JP2009020286A - 現像装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】現像装置からの現像剤漏れを、より効果的に低減させる。
【解決手段】現像ブレード44が現像容器41に配設されることで現像容器41と現像ブレード44との間に形成される空間Sを埋める埋め部材であって、トナーが空間Sに侵入することを防止する埋め部材46を備え、埋め部材46は、現像容器41との間に存在する微小隙間41dに開口して設けられ微小隙間41dを通過するトナーを収容するトナー収容部46aを備える。
【選択図】図3
【解決手段】現像ブレード44が現像容器41に配設されることで現像容器41と現像ブレード44との間に形成される空間Sを埋める埋め部材であって、トナーが空間Sに侵入することを防止する埋め部材46を備え、埋め部材46は、現像容器41との間に存在する微小隙間41dに開口して設けられ微小隙間41dを通過するトナーを収容するトナー収容部46aを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子写真方式を採用する複写機やレーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に適用される現像装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
近年、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、電子写真感光体ドラム及びこれに作用する帯電装置、現像装置、クリーニング装置等の各種プロセス手段を一体的にカートリッジ化したプロセスカートリッジ方式が採用されている。プロセスカートリッジは、画像形成装置本体に着脱可能とされている。
ここで、電子写真画像形成プロセスについて説明する。それは、帯電装置によって一様に帯電された電子写真感光体ドラムに選択的な露光を行って静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によってトナーを付着させてトナー像として現像し、その後、このトナー像を記録材に転写して画像を形成するものである。そしてトナー像転写後の電子写真感光体ドラムは、表面に残留したトナーをクリーニング装置で除去されて、次の画像形成に供される。
このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザ自身で行うことができ、格段に操作性を向上させることができる。よって、このプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く採用されるに至っている。
図11は、プロセスカートリッジに一体化されたプロセス手段のうち現像装置を示す概略図である。
このような現像装置4は、円筒状の現像ローラ142を有し、この現像ローラ142を介して、感光体に現像剤(以下、トナー)を付着させる。この際、現像ローラ142表面に担持されるトナーの量は現像剤規制部材(以下、現像ブレード)144によって規制される。
現像ブレード144の短手方向の一端は、現像容器141に長手方向の両端部で固定され、短手方向の他端は自由端とされており、現像ローラ142の外周面に当接するように設けられている。現像ブレード144は現像ローラ142の軸方向に略全域にわたって均一に当接し、適度の当接圧によって現像ローラ上のトナーの層厚を規制している。
通常、トナーは現像装置内で絶えず循環し、トナー循環によりトナー全体が均一に摩擦帯電されていることが望ましい。
しかし、現像ブレード144の背面と現像容器141との空間(デッドスペース)にトナーが侵入して停留すると、現像容器内の他のトナーとの循環がなくなり、摩擦帯電を受けることが無くなってしまう。このような場合に、期せずして、このトナーが他の摩擦帯電したトナーと一緒に感光体に供給されてしまうと、帯電不均一により画像上に濃度ムラが発生するおそれがある。
そこで、従来の現像装置では、現像ブレード背面と現像容器141の空間を埋めるため、現像容器141の一部によりこの空間を埋めている
また、現像ブレード144と現像容器141の長手方向の隙間を閉塞するために、現像容器141に長手弾性シール部材を貼り付けている。現像ブレード144を現像容器14
1に取り付ける際、長手弾性シール部材を押しつぶすことにより、現像装置からトナーが漏れることを防止している。
また、現像ブレード144と現像容器141の長手方向の隙間を閉塞するために、現像容器141に長手弾性シール部材を貼り付けている。現像ブレード144を現像容器14
1に取り付ける際、長手弾性シール部材を押しつぶすことにより、現像装置からトナーが漏れることを防止している。
これに対して、現像ブレード背面と現像容器の空間を埋めるために、現像容器とは別部材で構成されたスペーサを用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−307326号公報
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じることが懸念される。
現像ブレード背面と現像容器の空間を埋めるために、現像容器とは別部材で構成されたスペーサを使用する場合には、スペーサを現像容器に組付けた際に、両部品の間に微小な隙間が発生する。
この微小隙間にトナーが侵入すると、トナー漏れを防止するための長手弾性シール部材に達することとなる。
そして、微小隙間のトナー密度が高くなった場合には、現像装置からトナーが漏れてしまうことが懸念されている。これは、微小隙間のトナー密度が高くなると、トナーにより長手弾性シール部材周辺が圧迫され、現像容器端部からのトナー漏れを防止するための端部シール部材と長手弾性シール部材との合わせ部、及び長手弾性シール部材全体を通過することによると考えられる。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、現像装置からの現像剤漏れを、より効果的に低減させることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
回転自在に設けられ、現像剤を担持する現像ローラと、
前記現像ローラの軸方向に沿って設けられ、前記現像ローラ表面に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
前記現像ローラと前記現像剤規制部材とが配設され、内部に現像剤を収納する現像容器と、
前記現像剤規制部材が前記現像容器に配設されることで前記現像容器の壁面と前記現像剤規制部材との間に形成される空間を埋めるスペーサであって、現像剤が前記空間に侵入することを防止するスペーサと、
前記空間を介して現像剤が漏れることを防止するシール部材であって、前記現像容器と前記現像剤規制部材との間、及び、前記現像剤規制部材と前記スペーサとの間を閉塞するシール部材と、
を備えた現像装置において、
前記スペーサが前記空間に配設された場合に前記壁面と前記スペーサとの間に存在する隙間に開口して設けられ、前記隙間を通過する現像剤を収容する収容部を、前記スペーサと前記壁面とのうち少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする。
回転自在に設けられ、現像剤を担持する現像ローラと、
前記現像ローラの軸方向に沿って設けられ、前記現像ローラ表面に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
前記現像ローラと前記現像剤規制部材とが配設され、内部に現像剤を収納する現像容器と、
前記現像剤規制部材が前記現像容器に配設されることで前記現像容器の壁面と前記現像剤規制部材との間に形成される空間を埋めるスペーサであって、現像剤が前記空間に侵入することを防止するスペーサと、
前記空間を介して現像剤が漏れることを防止するシール部材であって、前記現像容器と前記現像剤規制部材との間、及び、前記現像剤規制部材と前記スペーサとの間を閉塞するシール部材と、
を備えた現像装置において、
前記スペーサが前記空間に配設された場合に前記壁面と前記スペーサとの間に存在する隙間に開口して設けられ、前記隙間を通過する現像剤を収容する収容部を、前記スペーサと前記壁面とのうち少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする。
本発明によれば、現像装置からの現像剤漏れを、より効果的に低減させることが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
本発明は、電子写真方式を採用する複写機やレーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に適用される現像装置及びプロセスカートリッジに関するものである。ここで、プロセスカートリッジとは、プロセス手段として、帯電手段、現像手段、クリーニング手段、電子写真感光体(像担持体)とのうち少なくとも現像手段を一体的にカートリッジ化したものである。そして、このプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられるものである。
また、電子写真方式を採用する画像形成装置(電子写真画像形成装置)とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
以下に、本発明の実施例1に係る画像形成装置について説明する。図7は、本発明を適用した画像形成装置を示す概略断面図である。
[画像形成装置]
図7において、50は画像形成装置としてのプリンタ本体である。また、51はプリンタ本体50に設けられ、電子写真方式により画像形成を行う画像形成部である。この画像形成部51は現像剤像(トナー像)を形成する像担持体としての感光体ドラム1、感光体ドラム1に形成されたトナー像を記録材Pに転写する転写ローラ53などを備えている。
図7において、50は画像形成装置としてのプリンタ本体である。また、51はプリンタ本体50に設けられ、電子写真方式により画像形成を行う画像形成部である。この画像形成部51は現像剤像(トナー像)を形成する像担持体としての感光体ドラム1、感光体ドラム1に形成されたトナー像を記録材Pに転写する転写ローラ53などを備えている。
このような構成の画像形成部51において、画像形成動作が開始されると、まずレーザスキャナ54により画像信号に応じた光が感光体ドラム1に照射され、このような画像信号に応じた光が照射されることにより、感光体ドラム1上に潜像が形成される。
次に、プリンタ本体50に着脱可能に設けられたプロセスカートリッジ5に収納された現像剤(トナー)で現像することにより、感光体ドラム1上にトナー画像(可視像)が形成される。また、このようなトナー画像形成動作に並行して記録材収納カセット56から記録材Pが給送される。すると、この記録材Pは、搬送ローラ57及びレジストローラ58によって感光体ドラム1に形成された画像と同期をとって感光体ドラム1と転写ローラ53とにより構成される転写部に搬送される。
そして、この転写部において、転写ローラ53へバイアスを印加することによってトナー画像が記録材Pへ転写されるようになっている。
このようなトナー画像が転写された記録材Pは、この後、定着手段59へ搬送され、この定着手段59において加熱されることによりトナー画像が定着され、さらにこの後、排出ローラ60によって装置上部の排出部61へ排出される。
以下、本実施例に係る現像装置及びプロセスカートリッジについて説明する。
図1は、本実施例に係る現像装置の特徴を説明するための概略図である。図2は、本実施例に係るプロセスカートリッジを示す概略断面図である。図3は、本実施例に係る現像
装置を示す概略断面図である。図4は、本実施例に係る現像装置を説明するための図であり、図3において矢印Aで示す方向から見た図である。図5は、本実施例に係る現像装置の端部について説明するための概略断面図である。図6は、本実施例に係る現像装置を説明するための図であり、図4の要部を示す図である。ここで、図1,4,6は、図3において矢印Aで示す方向から見た図であり、図1の状態に、後述する長手弾性シール部材47が取り付けられた状態が図6の状態であり、図6の状態に、後述する現像ブレード44が取り付けられた状態が図4の状態である。
装置を示す概略断面図である。図4は、本実施例に係る現像装置を説明するための図であり、図3において矢印Aで示す方向から見た図である。図5は、本実施例に係る現像装置の端部について説明するための概略断面図である。図6は、本実施例に係る現像装置を説明するための図であり、図4の要部を示す図である。ここで、図1,4,6は、図3において矢印Aで示す方向から見た図であり、図1の状態に、後述する長手弾性シール部材47が取り付けられた状態が図6の状態であり、図6の状態に、後述する現像ブレード44が取り付けられた状態が図4の状態である。
[プロセスカートリッジ]
本実施例に係るプロセスカートリッジ5について図2を用いて説明する。
本実施例に係るプロセスカートリッジ5について図2を用いて説明する。
プロセスカートリッジ5は、像担持体としての感光体ドラム1と、帯電手段62と、クリーニング手段63を備えたクリーニング装置6と、感光体ドラム1上の静電潜像を現像する現像手段を有する現像装置4とにより構成されている。
現像装置4は、現像容器41内の上方にトナーを収容し、トナーの自重落下によりトナー供給ローラ43にトナーを供給する。そして、トナー供給ローラ43は、図2において時計回りに回転することによって、現像ローラ42にトナーを供給する。
現像容器41には、トナーを収容する現像剤収容室としてのトナー収容室41aと、現像ローラ42やトナー供給ローラ43を有する現像室41bとが上下に分離されて設けられ、両者は開口部としてのトナー供給開口41cにより連通されている(図3参照)。
トナー供給開口41cには、プロセスカートリッジ5が使用される前に、トナー収容室41aと現像室41bとを分離するための、フィルム状の封止部材(以下、トナーシール)45が熱溶着などの方法により現像容器41に固定されている。
現像ローラ42は、弾性ゴムローラで構成され、図2において時計回りに回転し、現像ローラ42上のトナーを現像剤規制部材としての現像ブレード44によって一定の厚み(量)に規制し、感光体ドラム1の位置で現像する。現像後に現像ローラ42上に残されたトナーは、トナー供給ローラ43によって除去される。その後、再びトナー供給ローラ43によって現像ローラ42にトナーが供給される。
クリーニング装置6は、クリーニング容器61に帯電手段62とクリーニング手段63とが配置されることで構成されている。帯電手段62は、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される前に感光体ドラム1を均一に帯電させ、クリーニング手段63は感光体ドラム1上の転写残トナーを除去して、クリーニング容器61内に収容する。
現像ローラ42を安定的に感光体ドラム1に当接するために、現像装置4は揺動(回転)中心(不図示)を中心として揺動(回転)可能にプロセスカートリッジ5に支持されている。そして現像装置4は、現像装置4の両側面に設けられた揺動中心によって現像装置4全体がクリーニング装置6に対して揺動自在に支持された吊り構造となっている。
揺動中心を中心に回転モーメントにより現像ローラ42が感光体ドラム1に接触するよう、付勢部材である加圧バネ(不図示)によって現像装置4の現像ローラ42が感光体ドラム1に常に付勢されている。
[現像装置]
本実施例に係る現像装置について説明する。
本実施例に係る現像装置について説明する。
上述したように、現像装置4の現像容器41はトナーを収容するためのトナー収容室41aと、トナーを現像する現像室41bとに分かれており、さらに、両者を連結するためのトナー供給開口41cを備えている(図3参照)。そして、プロセスカートリッジ5の組立時や、出荷時にトナーが現像装置4から出てこないようにするため、トナー供給開口41cはトナーシール45で封止されている。
トナーシール45は、厚さ70〜200μmのフィルムであり、トナー供給開口41cの開口外縁(現像容器41の取り付け座面41e)に熱溶着にて固定されている。トナーシール45は、トナー供給開口41cの一端から他端まで熱溶着により開口部を封止した後、開口部の他端側で折り返され、現像容器41のトナーシール引き出し口から現像装置外部へ引き出される。トナーシール45を取り外すことにより、現像容器上部のトナー収容室41a(現像剤収容室内)に収容されたトナーは自重によってトナー供給開口41cを通過し現像室41bに送り込まれる(供給される)。このように、本実施例では、トナーは、トナー収容室41aから現像室41bに向かって略垂直(鉛直)方向に供給される。
現像室41bは、トナー供給開口近傍に円筒状の現像ローラ42を有し、この現像ローラ42を介して、感光体ドラム1にトナーを付着させる。ここで、現像ローラ42は、回転自在に設けられており、現像剤を担持する担持体である。そして、現像ローラ表面に担持されるトナーの量は、現像ローラ42の軸方向に沿って設けられた現像ブレード44によって規制される。
現像ブレード44の短手方向の一端は現像容器41に長手方向の両端部で固定され、短手方向の他端は自由端とされ、現像ローラ42の外周面に当接されている。現像ブレード44は、現像ローラ42の表面に、現像ローラ42の軸方向に略全域にわたって均一に当接し、適度の当接圧によって現像ローラ42上のトナーの層厚(量)を規制している。ここで、現像ブレード44の短手方向とは、現像ローラ42の軸方向に略直交する方向であって、図3に矢印Bで示す方向である。また、現像ブレード44の長手方向とは、現像ローラ42の軸方向であって、図4に矢印Cで示す方向である。
本実施例においては、現像ブレード44が現像容器41に配設されることで、現像ブレード44背面と現像容器41の壁面41fとの間に形成される空間Sを埋めるために、現像容器本体とは別部材で構成されたスペーサ(以下、埋め部材)46を用いている。この埋め部材46は、トナーが空間Sに侵入することを防止するもので、さらに、現像容器内のトナーが現像ブレード44背面に停留することを防止して、現像容器内のトナーを循環させるように促す役割をもっている。また、本実施例では、現像ブレード44背面と現像容器41の壁面41fとの間の空間Sは、トナー供給開口41cの近傍に形成される。
ここで、埋め部材46は、取り付け座面41eに垂直な方向(本実施例では、トナー供給方向(略鉛直方向))から見た場合、埋め部材46とトナーシール45とが重なり合うように配置されている(図2,3参照)。
通常、トナーシールは現像容器のトナー供給開口全周域を熱溶着等の接着により取り付けられており、現像容器にはトナーシールを配置するためのトナーシール取り付け座面が必要である。さらに、現像容器の一部で空間Sを埋める場合は、このトナーシール取り付け座面を避ける必要があり、現像装置が大きくなってしまう。
本実施例のように、別部材により構成された埋め部材46を用いることで、上述したように取り付け座面41eに垂直な方向から見た場合に、埋め部材46とトナーシール45とが重なり合うように配置することができる。このような構成により、現像装置4やプロ
セスカートリッジ5を小型化することが可能となる。
セスカートリッジ5を小型化することが可能となる。
また本実施例では、空間Sを介して現像剤が漏れることを防止するために、現像ブレード44と現像容器41と埋め部材46との長手方向の隙間を閉塞するシール部材としての長手弾性シール部材47が設けられている。長手弾性シール部材47は、現像容器41の一部と埋め部材46とを座面とし、両者に掛かるように貼り付けられている。ここで、長手弾性シール部材47は、弾性を有する部材(弾性体)により構成されるとよい。
そして、現像ブレード44が現像容器41に取り付けられる際、長手弾性シール部材47が押しつぶされることにより、現像ブレード44と現像容器41との間の隙間、及び、現像ブレード44と埋め部材46との間の隙間を閉塞(封止)することができる。このようにして、現像容器41からトナーが漏れることを防止している。
また、図5,6に示すように、現像容器41に組付けられた現像ローラ42及び現像ブレード44の長手方向端部(現像容器端部)からトナーが漏れることを防止するために端部シール部材48が配設されている。端部シール部材48は、現像容器41と現像ローラ42と現像ブレード44とに接触するように、現像ローラ42の軸方向の両端側にそれぞれ設けられている。また、トナー漏れを防止するため、端部シール部材48と長手弾性シール部材47は密着するように組付けられている。
このように、トナー流出を防ぐため、前述の長手弾性シール部材47及び端部シール部材48により、トナー漏れを防止する構成をとっている。
ここで、現像ブレード44背面と現像容器41との間の空間Sに埋め部材46が配設された場合、現像容器41と埋め部材46との間には、製品公差等に起因した微小隙間(微小空間)41dが存在することとなる(図1,4,6参照)。
そして、画像形成動作が続けられた場合には、トナーが微小隙間41dにまで達する場合がある。トナーが微小隙間41dにまで達した状態で、さらにトナーが詰め込まれると、トナーがパッキングし(トナーが部分的に凝集してしまう)、長手弾性シール部材47及び端部シール部材48にトナーの圧が掛かる場合がある。
このような状態が長く続いた場合、長手弾性シール部材47の全体、長手弾性シール部材47と端部シール部材48との密着部、及び、これらのシール部材と現像容器41との貼り付け面にトナーが侵入し、現像容器41からトナーが流出しようとする。
そこで、本実施例では、図1,3〜6に示すように、埋め部材46に、トナーTを収容する収容部としてトナー収容部46aを設けている。トナー収容部46aは、埋め部材46が空間Sに配設された場合に、埋め部材46と現像容器41との間に存在する微小隙間41dに開口して設けられている。
このように、埋め部材46にトナー収容部46aを設けることにより、微小隙間41dに侵入して微小隙間41dを通過するトナーをトナー収容部46aに収容することができる。これは、トナーは圧の低い方に進むためであって、微小隙間41dに侵入したトナーは、周囲より圧力の低い埋め部材46のトナー収容部46aに向かって進んで(移動して)トナー収容部46a内に収容されることとなる。
これにより、長手弾性シール部材47及び端部シール部材48に掛かるトナー圧を低減させることができるので、現像装置4からトナーが漏れることを、より効果的に低減させることができる。
ここで、本実施例において、埋め部材46に設けられたトナー収容部46aは、微小隙間41dに開口して設けられるとともに、発泡体である長手弾性シール部材47に対しても開口して設けられている(図1,3参照)。このような構成により、トナー収容部46aの気圧を下げることができるため、トナー収容部46aにトナーを収容することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、埋め部材46を用いることにより、現像装置4やプロセスカートリッジ5を小型化することが可能となる。さらに、埋め部材46にトナー収容部46aを設けることにより、現像装置4やプロセスカートリッジ5からのトナー漏れの発生を、より効果的に低減することが可能となる。
図8は、本発明の実施例2に係る現像装置の端部について説明するための概略断面図である。図9は、本実施例に係る現像装置を説明するための図であり、実施例1の図6に対応する図である。なお、本実施例に係る画像形成装置は、上述した実施例1に係る画像形成装置と同様の構成であり、同様の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
上述した実施例1では、トナーを収容するトナー収容部46aが埋め部材46に設けられていた。これに対して、本実施例では、トナー収容部が現像容器41に設けられた場合について説明するものである。
すなわち、本実施例では、図8,9に示すように、現像容器41に、トナーを収容する収容部としてのトナー収容部41gが設けられている。トナー収容部41gは、埋め部材46が空間Sに配設された場合に埋め部材46と現像容器41との間に存在する微小隙間41dに開口して設けられるとともに、長手弾性シール部材47に対しても開口して設けられている。
本実施例においても、微小隙間41dに侵入して微小隙間41dを通過するトナーをトナー収容部41gに収容することができるので、上述した実施例1同様の効果を得ることが可能となる。
図10は、本発明の実施例3に係る現像装置の端部について説明するための概略断面図である。なお、本実施例に係る画像形成装置は、上述した実施例1に係る画像形成装置と同様の構成であり、同様の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
上述した実施例1では、トナー収容部が埋め部材46に設けられた場合について説明し、実施例2では、トナー収容部が現像容器41に設けられた場合について説明するものであった。これに対して、本実施例では、トナー収容部が、現像容器41及び埋め部材46に設けられた場合について説明するものである。
すなわち、本実施例では、図10に示すように、埋め部材46にはトナー収容部46bが設けられ、現像容器41にはトナー収容部41hが設けられている。
ここで、上述した実施例1においては、埋め部材46に設けられたトナー収容部46aは、微小隙間41dに開口して設けられるとともに、長手弾性シール部材47に対しても開口して設けられていた。また、上述した実施例2においては、現像容器41に設けられたトナー収容部41gは、微小隙間41dに開口して設けられるとともに、長手弾性シー
ル部材47に対しても開口して設けられていた。
ル部材47に対しても開口して設けられていた。
これに対して、本実施例では、図10に示すように、現像容器41に設けられたトナー収容部41hは、微小隙間41dにのみ開口して設けられている。また、埋め部材46に設けられたトナー収容部46bは、微小隙間41dにのみ開口するものであり、トナー収容部本体(トナーの収容室)は、埋め部材46の内部に設けられている。
本実施例においても、微小隙間41dに侵入して微小隙間41dを通過するトナーをトナー収容部46bに収容することができるので、上述した実施例1同様の効果を得ることが可能となる。
以上、実施例1〜3を用いて説明したように、トナー収容部は、現像容器41と埋め部材46とのうち少なくともいずれか一方に設けられるものであればよい。すなわち、現像容器41と埋め部材46とのうち少なくともいずれか一方にトナー収容部を設けることにより、現像装置4やプロセスカートリッジ5からのトナー漏れの発生を、より効果的に低減することが可能となる。
なお、製造上の観点からは、実施例1で説明したような、微小隙間41d及び長手弾性シール部材47に対して開口するトナー収容部46aを埋め部材46に設ける形態の方が、実施例2,3の形態に比べて低コストで製造することができる。
4 現像装置
41 現像容器
41d 微小隙間
41g トナー収容部
42 現像ローラ
44 現像ブレード
46 埋め部材
46a,46b トナー収容部
47 長手弾性シール部材
S 空間
41 現像容器
41d 微小隙間
41g トナー収容部
42 現像ローラ
44 現像ブレード
46 埋め部材
46a,46b トナー収容部
47 長手弾性シール部材
S 空間
Claims (4)
- 回転自在に設けられ、現像剤を担持する現像ローラと、
前記現像ローラの軸方向に沿って設けられ、前記現像ローラ表面に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
前記現像ローラと前記現像剤規制部材とが配設され、内部に現像剤を収納する現像容器と、
前記現像剤規制部材が前記現像容器に配設されることで前記現像容器の壁面と前記現像剤規制部材との間に形成される空間を埋めるスペーサであって、現像剤が前記空間に侵入することを防止するスペーサと、
前記空間を介して現像剤が漏れることを防止するシール部材であって、前記現像容器と前記現像剤規制部材との間、及び、前記現像剤規制部材と前記スペーサとの間を閉塞するシール部材と、
を備えた現像装置において、
前記スペーサが前記空間に配設された場合に前記壁面と前記スペーサとの間に存在する隙間に開口して設けられ、前記隙間を通過する現像剤を収容する収容部を、前記スペーサと前記壁面とのうち少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする現像装置。 - 前記現像容器は、前記現像ローラと前記現像剤規制部材とが配設される現像室、前記現像室に供給される現像剤が収容される現像剤収容室、及び、前記現像室と前記現像剤収容室とを連通する開口部を備えるとともに、
前記現像室に設けられた取り付け座面には、前記開口部を封止する封止部材が取り外し可能に設けられ、
前記スペーサは、前記取り付け座面に垂直な方向から見た場合、前記スペーサと前記封止部材とが重なり合うように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 前記現像剤収容室は、前記現像室の上方に設けられ、
前記現像剤収容室内の現像剤が、前記現像剤収容室から前記現像室に自重で移動するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置を備え、画像形成装置に着脱可能に設けられることを特徴とするプロセスカートリッジ。
Priority Applications (1)
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JP2007182401A JP2009020286A (ja) | 2007-07-11 | 2007-07-11 | 現像装置及びプロセスカートリッジ |
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JP2010191338A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Brother Ind Ltd | 現像装置、現像カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
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2007
- 2007-07-11 JP JP2007182401A patent/JP2009020286A/ja not_active Withdrawn
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