JP2009020794A - 在宅医療支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】在宅医療患者と、他の患者や医療従事者、機器提供者、親族等の他者との間におけるコミュニケーション不足の問題を解決できる在宅医療支援システムを提供すること。
【解決手段】在宅医療を支援するシステムであって、在宅医療患者に利用され、ネットワークに接続された第1の端末と、在宅医療患者に利用され、第1の端末もしくはネットワークに接続された在宅医療機器と、在宅医療患者以外の他者に利用され、ネットワークに接続された第2の端末と、ネットワークを介して第1の端末、在宅医療機器および第2の端末に接続され、在宅医療患者と他者がアクセス可能なネットワーク上の仮想空間と、仮想空間内で操作可能な人モデルと、仮想空間内で操作可能な医療機器モデルとを提供するサーバ装置と、を具備したことを特徴とする在宅医療支援システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、在宅医療支援システムに関する。
長期の治療を必要とする呼吸疾患や高血圧、糖尿病等の慢性疾患の患者は、医師の処方に基づいて、在宅で治療を続けながら、定期的に、或いは、その時々の症状に応じて通院を行うことで健康状態を管理している。このような場合、医療従事者は患者居宅における患者の治療状況や健康状態を適切に把握することが重要になる。例えば、在宅酸素療法の患者の場合、患者が酸素濃縮器から生成される高濃度の酸素を処方通り吸引しているかどうかを把握することは医師の診断上重要である。また、酸素濃縮器が患者居宅で適切に動作しているかどうかを把握することも重要である。
このような課題に対し、従来、コンピュータ通信技術を利用して患者の健康状態や医療機器の使用状況を管理する在宅医療支援システムが各種提案されてきた。例えば、特許文献1には、遠隔地での在宅酸素治療法等に用いられている呼吸用気体供給装置を遠隔監視することにより、その運転状態の管理等を容易にした呼吸用気体供給システムが示されている。また、特許文献2には、在宅医療機器の劣化等の状態変化を遠隔監視する在宅医療機器遠隔監視システムが示されている。これらの技術により、患者はより安全に在宅で医療を受けることができる。
特開平5−309135号公報 特開2003−16213号公報
しかしながら、上述した従来の在宅医療支援システムにおいても以下に示すような課題が残っている。
(i)在宅医療患者と他の在宅医療患者とのコミュニケーション不足
在宅においては患者が他の患者とコミュニケーションする機会がなく、在宅医療特有の悩みを打ち明けることができない。また、例えば在宅酸素医療の場合、患者の顔にチューブを這わせて酸素吸入を行うため美観を損ない、また外出する場合は酸素ボンベを携帯せねばならない。このため、患者が外出して他者とコミュニケーションする気持ちを阻害してしまい、結果として患者は居宅内に拘束された生活を強いられてしまう。
(ii)在宅医療患者と当該患者の親族とのコミュニケーション不足
在宅医療患者が独居しているような場合、患者と別居している親族は患者の健康状態に不安を抱きつつ自己の生活を送る必要がある。また、在宅医療患者の親族が当該患者と同居している場合あっても、患者が外出した場合や親族が外出した場合には患者の状態に不安を抱く。しかしながら、かかる在宅医療患者と親族とのコミュニケーション不足が発生している場合であっても、従来の在宅医療支援システムでは親族が安心できる対策が十分に図られているとは言えない。
(iii)在宅医療患者と医療従事者とのコミュニケーション不足
在宅医療においては患者と医師や看護士等の医療従事者とのコミュニケーションが不足しがちであり、自分の症状の変化による不安を医療従事者に思うように相談することができない。この結果、在宅医療患者の不安を好適に解消することができず、在宅におけるQOLが低下してしまう場合がある。
(iv)在宅医療患者と在宅医療機器の提供者とのコミュニケーション不足
在宅医療患者は、在宅医療機器の使い方やメンテナンス方法が分からない場合、故障トラブルが発生した場合等に、在宅医療機器の提供者(当該提供者の連絡担当としてのプロバイダ業者を含む)に問い合わせる必要がある。しかし、在宅医療患者と在宅医療機器の提供者とのコミュニケーションも不足しがちであるため、医療機器のメンテナンスや故障トラブルに対して機器提供者が迅速に対応できず、在宅医療を円滑に実施することができないおそれがある。また、患者が医療機器自体の問題点に気づいているような場合であっても、現状は機器提供者が十分にそれを把握できているとは言えない。
以上のような在宅医療患者と他の患者や医療従事者、機器提供者、親族等の他者との間におけるコミュニケーション不足の問題については、従来の在宅医療支援システムでは十分に対応できていないのが現状である。本発明ではかかる従来の問題を解決することを目的とする。
本発明者は、近年急激な進歩を遂げているバーチャルリアリティ技術に着目し、在宅医療患者と他者とがコミュニケーション可能な仮想空間をネットワーク上に設けることで上記課題を解決できることを見出した。すなわち、本発明は次の構成を採用するものである。
(1) 在宅医療を支援するシステムであって、在宅医療患者に利用され、ネットワークに接続された第1の端末と、前記在宅医療患者に利用され、前記第1の端末もしくは前記ネットワークに接続された在宅医療機器と、前記在宅医療患者以外の他者に利用され、前記ネットワークに接続された第2の端末と、前記ネットワークを介して前記第1の端末、前記在宅医療機器および前記第2の端末に接続され、前記在宅医療患者と前記他者がアクセス可能な前記ネットワーク上の仮想空間と、前記仮想空間内で操作可能な人モデルと、前記仮想空間内で操作可能な医療機器モデルとを提供するサーバ装置と、を具備したことを特徴とする在宅医療支援システム。
(2) 前記第2の端末は、他の在宅医療患者、前記在宅医療患者の親族、医療従事者および在宅医療機器の提供者のうちの少なくともいずれかに利用されることを特徴とする上記(1)に記載の在宅医療支援システム。
(3) 前記サーバ装置の提供する前記人モデルは、前記在宅医療患者、前記他の在宅医療患者、前記在宅医療患者の親族、前記医療従事者および前記在宅医療機器の提供者のうちの少なくともいずれかを模擬し、本人のみが操作可能であることを特徴とする上記(1)または(2)記載の在宅医療支援システム。
(4) 前記在宅医療機器は、前記医療機器の機器情報、および、使用する前記在宅医療患者の生体情報のうちの少なくともいずれかの情報を送信する手段を備えることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
(5) 前記医療機器モデルは、前記医療従事者が前記仮想空間内で前記医療機器モデルを操作することで、遠隔で前記在宅医療機器を操作できることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
(6) 前記在宅医療機器は、酸素濃縮器であり、遠隔で酸素供給流量の設定を変更できることを特徴とする上記(5)に記載の在宅医療支援システム。
(7) 前記在宅医療機器は、陽圧呼吸療法装置であり、遠隔で供給圧の設定を変更できることを特徴とする上記(5)に記載の在宅医療支援システム。
(8) 前記サーバ装置は、前記在宅医療患者および前記他者の前記仮想空間へのアクセスを制限する手段を備えていることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
(9) 前記第1の端末および前記第2の端末のうち少なくともいずれか一方は、前記仮想空間内に画像を挿入する手段を備えていることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
(10) 前記第1の端末および前記第2の端末は、テキスト情報、音声情報および動画情報のうち少なくともいずれかの情報であって、前記在宅医療患者および前記他者が前記仮想空間内にてコミュニケーションするための前記情報を送受信可能にする手段を備えていることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
(11) 前記第2の端末を利用する者の一人に在宅医療機器の提供者が含まれる場合において、前記サーバ装置は、当該在宅医療機器の提供者が利用する第2の端末により前記ネットワークを介して管理可能とされていることを特徴とする上記(1)〜(10)のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
(12) 前記第1および前記第2の端末は、前記仮想空間上で、前記他者が利用する人モデルが前記在宅医療患者が利用する人モデルを訪問してきた場合、あるいは前記在宅医療患者が利用する人モデルが前記他者が利用する人モデルを訪問してきた場合に、これを前記在宅医療患者あるいは前記他者に報知する手段を備えていることを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
本発明によれば、従来技術では実現が困難であった、在宅医療患者と、他の在宅医療患者、医療従事者、在宅医療機器提供者または親族等とのコミュニケーションを容易に行うことができる。このため、在宅医療患者は在宅での生活を安心して過ごせることができ、当該患者の親族も安心して生活を送ることができる。また、在宅医療患者と医療従事者あるいは機器提供者とのコミュニケーションも容易に行うことができるようになるので、仮想空間内で医療機器モデルを操作することで、遠隔で処方を変更する、もしくは、装置の操作方法を説明するなど、さらなる在宅医療のサービス向上や患者のQOL向上を実現することができる。
以下、本発明の一実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内において様々な変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
図1は、本実施形態に係る在宅医療支援システム100の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、在宅医療患者110は患者居宅111にて医療を受けるが、患者居宅111内には通信端末112および医療機器113が設置されている。通信端末112からは各種情報が発信されて、これら各種情報はネットワーク120を介して病院などの医療機関130内に設置された通信端末132にて受信され、医療従事者131による遠隔処方や患者状態のモニタリング等が行われるようになっている。また、通信端末112からの各種情報は医療機器提供者施設140内に設置された通信端末142によっても受信され、医療機器提供者141側でも当該情報が管理されるようになっている。さらに、ネットワーク120には、在宅医療患者110以外の他の患者150により利用される通信端末151や、在宅医療患者110の親族160により利用される通信端末161が接続されている。そして、本システム100においては、データサーバセンタ170内にサーバ装置171が設けられており、このサーバ装置71はネットワーク120を介して通信端末112,132,142,151,161および医療機器113にそれぞれ接続されている。このサーバ装置171により、在宅医療患者110、医療従事者131、医療機器提供者141、他の患者150および親族160が相互にコミュニケーション可能な仮想空間が提供される。
ここで、本発明における在宅医療患者110あるいは他の患者150としては、例えば、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺結核後遺症、肺気腫、睡眠時無呼吸症などの呼吸疾患や、高血圧、高血糖、高脂血症等の慢性疾患を患う患者、メタボリックシンドロームの患者、難治性骨折の患者、脳卒中や事故により脳障害や神経障害を受けた患者等が挙げられる。ネットワーク120としては、例えば電話回線やインターネット回線、医療機器提供者専用ライン、無線LAN回線などが挙げられる。
図2の左側に、医療機器113、在宅医療患者110用の通信端末112、および他の患者150用の通信端末151の具体的な構成を示す。図2において、通信端末112,151は、それそれの患者に対応する医療機器113に接続されている。これら医療機器113は、機器全体の動作を制御する制御部1131と、在宅医療を実施するために機器の各部を駆動させる駆動部1132と、患者生体に関する患者情報を検出するセンサ1133とを備えている。このような医療機器113としては、例えば高濃度酸素を供給する酸素濃縮器、CPAP治療器(陽圧呼吸療法装置)、人工透析装置、リハビリ装置等が挙げられる。なお、図2において通信端末112,151は医療機器113に接続された構成を例示しているが、医療機器113が通信端末112,151に直接接続されずにネットワーク120を介して通信端末112,151に接続された構成であってもよい。また、通信端末112,151を設けずに医療機器113自体に通信端末112,151と同様の機能を内蔵させてもよく、このような構成の場合、患者宅に通信端末を設置する手間が省け、ハンドリング性を向上できる。
通信端末112,151は、入力部210と、報知手段211でもある表示部212および音声出力部213と、制御部220とを備えて構成されている。このような通信端末112,151は、例えば、パソコン、テレビ、テレビ電話、携帯電話、個人用の携帯情報端末等を用いて構成することができる。入力部210としては、機器操作に不慣れな高齢者等にとっても操作し易いものが好ましく、例えばパソコンのマウスやリモコン、タッチパネル、音声認識手段等を好適に用いることができる。表示部212としては、例えば液晶ディスプレイパネル等の表示手段を用いることができる。音声出力部213としては例えばスピーカーやヘッドホン等を用いることができる。
通信端末112,151における制御部220は、ログイン手段221と、人モデル選択手段222と、人モデル操作手段223と、画像入力手段224と、会話情報入力手段225と、患者情報入力手段226と、医療機器情報入力手段227と、仮想空間情報取得手段228と、端末側記憶手段229と、出力制御手段2210と、医療機器遠隔制御手段2211を備えている。かかる制御部220は、例えばCPU(Central Processing Unit)やハードディスクドライブ等を用いて構成することができる。
ログイン手段221は、入力部210からログインIDやパスワードに関するログイン情報が入力された場合に、このログイン情報をサーバ装置171へ向けて送信する。人モデル選択手段222は、入力部210の操作により特定の人モデルが選択された場合に、当該選択情報をサーバ装置171へ向けて送信する。人モデル操作手段223は、入力部210から仮想空間内における人モデルを操作するための操作入力があった場合に、当該操作情報をサーバ装置171へ向けて送信する。画像入力手段224は、入力部210から、仮想空間の一部を構成する画像や他者とコミュニケーションするための各種画像等に関する画像情報が入力された場合に、当該画像情報をサーバ装置171へ向けて送信する。会話情報入力手段225は、入力部210から会話情報が入力された場合に、当該会話情報をサーバ装置171へ向けて送信する。この会話情報は、テキスト情報、音声情報および動画情報のうち少なくともいずれかの情報であって、操作者が他者と仮想空間内にてコミュニケーションするためのものである。患者情報入力手段226は、例えば体温や血圧などの患者生体に関する患者情報が医療機器113のセンサ1133および制御部1131を介して入力された場合に、当該患者情報をサーバ装置171へ向けて送信する。医療機器情報入力手段227は、医療機器113の駆動部1132から制御部1131を介して医療機器情報が入力された場合に、この医療機器情報をサーバ装置171へ向けて送信する。この医療機器情報としては、例えば、酸素濃縮器であれば設定流量(処方)や酸素濃度、CPAP治療器であれば設定圧力(処方)や設定モード(処方)、その他一般の医療機器であれば装置管理番号や運転時間等が挙げられる。仮想空間情報取得手段228は、後述するサーバ装置171のサーバ側記憶手段1711に記憶されている仮想空間情報を取得する。端末側記憶手段229は、仮想空間情報取得手段228にて取得された仮想空間情報を記憶する。出力制御手段2210は、端末側記憶手段229に記憶された仮想空間情報のうち、画像や映像部分については表示部212に出力させ、音声部分については音声出力部213に出力させる。医療機器遠隔制御手段2111については後述する。なお、このような制御部220は、上記の各種手段による処理を実行させるための制御プログラムをインストールすることにより構成することが可能である。
図2の右側に、サーバ装置171の具体的な構成を示す。図2に示すように、サーバ装置171は、アクセス制限手段1712と、人モデル情報取得手段1713と、画像情報取得手段1714と、会話情報取得手段1715と、患者情報取得手段1716と、医療機器情報取得手段1717と、仮想空間情報生成手段1718と、記憶制御手段1719と、サーバ側記憶手段1711と、医療機器モデル操作情報取得手段320とを備えている。かかるサーバ装置171は、例えばCPUや大容量のハードディスクドライブ等を用いて構成することができる。
アクセス制限手段1712は、外部端末のログイン手段221から送信されたログイン情報をネットワーク120を介して取得し、登録されたIDとパスワードであるか(当該端末の利用者が仮想空間へアクセス可能か否か)を判断する。そして、アクセス制限手段1712は、登録されたIDとパスワードであると判断した場合、その結果をサーバ側記憶手段1711へと伝え、これにて当該端末における仮想空間情報取得手段228はサーバ側記憶手段1711に記憶された仮想空間情報を取得することが許容される。一方、アクセス制限手段1712にて、登録されたIDとパスワードでないと判断された場合、当該端末における仮想空間情報取得手段228はサーバ側記憶手段1711にアクセスすることができない。人モデル情報取得手段1713は、当該端末における人モデル選択手段223あるいは人モデル操作手段224からの人モデルに関する情報を、ネットワーク120を介して取得する。画像情報取得手段1714は、当該端末における画像入力手段224からの画像情報を、ネットワーク120を介して取得する。会話情報取得手段1715は、当該端末における会話情報入力手段225からの会話情報を、ネットワーク120を介して取得する。患者情報取得手段1716は、当該端末における患者情報入力手段226からの患者情報を、ネットワーク120を介して取得する。医療機器情報取得手段1717は、当該端末における医療機器情報入力手段227からの医療機器情報を、ネットワーク120を介して取得する。仮想空間情報生成手段1718は、人モデル情報取得手段1713、画像情報取得手段1714、会話情報取得手段1715、患者情報取得手段1716および医療機器情報取得手段1717からの各種情報を受信して、これらの情報に基づいて仮想空間情報を生成する。記憶制御手段1719は、仮想空間情報生成手段1718からの仮想空間情報をサーバ側記憶手段1711に記憶させる。医療機器モデル操作情報取得手段320については後述する。なお、このようなサーバ装置171は、上記の各種手段による処理を実行させるための制御プログラムをインストールすることにより構成することが可能である。
図3に、医療従事者131用の通信端末132の具体的な構成を示す。この通信端末132は、患者用の通信端末112,151とほぼ同様の構成であるが、患者情報入力手段226と、医療機器情報入力手段227と、医療機器遠隔制御手段2211を備えていない点、および、医療機器モデル操作手段310を備えている点において、通信端末112,151とは構成が異なる。医療機器モデル操作手段310は、入力部210の操作により仮想空間内の医療機器モデルが操作された場合に、当該操作情報をサーバ装置171の医療機器モデル操作情報取得手段320へ向けて送信する。サーバ装置171の医療機器モデル操作情報取得手段320は、外部端末から送信された医療機器モデル操作情報をネットワーク120を介して取得する。通信端末112,151の医療機器遠隔制御手段2111(図2参照)は、端末側記憶手段229に記憶された仮想空間情報のうち医療機器モデル操作情報を取得し、この操作情報を医療機器113の駆動部1132を駆動させる駆動信号に変換した上で医療機器113の制御部1131に送信する。このような構成により、医療従事者131が仮想空間上で医療機器モデルを操作することで、特定の患者の医療機器113の動作を遠隔で開始・停止・設定変更することが可能となっている。例えば、医療機器113が酸素濃縮器であれば、仮想空間内に設置された医療機器モデルを操作することで、酸素供給流量(処方)を遠隔で変更可能であり、CPAP治療器であれば、医療機器モデルを操作することで、設定圧力(処方)を遠隔で変更すること等が可能である。
図4に、患者の親族160用の通信端末161の具体的な構成を示す。この通信端末161は、在宅医療患者110用あるいは他の患者150用の通信端末112,151とほぼ同様の構成であるが、患者情報入力手段226と、医療機器情報入力手段227と、医療機器遠隔制御手段2111を備えていない点で通信端末112,151とは構成が異なっている。
図5に、医療機器提供者141用の通信端末142の具体的な構成を示す。この通信端末142は、在宅医療患者110用あるいは他の患者150用の通信端末112,151とほぼ同様の構成であるが、患者情報入力手段226と、医療機器情報入力手段227と、医療機器遠隔制御手段2111を備えていない点、および、医療機器モデル操作手段310と、サーバ管理手段510を備えている点において、通信端末112,151とは構成が異なっている。サーバ管理手段510は、サーバ装置171のアクセス制限手段1712とネットワーク120を介して接続されており、新規利用者のIDやパスワードの登録、既登録利用者のIDやパスワードの抹消・変更、特定の利用者の利用制限等を遠隔で行うことが可能とされている。また、サーバ管理手段510は、サーバ側記憶手段1711にネットワーク120を介して接続されており、仮想空間情報を新たに生成してサーバ側記憶手段1711に記憶させる、あるいは、サーバ側記憶手段1711に記憶された仮想空間情報の編集・削除等が可能とされている。このように、サーバ装置171は、遠隔で医療機器提供者141の通信端末142にて管理可能とされているため、医療機器提供者141は常に最新の情報を在宅医療患者110や医療従事者131に伝えることができる。また、在宅医療患者110、医療従事者131、医療機器提供者141、他の患者150等のそれぞれに各自IDとパスワードを持たせることが可能であるので、仮想空間へアクセスできる利用者を限定することで、各自のプライバシー保護も可能になる。
図6に、各利用者が仮想空間にアクセスするための手順を示す。図6に示したように在宅医療患者110は患者居宅111に設置した通信端末112から、医療従事者131は医療機関130に設置した通信端末132から、医療機器提供者141は医療機器提供者施設140に設置した通信端末142から、他の患者150は専用の通信端末151から、患者の親族160は専用の通信端末161から、各自のIDとパスワードでサーバ装置171へアクセスし、仮想空間にログインする。ログイン後、各利用者は各自の使用する人モデルを選択する。そして、選択した人モデルを操作し、仮想空間内のコミュニティへ移動する。移動した後、所望の相手とコミュニケーションを取り、必要な情報(患者ニーズ、最新製品の使い方、処方の決め方、備品・消耗品の入手方法など)の入手等を行う。必要な情報が入手できたら、仮想空間からログアウトする。必要に応じて、再度ログインする。
図7に、本実施形態における仮想空間の一例として、3次元の仮想空間内にコミュニティの場(イス7A、机7B)を設置した例を示す。この空間は、様々な物品を配置できるスペースであり、例えば医療機器提供者141の通信端末142から医療機器の画像(CADデータなど)を挿入することが可能とされている。これにより、医療機器の操作性改善など、改良要望情報を把握することができる。また、医療機器のデザインの選定にも役立つ。さらに、例えば、アンケート画像を挿入することも可能であり、医療現場の実情を把握するのにも役立つ。このようなアンケート画像に操作部分を設ければ、この画像中の操作部分を在宅医療患者110や医療従事者131等が仮想空間上で操作することで、操作者の意見が自動的に医療機器提供者141へ伝わるシステムも実現できる。
図8に、仮想空間において操作対象となる人モデル8Aの例を示す。各種人モデル8Aは、在宅医療患者110、医療従事者131、医療機器提供者141、他の患者150、患者の親族160の各自が仮想空間内で操作可能であり、会話やチャット等を行うための吹き出し8Bを表示させて、コミュニケーションを相互に行うことができる。また、吹き出し8B以外にも、所定のテキスト情報や音声情報、画像情報を特定の人モデルから他の人モデルへと転送することが可能とされている。これにより、患者ニーズの収集や、遠隔問診、遠隔医療などを容易に実現できる。また、医師へ最新の医療機器・医薬品の説明をすることもできる。
図9に、仮想空間内で人モデル9Aを操作し、イス9Bに座らせた例を示す。このように仮想空間上で人モデル9Aは自由に操作でき、仮想空間内での移動により、様々なコミュニティ(患者集会所、病院、医療機器の提供業者施設)などの行き来が可能とされている。
図10に、仮想空間内に病院10Aを設置した例を示す。仮想空間内の病院10Aでは、特定のIDを持つ在宅医療患者110や医療従事者131、医療機器提供者141、他の患者150、患者の親族160にのみ、入室を許可することで、秘密保持やプライベート空間の確保を実現できる。
図11に、仮想空間内における机11Aの上に医療機器モデル11Bを提示した例を示す。例えば、医療機器モデル11Bの3次元画像を仮想空間上に設置することで、医療従事者131は実際の医療機器の概観が確認できる。また、医療機器モデル11Bは仮想空間内で操作可能であり、医療機器の機能、操作性等の評価が実現できる。これにより、医療従事者131や在宅医療患者110等の使用者の要望を反映させた装置の改良(操作部の改良、不要な機能や必要な機能の選定など)が実現できる。
図12に、本実施形態における仮想空間の一例として、3次元の仮想空間内に患者宅を設置した例を示す。図12に示すように、患者宅の外側には、ドア12Aと患者呼び出し手段12Bが設けられている。患者宅内部には在宅医療患者110の操作する患者モデルが駐在しており、医療従事者131や、医療機器提供者141、患者の親族160、他の患者151が、仮想空間にアクセスすることで、遠隔地であっても、簡便に患者宅を訪問することが可能になる。また、医療従事者131等の他者が人モデルを操作して患者呼び出し手段12Bを操作すると、通信端末112における音声出力部213がチャイム音を鳴らす等して、当該訪問を在宅医療患者110に報知するようになっている。そして、在宅医療患者110が操作入力により他者の人モデルの患者宅内への入室を許可すると、ドア12Aが開いて他者の人モデルが患者宅内に入室できるようになっている。
図13に、医療従事者131の操作する医療従事者モデル13Aが仮想空間内の患者宅内部に入室した例を示す。患者宅内部には在宅医療患者110の操作する患者モデル13Bおよび医療機器モデル13Cが表示されている。医療従事者131は仮想空間内で医療従事者モデル13Aを操作することで、患者とのコミュニケーション、具体的には患者の診断や患者への医療機器の操作方法の説明を行うことが可能になる。また、診断の結果、患者の症状が改善等して変化していた場合には、医療従事者131が医療従事者モデル13Aを動かして医療機器モデル13Cを操作することで、実際の医療機器113を遠隔制御し、患者の症状に合わせて患者処方を変更することができる。これにより、患者は、在宅で生活をしながら、あたかも病院に入院している時と同じような治療を受けることができ、安全、安心の療養生活を過ごすことが可能になる。
図14に、医療機器提供者141の操作する提供者モデル14Aが仮想空間内の患者宅内部に入室した例を示す。患者宅内部には同様に患者の操作する患者モデル14Bおよび医療機器モデル14Cが表示されている。医療機器提供者141は、仮想空間内で提供者モデル14Aを操作することで、在宅医療患者110とのコミュニケーションを行いながら、医療機器モデル14Cを操作することで、遠隔で実際の医療機器113のメンテナンスを実現できる。具体的には、例えば医療機器モデル14C上の電源ボタン14Dを押せば、実際の医療機器113の電源が遠隔で立ち上がり、設定値変更ボタン14Eを操作すれば、遠隔で医療機器113の設定値が変更されるようになっている。このとき、医療機器提供者141は、在宅医療患者110の通信端末112から送信される医療機器情報を分析し、正しい値となっているか確認する。これにより、実際に医療機器提供者141が患者宅を訪問することなく、仮想空間上で患者とコミュニケーションを行いながらメンテナンスすることができ、患者に安心感を与えることができる。患者とのコミュニケーションでは、医療機器の操作方法・管理方法、緊急時・災害時・機器不具合時の対処方法などの説明も行うことが可能である。また、患者宅の訪問に必要な時間・コストの削減も可能になり、高い頻度でメンテナンスを行うことも可能となるので、より充実した医療サービスを提供することができる。
図15に、他の患者150の操作する他の患者モデル15Aが仮想空間内の患者宅内部に入室した例を示す。患者宅内部には在宅医療患者110の操作する患者モデル15B、および、他の患者150が操作する他の患者モデル15Aが表示されている。他の患者モデル15Aを操作することで、遠隔地に住む他の患者とのコミュニケーションを簡便に実現することが可能になる。また、プライベートの確保された仮想空間内で、他の患者と共通の病気の悩みを打ち明けあうことが可能であり、患者の心労を軽減することも可能である。
図16に、本実施形態における仮想空間の一例として、3次元の仮想空間内に医療機関を設置した例を示す。患者宅の外側と同様に、医療機関の外側にはドア16Aと医療従事者呼び出し手段16Bが設けられている。医療機関内部には医療従事者131の操作する医療従事者操作モデルが駐在しており、医療従事者131や、医療機器提供者141、患者の親族160、他の患者151が、仮想空間にアクセスすることで、遠隔地であっても、簡便に医療施設を訪問可能になる。また、在宅医療患者110等が人モデルを操作して医療従事者呼び出し手段16Bを操作すると、通信端末132における音声出力部213がチャイム音を鳴らす等して、当該訪問を医療従事者131に報知するようになっている。そして、医療従事者131が操作入力により当該患者の人モデルの患者宅内への入室を許可すると、ドア16Aが開いて当該人モデルが医療機関内に入室できるようになっている。
図17に、仮想空間の一例として、医療機関内の待合室を示す。この待合室には、在宅医療患者110の操作する患者モデル17A、他の患者150が操作する他の患者モデル17B、患者の親族160の操作する親族モデル17C、および、医療機関の受付モデル17Dが表示されている。在宅医療患者110は、当該待合室の受付で受付モデル17Dとコミュニケーションを行うことで、医療従事者131と面談するための予約を行うことが可能である。また、受付モデル17Dから次の面談者には、メッセージを送付して、次の面談までの待ち時間等を報知する。また、当該待合室では、他の患者150と患者の親族160とがコミュニケーションすることも可能となっている。
図18に、仮想空間内の一例として、医療機関内の診断室を示す。この診断室には、医療機器モデル18A、医療従事者モデル18B、患者モデル18Cが表示されている。診断室では、医療従事者131が医療従事者モデル18Bを操作して、患者モデル18Cを操作する在宅医療患者110の診断や、在宅での療養生活の指導を行うことができる。診断以外にも、医療機器モデル18Aを操作することで、医療機器113の操作・管理方法の説明や、患者症状に合わせた処方の変更も実現できる。また、診断室には患者の親族160がアクセスすることで、親族との面談や、親族への教育(医療機器の操作・管理方法や、在宅での療養生活の指導など)も実現可能である。
図19に、仮想空間内の一例として、医療機関内の病室を示す。この病室には、患者モデル19A、他の患者モデル19B、医療従事者(医師)モデル19C、医療従事者(看護士)モデル19D、医療機器モデル19E、呼び出し手段19Fを表示している。病室に患者モデル19Aがアクセスすることで、実際の病院で受けるような治療を在宅で受けることが可能となる。すなわち、例えば、在宅医療患者110が在宅において医療機器113により所定の条件で治療を受けている場合に、呼吸困難感などの症状変化が生じた場合には、患者モデル19Aを動かして呼び出し手段19Fを操作することで、すぐに医療従事者モデル19C,19Dに診断してもらうことができる。そして、医療従事者131が医療従事者モデル19C,19Dを動かして医療機器モデル19Eを操作すれば、医療機器113の動作条件を好適なものに変更できるので、在宅医療患者110の症状の更なる悪化を防ぐことができる。また、在宅医療患者110は、実際の病室同様、他の患者とコミュニケーションができるため、病気の悩みを打ち明けることができる。
図20に、仮想空間内の一例として、医療機器提供者施設内のメンテナンスルームを示す。このメンテナンスルームには、複数の医療機器モデル20A、医療機器提供者モデル20Bを表示している。メンテナンスルーム内の医療機器モデル20Aは、各患者宅の医療機器113へネットワークを介して接続されている。医療機器提供者141は、医療機器提供者モデル20Bを操作して、医療機器モデル20Aを操作することで、遠隔で各患者宅の医療機器113のメンテナンスを行うことができる。医療機器モデル20Aには機器管理番号20Cが記載されており、医療機器提供者141はどの患者宅にどの医療機器が設置されているかを容易に把握することができる。また、複数の医療機器モデル20Aを同じメンテナンスルーム内に配置しているため、複数の患者宅の医療機器113の運転状況を同時に監視することも可能である。このため、災害や停電等の非常事態が発生して医療機器113を運転できないような場合に、医療機器提供者141は仮想空間を通じてこの非常事態を把握することができ、実際に在宅医療患者110の家に救援に駆けつけたり、仮想空間を通じて医療機器113を操作するなどの対応が可能となる。
以上のような仮想空間を提供することで、これまで実現不可能であった在宅医療患者110と他者とのコミュニケーション不足に関する問題の解決を図ることができ、さらなる在宅医療のサービス向上や患者のQOL向上を実現することができる。
すなわち、例えば、仮想空間内に設置した患者集会所などに複数の患者がアクセスすることで、在宅医療患者110と他の患者150同士で悩みや不安、心配を共有でき、精神的負担を軽減できる。また、例えば在宅酸素医療の場合、在宅医療患者110は外出して他者とコミュニケーションすることには、動作時の呼吸困難感、携帯酸素ボンベの時間の制約、医療用マスク装着時の見た目悪化により消極的ではあるが、仮想空間を通じて他者と積極的にコミュニケーションできる。このため、在宅医療患者110のQOLの向上を図ることができる。さらに複数の患者同士がコミュニケーションすることで、ある患者が知る悩み(医療機器113の操作上の悩みや症状に関する悩み等)の解決手段を他の患者と共有できる。その結果、医療機器提供者141や医療従事者131から患者へ説明する手間が省ける。
在宅医療患者110と親族160が仮想空間内にアクセスすれば、親族160が在宅医療患者110と離れた場所で生活していても、仮想空間内で患者とコミュニケーションを取ることが可能になる。このため、在宅医療患者110のみならず親族160の精神的不安をも解消することができる。また、親族160が在宅医療患者110のアクセス履歴を確認できる機能を追加することで、同時に仮想空間内にアクセスしなくとも、在宅医療患者110の生活状況を確認できる。履歴を確認した結果、在宅医療患者110のアクセス頻度が極端に低い場合には、何か起きたかもしれないと予測し、大きなトラブル発生の予防にもなる。また、在宅医療で用いられる医療器具備品の管理補助も、親族160が遠隔で行うことができる。これにより、独居患者のケアレスミスによる備品切れ等の予防ができる。
在宅医療患者110と医療従事者131が仮想空間内にアクセスすれば、在宅医療患者110の症状に関する悩みを医療従事者131に相談できる。さらに、在宅医療患者110が自己の症状変化を医療従事者131に伝えることで、症状に応じた処方変更を迅速に実現できる。本発明における在宅医療支援システム100は、仮想空間を通じて、血圧や体温等の生体情報のみでなく、患者の精神状態も同時に情報発信できるため、医療従事者は患者の身体的・精神的な状態をより的確に把握することが可能になる。なお、仮想空間内に、アンケート等の問診システムを設置すれば、医療従事者131が仮想空間にアクセスしていなくとも、患者状態の把握ができる。
在宅医療患者110と医療機器提供者141が仮想空間内にアクセスすれば、医療機器提供者141が在宅医療患者110と仮想空間内でコミュニケーションをとることができ、安全面としては、在宅医療患者110の医療機器113の使用頻度を確認でき、処方通りに治療が行なわれているかが分かる。また、医療機器提供者141が医療機器113の状態を遠隔監視することで医療機器113の劣化を予測でき、性能低下する前に医療機器113メンテナンスや交換が可能になる。かかる劣化予測ができない場合、過剰なメンテナンスによるコストアップや時間のロスが生じる。また、仮想空間でのコミュニケーションを通じて患者宅の備品残数を確認できることで、医療機器提供者141の備品管理費用の削減も可能になる。さらに、在宅医療患者110が使用している医療機器113を仮想空間内に表示させることで、在宅医療患者110へ医療機器113の操作方法を教育することも可能になる。同時に、在宅医療患者110から操作方法の不便さなどの改良要望情報を収集することができ、医療機器113の改良開発にも役立つ。この結果として、より良い医療サービスを提供することが可能となる。
医療従事者110と患者の親族160が仮想空間内にアクセスすれば、仮想空間内にて医療従事者110と患者の親族160とのコミュニケーションが実現でき、在宅医療を実施する上で患者の親族160や同居者が配慮すべき点を教育することができる。例えば、呼吸疾患の患者であれば、呼吸、体操、去痰、運動療法、息切れを軽くする日常動作の工夫、急性増悪時の対処、食事、感染予防などの手順・方法を教育することができる。これにより、在宅医療生活のリスクが低減し、より安全な生活を過ごすことが可能になる。また、在宅医療を実施する上で患者の親族160が悩みを持つ場合、親族160から医療従事者31へ相談することができ、親族160の精神的負荷を軽減することができる。
医療機器提供者141と医療従事者131が仮想空間内にアクセスすれば、仮想空間内にて医療機器提供者141と医療従事者131との間でのコミュニケーションが実現でき、医療機器提供者141が入手・開発した最新の医療機器情報を医療従事者131へ伝えることができる。更に具体的には、医療機器提供者141が仮想空間内に医療機器展示場を開設し、医療機器展示場内に医療機器の画像を挿入しておけば、医療従事者131が展示会場にアクセスすることで、医療機器情報を得ることができる。通常、医療従事者131は業務が忙しく、医療機器提供者や医薬提供者とコミュニケーションをする時間を取ることが困難である。そこで、医療従事者131の都合の良い時間に、仮想空間内の医療機器や医薬の展示場にアクセスすることで、簡便に情報を得ることができる。そして、仮想空間内に展示員を配置することで、細やかな情報交換ができ、医療従事者131は、医療機器・医薬の情報をより的確に把握することができる。定常的に展示員を仮想空間内の展示場に配置するのが困難な場合は、仮想空間内にて、医療機器のパンフレット情報や、医療機器のデモンストレーション用動画を配置することも可能である。
医療機器提供者141と患者の親族160が仮想空間内にアクセスすれば、仮想空間内にて医療機器提供者141と患者の親族160との間でのコミュニケーションが実現でき、医療機器113の操作方法を患者の親族160にも教育することができる。その結果、患者の親族160も在宅医療患者110の医療機器操作が適切であるかどうかを確認でき、より安全な在宅医療が実現できる。また医療機器113や備品の管理方法についても、患者親族に教育することで、より適切に行われる可能性が高くなる。
これら技術により、在宅医療患者110は、例えば自宅で家族と共に生活を送りながら、病院のようにいつでも医療従事者と面談でき、安心と安全のある生活を送ることができる。
なお、これら技術は、在宅医療支援システムのみではなく、僻地診療所と中核医療機関とに端末を備えることで、遠隔医療・診断支援システムとして利用可能である。
本発明の一実施形態に係る在宅医療支援システムの概略構成を示す模式図である。 前記実施形態における在宅医療患者用の通信端末、他の患者用の通信端末、およびサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態における医療従事者用の通信端末、およびサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態における患者の親族用の通信端末、およびサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態における医療機器提供者用の通信端末、およびサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態における仮想空間へアクセスするための手順を示すフローチャートである。 前記実施形態における仮想空間の一例を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間内での人モデルの一例を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(人モデルとイス)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(病院)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間内での医療機器モデルの一例を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(患者宅の外側)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(患者宅内に医療従事者モデルが入室したところ)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(患者宅内に医療機器の提供業者モデルが入室したところ)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(患者宅内に他の患者モデルが入室したところ)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(医療機関の外側)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(医療機関の内側、待合室)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(医療機関の内側、診断室)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(医療機関の内側、病室)を示すイメージ図である。 前記実施形態における仮想空間の一例(医療機器提供者施設、メンテナンスルーム)を示すイメージ図である。
符号の説明
100 在宅医療支援システム
110 在宅医療患者
111 患者居宅
112 通信端末(第1の端末)
113 医療機器
120 ネットワーク
130 医療機関
131 医療従事者
132 通信端末(第2の端末)
140 医療機器提供者施設
141 医療機器提供者
142 通信端末(第2の端末)
150 他の患者
151 通信端末(第2の端末)
160 患者の親族
161 通信端末(第2の端末)
170 データサーバセンタ
171 サーバ装置
1131 医療機器の制御部
1132 医療機器の駆動部
1133 医療機器のセンサ
210 入力部
211 報知手段
212 表示部
213 音声出力部
220 制御部
221 ログイン手段
222 人モデル選択手段
223 人モデル操作手段
224 画像入力手段
225 会話情報入力手段
226 患者情報入力手段
227 医療機器情報入力手段
228 仮想空間情報取得手段
229 端末側記憶手段
2210 出力制御手段
2211 医療機器遠隔制御手段
1711 サーバ側記憶手段
1712 アクセス制限手段
1713 人モデル情報取得手段
1714 画像情報取得手段
1715 会話情報取得手段
1716 患者情報取得手段
1717 医療機器情報取得手段
1718 仮想空間情報生成手段
1719 記憶制御手段
310 医療機器モデル操作手段
320 医療機器モデル操作情報取得手段
510 サーバ管理手段

Claims (12)

  1. 在宅医療を支援するシステムであって、
    在宅医療患者に利用され、ネットワークに接続された第1の端末と、
    前記在宅医療患者に利用され、前記第1の端末もしくは前記ネットワークに接続された在宅医療機器と、
    前記在宅医療患者以外の他者に利用され、前記ネットワークに接続された第2の端末と、
    前記ネットワークを介して前記第1の端末、前記在宅医療機器および前記第2の端末に接続され、前記在宅医療患者と前記他者がアクセス可能な前記ネットワーク上の仮想空間と、前記仮想空間内で操作可能な人モデルと、前記仮想空間内で操作可能な医療機器モデルとを提供するサーバ装置と、
    を具備したことを特徴とする在宅医療支援システム。
  2. 前記第2の端末は、他の在宅医療患者、前記在宅医療患者の親族、医療従事者および在宅医療機器の提供者のうちの少なくともいずれかに利用されることを特徴とする請求項1に記載の在宅医療支援システム。
  3. 前記サーバ装置の提供する前記人モデルは、前記在宅医療患者、前記他の在宅医療患者、前記在宅医療患者の親族、前記医療従事者および前記在宅医療機器の提供者のうちの少なくともいずれかを模擬し、本人のみが操作可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の在宅医療支援システム。
  4. 前記在宅医療機器は、前記医療機器の機器情報、および、使用する前記在宅医療患者の生体情報のうちの少なくともいずれかの情報を送信する手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
  5. 前記医療機器モデルは、前記医療従事者が前記仮想空間内で前記医療機器モデルを操作することで、遠隔で前記在宅医療機器を操作できることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
  6. 前記在宅医療機器は、酸素濃縮器であり、遠隔で酸素供給流量の設定を変更できることを特徴とする請求項5に記載の在宅医療支援システム。
  7. 前記在宅医療機器は、陽圧呼吸療法装置であり、遠隔で供給圧の設定を変更できることを特徴とする請求項5に記載の在宅医療支援システム。
  8. 前記サーバ装置は、前記在宅医療患者および前記他者の前記仮想空間へのアクセスを制限する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
  9. 前記第1の端末および前記第2の端末のうち少なくともいずれか一方は、前記仮想空間内に画像を挿入する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
  10. 前記第1の端末および前記第2の端末は、テキスト情報、音声情報および動画情報のうち少なくともいずれかの情報であって、前記在宅医療患者および前記他者が前記仮想空間内にてコミュニケーションするための前記情報を送受信可能にする手段を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
  11. 前記第2の端末を利用する者の一人に在宅医療機器の提供者が含まれる場合において、
    前記サーバ装置は、当該在宅医療機器の提供者が利用する第2の端末により前記ネットワークを介して管理可能とされていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
  12. 前記第1および前記第2の端末は、前記仮想空間上で、前記他者が利用する人モデルが前記在宅医療患者が利用する人モデルを訪問してきた場合、あるいは前記在宅医療患者が利用する人モデルが前記他者が利用する人モデルを訪問してきた場合に、これを前記在宅医療患者あるいは前記他者に報知する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の在宅医療支援システム。
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