JP2009020568A - ストレージシステム及びディザスタリカバリ構成の設計方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、複数のサイトを接続してディザスタリカバリ構成を構築する場合に、ユーザ条件に合致するパターンを検出する。
【解決手段】設計システム2は、ストレージシステム内にディザスタリカバリ構成を設ける場合に使用される。サイト情報取得部2F1は、サイト内の構成及びサイト間の接続に関する情報を取得し、サイト情報テーブル2T1に記憶させる。候補パターン生成部2F2は、サイト情報テーブル及び基本パターンテーブル2T2に基づいて、各パラメータ毎に候補パターンを生成する。候補パターン評価部2F4は、ユーザ条件テーブル2T4を使用して各候補パターンを評価し、ユーザ条件に合致するパターンをユーザに提示する。ドキュメント出力部2F6は、ユーザにより選択されたパターンに基づいて構築手順書2D1及び運用手順書2D2を生成する。
【選択図】図1
【解決手段】設計システム2は、ストレージシステム内にディザスタリカバリ構成を設ける場合に使用される。サイト情報取得部2F1は、サイト内の構成及びサイト間の接続に関する情報を取得し、サイト情報テーブル2T1に記憶させる。候補パターン生成部2F2は、サイト情報テーブル及び基本パターンテーブル2T2に基づいて、各パラメータ毎に候補パターンを生成する。候補パターン評価部2F4は、ユーザ条件テーブル2T4を使用して各候補パターンを評価し、ユーザ条件に合致するパターンをユーザに提示する。ドキュメント出力部2F6は、ユーザにより選択されたパターンに基づいて構築手順書2D1及び運用手順書2D2を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ストレージシステム及びディザスタリカバリ構成の設計方法に関する。
ストレージシステムは、例えば、ディスクアレイシステム等と呼ばれる記憶制御装置を少なくとも1つ備えており、ホストコンピュータ(以下、「ホスト」)に、データストレージサービスを提供する。記憶制御装置は、例えば、多数のディスクドライブをアレイ状に配設し、RAID(Redundant Array of Independent Disks)に基づく記憶領域を構築することができる。
また、いわゆるディザスタリカバリシステムとして知られているように、広域災害等に備えて、メインサイトから遠く離れた場所にバックアップサイトを設置することも可能である。バックアップサイトには、バックアップ用の記憶制御装置が設置され、この記憶制御装置にはメインサイトと同一のデータ群が記憶される。
第1従来技術では、メインサイトの記憶制御装置からバックアップサイトの別の記憶制御装置にデータをリモートコピーすることにより、広域災害等に備えることができるようになっている(特許文献1)。これにより、メインサイトが障害等で停止した場合でも、バックアップサイトによってデータ処理サービスを継続することができる。しかし、メインサイトが復旧する前に、唯一のバックアップサイトに障害が発生した場合には、データ処理サービスをホストに提供することができない。
そこで、バックアップサイトを複数設け、メインサイトが停止した場合でも、システムの冗長性を確保できるようにした、第2従来技術が提案されている(特許文献2)。この第2従来技術では、その段落番号0008〜0010に記載されているように、正記憶制御装置に複数の副記憶制御装置をそれぞれ接続する。正記憶制御装置の記憶内容が更新された場合、この更新内容は直ちに一方の副記憶制御装置に送信され、一方の副記憶制御装置の記憶内容に反映される。また、正記憶制御装置の記憶内容はジャーナルデータとして保存され、他方の副記憶制御装置は、このジャーナルデータを適宜読出して、自己の記憶内容に反映させる。そして、一方の副記憶制御装置は、正記憶制御装置からのデータ更新命令に基づいてジャーナルデータを作成し、このジャーナルデータを保存する。正記憶制御装置が停止した場合、他方の副記憶制御装置は、一方の副記憶制御装置からジャーナルデータを読出し、自己の記憶内容を更新させる。
第3従来技術として、無線ネットワークにおける多様な要因に基づいて、適切なインターリービング方法を動的に選択する技術も知られている。但し、この第3従来技術は、ストレージシステムとは無関係の無線通信に関する技術である。
特開2005−215885号公報
特開2005−84953号公報
特開2004−72772号公報
従来技術では、2つのサイト(拠点)または3つのサイトによって、データのコピーを保持するため、災害等への耐性を高めることができる。ユーザの保有するサイトの数が2個以上かつ3個以内である場合、各サイトを接続して耐障害性を高めた構成を容易に設計することができる。
しかし、近年では、より多くのサイトを備える大規模なストレージシステムも知られている。多数のサイトを有するストレージシステムは、そのシステム全体の構成が複雑であるため、ユーザの希望に合致した適切なディザスタリカバリ構成を構築するのに手間がかかる。ユーザは、多数のサイトの中から複数のサイトを選び、選択したサイト間の接続を設定してディザスタリカバリ構成を実現し、その運用を開始する。
しかし、ディザスタリカバリ構成の性能は、例えば、各サイト間の物理的距離や各サイト間を接続する通信回線の速度等の複数のパラメータの組合せによって定まる。従って、ユーザは、多数のサイトについて複数のパラメータを考慮しながら、最適と考えるディザスタリカバリ構成を設計する必要があり、ディザスタリカバリ構成の検討及び設計に手間がかかる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の拠点を有するストレージシステム内にディザスタリカバリに備えた構成を比較的容易に実現することができるストレージシステム及びディザスタリカバリ構成の設計方法を提供することにある。本発明の他の目的は、後述する実施形態の記載から明らかになるであろう。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点に従う、複数の拠点を有するストレージシステムは、各拠点内の構成に関する情報と及び各拠点間の接続に関する情報とを含む拠点情報を取得し、拠点情報テーブルを生成する拠点情報取得部と、ユーザにより入力されるユーザ条件を取得し、ユーザ条件テーブルを生成するユーザ条件取得部と、複数の拠点の基本的な接続構成のパターンを記憶する基本パターンテーブルと拠点情報テーブルとに基づいて、各拠点のうち選択された複数の拠点を所定のトポロジで接続してなる候補パターンを生成する候補パターン生成部と、候補パターンをユーザ条件に基づいて評価し、適用可能なパターンを検出するパターン評価部と、適用可能なパターンが複数検出された場合には、各適用可能なパターンのうちいずれか一つを選択するパターン選択部と、を備えている。
本発明の実施形態では、予め用意されたテンプレートデータに、パターン選択部により選択されたパターンに関するデータを反映させて所定のドキュメントを生成するドキュメント出力部をさらに備える。
本発明の実施形態では、拠点間の接続に関する情報には、予め設定される複数の所定の指標に関する情報が含まれており、候補パターン生成部は、各所定の指標毎に、それぞれ候補パターンを生成する。
本発明の実施形態では、候補パターン生成部は、各所定の指標に関する情報に基づいて、各所定の指標とは異なる他の指標についての候補パターンを生成する。
本発明の実施形態では、各所定の指標のうち少なくとも一つは第1指標となり、他は第2指標となり、候補パターン生成部は、第1指標に関する一次候補パターンを生成し、この一次候補パターンと各第2指標とに基づいて各第2指標毎の候補パターンをそれぞれ生成する。
本発明の実施形態では、パターン評価部は、各所定の指標毎にそれぞれ生成された各候補パターンのうち各所定の指標の全てに合致する候補パターンを二次候補パターンとして抽出し、さらに、この二次候補パターンのうちユーザ条件に適合しない二次候補パターンを排除する。
本発明の実施形態では、所定の指標には、各拠点間の物理的距離、各拠点間の通信回線の種類、各拠点間の通信速度、各拠点間の通信品質のうち少なくともいずれか複数が含まれている。
本発明の実施形態では、所定の指標には、各拠点間の物理的距離、各拠点間の通信速度、各拠点間の通信品質がそれぞれ含まれており、他の指標には、復元可能な時点を示す復元可能時点指標または障害からの回復に要する時間を示す復元所要時間指標の少なくともいずれか一つが含まれている。
本発明の実施形態では、所定の指標には、各拠点間の物理的距離、各拠点間の通信速度、各拠点間の通信品質がそれぞれ含まれており、他の指標には、復元可能な時点を示す復元可能時点指標及び障害からの回復に要する時間を示す復元所要時間指標がそれぞれ含まれており、拠点の物理的距離が第1指標となり、その他の各指標が第2指標となり、候補パターン生成部は、第1指標に関する一次候補パターンを生成し、この一次候補パターンと各第2指標とに基づいて各第2指標毎の候補パターンをそれぞれ生成する。
本発明の他の観点に従う、複数の拠点を有するストレージシステム内にディザスタリカバリ構成を設計するための設計方法では、各拠点内の構成に関する情報と及び各拠点間の接続に関する情報とを含む拠点情報を取得するステップと、拠点情報に基づいて拠点情報テーブルを生成するステップと、ディザスタリカバリに関してユーザの希望するユーザ条件を取得するステップと、ユーザ条件に基づいてユーザ条件テーブルを生成するステップと、複数の拠点の基本的な接続構成のパターンを記憶する基本パターンテーブルと拠点情報テーブルとに基づいて、各拠点のうち選択された複数の拠点を所定のトポロジで接続してなる候補パターンを生成するステップと、候補パターンをユーザ条件に基づいて評価し、適用可能なパターンを検出するステップと、適用可能なパターンが複数検出された場合には、各適用可能なパターンのうちいずれか一つを選択するステップと、をそれぞれ実行する。
本発明の実施形態では、(1)拠点情報には、拠点内の記憶制御装置の性能、アドレス情報、各拠点間の物理的距離、各拠点間の通信速度及び各拠点間の通信品質がそれぞれ含まれており、(2)候補パターンを生成するステップでは、拠点間の物理的距離の観点から基本パターンに適合する一次候補パターンを生成するステップと、一次候補パターンのうち予め設定される最低通信速度以上の一次候補パターンを抽出するステップと、一次候補パターンのうち予め設定される最低通信品質以上の一次候補パターンを抽出するステップと、拠点情報に基づいて、復元可能な時点を示す復元可能時点指標を算出するステップと、拠点情報に基づいて、障害からの回復に要する時間を示す復元所要時間指標を算出するステップと、一次候補パターンのうち予め設定される最低復元可能時点及び最低復元所要時間以上の一次候補パターンを抽出するステップと、をそれぞれ実行し、(3)適用可能なパターンを検出するステップでは、拠点間の物理的距離の観点から生成された一次候補パターンと、最低通信速度以上の一次候補パターンと、最低通信品質以上の一次候補パターンと、最低復元可能時点及び最低復元所要時間以上の一次候補パターンとの論理和をとって二次候補パターンを検出するステップと、二次候補パターンのうちユーザ条件に適合しないパターンを排除し、残ったパターンを適合可能なパターンとして出力するステップと、をそれぞれ実行する。
本発明の実施形態では、適用可能なパターンに関する選択結果を、予め用意された構築手順書テンプレート及び運用手順書テンプレートにそれぞれ反映させることにより、選択されたパターンをストレージシステム内に構築するための構築手順書及び選択されたパターンを運用するための運用手順書をそれぞれ作成するステップを、さらに備える。
本発明の手段、機能、ステップの少なくとも一部は、マイクロコンピュータにより読み込まれて実行されるコンピュータプログラムとして構成できる場合がある。このようなコンピュータプログラムは、例えば、ハードディスクや光ディスク等のような記憶媒体に固定して流通させることができる。または、インターネット等のような通信ネットワークを介して、コンピュータプログラムを供給することもできる。さらに、本発明の上述した特徴を適宜組み合わせることもできる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本実施形態の全体概念を示す説明図である。ストレージシステムは、複数のサイト1を含んでいる。各サイト1は、図2と共に後述するように、少なくとも一つ以上のホスト及び記憶制御装置をそれぞれ備えている。
各サイト1は、互いに近接して、あるいは遠く離れて、配置される。例えば、数Km〜数百Km等のように、各サイト1は離間して配置される。各サイト1は、それぞれ少なくとも一つ以上の別のサイト1と通信回線Pによって接続されている。図1の上側には、説明の便宜上、7個のサイト1を示しているが、これに限らず、例えば、十数個〜数十個のサイト1を備えることもできる。なお、本発明は、3個以上のサイト1を有するストレージシステムであれば適用可能である。
複数のサイト1のうち、例えば、3個のサイト1を選んで接続することにより、ディザスタリカバリに備えた構成が得られる。ディザスタリカバリに備えた構成の基本パターンとして、例えば、カスケード構成とマルチターゲット構成とが挙げられる。
カスケード構成とは、複数のサイト1をカスケード接続したものである。カスケード構成の場合、起点となるプライマリサイトに記憶されるデータは、プライマリサイトに隣接するサイト(中継サイト)に転送されて記憶され、さらに、そのデータは中継サイトに隣接する他のサイト(遠隔リモートサイト)に転送されて記憶される。マルチターゲット構成とは、複数のサイト1をスター接続したものである。中心となるプライマリサイトに記憶されるデータは、一方のサイト(近接リモートサイト)と他方のサイト(遠隔リモートサイト)とにそれぞれ転送されて記憶される。
カスケード構成及びマルチターゲット構成のいずれの場合も、プライマリサイト内のデータは、他の複数のサイトでもそれぞれ保持される。従って、災害等によってプライマリサイトが停止した場合でも、他のサイトを用いて業務を継続することができる。
本発明では、ストレージシステム内に複数のサイト1からなるディザスタリカバリ構成を構築するための設計システム2を備えている。本明細書では、ディザスタリカバリ構成のことを、サイト間接続構成と呼ぶ場合がある。
設計システム2は、複数の機能と複数のテーブルとを備えて構成される。複数の機能には、例えば、サイト情報取得部2F1と、候補パターン生成部2F2と、ユーザ条件取得部2F3と、候補パターン評価部2F4と、パターン選択部2F5と、ドキュメント出力部2F6とが含まれる。複数のテーブルには、例えば、サイト情報テーブル2T1と、基本パターンテーブル2T2と、候補パターンテーブル2T3と、ユーザ条件テーブル2T4と、適用可能パターンテーブル2T5とが含まれる。
「拠点情報取得部」としてのサイト情報取得部2F1は、ストレージシステム内からサイト情報を取得して、サイト情報テーブル2T1を生成する。サイト情報の詳細は、図5と共に後述するが、各サイト内の構成に関する情報と、各サイト間の接続に関する情報とが含まれる。サイト内の構成に関する情報としては、例えば、各サイトにそれぞれ設けられている記憶制御装置(以下、ストレージ装置とも呼ぶ)の性能に関する情報を挙げることができる。サイト間の接続に関する情報としては、例えば、各サイト間の物理的距離を示す情報、各サイト間を接続する通信回線の種類、その通信回線の速度及び品質を挙げることができる。
候補パターン生成部2F2は、サイト情報テーブル2T1と基本パターンテーブル2T2とに基づいて、サイト情報テーブル2T1に含まれる各指標のうち所定の指標毎にそれぞれ候補パターンを生成する。生成された候補パターンは、候補パターンテーブル2T3に記憶される。
基本パターンテーブル2T2は、ストレージシステム内の複数のサイト1を接続してディザスタリカバリ構成を得るための複数の基本パターンが予め記憶されている。基本パターンとしては、上述のカスケード構成及びマルチターゲット構成が挙げられる。また、基本パターンテーブル2T2には、ディザスタリカバリ構成について最低限確保されるべきと考えられる各性能指標の下限値が予め設定されている。例えば、基本パターンテーブル2T2には、確保されるべき物理的距離、通信速度、通信品質、RPO(Recovery Point Objective:リカバリ・ポイント目標)及びRTO(Recovery Time Objective:リカバリ時間目標)の各値が予め設定される。
候補パターン生成部2F2は、各性能指標毎に、その性能指標を満たす候補パターンを検出する。候補パターンとは、即ち複数のサイトを接続するトポロジや接続の順序を意味する。候補パターン生成部2F2は、例えば、サイト間の物理的距離に着目した候補パターン、サイト間の通信回線の速度に着目した候補パターン、通信品質に着目した候補パターン、RPO及びRTOに着目した候補パターンを、それぞれ生成する。
ユーザ条件取得部2F3は、ディザスタリカバリ構成に関するユーザの希望条件を取得するものである。ユーザは、複数の性能指標の全部または一部について、希望条件を設定することができる。例えば、ユーザは、最低限確保されるべきサイト間の物理的距離や通信速度等について条件を設定する。ユーザから入力された条件は、ユーザ条件テーブル2T4に記憶される。希望のトポロジがある場合、ユーザは、カスケード構成またはマルチターゲット構成のいずれか一つを選択することもできる。
「パターン評価部」としての候補パターン評価部2F4は、候補パターンテーブル2T3に記憶された各候補パターンを、ユーザ条件テーブル2T4に記憶されたユーザ条件に基づいて評価し、適用可能なパターンを検出する。即ち、パターン評価部2F4は、あり得る複数のサイトの組合せ(候補パターン)の中から、ユーザの希望に合致する組合せ(適用可能パターン)を抽出する。抽出された適用可能パターンは、適用可能パターンテーブル2T5に記憶される。
ストレージシステム内の構成(サイト内の構成及び各サイト間の接続構成)及びユーザ条件の設定内容によって、適用可能パターンの数は相違する。ユーザ条件が厳しすぎる場合、適用可能パターンが一つも検出されない可能性がある。また、ユーザ条件が緩すぎる場合、多数の適用可能パターンが検出される可能性がある。ユーザは、適用可能パターンの抽出数を考慮しながら、ユーザ条件を変えることができる。
パターン選択部2F5は、複数の適用可能パターンの中からいずれか一つを選択するものである。例えば、抽出された適用可能パターンは、その適用可能パターンの有する各性能指標と共にユーザに提示される。ユーザは、提示された適用可能パターンの中から、いずれか一つのパターンを選択できる。ユーザによる選択の結果は記憶される。適用可能パターンが1つしか抽出されない場合であっても、ユーザは、その唯一の適用可能パターンを選択する義務はない。ユーザは、条件を変えて適用可能パターンの再抽出を指示することができる。
ドキュメント出力部2F6は、ユーザにより選択された適用可能パターンに基づいて、構築手順書2D1及び運用手順書2D2をそれぞれ生成し、出力する。構築手順書2D1とは、ユーザの選択したパターン(ディザスタリカバリ構成)をストレージシステム内に構築するための情報を記したドキュメントである。運用手順書2D2とは、構築されたディザスタリカバリ構成を運用するために必要な情報を記したドキュメントである。ドキュメント出力部2F6は、予め用意されている構築手順書テンプレート及び運用手順書テンプレートを用いて、各手順書2D1,2D2をそれぞれ生成する。
なお、各手順書2D1,2D2には、テキストデータや画像データだけではなく、スクリプト等のプログラムも含めることができる。従って、構築手順書2D1は、ディザスタリカバリ構成の構築に使用する情報と、運用手順書2D2は、ディザスタリカバリ構成の運用に使用する情報と、それぞれ呼び変えることもできる。
ユーザは、構築手順書2D1の記載に基づいて、指定されたサイト間の通信パスを設定したり、ホストと論理ボリュームの通信パスを設定等する。そして、ユーザは、運用手順書2D2の記載に基づいて、実際の運用を行う。
プライマリサイトでデータが更新されると、この更新データは、他の各サイトにそれぞれ転送されて記憶される。障害の発生によってプライマリサイトが停止した場合、他のサイトのいずれかがプライマリサイトの代わりとして使用される。プライマリサイトの代わりとなるサイトでは、そのサイト内のホストが業務を引継ぎ、クライアント端末からの要求を処理する。
本実施形態では、設計システム2によって、ストレージシステム内にユーザの希望に添ったディザスタリカバリ構成を比較的簡単に構築することができる。従って、ユーザがディザスタリカバリ構成について検討し、設計の試行錯誤をする時間を短縮して、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施形態では、選択されたディザスタリカバリ構成を実現し運用するための手順書2D1,2D2を自動的に作成して出力する。従って、ユーザは、各手順書2D1,2D2を見ながらディザスタリカバリ構成を構築し、運用を開始することができる。
図2は、本発明に係るストレージシステムの全体構成を示す説明図である。ストレージシステムは、複数の(例えば4つ以上の)サイト1(1)〜1(N)を備えている。以下の説明では、各サイトを特に区別する必要がない場合には、単に「サイト1」と呼ぶことがある。各サイト1は、例えば、異なる都市に配置することができる。各サイト1は、「記憶制御装置」としてのストレージ装置10と、「上位装置」としてのホスト20とをそれぞれ備えており、ストレージ装置10とホスト20とは、例えば、SAN(Storage Area Network)等のサイト内ネットワークCN1を介して接続されている。
図1で述べたように、各サイト1のうち所定のサイト間は、リモートコピー用の通信経路Pを介して接続されている。各サイト1は、例えば、インターネット等の管理用ネットワークCN2を介して接続されている。このネットワークCN2を介して、各サイト1は、他のサイト1の死活を確認する。
管理用ネットワークCN2には、管理サーバ40を接続することができる。管理サーバ40は、各サイト1内の管理端末30から情報を収集したり、各管理端末30に指示を与えたりすることができる。ディザスタリカバリ構成を設計するためのツールは、例えば、管理サーバ40上で実行させることができる。しかし、これに限らず、設計ツールは、管理端末30上で実行させてもよいし、あるいは、ストレージシステムに属さない別のコンピュータ上で実行させることもできる。
図3は、ストレージ装置10及びホスト20のハードウェア構成の例をそれぞれ示す説明図である。先にホスト20の構成を説明する。ホスト20は、例えば、サーバコンピュータやメインフレームマシンのようなコンピュータ装置として構成される。ホスト20は、例えば、プロセッサ(図中、CPU)21と、メモリ22と、第1通信部(図中、LAN-I/F)23と、ユーザインターフェース部(図中、UI)24と、第2通信部(図中、I/F)25と、補助記憶装置(図中、HDD)26とを備えて構成される。
プロセッサ21は、メモリ22や補助記憶装置26に記憶されたコンピュータプログラムを読み込んで実行し、これにより、所定の機能を実現する。メモリ22または補助記憶装置26には、ストレージ装置10を使用するアプリケーションプログラム、ストレージ装置10を管理するためのプログラム等が記憶される。さらに、メモリ22または補助記憶装置26には、後述するリモートコピーの障害から回復するために使用される各種のテーブル等を記憶させることもできる。
第1通信部23は、管理用ネットワークCN2を介して、他のサイト1のホスト20と管理情報を交換する。管理情報としては、他のサイトの死活を確認する情報(ハートビート信号)、コピー経路の再構成等に使用する情報等を挙げることができる。
ユーザインターフェース部24は、ユーザに情報を提供するための情報出力部と、ユーザからの情報を受け取るための情報入力部とを備える。情報出力部としては、例えば、ディスプレイ装置、音声出力装置等を挙げることができる。情報入力部としては、例えば、キーボードスイッチ、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイクロフォン等を挙げることができる。
第2通信部25は、サイト内ネットワークCN1を介して、ストレージ装置10との間で通信を行うためのものである。ホスト20は、第2通信部25及びサイト内ネットワークCN1を介して、ストレージ装置10にデータを書き込んだり、ストレージ装置10からデータを読み出すことができる。
ストレージ装置10の構成を説明する。ストレージ装置10は、例えば、ストレージ装置10の動作を制御するコントローラ110と、コントローラ110によって制御される記憶部120とから構成される。
コントローラ110は、少なくとも一つ以上のチャネルアダプタ(以下、CHA)111と、少なくとも一つ以上のディスクアダプタ(以下、DKA)112と、少なくとも一つ以上のキャッシュメモリ(図中、CM)113と、少なくとも一つ以上の共有メモリ(図中、SM)114と、接続部115と、サービスプロセッサ(以下、SVP)116と、記憶部120とを備えて構成可能である。
CHA111は、ホスト20との間のデータ授受を行うための上位通信制御部であり、例えば、マイクロプロセッサやローカルメモリ、データ転送回路等を備えて構成することができる。CHA111は、通信ポート111Aを備えている。
一つのCHA(1)111は、ホスト20との通信を処理するために使用される。このCHA(1)111の通信ポート111Aは、ターゲットポートとなっており、ネットワークCN1を介して、ホスト20の第2通信部25に接続される。
他の一つのCHA(2)111は、他のサイト1内のストレージ装置10との間の通信を処理するために使用される。即ち、CHA(2)111は、リモートコピーを行うために使用される。
DKA112は、記憶部120との間のデータ授受を行うための下位通信制御部であり、例えば、マイクロプロセッサやローカルメモリ、データ転送回路等を備えて構成可能である。DKA112は、CHA111と別の制御基板として構成してもよいし、同一の制御基板上にCHA111の機能とDKA112の機能とを混載することもできる。
キャッシュメモリ113は、例えば、ホスト20から受信したデータや一時的な管理用の情報等を記憶するメモリである。共有メモリ114は、例えば、ストレージ装置10を制御するための各種制御情報を記憶するメモリである。制御情報の一部は、CHA111内のローカルメモリやDKA112内のローカルメモリにもコピーされる。制御情報には、後述するテーブル等を含めることもできる。
キャッシュメモリ113及び共有メモリ114は、それぞれ別々のメモリ基板として構成してもよいし、同一のメモリ基板上にキャッシュメモリ113と共有メモリ114と混載してもよい。
接続部115は、各CHA111,各DKA112,キャッシュメモリ113及び共有メモリ114を相互に接続するためのものである。接続部115は、例えば、バスやクロスバスイッチ等として構成される。
SVP116は、ストレージ装置10の各種状態を監視したり、管理端末30からの指示に応じて制御情報を書き換えるものである。SVP116は、例えば、装置内ネットワークCN3を介して、各CHA111にそれぞれ接続されている。SVP116は、いずれか一つのCHA111を介して、DKA112や共有メモリ114等の情報を得ることもできる。なお、装置内ネットワークCN3によって、SVP116を、各CHA111及び各DKA112にそれぞれ接続させる構成でもよい。
記憶部120は、複数のディスクドライブ121を備えている。ディスクドライブ121は「記憶デバイス」に対応する。ディスクドライブ121としては、例えば、ハードディスクドライブ、半導体メモリドライブ(フラッシュメモリデバイスを含む)、ホログラフィックメモリドライブ、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、磁気テープドライブ等を挙げることができる。
ディスクドライブ121の有する物理的な記憶領域を仮想化することにより、少なくとも一つ以上の論理的な記憶領域を生成することができる。この論理的な記憶領域は、論理ボリューム122と呼ばれる。ホスト20は、論理ボリューム122をアクセス対象としてアクセスする。
先にストレージ装置10内の動作について簡単に説明する。ホスト20がリードコマンドを発行した場合、CHA111は、ホスト20から要求されたデータがキャッシュメモリ113上に存在するか否かを確認する。そのデータがキャッシュメモリ113上に記憶されている場合、CHA111は、そのデータをキャッシュメモリ113から読み出して、ホスト20に送信する。
これに対し、ホスト20から要求されたデータがキャッシュメモリ113上に存在しない場合、CHA111は、そのデータの読出しをDKA112に要求する。CHA111からDKA112への指示は、共有メモリ114を介して行われる。共有メモリ114を随時参照しているDKA112は、CHA111からの指示を発見すると、そのデータをディスクドライブ121から読み出して、キャッシュメモリ113に記憶させる。ディスクドライブ121に記憶されているデータをキャッシュメモリ113にコピーする処理をステージング処理と呼ぶ。ステージング処理の完了は、共有メモリ114を介して、CHA111に通知される。ステージングの際に、DKA112は、物理アドレスを論理アドレス(LBA:Logical Block Address)に変換する。なお、例えば、所定時間以上アクセスされていないディスクドライブ121については、電源供給を停止したり、回転数を低下させることができる。これにより記憶部120の消費電力を少なくできる。
ホスト20がライトコマンドを発行した場合、CHA111は、キャッシュメモリ113の空き容量等を確認し、ライトデータの受信が可能であれば、ホスト20からライトデータを受信する。CHA111は、受信したライトデータをキャッシュメモリ113に記憶させる。また、CHA111は、そのデータを論理ボリューム122に書き込むべき旨をDKA112に指示する。この指示は、共有メモリ114を介して行われる。共有メモリ114を介して各種指示や報告を伝達することにより、比較的簡単な構成で、複数のCHA111,DKA112をそれぞれ独立して並行的に動作させることができる。
DKA112は、共有メモリ114を介してライトコマンドを発見すると、キャッシュメモリ113に記憶されているライトデータを論理ボリューム122に書き込む。より詳しくは、DKA112は、そのライトデータの論理アドレスを物理アドレスに変換し、書込み先の論理ボリューム122を構成するディスクドライブ121の所定の場所に、ライトデータを記憶させる。その論理ボリュームがRAID構成を有する場合、ライトデータは複数のディスクドライブ121に分散して書き込まれる。キャッシュメモリ113からディスクドライブ121へのデータ転送をディステージ処理と呼ぶ。ディステージ処理の完了は、共有メモリ114を介して、CHA111に通知される。CHA111は、ホスト20にライトコマンドの処理が完了した旨を報告する。
なお、ディステージ処理は、ストレージ装置10の処理負荷やキャッシュメモリ113の空き容量等に基づいて、適当なタイミングで行うことができる。ライトコマンドの受信時に直ちにディステージ処理を行う必要はない。ディステージ処理を終えた後でホスト20にライトコマンドの処理完了を報告する方式を同期方式と呼び、ディステージ処理の完了前にライトコマンドの処理完了をホスト20に報告する方式を非同期方式と呼ぶ。
ホスト20から発行されたライトコマンドの書込み先が、リモートコピーの対象となっている論理ボリューム122である場合、ホスト20から受信したライトデータは、その書込み対象の論理ボリューム122に記憶されるだけではなく、予めリモートコピーのペアとして設定された、コピー先ボリュームにも送信される。CHA111は、ホスト20からのライトコマンド及びライトデータにシーケンス番号を対応付けて、リモートコピー先の論理ボリューム122(他サイト内に存在する論理ボリューム)に送信する。
管理端末30は、例えば、ストレージ装置10の構成変更を指示したり、ストレージ装置10の内部状態を収集して端末画面に表示させるためのコンピュータ装置である。管理端末30は、通信ネットワークCN2を介して管理サーバ40に接続されている。管理端末30は、SVP116を介して、ストレージ装置10に指示を与えたり、ストレージ装置10から情報を取得する。なお、ストレージ装置10を管理するための機能は、ホスト20内に設けることもできる。
なお、サイト1間でのデータのコピーは、2つの方法で実行可能である。第1の方法は、コピー元のストレージ装置10からコピー先のストレージ装置10にブロック単位でデータを転送する方法である。第1の方法では、例えば、FCプロトコルやiSCSIプロトコル等を用いることができる。第2の方法は、コピー元のホスト20がコピー元ストレージ装置10からデータを読込み、ファイル単位で、コピー先のホスト20に転送する方式である。コピー先のホスト20は、ファイル単位で受信したデータをコピー先のストレージ装置10に記憶させる。この場合、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のプロトコルを用いることができる。
図4は、ストレージシステム内に構築されるディザスタリカバリ構成の基本パターンを示す説明図である。ディザスタリカバリ構成の基本パターン(トポロジ)には、図4(a)に示すカスケード構成と、図4(b)に示すマルチターゲット構成とがある。但し、本発明は、図示の例に限らない。
カスケード構成は、プライマリサイトと中継サイト及び遠隔リモートサイトをカスケード接続して構成される。プライマリサイトは、データコピーの起点である。中継サイトは、プライマリサイトの近くに設置されており、プライマリサイトから受信したデータを遠隔リモートサイトに転送する。遠隔リモートサイトは、プライマリサイト及び中継サイトから遠く離れた場所に設置されている。このように、プライマリサイトと中継サイトの間の物理的距離は比較的短く設定され、プライマリサイト及び中継サイトと遠隔リモートサイトの間の物理的距離は比較的長く設定される。物理的距離が短いプライマリサイトと中継サイトの間では、同期方式でデータコピーが実行される。物理的距離の長い中継サイトと遠隔リモートサイトの間では、非同期方式でデータコピーが実行される。
マルチターゲット構成は、プライマリサイトと近隣リモートサイト及び遠隔リモートサイトをスター接続のように接続して構成される。近隣リモートサイトは、プライマリサイトの比較的近くに設置されている。遠隔リモートサイトは、プライマリサイトから遠く離れた場所に設置されている。プライマリサイトと近隣リモートサイトの間では、同期方式でデータコピーが実行される。プライマリサイトと遠隔リモートサイトの間では、非同期方式でデータコピーが実行される。
図5は、サイト情報テーブルT1の構成例を示す説明図である。サイト情報テーブルT1は、例えば、管理サーバ40内に記憶させることができる。サイト情報テーブルT1は、ストレージシステムの構成に関する情報を記憶する。ストレージシステムの構成に関する情報には、各サイト内の構成に関する情報と、各サイト間の接続に関する情報とが含まれる。なお、図中では、「サイト」をDCと表示する場合がある。
サイト内の構成に関する情報としては、例えば、ストレージ装置10の性能に関する情報、ホスト20やストレージ装置10に接続するためのアドレス情報等を挙げることができる。図中では、便宜上アドレス情報を省略しているが、WWN(World Wide Name)やIPアドレス等のアドレス情報を、サイト情報テーブルT1は管理している。
サイト間の接続に関する情報としては、例えば、他の各サイトとの間の物理的距離、他のサイトとの間に設定された通信回線の種類、その通信回線の速度及び品質等を挙げることができる。通信回線の品質とは、例えば、実効速度である。
図6は、ユーザ条件テーブルT2の構成例を示す説明図である。ユーザ条件テーブルT2は、例えば、管理サーバ40内に記憶させることができる。ユーザ条件テーブルT2は、ディザスタリカバリ構成に関するユーザの希望条件を記憶する。ユーザ条件テーブルT2は、例えば、プライマリサイトの指定欄と、基本パターンの指定欄と、サイト間の距離を指定する欄と、サイト間の接続の種類(通信回線の種類)を指定する欄と、通信回線の品質を指定する欄と、通信回線の速度を指定する欄と、RPO及びRTOの値を指定する欄とを備えている。ユーザは、全ての欄に値を設定することもできるし、一部の欄についてのみ値を設定することもできる。また、ユーザは、同一の欄に、複数の値を設定することもできる。例えば、プライマリサイトとして、第1候補のサイト名、第2候補のサイト名を設定可能である。また、基本パターンとして、第1希望の基本パターン、第2希望のパターンを設定可能である。
図7は、基本パターンテーブルT3の構成例を示す説明図である。基本パターンテーブルT3は、例えば、管理サーバ40内に記憶させることができる。基本パターンテーブルT3は、カスケード構成及びマルチターゲット構成がそれぞれ備えるべき最低限の仕様を記憶する。
例えば、基本パターンテーブルT3は、カスケード構成の各サイト間の物理的距離を規定するテーブルT31を備える。このテーブルT31には、カスケード構成で接続されるプライマリサイトと中継サイトとの間の物理的距離と、中継サイトと遠隔リモートサイトの間の物理的距離とが設定されている。基本パターンテーブルT3は、マルチターゲット構成の各サイト間の物理的距離を規定するテーブルT32を備える。このテーブルT32は、プライマリサイトと近隣リモートサイトの間の物理的距離と、プライマリサイトと遠隔リモートサイトの間の物理的距離とが設定されている。さらに、基本パターンテーブルT3は、最低限の仕様を規定するテーブルT33を備える。このテーブルT33には、各基本パターン(トポロジ)毎に、サイト間の通信回線が備えるべき最低限の通信速度及び最低限の通信品質、最低限確保されるべきRTO及びRPOの値がそれぞれ設定される。便宜上、T31〜T33の3つのテーブルから基本パターンテーブルT3を構成する場合を例示したが、これに限らず、1つのテーブルとして構成することもできる。
図8は、ディザスタリカバリ構成を設計するための処理の全体を示すフローチャートである。なお、以下に述べる各フローチャートは、本発明の理解及び実施に十分な程度で各処理の概要を示しており、実際のコンピュータプログラムとは相違する場合がある。いわゆる当業者であれば、フローチャート中のステップを別のステップに変更したり、ステップの順番を入れ替えたり、新たなステップを追加等することができるであろう。
設計システムの利用に先立って、ユーザは、ユーザ端末を介して管理サーバ40にアクセスし、サイト情報を入力する(S10)。管理サーバ40は、ユーザ端末から入力されたサイト情報に基づいてサイト情報テーブルT1を生成する(S11)。続いて、ユーザはユーザ条件を入力し(S12)、管理サーバ40は、入力されたユーザ条件に基づいてユーザ条件テーブルT2を生成する(S13)。
管理サーバ40は、サイト情報テーブルT1を用いて、各パラメータ毎にそれぞれの候補パターンテーブルを生成する(S14)。各パラメータとは、サイト情報テーブルT1やユーザ条件テーブルT2に記載されているディザスタリカバリ構成の性能等に関する指標である。管理サーバ40は、各候補パターンを評価して、適用可能なパターンを抽出し(S15)、抽出された適用可能パターンをユーザ端末に表示させる(S16)。
ユーザは、管理サーバ40から提示された適用可能パターンをいずれか1つ選択する(S17)。管理サーバ40は、ユーザによる選択結果に基づいて、構築手順書及び運用手順書をそれぞれ生成し、出力する(S18)。
図9〜図13に基づいて、図8中のS14で示した候補パターンの生成処理について説明する。図9は、サイト間の物理的距離というパラメータに着目して候補パターンを生成する処理を示すフローチャートである。
管理サーバ40は、サイト情報テーブルT1及び基本パターンテーブルT3をそれぞれ読込み(S20,S21)、サイト間の物理的距離の観点から基本パターンに適合するサイトの組合せを全て抽出する(S22)。抽出された候補パターンは、一次候補パターンとして出力される。管理サーバ40は、一次候補パターンを図10に示すような一次候補パターンテーブルT4に記憶させる(S23)。一次候補パターンテーブルT4は、例えば、パターン番号、基本パターンの種別、プライマリサイト名、中継サイト名、近隣リモートサイト名、遠隔リモートサイト名を対応付けて記憶する。
つまり、図9に示す処理では、サイト情報テーブルT1に記憶されている各サイト間の物理的距離に基づいて、カスケード構成及びマルチターゲット構成を生成可能なサイトの組合せを全て抽出する。基本パターンテーブルT3で説明したように、所定距離未満で近接するサイト同士、または、所定距離以上離れたサイト同士でなければ、カスケード構成及びマルチターゲット構成を生成することができない。従って、管理サーバ40は、基本パターンテーブルT3に定義されている距離に基づいて、サイト情報テーブルT1に記憶されている各サイト間の物理的距離を判定し、カスケード構成またはマルチターゲット構成を生成可能か否かを判定する。そして、管理サーバ40は、カスケード構成の可能な候補パターンとマルチターゲット構成の可能な候補パターンとをそれぞれ抽出する。この抽出された候補パターンは、他のパラメータに基づく候補パターンを抽出するための母集団となる。
図11は、サイト間の通信速度に着目して候補パターンを生成する処理を示すフローチャートである。管理サーバ40は、サイト情報テーブルT1、基本パターンテーブルT3及び一次候補パターンテーブルT4をそれぞれ読込む(S30,S31,S32)。管理サーバ30は、一次候補パターンの中から、基本パターンテーブルT3に記憶されている通信速度の下限値を上回るパターンのみを抽出し(S33)、記憶する(S34)。
図12は、サイト間の通信品質に着目して候補パターンを生成する処理を示すフローチャートである。管理サーバ40は、サイト情報テーブルT1、基本パターンテーブルT3及び一次候補パターンテーブルT4をそれぞれ読込む(S40,S41,S42)。管理サーバ30は、一次候補パターンの中から、基本パターンテーブルT3に記憶されている通信品質の下限値を上回るパターンのみを抽出し(S43)、記憶する(S44)。
図13は、RPO及びRTOに着目した候補パターンを生成するための処理を示すフローチャートである。管理サーバ40は、サイト情報テーブルT1、基本パターンテーブルT3及び一次候補パターンテーブルT4をそれぞれ読込む(S50,S51,S52)。管理サーバ40は、読み込んだテーブル内のデータに基づいて、RPO及びRTOをそれぞれ算出する(S53,S54)。RPO及びRTOの値は、予測値である。管理サーバ40は、一次候補パターンの中から、RPOの下限値及びRTOの下限値をそれぞれ上回るパターンのみを抽出し(S55)、記憶する(S56)。
図14は、図8中にS15で示した候補パターンを評価するための処理を示すフローチャートである。管理サーバ40は、ユーザ条件テーブルT2を読込む(S60)。続いて、管理サーバ40は、通信速度の観点で抽出された候補パターン(S61)と、通信品質の観点で抽出された候補パターン(S62)と、RPO及びRTOの観点で抽出された候補パターン(S63)とを、それぞれ読み込む。
管理サーバ40は、各観点の全てに共通する候補パターンを二次候補パターンとして抽出する(S64)。つまり、各観点毎にそれぞれ抽出された候補パターンの集合の論理和を求めて、全ての観点に共通するパターンを検出する。管理サーバ40は、二次候補パターンを抽出できたか否かを判定する(S65)。
二次候補パターンを1つ以上抽出できた場合(S65:YES)、管理サーバ40は、二次候補パターンのうちユーザ条件を満たさないパターンを排除する(S66)。管理サーバ40は、ユーザ条件を満たす二次候補パターンがあるか否かを判定する(S67)。ユーザ条件を満たす二次候補パターンが存在する場合(S67:YES)、管理サーバ40は、その二次候補パターンを適用可能パターンとして出力する(S68)。
これに対し、二次候補パターンを1つも抽出できなかった場合(S65:NO)、または、ユーザ条件を満たす二次候補パターンが1つも無かった場合(S67:NO)、管理サーバ40は、エラー処理を実行する(S69)。エラー処理では、例えば、「希望条件に合うパターンを発見できません。希望条件を変えるかストレージシステムの構成を変更して下さい。」のようなエラーメッセージをユーザ端末に表示させる。
図15は、適用可能パターンを記憶するテーブルT15を示す説明図である。適用可能パターンテーブルT15は、例えば、パターン番号、プライマリサイト名、近接リモートサイト名、中継サイト名、遠隔リモートサイト名、通信回線の品質値、通信速度の値、RPO及びRTOの各値が記憶される。このテーブルT15の内容は、ユーザ端末に送信されて表示される(図8中のS16)。
図16は、図8中のS17及びS18の詳細を示すフローチャートである。図16には、パターン選択処理、選択結果反映処理及び手順書出力処理が示されている。パターン選択処理を説明する。管理サーバ40は、ユーザによっていずれか1つの適用可能パターンが選択されるまで待機している(S80)。ユーザからの選択指示が入力されると、管理サーバ40は、選択された適用可能パターンを記憶する(S81)。
選択結果反映処理を説明する。管理サーバ40は、構築手順書テンプレート及び運用手順書テンプレートをそれぞれ読込み(S82)、ユーザにより選択された結果を読み込む(S83)。ここで、パターンの選択結果とは、ユーザにより選択された適用可能パターンを構成する各サイトに関する情報であり、例えば、サイトを接続するためのアドレス情報等が含まれている。
管理サーバ40は、構築手順書テンプレート及び運用手順書テンプレートに、パターンの選択結果をそれぞれ反映させて(S84,S85)、出力情報テーブルに記憶させる(S86)。出力情報テーブルは、各テンプレートにパターン選択結果を反映させたデータを記憶するためのものである。
手順書出力処理を説明する。管理サーバ40は、出力情報テーブルを読込み(S87)、構築手順書及び運用手順書をそれぞれ生成して出力する(S88,S89)。
このように構成される本実施例では、ストレージシステム内にユーザの希望に合致するディザスタリカバリ構成を比較的簡単に設けることができ、ユーザの手間を削減して、使い勝手を向上させることができる。
本実施例では、構築手順書及び運用手順書をそれぞれ自動的に生成するため、ユーザは、各手順書に基づいてディザスタリカバリ構成を容易に構築し、運用することができ、ユーザの使い勝手が向上する。
本実施例では、サイト間の物理的距離の観点で生成された一次候補パターンの中から、他のパラメータ(通信速度、通信品質、RPO及びRTO)に基づく候補パターンを抽出するため、処理を簡素化することができる。
図17に基づいて本発明の第2実施例を説明する。本実施例は、第1実施例の変形例に相当する。本実施例では、管理サーバ40は、ストレージシステムの構成変更を常時監視して、サイト情報テーブルT1を最新の状態に保つようにしている。
図17は、管理サーバ40により実行されるサイト情報テーブルT1の更新処理を示すフローチャートである。管理サーバ40は、最初に、ストレージシステムの初期状態に基づくサイト情報テーブルT1を生成して記憶する(S100)。最初のサイト情報テーブルT1は、例えば、ユーザ端末から入力されるサイト情報に基づいて生成される。
管理サーバ40は、ストレージシステム内に構成変更が生じたか否かを監視する(S101)。構成変更としては、例えば、新たなサイトの追加、既存サイトの撤収、サイト間の通信回線の仕様変更、既存サイト内の構成変更が挙げられる。既存サイト内の構成変更としては、ストレージ装置10やホスト20の入れ替え、ストレージ装置10やホスト20の追加等が挙げられる。このような構成変更は、構成変更されたサイトから自発的に管理サーバ40に通知される。あるいは、管理サーバ40からの定期的または不定期の問合せにより、構成変更があったか否かを検出してもよい。さらに、ユーザ端末からの指示により、構成変更の有無を検出する構成でもよい。
管理サーバ40は、ストレージシステムの構成変更に係るパラメータのうち、例えば、接続先アドレス情報やサイト間の物理的距離等の値を、ユーザ端末からの入力によって取得し、サイト情報テーブルT1に記憶させる(S102)。
管理サーバ40は、追加または置換されたストレージ装置10がある場合、そのストレージ装置10の性能をサイトに問い合わせて取得し、サイト情報テーブルT1に記憶させる(S103)。管理サーバ40は、サイト間の通信速度を監視し、検出した通信速度をサイト情報テーブルT1に記憶させる(S104)。さらに、管理サーバ40は、サイト間の通信の品質を監視し、検出した通信品質をサイト情報テーブルT1に記憶させる(S105)。
このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。本実施例では、管理サーバ40がサイト情報テーブルT1の記憶内容を最新状態に保持するため、ディザスタリカバリ構成の設計に要する時間を短縮することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、各実施例を適宜組み合わせて使用することができる。
1…サイト、2…設計システム、2D1…構築手順書、2D2…運用手順書、2F1…サイト情報取得部、2F2…候補パターン生成部、2F3…ユーザ条件取得部、2F4…パターン評価部、2F4…候補パターン評価部、2F5…パターン選択部、2F6…ドキュメント出力部、2T1…サイト情報テーブル、2T2…基本パターンテーブル、2T3…候補パターンテーブル、2T4…ユーザ条件テーブル、2T5…適用可能パターンテーブル、10…ストレージ装置、20…ホスト、P…通信回線、T1…サイト情報テーブル、T2…ユーザ条件テーブル、T3…基本パターンテーブル
Claims (12)
- 複数の拠点を有するストレージシステムにおいて、
前記各拠点内の構成に関する情報と及び前記各拠点間の接続に関する情報とを含む拠点情報を取得し、拠点情報テーブルを生成する拠点情報取得部と、
ユーザにより入力されるユーザ条件を取得し、ユーザ条件テーブルを生成するユーザ条件取得部と、
複数の拠点の基本的な接続構成のパターンを記憶する基本パターンテーブルと前記拠点情報テーブルとに基づいて、前記各拠点のうち選択された複数の拠点を所定のトポロジで接続してなる候補パターンを生成する候補パターン生成部と、
前記候補パターンを前記ユーザ条件に基づいて評価し、適用可能なパターンを検出するパターン評価部と、
前記適用可能なパターンが複数検出された場合には、前記各適用可能なパターンのうちいずれか一つを選択するパターン選択部と、
を備えるストレージシステム。 - 予め用意されたテンプレートデータに、前記パターン選択部により選択されたパターンに関するデータを反映させて所定のドキュメントを生成するドキュメント出力部をさらに備えた請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記拠点間の接続に関する情報には、予め設定される複数の所定の指標に関する情報が含まれており、
前記候補パターン生成部は、前記各所定の指標毎に、それぞれ候補パターンを生成する請求項1に記載のストレージシステム。 - 前記候補パターン生成部は、前記各所定の指標に関する情報に基づいて、前記各所定の指標とは異なる他の指標についての候補パターンを生成する請求項3に記載のストレージシステム。
- 前記各所定の指標のうち少なくとも一つは第1指標となり、他は第2指標となり、
前記候補パターン生成部は、前記第1指標に関する一次候補パターンを生成し、この一次候補パターンと前記各第2指標とに基づいて前記各第2指標毎の候補パターンをそれぞれ生成する請求項3に記載のストレージシステム。 - 前記パターン評価部は、前記各所定の指標毎にそれぞれ生成された各候補パターンのうち前記各所定の指標の全てに合致する候補パターンを二次候補パターンとして抽出し、さらに、この二次候補パターンのうち前記ユーザ条件に適合しない二次候補パターンを排除する請求項3に記載のストレージシステム。
- 前記所定の指標には、前記各拠点間の物理的距離、前記各拠点間の通信回線の種類、前記各拠点間の通信速度、前記各拠点間の通信品質のうち少なくともいずれか複数が含まれている請求項3に記載のストレージシステム。
- 前記所定の指標には、前記各拠点間の物理的距離、前記各拠点間の通信速度、前記各拠点間の通信品質がそれぞれ含まれており、
前記他の指標には、復元可能な時点を示す復元可能時点指標または障害からの回復に要する時間を示す復元所要時間指標の少なくともいずれか一つが含まれている請求項4に記載のストレージシステム。 - 前記所定の指標には、前記各拠点間の物理的距離、前記各拠点間の通信速度、前記各拠点間の通信品質がそれぞれ含まれており、
前記他の指標には、復元可能な時点を示す復元可能時点指標及び障害からの回復に要する時間を示す復元所要時間指標がそれぞれ含まれており、
前記拠点の物理的距離が第1指標となり、その他の各指標が第2指標となり、
前記候補パターン生成部は、前記第1指標に関する一次候補パターンを生成し、この一次候補パターンと前記各第2指標とに基づいて前記各第2指標毎の候補パターンをそれぞれ生成する請求項3に記載のストレージシステム。 - 複数の拠点を有するストレージシステム内にディザスタリカバリ構成を設計するための設計方法であって、
前記各拠点内の構成に関する情報と及び前記各拠点間の接続に関する情報とを含む拠点情報を取得するステップと、
前記拠点情報に基づいて拠点情報テーブルを生成するステップと、
ディザスタリカバリに関してユーザの希望するユーザ条件を取得するステップと、
前記ユーザ条件に基づいてユーザ条件テーブルを生成するステップと、
複数の拠点の基本的な接続構成のパターンを記憶する基本パターンテーブルと前記拠点情報テーブルとに基づいて、前記各拠点のうち選択された複数の拠点を所定のトポロジで接続してなる候補パターンを生成するステップと、
前記候補パターンを前記ユーザ条件に基づいて評価し、適用可能なパターンを検出するステップと、
前記適用可能なパターンが複数検出された場合には、前記各適用可能なパターンのうちいずれか一つを選択するステップと、
をそれぞれ実行する、ディザスタリカバリ構成の設計方法。 - (1)前記拠点情報には、前記拠点内の記憶制御装置の性能、アドレス情報、前記各拠点間の物理的距離、前記各拠点間の通信速度及び前記各拠点間の通信品質がそれぞれ含まれており、
(2)前記候補パターンを生成するステップでは、
前記拠点間の物理的距離の観点から前記基本パターンに適合する一次候補パターンを生成するステップと、
前記一次候補パターンのうち予め設定される最低通信速度以上の一次候補パターンを抽出するステップと、
前記一次候補パターンのうち予め設定される最低通信品質以上の一次候補パターンを抽出するステップと、
前記拠点情報に基づいて、復元可能な時点を示す復元可能時点指標を算出するステップと、
前記拠点情報に基づいて、障害からの回復に要する時間を示す復元所要時間指標を算出するステップと、
前記一次候補パターンのうち予め設定される最低復元可能時点及び最低復元所要時間以上の一次候補パターンを抽出するステップと、
をそれぞれ実行し、
(3)前記適用可能なパターンを検出するステップでは、
前記拠点間の物理的距離の観点から生成された一次候補パターンと、前記最低通信速度以上の一次候補パターンと、前記最低通信品質以上の一次候補パターンと、前記最低復元可能時点及び前記最低復元所要時間以上の一次候補パターンとの論理和をとって二次候補パターンを検出するステップと、
前記二次候補パターンのうち前記ユーザ条件に適合しないパターンを排除し、残ったパターンを適合可能なパターンとして出力するステップと、
をそれぞれ実行する、請求項10に記載のディザスタリカバリ構成の設計方法。 - 前記適用可能なパターンに関する選択結果を、予め用意された構築手順書テンプレート及び運用手順書テンプレートにそれぞれ反映させることにより、前記選択されたパターンを前記ストレージシステム内に構築するための構築手順書及び前記選択されたパターンを運用するための運用手順書をそれぞれ作成するステップを、さらに備える請求項10に記載のディザスタリカバリ構成の設計方法。
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2008
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