JP2009022054A - 出力回路およびチップ - Google Patents

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Abstract

【課題】相対的に低い電圧レベルのプロセスにより製造されたチップから相対的に高い電圧レベルの出力信号を生成する出力回路を提供すること。
【解決手段】制御信号論理回路と、疑似グラウンド発生回路と、出力信号発生回路とを備えた構成である。制御信号論理回路は、チップの内部論理回路から3ボルトのデータ信号を受け取り、これらの3ボルトデータ信号の関数として制御信号を生成する。疑似グラウンド発生回路は、制御信号論理回路に結合されており、制御信号論理回路により生成された制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンドと、中間出力信号とを発生する。出力信号発生回路は、疑似グラウンド発生回路に結合されており、疑似グラウンド発生回路により発生された中間出力信号の関数として、5ボルトの出力信号を発生する。疑似グラウンドを生成した結果、出力回路内の半導体装置が曝される電圧差は、常に5ボルト未満になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子回路の分野に関する。具体的には、本発明は、チップからの出力信号を駆動する出力回路に関する。
コンピュータ、電子機器、自動車のようなさまざまな装置においてあらゆる手法で用いられている電子回路を搭載するチップは、異なるさまざまなプロセスにより製造可能である。例えば、チップは、5ボルトプロセスでも製造可能であるし、3ボルトプロセスでも製造可能である。一般的にいうと、5ボルトプロセスで製造されたチップの電子装置(例えば、トランジスタ)は、3ボルトプロセスで製造されたチップの電子装置よりも、その層の厚さが大きくなる。また、これらのプロセスに差をつけるために、異なる絶縁性材料を用いることも可能である。3ボルトプロセスでは、5ボルトプロセスの場合に比べて、集積度がより高くなることになる。なぜなら、各種装置の寸法(厚さを含む)が小さくなりうるからである。
チップの製造にある特定のプロセスが用いられると、通常は、その特定のプロセスが、チップの使用法を決定することになる。例えば、5ボルトプロセスにより製造されたチップは、0ボルトおよび5ボルトの論理電圧レベルで動作することになる。同様に、3ボルトプロセスにより製造されたチップは、0ボルトおよび3ボルトの論理電圧レベルで動作することになる。チップ上の装置、例えば、CMOS(相補形金属酸化膜半導体)技術により実施されたPチャネルトランジスタにとって、このことは、そのチップが5ボルトプロセスにより製造されたか、あるいは3ボルトプロセスにより製造されたかによって、ゲート−基板間の酸化物層内で5ボルトまたは3ボルトの電圧差に曝されることを意味している。
5ボルトプロセスで製造された装置の酸化物層が5ボルトに曝されるとき(または3ボルトプロセスで製造された装置の酸化物層が3ボルトに曝されるとき)、そのような装置は、通常、チップについて期待されている寿命の間、信頼性高く動作することになる。しかし、3ボルトプロセスで製造された装置の酸化物層が5ボルトの電圧差に曝されると、この装置の酸化物層の劣化が早くなる。すると、チップ内の装置は、そのチップについて期待されている寿命よりもずっと早く故障してしまう。例えば、通常、5年の寿命が期待されている、3ボルトプロセスにより製造されたチップでも、もし5ボルトの電圧差に曝される装置を有していると、そのようなチップは、わずか2年で故障してしまうことがある。よって、このような状況に置かれると、このような3ボルトチップの信頼性は疑わしいものになる。
とはいうものの、3ボルトプロセスで製造されたものでありながら、5ボルトの出力信号を供給可能なチップによれば、いくつもの利点が得られる。チップ製造分野での現在の傾向としては、より高い集積度が可能であり、電力消費をより低く抑えることが可能であり、しかもチップのコストを下げることも可能であることを考慮して、3ボルトプロセスチップを製造するのが主流である。しかし、0ボルトおよび5ボルトの論理電圧レベルを使用するチップおよびその他の装置も依然として多数存在している。よって、5ボルトプロセスで製造されたチップとインタフェースすることができる3ボルトプロセスチップを提供するのが望ましい。このようなインタフェース実現(5ボルトの出力信号を生成すること)の障害になっているのは、3ボルトプロセスチップにおける装置の酸化物層は、5ボルトの電圧がその酸化物層に印加されると、劣化が早いということである。このように劣化が早いので、装置がチップについて期待されている予想寿命よりも早く故障してしまい、その結果、チップの信頼性を低くしているのである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、より低い電圧レベルのプロセスにより製造されたチップからより高い電圧レベルの出力信号を生成する出力回路を提供することと、そのような出力回路を備えたチップを提供することとにある。
本発明によるM電圧レベルのプロセスにより製造されたチップからN電圧レベルの(ここで、M<Nである)出力信号を生成する出力回路は、該チップから該N電圧レベルの出力信号として発生されるべきM電圧レベルのデータ信号を受け取り、該受け取ったデータ信号の関数として複数の制御信号を生成する、制御信号論理回路と、該制御信号論理回路に結合された疑似グラウンド発生回路であって、該制御信号論理回路により生成された該複数の制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンドおよび中間出力信号を発生する、疑似グラウンド発生回路と、該疑似グラウンド発生回路に結合された出力信号発生回路であって、該疑似グラウンド発生回路により発生された該中間出力信号の関数として、該N電圧レベルの出力信号を発生する、出力信号発生回路と、を備えており、そのことにより上記目的が達成される。
前記疑似グラウンド発生回路および前記出力信号発生回路は複数の半導体装置を含んでおり、該複数の半導体装置にかかる電圧差がいかなる時もNボルト未満であってもよい。
前記疑似グラウンド発生回路の前記複数の半導体装置の1つは、前記疑似グラウンドとグラウンドとの間に結合された第1トランジスタであり、該第1トランジスタは、該疑似グラウンドよりも高い電圧で飽和してもよい。
前記疑似グラウンド発生回路の前記複数の半導体装置の1つは、前記疑似グラウンドとグラウンドとの間に結合された第1トランジスタであり、該第1トランジスタは、該疑似グラウンドよりも高い電圧で飽和してもよい。
前記出力信号発生回路は、第1トランジスタおよび第2トランジスタであって、そのドレインは互いに結合されており、そのゲートは互いに結合され、かつ前記疑似グラウンド発生回路にも結合されていることにより、前記中間出力信号を受け取る、第1トランジスタおよび第2トランジスタと、そのゲートが、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタの該ドレインに結合されている、第3トランジスタと、そのゲートは前記制御信号論理回路に結合されており、そのドレインは該第3トランジスタのドレインに結合されている、第4トランジスタと、を備えている、出力回路であって、前記N電圧レベルの出力信号が、該第3トランジスタおよび該第4トランジスタのドレインにおいて発生されてもよい。
前記疑似グラウンド発生回路に結合されたMボルトイネーブル回路をさらに備えている出力回路であって、該Mボルトイネーブル回路が、該疑似グラウンド発生回路にゼロの電圧レベルおよびM電圧レベルにおいて前記中間出力信号を生成させ、かつ前記疑似グラウンドを実際のグラウンドに置き換えることによって、該出力回路がM電圧レベルの出力信号を選択的に発生できるようにしてもよい。
上記電圧レベルは、Mが3であり、Nが5であってもよい。
また、本発明によるMボルトプロセスで製造されたチップは、Mボルトのデータ出力信号を発生する、内部論理回路と、該チップの出力信号が生成される、出力接続部と、該内部論理回路と該出力接続部との間に結合された出力回路であって、該Mボルトのデータ出力信号を受け取ってNボルトのデータ出力信号を発生し、複数の半導体装置を有しており、該複数の半導体装置のそれぞれにかかる電圧差が、いかなる時にもNボルト未満である、出力回路とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
前記出力回路は、前記Mボルトのデータ出力信号を受け取り、該受け取ったMボルトのデータ出力信号の関数として複数の制御信号を生成する、制御信号論理回路と、該制御信号論理回路に結合された疑似グラウンド発生回路であって、該制御信号論理回路により生成された該複数の制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンドおよび中間出力信号を発生する、疑似グラウンド発生回路と、該疑似グラウンド発生回路に結合された出力信号発生回路であって、該疑似グラウンド発生回路により発生された該中間出力信号の関数として、該Nボルトのデータ出力信号を発生する、出力信号発生回路とを備えていてもよい。
前記疑似グラウンド発生回路は、前記出力回路の前記複数の半導体装置の1つを備えており、該半導体装置が、前記疑似グラウンドとグラウンドとの間に結合された第1トランジスタであり、該第1トランジスタが、該疑似グラウンドよりも高い電圧で飽和してもよい。
前記疑似グラウンド発生回路は、そのドレインにおいて漏れ電流を発生する第2および第3トランジスタと、前記疑似グラウンドと該第2トランジスタとの間に結合された第4トランジスタと、該疑似グラウンドと該第3トランジスタとの間に結合された第5トランジスタと、該第4トランジスタに結合された第6トランジスタと、該第5トランジスタに結合された第7トランジスタと、をさらに含んでいるチップであって、該第2、該第4および該第1トランジスタが、前記制御信号論理回路からの前記複数の制御信号中の第1制御信号に応答して、グラウンドへの第1経路を形成し、該第3、該第5および該第1トランジスタが、該複数の制御信号中の第2制御信号に応答して、グラウンドへの第2経路を形成し、前記中間出力信号が、該第2トランジスタと該第4トランジスタとの間の接続点で発生されてもよい。
前記出力信号発生回路は、第1トランジスタおよび第2トランジスタであって、そのドレインは互いに結合されており、そのゲートは互いに結合され、かつ前記疑似グラウンド発生回路にも結合されていることにより、前記中間出力信号を受け取る、第1トランジスタおよび第2トランジスタと、そのゲートが、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタの該ドレインに結合されている、第3トランジスタと、そのゲートは前記制御信号論理回路に結合されており、そのドレインは該第3トランジスタのドレインに結合されている、第4トランジスタと、を備えているチップであって、前記N電圧レベルの出力信号が、該第3トランジスタおよび該第4トランジスタのドレインにおいて発生されてもよい。
前記疑似グラウンド発生回路に結合されたMボルトイネーブル回路をさらに備えているチップであって、該Mボルトイネーブル回路が、該疑似グラウンド発生回路にゼロの電圧レベルおよびM電圧レベルにおいて前記中間出力信号を生成させ、かつ前記疑似グラウンドを実際のグラウンドに置き換えることによって、前記出力回路がMボルトのデータ出力信号を選択的に発生できてもよい。
上記電圧レベルは、Mが3であり、Nが5であってもよい。
以下に作用を説明する。
より高い電圧のプロセスで製造されたチップとインタフェースすることができながら、より高い電圧に曝されても、そこに含まれる装置が早期に劣化することのない、より低い電圧のプロセスで製造されたチップがいま必要とされている。
このような目的およびその他の目的は、M電圧レベルのプロセスで製造されたチップから、N電圧レベルの(ここで、M<Nである)出力信号を生成する出力回路を提供する本発明により達成される。この出力回路は、チップからN電圧レベルの出力信号として発生されるべきM電圧レベルのデータ信号を受け取り、受け取ったデータ信号の関数として制御信号を生成する、制御信号論理回路を備えている。疑似グラウンド発生回路は、制御信号論理回路に結合されている。疑似グラウンド発生回路は、制御信号論理回路により生成された制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンドと、中間出力信号とを発生する。出力信号発生回路は、疑似グラウンド発生回路に結合されており、疑似グラウンド発生回路により発生された中間出力信号の関数として、N電圧レベルの出力信号を発生する。本発明のある好ましい実施の形態では、疑似グラウンド発生回路および出力信号発生回路は、複数の半導体装置を含んでおり、これら複数の半導体装置にかかる電圧差は、いかなる時もNボルト未満である。
ゼロボルトを上回る疑似グラウンドを供給することによって、本発明によれば、出力回路の複数の半導体装置にかかる電圧差が、確実にいかなる時もNボルト未満とすることができる。これにより、例えば、3ボルトプロセスで製造されたチップが、他のチップ用に5ボルトレベルで出力信号を生成することを期待されている時に、装置およびチップの早期故障につながる、半導体装置の酸化物層の早期劣化を防止することができる。
上述の目的は、また、Mボルトプロセスで製造されたチップを提供する本発明の別の局面によっても達成される。このチップは、Mボルトのデータ出力信号を発生する内部論理回路と、このチップの出力信号が生成される出力接続部と、内部論理回路と出力接続部との間に結合された出力回路とを備えている。この出力回路は、Mボルトのデータ出力信号を受け取り、Nボルトのデータ出力信号を発生する。また、この出力回路は、複数の半導体装置を有している。ここで、これら複数の半導体装置のそれぞれにかかる電圧差は、いかなる時にもNボルト未満
である。
本発明のこれらの特徴、局面および利点、ならびに、その他の特徴、局面および利点は、添付の図面を参照しつつ、以下に述べる本発明の詳細な説明を読めば、さらに明らかになるであろう。
図1は、本発明のある実施の形態により構成されたチップ10のブロック図である。チップ10は、あるシステム内で他の装置または他のチップに出力信号を供給するチップであれば、どのようなタイプのものでもよい。チップ10は、このチップ10の各種機能を実行する内部論理回路12を備えている。論理回路12からの出力信号は、出力回路14および出力接続部16を通してチップ外へと伝送される。この例では、論理回路12により発生されたさまざまな出力信号に対応して、複数の出力回路14および複数の出力接続部16がチップ10上に設けられている。
本発明のこの実施の形態では、チップ10は、3ボルトプロセスで製造されたチップである。3ボルトプロセスチップは、例えば、5ボルトプロセスチップに比べて、その層の厚さが薄く、異なる複数の絶縁性材料を用いている。また、論理回路の集積度がより高くなるので、より低い電圧のプロセスが用いられることになる。なぜなら、各種装置の寸法(層の厚さを含む)が小さくなりうるからである。
異なる製造プロセスの結果、3ボルトプロセスチップ内の装置は、それらの装置の層にかかる比較的大きい電圧差に耐えられなくなる。一例として、標準的な装置20が、図2に図示されている。装置20は、基板22と、酸化物層24と、ドレイン26と、ソース28と、ゲート30とを備えている。ゲート30と基板22の底部との間に5ボルトの電圧差が生じると、もしこの装置が3ボルトプロセスで製造されたものであるなら、酸化物層24は劣化を被ることになる。3ボルトプロセスチップ10内の装置は、通常は、しばらくの間なら5ボルトの電圧差でも動作可能ではあるというものの、そのような劣化の結果、装置は、チップについて期待されている予想寿命よりも早く故障してしまう。このため、従来の3ボルトプロセスチップ10は、5ボルトで動作させると信頼性が低かったのである。しかし、3ボルトプロセスチップから5ボルトの出力信号を生成するのが望ましい事例も依然として数多くある。なぜなら、その他多くのチップは、5ボルトの信号で動作し続けており、他のソースからの入力信号も同一レベルであることを要求するからである。
本発明は、3ボルトプロセスで製造されたチップから5ボルトの信号を出力信号として供給するというこの問題を解決する。図3は、本発明による出力回路14を図示する模式図である。チップ10の残りの部分と同様に、この出力回路14もまた、3ボルトプロセスにより製造される。
出力回路14は、この出力回路14が出力接続部16への出力信号を駆動できるようにする出力イネーブル信号(oen_n)を受け取る。この出力信号は、論理回路12により発生された出力データ信号(Dout)から形成される。好ましい実施の形態を述べる以下の説明では、低電圧レベルは論理ローの信号を表すものとし、高電圧レベルは論理ハイの信号を表すものとする。しかし、本発明の他の実施の形態では、ハイおよびローの信号について逆の論理表現を用いてもよい。
以下の説明から明らかになるように、本発明の構成によれば、出力回路中のPチャネル装置またはNチャネル装置のいずれの酸化物も、5ボルトの電圧差に曝されないようにすることができる。これにより、これらの装置が早期に劣化したり、故障したりするのを防止することができるので、チップ10の信頼性を高めることができる。
本発明では、0ボルトではなく1ボルトに維持される「疑似グラウンド」(すなわち仮想グラウンド)を生成することによって、これらの装置の酸化物が5ボルトの電圧差に曝されることを防止する。ノード34に位置する疑似グラウンドを生成するために、一対のPチャネルトランジスタP36およびP361が用いられる。これらのトランジスタP36およびP361のソースは、それぞれ5ボルトであり、ゲートは3ボルトである。よって、これらのトランジスタP36およびP361は、オンにはなるが、完全にオンになるわけではない。したがって、これらのトランジスタP36およびP361からの漏れ電流が、PチャネルトランジスタP5およびP6に与えられることになる。
実際のグラウンドに至る2つの経路が設けられる。一方の経路は、トランジスタP36、N8およびN9を含んでいる(ここで「N」は、Nチャネルトランジスタを表す)。もう一方の経路は、トランジスタP361、N7およびN9を含んでいる。この疑似グラウンドの生成に関し、2つの異なる論理レベルをもつデータ出力信号に対する出力回路14の動作を、以下の記載によってさらに詳しく説明する。
出力回路14は、出力イネーブル信号oen_nがローレベル(0ボルト)である時、チップからの出力信号Doutを駆動可能となる。出力データ信号Doutは、Dout入力における電圧が0ボルトである時には、論理ローレベルであり、Dout入力における電圧が3ボルトである時には、論理ハイレベルである。ここで、出力データ信号Doutは論理ローレベル(0ボルト)であり、出力回路14はイネーブルされているものとする(oen_n=0ボルト)。これにより、NANDゲートND1への第1の入力はローとなり、インバータI3の出力に結合された第2の入力は、ハイとなる。
NANDゲートND1の出力はハイになり、インバータI2により受け取られる。すると、インバータI2は、ローの信号を発生する。インバータI2の出力は、別のインバータI4の入力に接続され、NチャネルトランジスタN8のゲートにも接続される。トランジスタN8のゲートにおいて受け取られたローの信号は、このトランジスタをオフする。別のNチャネルトランジスタN7はインバータI4の出力に結合されているので、そのゲートにおいてこのインバータI4から、ハイレベルの信号(3ボルト)を受け取る。この結果、トランジスタN7はオンする。
グラウンドへのある経路は、トランジスタP361、N7およびN9により形成されている。トランジスタN9のドレインとゲートは互いに結合されている。トランジスタN9は、1ボルトの電圧がノード34に到達すると同時に、飽和モードに入るように設計されている。よって、ノード34における電圧は、1ボルトに保持され、この電圧が、トランジスタN7およびN9によってトランジスタP361のソースにおける電圧5ボルトからプルダウンされる時に、疑似グラウンドを作る。
トランジスタN8はオフであるので、ノード36における電圧は、5ボルトになる。PチャネルトランジスタP6のゲートも5ボルトになる。その結果、このトランジスタP6もオフする。
ノード38における電圧も1ボルトになる。なぜなら、トランジスタN7によりプルダウンされるからである。よって、1ボルトの電圧が、PチャネルトランジスタP5、PチャネルトランジスタP30およびNチャネルトランジスタN29のゲートに存在することになる。これらのゲートが1ボルトであることにより、PチャネルトランジスタP5およびP30はオンし、NチャネルトランジスタN29はオフする。よって、PチャネルトランジスタP11のゲートが接続されているノード40における電圧は、5ボルトになる。PチャネルトランジスタP11のゲートに5ボルトが存在しているので、このトランジスタはオフする。
出力データ信号Doutおよび出力イネーブル信号oen_nがローレベルであるので、NORゲートNR1の出力は論理ハイになる。この信号は、インバータI26により反転され、第2のインバータI27により再び反転される。その結果、NチャネルトランジスタN12のゲートは、論理ハイの信号(3ボルト)を受け取る。これにより、NチャネルトランジスタN12がオンする。
PチャネルトランジスタP11はオフであり、NチャネルトランジスタN12はオンであるので、ノード42における出力信号の値は、0ボルトとなり、論理ローの信号となる。この出力信号が出力接続部16へと供給されることにより、オフチップ接続を形成する。
以上の説明から明らかなように、出力回路14においてオンであるトランジスタのいずれも、時間の経過と共にトランジスタの酸化物層の比較的早期の劣化をもたらす、5ボルトのゲート−基板間電圧差を被ることはない。そのかわり、最大電圧差は4ボルトになる。なぜなら、オンであるこれらのトランジスタのゲートに存在する最小電圧は、0ボルトではなく、1ボルトであるからである。
以下に、論理ハイレベルの出力信号を生成する、本発明による出力回路の動作を説明する。出力データ信号Doutは論理ハイレベル(3ボルト)であり、出力回路14はイネーブルされている(oen_n=0ボルト)ものとする。これにより、NANDゲートND1への第1の入力はハイとなり、インバータI3の出力に結合された第2の入力は、ハイとなる。
NANDゲートND1へのこれら2つのハイ入力により、NANDゲートND1は、インバータI2により受け取られるローレベルの出力信号を発生する。インバータI2のハイ出力が、NチャネルトランジスタN8をオンする。インバータI2からのハイレベルの信号は、インバータI4により、NチャネルトランジスタN7のゲートに与えられるローレベルの信号へと再び反転される。これにより、このトランジスタはオフする。
グラウンドへのある経路は、この場合、トランジスタP36、N8およびN9により形成されている。前述したように、トランジスタN9は、1ボルトの電圧がノード34に到達すると同時に、飽和モードに入るように設計されている。よって、ノード34における電圧は、1ボルトに保持され、この電圧が、トランジスタN8およびN9によってトランジスタP36のソースにおける電圧5ボルトからプルダウンされる時に、疑似グラウンドを作る。
トランジスタN8はオンであるので、ノード36における電圧は、トランジスタN8によるプルダウンにより、1ボルトになる。PチャネルトランジスタP6のゲートも1ボルトになる。その結果、このトランジスタP6もオンする。
ノード38における電圧は、5ボルトになる。なぜなら、NチャネルトランジスタN7がオフであるからである。よって、5ボルトの電圧が、PチャネルトランジスタP5、PチャネルトランジスタP30およびNチャネルトランジスタN29のゲートに存在することになる。これらのゲートが5ボルトであることにより、PチャネルトランジスタP5およびP30はオフし、NチャネルトランジスタN29はオンする。(N29のソースに接続されている)ノード34における疑似グラウンド電圧が1ボルトに維持されるので、この1ボルトの電圧は、現在オンであるNチャネルトランジスタN29のドレインにも存在することになる。よって、PチャネルトランジスタP11のゲートが接続されているノード40における電圧は、1ボルトになる。PチャネルトランジスタP11のゲートに1ボルトの電圧が存在しているので、このトランジスタはオンする。
出力データ信号Doutおよび出力イネーブル信号oen_nがローレベルであるので、NORゲートNR1の出力は論理ローになる。この信号は、インバータI26により反転され、第2のインバータI27により再び反転される。その結果、NチャネルトランジスタN12のゲートは、論理ローの信号(3ボルト)を受け取る。これにより、NチャネルトランジスタN12がオフする。
PチャネルトランジスタP11はオンであり、NチャネルトランジスタN12はオフであるので、ノード42における出力信号の値は、5ボルトとなり、論理ハイの信号となる。この出力信号が出力接続部16へと供給される。
5ボルトの電圧レベルで論理ハイのデータ出力信号が生成されるこの場合もまた、出力回路14においてオンであるトランジスタのいずれも、時間の経過と共にトランジスタの酸化物層の比較的早期の劣化をもたらす、5ボルトのゲート−基板間電圧差を被ることはない。そのかわり、最大電圧差はここでも4ボルトになる。なぜなら、これらのトランジスタのゲートに存在する最小電圧は、0ボルトではなく、1ボルトであるからである。
ここで説明されている実施の形態において設けられているNチャネルトランジスタN24は、3ボルトの論理ハイデータ出力信号が出力接続部において生成されるべきときには、ノード34に真のグラウンドを与えるはたらきをする。この場合、トランジスタP361、P6、P5、P36、P30およびP11のソースには、5ボルトではなく3ボルトの電圧が供給されている。NチャネルトランジスタN24は、通常はオフであるが、3ボルトの論理ハイ信号が出力回路により生成される時には、信号en3vによりイネーブルされる。よって、グラウンドへの2つの経路は、P36、N8およびN24と、P361、N7およびN24となる。
本発明による出力回路14は、図3に破線で示されているように、論理的にはいくつかの異なる機能ブロックに分割されうる。第1のブロックは、チップから5ボルトの出力信号として発生されるべき3ボルトのデータ信号を受け取り、受け取ったデータ信号の関数として制御信号を生成する、制御信号論理回路15である。疑似グラウンド発生回路17は、制御信号論理回路15に結合されている。制御信号論理回路15からの制御信号は、NチャネルトランジスタN7およびN8に結合され、これらのトランジスタのオン/オフを制御する。疑似グラウンド発生回路17は、制御信号論理回路15により生成された制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンドを(ノード34に)発生し、中間出力信号を発生する。
第3の機能ブロックは、疑似グラウンド発生回路17に結合された出力信号発生回路19である。この出力信号発生回路19は、疑似グラウンド発生回路17により発生された中間出力信号の関数として、5ボルトの出力信号を発生する。これらの中間出力信号は、PチャネルトランジスタP30およびNチャネルトランジスタN29のゲートにおいて、出力信号発生回路19により受け取られる。
図4は、図3の実施の形態に類似した本発明の別の実施の形態を図示している。ただ、図4の実施の形態では、Nチャネル装置N31およびN32が、図3の出力回路のPチャネル装置P36およびP361の機能を代行している。Nチャネル装置N31では、そのドレインおよびゲートには3ボルトの電圧が印加されている。Nチャネル装置N31のソースは、Nチャネル装置N32のゲートおよびドレインに結合されている。Nチャネル装置N32のソースは、Nチャネル装置N9のドレインおよびゲートに接続されている。Nチャネル装置N31、N32およびN9は、出力回路14の動作全体を通して1ボルトの疑似グラウンドを維持する。
図3のそれぞれの装置の脇に記入されている比は、本発明の現在説明している実施の形態における特定のゲートのサイズを記述している。最初の数(例えば、N12の400)は、ゲートの幅を表しており、2番目の数(例えば、N12の1.4)は、ゲートの長さを表している。ただし、図3に掲げられている比率は単に一例を示すものにすぎない。したがって、本発明の範囲を超えることなく、これらの装置について、その他の比率を用いることも可能である。
なお、上述した3ボルトプロセスおよび5ボルトのデータ出力信号は、一例を示すものにすぎない。よって、チップは、上記実施の形態について説明のために採用した3ボルトおよび5ボルトの値に限定されることなく、異なる電圧レベルのプロセスにより製造可能であり、異なる電圧レベルの出力信号を生成することも可能である。
以上に、本発明を詳細に説明し、その一例を述べたが、以上の説明は単なる例示を目的とするものにすぎず、限定を意図しているものではないこと、および本発明の精神および範囲は、添付の請求の範囲の文言によってのみ限定されることは理解されたい。
(発明の効果)
このように、本発明の出力回路によれば、3ボルトプロセスで製造されながら、5ボルトの装置とインタフェースすることができ、しかも高い信頼性を維持できるチップを得ることができるという効果が得られる。なぜなら、本発明によるチップ内の装置はいずれも、それらの装置内の酸化物層を劣化させる5ボルトの電圧差に曝されることがないからである。
本発明により構成されたチップのブロック図である。 半導体装置の断面図である。 本発明のある実施の形態により構成された出力回路の模式図である。 本発明の別の実施の形態により構成された出力回路の模式図である。
符号の説明
10 チップ
12 内部論理回路
14 出力回路
15 制御信号論理回路
16 出力接続部
17 疑似グラウンド発生回路
19 出力信号発生回路

Claims (17)

  1. M電圧レベルのプロセスにおいて製造されたチップからN電圧レベルの出力信号を生成する出力回路であって、Mは、N未満であり、
    該出力回路は、
    該チップから該N電圧レベルの出力信号として発生されるべきM電圧レベルのデータ信号を受け取る制御信号論理回路であって、該受け取ったデータ信号の関数として複数の制御信号を生成する制御信号論理回路と、
    該制御信号論理回路に結合された疑似グラウンド発生回路であって、該制御信号論理回路によって生成された該複数の制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンド電圧および少なくとも1つの中間信号を発生する疑似グラウンド発生回路と、
    該疑似グラウンド発生回路に結合された出力信号発生回路であって、該疑似グラウンド発生回路によって発生された該少なくとも1つの中間信号の関数として、該N電圧レベルの出力信号を発生する出力信号発生回路と
    を備えており、
    該出力信号発生回路は、複数の半導体装置を含んでおり、該複数の半導体装置のゲート−基板間の電圧差は、Nボルトと該疑似グラウンド電圧との差を越えず、
    該出力回路は、
    該疑似グラウンド発生回路に結合されたMボルトイネーブル回路をさらに備えており、
    該Mボルトイネーブル回路は、該疑似グラウンド発生回路にゼロの電圧レベルおよびM電圧レベルにおいて該少なくとも1つの中間信号を生成させることと、該疑似グラウンド電圧を実際のグラウンドに置き換えることとによって、該出力回路がM電圧レベルの出力信号を選択的に発生できるようにする、出力回路。
  2. 前記疑似グラウンド発生回路は、複数の半導体装置を含んでおり、該疑似グラウンド発生回路と前記出力信号発生回路との両方に含まれている複数の半導体装置にかかる電圧差がいかなるときもNボルト未満である、請求項1に記載の出力回路。
  3. 前記疑似グラウンド発生回路の前記複数の半導体装置のうちの1つは、前記疑似グラウンド電圧とグラウンドとの間に結合された第1トランジスタであり、該第1トランジスタは、該疑似グラウンド電圧よりも高い電圧で飽和する、請求項2に記載の出力回路。
  4. 前記疑似グラウンド発生回路の前記複数の半導体装置は、第2トランジスタおよび第3トランジスタであって、該第2トランジスタおよび該第3トランジスタのドレインにおいて漏れ電流を発生する第2トランジスタおよび第3トランジスタと、前記疑似グラウンド電圧と該第2トランジスタとの間に結合された第4トランジスタと、該疑似グラウンド電圧と該第3トランジスタとの間に結合された第5トランジスタと、該第4トランジスタに結合された第6トランジスタと、該第5トランジスタに結合された第7トランジスタとを含んでおり、
    該第2トランジスタ、該第4トランジスタおよび該第1トランジスタは、前記制御信号論理回路からの前記複数の制御信号のうちの第1制御信号に応答して、グラウンドへの第1経路を形成し、該第3トランジスタ、該第5トランジスタおよび該第1トランジスタは、該複数の制御信号のうちの第2制御信号に応答して、グラウンドへの第2経路を形成し、
    前記少なくとも1つの中間信号は、該第2トランジスタと該第4トランジスタとの間の接続点で発生される、請求項3に記載の出力回路。
  5. 前記出力信号発生回路は、
    第1トランジスタおよび第2トランジスタであって、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのドレインは互いに結合されており、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのゲートは、互いに結合されていて、かつ前記疑似グラウンド発生回路にも結合されていることにより、前記少なくとも1つの中間信号を受け取る、第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
    第3トランジスタであって、該第3トランジスタのゲートは、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタの該ドレインに結合されている、第3トランジスタと、
    第4トランジスタであって、該第4トランジスタのゲートは、前記制御信号論理回路に結合されており、該第4トランジスタのドレインは、該第3トランジスタのドレインに結合されている、第4トランジスタと
    を備えており、
    前記N電圧レベルの出力信号が、該第3トランジスタおよび該第4トランジスタのドレインにおいて発生される、請求項2に記載の出力回路。
  6. Mが3であり、Nが5である、請求項1に記載の出力回路。
  7. M電圧レベルプロセスにおいて製造されたチップであって、
    M電圧レベルのデータ出力信号を発生する内部論理回路と、
    出力接続部であって、該出力接続部において該チップの出力信号が生成される、出力接続部と、
    該内部論理回路と該出力接続部との間に結合された出力回路であって、該出力回路は、該M電圧レベルのデータ出力信号を受け取り、N電圧レベルのデータ出力信号を発生し、複数の半導体装置を有しており、該複数の半導体装置のそれぞれにかかる電圧差は、いかなるときにもNボルト未満である、出力回路と
    を備えており、
    該出力回路は、
    該M電圧レベルのデータ出力信号を受け取る制御信号論理回路であって、該受け取ったM電圧レベルのデータ出力信号の関数として複数の制御信号を生成する制御信号論理回路と、
    該制御信号論理回路に結合された疑似グラウンド発生回路であって、該制御信号論理回路によって生成された該複数の制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンド電圧および少なくとも1つの中間信号を発生する疑似グラウンド発生回路と、
    該疑似グラウンド発生回路に結合された出力信号発生回路であって、該疑似グラウンド発生回路によって発生された該少なくとも1つの中間信号の関数として、該N電圧レベルのデータ出力信号を発生する出力信号発生回路と
    を備えており、
    該複数の半導体装置のゲート−基板間の電圧差が、Nボルトと該疑似グラウンド電圧との差を越えず、
    該チップは、
    該疑似グラウンド発生回路に結合されたMボルトイネーブル回路をさらに備えており、
    該Mボルトイネーブル回路は、該疑似グラウンド発生回路にゼロの電圧レベルおよびM電圧レベルにおいて該中間信号を生成させることと、該疑似グラウンド電圧を実際のグラウンドに置き換えることとによって、該出力回路がM電圧レベルのデータ出力信号を選択的に発生できるようにする、チップ。
  8. 前記疑似グラウンド発生回路は、前記出力信号発生回路の半導体装置に接続されており、前記疑似グラウンド電圧とグラウンドとの間に結合された第1トランジスタを含んでおり、該第1トランジスタは、該疑似グラウンド電圧よりも高い電圧で飽和する、請求項7に記載のチップ。
  9. 前記疑似グラウンド発生回路が、第2トランジスタおよび第3トランジスタであって、該第2トランジスタおよび第3トランジスタのドレインにおいて漏れ電流を発生する第2トランジスタおよび第3トランジスタと、前記疑似グラウンド電圧と該第2トランジスタとの間に結合された第4トランジスタと、該疑似グラウンド電圧と該第3トランジスタとの間に結合された第5トランジスタと、該第4トランジスタに結合された第6トランジスタと、該第5トランジスタに結合された第7トランジスタとをさらに含んでおり、
    該第2トランジスタ、該第4トランジスタおよび該第1トランジスタは、前記制御信号論理回路からの前記複数の制御信号のうちの第1制御信号に応答して、グラウンドへの第1経路を形成し、該第3トランジスタ、該第5トランジスタおよび該第1トランジスタは、該複数の制御信号のうちの第2制御信号に応答して、グラウンドへの第2経路を形成し、
    前記中間信号は、該第2トランジスタと該第4トランジスタとの間の接続点で発生される、請求項8に記載のチップ。
  10. 前記出力信号発生回路は、
    第1トランジスタおよび第2トランジスタであって、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのドレインは互いに結合されており、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのゲートは互いに結合されていて、かつ前記疑似グラウンド発生回路にも結合されていることにより、前記中間信号を受け取る、第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
    第3トランジスタであって、該第3トランジスタのゲートは、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタの該ドレインに結合されている、第3トランジスタと、
    第4トランジスタであって、該第4トランジスタのゲートは前記制御信号論理回路に結合されており、該第4トランジスタのドレインは該第3トランジスタのドレインに結合されている、第4トランジスタと
    を備えており、
    前記N電圧レベルの出力信号は、該第3トランジスタおよび該第4トランジスタのドレインにおいて発生される、請求項7に記載のチップ。
  11. Mが3であり、Nが5である、請求項7に記載のチップ。
  12. M電圧レベルのプロセスにおいて製造されたチップからN電圧レベルの出力信号を生成する出力回路であって、Mは、N未満であり、
    該出力回路は、
    該チップから該N電圧レベルの出力信号として発生されるべきM電圧レベルのデータ信号を受け取る制御信号論理回路であって、該受け取ったデータ信号の関数として複数の制御信号を生成する制御信号論理回路と、
    該制御信号論理回路に結合された疑似グラウンド発生回路であって、該制御信号論理回路によって生成された該複数の制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンド電圧および少なくとも1つの中間信号を発生する疑似グラウンド発生回路と、
    該疑似グラウンド発生回路に結合された出力信号発生回路であって、該疑似グラウンド発生回路によって発生された該少なくとも1つの中間信号の関数として、該N電圧レベルの出力信号を発生する出力信号発生回路と
    を備えており、
    該出力信号発生回路は、複数の半導体装置を含んでおり、該複数の半導体装置のゲート−基板間の電圧差は、Nボルトと該疑似グラウンド電圧との差を越えず、
    該疑似グラウンド発生回路は、複数の半導体装置を含んでおり、該疑似グラウンド発生回路と該出力信号発生回路との両方に含まれている複数の半導体装置にかかる電圧差がいかなるときもNボルト未満であり、
    該出力信号発生回路は、
    第1トランジスタおよび第2トランジスタであって、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのドレインは互いに結合されており、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのゲートは、互いに結合されていて、かつ該疑似グラウンド発生回路にも結合されていることにより、該少なくとも1つの中間信号を受け取る、第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
    第3トランジスタであって、該第3トランジスタのゲートは、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタの該ドレインに結合されている、第3トランジスタと、
    第4トランジスタであって、該第4トランジスタのゲートは、該制御信号論理回路に結合されており、該第4トランジスタのドレインは、該第3トランジスタのドレインに結合されている、第4トランジスタと
    を備えており、
    該N電圧レベルの出力信号が、該第3トランジスタおよび該第4トランジスタのドレインにおいて発生される、出力回路。
  13. 前記疑似グラウンド発生回路に結合されたMボルトイネーブル回路をさらに備えており、
    該Mボルトイネーブル回路は、該疑似グラウンド発生回路にゼロの電圧レベルおよびM電圧レベルにおいて前記少なくとも1つの中間信号を生成させることと、前記疑似グラウンド電圧を実際のグラウンドに置き換えることとによって、前記出力回路がM電圧レベルの出力信号を選択的に発生できるようにする、請求項12に記載の出力回路。
  14. Mが3であり、Nが5である、請求項12に記載の出力回路。
  15. M電圧レベルプロセスにおいて製造されたチップであって、
    M電圧レベルのデータ出力信号を発生する内部論理回路と、
    出力接続部であって、該出力接続部において該チップの出力信号が生成される、出力接続部と、
    該内部論理回路と該出力接続部との間に結合された出力回路であって、該出力回路は、該M電圧レベルのデータ出力信号を受け取り、N電圧レベルのデータ出力信号を発生し、複数の半導体装置を有しており、該複数の半導体装置のそれぞれにかかる電圧差は、いかなるときにもNボルト未満である、出力回路と
    を備えており、
    該出力回路は、
    該M電圧レベルのデータ出力信号を受け取る制御信号論理回路であって、該受け取ったM電圧レベルのデータ出力信号の関数として複数の制御信号を生成する制御信号論理回路と、
    該制御信号論理回路に結合された疑似グラウンド発生回路であって、該制御信号論理回路によって生成された該複数の制御信号の関数として、ゼロボルトを上回る疑似グラウンド電圧および少なくとも1つの中間信号を発生する疑似グラウンド発生回路と、
    該疑似グラウンド発生回路に結合された出力信号発生回路であって、該疑似グラウンド発生回路によって発生された該少なくとも1つの中間信号の関数として、該N電圧レベルのデータ出力信号を発生する出力信号発生回路と
    を備えており、
    該複数の半導体装置のゲート−基板間の電圧差が、Nボルトと該疑似グラウンド電圧との差を越えず、
    該出力信号発生回路は、
    第1トランジスタおよび第2トランジスタであって、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのドレインは互いに結合されており、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタのゲートは互いに結合されていて、かつ該疑似グラウンド発生回路にも結合されていることにより、該中間信号を受け取る、第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
    第3トランジスタであって、該第3トランジスタのゲートは、該第1トランジスタおよび該第2トランジスタの該ドレインに結合されている、第3トランジスタと、
    第4トランジスタであって、該第4トランジスタのゲートは該制御信号論理回路に結合されており、該第4トランジスタのドレインは該第3トランジスタのドレインに結合されている、第4トランジスタと
    を備えており、
    該N電圧レベルの出力信号は、該第3トランジスタおよび該第4トランジスタのドレインにおいて発生される、チップ。
  16. 前記疑似グラウンド発生回路に結合されたMボルトイネーブル回路をさらに備えており、
    該Mボルトイネーブル回路は、該疑似グラウンド発生回路にゼロの電圧レベルおよびM電圧レベルにおいて前記中間信号を生成させることと、前記疑似グラウンド電圧を実際のグラウンドに置き換えることとによって、前記出力回路がM電圧レベルのデータ出力信号を選択的に発生できるようにする、請求項15に記載のチップ。
  17. Mが3であり、Nが5である、請求項15に記載のチップ。
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