JP2009205415A - ストレージシステム、コピー方法及び正側のストレージ装置 - Google Patents

ストレージシステム、コピー方法及び正側のストレージ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ストレージシステムに仮想ボリュームの技術を適用してペア設定時にリモートコピーを行う場合にもデータ転送に伴う負荷を削減するストレージシステム、コピー方法及び正側のストレージ装置を提案しようとするものである。
【解決手段】ホスト装置からのデータを正側の論理ボリュームに格納する正側のストレージ装置と、正側のストレージ装置と接続し且つデータのコピーを格納する副側の論理ボリュームを提供する副側のストレージ装置と、を有するストレージシステムであって、正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った正側のスロット領域毎にデータの有無を検索する検索部と、正側のスロット領域にデータを保持しない場合にデータが格納されていない通知を副側のストレージ装置に送信する送信部と、正側のストレージ装置から通知を受信した場合に副側のスロット領域にゼロデータを書き込む書き込み部と、を有することとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストレージシステム、コピー方法及び正側のストレージ装置に関し、特に複数の論理ボリュームにペアの設定をするストレージ装置を備えたストレージシステムについて適用する。
ストレージ装置は、ストレージ装置へのデータの入出力を制御する制御装置と、このデータを格納するために複数のハードディスクドライブから形成されるディスク装置と、からなる。そして、ストレージ装置は、複数のハードディスクをRAID(Redundant Array of Independent/Inexpensive Disks)方式で管理する装置である。そして、多数のハードディスクが提供する物理的な記憶領域上には、少なくとも1つ以上の論理的なボリューム(以下、これを論理ボリュームという)が形成される。
例えば、災害等によって、このストレージ装置内のデータ損失を避ける技術として、遠隔地に配置されたストレージ装置にデータを2重化するリモートコピーと呼ばれる技術がある。
リモートコピーは、コピー元のストレージ装置(以下、正ストレージ装置という)が正ストレージ装置内にあるデータを遠隔地にあるコピー先のストレージ装置(以下、副ストレージ装置という)に転送し、副ストレージ装置内のディスク装置にデータを格納する技術である。このリモートコピーに関する技術としては、ホスト装置を介さずに、異なるストレージ装置間でデータをコピーする技術が特許文献1に開示されている。このようにリモートコピーに関する技術は、データの2重化を図れるのでデータの損失を回避できる。
一方、近年では、特許文献2に記載されるように、ハードディスクの記憶領域から固定容量の論理ボリュームを作成せず、複数の論理ボリュームによってホスト装置に仮想的なボリューム(以下、これを仮想ボリュームという)を提供する技術が開示されている。この仮想ボリュームには、論理ボリュームの記憶領域が動的に割り当てられる。これにより、実際には複数のストレージ装置に分散する記憶領域を、ホスト装置には単一のボリュームとして提供することができる。
そして、このような仮想ボリュームをペア設定することで、正側の仮想ボリュームから副側の仮想ボリュームにデータをコピーしてデータの信頼性を図っている。
特開平11−85408号公報 特開2003−015915号公報
正副ストレージ装置を有するストレージシステムに、上述の仮想ボリュームの技術を適用してリモートコピーを行う場合には、ペア設定時に、正側の仮想ボリュームの全てのデータ(ゼロデータを含む全てのデータ)を副側の仮想ボリュームにコピーすることで、両仮想ボリューム間の内容を一致させている。
しかし、この方法では転送量が多いため、転送時間が大幅にかかる。このため、ストレージシステムには、データ転送に伴う負荷がかかってしまう、という問題が生じる。
そこで、本発明は、ストレージシステムに仮想ボリュームの技術を適用してペア設定時にリモートコピーを行う場合にもデータ転送に伴う負荷を削減することを可能とするストレージシステム、コピー方法及び正側のストレージ装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、本発明は、複数のハードディスクの記憶領域から形成される正側の論理ボリュームを提供し、ホスト装置からのデータを正側の論理ボリュームに格納する正側のストレージ装置と、正側のストレージ装置と接続し且つデータのコピーを格納する副側の論理ボリュームを提供する副側のストレージ装置と、を有するストレージシステムであって、正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った正側のスロット領域毎にデータの有無を検索する検索部と、正側のスロット領域にデータを保持しない場合にデータが格納されていない通知を副側のストレージ装置に送信する送信部と、正側のストレージ装置から通知を受信した場合に副側のスロット領域にゼロデータを書き込む書き込み部と、を有することを特徴とする。
その結果、ペア設定時に、正側のストレージ装置は、正側の論理ボリュームにデータが保持されていない場合にはその旨の通知のみを副側のストレージ装置に送信すればよく、副側のストレージ装置側ではゼロデータを書き込めばよいため、データ転送時間やデータ転送に伴うストレージシステムの負荷を削減することができる。
また、本発明においては、複数のハードディスクの記憶領域から形成される正側の論理ボリュームを提供し、ホスト装置からのデータを正側の論理ボリュームに格納する正側のストレージ装置と、正側のストレージ装置と接続し且つデータのコピーを格納する副側の論理ボリュームを提供する副側のストレージ装置と、を有するストレージシステムのコピー方法であって、正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った正側のスロット領域毎にデータの有無を検索する検索ステップと、正側のスロット領域にデータを保持しない場合にデータが格納されていない通知を副側のストレージ装置に送信する送信ステップと、正側のストレージ装置から通知を受信した場合には副側のスロット領域にゼロデータを書き込む書き込みステップと、を有することを特徴とする。
その結果、ペア設定時に、正側のストレージ装置は、正側の論理ボリュームにデータが保持されていない場合にはその旨の通知のみを副側のストレージ装置に送信すればよく、副側のストレージ装置側ではゼロデータを書き込めばよいため、データ転送時間やデータ転送に伴うストレージシステムの負荷を削減することができる。
さらに、本発明においては、複数のハードディスクの記憶領域から形成される正側の論理ボリュームを提供し、ホスト装置からのデータを正側の論理ボリュームに格納する正側のストレージ装置であって、正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った正側のスロット領域毎にデータの有無を検索する検索部と、正側のスロット領域にデータを保持しない場合にデータが格納されていない通知を、ペア設定された副側のストレージ装置に送信する送信部と、を有することを特徴とする。
その結果、ペア設定時に、正側のストレージ装置は、正側の論理ボリュームにデータが保持されていない場合にはその旨の通知のみを副側のストレージ装置に送信すればよいため、データ転送時間やデータ転送に伴うストレージシステムの負荷を削減することができる。
本発明によれば、ペア設定時に、正側のストレージ装置内に格納されるデータのみを副側のストレージ装置に転送するため、データ転送に伴うストレージシステムの負荷を削減することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)ストレージシステムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるストレージシステムを示している。このストレージシステム1は、ホスト装置2がネットワーク3を介して正側のストレージ装置5Aと接続され、正側のストレージ装置5Aがコピー用ネットワーク4を介して副側のストレージ装置5Bと接続される構成である。
本実施の形態では、ホスト装置2からのデータの入出力を直接行うストレージ装置を正側のストレージ装置5Aと呼ぶ。
ホスト装置2は、CPUやメモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームなどから構成される。またホスト装置2は、キーボード、スイッチ等の情報入力装置(図示せず)と、モニタディスプレイやスピーカ等の情報出力装置(図示せず)とを備える。
ネットワーク3及びコピー用ネットワーク4は、例えばSAN(Storage Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット、公衆回線又は専用回線などから構成される。例えばネットワーク3がSANの場合には、ファイバチャネルプロトコルに従って行われ、ネットワーク3がLANの場合には、TCP/IPプロトコルに従って行われる。本実施の形態では、ホスト装置2と正側のストレージ装置5Aとを接続するネットワーク3にSANを使用し、その他のネットワーク3及びコピー用ネットワーク4にLANを使用する。
ストレージ装置5は、複数のハードディスク(HDD)60からなるディスク部6と、複数のハードディスク60をRAID方式で管理するコントローラ部7と、を備えて構成される。なお、特に区別する場合を除いて、A,Bの記載はしない。
ハードディスク60は、例えばSCSIディスク等のアクセス性能の高い高価なディスクや、SATAディスクや光ディスク等のアクセス性能の低い安価なディスク等から構成される。
コントローラ部7は、複数のチャネルアダプタ(図中、CHAと表記)、スイッチ71、共有メモリ72、キャッシュメモリ73、複数のディスクアダプタ(図中、DKAと表記)74及びサービスプロセッサ(図中、SVPと表記)75を備えて構成される。
チャネルアダプタ70は、マイクロプロセッサ700、メモリ(図示せず)及び通信インタフェース等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成されており、えっとワークに接続するためのポートPを備える。チャネルアダプタ70は、ホスト装置2から送信される各種コマンドを解釈して、必要な処理を実行する。チャネルアダプタ70のポートPには、複数のチャネルアダプタ70を識別するためのネットワークアドレス(例えば、IPアドレスやWWN)が割り当てられており、これによりチャネルアダプタ70は夫々個別にNAS(Network Attached Storage)として振舞うことができる。
スイッチ71は、チャネルアダプタ70、共有メモリ72、キャッシュメモリ73及びディスクアダプタ74と接続されている。チャネルアダプタ70、共有メモリ72、キャッシュメモリ73及びディスクアダプタ74間のデータやコマンドの授受は、このスイッチ71を介して行われる。
共有メモリ72は、チャネルアダプタ70及びディスクアダプタ74により共有される記憶メモリである。共有メモリ72は、主にシステム構成情報及び各種制御プログラムや、ホスト装置2からのコマンドなどを記憶するために利用される。なお、共有メモリ72内に記憶される各種テーブルやプログラムについては、後述で説明する。
キャッシュメモリ73も、チャネルアダプタ70及びディスクアダプタ74により共有される記憶メモリである。キャッシュメモリ73は、主にストレージ装置に入出力されるデータを一時的に記憶するために利用される。
ディスクアダプタ74は、マイクロプロセッサ700(図示せず)やメモリ(図示せず)等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成され、ディスク部6との通信時におけるプロトコル制御を行うインタフェースとして機能する。ディスクアダプタ74は、例えばファイバチャネルケーブルを介して対応するディスク部6と接続されており、ファイバチャネルプロトコルに従ってディスク部6との間のデータの授受を行う。
サービスプロセッサ75は、ストレージ装置4の保守のために操作されるコンピュータ装置であり、例えばノート型のパーソナルコンピュータから構成される。サービスプロセッサ75は、ネットワーク3を介してホスト装置2が接続されており、ホスト装置2からデータ或いは命令を受信することができる。
ストレージナビゲータ8は、ストレージ装置4の管理のために操作されるコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータから構成される。ストレージナビゲータ8は、複数のストレージ装置からペアとなるストレージ装置を設定、後述する仮想ボリュームVのペア設定、又は、後述する仮想ボリュームVと論理ボリュームとの関連づけの管理等を行う。ストレージナビゲータ8は、このような設定処理や管理処理を管理画面80に表示できる。
(2)ハードディスクの論理的な構成
本実施の形態によるストレージシステムでは、複数のハードディスク60のうち、4台のハードディスク60ごとに1つのレイドグループを構成する。そしてこの1つのレイドグループが提供する記憶領域上に、1又は複数の論理ボリュームLUが定義される。
論理ボリュームLUは、固有の識別子LUN(Logical Block Number)が割り当てられる。データの入出力は、この識別子及び論理ボリューム内を論理的に分割したブロックに割り当てられる固有の番号LBA(Logical Block Addressing)を組み合わせたアドレスを、指定して行われる。
図2は、ストレージシステム1における複数のハードディスク60の論理的な構成を示した概念図である。
論理ボリュームLUの属性としては、ホスト装置2がアクセスする論理ボリュームである仮想ボリュームVと、この仮想ボリュームVと関連づけられる実ボリュームRとに大別される。実ボリュームRの記憶領域は、ハードディスク60の実際の記憶領域と関連づけられている。そして、複数の実ボリュームRによってプール領域POOLが形成される。
仮想ボリュームVの記憶領域は、プール領域POOL内にある実ボリュームRの記憶領域が動的に割り当てられることにより作成される。仮想ボリュームVは実際にはボリュームの実体を持たないため、ホスト装置2からのライト要求等によってデータを格納する場合には、プール領域POOLにある実ボリュームR内の記憶領域を確保してデータを格納する。ホスト装置2からのリード要求が、プール領域POOLにある実ボリュームR内の記憶領域を確保していない領域に対して発行された場合には、仮想ボリュームVはプール領域POOLからゼロデータを読み出してホスト装置2に応答する。このように仮想ボリュームVは、ボリュームの容量を仮想的に作成することで、物理容量に依存しない任意容量のボリュームをホスト装置2に提供することができる。
また、仮想ボリュームV及び実ボリュームRは、ボリューム内の記憶領域をスロットSと呼ばれる記憶領域で区切られている。そして、仮想ボリュームVと実ボリュームRとは、スロットSで関連づけられている。スロットSは、上述したデータが格納される最小の記憶領域であり、上述したブロックに相当する。
そして、本実施の形態では、仮想ボリュームV同士をペア設定するだけでなく、仮想ボリュームVと実ボリュームRとにペア設定を行うことを対象としている。ホスト装置2が直接アクセスする仮想ボリュームVを正側の仮想ボリュームV(以下、正側仮想ボリュームPV)と呼び、正側仮想ボリュームPVに格納されるデータ(実際には、正側仮想ボリュームPVに割り当てられるハードディスク60ドライブの記憶領域に格納されるデータ)をコピーするコピー先の仮想ボリュームVを副側の仮想ボリュームSV(以下、副側仮想ボリュームSV)と呼ぶ。
さらに、正側仮想ボリュームPVと関連づけられる実ボリュームを正側実ボリュームPRと呼び、副側仮想ボリュームSVと関連づけられる実ボリュームを副側実ボリュームSRと呼ぶ。
また、正側、副側を特に区別する場合を除いて、仮想ボリュームV、実ボリュームRとして説明する。
(3)テーブル構成
ストレージシステム1が保持する各種テーブルについて説明する。各種テーブルは、正側のストレージ装置5A、副側のストレージ装置5Bのそれぞれに保持される。以下では特に区別する場合を除いて、A,Bの記載はしないものとする。
まず、図3は、共有メモリ72に格納されている各種テーブル及びプログラムの一例を示している。
共有メモリ72には、仮想ボリューム管理テーブル720、スロット群管理テーブル721、スロット盤テーブル722、スロットテーブル723、ペア設定テーブル724、コピープログラム725が格納される。特に、仮想ボリューム管理テーブル720、スロット群管理テーブル721、スロット盤テーブル722及びスロットテーブル723は、ペア設定とは別に、ストレージ装置5内で仮想ボリュームVと実ボリュームRとの記憶領域を関連づけるために使用される関連づけ情報である。なお、コピープログラム725は、ストレージ装置5がペアを形成し、コピーを実行するためのプログラムである。
(3−1)仮想ボリューム管理テーブル
仮想ボリューム管理テーブル720は、仮想ボリュームの記憶領域と関連づけされたスロット番号とが格納されるテーブルである。仮想ボリューム管理テーブル720は、「仮想ボリュームアドレス」欄7200と「スロット番号」欄7201とから構成されている。
例えば、図4に示すように、仮想ボリューム管理テーブル720には、仮想ボリュームアドレス「0x10」に関連づけられたスロット番号「3〜10」が格納されている。
(3−2)スロット群管理テーブル
スロット群管理テーブル721は、複数あるスロットをある群ごとに管理しているテーブルであり、「スロット番号群」欄7210から構成されている。
例えば、図5のスロット群管理テーブル721では、複数あるスロットが50スロットずつ管理されていることを示す。したがって、スロット番号「3〜10」は、スロット群管理テーブル721の1番目の行で管理されていることになる。
(3−3)スロット盤テーブル
スロット盤テーブル722は、スロット群管理テーブル721の各行で管理される複数のスロット番号を碁盤の目で示したテーブルである。例えば、スロット群管理テーブル721によって50スロットずつ管理されている場合には、スロット1から50までが1枚のスロット盤テーブル722に管理され、続いてスロット51から100までが次のスロット盤テーブル722によって管理されていることになる。このスロット盤テーブル722が仮想ボリュームと関連づけられている場合には、割り当て済領域「1」が表示される。逆に、仮想ボリュームと関連づけられていない場合には、未割り当て領域「0」が表示される。
例えば、図6に示すスロット盤テーブル722では、スロット番号「3〜10」に割り当て済領域「1」が表示される。
(3−4)スロットテーブル
スロットテーブル723は、スロット番号毎に設けられるテーブルであって、任意のスロット番号に割り当てられる実ボリュームアドレスを格納するテーブルである。スロットテーブル723は、「スロット番号」欄7230と「実ボリュームアドレス」欄7231とから構成されている。
例えば、図7のスロットテーブル723には、スロット番号「3」に割り当てられる実ボリュームアドレス「0000」が格納されている。
(3−5)ペア設定テーブル
ペア設定テーブル724は、コピー元の記憶領域とコピー先の記憶領域とのペア設定を管理するためのテーブルである。ペア設定テーブル724は、「スロット番号」欄7240、「コピー元のアドレス」欄7241、「コピー先のアドレス」欄7242から構成される。
例えば図8に示すペア設定テーブル724は、スロット番号「3」に関連づけられる正副側の記憶領域が示されている。正副の記憶領域は、それぞれアドレス「0x10」が関連付けられている。
(3−6)ビットマップテーブル
ビットマップテーブルMは、実ボリュームRのデータを格納する記憶領域DS(以下、データ格納領域DSという)内の状況を反映させた管理情報であり、スロット単位で碁盤の目に区切られていて管理されている。ビットマップテーブルMは、仮想ボリュームVとの関連づけがない実ボリュームに対して使用されるテーブルである。そして、ビットマップテーブルMの碁盤の目には、スロット番号が割り振られている。ビットマップテーブルMは、実ボリュームRの管理情報を格納する管理格納領域MSに格納される。なお、ビットマップテーブルはスロット単位として説明したが、仮想ボリュームのページ単位、ブロック単位といったスロット単位とは別のデータ単位で管理してもよい。
例えば、図9に示すように、任意の実ボリュームRにデータが格納されている場合には、データが格納される記憶領域に対応するスロット番号に「1」が格納され、データが格納されていない場合には、データが格納されていない記憶領域に対応するスロット番号に「0」が格納される。
(4)データ転送処理
本実施の形態では、正側仮想ボリュームPVと副側仮想ボリュームSV(第1のペア設定)、正側仮想ボリュームPVと副側実ボリュームSR(第2のペア設定)、正側実ボリュームPRと副側仮想ボリュームSR(第3のペア設定)、がペア設定をした場合における、それぞれのデータ転送処理を説明する。
(4−1)第1のペア設定
まず、ストレージシステム1において、正側仮想ボリュームPVと副側仮想ボリュームSVとをペア設定とした場合のデータ転送処理について説明する。この場合に、ペア設定テーブル724のコピー元のアドレスには、正側仮想ボリュームPVのアドレスが設定され、コピー先のアドレスには、副側仮想ボリュームSVのアドレスが設定される。
(4−1−1)正側ストレージ装置でのデータ転送処理
図10に示すように、正側ストレージ装置でのデータ転送処理を説明する。正側ストレージ装置5Aでのデータ転送方法は、チャネルアダプタ70Aのマイクロプロセッサ700Aがコピープログラム725に基づいて実行するものである。
マイクロプロセッサ700Aがホスト装置2またはストレージナビゲータ8Aからリモートコピー指示を受信すると、ビットマップテーブルMを参照して、正側仮想ボリュームPVの1つ目のスロットSは割り当て済か否かを判断する(S1)。すなわち、マイクロプロセッサ700Aは、正側仮想ボリュームPVと関連づけられた正側実ボリュームにデータが格納されているかを検索する。このとき、マイクロプロセッサ700Aは、上述した仮想ボリューム管理テーブル720A、スロット群管理テーブル721A、スロット盤テーブル722A及びスロットテーブル723Aがコピー対象のスロットSに割り当てられているか否かを検索する。
マイクロプロセッサ700Aがコピー対象のスロットSは割り当て済であると判断すると(S1:Yes)、データが正側実ボリュームPRに格納されているので、正側仮想ボリュームPVと関連づけられる正側実ボリュームPRのアドレスからデータを読み出す(S2)。関連づけされた正側実ボリュームPRのアドレスは、上述したスロットテーブル723を用いて検索する。
マイクロプロセッサ700Aは、ペア設定テーブル724を参照し、読み出したデータをペア対象の副側仮想ボリュームSVに送信する(S3)。
ここで、ペア対象の副側仮想ボリュームSVに送信する際の情報を図11に示す。送信情報SI1は、初期コピーであることを副側のストレージ装置5Bに通知するための「オペレーションコード」SI10、コピーデータの有無を通知する「サブ情報」SI11、コピー元のアドレス情報である「アドレス情報」SI12、及び、「ユーザデータ」SI13から構成される。
ステップS3は、コピーデータを送信する場合なので、「サブ情報」SI11には「コピーデータあり」という情報が格納される。また、「アドレス情報」SI12には、コピー開始位置である正側実ボリュームPVの先頭スロット番号が格納される。そして、「ユーザデータ」SI13には、1スロットS分のデータが格納される。
一方、マイクロプロセッサ700Aは、コピー対象のスロットSは未割り当てであると判断すると(S1:No)、データが正側実ボリュームPRには格納されていないので、コピー対象の正側仮想ボリュームPVの記憶領域(スロットS)にはデータが格納されていない旨の「未割り当てデータのメッセージ」を副側のストレージ装置5Bに送信する(S4)。
ここで、ペア対象の副側仮想ボリュームSVに送信する際の情報を図12に示す。未割り当てデータのメッセージである送信情報SI2は、「オペレーションコード」SI20、「サブ情報」SI21、及び、コピー元のアドレス情報である「アドレス情報」SI22から構成される。
ステップS4は、コピーデータを送信せず、メッセージのみを送信する場合なので、「サブ情報」SI21には「コピーデータなし」という情報が格納される。また、「アドレス情報」SI22には、データの格納有無を検索した正側実ボリュームPVの先頭スロット番号が格納される。
そうして、マイクロプロセッサ700Aは、全てのスロットSに対して割り当て済か否かを判断して(S5)、全てのスロットSに対してチェックをしていないと判断すると(S5:No)、次のチェック対象のスロットSに対して再びステップS1からステップS4までの処理を実行する。
マイクロプロセッサ700Aは、全てのスロットSに対して割り当て済か否かを判断すると(S5:Yes)、正側のストレージ装置5Aのデータ転送処理を終了する。
(4−1−2)副側のストレージ装置でのデータ転送処理
引き続き、図13に示すように、副側のストレージ装置5Bでのデータ転送処理を説明する。副側ストレージ装置5Bでのデータ転送方法は、チャネルアダプタ70Bのマイクロプロセッサ700Bがコピープログラム725に基づいて実行するものである。
まず、マイクロプロセッサ700Bが正側のストレージ装置5Aからデータを受信したと判断すると(S10:Yes)、ペア設定テーブル724を参照し、コピー対象の副側仮想ボリュームSVを検索する。その後、マイクロプロセッサ700Bは、ビットマップテーブルMを参照して、検索した副側仮想ボリュームSV内のスロットSが既に副側実ボリュームSRに割り当てられているか否かを判断する(S11)。このとき、マイクロプロセッサ700Bは、上述した仮想ボリューム管理テーブル720B、スロット群管理テーブル721B、スロット盤テーブル722B及びスロットテーブル723Bがコピー対象のスロットSに割り当てられているか否かを検索する。
マイクロプロセッサ700Bが検索した副側仮想ボリュームSV内のスロットSが副側実ボリュームSRに割り当てられていない場合には(S11:No)、副側実ボリュームSR内にデータが格納されていないことを示すので、副側実ボリュームSR内にデータ格納領域DSを確保する(S12)。このとき、マイクロプロセッサ700Bは、確保した副側実ボリュームSRの記憶領域と副側仮想ボリュームSVとの関係を、仮想ボリューム管理テーブル720B、スロット群管理テーブル721B、スロット盤テーブル722B及びスロットテーブル723Bに設定する。
その後、マイクロプロセッサ700Bは、受信したデータを確保した副側実ボリュームSRのデータ格納領域DSに書き込んで(S13)、データ転送処理を終了する。
一方、マイクロプロセッサ700Bが検索した副側仮想ボリュームSV内のスロットSが既に割り当てられている場合には(S11:Yes)、受信したデータを関連づけられた副側実ボリュームSR内のデータ格納領域DSに書き込んで(S13)、データ転送処理を終了する。
ステップS10において、マイクロプロセッサ700Bが正側のストレージ装置5Aからデータは受信していないが(S10:No)、未割り当てデータのメッセージを受信した場合には(S14:Yes)、ペア設定テーブル724を参照し、コピー対象の副側仮想ボリュームSVを検索する。その後、マイクロプロセッサ700Bは、仮想ボリューム管理テーブル720B、スロット群管理テーブル721B、スロット盤テーブル722B及びスロットテーブル723Bを参照して、検索した副側仮想ボリュームSV内のスロットSが既に副側実ボリュームSRに割り当てられているか否かを判断する(S15)。
マイクロプロセッサ700Bが検索した副側仮想ボリュームSV内のスロットSが既に割り当てられている場合には(S15:Yes)、関連づけられた実ボリュームSR内のデータ格納領域DSにゼロデータを書き込んで(S16)、データ転送処理を終了する。
このように、ペアとして正側及び副側ともに仮想ボリュームVを設定することで、ストレージシステム1は、実ボリュームRの容量以上を仮想ボリュームVの容量として作成できるため、将来的に増大するボリューム容量をも考慮して予め大容量の仮想ボリュームVを作成しておくことができる。
また、正側のストレージ装置5Aは、正側仮想ボリュームPV内の未割り当て領域については未割り当てデータメッセージを副側のストレージ装置5Bに転送するのみで足りるため、副側のストレージ装置5B側ではデータ処理が不要となり、転送時間や副側での処理時間が大幅に削減できる。
(4−2)第2のペア設定
では次に、ストレージシステム1において、正側仮想ボリュームPVと副側実ボリュームSRとをペア設定とした場合のデータ転送処理について説明する。この場合に、ペア設定テーブル724のコピー元のアドレスには、正側仮想ボリュームPVのアドレスが設定され、コピー先のアドレスには、副側実ボリュームSRのアドレスが設定される。
(4−2−1)正側ストレージ装置でのデータ転送処理
正側ストレージ装置でのデータ転送処理は、上述したステップS1からステップS5までの処理と同様の処理手順なので、説明を省略する。
(4−2−2)副側ストレージ装置でのデータ転送処理
引き続き、図14に示すように、副側のストレージ装置5Bでのデータ転送処理を説明する。副側ストレージ装置5Bでのデータ転送方法は、チャネルアダプタ70Bのマイクロプロセッサ700Bがコピープログラム725Bに基づいて実行するものである。
まず、マイクロプロセッサ700Bが正側のストレージ装置5Aからの送信情報SI1からデータを受信したと判断すると(S20:Yes)、ペア設定テーブル724Bを参照し、コピー対象の副側実ボリュームSRを検索する。
その後、マイクロプロセッサ700Bは、検索した副側実ボリュームSR内のアドレスが示すデータ格納領域DSに受信したデータを書き込むと(S21)、データ転送処理を終了する。
ステップS20において、マイクロプロセッサ700Bが正側のストレージ装置5Aからの送信情報SI2に基づいて、データは受信していないが(S20:No)、未割り当てデータのメッセージを受信したと判断すると(S22:Yes)、検索した副側実ボリュームSR内のアドレスが示すデータ格納領域DSにゼロデータを書き込み(S23)、データ転送処理を終了する。
また、図15に示すように、副側のストレージ装置5Bがクイックフォーマット処理を実行することも可能である。クイックフォーマット処理とは、副側実ボリュームSRのデータ格納領域DS内のデータを消去する処理である。
具体的には、ステップS20において、マイクロプロセッサ700Bが正側のストレージ装置5Aからの送信情報SI2に基づいて、データは受信していないが(S20:No)、未割り当てデータのメッセージを受信したと判断すると(S22:Yes)、副側実ボリュームSRのデータ格納領域に格納されるデータを消去する(S24)。このとき、マイクロプロセッサ700Bは、副側実ボリュームSRに格納されるビットマップテーブルMの対象スロットSを「0」に設定する。
そうして、マイクロプロセッサ700Bは、データ転送処理を終了する。
このように、ペアとして正側には仮想ボリュームV、副側には実ボリュームRを設定することで、正側のストレージ装置5Aは、正側仮想ボリュームPV内の未割り当て領域については未割り当てデータメッセージを副側のストレージ装置5Bに転送するのみで足りる。また副側のストレージ装置5B側ではゼロデータをペア設定されたデータ格納領域DSに書き込むだけでいいので、データ転送処理が不要となり、転送時間が削減できる。
(4−3)第3のペア設定
次に、ストレージシステム1において、正側実ボリュームPRと副側仮想ボリュームSVとをペア設定とした場合のデータ転送処理について説明する。この場合に、ペア設定テーブル724のコピー元のアドレスには、正側実ボリュームPRのアドレスが設定され、コピー先のアドレスには、副側仮想ボリュームSVのアドレスが設定される。
(4−3−1)正側ストレージ装置でのデータ転送処理
図9に示すように、正側ストレージ装置でのデータ転送処理を説明する。正側ストレージ装置5Aでのデータ転送方法は、チャネルアダプタ70Aのマイクロプロセッサ700Aがコピープログラム725に基づいて実行するものである。
マイクロプロセッサ700Aがホスト装置2またはストレージナビゲータ8Aからリモートコピー指示を受信すると、ビットマップテーブルMを正側実ボリュームPRの管理格納領域MSからから読み出し、正側実ボリュームPRのコピー対象となる1つ目のスロットSはゼロであるか否かを判断する(S30)。つまり、マイクロプロセッサ700Aは、1つ目のスロットS位置に対応するデータ格納領域DSにはデータが格納されていないか否かを検索する。
マイクロプロセッサ700Aがコピー対象となる1つ目のスロットSはゼロであると判断すると(S30:Yes)、「未割り当てデータのメッセージ」を送信情報SI2として副側のストレージ装置5Bに送信する(S31)。
一方、マイクロプロセッサ700Aがコピー対象となる1つ目のスロットSに対応するデータ格納領域DSにデータがあると判断すると(S30:No)、そのデータ格納領域DSからデータを読み出し(S32)、読み出したデータを送信情報SI1として副側のストレージ装置5Bに送信する(S33)。
そうして、マイクロプロセッサ700Aは、全てのスロットSに対して割り当て済か否かを判断して(S34)、全てのスロットSに対してチェックをしていないと判断すると(S34:No)、次のチェック対象のスロットSに対して再びステップS30からステップS33までの処理を実行する。
マイクロプロセッサ700Aは、全てのスロットSに対して割り当て済か否かを判断すると(S34:No)、正側のストレージ装置5Aのデータ転送処理を終了する。
(4−3−2)副側ストレージ装置でのデータ転送処理
副側ストレージ装置でのデータ転送処理は、上述したステップS20からステップS24までの処理と同様の処理手順なので、説明を省略する。
このように、ペアとして正側には実ボリュームR、副側には仮想ボリュームRを設定することで、正側のストレージ装置5Aは、正側実ボリュームPR内でデータが格納されていない領域を検索し、データが格納されていない領域については「未割り当てデータメッセージ」を副側のストレージ装置5Bに転送するのみで足りる。また副側のストレージ装置5B側ではゼロデータをペア設定されたデータ格納領域DSに書き込むだけでいいので、データ転送処理が不要となり、転送時間が削減できる。
(5)本実施の形態の効果
以上のように、本実施の形態では、ペア設定時に、正側のストレージ装置内に格納されるデータのみを副側のストレージ装置に転送するため、データ転送に伴うストレージシステムの負荷を削減することができる。
本発明は、1又は複数のストレージ装置を有するストレージシステムや、その他の形態のストレージシステムに広く適用することができる。
本実施の形態におけるストレージシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態における論理ボリュームを説明する概念図である。 本実施の形態における共有メモリの内容を示すブロック図である。 本実施の形態における仮想ボリューム管理テーブルを示す図表である。 本実施の形態におけるスロット群管理テーブルを示す図表である。 本実施の形態におけるスロット盤テーブルを示す図表である。 本実施の形態におけるスロットテーブルを示す図表である。 本実施の形態におけるペア設定テーブルを示す図表である。 本実施の形態におけるビットマップテーブルを示す説明図である。 本実施の形態の第1のペア設定において、正側のストレージ装置が実行するデータ転送処理を示すフローチャートである。 本実施の形態のコピーデータを送信する場合において、送信情報を示す図表である。 本実施の形態の未割り当てデータメッセージを送信する場合において、送信情報を示す図表である。 本実施の形態の第1のペア設定において、副側のストレージ装置が実行するデータ転送処理を示すフローチャートである。 本実施の形態の第2のペア設定において、副側のストレージ装置が実行するデータ転送処理を示すフローチャートである。 本実施の形態の第2のペア設定において、副側のストレージ装置が実行するクイックフォーマット処理を示すフローチャートである。 本実施の形態の第3のペア設定において、正側のストレージ装置が実行するデータ転送処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1……ストレージシステム、2……ホスト装置、3……ネットワーク、4……コピー用のネットワーク、5A……正側のストレージ装置、5B……副側のストレージ装置、60A、60B……ハードディスク、70……チャネルアダプタ、700……マイクロプロセッサ、71……スイッチ、72……共有メモリ、73……キャッシュメモリ、74……ディスクアダプタ、8……ストレージナビゲータ、80……管理画面、720……仮想ボリューム管理テーブル、721……スロット群管理テーブル、722……スロット盤テーブル、723……スロットテーブル、724……ペア設定テーブル、725……コピープログラム、M……ビットマップテーブル、DS……データ格納領域、MS……管理格納領域。

Claims (16)

  1. 複数のハードディスクの記憶領域から形成される正側の論理ボリュームを提供し、ホスト装置からのデータを前記正側の論理ボリュームに格納する正側のストレージ装置と、前記正側のストレージ装置と接続し且つ前記データのコピーを格納する副側の論理ボリュームを提供する副側のストレージ装置と、を有するストレージシステムであって、
    前記正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った正側のスロット領域毎にデータの有無を検索する検索部と、
    前記正側のスロット領域にデータを保持しない場合に前記データが格納されていない通知を前記副側のストレージ装置に送信する送信部と、
    前記正側のストレージ装置から前記通知を受信した場合に前記副側のスロット領域にゼロデータを書き込む書き込み部と、
    を有することを特徴とするストレージシステム。
  2. 前記送信部では、前記正側のスロット領域にデータを保持する場合に前記データを前記副側のストレージ装置に送信し、
    前記書き込み部では、前記正側のストレージ装置から前記データを受信した場合には、ペア設定される前記正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った副側のスロット領域に前記データを書き込む
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  3. 前記論理ボリュームの属性は、
    前記データを格納する実ボリュームと、
    前記ホスト装置が認識し且つ前記実ボリュームの記憶領域を動的に提供する仮想ボリュームと、である
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  4. 前記正側の論理ボリュームが正側の仮想ボリュームの場合には、前記正側の仮想ボリュームのスロット領域と前記データが格納される正側の実ボリュームのスロット領域とを関連づける正側関連づけ情報、を有し、
    前記検索部では、前記正側関連づけ情報の有無によってデータの有無を検索する
    ことを特徴とする請求項3記載のストレージシステム。
  5. 前記正側の論理ボリュームが正側の実ボリュームの場合には、前記正側の実ボリュームのスロット領域単位で前記データの有無を管理する管理情報、を有し、
    前記検索部では、前記管理情報の有無によってデータの有無を検索する
    ことを特徴とする請求項3記載のストレージシステム。
  6. 前記副側の論理ボリュームが副側の仮想ボリュームの場合には、前記副側の仮想ボリュームのスロット領域と前記データが格納される副側の実ボリュームのスロット領域とを関連づける副側関連づけ情報、を有し、
    前記書き込み部では、前記副側関連づけ情報を保持しない場合に前記副側の実ボリュームに前記正側のストレージ装置から送信されたデータを書き込む記憶領域を確保する
    ことを特徴とする請求項3記載のストレージシステム。
  7. 複数のハードディスクの記憶領域から形成される正側の論理ボリュームを提供し、ホスト装置からのデータを前記正側の論理ボリュームに格納する正側のストレージ装置と、前記正側のストレージ装置と接続し且つ前記データのコピーを格納する副側の論理ボリュームを提供する副側のストレージ装置と、を有するストレージシステムのコピー方法であって、
    前記正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った正側のスロット領域毎にデータの有無を検索する検索ステップと、
    前記正側のスロット領域にデータを保持しない場合に前記データが格納されていない通知を前記副側のストレージ装置に送信する送信ステップと、
    前記正側のストレージ装置から前記通知を受信した場合には前記副側のスロット領域にゼロデータを書き込む書き込みステップと、
    を有することを特徴とするコピー方法。
  8. 前記送信ステップでは、前記正側のスロット領域にデータを保持する場合に前記データを前記副側のストレージ装置に送信し、
    前記書き込みステップでは、前記正側のストレージ装置から前記データを受信した場合には、ペア設定される前記正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った副側のスロット領域に前記データを書き込む
    ことを特徴とする請求項7記載のコピー方法。
  9. 前記論理ボリュームの属性は、
    前記データを格納する実ボリュームと、
    前記ホスト装置が認識し且つ前記実ボリュームの記憶領域を動的に提供する仮想ボリュームと、である
    ことを特徴とする請求項7記載のコピー方法。
  10. 前記正側の論理ボリュームが正側の仮想ボリュームの場合には、前記正側の仮想ボリュームのスロット領域と前記データが格納される正側の実ボリュームのスロット領域とを正側関連づけ情報として関連づける正側関連づけステップを有し、
    前記検索ステップでは、前記正側関連づけ情報の有無によってデータの有無を検索する
    ことを特徴とする請求項9記載のコピー方法。
  11. 前記正側の論理ボリュームが正側の実ボリュームの場合には、前記正側の実ボリュームのスロット領域単位で前記データの有無を管理情報として管理する管理ステップを有し、
    前記検索ステップでは、前記管理情報の有無によってデータの有無を検索する
    ことを特徴とする請求項9記載のコピー方法。
  12. 前記副側の論理ボリュームが副側の仮想ボリュームの場合には、前記副側の仮想ボリュームのスロット領域と前記データが格納される副側の実ボリュームのスロット領域とを副側関連づけ情報として関連づける副側関連づけステップを有し、
    前記書き込みステップでは、前記副側関連づけ情報を保持しない場合に前記副側の実ボリュームに前記正側のストレージ装置から送信されたデータを書き込む記憶領域を確保する
    ことを特徴とする請求項9記載のコピー方法。
  13. 複数のハードディスクの記憶領域から形成される正側の論理ボリュームを提供し、ホスト装置からのデータを前記正側の論理ボリュームに格納する正側のストレージ装置であって、
    前記正側の論理ボリュームの記憶領域を所定の記憶領域に区切った正側のスロット領域毎にデータの有無を検索する検索部と、
    前記正側のスロット領域にデータを保持しない場合に前記データが格納されていない通知を、ペア設定された副側のストレージ装置に送信する送信部と、
    を有することを特徴とする正側のストレージ装置。
  14. 前記論理ボリュームの属性は、
    前記データを格納する実ボリュームと、
    前記ホスト装置が認識し且つ前記実ボリュームの記憶領域を動的に提供する仮想ボリュームと、である
    ことを特徴とする請求項13記載の正側のストレージ装置。
  15. 前記正側の論理ボリュームが正側の仮想ボリュームの場合には、前記正側の仮想ボリュームのスロット領域と前記データが格納される正側の実ボリュームのスロット領域とを関連づける正側関連づけ情報、を有し、
    前記検索部では、前記正側関連づけ情報の有無によってデータの有無を検索する
    ことを特徴とする請求項14記載の正側のストレージ装置。
  16. 前記正側の論理ボリュームが正側の実ボリュームの場合には、前記正側の実ボリュームのスロット領域単位で前記データの有無を管理する管理情報、を有し、
    前記検索部では、前記管理情報の有無によってデータの有無を検索する
    ことを特徴とする請求項14記載の正側のストレージ装置。
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