JP2009018514A - 金属積層ボードおよびその製造方法 - Google Patents

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千 北野
Toshiyuki Usui
俊行 臼井
Takahiro Omori
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Abstract

【課題】より確実に端末処理を施すことができるとともに形状自由度を向上させることのできる金属積層ボードおよびその製造方法を得る。
【解決手段】車両用ボード1は、2枚の金属板14,16の間に樹脂基材15を介在させて接合したボード17の表裏面のうち少なくとも一方の面に被覆材25を貼り合わせて形成した被覆材積層ボード6と、前記ボード17の端部を包み込む樹脂製のエンド部12と、を備えており、前記エンド部12は、当該エンド部12の端部のうち少なくとも前記ボード17の表裏面の一方の面側の端部12aが、前記ボード17の前記一方の面側の金属板表面と当該一方の面側に貼り合わされた被覆材25との間に介在するようにインサート成形されている。
【選択図】図3

Description

本発明は車両用ボードや建築用パネルに用いられる金属積層ボードおよびその製造方法に関する。
車両には、デッキボード、トノボード、シートバックボードなどの各種ボードが採用されている。そして、この種のボードとして、従来、合板等の非金属基材の表面に不織布等の表皮材を接着したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、ポリプロピレン発泡体からなる基材の表裏面に不織布を貼着した合板の表面に表皮材を接着することでデッキボードを形成するとともに、当該合板の端末部分で表皮材の余長部を裏面側に巻き付けて接着することによりデッキボードの端末処理を施している。
特開2001−105982号公報
しかしながら、このような従来の技術にあっては、表皮材の余長部を、ボードの端末部分で裏面側に巻き付けて接着することでボードの端末を処理しているため、接着が不十分だと表皮材が剥がれてしまうおそれがあった。
特に、複雑な端末形状を有するボードを用いた場合には、当該複雑な形状をした部分で表皮材の余長部を裏面側に巻き込むと当該余長部に大きな皺が発生してしまうため、表皮材の余長部をボードの裏面側にうまく接着させることができず、かかる問題がより顕著に現れてしまう。
このように、上記従来の技術では、ボードの形状に制約が生じるという問題があった。
そこで、本発明は、より確実に端末処理を施すことができるとともに形状自由度を向上させることのできる金属積層ボードおよびその製造方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、2枚の金属板の間に樹脂基材を介在させて接合したボードの表裏面のうち少なくとも一方の面に被覆材を貼り合わせて形成した被覆材積層ボードと、前記ボードの端部を包み込む樹脂製のエンド部と、を備え、前記エンド部は、当該エンド部の端部のうち少なくとも前記ボードの表裏面の一方の面側の端部が、前記ボードの前記一方の面側の金属板表面と当該一方の面側に貼り合わされた被覆材との間に介在するように、インサート成形されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金属積層ボードにおいて、前記ボードの前記エンド部によって包み込まれる端部には、切込部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の金属積層ボードにおいて、前記エンド部にスリット部が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の金属積層ボードにおいて、前記被覆材積層ボードには、少なくとも前記樹脂基材に達する穴部が設けられており、インサート成形により形成した樹脂製のパーツ部が、当該穴部内の樹脂基材に溶着することで前記被覆材積層ボードと一体に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、2枚の金属板の間に樹脂基材を介在させて接合したボードの表裏面のうち少なくとも一方の面に当該ボードの輪郭形状よりも一回り大きい輪郭形状の被覆材を貼り合わせ、余長部を有する被覆材積層ボードを形成する第1の工程と、上下一対の金型間に前記被覆材積層ボードを配置し、前記一対の金型を閉じてキャビティを形成するとともに前記余長部を当該一対の金型で挟持する第2の工程と、前記キャビティ内に前記余長部の裏面側から樹脂を注入することで、前記ボードの端部を包み込むエンド部を、当該エンド部の前記ボードの表裏面のうち一方の面側の端部が当該一方の面側の金属板表面と前記余長部付近の被覆材との間に介在するようにインサート成形する第3の工程と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の金属積層ボードの製造方法において、前記第1の工程では、前記被覆材積層ボードに少なくとも前記樹脂基材に達する穴部を設け、前記第3の工程では、前記穴部内の樹脂基材と溶着する樹脂製のパーツ部を、前記エンド部とともにインサート成形することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、2枚の金属板の間に樹脂基材を介在させて接合したボードの表裏面のうち少なくとも一方の面に被覆材を貼り合わせて被覆材積層ボードを形成するとともに、ボードの端部を包み込む樹脂製のエンド部をインサート成形により形成することで、エンド部をボードの端部の樹脂基材に溶着することができるため、当該エンド部が外れてしまうのを抑制することができ、より確実に被覆材積層ボードに端末処理を施すことができる。
また、エンド部の端部のうち少なくともボードの表裏面の一方の面側の端部が、当該一方の面側の金属板表面と一方の面側に貼り合わされた被覆材との間に介在するように、当該エンド部をインサート成形することで、エンド部にも被覆材を貼り付けることができるため、金属積層ボードの意匠性を向上させることができる。さらに、被覆材は、アンカー効果によりエンド部に貼り付けられるため、エンド部から被覆材が剥がれてしまうのを抑制することができる。
また、インサート成形により樹脂製のエンド部を形成しているため、被覆材積層ボードの輪郭形状にかかわらず容易に端末処理を施すことができる。
さらに、ボードの端部を樹脂製のエンド部によって包み込むことにより、作業者が金属板の端部に触って怪我をする事を防ぐ事ができる。
請求項2に記載の発明によれば、ボードのエンド部によって包み込まれる端部に切込部を設けることで、インサート成形後の冷却によるエンド部の樹脂収縮が当該切込部によって規制されるため、エンド部が樹脂収縮することでボードに歪みが生じてしまうのを抑制することができる。その結果、インサート成形後の歪み防止の為に金型内または矯正治具上で冷却する工程を省くことができるようになり、生産性の向上を図ることができる。
また、切込部を設けることでボードの端部の表面積が増加するため、ボードの端部とエンド部との接触面積を増加させることができ、ボードとエンド部との接着力を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、エンド部にスリットを設け、インサート成形後の冷却によりエンド部が樹脂収縮する際に当該スリット部の間隔が開くようにすることで、樹脂の収縮力を分散させることができる。その結果、エンド部のインサート成形後の冷却の際に、被覆材積層ボードに歪みが生じてしまうのを抑制することができ、インサート成形後の歪み防止の為に金型内または矯正治具上で冷却する工程を省くことができるようになる。
請求項4に記載の発明によれば、被覆材積層ボードに、少なくとも樹脂基材に達する穴部を設け、インサート成形により樹脂製のパーツ部を形成するとともに、当該パーツ部を穴部内の樹脂基材に溶着させて被覆材積層ボードと一体に形成しているため、より容易にパーツ部を被覆材積層ボードに設けることができる。
請求項5に記載の発明によれば、2枚の金属板の間に樹脂基材を介在させて接合したボードの表裏面のうち少なくとも一方の面に当該ボードの輪郭形状よりも一回り大きい輪郭形状の被覆材を貼り合わせて余長部を有する被覆材積層ボードを形成し、余長部を上下一対の金型で挟持した状態で、余長部の裏面側から樹脂を注入することで、ボードの端部を包み込む樹脂製のエンド部をインサート成形しているため、エンド部をボードの端部の樹脂基材に溶着させることができ、当該エンド部がボードから外れてしまうのを抑制することができる。
また、エンド部の前記ボードの表裏面のうち一方の面側の端部が当該一方の面側の金属板表面と前記余長部付近の被覆材との間に介在するように、当該エンド部が形成されるため、エンド部にも被覆材が貼り付けられ金属積層ボードの意匠性を向上させることができる。さらに、被覆材は、アンカー効果によりエンド部に貼り付けられるため、エンド部から被覆材が剥がれてしまうのを抑制することができる。
また、インサート成形により樹脂製のエンド部を形成しているため、被覆材積層ボードの輪郭形状にかかわらず容易に端末処理を施すことができる。
すなわち、より確実に被覆材積層ボードの端末処理を施すことができるようになるとともに、被覆材積層ボードの形状自由度を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、被覆材積層ボードに少なくとも樹脂基材に達する穴部を設け、当該穴部内の樹脂基材と溶着する樹脂製のパーツ部を、エンド部とともにインサート成形しているため、より容易にパーツ部を被覆材積層ボードに設けることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、車両用ボードとして用いられる金属積層ボードについて説明する。また、車両用ボードとして車両用デッキボードを例示する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかる車両用デッキボードを示す側面図、図2は、車両用デッキボードを示す斜視図、図3は、車両用デッキボードを示す断面図、図4は、被覆材積層ボードを示す断面図、図5は、被覆材積層ボードを一対の金型間に配置した状態を示す断面図、図6は、一対の金型を閉じた状態を示す断面図、図7は、金型内のキャビティに樹脂を注入した状態を示す断面図である。
本実施形態にかかる車両用ボードとしての車両用デッキボード(金属積層ボード)1は、ボード本体(被覆材積層ボード)6を備えており、自動車2のラゲッジルーム3の床部を形成するフロアパネル4に配されている。そして、この車両用デッキボード1は、車両前後方向前方の端部に設けられた回動軸(図示せず)を中心に全体を上方へ回動させることで、フロアパネル4の下側の荷室8内の荷物の出し入れを行うことができるようになっている。また、本実施形態では、車両用デッキボード1の車幅方向両端部には、一対のクリップ20が取り付けられており、このクリップ20をフロアパネル4の車幅方向両側に設けられた突部に着脱可能に取り付けることで、荷室8を閉じた際に車両用デッキボード1が固定されるようにしている。なお、ラゲッジルーム3は、ラゲッジルーム3の前壁としての後席9、後壁としてのバックドア10および上壁としてのルーフパネル11によって仕切られている。
ボード本体6は、2枚の金属板である表面側鋼板14と裏面側鋼板16との間に、オレフィン系の樹脂シート(樹脂基材)15を介在させて図示せぬ接着フィルムにて接着したボード17を備えており、このボード17の表面に、不織布(被覆材)25を貼り合わせることで被覆部18が形成されている。
本実施形態では、ボード17が、所定の輪郭形状(本実施形態では長方形状)に裁断・切断されており、ボード17の輪郭形状よりも一回り大きく(本実施形態では5〜6mm大きく)裁断・切断された不織布25が、ボード17の表面に貼り合わされている。
また、ボード17の端部17aには、当該端部17aを包み込む樹脂製のエンド部12がインサート成形によりボード17と一体に形成されている。このように、端部17aにエンド部12を設けることで、ボード17に端末処理を施している。
本実施形態では、エンド部12は、当該エンド部12の表面側端部(ボード17の表裏面のうちの一方の面側の端部)12aが、ボード17の端部17aの金属板表面と被覆部18の端部18aとの間に介在するようにインサート成形されている。
さらに、本実施形態では、ボード本体6の裏面の車両前後方向略中間部の車幅方向両端部には、裏面側鋼板16を貫通して樹脂シート15に達する穴部6cが形成されている。この穴部6cには、ボード本体6を車体に支持するためのクリップ20を取り付ける樹脂製のクリップ座(パーツ部)19がインサート成形により形成されている。このクリップ座19は、樹脂シート15に溶着することでボード本体6と一体に形成されている。なお、本実施形態では、穴部6cは、裏面側鋼板16と樹脂シート15は貫通しているが、表面側鋼板14は貫通しないように形成されている。
次に、車両用デッキボード1の成形方法について説明する。
(第1の工程)
まず、2枚の金属板である表面側鋼板14と裏面側鋼板16との間に、オレフィン系の樹脂シート(樹脂基材)15を介在させて図示せぬ接着フィルムにて接着することでボード17を形成する。
次に、ボード17の表面に不織布(被覆材)25を接着剤または接着フィルムを介して貼り合わせて、ボード本体6を形成する。
本実施形態では、ボード17の輪郭形状よりも一回り大きく(本実施形態では5〜6mm大きく)裁断・切断された不織布25が用いられており、図5に示すように、余長部25aを有する被覆材積層ボードとしてのボード本体6が形成されている。
そして、ボード本体6の裏面の車両前後方向略中間部の車幅方向両端部に、裏面側鋼板16を貫通して樹脂シート15に達する穴部6cを形成する。
(第2の工程)
次に、図5に示すように、上型21および下型22(上下一対の金型)の間に、ボード本体6を配置する。
その後、上型21および下型22を閉じ、ボード本体6の端部6a近傍にエンド部12の形状に相当する空間(キャビティ)S1を、ボード本体6の穴部6cの近傍にクリップ座19の形状に相当する空間(キャビティ)S2を形成するとともに、上下型21,22の周縁部で余長部25aを挟持する。このとき、本実施形態では、図6に示すように、ボード17の端部17aが空間(キャビティ)S1内に突出するように、ボード本体6を配置させている。
(第3の工程)
そして、キャビティS1内に余長部25aの裏面側から樹脂を注入することで、ボード17の端部17aを包み込むエンド部12をインサート成形するとともに、キャビティS2内に樹脂を注入することで、穴部6c内の樹脂基材15と溶着するクリップ座19をインサート成形する。
本実施形態では、下型22に設けられた注入孔22aから、上記空間S1およびS2内に加熱溶融樹脂を射出して、エンド部12およびクリップ座19をそれぞれ同時にインサート成形している。
このように、注入孔22aを下型22に設け、余長部25aの裏面側から上方に向けて樹脂を注入することで、注入される樹脂の圧力により余長部25aが上方に持ち上げられ、余長部25aとボード17の端部17aの金属板表面との間に樹脂が注入されることとなる。すなわち、図7に示すように、エンド部12の表面側端部12aがボード17の端部17aの金属板表面と余長部25aとの間に介在するように、エンド部12が形成される。
最後に、エンド部12およびクリップ座19が形成された車両用デッキボード1を上下型21,22から取り出し、エンド部12に貼り付いていない余長部25aの上下型21,22の周縁部で挟持されていた部分を切り取り、車両用デッキボード1が形成される。
以上の本実施形態によれば、表面側鋼板14と裏面側鋼板16との間に、樹脂シート15を介在させて接合したボード17の表面に、当該ボード17の輪郭形状よりも一回り大きい輪郭形状の不織布25を貼り合わせて余長部25aを有するボード本体6を形成し、余長部25aを上型21および下型22で挟持した状態で、余長部25aの裏面側から樹脂を注入することで、ボード17の端部を包み込む樹脂製のエンド部12をインサート成形しているため、エンド部12をボード17の端部17aの樹脂基材15に溶着させることができ、当該エンド部12がボード17から外れてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、エンド部12の表面側端部12aがボード17の端部17aの金属板表面と不織布25の余長部25aとの間に介在するように、当該エンド部12が形成されるため、エンド部12にも不織布25が貼り付けられ車両用デッキボード1の意匠性を向上させることができる。
さらに、不織布25の余長部25aは、アンカー効果によりエンド部12の表面に貼り付けられるため、エンド部12から不織布25が剥がれてしまうのを抑制することができる。すなわち、より確実にボード本体6に端末処理を施すことができる。
また、本実施形態によれば、インサート成形により樹脂製のエンド部12を形成しているため、ボード本体6の輪郭形状にかかわらず容易に端末処理を施すことができる。
すなわち、より確実にボード本体6に端末処理を施すことができるようになるとともに、ボード本体6の形状自由度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、上型21および下型22を閉じることで形成される空間(キャビティ)S1およびS2に加熱溶融樹脂を射出することで、エンド部12およびクリップ座19を成形しているため、エンド部およびパーツ部の形状を自由に設定することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ボード本体6に、樹脂シート15に達する穴部6cを設け、インサート成形により樹脂製のクリップ座19を形成するとともに、当該クリップ座19を穴部6c内の樹脂シート15に溶着させてボード本体6と一体に形成しているため、より容易にクリップ座19をボード本体6に設けることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
(第1変形例)図8は、本実施形態の第1変形例にかかるボードを示す斜視図である。なお、本変形例は、上記第1実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本変形例においては、エンド部12によって包み込まれるボード17Aの端部17aに、切込部17bが設けられている点が上記第1実施形態と異なっており、その他は基本的に上記第1実施形態と同様である。
そして、当該ボード17Aに不織布25を張り合わせて形成したボード本体6を上下型21,22内に配置して、上記第1実施形態と同様に、不織布25の余長部25aを上下型21,22で挟持した状態でインサート成形することでエンド部12およびクリップ座19を形成している。
以上の本変形例によっても上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本変形例によれば、ボード17Aのエンド部12によって包み込まれる端部17aに切込部17bを設けることで、インサート成形後の冷却によるエンド部12の樹脂収縮が当該切込部17bによって規制されるため、エンド部12が樹脂収縮することでボード17Aに歪みが生じてしまうのを抑制することができる。その結果、インサート成形後の歪み防止の為に金型内または矯正治具上で冷却する工程を省くことができるようになり、生産性の向上を図ることができる。
また、切込部17bを設けることでボード17Aの端部17aの表面積が増加するため、ボード17Aの端部17aとエンド部12との接触面積を増加させることができ、ボード17Aとエンド部12との接着力を向上させることができる。
(第2変形例)図9は、本実施形態の第2変形例にかかる車両用デッキボードを示す裏面図である。なお、本変形例は、上記第1実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本変形例においては、ボード本体6Bの端部6aを包み込むエンド部12Bの裏面に、スリット部12bが設けられている点が上記第1実施形態と異なっており、その他は基本的に上記第1実施形態と同様である。
そして、このスリット部12bは、エンド部12Bをインサート成形する際に同時に形成されている。なお、スリット部12bの深さは、ボード本体6Bの端部6aの裏面まで達していてもよいし、達していなくてもよい。
以上の本変形例によっても上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本変形例によれば、エンド部12Bにスリット部12bを設けているため、インサート成形後の冷却時に、エンド部12Bが樹脂収縮し、当該スリット部12bの間隔が開くようになる。このように、エンド部12Bが樹脂収縮する際に、スリット部12bの間隔を開かせることで、樹脂の収縮力を分散させることができるようになる。その結果、エンド部12Bのインサート成形後の冷却の際に、ボード本体6Bに歪みが生じてしまうのを抑制することができ、インサート成形後の歪み防止の為に金型内または矯正治具上で冷却する工程を省くことができるようになる。
(第3変形例)図10は、本実施形態の第3変形例にかかる車両用デッキボードを示す斜視図、図11は、被覆材積層ボードを一対の金型間に配置して一対の金型を閉じた状態を示す拡大断面図、図12は、車両用デッキボードを示す拡大断面図である。なお、本変形例は、上記第1実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本変形例にかかる車両用デッキボード1Cは、ボード本体6C上に載置した荷物を横ずれさせないための樹脂製のスラッツ部(パーツ部)23が、ボード本体6Cに形成されている点が上記第1実施形態と異なっており、その他は基本的に上記第1実施形態と同様である。
本変形例では、ボード本体6Cに、当該ボード本体6Cを貫通する貫通穴6eが設けられている。
そして、貫通穴6eが設けられたボード本体6Cを、上型21C,下型22C間に配置して、上型21C,下型22Cを閉じると、図12に示すように、スラッツ部23の形状に相当する空間(キャビティ)S3が形成される。その後、上型21Cに設けられた注入孔21aCから、上記空間S3内に加熱溶融樹脂を射出することで、スラッツ部23がボード本体6Cと一体に形成される。なお、エンド部12は、不織布25の余長部25aを上下型21C,22Cで挟持した状態でインサート成形することにより形成される。
以上の本変形例によっても上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明にかかる車両用ボードの好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限ることなく要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態を採用することができる。
例えば、上記実施形態では、被覆材積層ボードとして被覆材が表面側に貼り合わされているものを用いているが、被覆材が裏面側に貼り合わされているものを用いてもよい。
また、被覆材積層ボードとして被覆材が表裏両面に貼り合わされているものを用いてもよい。なお、このとき、表裏面のうちどちらか一方側の面にのみボードの輪郭形状よりも一回り大きい被覆材を貼り合わせて余長部を有するようにし、他方側の面には、ボードの輪郭形状と略同一形状の被覆材を貼り合わせて、被覆材積層ボードの端部を包み込むエンド部を設けるようにしてもよいし、他方側の面の端部に露出部が設けられるように被覆材を貼り合わせ、ボードの端部を包み込むエンド部を設けるようにしてもよい。
また、表裏両面にボードの輪郭形状よりも一回り大きい被覆材を貼り合わせてともに余長部を有するようにし、当該余長部同士の間に樹脂を注入してボードの端部を包み込むエンド部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、被覆材積層ボードの周縁端部全てにエンド部を形成しているが、これに限らず、例えば、被覆材積層ボードの前後端部にエンド部を形成してもよい。
また、被覆材積層ボードの輪郭形状およびエンド部の形状は、上記実施形態の形状に限らず自由に設計することができる。
また、上記実施形態では、パーツ部としてクリップ座およびスラッツ部を例にしたが、これに限定されず、フックその他の樹脂パーツであってもよい。
なお、上記実施形態では、金属積層ボードとして車両用デッキボードを例示したが、トノボードやシートバックボード等、他の車両用ボードや建築用パネルを用いても本発明を実施できる。
本発明の第1実施形態にかかる車両用デッキボードを示す側面図。 本発明の第1実施形態にかかる車両用デッキボードを示す斜視図。 本発明の第1実施形態にかかる車両用デッキボードを示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる被覆材積層ボードを示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる被覆材積層ボードを一対の金型間に配置した状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる一対の金型を閉じた状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる金型内のキャビティに樹脂を注入した状態を示す断面図。 本発明の第1変形例にかかるボードを示す斜視図。 本発明の第2変形例にかかる車両用デッキボードを示す裏面図。 本発明の第3変形例にかかる車両用デッキボードを示す斜視図。 本発明の第3変形例にかかる被覆材積層ボードを一対の金型間に配置して一対の金型を閉じた状態を示す拡大断面図。 本発明の第3変形例にかかる車両用デッキボードを示す拡大断面図。
符号の説明
1 車両用デッキボード(金属積層ボード)
6 ボード本体(被覆材積層ボード)
6a 端部
6c 穴部
6e 貫通穴
12 エンド部
12a 表面側端部
12b スリット部
14 表面側鋼板(金属板)
15 樹脂シート(樹脂基材)
16 裏面側鋼板(金属板)
17 ボード
17a 端部
17b 切込部
19 クリップ座(パーツ部)
21 上型
22 下型
23 スラッツ部(パーツ部)
24 被覆材
25 不織布(被覆材)
25a 余長部
S1〜S3 空間(キャビティ)

Claims (6)

  1. 2枚の金属板の間に樹脂基材を介在させて接合したボードの表裏面のうち少なくとも一方の面に被覆材を貼り合わせて形成した被覆材積層ボードと、
    前記ボードの端部を包み込む樹脂製のエンド部と、
    を備え、
    前記エンド部は、当該エンド部の端部のうち少なくとも前記ボードの表裏面の一方の面側の端部が、前記ボードの前記一方の面側の金属板表面と当該一方の面側に貼り合わされた被覆材との間に介在するように、インサート成形されていることを特徴とする金属積層ボード。
  2. 前記ボードの前記エンド部によって包み込まれる端部には、切込部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金属積層ボード。
  3. 前記エンド部にスリット部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金属積層ボード。
  4. 前記被覆材積層ボードには、少なくとも前記樹脂基材に達する穴部が設けられており、インサート成形により形成した樹脂製のパーツ部が、当該穴部内の樹脂基材に溶着することで前記被覆材積層ボードと一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の金属積層ボード。
  5. 2枚の金属板の間に樹脂基材を介在させて接合したボードの表裏面のうち少なくとも一方の面に当該ボードの輪郭形状よりも一回り大きい輪郭形状の被覆材を貼り合わせ、余長部を有する被覆材積層ボードを形成する第1の工程と、
    上下一対の金型間に前記被覆材積層ボードを配置し、前記一対の金型を閉じてキャビティを形成するとともに前記余長部を当該一対の金型で挟持する第2の工程と、
    前記キャビティ内に前記余長部の裏面側から樹脂を注入することで、前記ボードの端部を包み込むエンド部を、当該エンド部の前記ボードの表裏面のうち一方の面側の端部が当該一方の面側の金属板表面と前記余長部付近の被覆材との間に介在するようにインサート成形する第3の工程と、
    を備えることを特徴とする金属積層ボードの製造方法。
  6. 前記第1の工程では、前記被覆材積層ボードに少なくとも前記樹脂基材に達する穴部を設け、
    前記第3の工程では、前記穴部内の樹脂基材と溶着する樹脂製のパーツ部を、前記エンド部とともにインサート成形することを特徴とする請求項5に記載の金属積層ボードの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011230565A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Kojima Press Industry Co Ltd オーバーヘッドコンソール装置とその製造方法
JP2012200896A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Toyota Boshoku Corp 車両用内装材
KR20180057750A (ko) * 2016-11-21 2018-05-31 주식회사 엠에스 오토텍 차량 바디 부품 제조방법

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