JP2009017677A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機における電機子巻線の占積率を高める。
【解決手段】電機子1は、ヨーク101とティース103とを有する。ティース103は回転軸Qについての径方向において界磁磁石21に対向する。ヨーク101は環状であって、ティース103よりも内周側に位置する。ティース側電機子巻線107は、回転軸Qに沿った方向たる軸方向を軸として巻回され、軸方向においてティース103と並んで配置される。ヨーク側電機子巻線106は、軸方向を軸として巻回され、軸方向においてヨーク101と並んで配置される。ヨーク側電機子巻線106と、ティース側電機子巻線107とは対応して設けられ、両者は径方向に並ぶ。相互に対応するヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線107との間は、磁性体105を介して磁束が流れる。
【選択図】図1

Description

この発明はいわゆるラジアルギャップ型の回転電機に関し、中でも電機子巻線が回転軸に平行な軸に巻回された形態の回転電機に関する。
回転電機の一形態として、回転軸の周囲で回転する界磁子と、界磁子に対して環状の空隙を介して対向する電機子とを備えるラジアルギャップ型回転電機が知られている。そして特にその形状の小型化を指向して、電機子巻線が回転軸に平行な軸に巻回された形態が知られている。かかる形態は、例えば下掲の特許文献1,2で紹介されている。以下、当該形態をラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機と仮称する。
米国特許第5854526号明細書 特表2003−513599号公報
しかしながら、ラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機においては、電機子巻線の占積率が低いという問題点があった。
図18はラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機の一態様を示す平面図である。当該平面図を得る視線は、図示しない回転軸と平行となる。図19は図18の位置XIX-XIXにおける断面図である。図面の簡単の為、ここでは界磁子8を鎖線で示している。かかる構成と類似の構成が特許文献1に例示されている。
ティース71は周方向に相互に分離されて隣接しており、内周70を呈している。また外周側には磁極板72が回転軸と略平行に屹立している。磁極板72よりも内周側でティース71には巻線コア73が回転軸と略平行に屹立している。巻線コア73の周囲には電機子巻線74が巻回される。そして磁極板72の内周側に、界磁子8の磁極面8Aが対向している。
ティース71の周方向の寸法が内周側と外周側とで異なるため、電機子巻線74の巻回数を多くするためには、巻線コア73を外周側に配置することが望ましい。しかしながらこの場合、内周側には電機子巻線74を設けることが困難となり、電機子巻線74よりも内周側にいわゆるデッドスペースD1が空いてしまう。
かかるデッドスペースD1が空かないようにするためには、巻線コア73が径方向に長く形成された、改良された態様が提案できる。図20はこの改良された態様のラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機を示す平面図である。しかしかかる態様では外周側で電機子巻線74の周方向での隣接位置にデッドスペースD2が空いてしまう。
かかるデッドスペースD2をなくすべく、電機子巻線74を、その巻線コア73の外周側で回転軸に沿った方向(以下「軸方向」と称す)に押しつけることも考えられる。図21はそのように押しつけた場合において、図20の位置XXI-XXIにおける断面図である。
電機子巻線74は巻線コア73の周囲で同じ断面積を呈する。よって電機子巻線74が、巻線コア73の内周側で巻線コア73の回転軸方向に沿った長さまで、また内周側は内周70まで巻回できる。しかし電機子巻線74が上記のように軸方向に押しつけられると、巻線コア73の外周側の電機子巻線74に対して、ティース71とは反対側にデッドスペースD3が空いてしまう。
以上のデッドスペースD1,D2,D3は、電機子巻線74の回転電機に占める占積率を損なう。そこで本発明はラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機における電機子巻線の占積率を高めることを目的とする。
この発明にかかる回転電機の第1の態様は、回転軸(Q)の周囲で回転する界磁子(2)と、前記界磁子に対して環状の空隙を介して対向する電機子(1)とを備える。前記界磁子は、環状に配置されて複数の磁極を呈する界磁磁石(21)を有する。前記電機子は、前記回転軸についての径方向において前記界磁磁石に対向する複数のティース(103)と、前記径方向においていずれの前記ティースに対しても前記界磁磁石とは反対側に位置する環状のヨーク(101)と、前記回転軸に沿った方向たる軸方向を軸として巻回され、前記軸方向において前記ティースと並んで配置され、ティース側電機子巻線(107)と、前記軸方向を軸として巻回され、前記軸方向において前記ヨークと並んで配置され、前記ティース側電機子巻線と対応して設けられ、前記ティース側電機子巻線と前記径方向に並ぶヨーク側電機子巻線(106)と、相互に対応する前記ヨーク側電機子巻線と前記ティース側電機子巻線との間で磁束を流す磁性体(105)とを有する。
この発明にかかる回転電機の第2の態様は、その第1の態様であって、前記電機子(1)は、前記ティース(103)に設けられて前記ティース側電機子巻線(107)が巻回されるティース側巻線コア(104)と、前記ヨーク(101)に設けられて前記ヨーク側電機子巻線(106)が巻回されるヨーク側巻線コア(102)とを更に有する。そして前記磁性体(105)は前記ティース側巻線コア及び前記ヨーク側巻線コアを連結する。
この発明にかかる回転電機の第3の態様は、その第2の態様であって、前記ティース(103)と前記ティース側巻線コア(104)とは圧粉磁芯で一体化される。
この発明にかかる回転電機の第4の態様は、その第2乃至第3の態様のいずれかであって、前記ヨーク(101)と前記ヨーク側巻線コア(102)とは圧粉磁芯で一体化される。
この発明にかかる回転電機の第6の態様は、その第2乃至第4の態様のいずれかであって、前記ティース側巻線コア(104)は、前記ティース(103)に対して前記軸方向に関する一側に位置し、前記ヨーク側巻線コア(102)は、前記ヨーク(101)に対して前記軸方向に関する前記一側に位置する。
この発明にかかる回転電機の第7の態様は、その第2乃至第4の態様のいずれかであって、前記磁性体(105)は前記ティース側巻線コア(104)と前記ヨーク側巻線コア(102)との間で前記軸方向に延びる部位(105a)を有する。前記電機子(1)は、前記部位を軸として巻回され、相互に対応する前記ヨーク側電機子巻線(106)と前記ティース側電機子巻線(107)と前記径方向に並ぶ連結側電機子巻線(112)を更に有する。
この発明にかかる回転電機の第7の態様は、その第1乃至第6の態様のいずれかであって、前記磁性体(105)は、前記ヨーク(101)と反対側の端部が薄肉部(108)を呈し、前記回転軸(Q)周りにおいて相互に連結される。
この発明にかかる回転電機の第8の態様は、その第1乃至第7の態様のいずれかであって、前記ティース(103)は、前記径方向についての少なくともいずれか一方の端が薄肉部(109,110)を呈し、前記回転軸(Q)周りにおいて相互に連結される。
この発明にかかる回転電機の第9の態様は、その第1乃至第8の態様のいずれかであって、前記ティース(103)は、前記径方向についての前記ヨーク(101)側が薄肉部(111)を呈し、前記ヨークと前記径方向において連結される。
この発明にかかる回転電機の第10の態様は、その第1乃至第9の態様のいずれかであって、前記ヨーク(101)は、前記径方向についての前記ティース(103)側が薄肉部(111)を呈し、前記ティースと前記径方向において連結される。
この発明にかかる回転電機の第11の態様は、その第1乃至第92の態様のいずれかであって、前記ティース(103)と前記ヨーク(101)とが非磁性の樹脂によって連結される。
この発明にかかる回転電機の第12の態様は、その第1乃至第11の態様のいずれかであって、相互に対応する前記ティース側電機子巻線(107)と前記ヨーク側電機子巻線(106)のうち、前記回転軸(Q)に近い方が、他方よりも、前記軸方向に垂直な寸法が小さい。
この発明にかかる回転電機の第13の態様は、その第12の態様であって、相互に対応する前記ティース側電機子巻線(107)と前記ヨーク側電機子巻線(106)とは直列に接続される。
この発明にかかる回転電機の第1の態様によれば、電機子巻線をヨーク側電機子巻線とティース側電機子巻線とに分けて径方向において並べて配置し、かつ両者の間には磁性体で磁束が流れる。よって回転電機において要求される電機子巻線をティースの幅に整合させて分けて設けることができ、以て回転電機における電機子巻線の占積率が高まる。
この発明にかかる回転電機の第2の態様によれば、相互に対応するヨーク側電機子巻線とティース側電機子巻線との間で磁束が流れ易い。
この発明にかかる回転電機の第3の態様によれば、圧粉磁芯でティースとティース側巻線コアとを一体成型でき、組立が容易となる。
この発明にかかる回転電機の第4の態様によれば、圧粉磁芯でヨークとヨーク側巻線コアとを一体成型でき、組立が容易となる。
この発明にかかる回転電機の第5の態様によれば、磁性体の形状が単純となり、相互に対応するヨーク側電機子巻線とティース側電機子巻線との間で磁束が流れ易い。
この発明にかかる回転電機の第6の態様によれば、電機子巻線を、ヨーク側電機子巻線とティース側電機子巻線と連結側電機子巻線とに分けて径方向において並べて配置し、かつこれら三者の間には磁性体で磁束が流れるので、回転電機における電機子巻線の占積率が高まる。
この発明にかかる回転電機の第7の態様によれば、薄肉部は磁気飽和しやすく実質的には磁気障壁として機能する。複数の磁性体が一体となるので組立が容易であり、また強度も向上する。
この発明にかかる回転電機の第8の態様によれば、薄肉部は磁気飽和しやすく実質的には磁気障壁として機能する。複数のティースが一体となるので組立が容易であり、また強度も向上する。
この発明にかかる回転電機の第9,10の態様によれば、薄肉部は磁気飽和しやすく実質的には磁気障壁として機能する。ティースとヨークとが一体となるので組立が容易であり、また強度も向上する。
この発明にかかる回転電機の第11の態様によれば、ヨークとティースとを結合し、電機子の強度が高まる。
この発明にかかる回転電機の第12の態様によれば、電機子が呈する磁極の回転軸に対する周方向における寸法に応じて、ティース側電機子巻線及びヨーク側電機子巻線の軸方向に垂直な寸法が適切となり、回転電機における電機子巻線の占積率が高まる。
この発明にかかる回転電機の第13の態様によれば、ティース側電機子巻線とヨーク側電機子巻線との巻回数が等しくなくても、磁束が磁性体やティースから漏れにくい。
第1の実施の形態.
図1はこの発明の第1の実施の形態にかかるラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機を示す斜視図である。図2は図1の位置I-Iにおける周方向に垂直な断面図である。界磁子2は回転軸Qの周囲で回転する。回転軸Qを中心とした環状の空隙を介して、電機子1は界磁子2と対向する。
界磁子2は界磁磁石21とヨーク22とを有する。界磁磁石21は環状に配置され、電機子1側に複数の磁極を呈する。ヨーク22は界磁磁石21に対して電機子1と反対側に設けられる。ここでは磁極の境界は省略している。
電機子1は、ヨーク101と複数のティース103とを有している。ティース103は回転軸Qについての径方向において、界磁磁石21に対向する。ヨーク101は、径方向においていずれのティース103に対しても、界磁磁石21とは反対側に位置する。ヨーク101は環状であって、回転軸Qの周囲に設けられた回転軸Qを囲む内周孔100を呈する。
電機子1は、ティース側電機子巻線107と、ヨーク側電機子巻線106とを更に有する。ティース側電機子巻線107は、回転軸Qに沿った方向たる軸方向を軸として巻回され、軸方向においてティース103と並んで配置される。ヨーク側電機子巻線106は、軸方向を軸として巻回され、軸方向においてヨーク101と並んで配置される。ヨーク側電機子巻線106は、ティース側電機子巻線107と対応して設けられる。相互に対応するヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線107同士は径方向に並ぶ。
なお、本願では特に断らない限り、電機子巻線は、これを構成する導線の一本一本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指す。これは図面においても同様である。また、巻き始め及び巻き終わりの引き出し線、及びそれらの結線も図面においては省略した。
電機子1は、更に、磁性体105を有する。磁性体105は、相互に対応するヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線107との間で磁束を流す。図2において破線Fは当該磁束の流れを模式的に示す。
上記の構成を採ることにより、電機子巻線を、ヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線107とに分けて径方向において並べて配置し、かつ両者の間には磁性体105を介して磁束が流れる(より正確に言えば、磁性体105を流れる磁束がヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線107とに鎖交する)。よって回転電機において要求される電機子巻線をティースの幅に整合させて分けて設けることができ、以て回転電機における電機子巻線の占積率が高まる。
より望ましくは、相互に対応するティース側電機子巻線107とヨーク側電機子巻線106のうち、回転軸Qに近い方であるヨーク側電機子巻線106が、ティース側電機子巻線107よりも、軸方向に垂直な寸法が小さい。電機子が呈する磁極の回転軸に対する周方向における寸法に応じて、ティース側電機子巻線及びヨーク側電機子巻線の軸方向に垂直な寸法が適切となり、回転電機における電機子巻線の占積率が高まる。
本実施の形態では、電機子1は、ヨーク側巻線コア102と、ティース側巻線コア104とを更に有する。ヨーク側巻線コア102は、ヨーク101に設けられ、ヨーク側電機子巻線106が巻回される。ティース側巻線コア104は、ティース103に設けられ、ティース側電機子巻線107が巻回される。磁性体105はヨーク側巻線コア102及びティース側巻線コア104を連結する。ヨーク側巻線コア102と、ティース側巻線コア104を設けることは、相互に対応するヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線104との間で磁束を流れ易くする点で望ましい。
図3はヨーク側巻線コア102が存在する位置での周方向に沿った断面の一部を示す断面図である。異なるティース側電機子巻線107に対応するヨーク側電機子巻線106の複数に流れる磁束が、ヨーク101を介して相互に行き来する。
図4は図1に示された回転電機のうち、ヨーク101、ヨーク側巻線コア102、ティース103、ティース側巻線コア104だけを抜き出して相互の位置関係を示した斜視図である。ヨーク101、ティース103は軸方向についてほぼ同じ位置に設けられている。かかる構成は、例えばティース103とティース側巻線コア104とを圧粉磁芯で一体化して得ることができる。この場合、圧粉磁芯でティース103とティース側巻線コア104とを一体成型できるので、組立が容易となる点で望ましい。また例えばヨーク101とヨーク側巻線コア102とを圧粉磁芯で一体化して得ることができる。この場合、圧粉磁芯でヨーク101とヨーク側巻線コア102とを一体成型できるので、組立が容易となる点で望ましい。
もちろん、ヨーク101、ヨーク側巻線コア102、ティース103、ティース側巻線コア104に電磁鋼板を採用してもよい。例えば図5は図1に示された回転電機のうち、ヨーク101、ティース103だけを抜き出して相互の位置関係を示した斜視図である。かかる形状のヨーク101、ティース103を電磁鋼板で形成することは周知の技術を用いて容易に達成することができる。また図6は図1に示された回転電機のうち、ヨーク側巻線コア102、ティース側巻線コア104だけを抜き出して相互の位置関係を示した斜視図である。かかる形状のヨーク側巻線コア102、ティース側巻線コア104も、同様にして電磁鋼板で形成することができる。
但し、磁束の流れを考慮すると、磁気抵抗を小さくするために、ヨーク101、ティース103を構成する電磁鋼板が積層される方向は軸方向に平行であり、ヨーク側巻線コア102を構成する電磁鋼板が積層される方向は径方向に平行であり、ティース側巻線コア104を構成する電磁鋼板が積層される方向は周方向それぞれの径方向に平行であることが望ましい。
もちろん、ヨーク101、ティース103を電磁鋼板で形成し、ヨーク側巻線コア102、ティース側巻線コア104を圧粉磁心で形成することもできる。
図7は図1に示された回転電機のうち、ヨーク側電機子巻線106、ティース側電機子巻線107だけを抜き出して相互の位置関係を示した斜視図である。組立を容易にするため、ヨーク側電機子巻線106、ティース側電機子巻線107は予め環状に成型することが望ましい。ヨーク側電機子巻線106はその内側に孔1060を呈しており、孔1060がヨーク側巻線コア102に嵌合する。ティース側電機子巻線107はその内側に孔1070を呈しており、孔1070がティース側巻線コア104に嵌合する。
本実施の形態では界磁子2が電機子1の外側で回転するアウターロータ型を例示しているので、ヨーク側電機子巻線106の幅は、ティース側電機子巻線107の幅よりも小さくなる。但し後述するインナーロータ型では、ティース側電機子巻線107の方がヨーク側電機子巻線106よりも回転軸Qに近くなるので、ティース側電機子巻線107の幅は、ヨーク側電機子巻線106の幅よりも小さくなる。
図8は図1に示された回転電機のうち、磁性体105だけを抜き出して相互の位置関係を示した斜視図である。図4に示されるように、ティース側巻線コア104がティース103に対して軸方向に関する一側に位置するとき、ヨーク側巻線コア102は、ヨーク101に対して同じ側に位置することが望ましい。この場合、図8に示されるように、磁性体105はほぼ板状という単純な形状となり、相互に対応するヨーク側電機子巻線とティース側電機子巻線との間で磁束が流れ易いからである。
図9は図1に示された回転電機のうち、界磁子2のみを抜き出して示した斜視図である。図10は、電機子1と界磁子2とを保持する機構を例示する断面図であり、回転軸Qを含んだ周方向に垂直な断面を示す。但し簡単のため、電機子1と界磁子2とはいずれもその内部構造を省略した。回転シャフト4は回転軸受け3を介してその外周が電機子1に、例えばヨーク101の内周孔100(図1、図2、図4、図5を参照のこと)に保持される。また回転シャフト4はアーム90を介してその先端が界磁子2に保持される。アーム90は電機子1を避けて設けられており、アーム90に妨げられることなく、電機子1と界磁子2とが相対的に回転する。
ティース側巻線コア104がティース103に固定され、ヨーク側巻線コア102がヨーク101に固定され、磁性体105を介してティース側巻線コア104とヨーク側巻線コア102とが結合することにより、ティース103とヨーク101とは、連結される。但しティース103とヨーク101とを、例えば通常は非磁性材料である樹脂によって連結すれば、相互の磁気的短絡を回避しつつ、電機子1の強度が高まる。
第2の実施の形態.
図11は本発明の第2の実施の形態にかかる回転電機のうち、磁性体105の改良を示す斜視図である。磁性体105は、ヨーク101とは反対側の端部が薄肉部108を呈している。そして薄肉部108によって磁性体105同士が回転軸Qの周りにおいて相互に連結される。
薄肉部108は磁気飽和しやすく実質的には磁気障壁として機能する。そして複数の磁性体105が一体となるので組立が容易であり、また強度も向上する。
第3の実施の形態.
図12は本発明の第3の実施の形態にかかる回転電機のうち、ティース103とヨーク101とが結合する態様を示す斜視図である。図13はティース103とヨーク101との境界近傍を拡大して示す斜視図である。但し、図12ではヨーク側巻線コア102とティース側巻線コア104とを省略している。
ティース103は、径方向についての端が薄肉部109,110を呈している。そして、薄肉部109,1108によってティース103同士が回転軸Qの周りにおいて相互に連結される。薄肉部109,110は磁気飽和しやすく実質的には磁気障壁として機能する。そして複数のティース103が一体となるので組立が容易であり、また強度も向上する。薄肉部109,110のいずれか一方のみが呈されている場合でも複数のティース103が一体となる。
ティース103は、径方向についてのヨーク101側が薄肉部111を呈している。そして薄肉部111によって、ティース103はヨーク101と径方向において連結される。薄肉部111は磁気飽和しやすく実質的には磁気障壁として機能する。ティース103とヨーク101とが一体となるので組立が容易であり、また強度も向上する。
なお、薄肉部111はヨーク101が径方向についてのティース103側で呈していると把握することもできる。また薄肉部109,110の存否と、薄肉部111の存否と相互に独立している。また第2の実施の形態で説明された薄肉部108の存否と、薄肉部109,110,111の存否とは相互に独立している。
もちろん、薄肉部108〜111の少なくとも何れか一つを設けつつも、第1の実施の形態で説明されたような、樹脂による連結を採用してもよい。
第4の実施の形態.
図14は、本発明の第4の実施の形態にかかる回転電機の断面図であり、図2に対応した断面を示す。本実施の形態では、ティース103とヨーク101とが結合する態様を示す斜ティース側巻線コア104がティース103に対して軸方向に関する一側に位置するとき、ヨーク側巻線コア102は、ヨーク101に対して他の側に位置する場合を示す。
このような構成は磁性体105の屈曲を招き易い。磁性体105を平板状にする構成も可能であるが、その場合には、ティース103とヨーク101との軸方向についての位置が異なることとなり、軸方向についてのデッドスペースを招来する。但し、このような構成は、更に電機子巻線を追加する観点からは望ましい。
図15は図14に示された構成において、連結側電機子巻線112を電機子1に更に設けた構造を示す断面図である。具体的には、磁性体105は、ティース側巻線コア104とヨーク側巻線コア102との間で軸方向に延びる部位105aを有する。連結側電機子巻線112は、部位105aを軸として巻回され、相互に対応するヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線107と径方向に並ぶ。
このように、電機子巻線を、ヨーク側電機子巻線106とティース側電機子巻線107と連結側電機子巻線112とに分けて径方向において並べて配置し、かつこれら三者の間には磁性体105で磁束が流れるので、回転電機における電機子巻線の占積率が高まる。もちろん、軸方向に垂直な方向の寸法は、連結側電機子巻線112がヨーク側電機子巻線106よりも大きく、ティース側電機子巻線107よりも小さいことが望ましい。
変形.
上記の実施の形態はいずれもアウターロータ型の構成を例にとって説明したが、本発明はインナーロータ型に適用することも容易である。図16は界磁子2が電機子1よりも回転軸Q側に配置される場合を示す断面図である。この場合、内周孔100はヨーク101ではなく、ティース103が呈することになる。
またこの場合、軸方向に垂直な方向の寸法は、ヨーク側電機子巻線106がティース側電機子巻線107よりも大きくなることが望ましい。但し、回転軸Qに近い方が、他方よりも小さいという観点ではアウターロータ型もインナーロータ型も共通する。また第4の実施の形態をインナーロータ型に適用する場合、軸方向に垂直な方向の寸法は、連結側電機子巻線112がヨーク側電機子巻線106よりも小さく、ティース側電機子巻線107よりも大きいことが望ましい。
応用.
図17は第1乃至第4の実施の形態のいずれかに例示された構成を有する回転電機Mを設けたクロスフローファン9を示す断面図である。図17は、回転軸Qに平行で回転軸Qを含む平面における断面を示す。
クロスフローファン9はカップ型のファン接続用部材99と、複数の羽部93とを備える。ファン接続用部材99は円筒部91と、円板部192とを有する。円筒部91は回転軸Qと一致する円筒軸を持つ。円板部192は回転軸Qに垂直である。界磁子2は円筒部91に取り付けられる。円筒部91は上述のアーム90と同様に機能する。ファン接続用部材122は、例えば非磁性体の樹脂で構成される。
円板部92の中央には、回転軸Qに沿って延びる回転シャフト4が固定される。回転シャフト4は、図示しないシャフト受けに回転自在に保持されている。図10で例示されたように、回転シャフト4が電機子1と回転軸受け3を介して保持されてもよい。回転シャフト4は羽部93を端部で固定するエンドプレートも兼ねる。これにより、回転電機Mとクロスフローファン9との間から、両者の結合のために必要な空間を小さくできる。
この発明の第1の実施の形態にかかる型回転電機を示す斜視図である。 図1の位置I-Iにおける周方向に垂直な断面図である。 この発明の第1の実施の形態にかかる回転電機の一部を示す断面図である。 図1に示された電機子のうち特定の構成要素を示した斜視図である。 図1に示された電機子のうち特定の構成要素を示した斜視図である。 図1に示された電機子のうち特定の構成要素を示した斜視図である。 図1に示された電機子のうち特定の構成要素を示した斜視図である。 図1に示された電機子のうち特定の構成要素を示した斜視図である。 図1に示された回転電機のうち界磁子を示した斜視図である。 電機子と界磁子とを保持する機構を例示する断面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる回転電機の磁性体を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる回転電機のティースとヨークとを示す斜視図である。 ティースとヨークとの境界近傍を拡大して示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる回転電機の断面図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる回転電機の断面図である。 アウターロータ型の構成を例示する断面図である。 本発明の実施の形態が適用されたクロスフローファン9の断面図である。 ラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機の一態様を示す平面図である。 図18の位置XIX-XIXにおける断面図である。 改良された態様のラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機を示す平面図である。 改良された態様のラジアルギャップ/アキシャル巻型回転電機を示す断面図である。
符号の説明
1 電機子
101 ヨーク
102 ヨーク側巻線コア
103 ティース
104 ティース側巻線コア
105 磁性体
105a 部位
106 ヨーク側電機子巻線
107 ティース側電機子巻線
108〜111 薄肉部
2 界磁子
21 界磁磁石
M 回転電機
Q 回転軸

Claims (13)

  1. 回転軸(Q)の周囲で回転する界磁子(2)と、
    前記界磁子に対して環状の空隙を介して対向する電機子(1)と
    を備え、
    前記界磁子は、
    環状に配置されて複数の磁極を呈する界磁磁石(21)
    を有し、
    前記電機子は、
    前記回転軸についての径方向において前記界磁磁石に対向する複数のティース(103)と、
    前記径方向においていずれの前記ティースに対しても前記界磁磁石とは反対側に位置する環状のヨーク(101)と、
    前記回転軸に沿った方向たる軸方向を軸として巻回され、前記軸方向において前記ティースと並んで配置され、ティース側電機子巻線(107)と、
    前記軸方向を軸として巻回され、前記軸方向において前記ヨークと並んで配置され、前記ティース側電機子巻線と対応して設けられ、前記ティース側電機子巻線と前記径方向に並ぶヨーク側電機子巻線(106)と、
    相互に対応する前記ヨーク側電機子巻線と前記ティース側電機子巻線との間で磁束を流す磁性体(105)と
    を有する回転電機。
  2. 前記電機子(1)は、
    前記ティース(103)に設けられて前記ティース側電機子巻線(107)が巻回されるティース側巻線コア(104)と、
    前記ヨーク(101)に設けられて前記ヨーク側電機子巻線(106)が巻回されるヨーク側巻線コア(102)と
    を更に有し、
    前記磁性体(105)は前記ティース側巻線コア及び前記ヨーク側巻線コアを連結する、請求項1記載の回転電機。
  3. 前記ティース(103)と前記ティース側巻線コア(104)とは圧粉磁芯で一体化される、請求項2記載の回転電機。
  4. 前記ヨーク(101)と前記ヨーク側巻線コア(102)とは圧粉磁芯で一体化される、請求項2乃至請求項3のいずれか一つに記載の回転電機。
  5. 前記ティース側巻線コア(104)は、前記ティース(103)に対して前記軸方向に関する一側に位置し、
    前記ヨーク側巻線コア(102)は、前記ヨーク(101)に対して前記軸方向に関する前記一側に位置する、請求項2乃至請求項4のいずれか一つに記載の回転電機。
  6. 前記磁性体(105)は前記ティース側巻線コア(104)と前記ヨーク側巻線コア(102)との間で前記軸方向に延びる部位(105a)を有し、
    前記電機子(1)は、
    前記部位を軸として巻回され、相互に対応する前記ヨーク側電機子巻線(106)と前記ティース側電機子巻線(107)と前記径方向に並ぶ連結側電機子巻線(112)
    を更に有する、請求項2乃至請求項4のいずれか一つに記載の回転電機。
  7. 前記磁性体(105)は、前記ヨーク(101)と反対側の端部が薄肉部(108)を呈し、前記回転軸(Q)周りにおいて相互に連結される、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の回転電機。
  8. 前記ティース(103)は、前記径方向についての少なくともいずれか一方の端が薄肉部(109,110)を呈し、前記回転軸(Q)周りにおいて相互に連結される、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の回転電機。
  9. 前記ティース(103)は、前記径方向についての前記ヨーク(101)側が薄肉部(111)を呈し、前記ヨークと前記径方向において連結される、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の回転電機。
  10. 前記ヨーク(101)は、前記径方向についての前記ティース(103)側が薄肉部(111)を呈し、前記ティースと前記径方向において連結される、請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の回転電機。
  11. 前記ティース(103)と前記ヨーク(101)とが非磁性の樹脂によって連結される、請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の回転電機。
  12. 相互に対応する前記ティース側電機子巻線(107)と前記ヨーク側電機子巻線(106)のうち、前記回転軸(Q)に近い方が、他方よりも、前記軸方向に垂直な寸法が小さい、請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の回転電機。
  13. 相互に対応する前記ティース側電機子巻線(107)と前記ヨーク側電機子巻線(106)とは直列に接続される、請求項12記載の回転電機。
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