JP2009017403A - スピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】組立工程を簡素化し、かつ、正確に振動部材の振動を検出することが可能なスピーカを提供する。
【解決手段】このスピーカ20は、振動することにより音を発生するコーン紙2と、コーン紙2を振動させるための駆動部と、コーン紙2に対してパルス波を所定の時間毎に発信する音波発信器6aと、音波発信器6aが発信したパルス波のコーン紙2による反射波を検出する音波受信器6bとを備え、駆動部は、パルス波が発信されてから反射波が音波受信器6bに到達するまでの到達時間の変化に基づいて、コーン紙2の振動を検出するとともに、検出した振動に基づいて、コーン紙2の振動を負帰還制御するように構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、スピーカに関し、特に、振動することにより音を発生する振動部材および振動部材を振動させるための駆動部を備えたスピーカに関する。
従来、振動することにより音を発生する振動部材および振動部材を振動させるための駆動部を備えたスピーカが知られている。このようなスピーカでは、駆動部が所定の振動数で振動するように振動部材を駆動した場合に、上記所定の振動数で正確に振動部材を振動させることが困難であるという不都合があった。そこで、従来、上記不都合を解消するために、振動部材の実際の振動を検出するとともに、その振動に基づいて駆動部による振動部材の駆動を補正して振動部材を駆動するように負帰還制御を行うように構成された、いわゆるMFB(Motional Feedback)方式のスピーカが提案されている(たとえば、特許文献1〜3参照)。また、従来、振動部材の振動数を検出する機構を備えたマイクロフォンが知られている(たとえば、特許文献4参照)。
上記特許文献1では、振動部材に取り付けられた反射板と、反射板に対向する位置に設けられた発光素子および受光素子からなる検出器とにより、振動部材の振動を検出する構造が開示されている。この特許文献1では、発光素子から発光された光が、振動する振動部材に取り付けられた反射板に反射されて受光素子に受光される。受光素子による検出信号の強度は振動部材の振動変位に合わせて変動することから、振動部材の変位が検出される。また、上記特許文献1では、ドップラー効果により振動部材の振動速度を検出する構成も開示されている。すなわち、振動部材に取り付けられた反射板からの反射光を受光した場合、振動部材の振動速度に比例して、反射光の波長が変動することから、振動部材の振動速度が検出される。上記特許文献1では、これらの振動部材の振動変位または振動速度の信号に基づいて、振動部材の振動が負帰還制御される。
また、上記特許文献2では、上記特許文献1と同様に、発光素子から発光された光が振動する振動部材に取り付けられた反射板に反射されて受光素子に受光される。また、上記特許文献2では、振動部材に発光素子を取り付けるとともに、対向する位置に受光素子を設けることにより振動部材の変位を検出する構成が開示されている。上記特許文献2では、これらの振動部材の振動変位の信号に基づいて、振動部材の振動が負帰還制御される。
また、上記特許文献3では、マイクロフォンにより振動部材から発せられた音を検出するとともに、その検出信号に基づいて、振動部材の振動を負帰還制御する構成が開示されている。
また、上記特許文献4では、光反射機能を有する振動部材に光を照射するとともに、その反射光を受光することにより、振動部材の振動を検出する構成が開示されている。
特許第2940587号公報 特開2007−88608号公報 特開平11−355893号公報 特許第3132270号公報
しかしながら、上記特許文献1では、反射光の強度変化に基づいて振動部材の振動変位を検出する構成のため、発光素子、受光素子および反射板などの位置調整がずれた場合に、受光素子により受光される反射光の強度変化を正確に検出することが困難になると考えられる。このため、組立段階において光学系の位置調整の精度が必要となるので、組立工程が煩雑になるという問題点がある。また、ドップラー効果を利用する構成では、振動部材の周波数が低く、振動部材の振動速度が小さい場合に、ドップラー効果による波長の変化も小さくなるので、低周波数の振動の検出が困難になる。したがって、正確に振動部材の振動を検出することが困難であるという問題点がある。
また、上記特許文献2および3においても、上記特許文献1と同様に、組立段階において光学系の位置調整の精度が必要となるので、組立工程が煩雑になるという問題点がある。
また、上記特許文献4では、マイクロフォンにより振動部材から実際に発せられた音を検出する構成のため、他のスピーカから発せられた音なども同時に検出してしまう可能性があると考えられる。このため、正確に振動部材の振動を検出することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、組立工程を簡素化し、かつ、正確に振動部材の振動を検出することが可能なスピーカを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面によるスピーカは、振動することにより音を発生する振動部材と、振動部材を振動させるための駆動部と、振動部材に対してパルス波を所定の時間間隔毎に発信する発信部と、発信部が発信したパルス波の振動部材による反射波を検出する検出部とを備え、駆動部は、パルス波が発信されてから反射波が検出部に到達するまでの到達時間の変化に基づいて、振動部材の振動を検出するとともに、検出した振動に基づいて、振動部材の振動をフィードバック制御するように構成されている。
この一の局面によるスピーカでは、上記のように、パルス波が発信されてから反射波が検出部に到達するまでの到達時間の変化に基づいて、振動部材の振動を検出することによって、正確に振動部材の振動を検出することができる。すなわち、振動部材と発信部および検出部との距離(パルス波の移動距離)は、振動部材の振動に伴って変動している。パルス波の速度は実質的に一定と考えられることから、このパルス波の移動距離の変化と、パルス波の到達時間の変化とは比例している。また、パルス波の移動距離の変化は、振動部材のパルス波が照射された部分の位置変化であるので、パルス波の到達時間の変化を検出することによって、振動部材のパルス波が照射された部分の位置変化を検出することができる。これにより、振動部材の振動を検出することができる。このようにパルス波の到達時間の変化により振動部材の振動を検出する場合には、他のスピーカの音などが影響することがないので、正確に振動部材の振動を検出することができる。また、パルス波の到達時間の変化により振動部材の振動を検出する場合には、振動部材のパルス波が照射された部分の位置変化を検出しているので、ドップラー効果により検出する場合と異なり、振動部材の振動速度が小さい場合(周波数が小さい場合)でも正確に振動を検出することができる。また、パルス波の到達時間の変化により振動部材の振動を検出する場合には、検出部はパルス波が検出されたか否かのみを検出できればよく、光の強度などの時間変化を検出する必要がない。このため、組立段階において発信部および検出部の位置調整の精度が必要でないので、容易に組立を行うことができる。これにより、組立工程を簡素化することができる。
上記一の局面によるスピーカにおいて、好ましくは、パルス波が発信される時間間隔は、振動部材が振動する際の振動周期よりも小さい。このように構成すれば、振動部材の振動の1周期内の振動部材の位置の時間変化を検出することができるので、振動部材の振動を検出することができる。
上記一の局面によるスピーカにおいて、好ましくは、パルス波は、パルス音波を含む。このように構成すれば、音波は光(電磁波)と異なり直進性が弱いので、光(電磁波)のパルス波により振動を検出する場合と比較して、組立時に発信部および検出部の位置調整においてより精度が必要でなくなる。このため、組立工程を簡素化することができる。
この場合、好ましくは、パルス音波の周波数の帯域は、振動部材が振動する際の周波数の帯域と異なる。このように構成すれば、振動部材による音波を検出部が検出することに起因して、検出結果に誤差が生じるのを抑制することができる。
上記パルス波がパルス音波を含む構成において、好ましくは、発信部および検出部は、振動部材および駆動部以外の部材に取り付けられている。このように構成すれば、負帰還制御を行うための構成要素を振動部材および駆動部に取り付けることなくフィードバック制御を行うことができるので、フィードバック制御を行うための構成要素を振動部材または駆動部に取り付けることに起因して振動部材の振動に影響が生じるのを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるスピーカの全体構成を示した斜視図である。図2は、図1に示したスピーカを示す断面図である。図3は、図1に示したスピーカの駆動回路を示すブロック図である。まず、図1〜図3を参照して本発明の一実施形態によるスピーカ20の構造について説明する。
本実施形態によるスピーカ20は、図1および図2に示すように、金属製のフレーム1と、振動することにより音が発生するコーン紙2と、ダンパ3と、円柱状のヨーク4と、リング状に形成されているとともにヨーク4の外面側に配置されたマグネット5とを備えている。また、本実施形態によるスピーカ20は、MFB(Motional FeedBack)方式によって負帰還制御(ネガティブフィードバック制御)されるように構成されている。なお、MFBとは、コーン紙2の振動を検知するとともに、検知した振動の周波数に基づいてコーン紙2の振動を負帰還制御する方式である。また、本実施形態によるスピーカ20は、MFB方式によるコーン紙2の振動を検知するセンサ6およびセンサ6を支持するセンサ支持部材7を備えている。なお、コーン紙2は、本発明の「振動部材」の一例である。
また、図2に示すように、スピーカ20は、コーン紙2の根元部分には円筒形状のコイルボビン8が接合されているとともに、コーン紙2とコイルボビン8との接合部には、コイルボビン8の内側の空洞部分を塞ぐようにキャップ9が設けられている。また、コイルボビン8およびキャップ9が接合されたコーン紙2は、コーン紙2の一方端部(コイルボビン8と接合していない側の端部)が一様にコーンエッジ10に接着されているとともに、コーンエッジ10がフレーム1に接着されることによってフレーム1に保持されている。また、コイルボビン8には、ボイスコイル11が固定的に巻きつけられているとともに、コイルボビン8に巻きつけられたボイスコイル11はマグネット5に囲まれるような位置に配置されている。このように構成されたスピーカ20は、以下のように音波を発生する。すなわち、ボイルコイル11に電流を流すことによって、フレミング左手の法則に基づいて、ボイスコイル11に流れる電流とマグネット5に発生する磁界とにより発生する力がボイスコイル11およびコイルボビン8を介してコーン紙2に伝達される。そして、伝達された力により振動するコーン紙2によって空気が振動することにより音波が発生される。
また、ダンパ3は、図1および図2に示すように、円形状に形成されているとともに、フレーム1の内側面に沿って接合されている。また、ダンパ3には、中心部分にコイルボビン8が貫通するように配置されているとともに、貫通部分でコイルボビン8と接合することによってコイルボビン8を支持している。また、ダンパ3は、コイルボビン8を支持しているとともに、コーン紙2およびコイルボビン8が正常に振動するために伸縮可能なように構成されている。
また、センサ支持部材7は、フレーム1の上面に取り付けられている。センサ支持部材7は、フレーム1から上方に突出するとともに、先端7aがコーン紙2の内側に延びるように折り曲げられている。また、先端7aは、コーン紙2のキャップ9近傍に配置されている。
また、センサ支持部材7の先端7aには、センサ6が取り付けられている。センサ6は、一対の音波発信機6aおよび音波受信機6bから構成されている。音波発信機6aは、所定の時間間隔でパルス音波を発信するように構成されている。また、音波受信機6bは、音波発信機6aから発信されたパルス音波のコーン紙2による反射波を受信することが可能である。また、センサ支持部材7の先端7aに取り付けられたセンサ6は、コーン紙2のキャップ9近傍の側面に対向するように配置されている。このコーン紙2のキャップ9近傍の側面は、コーン紙2の中でボイスコイル8側に位置するため、ボイスコイル8の振動と最も近似した振動を行う。また、音波発信機6aから発信されたパルス音波は、コーン紙2の表面に実質的に垂直に入射するとともに、コーン紙2の表面から実質的に垂直に反射されて、音波受信機6bに受信される。また、パルス音波が発信される時間間隔は、コーン紙2が振動する際の振動周期よりも小さい。また、この音波発信機6aから発信される音波の周波数帯域は、コーン紙2が振動する際の周波数帯域と異なる。
また、図3に示すように、本実施形態によるスピーカ20は、アナログ式の負帰還制御回路を含んでいる。この負帰還制御回路により、コーン紙2の振動を検出するとともに、そのコーン紙2の振動に基づいて、コーン紙2の振動を負帰還制御するように構成されている。具体的には、送信アンプ12は、発信回路から入力された信号を増幅して音波発信機6aに入力する。これにより、音波発信機6aは、所定の時間間隔でパルス音波を発信する。また、受信アンプ13は、音波受信機6bにより受信されたパルス信号を増幅して復調回路14に入力する。復調回路14では、入力されたパルス信号に基づいて、コーン紙2の振動が得られる。また、差動増幅器15では、音声出力機器(図示せず)などからの音声信号と、復調回路14からの出力信号とが入力される。この差動増幅器15において、音声出力機器などからの音声信号が復調回路14からの出力信号に基づいて補正される。また、差動増幅器15の出力信号はパワーアンプ16において増幅されて出力される。このパワーアンプ16からの出力信号により、コイルボビン8およびボイスコイル11(図2参照)が駆動されて、コーン紙2が振動する。
図4〜図6は、振動しているコーン紙に音波パルスが照射されている状態を示す概念図である。図7は、時間τ毎に音波パルスを発信した場合の音波パルスの発信時刻および音波パルスの検出時刻を示す図である。次に、図4〜図7を参照して、本実施形態によるスピーカ20のコーン紙2の振動の検出原理について説明する。
図4に示すように、コーン紙2が振動していない場合およびコーン紙2の位置が振動中心に位置している場合には、パルス音波が音波発信機6aから発信され、コーン紙2に反射されて音波受信機6bに受信されるまでの移動距離はLとなる。また、図5に示すように、コーン紙2がセンサ6に対して離間する位置に位置している場合には、パルス音波の移動距離はL+δLとなる。また、図6に示すように、コーン紙2がセンサ6に対して近接する位置に位置している場合には、パルス音波の移動距離はL−δLとなる。したがって、パルス音波の移動距離の変化とコーン紙2のパルス音波が照射される部分の位置の変化とは比例関係にある。また、パルス音波の速度は実質的に一定であるので、パルス音波の移動距離の変化は、パルス音波が発信されてから受信されるまでの時間の変化として検出することが可能である。すなわち、パルス音波が発信されてから受信されるまでの時間の変化を検出することにより、コーン紙2のパルス音波が照射される部分の位置の変化(コーン紙2の振動)を得ることが可能である。
図4に示す状態でパルス音波が発信されてから受信されるまでの時間を基準到達時間とすると、図7に示すように、第1パルスが発信されてから基準到達時間経過後の時間t1と、第1パルスが音波受信機6bに受信された時間T1との時間差d1は、「0」である。すなわち、第1パルスがコーン紙2に反射された時点で、コーン紙2は図4に示す振動中心に位置していることを示している。また、第2パルスが発信されてから基準到達時間経過後の時間t2と、第2パルスが音波受信機6bに受信された時間T2との時間差d2は、正の値である。すなわち、第2パルスがコーン紙2に反射された時点で、コーン紙2は図5に示すように、センサ6に対して離間する位置に位置していることを示している。また、第3パルスが発信されてから基準到達時間経過後の時間t3と、第3パルスが音波受信機6bに受信された時間T3との時間差d3は、第2パルスの時間差d2よりも大きい。したがって、コーン紙2は、第3パルスがコーン紙2に反射された時点で、第3パルスがコーン紙2に反射された時点よりもさらにセンサ6に対して離間する位置に位置している。また、第9パルスが発信されてから基準到達時間経過後の時間t9と、第9パルスが音波受信機6bに受信された時間T9との時間差d9は、負の値である。したがって、第9パルスがコーン紙2に反射された時点で、コーン紙2は図6に示すように、センサ6に対して離間する位置に位置していることを示している。本実施形態では、このような原理によりコーン紙2の振動が検出される。
本実施形態では、上記のように、パルス音波が発信されてから反射波が音波受信機6bに到達するまでの到達時間の変化に基づいて、コーン紙2の振動を検出することによって、正確にコーン紙2の振動を検出することができる。このようにパルス音波の到達時間の変化によりコーン紙2の振動を検出する場合には、他のスピーカの音などが影響することがないので、正確にコーン紙2の振動を検出することができる。また、パルス音波の到達時間の変化によりコーン紙2の振動を検出する場合には、コーン紙2のパルス音波が照射された部分の位置変化を検出しているので、ドップラー効果により検出する場合と異なり、コーン紙2の振動速度が小さい場合(周波数が小さい場合)でも正確に振動を検出することができる。また、パルス音波の到達時間の変化によりコーン紙2の振動を検出する場合には、音波受信機6bはパルス音波が検出されたか否かのみを検出できればよく、光の強度などの時間変化を検出する必要がない。このため、組立段階における音波発信機6aおよび音波受信機6bの位置調整において精度が必要でないので、組立工程を簡素化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、パルス音波を用いることによって、音波は光(電磁波)と異なり直進性が弱いので、光(電磁波)のパルス波により振動を検出する場合と比較して、組立段階における音波発信機6aおよび音波受信機6bの位置調整において、より精度が必要でなくなる。このため、組立工程を簡素化することができる。また、光(電磁波)のパルス波により振動を検出する場合のように、コーン紙2に反射板などを取り付けたり、金属膜を蒸着させるなどの光を反射させるための加工を行う必要もない。
また、本実施形態では、上記のように、コーン紙2が振動する際の周波数の帯域と異なる帯域の周波数のパルス音波を用いることによって、コーン紙2による音波が音波受信機6bに検出されることに起因して、検出結果に誤差が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、音波発信機6aおよび音波受信機6bを、フレーム1に取り付けたセンサ支持部材7に取り付けることによって、負帰還制御を行うためのセンサ6を、振動を行うコーン紙2、キャップ9、コイルボビン8およびボイスコイル11などに取り付けることなく負帰還制御を行うことができるので、負帰還制御を行うためのセンサ6をコーン紙2、キャップ9、コイルボビン8およびボイスコイル11に取り付けることに起因してコーン紙2、キャップ9、コイルボビン8およびボイスコイル11の振動に影響が生じるのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、パルス音波をコーン紙2に照射した例を示したが、本発明はこれに限らず、キャップ9に照射してもよい。
また、上記実施形態では、パルス音波を用いてコーン紙2の振動を検出した例を示したが、本発明はこれに限らず、光(電磁波)のパルスを用いてもよい。
また、本実施形態では、図3に示したアナログ式の負帰還制御回路を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、図8に示す変形例によるスピーカ30のように、デジタル式の負帰還制御回路を用いてもよい。このデジタル式の負帰還制御回路では、受信アンプ13から出力されたパルス信号は、ICなどからなる制御部17に入力される。この制御部17において、図3の復調回路14および差動増幅器15と同様の処理がデジタル処理により行われる。本発明では、パルスの検出の有無というデジタル的な信号を扱うので、このようにデジタル処理を行うことにより、アナログ処理を行う場合と比較して、ノイズの影響を軽減することができる。
また、上記実施形態では、コーン紙2の外側からパルス音波を照射した例を示したが、本発明はこれに限らず、コーン紙2の内側からパルス音波を照射してもよい。
本発明の一実施形態によるスピーカの全体構成を示す斜視図である。 図1に示したスピーカを示す断面図である。 図1に示したスピーカの負帰還制御回路を示すブロック図である。 コーン紙が振動していない場合、または振動中心に位置している場合を示す模式図である。 コーン紙がセンサに対して離間する位置に位置している場合を示す模式図である。 コーン紙がセンサに対して離間する位置に位置している場合を示す模式図である。 音波パルスの発信時刻および音波パルスの検出時刻を示す図である。 本発明の変形例によるスピーカの負帰還制御回路を示すブロック図である。
符号の説明
2 コーン紙(振動部材)
6a 音波発信機(発信部)
6b 音波受信機(検出部)
9 キャップ(振動部材)
20 スピーカ

Claims (5)

  1. 振動することにより音を発生する振動部材と、
    前記振動部材を振動させるための駆動部と、
    前記振動部材に対してパルス波を所定の時間間隔毎に発信する発信部と、
    前記発信部が発信したパルス波の前記振動部材による反射波を検出する検出部とを備え、
    前記駆動部は、前記パルス波が発信されてから前記反射波が前記検出部に到達するまでの到達時間の変化に基づいて、前記振動部材の振動を検出するとともに、検出した振動に基づいて、前記振動部材の振動をフィードバック制御するように構成されている、スピーカ。
  2. 前記パルス波が発信される時間間隔は、前記振動部材が振動する際の振動周期よりも小さい、請求項1に記載のスピーカ。
  3. 前記パルス波は、パルス音波を含む、請求項1または2に記載のスピーカ。
  4. 前記パルス音波の周波数の帯域は、前記振動部材が振動する際の周波数の帯域と異なる、請求項3に記載のスピーカ。
  5. 前記発信部および前記検出部は、前記振動部材および前記駆動部以外の部材に取り付けられている、請求項3または4に記載のスピーカ。
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