JP2009022352A - ミシンの布押さえ装置 - Google Patents
ミシンの布押さえ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009022352A JP2009022352A JP2007185705A JP2007185705A JP2009022352A JP 2009022352 A JP2009022352 A JP 2009022352A JP 2007185705 A JP2007185705 A JP 2007185705A JP 2007185705 A JP2007185705 A JP 2007185705A JP 2009022352 A JP2009022352 A JP 2009022352A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- presser
- cloth
- auxiliary
- pressing
- foot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B75/00—Frames, stands, tables, or other furniture adapted to carry sewing machines
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B29/00—Pressers; Presser feet
- D05B29/06—Presser feet
- D05B29/08—Presser feet comprising relatively-movable parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
【課題】押さえの先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、縫製不良の発生を抑えること。
【解決手段】ミシンの布押さえ装置1は、押さえ棒と、押さえ足2と、布送り方向Aに沿った長手方向の中央近傍で押さえ足に回動自在に連結される押さえ3と、連結部31よりも布送り方向上流側で押さえに回動自在に連結されるとともに、連結部41よりも布送り方向下流側に布を押さえる布押さえ部42を有する補助押さえ4と、を備え、押さえ足に装着され、その一端側が布押さえ部を下方に付勢する前押さえバネ5を設け、前押さえバネの補助押さえに対する加重点43を、補助押さえと押さえとの連結部よりも布送り方向下流側とした。
【選択図】図1
【解決手段】ミシンの布押さえ装置1は、押さえ棒と、押さえ足2と、布送り方向Aに沿った長手方向の中央近傍で押さえ足に回動自在に連結される押さえ3と、連結部31よりも布送り方向上流側で押さえに回動自在に連結されるとともに、連結部41よりも布送り方向下流側に布を押さえる布押さえ部42を有する補助押さえ4と、を備え、押さえ足に装着され、その一端側が布押さえ部を下方に付勢する前押さえバネ5を設け、前押さえバネの補助押さえに対する加重点43を、補助押さえと押さえとの連結部よりも布送り方向下流側とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ミシンの布押さえ装置に関する。
ミシンには、ミシンテーブル上に載置された布を押さえる布押さえ装置が設けられている。布押さえ装置には、ミシンの上下方向に沿うように上下動自在とされた押さえ棒が備えられている。押さえ棒には、布の押圧力を調節する押さえ調節バネが通されている。
押さえ棒の下端には、押さえ足が固定されている。押さえ足には、布を上方から押さえる押さえが回動自在に連結されている。押さえは、針板及び送り歯の上方に配置され、布に下向きの押圧力(押さえ圧)を加えて布を押えるものである。
押さえ足には、押さえの先端を上方から押さえつける前押さえバネが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。このように前押さえバネを設けるのは、押さえ棒からの押圧力は、押さえの基端部には伝達されやすいが、押さえの先端部には伝達されにくいため、布の押圧力が弱くなるからである。
このような布押さえ装置により布を押さえる場合、押さえ棒を下降させると、押さえ足が押さえ棒に押圧され、この押さえ足に設けられた押さえにも押圧力が伝達される。押さえの基端部は、押さえ足に連結されていることから、押さえ足から押圧力が伝達され布を押さえつける。押さえの先端部は、前押さえバネに押さえられていることから、押さえ足にかかる押圧力が前押さえバネを介して伝達され布を押さえつける。その結果、押さえは、その基端部からも先端部からも布を押さえることができる。
特許第3866096号公報
押さえ棒の下端には、押さえ足が固定されている。押さえ足には、布を上方から押さえる押さえが回動自在に連結されている。押さえは、針板及び送り歯の上方に配置され、布に下向きの押圧力(押さえ圧)を加えて布を押えるものである。
押さえ足には、押さえの先端を上方から押さえつける前押さえバネが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。このように前押さえバネを設けるのは、押さえ棒からの押圧力は、押さえの基端部には伝達されやすいが、押さえの先端部には伝達されにくいため、布の押圧力が弱くなるからである。
このような布押さえ装置により布を押さえる場合、押さえ棒を下降させると、押さえ足が押さえ棒に押圧され、この押さえ足に設けられた押さえにも押圧力が伝達される。押さえの基端部は、押さえ足に連結されていることから、押さえ足から押圧力が伝達され布を押さえつける。押さえの先端部は、前押さえバネに押さえられていることから、押さえ足にかかる押圧力が前押さえバネを介して伝達され布を押さえつける。その結果、押さえは、その基端部からも先端部からも布を押さえることができる。
上記のような布押さえ装置においては、前押さえバネは押さえ自体を直接押さえて押さえ先端の布の押圧力を確保していた。しかし、押さえの先端部は布の段部等を乗り上げることも考慮すると、布が動かない程度の押圧力が必要であるものの、布の段部の通過を遮らない程度の力で押圧することが必要である。そのため、布に対する押圧力を上げた時、布の段部等が押さえに引っ掛かって縫製不良が発生するという問題があった。
一方、縫製不良の発生を考慮し、押さえの先端部の押圧力に合わせて押さえを押圧すると、押さえによる布の押圧力(特に押さえの基端部側)が低下し、布を確実に押さえることができなくなるという問題があった。
一方、縫製不良の発生を考慮し、押さえの先端部の押圧力に合わせて押さえを押圧すると、押さえによる布の押圧力(特に押さえの基端部側)が低下し、布を確実に押さえることができなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、押さえの先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、縫製不良の発生を抑えることができるミシンの布押さえ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
ミシン機枠に上下動可能に支持され、下方に向けて付勢される押さえ棒と、
前記押さえ棒の先端側に固定される押さえ足と、
布送り方向に沿った長手方向の中央近傍で前記押さえ足に回動自在に連結される押さえと、
前記押さえ足と前記押さえの連結部よりも布送り方向上流側で前記押さえに回動自在に連結されるとともに、前記押さえとの連結部よりも布送り方向下流側に布を押さえる布押さえ部を有する補助押さえと、
を備えるミシンの布押さえ装置において、
前記押さえ足に装着され、その一端側が前記布押さえ部を下方に付勢する前押さえバネを設け、
前記前押さえバネの前記補助押さえに対する加重点を、前記補助押さえと前記押さえとの連結部よりも布送り方向下流側としたことを特徴とする。
ミシン機枠に上下動可能に支持され、下方に向けて付勢される押さえ棒と、
前記押さえ棒の先端側に固定される押さえ足と、
布送り方向に沿った長手方向の中央近傍で前記押さえ足に回動自在に連結される押さえと、
前記押さえ足と前記押さえの連結部よりも布送り方向上流側で前記押さえに回動自在に連結されるとともに、前記押さえとの連結部よりも布送り方向下流側に布を押さえる布押さえ部を有する補助押さえと、
を備えるミシンの布押さえ装置において、
前記押さえ足に装着され、その一端側が前記布押さえ部を下方に付勢する前押さえバネを設け、
前記前押さえバネの前記補助押さえに対する加重点を、前記補助押さえと前記押さえとの連結部よりも布送り方向下流側としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、押さえ棒から押さえ足に押圧力が作用すると、押さえ足に装着された前押さえバネにもその押圧力が作用する。そして、前押さえバネは、補助押さえを下方に向けて押す。
このとき、前押さえバネの補助押さえに対する加重点を、補助押さえと押さえとの連結部よりも布送り方向下流側としているため、前押さえバネが押さえを直接押さえる場合に比べて小さい力で布押さえの先端を持ち上げることができる。
すなわち、加重点を布押さえ部側に寄せることで、押さえを引き上げる際には、前押さえバネが補助押さえを押す加重点を補助押さえと押さえとの連結部よりも布送り方向下流としているため、押さえには押さえ先端を持ち上げるモーメントが発生し、押さえ先端を少ない力で持ち上げることができる。
一方、補助押さえと押さえの底面が全面で押さえている状態になれば、補助押さえ部は前押さえバネからの押圧をそのまま受ける。
また、第2の補助押さえを設けることにより、押さえ棒から押さえ足に押圧力が作用すると、押さえと同様に第2の補助押さえにもその押圧力が作用する。そして、第2の補助押さえと押さえとの連結部を回動支点として押さえが回転するので、押さえ先端にかかる押圧力が軽減される。一方で、第2の補助押さえにより、押さえの基端部側における布の押圧力は十分に確保されるので、押さえの先端部には、押さえの基端部ほどの大きな押圧力は作用しない。
これにより、押さえ棒から伝達される布への押圧力が増加しても、押さえの先端側にはその押圧力が減った状態で作用することになる。
よって、押さえの先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、縫製不良の発生を抑えることができる。
このとき、前押さえバネの補助押さえに対する加重点を、補助押さえと押さえとの連結部よりも布送り方向下流側としているため、前押さえバネが押さえを直接押さえる場合に比べて小さい力で布押さえの先端を持ち上げることができる。
すなわち、加重点を布押さえ部側に寄せることで、押さえを引き上げる際には、前押さえバネが補助押さえを押す加重点を補助押さえと押さえとの連結部よりも布送り方向下流としているため、押さえには押さえ先端を持ち上げるモーメントが発生し、押さえ先端を少ない力で持ち上げることができる。
一方、補助押さえと押さえの底面が全面で押さえている状態になれば、補助押さえ部は前押さえバネからの押圧をそのまま受ける。
また、第2の補助押さえを設けることにより、押さえ棒から押さえ足に押圧力が作用すると、押さえと同様に第2の補助押さえにもその押圧力が作用する。そして、第2の補助押さえと押さえとの連結部を回動支点として押さえが回転するので、押さえ先端にかかる押圧力が軽減される。一方で、第2の補助押さえにより、押さえの基端部側における布の押圧力は十分に確保されるので、押さえの先端部には、押さえの基端部ほどの大きな押圧力は作用しない。
これにより、押さえ棒から伝達される布への押圧力が増加しても、押さえの先端側にはその押圧力が減った状態で作用することになる。
よって、押さえの先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、縫製不良の発生を抑えることができる。
本発明によれば、押さえ棒から伝達される布への押圧力が増加しても、押さえの先端側にはその押圧力が減った状態で作用することになる。
よって、押さえの先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、縫製不良の発生を抑えることができる。
よって、押さえの先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、縫製不良の発生を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るミシンの布押さえ装置の最良の形態について詳細に説明する。
<ミシンの布押さえ装置の構成>
図1、図2、図3に示すように、ミシンの布押さえ装置1(以下、布押さえ装置1という。)は、ミシンの縫い針Nの下方に設けられている。布押さえ装置1は、ミシン機枠に上下動可能に支持され、下方に向けて付勢される押さえ棒(図示略)と、押さえ棒の先端側に固定される押さえ足2と、布送り方向に沿った長手方向の中央近傍で押さえ足2に回動自在に連結される押さえ3と、押さえ足2と押さえ3の連結部31よりも布送り方向上流側で押さえ3に回動自在に連結されるとともに、押さえ3との連結部41よりも布送り方向下流側に布を押さえる布押さえ部42を有する補助押さえ4と、押さえ足2に装着され、その一端側が補助押さえ4の布押さえ部42を下方に付勢する前押さえバネ5と、押さえ3と押さえ足2との連結部31よりも布送り方向下流側で押さえ3に回動自在に連結される第2の補助押さえ6と、を備えている。
<ミシンの布押さえ装置の構成>
図1、図2、図3に示すように、ミシンの布押さえ装置1(以下、布押さえ装置1という。)は、ミシンの縫い針Nの下方に設けられている。布押さえ装置1は、ミシン機枠に上下動可能に支持され、下方に向けて付勢される押さえ棒(図示略)と、押さえ棒の先端側に固定される押さえ足2と、布送り方向に沿った長手方向の中央近傍で押さえ足2に回動自在に連結される押さえ3と、押さえ足2と押さえ3の連結部31よりも布送り方向上流側で押さえ3に回動自在に連結されるとともに、押さえ3との連結部41よりも布送り方向下流側に布を押さえる布押さえ部42を有する補助押さえ4と、押さえ足2に装着され、その一端側が補助押さえ4の布押さえ部42を下方に付勢する前押さえバネ5と、押さえ3と押さえ足2との連結部31よりも布送り方向下流側で押さえ3に回動自在に連結される第2の補助押さえ6と、を備えている。
押さえ足2は、押さえ棒の下端にネジ止め等により固定されている。押さえ足2の下端部には、押さえ3と連結するためのフック21が設けられており、押さえ足2と押さえ3の連結部としてのヒンジ部31にフック21を引っ掛けることで押さえ3が回動自在に連結される。
押さえ3は、下面が平面状に形成されており、縫製時に布がずれないように押さえつけると共に、ミシンテーブルから突出する送り歯10とで布を狭持して布を布送り方向(図1に示すA方向)に送る。押さえ3は、布送り方向Aに沿った長手方向の中央近傍で押さえ足2に連結されているが、押さえ足2は押さえ3の基端側に傾斜しており、押さえ棒による押圧力は押さえ3の基端部に作用するように押さえ棒に取り付けられている。押さえ3の先端部は、上方に湾曲するように形成されており、布を送る際に布の段部が押さえ3の先端部に引っ掛からないように形成されている。
補助押さえ4は、押さえ3の先端部側に回動自在に連結されている。補助押さえ4は、その長手方向の中央部近傍でヒンジ構造からなるヒンジ部41により連結されている。
補助押さえ4の一端部は、押さえ3の先端部の湾曲部分に沿うように配置され、他端部は、押さえ3の中央に形成された貫通孔から下方に突出するように配置されている。ここで、補助押さえ4の一端部は、布を押さえつける布押さえ部42として機能する。
押さえ3は、下面が平面状に形成されており、縫製時に布がずれないように押さえつけると共に、ミシンテーブルから突出する送り歯10とで布を狭持して布を布送り方向(図1に示すA方向)に送る。押さえ3は、布送り方向Aに沿った長手方向の中央近傍で押さえ足2に連結されているが、押さえ足2は押さえ3の基端側に傾斜しており、押さえ棒による押圧力は押さえ3の基端部に作用するように押さえ棒に取り付けられている。押さえ3の先端部は、上方に湾曲するように形成されており、布を送る際に布の段部が押さえ3の先端部に引っ掛からないように形成されている。
補助押さえ4は、押さえ3の先端部側に回動自在に連結されている。補助押さえ4は、その長手方向の中央部近傍でヒンジ構造からなるヒンジ部41により連結されている。
補助押さえ4の一端部は、押さえ3の先端部の湾曲部分に沿うように配置され、他端部は、押さえ3の中央に形成された貫通孔から下方に突出するように配置されている。ここで、補助押さえ4の一端部は、布を押さえつける布押さえ部42として機能する。
前押さえバネ5は、針金状に形成された弾性力のあるバネ材であり、一端が押さえ足2に取り付けられている。前押さえバネ5の他端は、押さえ3の先端側に延びるように形成され、その他端部が補助押さえ4におけるヒンジ部41と布押さえ部42との間の位置で補助押さえ4に接するように配置されている。すなわち、前押さえバネ5は、その他端でヒンジ部41と布押さえ部42との間の位置で補助押さえ4を押さえつける(前押さえバネ5の補助押さえ4に対する加重点43を、補助押さえ4と押さえ3との連結部であるヒンジ部41よりも布送り方向Aの下流側とした)ように設けられている。これにより、押さえ棒からの押圧力は押さえ足2、前押さえバネ5を介して補助押さえ4に伝達され、補助押さえ4のヒンジ部41を中心とする回動により布押さえ部42が布を押さえつける。
第2の補助押さえ6は、その下面が押さえ足2と押さえ3の連結部であるヒンジ部31の布送り方向の前後両側に形成されており、連結部であるヒンジ部31よりも布送り方向下流側に位置するヒンジ部61を介して押さえ3に連結される。
第2の補助押さえ6は、ヒンジ部61を中心に回動自在に取り付けられており、その底面が押さえ3と同一面を形成する時に、押さえ3と突き当てになり、その位置からヒンジ部61を中心に回動して布送り方向上流側が押さえ3の下面よりも下方へ一定量突出できる構成となっている。そして、押さえ棒から押圧力が作用した際にその押圧力が押さえ3を介して布に伝達される箇所となっている。
第2の補助押さえ6は、ヒンジ部61を中心に回動自在に取り付けられており、その底面が押さえ3と同一面を形成する時に、押さえ3と突き当てになり、その位置からヒンジ部61を中心に回動して布送り方向上流側が押さえ3の下面よりも下方へ一定量突出できる構成となっている。そして、押さえ棒から押圧力が作用した際にその押圧力が押さえ3を介して布に伝達される箇所となっている。
<布押さえ装置の動作>
次に、図4、図5、図6を用いて、布押さえ装置1の動作について説明する。
図4に示すように、押さえ棒による布の押圧力を大きくする、すなわち、押さえ棒を付勢するバネの弾性力により押さえ棒から押さえ足2に押圧力Fが作用すると、その押圧力Fはヒンジ部31を介して押さえ3に伝達される。押さえ3には、第2の補助押さえ6が設けられているため、押さえ3の基端部側が先端部よりも先に布を押さえつける。
ここで、図4に示すように、第2の補助押さえ6が布に接触した状態におけるヒンジ部31から第2の補助押さえ6のヒンジ部61までの水平方向に沿った距離をL1、第2の補助押さえ6のヒンジ部61から押さえ3の先端部までの距離をL2、ヒンジ部41から加重点43までの水平方向に沿った距離をL3、ヒンジ部41から布押さえ部42までの水平方向に沿った距離をL4とする。
次に、図4、図5、図6を用いて、布押さえ装置1の動作について説明する。
図4に示すように、押さえ棒による布の押圧力を大きくする、すなわち、押さえ棒を付勢するバネの弾性力により押さえ棒から押さえ足2に押圧力Fが作用すると、その押圧力Fはヒンジ部31を介して押さえ3に伝達される。押さえ3には、第2の補助押さえ6が設けられているため、押さえ3の基端部側が先端部よりも先に布を押さえつける。
ここで、図4に示すように、第2の補助押さえ6が布に接触した状態におけるヒンジ部31から第2の補助押さえ6のヒンジ部61までの水平方向に沿った距離をL1、第2の補助押さえ6のヒンジ部61から押さえ3の先端部までの距離をL2、ヒンジ部41から加重点43までの水平方向に沿った距離をL3、ヒンジ部41から布押さえ部42までの水平方向に沿った距離をL4とする。
この場合において、F×L1=L2×F1(押さえ3の先端部の押圧力)となるので、押さえ3の先端部には、F1=L1/L2×Fの押圧力がかかる。このように、前押さえバネ5がなければ、押さえ3の先端部には基端部に比べて大きな押圧力がかからない。ここで、前押さえバネ5に押さえ足2から押圧力fが作用しているとすると、f(L4−L3)=L4×f1(ヒンジ部41の押圧力)となるので、ヒンジ部41には、補助押さえ4を介してヒンジ部31からf1={(L4−L3)/L4}×fの押圧力がかかる。これにより、前押さえバネ5により押さえ3の先端側だけに{(L4−L3)/L4}×fの押圧力がかかるので、押さえ3の先端部には、(L1/L2×F)+{(L4−L3)/L4}×fの押圧力がかかる。よって、押さえ棒からの押圧力を増加させなくとも押さえ3の先端部における押圧力の不足を補うことができる。
そして、図5に示すように、補助押さえ4が完全に倒れた状態、すなわち、押さえ3の全面で布を押さえている状態になれば、前押さえバネ5からの押圧力fは補助押さえ4全体にかかり、押さえ3の先端部には、(L1/L2×F)+fの押圧力がかかる。
そして、図5に示すように、補助押さえ4が完全に倒れた状態、すなわち、押さえ3の全面で布を押さえている状態になれば、前押さえバネ5からの押圧力fは補助押さえ4全体にかかり、押さえ3の先端部には、(L1/L2×F)+fの押圧力がかかる。
一方、図6に示すように、布の段部が押さえ3の下方に送られた場合、押さえ3には先端部を上方に引き上げる力Mがかかる。
ここで、図6に示すように、ヒンジ部41から加重点43までの水平方向に沿った距離をL5、ヒンジ部41から布押さえ部42までの水平方向に沿った距離をL6とする。また、布押さえ部42からヒンジ部61までの距離をL7とする。
この場合において、補助押さえ4に押さえ3から引き上げ力mが作用しているとすると、補助押さえ4を加重する前押さえバネ5により、L5×f=L6×αとなり、α=L5/L6×fとなる。ここで、モーメントMは、M=α×L7=L5×L7/L6×fとなるので、この(L5×L7)/L6×fの押さえ3の先端を持ち上げるモーメントMが前押さえバネ5により発生する。その結果、前押さえバネ5の押圧力よりも少ない力で押さえ3を持ち上げることができる。
ここで、図6に示すように、ヒンジ部41から加重点43までの水平方向に沿った距離をL5、ヒンジ部41から布押さえ部42までの水平方向に沿った距離をL6とする。また、布押さえ部42からヒンジ部61までの距離をL7とする。
この場合において、補助押さえ4に押さえ3から引き上げ力mが作用しているとすると、補助押さえ4を加重する前押さえバネ5により、L5×f=L6×αとなり、α=L5/L6×fとなる。ここで、モーメントMは、M=α×L7=L5×L7/L6×fとなるので、この(L5×L7)/L6×fの押さえ3の先端を持ち上げるモーメントMが前押さえバネ5により発生する。その結果、前押さえバネ5の押圧力よりも少ない力で押さえ3を持ち上げることができる。
<作用・効果>
以上のようなミシンの布押さえ装置1によれば、押さえ棒から押さえ足2に押圧力が作用すると、押さえ足2に装着された前押さえバネ5にもその押圧力が作用する。そして、前押さえバネ5は、補助押さえ4を下方に向けて押す。
このとき、前押さえバネ5の補助押さえ4に対する加重点を、ヒンジ部41よりも布送り方向下流側としているため、前押さえバネ5が押さえ3を直接押さえる場合に比べて小さい力で押さえ3の先端を持ち上げることができる。
すなわち、押さえ3の全面で布を押さえている状態になれば、前押さえバネ5からの押圧力fは、補助押さえ4全体にかかり、押さえ3の先端部には(L1/L2)×F+fの押圧力がかかる。
一方、押さえ3を引き上げる際には、前押さえバネ5により押さえ3先端を持ち上げるモーメント(L5×L7/L6)×fが発生するので、弱い力で押さえ3の先端を持ち上げることができる。
以上のようなミシンの布押さえ装置1によれば、押さえ棒から押さえ足2に押圧力が作用すると、押さえ足2に装着された前押さえバネ5にもその押圧力が作用する。そして、前押さえバネ5は、補助押さえ4を下方に向けて押す。
このとき、前押さえバネ5の補助押さえ4に対する加重点を、ヒンジ部41よりも布送り方向下流側としているため、前押さえバネ5が押さえ3を直接押さえる場合に比べて小さい力で押さえ3の先端を持ち上げることができる。
すなわち、押さえ3の全面で布を押さえている状態になれば、前押さえバネ5からの押圧力fは、補助押さえ4全体にかかり、押さえ3の先端部には(L1/L2)×F+fの押圧力がかかる。
一方、押さえ3を引き上げる際には、前押さえバネ5により押さえ3先端を持ち上げるモーメント(L5×L7/L6)×fが発生するので、弱い力で押さえ3の先端を持ち上げることができる。
また、第2の補助押さえ6を設けることにより、押さえ棒から押さえ足2に押圧力が作用すると、押さえ3を介して第2の補助押さえ6にその押圧力が作用する。そして、ヒンジ部61を回動支点として押さえ3が回転するので、押さえ3の先端にかかる押圧力が軽減される。一方で、第2の補助押さえ6により、押さえ3の基端部側における布の押圧力は十分に確保される。また、押さえ3の先端部には、押さえ3の基端部ほどの大きな押圧力は作用しない。
これにより、押さえ棒から伝達される布への押圧力が増加しても、押さえ3の先端側にはその押圧力が減った状態で作用することになる。
よって、押さえ3の先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、押さえ3の先端部が少ない力で持ち上がるため、縫製不良の発生を抑えることができる。
これにより、押さえ棒から伝達される布への押圧力が増加しても、押さえ3の先端側にはその押圧力が減った状態で作用することになる。
よって、押さえ3の先端部及び基端部においても、布を押さえつけることができると共に、押さえ3の先端部が少ない力で持ち上がるため、縫製不良の発生を抑えることができる。
1 ミシンの布押さえ装置
2 押さえ足
3 押さえ
4 補助押さえ
5 前押さえバネ
6 第2の補助押さえ
31 ヒンジ部(連結部)
41 ヒンジ部(連結部)
42 布押さえ部
43 加重点
A 布送り方向
2 押さえ足
3 押さえ
4 補助押さえ
5 前押さえバネ
6 第2の補助押さえ
31 ヒンジ部(連結部)
41 ヒンジ部(連結部)
42 布押さえ部
43 加重点
A 布送り方向
Claims (1)
- ミシン機枠に上下動可能に支持され、下方に向けて付勢される押さえ棒と、
前記押さえ棒の先端側に固定される押さえ足と、
布送り方向に沿った長手方向の中央近傍で前記押さえ足に回動自在に連結される押さえと、
前記押さえ足と前記押さえの連結部よりも布送り方向上流側で前記押さえに回動自在に連結されるとともに、前記押さえとの連結部よりも布送り方向下流側に布を押さえる布押さえ部を有する補助押さえと、
を備えるミシンの布押さえ装置において、
前記押さえ足に装着され、その一端側が前記布押さえ部を下方に付勢する前押さえバネを設け、
前記前押さえバネの前記補助押さえに対する加重点を、前記補助押さえと前記押さえとの連結部よりも布送り方向下流側としたことを特徴とするミシンの布押さえ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007185705A JP2009022352A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | ミシンの布押さえ装置 |
US12/173,837 US20090020056A1 (en) | 2007-07-17 | 2008-07-16 | Cloth presser device of sewing machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007185705A JP2009022352A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | ミシンの布押さえ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009022352A true JP2009022352A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40263813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007185705A Pending JP2009022352A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | ミシンの布押さえ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20090020056A1 (ja) |
JP (1) | JP2009022352A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITVR20110110A1 (it) * | 2011-05-20 | 2012-11-21 | Vi Be Mac Spa | Dispositivo premistoffa e macchina da cucire comprendente tale dispositivo |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1501901A (en) * | 1922-05-26 | 1924-07-22 | Singer Mfg Co | Presser foot for sewing machines |
US2288404A (en) * | 1939-10-27 | 1942-06-30 | George F Kahre | Presser foot for sewing machines |
US2340647A (en) * | 1940-04-10 | 1944-02-01 | Willcox & Gibbs Sewing Machine | Sewing machine |
US2627240A (en) * | 1951-01-24 | 1953-02-03 | Singer Mfg Co | Presser foot for sewing machines |
US2671422A (en) * | 1952-01-17 | 1954-03-09 | Willcox & Gibbs Sewing Machine | Presser foot organization |
US2907291A (en) * | 1955-03-28 | 1959-10-06 | Du Pont | Forwarding device |
US3613609A (en) * | 1969-09-15 | 1971-10-19 | Union Special Machine Co | Feed mechanism and presser foot arrangement |
US3796173A (en) * | 1971-11-29 | 1974-03-12 | Union Special Machine Co | Presser mechanism for sewing machines |
IT951356B (it) * | 1972-04-13 | 1973-06-30 | Virginio Rimoldi E C Spa | Dispositivo premistoffa a bassa inerzia per macchine per cucire |
GB9002365D0 (en) * | 1990-02-02 | 1990-04-04 | Pathold Investments Co | Anti-pucker presser foot |
IT1247441B (it) * | 1991-04-30 | 1994-12-14 | Rimoldi Srl | Piedino pressore autoadattante per macchine per cucire assemblatrici |
-
2007
- 2007-07-17 JP JP2007185705A patent/JP2009022352A/ja active Pending
-
2008
- 2008-07-16 US US12/173,837 patent/US20090020056A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20090020056A1 (en) | 2009-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010201136A (ja) | ミシンの生地折返し案内装置 | |
JP2009022352A (ja) | ミシンの布押さえ装置 | |
JP2009050460A (ja) | ミシンの押さえ装置 | |
JP4769536B2 (ja) | ボタン付けミシン | |
JP4453329B2 (ja) | ベッド装置 | |
TW201636471A (zh) | 縫紉機之壓腳調整機構 | |
JP3991309B2 (ja) | ミシンの押え金 | |
JP2011088709A (ja) | ウエブ裁断装置の巻き取り機構 | |
CN205344136U (zh) | 打印机 | |
WO2012066903A1 (ja) | ミシンの布押さえ装置 | |
JP3762802B2 (ja) | コード縫付装置 | |
JP2003220289A (ja) | ミシンの生地押え装置 | |
JP4272235B2 (ja) | ベルトループ供給装置 | |
JP2012205550A (ja) | コンバインの脱穀装置 | |
CN201588073U (zh) | 一种双钮门张力针板及其压脚组合装置 | |
KR200472324Y1 (ko) | 재봉틀의 노루발작동용 무릎작동패드 | |
JP2007061272A (ja) | ミシンの布押え装置及びミシン | |
JPH1033862A (ja) | ミシンの布押え装置 | |
TWM250948U (en) | Fabric guide device for a sewing machine | |
JP2001000765A5 (ja) | ||
JP4446154B2 (ja) | ツイン型日射遮蔽装置 | |
CN213804293U (zh) | 一种自动袋贴机防跳针装置 | |
JP2012174905A5 (ja) | ||
CN210596536U (zh) | 一种电动缝纫机的折叠装置 | |
CN206521604U (zh) | 一种绣花机压脚提升机构 |