JP2015190817A - 超音波センサ - Google Patents

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逸志 只政
Itsushi Tadamasa
逸志 只政
宏行 手塚
Hiroyuki Tezuka
宏行 手塚
好史 岡本
Yoshifumi Okamoto
好史 岡本
一將 山内
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一將 山内
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Abstract

【課題】超音波センサにおいて、簡単、かつ確実に、残響(電圧)の収束を早めて、近距離性能を向上させることができる超音波検知装置を提供する。【解決手段】送波駆動部による振動子への逆位相パルス信号12の印加後に、送波用駆動パルス信号11と逆位相の信号であって、残響電圧モニタから出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化する信号である、アナログ逆位相信号13を振動子に印加するようにした。これにより、残響電圧モニタから出力された実際の測定時の残響(電圧)の波形に応じた残響抑制をすることができるので、振動子の個体差や温度条件の変化に係らず、簡単、かつ確実に、残響(電圧)の収束を早めることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、超音波の送波と受波に共用する振動子を有し、送波した超音波に対する、検知対象物からの反射波に応じた受信信号に基づいて、対象物までの距離等を検知する超音波センサに関する。
従来より、超音波の送波と受波に共用する(圧電セラミック等で形成された)振動子を有し、マイクロフォンとスピーカとを同一の筐体に組み込んだ、一体型の送受信器を有する送受信兼用超音波センサが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。この種の超音波センサでは、駆動信号に基づく振動子(圧電素子)の振動を、振動板の共振を利用して増幅して、超音波領域のバースト波を送波した後、検知対象物からの反射波を振動子(振動板)で受波することにより生じる振動子の振動を、振動板の共振を利用して増幅する。そして、この共振により増幅された振動子の振動に応じた受信信号を増幅器で増幅した後、増幅後の受信信号を検波して、検波後の受信信号の振幅値が、所定の閾値より大きいか否かを検出することにより、反射波の受波を検知する。そして、送波の開始時と反射波の受波時との時間差に基づき検知対象物までの距離を求める。
特開昭64−44876号公報 特開2012−181149号公報
ところが、上記の送受信兼用超音波センサは、送波時に、振動板の共振を利用して、振動子の振動を増幅しているため、送波が終了(振動子への駆動信号の印加が終了)しても、直ぐに振動子(振動板)の振動を止めることができない。このため、振動子への駆動信号の印加が終了して、強制振動が終了しても、図7に示されるように、送受信器の端子(電極)間には、自由振動に起因する残響電圧が発生する。この残響電圧があると、近距離にある検知対象物からの反射波に起因する受信信号が、残響電圧に埋もれてしまうので、反射波を検出できないことがある。
そこで、上記特許文献1に記載の発明は、駆動信号により振動子を駆動した直後に、駆動信号と逆位相の信号を振動子に印加することにより、残響(電圧)を短時間に収束させて、送受信兼用超音波センサの近傍の対象物の検知を可能にすることを図っている。しかしながら、特許文献1の発明では、2周期程度の逆位相信号を振動子に印加しているだけなので(特許文献1の第4図(b)参照)、残響抑制の効果が十分ではない。また、特許文献1の発明では、振動子(圧電素子)の個体差(特に、容量等の素子定数)や、振動子の容量の温度特性を考慮せずに、逆位相信号を印加しているので、振動子の個体差や温度条件の変化に起因して、残響抑制の効果が変わってしまう。
これに対して、特許文献2の発明では、振動子の個体差や温度条件の変化に対応することは可能であるが、駆動回路及び振動子の素子定数と、周辺温度と、制振パルスのパルス幅twと、(制振パルスの印加タイミングとしての)送信パルスの印加終了時点からの遅延時間tdとを、所定の間隔で変化させたときの残響時間を予め測定し、これらの素子定数、周辺温度、パルス幅tw、遅延時間td、及び残響時間を関連付けて、td−twマップに記憶しておく必要がある。このため、このtd−twマップに必要なメモリの容量が大きくなるし、残響抑制に必要な手間が大きくなる。つまり、特許文献2の発明では、実際の測定時の残響の波形に応じた残響抑制をしていないので、残響抑制に必要な手間が大きくなる。
本発明は、上記課題を解決するものであり、簡単、かつ確実に、残響(電圧)の収束を早めることができるようにして、近距離性能(送受信器からの距離が短い対象物の検知能力)を向上させることが可能な超音波センサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の超音波センサは、超音波の送波と受波に共用する振動子を有し、超音波の送波と、送波した超音波に対する、検知対象物からの反射波の受波とを行って、受波した反射波に応じた受信信号を出力する送受信器と、前記振動子を駆動して送波するための送波用駆動パルス信号を前記振動子に印加した後、前記送波用駆動パルス信号と逆位相のパルス信号である逆位相パルス信号を、前記振動子に印加する送波駆動部と、前記送受信器の端子間電圧における残響電圧を出力する残響電圧出力部と、前記送波駆動部による前記振動子への前記逆位相パルス信号の印加後に、前記送波用駆動パルス信号と逆位相の信号であって、前記残響電圧出力部から出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化する信号である、比例逆位相信号を前記振動子に印加する比例逆位相信号印加部とを備える。
この超音波センサにおいて、前記比例逆位相信号印加部は、前記残響電圧出力部から出力された前記残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値の平均値に相当する点をゼロ点として、これらのゼロ点を結んで生成したゼロ点波形と前記残響電圧の波形とがクロスするタイミングに基づいて、前記比例逆位相信号の波形のエッジタイミングを決定し、前記ピーク電圧値又は前記ボトム電圧値に基づいて、前記比例逆位相信号の電圧値を決定することが好ましい。
この超音波センサにおいて、前記比例逆位相信号印加部は、前記残響電圧出力部から出力された前記残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値との差分の電圧値を求めて、ハイのときの電圧値が前記差分の電圧値の半分よりも小さな比例逆位相信号を、前記振動子に印加することが好ましい。
この超音波センサにおいて、装置のキャリブレーション時に、前記比例逆位相信号印加部による前記比例逆位相信号の印加タイミングをずらしながら、各印加タイミングを採用した場合における、残響電圧の収束に要する時間を計測する処理を繰り返し、これらの印加タイミングのうち、前記残響電圧が最も早く収束する印加タイミングを、キャリブレーション終了後における、前記比例逆位相信号の印加タイミングにする、印加タイミング決定処理を実行する印加タイミング決定手段をさらに備えることが好ましい。
この超音波センサにおいて、前記送受信器から出力された受信信号を増幅する増幅部をさらに備え、前記印加タイミング決定手段は、前記残響電圧出力部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるピーク点の包絡線と、前記増幅部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるピーク点の包絡線との両方が、所定の期間、単調減少していることを確認した後、又は、前記残響電圧出力部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるボトム点の包絡線と、前記増幅部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるボトム点の包絡線との両方が、所定の期間、単調増加していることを確認した後に、前記印加タイミング決定処理を実行することが好ましい。
本発明の超音波センサによれば、送波駆動部による振動子への逆位相パルス信号の印加後に、さらに、比例逆位相信号を振動子に印加して、残響(電圧)を抑制するようにした。この比例逆位相信号は、送波用駆動パルス信号と逆位相の信号であって、残響電圧出力部から出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化する信号である。従って、上記のように、比例逆位相信号を振動子に印加することにより、実際の測定時の残響(電圧)の波形に応じた残響抑制をすることができる。これにより、予め、素子定数、周辺温度、パルス幅、及び遅延時間を、所定の間隔で変化させたときの残響時間を測定しておく必要のある特許文献2の発明と比べて、簡単に、残響(電圧)の収束を早めることができる。また、本発明の超音波センサによれば、上記のように、逆位相パルス信号の印加後に、さらに、比例逆位相信号を印加するので、2周期程度の逆位相(パルス)信号を振動子に印加するだけの特許文献1の発明と異なり、十分に残響(電圧)を抑制することができる。さらに、本発明の超音波センサによれば、上記のように、残響電圧出力部から出力された実際の測定時の残響(電圧)の波形に応じた残響抑制をすることができるので、特許文献1の発明と異なり、振動子の個体差や温度条件の変化に係らず、確実に、残響(電圧)の収束を早めることができる。本発明の超音波センサによれば、これらの効果により、近距離性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る超音波センサのブロック構成図。 同超音波センサにおける残響(電圧)を早期収束させる仕組みを説明するためのタイミングチャート。 (a)は、残響電圧モニタからの出力信号に基づいて、ピーク電圧値、ボトム電圧値、ゼロ点波形、及びゼロクロス点を求める方法の説明図、(b)は、(a)で求めたピーク電圧値、ボトム電圧値、及びゼロクロス点に基づいて、アナログ逆位相信号を生成する方法の説明図。 図1中のアナログ逆位相印加部の一部のブロック構成図。 同超音波センサに採用されている、送受信器の振動面における振動を主モードに維持するための工夫を説明するための断面図。 同超音波センサにおける、アナログ逆位相信号の印加タイミング決定処理の実行条件の説明図。 従来の超音波センサにおける距離の計測時に生じる残響電圧を説明するためのタイミングチャート。
以下、本発明を具体化した実施形態による超音波センサについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による超音波センサの機能ブロック構成を示す。超音波センサ1は、送波駆動部2と、昇圧トランス3と、振動子を有する送受信器4と、増幅部5と、振幅検出部6と、距離計測部7と、残響電圧モニタ8(請求項における残響電圧出力部)と、アナログ逆位相印加部9(請求項における比例逆位相信号印加部)を備えている。送波駆動部2は、送受信器4における振動子を駆動して送波するための送波用駆動パルス信号を振動子に印加した後、送波用駆動パルス信号と逆位相のパルス信号である逆位相パルス信号(図2参照)を、振動子に印加する。昇圧トランス3は、1次コイル3aと2次コイル3bとを有しており、送波駆動部2から送られた駆動信号電圧を昇圧して、送受信器4に出力する。
送受信器4は、超音波の送波と受波に共用する(圧電セラミック等で形成された)振動子を有し、超音波の送波と、送波した超音波に対する、検知対象物からの反射波の受波とを行って、受波した反射波に応じた受信信号を出力する。すなわち、送受信器4は、一つの振動子でマイクロフォンとスピーカの機能を有する送受信兼用超音波トランスデューサである。送受信器4は、駆動信号に基づく振動子の振動を、振動板の共振を利用して増幅して、超音波の送波をした後、この送波に対する検知対象物からの反射波を振動子で受波することにより生じる振動子の振動を、振動板の共振を利用して増幅する。
上記の増幅部5は、送受信器4から出力された受信信号(電圧)を増幅する。振幅検出部6は、増幅部5による増幅後の受信信号を検波して、検波後の受信信号の振幅値を検出する。より具体的に言うと、振幅検出部6は、増幅部5による増幅後の受信信号を検波して、検波後の受信信号の振幅値が、所定の閾値より大きいか否かを検出する。距離計測部7は、振幅検出部6による検出結果に基づいて、検知対象物までの距離を計算する。残響電圧モニタ8は、アッテネータ(減衰器)を有しており、送受信器4の端子間電圧における残響電圧を、波形を崩すことなく、減衰させて、減衰後の残響電圧をアナログ逆位相印加部9に出力する。残響電圧モニタ8内のアッテネータは、送波時、及び送波直後の残響電圧が残っている状態において、最大で100V前後にもなる送受信器4の端子間電圧を、マイコンに入力可能な5V以下の電圧に減衰させるために設けられている。
アナログ逆位相印加部9は、送波駆動部2による振動子への逆位相パルス信号の印加後に、送波用駆動パルス信号と逆位相の信号であって、残響電圧モニタ8から出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化する信号である、アナログ逆位相信号(比例逆位相信号)を振動子に印加する。ここで、アナログ逆位相信号とは、デジタル信号のように、ハイの時の電圧値が一定のパルス信号ではなく、あたかもアナログ信号のように、ハイの時の電圧値を変化させたパルス信号(図2中の13参照)のことを意味する。図1では、アナログ逆位相印加部9は、昇圧トランス3の2次コイル3b側に接続されているが、1次コイル3a側に接続してもよい。制御部10は、超音波センサ1内の装置各部の制御を行う。また、制御部10は、請求項における印加タイミング決定手段としての処理も行う。上記の振幅検出部6、距離計測部7、及び制御部10は、マイコン(マイクロコンピュータ)により構成されている。また、アナログ逆位相印加部9の少なくとも一部も、マイコンにより構成されている。
次に、図2を参照して、本超音波センサ1に採用されている、残響(電圧)を早期に収束させるための工夫について説明する。本超音波センサ1では、送波駆動部2が、送波用駆動パルス信号11の振動子への印加直後(送波直後)に、送波用駆動パルス信号と逆位相のパルス信号である逆位相パルス信号12を、所定回数、振動子に印加する。そして、図に示されるように、逆位相パルス信号12の印加後、所定の待ち時間wtだけ待ってから、さらに、アナログ逆位相印加部9が、残響電圧モニタ8から出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化するアナログ逆位相信号13を振動子に印加する。これにより、残響(電圧)を効果的に抑制することができる。ここで、上記の待ち時間wtは、後述するキャリブレーション処理により求められた、残響電圧の波形が最も安定すると予想される所定の時間である。
上記のように、本超音波センサ1によれば、送波駆動部2による振動子への逆位相パルス信号12の印加後に、さらに、アナログ逆位相印加部9によりアナログ逆位相信号13を振動子に印加して、残響(電圧)を抑制するようにした。このアナログ逆位相信号13は、送波用駆動パルス信号11と逆位相の信号であって、残響電圧モニタ8から出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化する信号である。従って、上記のように、アナログ逆位相信号13を振動子に印加することにより、実際の測定時の残響(電圧)の波形に応じた残響抑制をすることができる。従って、予め、素子定数、周辺温度、パルス幅、及び遅延時間を、所定の間隔で変化させたときの残響時間を測定しておく必要のある特許文献2の発明と比べて、簡単に、残響(電圧)の収束を早めることができる。また、本超音波センサ1によれば、上記のように、逆位相パルス信号12の印加後に、さらに、アナログ逆位相信号13を印加するので、2周期程度の逆位相(パルス)信号を振動子に印加するだけの特許文献1の発明と異なり、十分に残響(電圧)を抑制することができる。さらに、本超音波センサ1によれば、上記のように、残響電圧モニタ8から出力された実際の測定時の残響(電圧)の波形に応じた残響抑制をすることができるので、特許文献1の発明と異なり、振動子の個体差や温度条件の変化に係らず、確実に、残響(電圧)の収束を早めることができる。本超音波センサ1によれば、これらの効果により、近距離性能を向上させることができる。
次に、図3(a)(b)を参照して、上記のアナログ逆位相信号13の生成方法の例について説明する。図3(a)中の21の符号で示される破線は、残響電圧25の信号の各周期におけるピーク電圧値を示し、22の符号で示される破線は、残響電圧25の信号の各周期におけるボトム電圧値を示す。本超音波センサ1では、アナログ逆位相印加部9が、残響電圧モニタ8から出力された、残響電圧25の信号の周期毎に、レジスタ(図4参照)に格納されたピーク電圧値とボトム電圧値とを更新する。次に、アナログ逆位相印加部9は、レジスタに格納されたピーク電圧値とボトム電圧値のいずれかが更新される度に、ピーク電圧値とボトム電圧値の平均値に相当する点を求めて、ゼロ点23(図3(a)中の白丸)とする。このゼロ点には、図3(a)のようにヒステリシスを持たせてもよい。すなわち残響電圧モニタ8の出力信号の波形の立上り直後(ボトム電圧値の更新直後)のゼロ点の値は平均値+αに、立下り直後(ピーク電圧値の更新直後)のゼロ点の値は平均値―αに設定する。αは任意の値である。そして、アナログ逆位相印加部9は、これらのゼロ点23を結んで生成したゼロ点波形24と残響電圧25の波形との交点であるゼロクロス点26(図3(a)中の黒丸)を求める。このゼロクロス点26に対応するタイミングが、請求項における「ゼロ点波形と前記残響電圧の波形とがクロスするタイミング」である。なお、図3(a)では、残響電圧25の上昇時と下降時の両方におけるゼロクロス点26を示しているが、残響電圧25の上昇時におけるゼロクロス点のみを求めてもよい。
アナログ逆位相印加部9は、図3(b)に示すように、上記のゼロクロス点26(に対応するタイミング)に基づいて、アナログ逆位相信号13(請求項における比例逆位相信号)の波形のエッジタイミングを決定する。すなわち、アナログ逆位相印加部9は、ゼロ点波形24と残響電圧25の波形とがクロスするタイミングに基づいて、アナログ逆位相信号13の波形のエッジタイミングを決定する。また、図3(b)に示すように、レジスタに格納されたピーク電圧値又はボトム電圧値に基づき、アナログ逆位相信号13の(ハイの時の)電圧値を決定する。すなわち、アナログ逆位相印加部9は、上記のゼロクロス点26(に対応するタイミング)と、レジスタに格納されたピーク電圧値又はボトム電圧値に基づいて、アナログ逆位相信号13の波形を生成する。
次に、上記アナログ逆位相印加部9により行われる、残響電圧25の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値のホールド処理について説明する。アナログ逆位相印加部9は、上記のゼロクロス点26のタイミング(ゼロ点波形24と残響電圧25の波形とがクロスしたタイミング)で、レジスタに格納(ホールド)されたピーク電圧値とボトム電圧値の更新許可を行う。そして、このタイミング以降で、ピーク電圧値とボトム電圧値を検出すると、レジスタに格納されたピーク電圧値とボトム電圧値を、検出したピーク電圧値とボトム電圧値とで更新(上書き)して、これらのピーク電圧値とボトム電圧値の更新を不許可にする。そして、アナログ逆位相印加部9は、次のゼロクロス点26を検出すると、レジスタに格納されたピーク電圧値とボトム電圧値の更新を、再度許可する。アナログ逆位相印加部9は、上記のような処理を繰り返すことにより、残響電圧25の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値とをホールドする。
なお、上記のように、残響電圧25の信号の各周期において、レジスタに格納されたピーク電圧値とボトム電圧値の更新を、一時的に不許可状態にする理由は、残響電圧25の波形が崩れた場合のような例外的なケースに対応するためである。従って、上記のように、レジスタに格納されたピーク電圧値とボトム電圧値の更新を、一時的に不許可にすることは、望ましいが、必ずしも必要ではない。なお、アナログ逆位相印加部9による上記のピーク電圧値とボトム電圧値の検出は、一般的な極大値・極小値を探す方法等により行われる。残響電圧モニタ8の出力信号の立上り、立下りの検出も、一般的なゼロ点との差分による符号変化を検出する方法等により行われる。
次に、上記のアナログ逆位相信号13の生成方法の利点について述べる。一般的に、残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値やボトム電圧値は、経時的に変化するので、これらのピーク電圧値とボトム電圧値の平均値に相当するゼロ点も、経時的に変化する。また、残響電圧モニタ8のアナログ信号処理によりゼロ点が変化する。これに対して、上記のアナログ逆位相信号13の生成方法では、残響電圧25の信号の周期毎にゼロ点23を求めて、直近のゼロ点23に基づき、ゼロクロス点26を求めるようにしたので、その時点の残響電圧25の信号の波形に応じた、正確なゼロ点23とゼロクロス点26を検出できる。従って、このゼロクロス点26(に対応するタイミング)に基づいて、アナログ逆位相信号13の波形のエッジタイミングを決定することにより、このエッジタイミングを残響電圧25の信号の波形に応じた正確なものにすることができる。また、上記のように、レジスタに格納された直近のピーク電圧値又はボトム電圧値に基づき、アナログ逆位相信号13の各周期における(ハイの時の)電圧値を決定することにより、これらの電圧値を、残響電圧25の値に応じたものにすることができる。
従って、上記のアナログ逆位相信号13の波形のエッジタイミングの決定方法、及び上記のアナログ逆位相信号13の各周期における電圧値の決定方法を採用することにより、残響電圧25の信号の波形に応じたアナログ逆位相信号13を生成することができる。これにより、残響電圧25の信号の波形に応じたアナログ逆位相信号13を振動子に印加することができるので、簡単、確実、かつ効果的に、残響(電圧)の収束を早めることができる。
次に、図4を参照して、上記の図3(a)(b)に示されるアナログ逆位相信号13の生成方法を実現するためのアナログ逆位相印加部9の構成の一例について説明する。図に示されるアナログ逆位相印加部9は、残響電圧25の上昇時と下降時の両方におけるゼロクロス点26を求める回路ではなく、残響電圧25の上昇時におけるゼロクロス点のみを求める回路である。なお、図4は、アナログ逆位相印加部9を構成する各回路のうち、残響電圧25の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値の検出・ホールドに関わる回路と、ゼロ点23及びゼロクロス点26の検出に関わる回路のみを示す。アナログ逆位相印加部9(のうちの図4に示す部分)は、AD(Analog−to−Digital)コンバータ31、ピーク・ボトム検出回路32、レジスタ33、ゼロ点生成回路34、コンパレータ35、及びゼロクロスタイミング抽出回路36を備えている。
ADコンバータ31は、残響電圧モニタ8から入力された、アナログ信号形式の残響電圧の信号を受け取って、デジタル信号形式の残響電圧の信号に変換する。ピーク・ボトム検出回路32は、ADコンバータ31から出力されたデジタル信号形式の残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値を検出して、レジスタ33に格納されたピーク電圧値とボトム電圧値を、検出したピーク電圧値とボトム電圧値に書き変える。ゼロ点生成回路34は、レジスタ33に格納されたピーク電圧値とボトム電圧値の平均値に相当する点(ゼロ点)を計算して、コンパレータ35の反転入力端子に入力する。
コンパレータ35は、非反転入力端子にADコンバータ31から入力された(その時点における)残響電圧が、反転入力端子に入力されたゼロ点(の電圧値)よりも高くなると、その時点が、ゼロ点波形と残響電圧の波形とがクロスするタイミングであると判断して、ゼロクロスタイミング抽出回路36にハイの信号を出力する。ゼロクロスタイミング抽出回路36は、コンパレータ35からハイの信号が入力されると、ゼロクロス点を検出したと判断して、レジスタ33(に格納されたピーク電圧値とボトム電圧値)の更新許可を与えるためのイネーブル信号を、ピーク・ボトム検出回路32に出力する。ゼロクロスタイミング抽出回路36により検出(抽出)されたゼロクロス点の情報は、上記のアナログ逆位相信号13の波形のエッジタイミングの決定に用いられる。
次に、図5を参照して、本超音波センサ1に採用されている、送受信器4の振動面における振動を主モードに維持するための工夫について説明する。図5に示される送受信器4は、いわゆる防滴型超音波センサの送受信器であり、圧電素子(振動子)41が、アルミニウム製の板で形成された筐体42で囲まれていて、外から水等が入って来ない構造になっている。図5における天板(振動面)43は、振動していない時の天板を表し、図5中の44の符号で示される破線は、天板43が主モードで振動している様子を示す。
本超音波センサ1では、送受信器4の振動面における振動の状態を極端に変えないようにするために、残響電圧モニタ8から出力された、残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値との差分の電圧値を求めて、ハイのときの電圧値が上記の差分の電圧値の半分よりも小さなアナログ逆位相信号を、圧電素子(振動子)41に印加する。より具体的に言うと、直近に求めたピーク電圧値とボトム電圧値との差分の電圧値の半分よりも、アナログ逆位相信号の各パルスのハイの電圧値が低い状態を維持しながら、アナログ逆位相信号を、圧電素子41に印加する。これにより、アナログ逆位相信号の圧電素子41への印加時に、送受信器4の振動面(天板43)における振動の波形を崩れにくくすることができるので、振動面における振動のモードを、主モード(一次モード)に維持することができる。これに対して、上記のピーク電圧値とボトム電圧値との差分の電圧値の半分に等しい値の電圧を、圧電素子41に印加すると、それ自体による残響の抑制効果は大きいが、送受信器4の振動面における振動のモードを、主モードに維持することが難しくなってしまう。そして、一般に、送受信器の振動面が主モード以外で振動している場合には、圧電素子を用いて残響を抑制することはできない。
上記の点について、詳述する。一般に、超音波センサでは、圧電素子に駆動電圧を印加することにより、圧電素子を振動させて、振動面を動かす。この振動面(振動板)には、その構造で決まる固有周波数の共振がある。一般に、超音波センサでは、送波時に、圧電素子を主モードで(振動板の固有周波数(固有振動数)で)振動させることにより、振動面(振動板)を主モードで振動させる。ここで、図5中の符号44で示されるように、振動面(天板)が主モードで振動している場合には、圧電素子41を用いて振動面(天板43)に振動(の方向)と逆方向の力(図5の例では、下向きの力)を発生させることにより、振動面の振動(残響)を抑制することが可能である。しかしながら、振動面(天板43)が主モード以外で振動している場合には、圧電素子41を用いて残響を抑制することはできない。例えば、振動面(天板43)が2次モードで動作している場合には、圧電素子41を用いて天板43のどちらの方向に力を加えても、残響を抑制することはできない。
本超音波センサ1では、上記の理由から、残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値との差分の電圧値(直近に求めたピーク電圧値とボトム電圧値との差分の電圧値)の半分よりも、圧電素子41に印加するアナログ逆位相信号の各パルスのハイの電圧値を低くすることにより、送受信器4の振動面における振動のモードを、主モードに維持している。これにより、圧電素子41を用いて振動面(天板43)に振動(の方向)と逆方向の力を加えることで、振動面の振動(残響)を確実に抑制することができる。
また、図5に示されるように、超音波センサ1が、いわゆる防滴型超音波センサである場合には、アルミニウム製の天板43の共振が中々収まらないので、残響電圧の収束に要する時間も長くなる。従って、本超音波センサ1に採用されている、残響(電圧)を早期に収束させるための工夫は、超音波センサ1が、図5に示されるような防滴型超音波センサである場合に、より大きな効果を発揮する。
次に、上記図2を参照して、本超音波センサ1のキャリブレーション時に実行されるアナログ逆位相信号13の印加タイミングの決定処理(待ち時間wtの決定処理)について説明する。本超音波センサ1では、図3(a)(b)に示す方法で生成されたアナログ逆位相信号13を、(塊として)振動子に印加するタイミングを決めるために、以下の処理を行う。すなわち、本超音波センサ1の制御部10は、キャリブレーション時に、アナログ逆位相信号13の印加タイミングを、所定時間ずつずらしながら、各印加タイミングを採用した場合における、残響電圧の収束に要する時間を計測する処理を繰り返す。言い換えると、待ち時間wtの長さを、所定時間ずつ変更しながら、各待ち時間wtを採用した場合における、残響電圧の収束に要する時間を計測する処理を繰り返す。なお、この時の残響電圧の収束に要する時間の計測は、増幅部5による増幅後の残響電圧の信号に基づいて求めることが望ましい。そして、制御部10は、上記の試行の結果、残響電圧が最も早く収束する印加タイミングを、最適な印加タイミングとみなして、この印加タイミングを、キャリブレーション終了後における、アナログ逆位相信号13の印加タイミングにする(残響電圧が最も早く収束する待ち時間wtを、キャリブレーション終了後の待ち時間wtとする)。
上記のように、アナログ逆位相信号13の印加タイミングを、事前のキャリブレーションにおける試行で決定する理由は、以下の通りである。すなわち、送受信器4の振動面の振動と、送受信器4の端子間電圧における残響電圧との位相の関係は、(振動子の容量を含む)送受信器4周辺の回路定数(特に、容量成分やコイル成分(インダクタンス成分)の大きさ)に依存する。このため、残響電圧の波形の情報だけから、振動面の振動の逆位相を求めることはできないので、アナログ逆位相信号13の最適な印加タイミングを、実際の計測前に、キャリブレーションにおいて試行錯誤で求めておく必要があるのである。
制御部10は、図6に示されるように、残響電圧モニタ8から出力された残響電圧25の波形の各周期におけるピーク点の包絡線51と、増幅部5から出力された残響電圧52の波形の各周期におけるピーク点の包絡線53との両方が、所定の期間、単調減少していることを確認した後に(単調減少している場合に限り)、上記のアナログ逆位相信号13の印加タイミング決定処理を実行する。例えば、残響電圧モニタ8及び増幅部5からの出力信号の振幅値が、送波後、最初に所定の電圧値間に入った期間を、これらの出力信号の減衰モニタ期間として、これらの減衰モニタ期間における出力信号が、共に単調減少していることを確認する。
制御部10は、上記のように、残響電圧モニタ8からの残響電圧25の波形の包絡線51と、増幅部5からの残響電圧52の波形の包絡線53が、共に単調減少していることを確認することで、送受信器4の近隣に、(上記の印加タイミング決定処理の支障になる)反射物がないことを確認することができる。より詳細に説明すると、残響電圧モニタ8からの残響電圧25は、増幅されていないため、この残響電圧25の波形の各周期におけるピーク点の包絡線51を調べることで、至近距離に反射物がないことを確認することができる。また、増幅部5からの残響電圧52は、増幅されているため、この残響電圧52の波形の各周期におけるピーク点の包絡線53を調べることで、上記の至近距離と比べて少し離れた位置に、反射物がないことを確認することができる。
上記の確認処理の結果、残響電圧モニタ8からの残響電圧25の波形の包絡線51と、増幅部5からの残響電圧52の波形の包絡線53が、共に単調減少しているときは、制御部10は、上記のアナログ逆位相信号13の印加タイミング決定処理を実行する。これに対して、これらの包絡線51及び包絡線53のいずれかが、単調減少していないときは、制御部10は、上記の印加タイミング決定処理の支障になる反射物が存在すると判断して、印加タイミング決定処理を行わない。上記のように、残響電圧モニタ8からの残響電圧25の波形だけではなく、増幅部5からの残響電圧52の波形を用いて、印加タイミング決定処理を実行するか否かを決定する理由は、印加タイミング決定処理における、残響電圧の収束に要する時間の計測に使用するのは、増幅部5による増幅後の残響電圧の信号だからである。
なお、上記の印加タイミング決定処理を実行するか否かの判断を、ピーク点の包絡線51、53の傾きではなく、ボトム点の包絡線の傾きに基づいて行ってもよい。より詳細に言うと、制御部10は、残響電圧モニタ8から出力された残響電圧25の波形の各周期におけるボトム点の包絡線と、増幅部5から出力された残響電圧52の波形の各周期におけるボトム点の包絡線との両方が、所定の期間、単調増加していることを確認した後に(単調増加している場合に限り)、上記のアナログ逆位相信号13の印加タイミング決定処理を実行してもよい。このようにしても、上記と同様に、送受信器4の近隣に、(上記の印加タイミング決定処理の支障になる)反射物がないことを確認することができる。
また、上記の例では、ピーク点の包絡線が、所定の期間、単調減少していることを確認した後、又はボトム点の包絡線が、所定の期間、単調増加していることを確認した後に、印加タイミング決定処理を実行するようにした。けれども、理想的には、ピーク点の包絡線が、所定の期間、指数的に減少していることを確認した後、又はボトム点の包絡線が、所定の期間、指数的に増加していることを確認した後に、印加タイミング決定処理を実行することが望ましい。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、超音波センサ1が、防滴型超音波センサである場合の例について説明したが、本発明が適用可能な超音波センサは、防滴型超音波センサに限られず、超音波の送波と受波に共用する振動子を有するタイプの超音波センサであればよい。また、上記実施形態では、振動子への逆位相パルス信号の印加後に、送波用駆動パルス信号と逆位相の信号であって、残響電圧モニタ8から出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化するアナログ逆位相信号を振動子に印加するようにした。けれども、アナログ逆位相信号のように、残響電圧の値と比例してハイの時の電圧値を変化させたパルス信号ではなく、(ハイの時の電圧値が一定であって、)残響電圧の値と比例してパルス幅を変化させたパルス信号を振動子に印加して、残響振動を抑制してもよい。さらにまた、上記実施形態では、振幅検出部6、距離計測部7、制御部10、及びアナログ逆位相印加部9の少なくとも一部を、一つのマイコンにより構成したが、これらの回路を複数の(マイコン等の)プロセッサやFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成してもよい。
1 超音波センサ
2 送波駆動部
4 送受信器
5 増幅部
8 残響電圧モニタ(残響電圧出力部)
9 アナログ逆位相印加部(比例逆位相信号印加部)
11 送波用駆動パルス信号
12 逆位相パルス信号
13 アナログ逆位相信号(比例逆位相信号)
21 ピーク電圧値
22 ボトム電圧値
23 ゼロ点
24 ゼロ点波形
26 ゼロクロス点
41 圧電素子(振動子)
51 (ピーク点の)包絡線
53 (ピーク点の)包絡線

Claims (5)

  1. 超音波の送波と受波に共用する振動子を有し、超音波の送波と、送波した超音波に対する、検知対象物からの反射波の受波とを行って、受波した反射波に応じた受信信号を出力する送受信器と、
    前記振動子を駆動して送波するための送波用駆動パルス信号を前記振動子に印加した後、前記送波用駆動パルス信号と逆位相のパルス信号である逆位相パルス信号を、前記振動子に印加する送波駆動部と、
    前記送受信器の端子間電圧における残響電圧を出力する残響電圧出力部と、
    前記送波駆動部による前記振動子への前記逆位相パルス信号の印加後に、前記送波用駆動パルス信号と逆位相の信号であって、前記残響電圧出力部から出力された残響電圧の値と比例して電圧値が変化する信号である、比例逆位相信号を前記振動子に印加する比例逆位相信号印加部とを備える超音波センサ。
  2. 前記比例逆位相信号印加部は、前記残響電圧出力部から出力された前記残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値の平均値に相当する点をゼロ点として、これらのゼロ点を結んで生成したゼロ点波形と前記残響電圧の波形とがクロスするタイミングに基づいて、前記比例逆位相信号の波形のエッジタイミングを決定し、前記ピーク電圧値又は前記ボトム電圧値に基づいて、前記比例逆位相信号の電圧値を決定することを特徴とする請求項1に記載の超音波センサ。
  3. 前記比例逆位相信号印加部は、前記残響電圧出力部から出力された前記残響電圧の信号の各周期におけるピーク電圧値とボトム電圧値との差分の電圧値を求めて、ハイのときの電圧値が前記差分の電圧値の半分よりも小さな比例逆位相信号を、前記振動子に印加することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波センサ。
  4. 装置のキャリブレーション時に、前記比例逆位相信号印加部による前記比例逆位相信号の印加タイミングをずらしながら、各印加タイミングを採用した場合における、残響電圧の収束に要する時間を計測する処理を繰り返し、これらの印加タイミングのうち、前記残響電圧が最も早く収束する印加タイミングを、キャリブレーション終了後における、前記比例逆位相信号の印加タイミングにする、印加タイミング決定処理を実行する印加タイミング決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の超音波センサ。
  5. 前記送受信器から出力された受信信号を増幅する増幅部をさらに備え、
    前記印加タイミング決定手段は、前記残響電圧出力部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるピーク点の包絡線と、前記増幅部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるピーク点の包絡線との両方が、所定の期間、単調減少していることを確認した後、又は、前記残響電圧出力部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるボトム点の包絡線と、前記増幅部から出力された残響電圧の波形の各周期におけるボトム点の包絡線との両方が、所定の期間、単調増加していることを確認した後に、前記印加タイミング決定処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の超音波センサ。
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