JP2009021261A - 照明器具 - Google Patents

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茂樹 奥代
Toshiharu Yamaguchi
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Abstract

【課題】径方向において器具全体をコンパクトに形成しながらも、輝度むらを生じることなく十分な明るさを確保することができる照明器具を提供する。
【解決手段】平坦な反射面1aを有する箱型の器具本体1と、器具本体1に収納される点灯装置2と、器具本体1の反射面1aに装着される平面ランプ4と、平面ランプ4を覆うように装着される透過カバー5とを具備し、点灯装置2を、器具本体1の反射面1aに対して形成される平面ランプ4の投影面と略一致する領域内に配置した照明器具とする。更に、点灯装置2を直方体に形成して、その長辺側と隣接する位置に電源接続部3を配置することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、平面ランプを用いた照明器具に関する。
従来、照明器具としては、例えば特許文献1に開示されるように環状の発光管を用いたものが周知である。この環状の発光管を用いた照明器具においては、発光管に囲まれる中央のスペースを利用して点灯装置や電源接続部を配置することが一般的であり、この配置によって点灯装置や電源接続部の影が透光カバーに映ることも防止される。
しかし上記環状の発光管を用いた照明器具においては、或る程度の明るさを確保するためには大径の発光管が必要となり、径方向において器具全体が大型化するといった問題がある。また、中央のスペースは発光しないので輝度むらが生じるといった問題もある。
特開2003−197383号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、径方向において器具全体をコンパクトに形成しながらも、輝度むらを生じることなく十分な明るさを確保することができる照明器具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明を、平坦な反射面1aを有する箱型の器具本体1と、器具本体1に収納される点灯装置2と、器具本体1の反射面1aに装着される平面ランプ4と、平面ランプ4を覆うように装着される透過カバー5とを具備し、上記点灯装置2を、器具本体1の反射面1aに対して形成される平面ランプ4の投影面と略一致する領域内に配置することを特徴とした照明器具とする。
上記構成の照明器具にあっては、小径であっても十分な明るさを確保でき且つ輝度むらを生じることのない平面ランプ4を光源として用い、更に、この小径の平面ランプ4の投影面と略一致する領域内に点灯装置2を配置したことで、径方向において非常にコンパクトな照明器具が実現される。
また上記点灯装置2を直方体に形成し、その長辺側と隣接する位置に電源接続部3を配置することも好適である。この場合には、点灯装置2及び電源接続部3を器具本体1内にコンパクトに収納することができる。
請求項1に係る発明は、径方向において器具全体をコンパクトに形成しながらも、輝度むらを生じることなく十分な明るさを確保することができるという効果を奏する。
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、点灯装置及び電源接続部を器具本体内にコンパクトに収納することができるという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1〜図3には、本発明の実施形態における一例の照明器具を示している。本例の照明器具は、箱型に形成される器具本体1と、この器具本体1内に収納される点灯装置2と、同じく器具本体1内に収納される電源接続部3(図3参照)と、器具本体1の外面に形成される平坦な反射面1aに装着される平面ランプ4と、この平面ランプ4と器具本体1を覆う透過カバー5とで主体を構成している。なお図3においては、平面ランプ4は省略してある。
上記器具本体1は天井等の器具設置面C(図1参照)に設置されるものであり、一面側の開口した本体ケース6の開口部分を、器具設置面Cに固定される平板状の取付板7で覆うことで形成される。この有底筒状の本体ケース6の底壁外面が器具本体1の上記反射面1aを成し、また本体ケース6の周壁外面が器具本体1の側周面1bを成す。つまり本体ケース6の外面は反射面1aの周縁から側周面1bを立設した形状であって、更に上記側周面1bにおいては、反射面1aに近い側の部分をテーパ面8とし、テーパ面8から反射面1aとは離れる側に向けて延設される部分を、反射面1aに対して垂直に形成される垂直面9としている。
上記点灯装置2は、図3に示すように直方体を成すインバータ式のものであり、器具本体1内にて電源接続部3と電気的に接続させてある。点灯装置2及び電源接続部3は共に、本体ケース6の円板状を成す底壁の内面中央に配置しており、この点灯装置2は更に、器具本体1の上記反射面1aに設置してある一対のランプソケット10と電気的に接続させてある。上記点灯装置2及び電源接続部3の配置等については、改めて詳述する。
上記平面ランプ4は、全体形状が略円板状となるように二重渦巻状に形成した発光管11と、この発光管11の両端部に設けた一対の口金12とから成る蛍光ランプであり、対応するランプソケット10に各口金12を電気的に接続することで、ランプソケット10を介して点灯装置2と電気的に接続される構造である。図4にも示すように上記発光管11は、その長さ方向の中間部分11aを中心に位置させるとともに、該中間部分11aから長さ方向の一方に伸びる部分と他方に伸びる部分とを、同一回転方向に向けて螺旋状に巻いた二重渦巻き形状を有する。これにより、本例の平面ランプ4は中央部分を含めた面全体が発光するようになっており、例えば従来の環状を成すランプと比較して、小径であっても十分な明るさを確保することができ、且つ輝度むらを生じないものとなっている。
発光管11の中間部分11aは他の部分よりも太く形成しており、その一部を平面ランプ4の片面側に突出させることで、この突出部分を発光管11の最冷点としている。また図4に示すように、各口金12とこれの内側に位置する発光管11の一部との間、及び発光管11の一部とこれの内側に位置する発光管11の他部との間には、充填材13を充填させてある。更に、一対の口金12同士はブリッジ14により連結させており、この充填材13とブリッジ14によって二重渦巻状の発光管11の変形を防止している。
各口金12の端面には二本のピン15を、発光管11が渦巻状に配される平面と直交する方向において並設してある。一対の口金12は、発光管11の中間部分11aを中心とした点対称の位置にあり、各口金12の端面は互いに逆方向を向いているので、一方の口金12のピン15の突出方向は、他方の口金12のピン15の突出方向の逆方向となっている。この配置とすることで、口金12やピン15を含めた平面ランプ4全体を最もコンパクトに構成することができる。また、発光管11内において一対のピン15間に配されるフィラメント(図示せず)と該発光管11内面との間のクリアランスも、発光管11が渦巻状に湾曲するという条件の下で最大限に確保することができる。
器具本体1の反射面1aに設けてある一対のランプソケット10は図5に示すようなものであり、反射面1aに取付固定されるソケット本体16と、このソケット本体16に凹設した断面円形状の保持部17内に回転自在に収納される断面C字状の回動体18とから成る。回動体18の周方向端部には、径方向外側に向けて操作レバー19を突設しており、この操作レバー19が、ソケット本体16に設けた切欠部20を通じて外部に突出する構造になっている。また回動体18の内周面には、一対の接触子(図示せず)が固設してある。
器具本体1の反射面1aには更に、断面略C字状を成す一対の支持バネ21(図1〜図3参照)が固設してあり、器具本体1に平面ランプ4を装着する際にはまずこの支持バネ21に該平面ランプ4を仮保持させる。そして、図5(a)に示すように断面C字状を成す回動体18を、その内部空間がソケット本体16の切欠部20と連通するように位置させたうえで、切欠部20を通じて各口金12の一対のピン15を回動体18内に挿入する。この後、操作レバー19により各回動体18を回動させて図5(b)に示す状態とし、各回動体18の一対の接触子と電気的に接触した状態で一対のピン15を保持させる。なお、各ランプソケット10から平面ランプ4を取り外すには、上記と逆の手順を実行すればよい。
上記透過カバー5は、円板状を成す底壁部5aと、この底壁部5aの周縁全周から略直交方向に延設される円筒状の周壁部5bと、この周壁部5bの更に先端縁から内方に向けて延設されるフランジ状の取付部5cとで主体を構成している。器具本体1の側周面1bには、上端部分が外方に湾曲して突出するように形成したバネ部材22が配してある。このバネ部材22は、周方向に等間隔を隔てた複数個所(図示例では三箇所)に設けており、各バネ部材22の上記突出部分が、透過カバー5の取付部5cを係止するための係止部22aとなっている。
各バネ部材22は、外側から係止部22aに力が加わると撓んで該係止部22aを内方に移動させるように配してある。したがって、平面ランプ4を装着した状態の反射面1a側から透過カバー5を被せてゆき、透過カバー5の取付部5cを各バネ部材22の係止部22aに当てて押し込むことで該係止部22aは内側へと移動する。そして、取付部5cを更に押し込んで係止部22aを乗り越えた所定の取付箇所にて、係止部22aは外方に弾性復帰する。上記取付箇所において透過カバー5は器具本体1に装着される。
図1には、器具本体1に平面ランプ4や透過カバー5を装着した状態を示している。器具本体1の側周面1bに形成されるテーパ面8は、反射面1a(即ちここに装着される平面ランプ4)から離れる方向に行くほど広がるように傾斜しており、このテーパ面8と透過カバー5の周壁部5b内面との間には、全周に亘って所定の隙間が形成されるように設けている。この隙間は、器具本体1の反射面1aと透過カバー5の底壁部5a内面との間に形成される隙間と連通するものであり、この隙間を通じて平面ランプ4の端部から発する直射光が透過カバー5の周壁部5bの全面に照射される。
器具本体1の反射面1aは、平面ランプ4の反射面1aに対する投影面よりも僅かに大径の面に形成してある。したがって、平面ランプ4の端部から発せられる直射光のうち、反射面1aにおいて平面ランプ4の投影面よりも外側の領域に当たる直射光は、反射によって底壁部5aの外周縁部分を照らすこととなる。この底壁部5aの外周縁部分は平面ランプ4の直射光が当たり難く、影を生じ易い部分であるが、上記反射光により影を補って明るく照らすことができる。
そして、器具本体1内における点灯装置2及び電源接続部3の配置はいずれも、平面ランプ4の反射面1aに対する投影面と略一致する領域内に収まるように設けている。この領域は、上記投影面を含み且つこれよりも僅かに大径に形成される円形状の領域であって、投影方向から視て長方形を成す上記点灯装置2をその中央に配し、この点灯装置2の長片側に隣接して電源接続部3を配することで、点灯装置2及び電源接続部3を領域内に収納している。
また図3等に示すように、器具本体1の取付板7には、上記領域内であって電源接続部3と対向する箇所に、電源コード(図示せず)導入用の引き込み孔23を設けている。この引き込み孔23を通じて本体ケース6内に導入される電源コードは該引き込み孔23の下方にて電源接続部3と接続される。
つまり本例の照明器具にあっては、光源として平面ランプ4を用いることにより、光源自体を小径に形成しながらも十分な明るさを確保し且つ輝度むらを防止することができる。そして、この小径である平面ランプ4の投影面と略一致する領域内に、点灯装置2、電源接続部3及び電源コードの配設スペースを効率的に収めた構造にすることで、器具全体を小径に構成することが可能となっている。
なお、上記領域を平面ランプ4の投影面と一致するように設けても構わない。この場合、平面ランプ4の投影面内に点灯装置2、電源接続部3及び電源コードの配設スペースが収められる。
図6に示すものは、上記した直方体の点灯装置2を他の照明器具に用いた場合の例である。図6(a)の例は複数並設してある発光管30と平行に点灯装置2を配置した例であり、壁側面から成る器具設置面Cに固定してある。また図6(b)の例は複数並設してある発光管30と直交するように点灯装置2を配置した例であり、電源コード40を介して上方から吊るしてある。
次に、本発明の実施形態における他例の照明器具について図7に基づいて説明するが、上記した一例と同様の構成については説明を省略する。本例にあっては、中央に貫設孔50を設けたドーナツ状に点灯装置2を形成するとともに、この貫設孔50内に電源接続部3を配置している。
また図示しないが、本例にあっては器具本体1の引き込み孔23を、平面ランプ4の投影面の中央に位置させている。即ち、小径である平面ランプ4の投影面と略一致する円形状の領域内に、点灯装置2、電源接続部3及び電源コードの配設スペースを効率的に収めた構造にすることができ、器具全体を小径に構成することが可能となっている。なお、本例においても上位領域を、平面ランプ4の投影面と一致するように設けても構わない。この場合、平面ランプ4の投影面内の外周側に点灯装置2が位置し、且つ投影面内の中央に電源接続部3が位置することとなる。
本発明の実施形態における一例の照明器具の断面図である。 同上の分解斜視図である。 同上の平面ランプを除いた状態の一部破断分解斜視図である。 同上の平面ランプを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 同上のランプソケットの説明図であり、(a)は平面ランプを装着する前の状態、(b)は装着後の状態を示している。 (a)、(b)は直方体の点灯装置を他の照明器具に用いた場合の例を示す説明図である。 本発明の実施形態における他例の照明器具の説明図である。
符号の説明
1 器具本体
1a 反射面
2 点灯装置
3 電源接続部
4 平面ランプ
5 透過カバー

Claims (2)

  1. 平坦な反射面を有する箱型の器具本体と、器具本体に収納される点灯装置と、器具本体の反射面に装着される平面ランプと、平面ランプを覆うように装着される透過カバーとを具備し、上記点灯装置を、器具本体の反射面に対して形成される平面ランプの投影面と略一致する領域内に配置することを特徴とする照明器具。
  2. 点灯装置を直方体に形成し、その長辺側と隣接する位置に電源接続部を配置することを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
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