JP2009021961A - 電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用acケーブル - Google Patents
電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用acケーブル Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 電力線通信用フィルタ回路及び電力線通信装置において、減衰量を大きく確保すると共に広帯域化されたフィルタ特性を得ること。
【解決手段】 電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置に用いる電力線通信用フィルタ回路Fであって、電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路3と電力線との間に、周波数特性における共振点の異なる複数のコモンモードチョークフィルタ7が直列に接続されて設けられている。これにより、複数のコモンモードチョークフィルタの互いのフィルタ特性が合成されて、減衰量を大きく確保した状態で広帯域化することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置に用いる電力線通信用フィルタ回路Fであって、電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路3と電力線との間に、周波数特性における共振点の異なる複数のコモンモードチョークフィルタ7が直列に接続されて設けられている。これにより、複数のコモンモードチョークフィルタの互いのフィルタ特性が合成されて、減衰量を大きく確保した状態で広帯域化することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電力線通信においてコモンモード電流を抑制して漏洩電磁界の抑制を図る電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用ACケーブルに関する。
近年、一般家屋等の建物内に配線されている電力線を介して通信機器間のデータ通信を行う電力線通信(PLC:Power Line Communication)が検討され、一部実施されている。この電力線通信では、通信時に電力線から屋内に電波が漏れる漏洩電磁界の問題があり、特に線路にコモンモード電流が発生すると漏洩電磁界が発生することがわかっている。
また、電力線通信における電波漏れに関しては、LCL(縦電圧変換損)という概念がある。このLCLは、線路の平衡度を表すパラメータであり、線路から放射される妨害波のレベルに直接的に影響する極めて重要な特性である。具体的には、LCLが小さくなれば、電波漏れは増加する傾向にあり、日本の一般家屋では、LCLが平均30dB程度であり、最も悪い環境では、99%でLCLが16dB程度になると考えられている。
このため、従来、このような電波漏れを抑制する技術が種々提案されている。
このため、従来、このような電波漏れを抑制する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1では、モデム本体と入出力端との間にコモンモードフィルタを設けた電力線通信用モデムが提案されている。この技術では、モデムにコモンモードフィルタを設けて、電力線やケーブルに発生するコモンモード電流によるコモンモードノイズを抑制しようとするものである。
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
特許文献1の技術では、電力線通信装置のモデムにコモンモードチョークフィルタを設けてコモンモード電流を抑圧しているが、コモンモードチョークフィルタのフィルタ特性には次のような問題がある。すなわち、コモンモードチョークフィルタの周波数特性において、図8に示すように、コモンモードを広帯域に削除する設定にすると(Q値を小さくする。:図中の符号A)、減衰量が小さくなってしまい、逆にコモンモードの減衰量を多く設定する(Q値を大きくする。:図中の符号B)と、帯域が狭くなってしまう不都合があった。
特許文献1の技術では、電力線通信装置のモデムにコモンモードチョークフィルタを設けてコモンモード電流を抑圧しているが、コモンモードチョークフィルタのフィルタ特性には次のような問題がある。すなわち、コモンモードチョークフィルタの周波数特性において、図8に示すように、コモンモードを広帯域に削除する設定にすると(Q値を小さくする。:図中の符号A)、減衰量が小さくなってしまい、逆にコモンモードの減衰量を多く設定する(Q値を大きくする。:図中の符号B)と、帯域が狭くなってしまう不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、減衰量を大きく確保すると共に広帯域化されたフィルタ特性を有する電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用ACケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明の電力線通信用フィルタ回路は、電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置に用いる電力線通信用フィルタ回路であって、電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路と電力線との間に、周波数特性における共振点の異なる複数のコモンモードチョークフィルタが直列に接続されて設けられていることを特徴とする。
この電力線通信用フィルタ回路では、電力線通信回路と電力線との間に、周波数特性における共振点の異なる複数のコモンモードチョークフィルタが直列に接続されているので、複数のコモンモードチョークフィルタの互いのフィルタ特性が合成されて、減衰量を大きく確保した状態で広帯域化することができる。
また、本発明の電力線通信用フィルタ回路は、複数の前記コモンモードチョークフィルタが、互いにQ値の異なるものであることを特徴とする。すなわち、この電力線通信用フィルタ回路では、複数のコモンモードチョークフィルタが、互いにQ値の異なるものであるので、Q値の低い広帯域のものとQ値の高い狭帯域のものとを組み合わせて多様なフィルタ特性を得ることができる。なお、Q値は、コモンモードチョークフィルタの磁性材料、コア形状、リード線の巻き数及び電流容量などにより変わるため、これらを任意に設定することで、異なるQ値のコモンモードチョークフィルタを容易に組み合わせることができる。また、装置本体内に内蔵された電力線通信回路及びコンセントプラグの一方側に実装したコモンモードチョークフィルタで広帯域に減衰させると共に、その他方側に実装した狭帯域のコモンモードチョークフィルタで固有の問題について調整することも可能になる。例えば、アマチュア無線などの部分的な帯域に対応する狭帯域のコモンモードチョークフィルタをコンセントプラグに実装しても構わない。
本発明の電力線通信装置は、電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置であって、電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路と、上記本発明の電力線通信用フィルタ回路と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明の電力線通信装置は、前記電力線通信回路と電力線とを接続するACケーブルを備え、前記ACケーブルが、前記電力線のコンセントジャックに接続可能であると共に複数の前記コモンモードチョークフィルタのうち一部を内蔵したコンセントプラグを備えていることを特徴とする。すなわち、この電力線通信装置では、一カ所に複数のコモンモードチョークフィルタを実装する場合は実装面積が大きくなって装置形状が大きくなるのに比べて、この電力線通信装置では、コンセントプラグに複数のコモンモードチョークフィルタのうち一部が内蔵されているので、実装箇所を分散することで、個別の実装面積を削減することができる。したがって、装置形状の大型化を抑制することができる。
さらに、本発明の電力線通信装置は、前記コンセントプラグに、前記コモンモードチョークフィルタのうち低周波側に共振点を有するものが内蔵されていることを特徴とする。すなわち、この電力線通信装置では、コモンモードチョークフィルタのうち低周波側に共振点を有するものがコンセントプラグに内蔵されるので、ACケーブルの持つインダクタンス成分の影響を受け難く調整が不要になるメリットがある。
また、本発明の電力線通信装置は、前記コンセントプラグに、前記コモンモードチョークフィルタのうち高周波側に共振点を有するものが内蔵されていることを特徴とする。すなわち、この電力線通信装置では、コモンモードチョークフィルタのうち電波が漏洩しやすい高周波側に共振点を有するものがコンセントプラグに内蔵されるので、ACケーブルの先端で整合が取れ易くなり、ACケーブルからの漏洩電波を抑制することができる。
なお、コンセントプラグに搭載するコモンモードチョークフィルタは、電力線通信の利用周波数帯に応じて使い分けることが好ましい。
なお、コンセントプラグに搭載するコモンモードチョークフィルタは、電力線通信の利用周波数帯に応じて使い分けることが好ましい。
本発明の電力線通信用ACケーブルは、電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置の電力線通信回路と電力線とを接続する電力線通信用ACケーブルであって、前記電力線のコンセントジャックに接続可能であるコンセントプラグと、前記コンセントプラグに内蔵された上記本発明の電力線通信用フィルタ回路と、を備えていることを特徴とする。すなわち、この電力線通信用ACケーブルでは、コンセントプラグに複数のコモンモードチョークフィルタの全てが内蔵されているので、電力線通信回路が内蔵される装置本体の小型化を図ることができる。したがって、小型化した装置本体の回路基板にコモンモードチョークフィルタの実装領域が確保できない場合などに好適である。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用ACケーブルによれば、電力線通信回路と電力線との間に、周波数特性における共振点の異なる複数のコモンモードチョークフィルタが直列に接続されているので、複数のコモンモードチョークフィルタの互いのフィルタ特性が合成されて、減衰量を大きく確保した状態で広帯域化することができる。したがって、コモンモード電流に対して広域に大きな減衰量で対応可能なフィルタ機能を有する電力線通信装置及び電力線通信用ACケーブルを得ることができる。
すなわち、本発明に係る電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用ACケーブルによれば、電力線通信回路と電力線との間に、周波数特性における共振点の異なる複数のコモンモードチョークフィルタが直列に接続されているので、複数のコモンモードチョークフィルタの互いのフィルタ特性が合成されて、減衰量を大きく確保した状態で広帯域化することができる。したがって、コモンモード電流に対して広域に大きな減衰量で対応可能なフィルタ機能を有する電力線通信装置及び電力線通信用ACケーブルを得ることができる。
以下、本発明に係る電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用ACケーブルの第1実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。
本実施形態の電力線通信装置1は、図1及び図2に示すように、例えば一般家屋等の建物における壁W内に配設された電力線Lに壁Wのコンセントジャック2を介して接続されデータ通信を行うものである。この電力線通信装置1は、電力線通信による受送信機能を有するモデムの電力線通信回路3を内蔵した装置本体4と、装置本体4に接続され電力線通信回路3と電力線Lとを接続するACケーブル5と、電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路3と電力線Lとの間に設けられた電力線通信用フィルタ回路Fと、を備えている。なお、電力線通信装置1は、電力線Lを介して電力の供給も受けている。
本実施形態の電力線通信装置1は、図1及び図2に示すように、例えば一般家屋等の建物における壁W内に配設された電力線Lに壁Wのコンセントジャック2を介して接続されデータ通信を行うものである。この電力線通信装置1は、電力線通信による受送信機能を有するモデムの電力線通信回路3を内蔵した装置本体4と、装置本体4に接続され電力線通信回路3と電力線Lとを接続するACケーブル5と、電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路3と電力線Lとの間に設けられた電力線通信用フィルタ回路Fと、を備えている。なお、電力線通信装置1は、電力線Lを介して電力の供給も受けている。
上記電力線通信用フィルタ回路Fは、電力線通信回路3と電力線Lとの間に、周波数特性における共振点の異なる2つのコモンモードチョークフィルタ7が直列に接続されて設けられている。
そして、上記ACケーブル5は、電力線Lのコンセントジャック2に接続可能であると共に2つのコモンモードチョークフィルタ7のうち一方を内蔵したコンセントプラグ8と、コンセントプラグ8と装置本体4を接続するACケーブル本体6とを備えている。
そして、上記ACケーブル5は、電力線Lのコンセントジャック2に接続可能であると共に2つのコモンモードチョークフィルタ7のうち一方を内蔵したコンセントプラグ8と、コンセントプラグ8と装置本体4を接続するACケーブル本体6とを備えている。
また、上記電力線通信回路3の回路基板には、2つのコモンモードチョークフィルタ7のうち他方が実装されている。
上記コンセントプラグ8には、2つのコモンモードチョークフィルタ7のうち低周波側に共振点を有するもの又は高周波側に共振点を有するものが内蔵されている。これらコンセントプラグ8に搭載するコモンモードチョークフィルタ7は、電力線通信の利用周波数帯に応じて設定される。
上記コンセントプラグ8には、2つのコモンモードチョークフィルタ7のうち低周波側に共振点を有するもの又は高周波側に共振点を有するものが内蔵されている。これらコンセントプラグ8に搭載するコモンモードチョークフィルタ7は、電力線通信の利用周波数帯に応じて設定される。
上記コンセントプラグ8は、図2に示すように、電力線Lの一対のコンセントジャック2に差し込み可能な一対のプラグ端子9と、一対のプラグ端子9に一端が接続されACケーブル本体6のAC線6aに他端が接続される一対の信号線10と、一対の信号線10がバイファイラ巻き又はキャンセル巻きで巻回された磁性体コア11からなるコモンモードチョークフィルタ7と、信号線10と磁性体コア11とを覆って内部に収納するエポキシ樹脂等の封止樹脂12とを備えている。
上記磁性体コア11は、図3に示すように、例えばコ字状又は円弧状の2分割された一対の分割コア部材11aの両端を互いに突き合わせて接触状態とすると共に環状にしたものであり、一対の分割コア部材11aを突き合わせ方向に付勢する圧着用バネ13で接触状態を保持させて構成されている。
また、一対の信号線10は、ボビン14に例えばバイファイラ巻きで巻かれており、このボビン14に一対の分割コア部材11aをそれぞれ通して互いの端部を突き合わせて接触させることで、トロイダルコアと同様の閉磁路を構成してコモンモードチョークフィルタ7としている。
なお、この直列接続された2つのコモンモードチョークフィルタ7からなるラインフィルタ回路である電力線通信用フィルタ回路Fについて、等価回路を図4に示す。
また、一対の信号線10は、ボビン14に例えばバイファイラ巻きで巻かれており、このボビン14に一対の分割コア部材11aをそれぞれ通して互いの端部を突き合わせて接触させることで、トロイダルコアと同様の閉磁路を構成してコモンモードチョークフィルタ7としている。
なお、この直列接続された2つのコモンモードチョークフィルタ7からなるラインフィルタ回路である電力線通信用フィルタ回路Fについて、等価回路を図4に示す。
このように本実施形態では、電力線通信回路3と電力線Lとの間に、周波数特性における共振点の異なる2つのコモンモードチョークフィルタ7が直列に接続された電力線通信用フィルタ回路Fを設けているので、図5に示すように、2つのコモンモードチョークフィルタ7の互いのフィルタ特性が合成されて、減衰量を大きく確保した状態で広帯域化することができる。
また、コンセントプラグ8に2つのコモンモードチョークフィルタ7のうち一つが内蔵されているので、実装箇所を分散することで、個別の実装面積を削減することができる。したがって、装置形状の大型化を抑制することができる。
また、コンセントプラグ8に2つのコモンモードチョークフィルタ7のうち一つが内蔵されているので、実装箇所を分散することで、個別の実装面積を削減することができる。したがって、装置形状の大型化を抑制することができる。
さらに、コモンモードチョークフィルタ7のうち低周波側に共振点を有するものがコンセントプラグ8に内蔵される場合では、ACケーブル5の持つインダクタンス成分の影響を受け難く調整が不要になるメリットがある。逆に、コモンモードチョークフィルタ7のうち高周波側に共振点を有するものがコンセントプラグ8に内蔵される場合では、ACケーブル5の先端で整合が取れ易くなり、ACケーブル5からの漏洩電波を抑制することができる。
次に、本発明に係る電力線通信装置の第2及び第3実施形態について、図6及び図7を参照して以下に説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、電力線通信用フィルタ回路Fにおける2つのコモンモードチョークフィルタ7の一つがコンセントプラグ8に内蔵されているのに対し、第2実施形態の電力線通信装置では、図6に示すように、電力線通信用フィルタ回路Fにおける2つのコモンモードチョークフィルタ7がいずれもコンセントプラグ8に内蔵されている点である。
この第2実施形態のACケーブルでは、コンセントプラグ8に電力線通信用フィルタ回路Fの2つのコモンモードチョークフィルタ7が共に内蔵されているので、電力線通信回路3が内蔵される装置本体4の小型化を図ることができる。したがって、小型化した装置本体4の回路基板にコモンモードチョークフィルタ7の実装領域が確保できない場合などに好適である。
この第2実施形態のACケーブルでは、コンセントプラグ8に電力線通信用フィルタ回路Fの2つのコモンモードチョークフィルタ7が共に内蔵されているので、電力線通信回路3が内蔵される装置本体4の小型化を図ることができる。したがって、小型化した装置本体4の回路基板にコモンモードチョークフィルタ7の実装領域が確保できない場合などに好適である。
第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、電力線通信用フィルタ回路Fにおける2つのコモンモードチョークフィルタ7が同一のQ値であるのに対し、第3実施形態の電力線通信装置では、図7に示すように、電力線通信用フィルタ回路Fにおける2つのコモンモードチョークフィルタ7が、互いにQ値の異なるものとされている点である。すなわち、第3実施形態では、例えば電力線通信回路3側にはQ値の低い広帯域のコモンモードチョークフィルタ7を実装し、コンセントプラグ8側にはQ値の高い狭帯域のコモンモードチョークフィルタ7を実装している。
このように第3実施形態の電力線通信用フィルタ回路Fでは、2つのコモンモードチョークフィルタ7が、互いにQ値の異なるものとされているので、Q値の低い広帯域のものとQ値の高い狭帯域のものとを組み合わせて多様なフィルタ特性を得ることができる。なお、Q値は、コモンモードチョークフィルタ7の磁性材料、コア形状、リード線の巻き数及び電流容量などにより変わるため、これらを任意に設定することで、異なるQ値のコモンモードチョークフィルタ7を容易に組み合わせることができる。
また、装置本体4内に内蔵された電力線通信回路3に実装したコモンモードチョークフィルタ7で広帯域に減衰させると共に、コンセントプラグ8側に実装した狭帯域のコモンモードチョークフィルタ7で固有の問題について調整することが可能になる。例えば、アマチュア無線などの部分的な帯域に対応する狭帯域のコモンモードチョークフィルタ7をコンセントプラグ8に実装しても構わない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、具体的な構成については上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が可能である。
例えば、上記各実施形態の電力線通信用フィルタ回路Fでは、直列接続された2つのコモンモードチョークフィルタ7を備えているが、3以上の複数のコモンモードチョークフィルタ7を直列接続して設けても構わない。
例えば、上記各実施形態の電力線通信用フィルタ回路Fでは、直列接続された2つのコモンモードチョークフィルタ7を備えているが、3以上の複数のコモンモードチョークフィルタ7を直列接続して設けても構わない。
1…電力線通信装置、2…コンセントジャック、3…電力線通信回路、4…装置本体、5…ACケーブル、6…ACケーブル本体、7…コモンモードチョークフィルタ、8…コンセントプラグ、F…電力線通信用フィルタ回路、L…電力線
Claims (7)
- 電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置に用いる電力線通信用フィルタ回路であって、
電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路と電力線との間に、周波数特性における共振点の異なる複数のコモンモードチョークフィルタが直列に接続されて設けられていることを特徴とする電力線通信用フィルタ回路。 - 請求項1に記載の電力線通信用フィルタ回路において、
複数の前記コモンモードチョークフィルタが、互いにQ値の異なるものであることを特徴とする電力線通信用フィルタ回路。 - 電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置であって、
電力線通信による受送信機能を有する電力線通信回路と、
請求項1又は2に記載の電力線通信用フィルタ回路と、を備えていることを特徴とする電力線通信装置。 - 請求項3に記載の電力線通信装置において、
前記電力線通信回路と電力線とを接続するACケーブルを備え、
前記ACケーブルが、前記電力線のコンセントジャックに接続可能であると共に複数の前記コモンモードチョークフィルタのうち一部を内蔵したコンセントプラグを備えていることを特徴とする電力線通信装置。 - 請求項4に記載の電力線通信装置において、
前記コンセントプラグに、前記コモンモードチョークフィルタのうち低周波側に共振点を有するものが内蔵されていることを特徴とする電力線通信装置。 - 請求項4に記載の電力線通信装置において、
前記コンセントプラグに、前記コモンモードチョークフィルタのうち高周波側に共振点を有するものが内蔵されていることを特徴とする電力線通信装置。
- 電力線を介してデータ通信を行う電力線通信装置の電力線通信回路と電力線とを接続する電力線通信用ACケーブルであって、
前記電力線のコンセントジャックに接続可能であるコンセントプラグと、
前記コンセントプラグに内蔵された請求項1又は2に記載の電力線通信用フィルタ回路と、を備えていることを特徴とする電力線通信用ACケーブル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007184939A JP2009021961A (ja) | 2007-07-13 | 2007-07-13 | 電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置及び電力線通信用acケーブル |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017511638A (ja) * | 2014-04-09 | 2017-04-20 | リニアー テクノロジー コーポレイションLinear Technology Corporation | PoDLのための広帯域電力カップリング/デカップリングネットワーク |
-
2007
- 2007-07-13 JP JP2007184939A patent/JP2009021961A/ja not_active Withdrawn
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