JP2009020307A - 光学補償板及び投写型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、TN液晶を用いた液晶装置を用いたプロジェクタにおいて、コントラスト及び視野角依存性を高める。
【解決手段】WVフィルムを配置した場合におけるコントラストC0を基準として、それ以上のコントラストで液晶装置1に画像を表示させることが可能な光学補償板が良品であると判定する。本願発明者による評価によれば、水準II乃至VII、即ち正面位相差が20乃至70nmの光学補償板が良品であると判定された。したがって、正面位相差が20乃至70nmであり、且つ極角30°における位相差を正面位相差で割った値が0.4乃至1.4に設定されている光学補償板(即ち、水準II乃至VII)が、WVフィルムを配置した場合よりコントラストが高く、且つ視野角特性に優れていることが分かった。
【選択図】図8
【解決手段】WVフィルムを配置した場合におけるコントラストC0を基準として、それ以上のコントラストで液晶装置1に画像を表示させることが可能な光学補償板が良品であると判定する。本願発明者による評価によれば、水準II乃至VII、即ち正面位相差が20乃至70nmの光学補償板が良品であると判定された。したがって、正面位相差が20乃至70nmであり、且つ極角30°における位相差を正面位相差で割った値が0.4乃至1.4に設定されている光学補償板(即ち、水準II乃至VII)が、WVフィルムを配置した場合よりコントラストが高く、且つ視野角特性に優れていることが分かった。
【選択図】図8
Description
本発明は、例えば、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置のコントラストを高めるためにライトバルブに用いられる光学補償板、及びそのような光学補償板を備えた液晶プロジェクタ等の投写型表示装置の技術分野に関する。
この種の光学補償板は、ライトバルブとして用いられる液晶装置の光入射側或いは光出射側に配置されて使用されることがある。より具体的には、例えば、光が液晶層に斜めから入射すると、位相がずれてコントラストの低下、及び視野角の狭小化を招くため、マイクロレンズアレイを備えた液晶装置には、位相にずれを生じた光の位相差を補償することで、コントラストの低下防止と、視野角の拡大とを可能にする光学補償板が用いられる(例えば、特許文献1参照。)。このような光学補償板が用いられた液晶装置では、液晶装置に光学補償板が配置された状態で、或いは、表示装置の光学系の一部として光学補償板が配置された状態で画像のコントラストを評価することによって光学補償板による補償効果を評価していた。例えば、液晶装置の画像表示面に画像を表示する直視型表示装置については、WVフィルム(富士フィルム社製視野角フィルム)が最適化された条件で使用されている。また、この種の光学補償板では、光照射による位相差膜の劣化を低減するために、無機材料を構成された位相差膜を備えた光学補償板も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、例えば、TN液晶を用いた液晶装置に用いられる光学補償板では、位相差、及び位相差の角度依存性等の光学特性が最適化されておらず、液晶装置に応じて、投写型表示装置等のコントラスト、及び視野角依存性が最適化されているとは言い難い。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、TN液晶を用いた液晶装置に用いられる光学補償板であって、コントラスト及び視野角依存性が高められた光学補償板、及びそのような光学補償板を備えた液晶プロジェクタ等の投写型表示装置を提供することを課題とする。
本発明に係る光学補償板は上記課題を解決するために、20乃至70nmの範囲に含まれる正面位相差を有し、極角30°における位相差を前記正面位相差で割った値が0.4乃至1.4の範囲にある位相差膜を備える。
本発明に係る光学補償板によれば、位相差膜は、20乃至70nmの範囲に含まれる正面位相差を有している。ここで、正面位相差とは、直線偏光からのずれに相当する位相差をいう。より具体的には、光学補償板の表面における法線が延びる方向に透過する光の光透過率から特定された位相差をいう。極角とは、光学補償板に入射する入射光の光路に対して光学補償板が傾く傾きを規定する角度をいう。ここで、極角30°とは、位相差膜を構成する屈折率楕円体の長軸が、光学補償板に入射する入射光の光路に概ね平行になる角度である。このような屈折率楕円体の長軸が光学補償板の表面に対して傾く角度は、位相差膜を形成する条件等によって予め設計可能であり、本発明では、30°である。
極角30°における位相差を正面位相差で割った値とは、本願発明者が、正面位相差と、当該光学補償板を備えた投写型表示装置によって表示される画像のコントラストとの相関を評価するために便宜的に用いる評価指標値である。本願発明者による実験によれば、当該光学補償板が備えた位相差膜が、20乃至70nmの範囲に含まれる正面位相差を有し、極角30°における位相差を正面位相差で割った値が0.4乃至1.4の範囲にある場合に、所定のコントラスト以上のコントラストで画像が表示可能であることが見出されている。尚、所定のコントラストとは、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置の使用条件等に基づいて最低限必要とされるコントラストをいい、例えば、WVフィルム等の位相差フィルムを用いた場合のコントラストが例に挙げられる。
したがって、本発明に係る光学補償板を用いた投写型表示装置では、本願発明者による評価結果に基づいて、所定のコントラスト以上のコントラストで画像を表示可能であり、且つ視野角依存性もWVフィルム等の位相差フィルムより高めることが可能である。
本発明に係る光学補償板の一の態様では、前記位相差膜は、無機位相差膜であってもよい。
この態様によれば、赤色光及び緑色光より波長の短い短波長の青色光等の入射光を光学補償する場合でも、有機位相差膜を用いた場合より光学補償板の寿命を延ばすことができる。このような無機位相差膜は、例えば、光学補償板の一部を構成する平板上の基材の表面に対して斜め方向から無機物を蒸着させる、或いはスパッタリングすることによって形成可能である。
本発明に係る投写型表示装置は上記課題を解決するために、変調光を出射する液晶装置の光入射側又は光出射側の少なくとも一方に配置された、上述した本発明の光学補償板を備えている。
本発明に係る投写型表示装置によれば、上述した本発明に係る光学補償板が、変調光を出射する液晶装置の光入射側又は光出射側の少なくとも一方に配置されているため、高品位の表示が可能な液晶プロジェクタ等の投写型表示装置を実現できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下図面を参照しながら、本発明に係る光学補償板及び投写型表示装置の各実施形態を説明する。
<1:液晶装置>
先ず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る光学補償板と共に後述する投写型表示装置を構成する液晶装置を説明する。
先ず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る光学補償板と共に後述する投写型表示装置を構成する液晶装置を説明する。
図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る液晶装置1の全体構成を説明する。図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た液晶装置1の平面図であり、図2は、図1のII−II´断面図である。本実施形態に係る液晶装置1は、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式で駆動される。
図1及び図2において、液晶装置1では、TFTアレイ基板10と、対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間にTN液晶から構成された液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素部が設けられる表示領域たる画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等
からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。
からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。尚、画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域が存在する。言い換えれば、本実施形態においては特に、TFTアレイ基板10の中心から見て、この額縁遮光膜53より以遠が周辺領域として規定されている。
周辺領域のうちシール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。対向電極21は、固定電位とされる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に配向膜が形成されている。液晶層50は、TN(Twisted Nematic)液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。尚、液晶装置1の動作時には、TFTアレイ基板10の画素電極9a及び対向基板の対向電極間に画像信号に応じた駆動電圧が印加されることによって液晶の配向状態が制御され、所望の画像が表示可能になる。
尚、図1及び図2に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の駆動回路に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
<2:光学補償板>
次に、図3乃至図8を参照しながら、本実施形態に係る光学補償板を説明する。図3は、本実施形態に係る光学補償板の構成を示した断面図である。図4は、本実施形態に係る光学補償板を評価する際に用いられた評価システムの構成を図示的に示した図示的構成図である。図5は、評価システムのうち検査光の光路に対する光学補償板の傾きを詳細に示した図である。図6は、本実施形態に係る光学補償板を評価するための評価方法の主要な手順を示した評価方法をフローチャートである。図7は、評価結果を示した一覧表であり、図8は、図7に示した各データを比較するためのグラフである。
次に、図3乃至図8を参照しながら、本実施形態に係る光学補償板を説明する。図3は、本実施形態に係る光学補償板の構成を示した断面図である。図4は、本実施形態に係る光学補償板を評価する際に用いられた評価システムの構成を図示的に示した図示的構成図である。図5は、評価システムのうち検査光の光路に対する光学補償板の傾きを詳細に示した図である。図6は、本実施形態に係る光学補償板を評価するための評価方法の主要な手順を示した評価方法をフローチャートである。図7は、評価結果を示した一覧表であり、図8は、図7に示した各データを比較するためのグラフである。
図3に示すように、光学補償板200は、平板上の基材201と、基材201の表面に形成された位相差膜202とを備えている。位相差膜202は、基材201に対して斜め方向から無機物を蒸着、或いはスパッタリングすることによって形成された無機位相膜である。このような位相差膜は、有機物で構成されている場合に比べて光学補償板200の使用に伴う劣化を低減でき、光学補償板200の寿命を延ばすことが可能である。
位相差膜202は、屈折率異方性を有する屈折率楕円体を含んで構成されている。屈折率楕円体の長軸が基材201の表面に対して傾く角度、より具体的には、基材201の表面内において当該長軸が延びる方向を規定する方位角、及び基材201の表面における法線に対して当該長軸が傾く角度は、無機物を基材201の表面に形成する際の蒸着方向、或いはスパッタリング方向によって設計可能である。したがって、位相差膜202を基材201に形成する際における蒸着方向等を制御することによって、光学補償板200において屈折率楕円体の長軸が延びる方向は設定可能であり、屈折率楕円体の長軸が延びる方向は各光学補償板について予め判明している。本実施形態では、光学補償板200は、その表面における法線に対して概ね30°傾いた方向に沿って屈折率楕円体の長軸が延びている。
位相差膜202は、20乃至70nmの範囲に含まれる正面位相差を有し、極角30°における位相差を前記正面位相差で割った値が0.4乃至1.4の範囲にある。このような正面位相差及び極角30°における位相差を前記正面位相差で割った値を有する位相差膜202を備えた光学補償板200によれば、後述するように液晶プロジェクタにおける画像のコントラスト及び視野角特性を高めることが可能である。
次に、図4乃至図8を参照しながら、本願発明者が行った光学補償板200の評価方法を説明する。後に詳細に説明するように、本評価では、互いに正面位相差が異なる光学補償板と、WVフィルムと、これら光学補償板及びWVフィルムを配置しない状態との夫々について位相差を測定し、上述した液晶装置1に最適的な、即ちコントラストが高い光学補償板を本実施形態に係る光学補償200として特定した。
図4に示すように、本実施形態では、評価システム300は、検査光としての入射光L1の入射側から順に、偏光板203a、評価対象物204a、液晶装置1、評価対象物204b、及び偏光板203bを配置して構成されている。評価対象物204a及び204bは、液晶装置1のみのコントラストを評価する際には配置されていない。また、WVフィルム及び光学補償板の夫々を配置した状態でのコントラストを評価する際には、検査対象物204a及び204bの代わりに、WVフィルム及び光学補償板の夫々が配置される。各評価条件では、入射光L1及び出射光L2の夫々に基づいて評価システム300を透過した光の透過率が算出され、コントラストが特定される。
尚、図5に示すように、光学補償板及びWVフィルムが検査対象物として評価システムに配置された際には、当該検査対象物の法線Qの光路Pに対する極角φは30°をなす。言い換えれば、光学補償板に入射する入射光L1の光路Pは、位相差膜202を構成する屈折率楕円体の長軸が延びる方向と概ね平行に設定されている。このように、光学補償板及びWVフィルムが配置された状態で光学補償板及びWVフィルムを配置した状態におけるコントラストが測定される。
次に、図6に示すように、先ず、評価システム300を用いて液晶装置1単体のコントラストを測定する(ステップS10)。より具体的には、液晶装置1に駆動電圧を印加することによって、画素電極9a及び対向電極の液晶層50に5Vを印加する。これにより、液晶装置1の表示面に黒画像を表示する。この状態で、液晶装置1の表示面における黒表示の照度が最も低くなるように、図4に示したように光路Pを中心として偏光板203aを回転させる。続いて、液晶装置1に対する駆動電圧の印加を止め、この状態における白表示の照度と、黒表示の照度のうち最も低い照度との比を算出することによって、液晶装置1単体におけるコントラストを特定する。
次に、評価対象物204a及び204bとしてWVフィルムを配置し、ステップS10と同様の手順によって、WVフィルムを配置した場合におけるコントラストを特定する(ステップS20)。
次に、評価対象物204a及び204bの代わりに光学補償板を配置し、ステップS10と同様の手順により光学補償板を配置した場合におけるコントラストを特定する(ステップS30)。尚、ステップS30では、正面位相差が相互に異なる複数の光学補償板の夫々について、コントラストを特定する。
次に、評価システム300を用いて特定した、液晶装置1単体のコントラスト、WVフィルムを配置した場合のコントラスト、及び光学補償板を配置した場合のコントラストの夫々を比較することによって、最適な光学補償板の設計、即ち光学特性を特定する(ステップS40)。
次に、図7及び図8を参照しながら、上述の評価方法によって得られた評価結果に基づいて最適な光学補償板を特定する手順を詳細に説明する。
図7に示すように、上述の評価方法によって、正面位相差が10乃至100までの10水準(水準I乃至X)の夫々におけるコントラストと、液晶装置1単体及びWVフィルムの夫々を配置した場合におけるコントラストを比較する。尚、水準I乃至Xは、すべて位相差の比率、即ち、極角30°における位相差を正面位相差で割った値が0.4乃至1.4に設定されている。
図8に示すように、本実施形態では、WVフィルムを配置した場合におけるコントラストC0を基準として、それ以上のコントラストで液晶装置1に画像を表示させることが可能な光学補償板が良品であると判定する。そこで、図8を見るに、水準II乃至VII、即ち正面位相差が20乃至70nmの光学補償板が良品であると判定された。したがって、本願発明者が行った評価によれば、正面位相差が20乃至70nmであり、且つ極角30°における位相差を正面位相差で割った値が0.4乃至1.4に設定されている光学補償板200が、WVフィルムを配置した場合よりコントラストが高く、且つ視野角特性に優れていることが分かった。尚、水準II乃至VIIは、液晶装置1単体のコントラスト(図8中の水準P1)より高いコントラストを有している。
よって、以上説明したように、本実施形態に係る光学補償板によれば、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置において、WVフィルムを位相差板として用いる場合に比べて、高いコントラストで、且つ視野角特性に優れた画像を表示可能である。
<3:投写型表示装置>
次に、図9を参照しながら、本実施形態に係る投写型表示装置は、上述した液晶装置をライトバルブに用い、当該ライトバルブの光入射側及び光出射側の少なくとも一方に上述の光学補償板を配置した光学系を有するプロジェクタである。
次に、図9を参照しながら、本実施形態に係る投写型表示装置は、上述した液晶装置をライトバルブに用い、当該ライトバルブの光入射側及び光出射側の少なくとも一方に上述の光学補償板を配置した光学系を有するプロジェクタである。
図9に示すように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルに入射する光或いは出射される光は上述の光学補償板200によって光学補償されている。液晶パネル及び光学補償板200を含む光学系から出射された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
このようなプロジェクタは、上述した光学補償板200を具備してなるので、スクリーン等の投写面に投写される投写画像のコントラストが高められており、視野角特性が高められた高品位の画像を表示可能である。
1・・・液晶装置、200・・・光学補償板、202・・・位相差膜、203a,203b・・・偏光板、1100・・・プロジェクタ
Claims (3)
- 20乃至70nmの範囲に含まれる正面位相差を有し、極角30°における位相差を前記正面位相差で割った値が0.4乃至1.4の範囲にある位相差膜を備えたこと
を特徴とする光学補償板。 - 前記位相差膜は、無機位相差膜であること
を特徴とする請求項1に記載の光学補償板。 - 変調光を出射する液晶装置の光入射側又は光出射側の少なくとも一方に配置された、請求項1又は2に記載の光学補償板を具備してなること
を特徴とする投写型表示装置。
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JP2007182855A JP2009020307A (ja) | 2007-07-12 | 2007-07-12 | 光学補償板及び投写型表示装置 |
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