溝9cによる効果(上記(1)に記載の効果)がより効果的になる。
(4)出力軸3aは、金属材料よりなり露出したものであるため、被水すると錆が発生し、その錆による出力軸3aの回転不良が懸念されるが、出力軸3aが被水してしまうことが低減されるため、ひいては出力軸3aの回転不良が低減される。
(5)アクチュエータ3の駆動源は電動モータ6であって、前記出力軸3aから径方向に延びる電動モータ6のハウジング6aは、揺動円盤9より重力方向に配置されるが被水防止用カバー7にて覆われるため、揺動円盤9に付着した雨滴等が重力にて落下しても電動モータ6のハウジング6aが被水してしまうことが低減される。よって、例えば、電動モータ6(そのハウジング6a)自体の防水性能を高くする必要がなくなる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、揺動円盤9は、出力軸3aの軸線方向から見て開口部23aより大きく形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、開口部23aと同じ大きさ、即ち、開口部23aの直径と同じ直径としたり、開口部23aより小さく、即ち、開口部23aの直径より小径に形成してもよい。
・上記実施の形態では、揺動円盤9は、出力軸3aの軸線方向から見て開口部23aより大きく形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、開口部23aと同じ大きさ、即ち、開口部23aの直径と同じ直径としたり、開口部23aより小さく、即ち、開口部23aの直径より小径に形成してもよい。
・上記実施の形態では、環状溝9cは、出力軸3aの軸線方向から見て開口部23aより大きく形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、開口部23aと同じ大きさ、即ち、開口部23aの直径と同じ直径としたり、開口部23aより小さく、即ち、開口部23aの直径より小径に形成してもよい。
・上記実施の形態では、開口部23aは、出力軸3aの軸線方向から見て円形に形成されるとしたが、これに限定されず、出力軸3aの軸線方向から見て前記連結孔9aの揺動(回動)軌跡の範囲を含む非円形に形成してもよい。尚、この場合でもその開口部より揺動円盤9や環状溝9cを大きく(開口部を含む形状に)形成することが好ましい。
・上記実施の形態では、出力軸3aは、金属材料よりなりその中間部分が露出したものであるとしたが、これに限定されず、例えば、出力軸3aを樹脂材等にて被覆した構成としたり、その周囲に出力軸3aを略覆う被水防止用カバーを設けてもよい。
・上記実施の形態では、アクチュエータ3の駆動源は電動モータ6であるとしたが、これに限定されず、駆動源が異なるアクチュエータに変更してもよい。
・上記実施の形態では、電動モータ6のハウジング6aは、被水防止用カバー7にて覆われるとしたが、これに限定されず、被水防止用カバー7を設けず、電動モータ6(そのハウジング6a)自体の防水性能を高くしてもよい。
・上記実施の形態では、電動モータ6のハウジング6aは、被水防止用カバー7にて覆われるとしたが、これに限定されず、被水防止用カバー7を設けず、電動モータ6(そのハウジング6a)自体の防水性能を高くしてもよい。
・上記実施の形態では、環状溝9cは、径方向中間部ほど深い断面弧状に形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、深さが一定の断面コ字状の環状溝に変更してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記アクチュエータの駆動源は、電動モータであって、前記出力軸から径方向に延びる前記電動モータのハウジングは、前記揺動円盤より重力方向に配置されるとともに、被水防止用カバーにて覆われたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
(イ)請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記アクチュエータの駆動源は、電動モータであって、前記出力軸から径方向に延びる前記電動モータのハウジングは、前記揺動円盤より重力方向に配置されるとともに、被水防止用カバーにて覆われたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
同構成によれば、アクチュエータの駆動源は、電動モータであって、前記出力軸から径方向に延びる電動モータのハウジングは、前記揺動円盤より重力方向に配置されるが被水防止用カバーにて覆われるため、揺動円盤に付着した雨滴等が重力にて落下しても電動モータのハウジングが被水してしまうことが低減される。よって、例えば、電動モータ(そのハウジング)自体の防水性能を高くする必要がなくなる。尚、出力軸から径方向に延びる電動モータのハウジングを揺動円盤より重力方向に配置することは、ガラスを覆ってしまう範囲を小さくし視界を大きく確保することなどに寄与する。
2…バックドア(車体)、3…アクチュエータ、3a…出力軸、4…バックドアガラス(ガラス)、9…揺動円盤、9c…環状溝、11…ワイパアーム、12…ピボット軸、15…レバー(ピボット側連結部)、23…トリムカバー(カバー部材)、23a…開口部、θ1…所定角度。
Claims (4)
- 車体に対して回動開閉するガラスにワイパアームを軸支するピボット軸を貫通させるとともに回動可能に支持させ、前記ピボット軸と同軸状に配置した出力軸を所定角度回動するアクチュエータを前記車体側に設け、前記ガラスが閉じた状態で前記ピボット軸に設けたピボット側連結部と前記出力軸に設けた揺動円盤とを駆動連結し、前記アクチュエータの作動に基づいて前記ワイパアームを揺動させて前記ガラス表面を払拭する車両用ワイパ装置において、
前記車体側には、前記ピボット軸側から前記揺動円盤が臨める開口部を有したカバー部材が前記アクチュエータを略覆うように設けられ、
前記揺動円盤の前記ピボット軸側の面には、前記出力軸の軸中心を囲う環状溝が形成されたことを特徴とする車両用ワイパ装置。 - 請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、
前記揺動円盤は、前記出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成されたことを特徴とする車両用ワイパ装置。 - 請求項2に記載の車両用ワイパ装置において、
前記環状溝は、前記出力軸の軸線方向から見て前記開口部より大きく形成されたことを特徴とする車両用ワイパ装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、
前記出力軸は、金属材料よりなり露出したものであることを特徴とする車両用ワイパ装置。
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Cited By (1)
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DE112011101607T5 (de) | 2010-05-12 | 2013-04-11 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Elektrode für Lithiumionen-Sekundärbatterie und Herstellungsverfahren dafür |
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DE112011101607T5 (de) | 2010-05-12 | 2013-04-11 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Elektrode für Lithiumionen-Sekundärbatterie und Herstellungsverfahren dafür |
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