JP2009015003A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体ドラムに形成される画像の印字率に適応した最適なドラム回転速度制御を実行できるようにすると共に、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようにする。
【解決手段】感光体ドラム1M等に任意の印字率の画像を形成する画像形成部80と、感光体ドラム1Mの回転速度を検出して回転速度データD41を出力する速度データ出力部58と、この回転速度データD41及び画像形成用の基準Index信号を入力してY,M,C,K−IDX信号を作成する画像処理&信号生成ユニット44と、回転速度データD41を入力してモータ駆動部56を制御すると共に、Y,M,C,K−IDX信号に基づいて画像書込み制御を実行する制御部50とを備え、制御部50は、感光体ドラム1M等に形成される画像の所定のライン数毎の印字率を算出し、かつ、所定のライン数毎の印字率に基づいて回転速度データD41を補正するものである。
【選択図】 図3

Description

この発明は、所定の速度回転で駆動される感光体ドラムを有してカラー画像を形成するタンデム方式のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等に適用して好適な画像形成装置に関するものである。
近年、タンデム方式のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等が使用される場合が多くなってきた。この種の画像形成装置によれば、カラー画像のR(赤)色、G(緑)色、B(青)色を再現する場合に、例えば、ライン状にレーザ光源を配置し、ライン単位に一括露光するLPH(Line Photo diodo Head)ユニットを各作像色毎に備え、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の各色のトナー像を各作像色用の感光体ドラムで形成し、各色用の感光体ドラムで形成された各色のトナー像を中間転写ベルト上で重ね合わせるようになされる。中間転写ベルト上で重ね合わされたカラートナー像は、所望の用紙に転写され、その後、定着処理されて排出される。
この種のタンデム方式のカラープリンタに関連して特許文献1には画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、各作像色毎に感光体ドラムを備え、複数の感光体ドラムを1個の駆動源でベルト回転している。各々の感光体ドラムの軸にはエンコーダ(速度検出手段)が配置され、各軸から得られる回転速度情報から予想される回転移動量の変動を予め記憶し、この回転移動量から記録タイミングを制御するようになされる。このように画像形成装置を構成すると、中間転写体上で色を重ね合わせる際に色ずれを無くせるというものである。
また、特許文献2に開示された画像形成装置によれば、回転動作検出手段、信号フィルタ及び書込みタイミング制御手段を備え、感光体ドラムの回転ムラ補正時に、回転動作検出手段が感光体ドラムの回転ムラを検知して回転ムラ検知信号を信号フィルタに出力する。信号フィルタでは回転ムラ検出信号から繰り返し成分を除去した後の低周波成分の信号が取り出されて書込みタイミング制御手段へ出力される。上述の低周波成分の信号はドラム偏芯に起因するものである。書込みタイミング制御手段では、低周波成分の信号から回転変動量を演算し、この回転変動量に基づいて書込みユニットにおける画像書き込みタイミングを決定するようになされる。このように画像形成装置を構成すると、感光体ドラムの回転ムラ補正を正確かつ迅速にできるというものである。
特開平 7−225544号公報(第6頁 図1) 特開2000−089640号公報(第3頁 図1)
ところで、タンデム方式のカラー画像形成装置によれば、感光体ドラムの回転ムラを補正するとき、当該感光体ドラムの回転速度変動を検知し、この感光体ドラムの回転速度変動を打ち消すような画像書込み基準信号(書き込みタイミング信号;基準Index信号)を発生するようになされる。
しかし、ドラム回転速度変動を打ち消せるような画像書込み基準信号に基づいて当該色画像用の画像データを感光体ドラムに書き込んだ場合であっても、当該色画像用の画像データの印字率によっては、感光体ドラムの回転速度が変動することが確認された。
特許文献1や2等に見られるような画像形成装置によれば、感光体ドラム上に形成する当該色画像の印字率を画像書込み基準信号に反映させるものではないので、トナー剤の付着量の相違により、感光体ドラムの回転速度に変動(ムラ)があると、印刷画像が乱れを生じ易く、各色画像形成ユニットによる単色画像を重ね合わせたカラー画像に色ずれ、線ずれ等を発生してしまうおそれがある。
この種の色ずれや線ずれ等は、当該色画像の印字率が高い場合、トナー剤が感光体ドラムに多く付着され、当該色画像の印字率(以下で像形密度ともいう)が低い場合は、トナー剤が感光体ドラムに少なく付着され、トナー付着量が多い場合は感光体ドラムの回転負荷が増大し、当該感光体ドラムの回転速度が低下することで生じると考えられる。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、像担持体に形成される画像の像形密度(印字率)に適応した最適なドラム回転速度制御や画像書込み制御等を実行できるようにすると共に、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る画像形成装置は、所定の回転速度で像担持体を駆動する駆動部を有して当該像担持体に任意の像形密度の画像を形成する画像形成部と、前記像担持体の回転速度を検出して回転速度情報を出力する速度検出部と、前記速度検出部で検出された前記回転速度情報を入力して像担持体画像形成用の基準信号を作成する信号作成部と、前記速度検出部から回転速度情報を入力して前記駆動部を制御すると共に、前記信号作成部によって作成された基準信号に基づいて前記画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、前記所定のライン数毎の像形密度に基づいて前記回転速度情報を補正することを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、像担持体に画像を形成する場合に、制御部は、像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、所定のライン数毎の像形密度に基づいて回転速度情報を補正する。駆動部は、補正後の回転速度情報に基づいて像担持体を回転するようになる。従って、像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合は、像担持体の回転速度を速くし、また、その画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合は、像担持体の回転速度を遅くするように駆動部を制御できるようになる。
請求項2に係る画像形成装置は、所定の回転速度で駆動される像担持体を有して当該像担持体に任意の像形密度の画像を形成する画像形成部と、前記像担持体の回転速度を検出して回転速度情報を出力する速度検出部と、前記速度検出部で検出された前記回転速度情報を入力して像担持体画像形成用の基準信号を作成する信号作成部と、前記信号作成部によって作成された基準信号に基づいて前記画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、前記所定のライン数毎の像形密度に基づいて前記基準信号を補正することを特徴とするものである。
請求項2に係る画像形成装置によれば、所定の回転速度で駆動される像担持体に画像を形成する場合に、制御部は、像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、所定のライン数毎の像形密度に基づいて基準信号を補正する。画像形成部は、補正後の基準信号に基づいて像担持体に任意の像形密度の画像を形成するようになる。従って、像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合は、基準信号の周期を長くして位相を遅らせ、また、その画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合は、基準信号の周期を短くして位相を進ませることができる。
請求項3に係る画像形成装置は、請求項2において、前記制御部は、前記像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの前記像形密度が高い場合は、前記基準信号の周期を長くして位相を遅らせ、前記画像の所定ライン当たりの前記像形密度が低い場合は、前記基準信号の周期を短くして位相を進ませることを特徴とするものである。
請求項4に係る画像形成装置は、所定の回転速度で駆動される像担持体を有して当該像担持体に任意の像形密度の画像を形成する画像形成部と、前記像担持体の回転速度を検出して回転速度情報を出力する速度検出部と、前記速度検出部で検出された前記回転速度情報を入力して像担持体画像形成用の基準信号を作成する信号作成部と、前記信号作成部によって作成された基準信号に基づいて前記画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、前記所定のライン数毎の像形密度に基づいて前記像担持体で画像を形成する領域外に像形密度調整用の画像を形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とするものである。
請求項4に係る画像形成装置によれば、所定の回転速度で駆動される像担持体に画像を形成する場合に、制御部は、像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、所定のライン数毎の像形密度に基づいて像担持体の画像形成領域外に像形密度調整用の画像を形成するようになされる。従って、像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合は、画像形成領域外に像形密度調整用の画像を形成することができ、その画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合とその像形密度が低い場合とで画像形成条件を近似できるようになる。
請求項5に係る画像形成装置は、請求項4において、前記制御部は、前記像担持体の画像形成領域外に像形密度調整用の画像を形成することで、前記画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合と、当該画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合とで前記像担持体の回転速度変動の差を無くすように前記画像形成部を制御することを特徴とするものである。
請求項6に係る画像形成装置は、請求項4において、前記像形密度調整用の画像を前記像担持体の画像形成領域外に形成するか否かを設定する設定部が備えられることを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、像担持体画像形成用の基準信号に基づいて画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部を備え、この制御部は、像担持体に形成する画像の所定ライン数毎の像形密度を算出し、かつ、所定のライン数毎の像形密度に基づいて回転速度情報を補正するようになされる。
この構成によって、像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合は、像担持体の回転速度を速くし、また、その画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合は、像担持体の回転速度を遅くするように駆動部を制御できるようになる。これにより、画像の像形密度(印字率)に適応して像担持体の回転速度を最適に制御できるようになるので、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになる。
請求項2に係る画像形成装置によれば、像担持体画像形成用の基準信号に基づいて画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部を備え、この制御部は、像担持体に形成する画像の所定ライン数毎の像形密度を算出し、かつ、所定のライン数毎の像形密度に基づいて当該基準信号を補正するようになされる。
この構成によって、像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合は、基準信号の周期を長くして位相を遅らせ、また、その画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合は、基準信号の周期を短くして位相を進ませることができる。これにより、画像の像形密度(印字率)に適応して画像形成部への画像の書込み制御を最適に実行できるので、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになる。
請求項3に係る画像形成装置によれば、制御部が像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合は、基準信号の周期を長くして位相を遅らせ、画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合は、基準信号の周期を短くして位相を進ませるので、画像の像形密度(印字率)に適応して画像形成部への画像の書込み制御を最適に実行できるので、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、像担持体画像形成用の基準信号に基づいて画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部を備え、この制御部は、像担持体に形成する画像の所定ライン数毎の像形密度を算出し、かつ、所定のライン数毎の像形密度に基づいて当該像担持体の画像形成領域外に像形密度調整用の画像を形成するようになされる。
この構成によって、像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合は、画像形成領域外に像形密度調整用の画像を形成することができ、その画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合とその像形密度が低い場合とで画像形成条件を近似できるようになる。これにより、画像の像形密度(印字率)に適応して画像形成部での画像形成制御を最適に実行できるので、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになる。
請求項5に係る画像形成装置によれば、制御部が像担持体の画像形成領域外に像形密度調整用の画像を形成することで、画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合とその像形密度が高い場合とで像担持体の回転速度変動の差を無くすように画像形成制御するので、画像の像形密度(印字率)に適応して画像形成部での画像形成制御を最適に実行できるので、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになる。
請求項6に係る画像形成装置によれば、画像モード設定用の設定部が備えられるので、像形密度調整用の画像を像担持体の画像形成領域外に形成するか否かをユーザ側で自由に選択させることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置について説明をする。
図1は、本発明に係る実施形態としてのカラープリンタ100の構成例を示す概念図である。図1に示すタンデム式のカラープリンタ100は、画像形成装置の一例を構成し、デジタルのカラー画像情報に基づいて複数の感光体ドラム1Y,1M,1Cで作像された色画像を中間転写ベルト6上で重ね合わせるようになされる。色画像は所定の用紙Pに転写されて定着される。カラー画像情報は、パーソナルコンピュータ等の外部装置から当該プリンタ100へ供給され、画像形成部80へ転送される。
画像形成部80はイエロー(Y)色用の感光体ドラム1Yを有する画像形成ユニット10Yと、マゼンタ(M)色用の感光体ドラム1Mを有する画像形成ユニット10Mと、シアン(C)色用の感光体ドラム1Cを有する画像形成ユニット10Cと、黒(K)色用の感光体ドラム1Kを有する画像形成ユニット10Kと、無終端状の中間転写ベルト6とを備えて構成される。画像形成部80では、当該感光体ドラム1Y,1M,1C,1K毎に作像処理するようになされ、各色の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kで作像処理された各色のトナー像が中間転写ベルト6上で重ね合わされ、色画像を形成するようになされる。
この例で、画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Yの他に、帯電器2Y、ライン状の光学ヘッド(Line Photo diode Head;以下LPHユニット5Yという)、現像ユニット4Y及び像形成体用のクリーニング手段8Yを有して、イエロー(Y)色の画像を形成するようになされる。感光体ドラム1Yは像担持体の一例を構成し、例えば、中間転写ベルト6の右側上部に近接して回転自在に設けられ、Y色のトナー像を形成するようになされる。この例で、感光体ドラム1Yは、図2に示すような回転伝動機構40によって、反時計方向に回転される。感光体ドラム1Yの斜め右側下方には、帯電器2Yが設けられ、感光体ドラム1Yの表面を所定の電位に帯電するようになされる。
感光体ドラム1Yのほぼ真横には、これに対峙して、LPHユニット5Yが設けられ、事前に帯電された感光体ドラム1Yに対して、Y色用の画像データに基づく所定の強度を有したレーザ光を一括照射するようになされる。LPHユニット5Yには、図示しないLEDヘッドがライン状に配置されたものが使用される。画像書込み系には、LPHユニットに代えて、図示しないポリゴンミラーによる走査露光系等を使用してもよい。感光体ドラム1YにはY色用の静電潜像が形成される。
LPHユニット5Yの上方には現像ユニット4Yが設けられ、感光体ドラム1Yに形成されたY色用の静電潜像を現像するように動作する。現像ユニット4Yは、図示しないY色用の現像ローラを有している。現像ユニット4Yには、Y色用のトナー剤及びキャリアが収納されている。
Y色用の現像ローラは、内部に磁石が配置され、現像ユニット4Y内でキャリアとY色トナー剤を攪拌して得られる2成分現像剤を感光体ドラム1Yの対向部位に回転搬送し、Y色のトナー剤により静電潜像を現像するようになされる。この感光体ドラム1Yに形成されたY色のトナー像は、1次転写ローラ7Yを動作させて中間転写ベルト6に転写される(1次転写)。感光体ドラム1Yの左側下方には、クリーニング部8Yが設けられ、前回の書込みで感光体ドラム1Yに残留したトナー剤を除去(クリーニング)するようになされる。
この例で、画像形成ユニット10Yの下方には画像形成ユニット10Mが設けられる。画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1M、帯電器2M、LPHユニット5M、現像ユニット4M及び像形成体用のクリーニング部8Mを有して、マゼンタ(M)色の画像を形成するようになされる。画像形成ユニット10Mの下方には画像形成ユニット10Cが設けられる。画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1C、帯電器2C、LPHユニット5C、現像ユニット4C及び像形成体用のクリーニング部8Cを有して、シアン(C)色の画像を形成するようになされる。
画像形成ユニット10Cの下方には画像形成ユニット10Kが設けられる。画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1K、帯電器2K、LPHユニット5K、現像ユニット4K及び像形成体用のクリーニング部8Kを有して、ブラック(BK)色の画像を形成するようになされる。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kには有機感光体(Organic Photo Conductor;OPC)ドラムが使用される。
なお、画像形成ユニット10M〜10Kの各部材の機能については、画像形成ユニット10Yの同じ符号のものについて、YをM,C,Kに読み替えることで適用できるので、その説明を省略する。上述の1次転写ローラ7Y,7M,7C及び7Kには、使用するトナー剤と反対極性(本実施例においては正極性)の1次転写バイアス電圧が印加される。
中間転写ベルト6は像担持体の一例を構成し、1次転写ローラ7Y,7M,7C及び7Kによって転写されたトナー像を重合してカラートナー像(カラー画像)を形成する。中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト6が時計方向に回転することで、2次転写ローラ7Aに向けて搬送される。2次転写ローラ7Aは中間転写ベルト6の下方に位置しており、中間転写ベルト6に形成されたカラートナー像を用紙Pに一括して転写するようになされる(2次転写)。2次転写ローラ7Aには前回の転写で2次転写ローラ7Aに残留したトナー剤を除去(クリーニング)するようになされる。
この例で、中間転写ベルト6の左側上方にはクリーニング部8Aが設けられ、転写後の中間転写ベルト6上に残存するトナー剤をクリーニングするように動作する。クリーニング部8Aは、中間転写ベルト6の電荷を除電する除電部(図示せず)や中間転写ベルト6に残留するトナー等を除去するパッドを有している。このクリーニング部8Aによってベルト面がクリーニングされ、除電部で除電された後の中間転写ベルト6は、次の画像形成サイクルに入る。これにより、用紙Pにカラー画像を形成できるようになる。
カラープリンタ100には画像形成部80の他に、用紙給紙部20及び、定着装置17を備えている。上述の画像形成ユニット10Kの下方には、用紙供給部20が設けられ、図示しない複数の給紙トレイを有して構成される。各々の給紙トレイ内には所定のサイズの用紙Pが収容される。用紙供給部20から画像形成ユニット10Kの下方に至る用紙搬送路には、搬送ローラ22A、22C、ループローラ22B、レジストローラ23等が設けられる。例えば、レジストローラ23は、用紙供給部20から繰り出された所定の用紙Pを2次転写ローラ7Aの手前で保持し、画像タイミングに合わせて2次転写ローラ7Aへ送り出すようになされる。2次転写ローラ7Aは、中間転写ベルト6に担持された色画像を、レジストローラ23によって用紙搬送制御される所定の用紙Pに転写するようになされる。
上述の2次転写ローラ7Aの下流側には定着装置17が設けられ、カラー画像が転写された用紙Pを定着処理するようになされる。定着装置17は、図示しない定着ローラ、加圧ローラ、加熱(IH)ヒータや、定着クリニーグ部17A等を有している。定着処理は、加熱ヒータによって加熱される定着ローラ及び加圧ローラの間に用紙Pを通過させることで、当該用紙Pが加熱・加圧される。定着後の用紙Pは、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ(図示せず)上に排紙される。定着クリニーグ部17Aは、前回の定着で定着ローラ等に残留したトナー剤を除去(クリーニング)するようになされる。
図2は、画像形成部80の構成例を示す斜視図である。図2に示す画像形成部80は、感光体ドラム1Y,1M,1C,1K、中間転写ベルト6、各色用のLPHユニット5Y,5M,5C,5K及び回転伝動機構40を有して構成される。Y色用のLPHユニット5Yは、感光体ドラム1Yの全幅に等しい長さを有しており、例えば、基準信号の一例を構成する像担持体画像形成用の基準(擬似)インデックス信号(以下で基準Index信号という)から作成したY色用の書込み基準(同期)信号(;以下Y−IDX信号という)に基づいて、Y色画像データDyを1ライン分又は数ライン分をまとめて主走査方向へ一括書込みするように動作する。
ここに、主走査方向とは感光体ドラム1Yの回転軸に平行する方向である。感光体ドラム1Yは、副走査方向に回転する。上述の中間転写ベルト6は一定の線速度で副走査方向に移動される。副走査方向は、感光体ドラム1Yの回転軸に対して直交する方向である。感光体ドラム1Yが副走査方向に回転し、かつ、LPHユニット5Yによる主走査方向へのライン単位の一括露光によって感光体ドラム1YにはY色用の静電潜像が形成される。
他の色用のLPHユニット5M,5C,5Kも、同様な長さを有しており、各色用の基準信号の一例を構成するM−IDX信号、C−IDX信号及び、K−IDX信号に基づいて、M色画像データDm、C色画像データDc、BK色画像データDkを同様にしてまとめて一括書込みするように動作する。各色用のY−IDX信号、M−IDX信号、C−IDX信号及び、K−IDX信号は図3に示すタイミング発生器54から供給される。
LPHユニット5Y,5M,5C,5Kには、当該プリンタ100で取り扱われる用紙の最大幅にもよるが、LEDヘッドが1ラインに付き数千〜数万画素ドットを有するものが使用される。これにより、任意の像形密度のカラー画像を形成できるようになる。ここで、像形密度(以下で印字率という)とは、主走査方向の1ラインに割り当てられたLEDヘッドの画素ドットに対する画像形成ドットの割合をいう。画像形成ドットとは、画像データDk等によりBK色用のLEDヘッドのオンする画素ドットをいう。
印字率=100%というときは、1ラインに渡って全てのLEDヘッドを一斉オンし、例えば、黒ライン画像を形成する場合である。また、印字率=0%というときは、1ラインに渡って全てのLEDヘッドをOFFさせたままで感光体ドラム1K等に一切画像を形成しない場合である。印字率は、画像データDkに含まれる当該色用のLEDヘッドをオンさせるビット「1」をカウントすることで検出するようになされる。
この例で、画像形成部80は回転伝動機構40を備え、Y色、M色、C色用の3個の感光体ドラム1Y,1M,1Cが当該回転伝動機構40を介在させて共通のモータ30aにより所定の回転速度で駆動される。モータ30aは駆動部の一例を構成する。大径ギア11Y,11M,11C,11Kは、例えば、各色用の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kの径よりも大きい径を有しており、これらの感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに対応付けて取り付けられている。大径ギア11Yは感光体ドラム1Yに取り付けられる。他の大径ギア11M,11C,11Kも同様に取り付けられる。
大径ギア11Y,11Mにはアイドルギア12aが噛み合わされ、大径ギア11M,11Cにはアイドルギア12bが噛み合わされる。アイドルギア12aと大径ギア11Y,11Mや、アイドルギア12bと大径ギア11M,11C等は所定の歯車比を有している。
この例で、アイドルギア12bにはモータギア13cを介在してモータ30aが噛み合わされる。モータ30aはモータ軸13aを有しており、当該モータ軸13aにモータギア13cが取り付けられる。モータギア13cとアイドルギア12aとは、所定の歯車比を有している。
回転伝動機構40では、モータ30aが反時計方向に回転すると、歯車比1:βに基づいてアイドルギア12bが時計方向に回転し、このアイドルギア12bが回転することで、所定の歯車比で大径ギア11M及び大径ギア11Cが反時計方向に回転する。大径ギア11Mが回転することで、感光体ドラム1Mが反時計方向に回転する。同様にして、大径ギア11Cが回転することで、感光体ドラム1Cが反時計方向に回転する。
また、大径ギア11Mが反時計方向に回転することで、アイドルギア12aが時計方向に回転する。このアイドルギア12aの時計方向への回転に伴って、大径ギア11Yが反時計方向に回転する。大径ギア11Yが回転することで、感光体ドラム1Yが反時計方向に回転する。これにより、回転伝動機構40を介在させた共通の1個のモータ30aによりY色、M色、C色用の3個の感光体ドラム1Y,1M,1Cを駆動できるようになる。
なお、BK色用の1個の感光体ドラム1Kは、モノクロ高速モードに対応して、アイドルギアを介在することなくモータ30bで大径ギア11Kを直接駆動するようになされる。回転伝動機構40には、モータ30aの他にモータ30bが設けられる。モータ30bも駆動部の一例を構成し、モータ軸13bを有しており、当該モータ軸13bにモータギア13dが取り付けられる。モータギア13dと大径ギア11Kとは所定の歯車比を有している。
この例では、M色用の大径ギア11Mの軸部には、速度検出部の一部を構成するエンコーダ41が取り付けられ、例えば、M色用の感光体ドラム1Mの回転速度を検出して速度検出信号S41(回転速度情報)を出力するようになされる。このように、1個のモータ30aでY色、M色、C色用の3個の感光体ドラム1Y,1M,1Cを駆動し、かつ、単独のモータ30bでBK色用の感光体ドラムを直接駆動が可能な画像形成部80を構成する。
図3は、カラープリンタ100における制御系の構成例を示すブロック図である。図3に示すカラープリンタ100は、タンデム構成を基本とし、例えば、基準に設定されたM色用の感光体ドラム1Mの回転速度を検出し、当該感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の印字率で回転速度データD41を補正する。
この例では、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定ライン当たりの印字率が高い場合は、当該感光体ドラム1Mの回転速度を遅らせ、また、その画像の所定ライン当たりの印字率が低い場合は、感光体ドラム1Mの回転速度の回転速度を速くするようにモータ30aを制御するようにした。
図3において、カラープリンタ100は画像形成部80を制御するための操作部14、画像メモリ46及び制御部50を有して構成される。制御部50は、I/Oインターフェース51、ROM(Read Only Memory)52、ワーク用のRAM(Random Access Memory)53、タイミング発生器54、CPU(Central Processing Unit;中央処理ユニット)55、モータ駆動部56、ベルト制御部57、速度データ出力部58、各色用の回転速度補正値格納用の記憶手段(以下Y−メモリ部71、M−メモリ部72,C−メモリ部73、K−メモリ部74という)を有して構成される。
CPU55にはROM52が接続され、当該プリンタ全体を制御するためのシステム起動用のプログラムデータD52が格納される。RAM53には、プログラムデータD52や、各種計算実行時の制御コマンド、回転速度データD41を一時記憶するようになされる。CPU55は電源がオンされると、ROM52からシステムプログラムデータD52をRAM53に読み出してシステムを起動し、当該プリンタ全体を制御するようになされる。
CPU55にはI/Oインターフェース51を介して操作部14が接続され、当該操作部14を操作して入力される、回転速度補正値の作成(算出)条件や、回転速度補正値の格納先等の数字や文字等の操作データD14はI/Oインターフェース57を介してCPU55に入力される。
I/Oインターフェース51には操作部14の他に、モータ駆動部56、ベルト制御部57及び速度データ出力部58が接続される。モータ駆動部56は、モータ30a及び30bに接続され、モータ駆動情報D56に基づいてモータ30a及び30bを駆動する。モータ30aは回転伝動機構40に回転力を与え、モータ30bは、大径ギア11Kに回転力を与える。
これにより、所定の回転速度で感光体ドラム1Y、1M,1C,1Kを駆動できるようになる。モータ駆動部56はI/Oインターフェース51を介してCPU55に接続され、モータ駆動情報D56は、CPU55からモータ駆動部56へ出力される。
ベルト制御部57は、1次転写ローラ7Y,7M,7C及び7K等を駆動する、図示しないソレノイド又はモータ等に接続され、転写制御情報D57を入力してローラ制御信号S7Y,S7M,S7C及びS7K等を作成する。ベルト制御部57は、ローラ制御信号S7Yに基づいて1次転写ローラ7Yを駆動し、中間転写ベルト6を感光体ドラム1Yに接触し、又は、感光体ドラム1Yから中間転写ベルト6を分離する。他の1次転写ローラ7M,7C及び7K等についても同様に制御される。これにより、中間転写ベルト6を感光体ドラム1Y、1M、1C,1Kに一斉に接触し、又は、感光体ドラム1Y、1M、1C,1Kから中間転写ベルト6を一斉分離し、あるいは、個々に接触/分離できるようになる。ベルト制御部57はI/Oインターフェース51を介してCPU55に接続され、転写制御データD57は、CPU55からベルト制御部57へ出力される。
速度データ出力部58は、その入力がエンコーダ41に接続され、その出力がI/Oインターフェース51を介してCPU55に接続される。エンコーダ41は、基準となるM色用の感光体ドラム1Mの回転速度を検出して速度検出信号S41を速度データ出力部58に出力する。速度データ出力部58では、エンコーダ41から速度検出信号S41を入力して信号処理した回転速度データD41をCPU55に出力する。
CPU55には、タイミング発生器54が接続され、例えば、クロック信号(以下CLK信号という)及びタイミング制御情報D54に基づいて所定の周期Tの基準(擬似)Index信号を作成する。CLK信号は図示しないクロック発生器より供給され、タイミング制御情報D54は、CPU55から供給される。基準Index信号は、タイミング発生器54から画像処理&信号作成ユニット44や、画像メモリ46へ供給される。
タイミング発生器54には、画像処理&信号作成ユニット44が接続され、例えば、基準となる感光体ドラム1Mに形成される画像の所定のライン数毎の印字率を算出して印字率データD44を制御部50のCPU55に出力する。印字率データD44は、M色画像の所定のライン数毎の印字率を示すデータである。画像処理&信号作成ユニット44は、基準Index信号を入力し、この印字率で基準Index信号を補正してM色画像形成用のM−IDX信号を作成する。同様にして、画像処理&信号作成ユニット44は、Y,C,K色画像の所定のライン数毎の印字率S1を算出し、これらで基準Index信号を補正したY色画像形成用のY−IDX信号、C色画像形成用のC−IDX信号及び、BK色画像形成用のK−IDX信号を発生する。これらに関しては第2の実施例を参照されたい。
Y−IDX信号は、Y色画像データDyに基づくライン単位の一括露光を許可するための信号である。M−IDX信号は、M色画像データDmに基づくライン単位の一括露光を許可するための信号である。C−IDX信号はC色画像データDcに基づくライン単位の一括露光を許可するための信号である。K−IDX信号は、BK色画像データDkに基づくライン単位の一括露光を許可するための信号である。
タイミング発生器54には、画像形成部80を構成する、4つのLPHユニット5Y,5M,5C,5Kが接続される。LPHユニット5Y,5M,5C,5Kには、画像メモリ46が画像処理&信号生成ユニット44を介して接続される。LPHユニット5Yは、タイミング発生器54から出力されたY−IDX信号に基づいて、画像メモリ46から読み出したY色画像データDyを1ライン分又は数ライン分をまとめて感光体ドラム1Yの主走査方向で一括書込みするように動作する。
同様にして、LPHユニット5Mでは、M−IDX信号に基づいて、M色画像データDmを1ライン分又は数ライン分をまとめて感光体ドラム1Mの主走査方向で一括書込みするように動作する。LPHユニット5Cでは、C−IDX信号に基づいて、C色画像データDcを1ライン分又は数ライン分をまとめて感光体ドラム1Cの主走査方向で一括書込みするように動作する。LPHユニット5Kでは、K−IDX信号に基づいて、BK色画像データDkを1ライン分又は数ライン分をまとめて感光体ドラム1Kの主走査方向で一括書込みするように動作する。これにより、該感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kで任意の印字率の画像を形成できるようになる。
制御部50は、速度データ出力部58からCPU55へ回転速度データD41を入力し、モータ駆動部56を介してモータ30aを制御すると共に、画像処理&信号作成ユニット44によって作成されたM−IDX信号に基づいて画像形成部80への画像の書込み制御を実行する。回転速度データD41は、エンコーダ41で検出された速度検出信号S41を速度データ出力部58で信号処理して得られる。
制御部50は、感光体ドラム1Mに形成される画像の所定のライン数毎の印字率データD44を画像処理&信号作成ユニット44から入力し、かつ、所定のライン数毎の印字率に基づいて回転速度データD41を補正する。印字率データD44は、CPU55で計算してもよい。CPU55は例えば、感光体ドラム1Mに形成される画像の所定ライン当たりの印字率が高い場合は、感光体ドラム1Mの回転速度を速くし、また、その画像の所定ライン当たりの印字率が低い場合は、感光体ドラム1Mの回転速度を遅くするようにモータ駆動部56を介してモータ30aを制御する。
CPU55にはROM52及びRAM53の他に、基準となるM色感光体ドラム用の回転速度データD41を格納する不揮発メモリ(以下M−メモリ部72という)が接続される。なお、エンコーダ41を他のY色感光体ドラム1Yや、C色感光体ドラム1C、BK色感光体ドラム1Kに設ける場合は、これらの回転速度情報を格納する不揮発メモリ(以下Y−メモリ部71、C−メモリ部73、K−メモリ部74という)が接続される。
もちろん、これに限られることはなく、4つのY−メモリ部71、M−メモリ部72、C−メモリ部73及びK−メモリ部74を1つの不揮発メモリにおいて、そのメモリ領域を分割して画像処理&信号作成ユニット44の印字率計算時の補助メモリとして使用してもよい。
上述の画像処理&信号作成ユニット44には、4つのLPHユニット5Y,5M,5C,5Kの他に画像メモリ46が接続され、例えば、外部から受信したデジタルの画像データDy,Dm,Dc,Dkを記憶するようになされる。画像メモリ46にはハードディスク(HDD)や、EEPROM等の不揮発メモリが使用される。画像メモリ46のバッファメモリにはDRAM等も使用される。画像メモリ46のメモリ領域に、上述の4つのY−メモリ部71、M−メモリ部72、M−メモリ部73及びM−メモリ部74を割り当てて格納してもよい。
続いて、画像の印字率と感光体ドラムの回転速度との関係例について説明する。図4(A)〜(C)は、M色画像の印字率と感光体ドラム1M等の回転速度との関係例を示す概念図である。いずれも共通の基準周期を持ったIndex信号(基準Index信号)に基づいて転写紙に画像を形成した場合である。
図4(A)に示す画像形成例によれば、印字率が高くも無く、低くも無い画像データDm等(以下通常の印字率の画像データという)でM色等のトナー剤を付着した位置(量)を示している。ここに主走査方向で隣接する2つの画素形成ドットと画素形成ドットとの中心間の距離を印字間隔Phとし、副走査方向で隣接する2つの画素形成ドットと画素形成ドットとの中心間の距離を印字間隔Pvとしたとき、通常の印字率時の画像形成処理によれば、副走査方向への回転速度が回転ムラも無く良好で、主走査方向の画素形成ドットの印字間隔Phと、副走査方向の画素形成ドットの印字間隔Pvとが一致する。
図4(B)に示す画像形成例によれば、印字率が通常の印字率よりも高い画像データDm等に基づいてM色等の色画像が形成された場合であって、副走査方向への回転速度が遅れて、通常の印字率の場合よりも、主走査方向の画素形成ドットと、副走査方向の画素形成ドットとの印字位置が重なって(オーバーラップして)いる場合である。ここに副走査方向で隣接する2つの画素形成ドットと画素形成ドットとの中心間の距離を印字間隔Pv’としたとき、通常の印字率の場合に比べて印字間隔Pv’が詰まっている(Pv’<Pv)。
図4(C)に示す画像形成例によれば、印字率が通常の印字率よりも低い画像データDm等に基づいてM色等の色画像が形成された場合であって、副走査方向への回転速度が速くなって、通常の印字率の場合よりも、主走査方向の画素形成ドットと、副走査方向の画素形成ドットとの印字位置が開いている場合である。ここに副走査方向で隣接する2つの画素形成ドットと画素形成ドットとの中心間の距離を印字間隔Pv”としたとき、通常の印字率の場合に比べて印字間隔Pv”が延びている(Pv”>Pv)。
このように、印字率の大小により感光体ドラムの回転移動量に変動ムラが存在し、その結果、画像転写時に、図4(B),(C)に示したように印字間隔PvがPv’やPv”のように変動する場合がある。そこで、本発明によれば、基準に設定されたM色用の感光体ドラム1Mの回転速度を検出し、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定ライン当たりの印字率が高い場合は、当該感光体ドラム1Mの回転速度を速くし、また、その画像の所定ライン当たりの印字率が低い場合は、感光体ドラム1Mの回転速度の回転速度を遅くするようにモータ30aを制御する。この制御により、図4(A)に示したように、例えば、感光体ドラム1M上に形成する画像が、中間転写ベルト6の回転移動方向(副走査方向)に等間隔になるように、主走査方向に色画像を記録できるようにして、濃淡ムラや画像ずれを排除できるようになされる。
続いて、第1の実施例に係るカラープリンタ100の動作例を説明する。図5は、カラープリンタ100の第1の動作例を示すフローチャートである。
この実施例では、基準となる感光体ドラム1Mに形成される画像の所定のライン数毎の印字率で回転速度データD41を補正する場合であって、所定の回転速度で駆動される感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに任意の印字率のカラー画像を形成する場合を前提とする。
これらを動作条件にして、図5に示すフローチャートのステップST1で制御部50は画像形成コマンドの立ち上がりを待機する。画像形成コマンドは、例えばCPU55がシステムプログラム及び操作部14からの「スタート」の入力により立ち上げられる。このとき、CPU55はモータ駆動部56を介してモータ30aを駆動する。モータ30aが駆動すると回転伝達機構40を介して感光体ドラム1Y,1M、1Cが所定の回転速度で駆動される。モータ30bが駆動されると感光体ドラム1Kが所定の回転速度で駆動される。
これに並行して、ステップST2で制御部50は回転速度データD41を取得する。このとき、エンコーダ41は感光体ドラム1Mの回転速度を検出して速度検出信号S41を速度データ出力部58へ出力する。速度データ出力部58は、速度検出信号S41を入力して信号処理した回転速度データD41をCPU55に出力する。CPU55は、例えば、回転速度データD41に基づくタイミング制御情報D54をタイミング発生器54へ出力する。タイミング発生器54は、CLK信号及びタイミング制御情報D54に基づいて基準(擬似)Index信号を作成し、画像処理&信号作成ユニット44や、画像メモリ46等へ出力する。
また、ステップST3では、各色用の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bに形成する各色画像の所定ライン毎の印字率を算出する。例えば、画像処理&信号作成ユニット44は、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定のライン数毎の印字率を算出して印字率データD44をCPU55に出力する。
そして、ステップST4で先に算出されたM画像の所定ライン毎の印字率に基づいて回転速度データD41を補正する。このとき、タイミング発生器54は、タイミング制御情報D54の中から回転速度データD41を抽出して、M画像の所定ライン毎の印字率に基づいて当該回転速度データD41を補正する。また、CPU55は、感光体ドラム1Mに形成される画像の所定ライン当たりの印字率が高い場合は、感光体ドラム1Mの回転速度を速くし、また、その画像の所定ライン当たりの印字率が低い場合は、感光体ドラム1Mの回転速度を遅くするようなモータ駆動データD56を発生してモータ駆動部56に出力し、このモータ駆動データD56に基づいてモータ30aを制御する。
そして、ステップST5で画像処理&信号作成ユニット44は基準Index信号から基準となるM色画像形成用のM−IDX信号を作成する。同様にして、基準Index信号から他のY,C,K色画像用のY−IDX信号、C−IDX信号及び、K−IDX信号を作成する。Y−IDX信号、M−IDX信号、C−IDX信号及びK−IDX信号は画像形成部80へ出力される。
その後、ステップST6で画像形成処理を実行する。例えば、感光体ドラム1YにはY−IDX信号に基づくY色画像データDyが書き込まれ、感光体ドラム1MにはM−IDX信号に基づくM色画像データDmが書き込まれ、感光体ドラム1CにはC−IDX信号に基づくC色画像データDcが書き込まれ、感光体ドラム1KにはK−IDX信号に基づくBK色画像データDkが書き込まれる。
このように第1の実施例に係るカラープリンタ100によれば、任意の印字率のY色画像を感光体ドラム1Yに、任意の印字率のM色画像を感光体ドラム1Mに、任意の印字率のC色画像を感光体ドラム1Cに、任意の印字率のBK色画像を感光体ドラム1Kに各々の形成する場合に、制御部50は、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定のライン数毎の印字率を算出し、かつ、所定のライン数毎の印字率に基づいて回転速度データD41を補正する。モータ駆動部56は補正後の回転速度データD41に基づいて回転伝達機構40のモータ30aを介して感光体ドラム1Y,1M,1Cを回転するようになる。
従って、基準の感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定ライン当たりの印字率が高い場合は、回転伝達機構40を介して感光体ドラム1Y,1M,1Cの回転速度を速くし、また、そのM色画像の所定ライン当たりの印字率が低い場合は、回転伝達機構40を介して感光体ドラム1Y,1M,1Cの回転速度を遅くするようにモータ駆動部56を介してモータ30aを制御できるようになる。これにより、M色画像の印字率に適応して回転伝達機構40を介して感光体ドラム1Y、1M,1C,1Kの回転速度を最適に制御できるようになるので、濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになる。
図6は、カラープリンタ100の第2の実施例としての画像処理&信号作成ユニット44の内部構成例を示すブロック図であり、図7は、その同期信号生成部内部構成例を示すブロック図である。
図6に示す画像処理&信号作成ユニット44は、図3に示した制御部50によって制御される。例えば、制御部50は、タイミング発生器54によって作成された基準Index信号を画像処理&信号作成ユニット44に出力し、当該ユニットで各色画像毎に算出される印字率によって基準Index信号を補正し、Y,M,C,K−IDX信号を画像形成部80へ出力して画像書込み制御を実行する。各色画像の印字率は、感光体ドラム1周をN分割し、N個に分割されたブロック単位に画素形成ドットをカウントすることで検出する場合を例に挙げる。
制御部50は、例えば、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定のライン数毎の印字率を算出し、かつ、所定のライン数毎の印字率に基づいてM−IDX信号を補正するように画像処理&信号作成ユニット44を制御する。画像処理&信号作成ユニット44は、制御部50によって、例えば、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定ライン当たりの印字率が高い場合は、M−IDX信号の周期を長くして位相を遅らせ、M色画像の所定ライン当たりの印字率が低い場合は、M−IDX信号の周期を短くして位相を進ませるようになされる。
画像処理&信号作成ユニット44は、Y色系ユニット44y、M色系ユニット44m、C色系ユニット44c、BK色系ユニット44kから構成される。これらのユニット44y,44m,44c,44kは半導体集積回路(LSI)を構成し、画像処理&信号作成ユニット44は、半導体集積回路装置によって提供される。ここではM色系ユニット44mについて説明する。他のY,C,BK色系ユニット44y,44c,44kも同じ構成を採るのでその説明は省略する。また、第1の実施例と同じ名称及び符号のものは、同じ機能を有するのでその説明を省略する。
M色系ユニット44mは、例えば、画像処理部441,印字算出処理部442、同期信号生成部443、メモリ(D1)#1及びメモリ(D2)#2を有して構成され、基準Index信号(書込みタイミング信号)に同期したM−IDX信号(同期信号)を生成する。画像処理部441は、M色用の画像データDmを画像処理して画像形成部80へ出力する。M色用の画像データDmは、画像メモリ46から画像処理部441に供給される。
画像メモリ46には印字算出処理部442が接続され、M色用の画像データDmを入力してM色画像の印字率S1mを算出するように動作する。印字算出処理部442には印字率カウンタ又はドット数カウンタが使用され、当該M色用の感光体ドラムのブロック単位に画素形成ドットの数をカウントし、例えば、全ての画素形成ドットがM色ベタの場合は印字率S1m=100%が出力され、当該ブロックの画素形成ドットの半分の数がM色ベタの場合は印字率S1m=50%が出力される。
印字算出処理部442には同期信号生成部443が接続され、基準Index信号を印字率S1mで補正してM色画像形成用の書込み同期信号(M−IDX信号)を生成するようになされる。同期信号生成部443には、2つのメモリ(Δtn)#1,メモリ(α)#2が接続される。メモリ(Δtn)#1には、感光体ドラム1Mの回転速度変動Δtnが格納され、メモリ(α)#2には回転速度補正値αが格納される。
同期信号生成部443は、例えば、図7に示すようにラインカウンタ401、ブロックカウンタ402、同期信号補正演算部403、同期信号生成カウンタ404、印字対応補正演算部405及びメモリ#3を有して構成される。
ラインカウンタ401は、M色用の画像データDmに関して感光体ドラム1Mの1ブロック内のライン数をカウントしてラインカウント値Lを出力する。例えば、ラインカウンタ401は、M色用の画像データDmに関してそのブロック内のライン数をカウントしてラインカウント値L=100を出力する。
ラインカウンタ401にはブロックカウンタ402が接続され、ラインカウント値を入力してブロックカウント値を出力する。ブロックカウンタ402は、例えば、1ブロック内のライン数Lが100であれば、ラインカウンタ401がL=100カウントをすると、ブロックカウンタ402がブロックカウント値A1を出力し、このL=100回に1回の割合でインクリメントされる。
ブロックカウント値A1は、上述のメモリ(Δtn)#1に転送されて格納される。ブロックカウント値A1は、感光体ドラム1Mのブロック番号A1に対応した回転速度変動値ΔTnを示すものとなる。メモリ(Δtn)#1は、M−IDX信号作成時、回転速度変動値ΔTnを示すブロックカウント値A1をM色用の回転速度変動データD1として出力する。
メモリ(Δtn)#1には同期信号補正演算部403が接続され、回転速度変動データD1を入力し、ブロック内のライン数Lで回転速度変動データD1が示す回転速度変動値ΔTnを割り算して、1ライン数当たりの回転速度ライン変動値H(D1/L=H)の値を算出する。回転速度ライン変動値H、例えば「2」の補数が同期信号生成カウンタ404に出力される。この例では、周期Tを長く補正する場合は、CLK信号に基づいて「+2」を出力し、周期Tを短く補正する場合は、CLK信号に基づいて「−2」を出力する。
一方、上述の印字率算出部442及びブロックカウンタ402にはメモリ(J1))#3が接続され、メモリ(J1)#3には印字率S1mと共にブロック番号A1が転送され格納される。メモリ(J1)#3は、M−IDX信号作成時、ブロック番号A1に対応した印字率S1mをM色画像用の印字率J1として出力する。
上述のメモリ(α)#2及びメモリ(J1)#3には印字対応補正演算部405が接続され、メモリ(J1)#3からブロック番号A1に対応した印字率J1を入力し、メモリ(α)#2から回転速度補正データD2(回転速度補正値α)を入力して、印字率J1と回転速度補正データD2から形成されるM色画像の各ラインの書込みタイミングを補正する基準Index周期を算出する。
例えば、回転速度補正データD2がブロック番号A1に対応した印字率J=100%のときの補正時間を示す場合、印字率J1が50%であれば、回転速度補正データD2を1/2にして、その結果に対して、同期信号補正演算部403と同様の演算処理を施す。
印字対応補正演算部405は、回転速度補正データD2を入力し、回転速度変動データD2が示す回転速度補正値αをブロック内のライン数Lで割り算して、1ライン数当たりの補正値P1(P1=D2/L)の値を算出する。この補正値P1は同期信号生成カウンタ404に出力される。
上述の同期信号補正部403及び印字対応補正演算部405には、同期信号生成カウンタ404が接続され、基準Index信号の周期T及びCLK信号が供給される。同期信号生成カウンタ404では、基準Index信号の周期Tに、例えば、同期信号補正部403から出力される「2」の補数H1を加算又は減算し、さらに、印字対応補正演算部405から入力される補正値Plを加算し又は減算した値分だけ、基準Index信号の周期TをシフトするようにCLK信号をカウントして、周期T±P1±H1のM−IDX信号を生成する。周期T±P1±H1のM−IDX信号は、画像形成部80のLPHユニット5Mへ出力される。
続いて、図8及び図9を参照しながら回転速度変動データD1の取得例について説明する。図8(A)及び(B)は、感光体ドラム1M等の1周とその回転速度の変動例を示す図である。
この例では、回転速度変動データD1(Δtn)を得るために、図8(A)に示す感光体ドラム1周をN分割、例えば、図8Aに示す感光体ドラム1M等の外周360°を30°ずつ12等分して、ブロックを区分するA点〜L点(ポイント)を設定し、区間A→B、B→C、C→D、D→E、E→F、F→G、G→H、H→I、I→J、J→K、K→L、L→Aを示す12個のブロックを設定している。
また、図8Bに示す感光体ドラム1M等の回転速度変動例によれば、A→B→C→D→E→F→Gの前半6ブロックの区間は、偏芯や、その他の原因により感光体ドラム1M等の回転速度が遅くなっている状態であり、また、G→H→I→J→K→L→Aの後半6ブロックの区間は、反対にその回転速度が速くなっている状態である。
図9は、印字率に基づく基準Index信号の周期補正例を示す動作タイムチャートである。図9Aの横軸は、感光体ドラム1Mの1周分のドラム位置であり、この例では、A→B→C→D→E→F→G区間の前半6ブロック分を示している。Tは、回転速度変動が無いとした場合の1ブロックを通過する回転速度を時間換算した理想的な経過時間(基準Index信号の周期)である。
図9Bに示すIndex信号の横軸は時間tであり、図8Bに示した回転速度が遅い状態のA→B→C→D→E→F→G区間の6ブロック分を示している。この例で、ブロックA→B区間のポイントBはそのポイントAを基準にして、ポイントB’に変動し、ブロックB→C区間のポイントCはそのポイントBを基準にしてポイントC’に変動し、ブロックC→D区間のポイントDはそのポイントCを基準にしてポイントD’に変動し、ブロックD→E区間のポイントEはそのポイントDを基準にしてポイントE’に変動し、ブロックE→F区間のポイントFはそのポイントEを基準にしてポイントF’に変動している。
図9Aに示した理想的な区間のポイントA,B,C,D,E,Fに対する周期Tは、例えば、A→B’区間が周期t1に変動し、B→C’区間が、周期t2に変動し、C→D’区間が周期t3に変動し、D→E’区間が、周期t4に変動し、E→F’区間が周期t5に変動している。
この例では、感光体ドラム1M等の回転変動が”無い”とした場合の当該ブロックの区間のポイントと、回転変動が”有る”とした場合の当該ブロックの区間の同じ区間のブロックのポイントとの間の時間差(tn−T;位相差)を回転速度変動値Δtnとしたとき、ポイントB−B’間の時間差はΔt1であり、ポイントC−C’の時間差はΔt2であり、ポイントD−D’の時間差はΔt3であり、ポイントE−E’の時間差はΔt4であり、ポイントF−F’の時間差はΔt5である。時間差Δt1〜Δt5は回転速度変動値Δtnを構成する。
この例で画像処理&信号作成ユニット44においては、区間A→B、B→C、C→D、D→E、E→F、F→G、G→H、H→I、I→J、J→K、K→L、L→Aの12ブロックに関して、その1ブロック毎に、各区間のポイントの通過時刻(期待値)からの差分、すなわち、図9Bに示した回転速度変動値Δtnを求め、この回転速度変動値Δtnをブロック数分だけ画像処理&信号作成ユニット44のメモリ(Δtn)#1に格納して適用される。
画像処理&信号作成ユニット44では、メモリ(Δtn)#1からの回転速度変動値Δtnを読み出し、これを同期信号補正部403によってブロック内のライン数Lで分配(H=D1/L)し、同期信号生成カウンタ404で基準Index信号の周期Tにその補数Hを加減算し、補正値Pを加減算した後の周期T±H1±P1のM−IDX信号を生成するようになされる。M−IDX信号は、M色用の感光体ドラム1M上にM色画像を形成するときの書込み基準(同期)信号である。M−IDX信号には、各ブロック毎に補正時間Δtn−Δtn-1が反映される。
図10(A)及び(B)は、感光体ドラム1M等の回転速度ムラをキャンセルための基準Index信号の周期補正例を示す図である。図10(A)は、補正前の感光体ドラム1M等の回転速度変動例を示す波形図である。図10(A)に示す回転速度変動例については、図8(B)に示した回転速度変動例と同じであるので、その説明を省略する。
この例では、図10Aに示す感光体ドラム1M等の回転速度変動例において、A→B→C→D→E→F→Gの前半6ブロックの区間については、感光体ドラム1M等は画像データDmの印字率が高く、負荷が増加して通常よりも遅く回転するので、基準Index信号の周期Tを長く設定するように補正時間Δtn−Δtn-1で補正してM−IDX信号となされる。
また、G→H→I→J→K→L→Aの後半6ブロックの区間については、反対に、感光体ドラム1M等は画像データDmの印字率が低く、負荷が軽減して通常よりも速く回転するので、基準Index信号の周期Tを短く設定するように補正時間Δtn−Δtn-1で補正してM−IDX信号となされる。
図10(B)は、補正後の基準index信号の周期分布例を示す波形図である。図10(B)に示す補正後の基準index信号の周期分布例によれば、図10(A)に示した正弦波状の回転速度ムラを図10(B)に示した正弦波状の補正後の基準index信号の周期分布によってキャンセルするようになされる。この例の補正後の基準index信号の周期分布波形によれば、1ブロック内に100ラインが割り当てられた場合であって、補正時間Δtn−Δtn-1を10個に分割して、10ラインに付き1個の補正時間Δtn−Δtn-1/10により基準Index信号の周期を補正してM−IDX信号を得るようになされる。
ここで、回転速度補正値α(補正データ)の取得例について説明する。図11は、回転速度補正値αの取得例を示すフローチャートである。
上述した例では、感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上で印字率が高い色画像を形成し、その印字率が高い部分が転写位置に移動してきたとき、感光体ドラム1M等の回転速度が回転伝達機構40を介しても低下する。このため、同期信号生成部443で生成するM−IDX信号の周期(書込み側)は、メモリ(Δtn)#1に格納された差分(時間)よりも回転速度補正値αを基準Index信号の周期Tに加算することは前に述べている。ここでは、回転速度補正値αの算出例について説明する。例えば、回転速度補正値αは、黒ベタ画像をプリントアウトしたときの回転速度からブロック毎に算出し、これを各色用の各色系のユニット44y,44m,44c,44kのメモリ(α)#2に格納する。
これを回転速度補正値αの算出条件にして、図11に示すフローチャートのステップST11で、まず、各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを回転開始する。このとき、CPU55はモータ駆動部56を介してモータ30aを駆動する。モータ30aが駆動すると回転伝達機構40を介して感光体ドラム1Y,1M,1Cが所定の回転速度で駆動される。モータ30bが駆動されると感光体ドラム1Kが所定の回転速度で駆動される。
その後、ステップST12で、例えば、感光体ドラム1Mの回転速度変動値Δtnを算出する。このとき、図9(B)に示した変動後の周期tn、基準Index信号の周期Tを使用して、当該感光体ドラムの色画像形成時の分割ブロックの回転速度変動値Δtn=tn−Tを算出する。変動後の周期tnに関しては、図9(A)に示した理想的なポイントA→B,B→C,C→D,D→E,E→F区間に対する周期Tから、A→B’区間に変動した後の周期t1、B→C’区間に変動した後の周期t2、C→D’区間に変動した後の周期t3、D→E’区間に変動した後の周期t4及び、E→F’区間に変動した後の周期t5が使用される。
そして、ステップST13で感光体ドラム1M等の12ブロック分割分の回転速度変動値Δtnをメモリ(Δtn)#1に格納する。例えば、回転速度変動値Δtnには、図9(B)に示したように、感光体ドラム1M等の回転変動が”無い”とした場合の当該ブロックの区間のポイントと、回転変動が”有る”とした場合の当該ブロックの区間の同じ区間のブロックのポイントとの間の時間差(tn−T;位相差)が使用される。この例で、回転速度変動値Δtnには、ポイントB−B’間の時間差Δt1、ポイントC−C’の時間差Δt2、ポイントD−D’の時間差Δt3、ポイントE−E’の時間差Δt4、ポイントF−F’の時間差Δt5が使用される。
更に、回転速度補正値αを求めるために、ステップST14でテスト画像を感光体ドラム1M等に形成し、ドラム1周12ブロック分割後の1分割、例えば、ブロックA1を更に図10(B)に示したように、10ライン数置きに分割した場合のM色用の画像データDmの印字率を算出する。次に、ステップST15でBK色画像を黒ベタ形成とするようなテスト画像を感光体ドラム1Kに形成する。このテスト画像を感光体ドラム1Kに形成することで、最も負荷が感光体ドラム1Kに掛かった状態となされる。
更に、ステップST16で感光体ドラム1Kの回転速度変動値Δtmを算出する。このとき、回転速度変動値Δtmは、黒ベタ印字率=100%でBK色画像が形成される感光体ドラム1Kの回転速度変動を示すものとなる。その後、ステップST17で感光体ドラム1Kの回転速度変動と、感光体ドラム1Mの回転速度変動との差分=Δtm−Δtnを算出する。差分=Δtm−Δtnは回転速度補正値αを示すものである。そして、ステップST18で回転速度補正値αを回転速度補正データD2としてメモリ(α)#2に格納する。制御部50は、メモリ(α)#2に格納された回転速度補正値αを以後使用してY,M,C,K−IDX信号に基づいて画像書込み制御を実行する。
続いて、第2の実施例に係るカラープリンタ100の動作例を説明する。図12は、カラープリンタ100の第2の動作例を示すフローチャートである。
この実施例では、各色画像の印字率Jで基準Index信号の周期を補正(変調)する場合であって、各々の感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上に各色画像を形成する前(Y−IDX信号等の生成前)に、画像メモリ46、画像処理部441及び印字率算出部442を介して、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成される各色画像データDy,Dm,Dc,Dkの印字率Jを1〜12ブロックに分割したライン数単位で算出するようになされる。この例では、図9(B)に示した補正時間Δtn−Δtn-1を基準Index信号の周期変調に反映させ、トナー付着量の相違により更に発生する回転速度ムラによる色ずれを回転速度補正値αを適用して抑制するようになされる。
これらを動作条件にして、図12に示すフローチャートのステップST21で制御部50は画像形成コマンドの立ち上がりを待機する。画像形成コマンドは、例えばCPU55がシステムプログラム及び操作部14からの「スタート」の入力により立ち上げられる。このとき、CPU55はモータ駆動部56を介してモータ30aを駆動する。モータ30aが駆動すると回転伝達機構40を介して感光体ドラム1Y,1M、1Cが所定の回転速度で駆動される。モータ30bが駆動されると感光体ドラム1Kが所定の回転速度で駆動される。
これに並行して、ステップST22で制御部50は回転速度データD41を取得する。このとき、エンコーダ41は感光体ドラム1Mの回転速度を検出して速度検出信号S41を速度データ出力部58へ出力する。速度データ出力部58は、速度検出信号S41を入力して信号処理した回転速度データD41をCPU55に出力する。CPU55は、例えば、回転速度データD41に基づくタイミング制御情報D54をタイミング発生器54へ出力する。タイミング発生器54は、CLK信号及びタイミング制御情報D54に基づいて基準(擬似)Index信号を作成し、画像処理&信号作成ユニット44や、画像メモリ46等へ出力する。
また、ステップST23では、各色用の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bに形成する各色画像の所定ライン毎の印字率Jを算出する。例えば、画像処理&信号作成ユニット44は、図7及び図8に示したように、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の所定のライン数毎の印字率Jを算出して印字率データD44が示す印字率S1mを同期信号生成部443やCPU55に出力する。
このとき、ラインカウンタ401は、ブロック内のライン数をカウントする。上述した例では、1ブロック内のライン数Lが100であり、ラインカウンタ401が100カウントをすると、ブロックカウンタ402がこの100回に1回の割合でインクリメントされる。
ブロックカウント値A1は、メモリ(Δtn)#1に入力され、ブロック番号A1等に対応した回転速度変動データD1=Δtnとして出力する。回転速度変動データD1は、同期信号補正演算部403へ出力される。メモリ(α)#3には、ブロックカウント値A1が出力され、メモリ(α)#3から印字対応補正演算部405には、ブロック番号A1に対応した印字率J1が出力される。
そして、ステップST24で画像処理&信号作成ユニット44は、基準Index信号及びCLK信号を入力して基準Index信号の周期Tを補正する。この例では、図10(B)に示した基準index信号の周期分布波形によれば、1ブロック内に100ラインが割り当てられた場合であって、補正時間Δtn−Δtn-1を100個に分割して、10ラインに付き1個の補正時間Δtn−Δtn-1/100により基準Index信号の周期を補正するようになされる。
この例で、同期信号補正演算部403は、D1/L=Hの値を算出してその算出結果を同期信号生成カウンタ404に出力する。印字対応補正演算部405では、印字率J1と回転速度補正データD2に基づいて、印字率J1とD2=αから形成される色画像を当該印字率Jで各ラインを補正するための補正値P1が算出される。例えば、回転速度補正データD2が印字率J=100%時の補正時間を示す場合に、当該色画像の印字率J1が50%となる場合は、D2を1/2してその結果に対して同期信号補正演算部403と同様の演算を施し、補正値P1として出力するようになる。
そして、ステップST25で画像処理&信号作成ユニット44は基準Index信号からM色画像形成用のM−IDX信号を作成する。このとき、同期信号生成カウンタ404は、基準Index信号の周期Tに「2」の補数Hを加減算し、さらに印字対応補正演算部405から得られた補正値Plを加減算した値分だけ、CLK信号等をカウントし、周期T±H±PのM−IDX信号を生成するようになる。
同様にして、基準Index信号から他のY,C,BK色画像用のY−IDX信号、C−IDX信号及び、K−IDX信号を作成する。このとき、CPU55は、感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の100ライン当たりの印字率Jが高い場合は、M−IDX信号の周期を長くして位相を遅らせ、また、そのM色画像の100ライン当たりの印字率Jが低い場合は、M−IDX信号の周期を短くして位相を進ませるように画像処理&信号作成ユニット44を制御できるようになる。他の色用の感光体ドラム1Y,1C,1Kについても同様に制御される。
例えば、Y色系ユニット44yはY色画像の印字率で基準Index信号の周期を補正してY−IDX信号を作成し、C色系ユニット44cではC色画像の印字率で基準Index信号の周期を補正してC−IDX信号を作成し、K色系ユニット44kはBK色画像の印字率で基準Index信号の周期を補正してK−IDX信号を作成する。補正後のY−IDX信号、M−IDX信号、C−IDX信号及びK−IDX信号は画像形成部80へ出力される。
その後、ステップST26で画像形成処理を実行する。例えば、画像形成部80において、感光体ドラム1Yには補正後のY−IDX信号に基づくY色画像データDyが書き込まれ、感光体ドラム1Mには補正後のM−IDX信号に基づくM色画像データDmが書き込まれ、感光体ドラム1Cには補正後のC−IDX信号に基づくC色画像データDcが書き込まれ、感光体ドラム1Kには補正後のK−IDX信号に基づくBK色画像データDkが書き込まれる。
このとき、図10(A)に示したような正弦波状の回転速度ムラが感光体ドラム1Mに発生しても、図10(B)に示した正弦波状の補正後の基準index信号の周期Tを印字率Jで補正したM−IDX信号によってキャンセルすることができる。他の色用の感光体ドラム1Y,1C,1Kについても同様に、印字率Jで補正したY,C,K−IDX信号によってキャンセルすることができる。
これにより、補正後のY−IDX信号でY色画像が感光体ドラム1Yに形成され、補正後のM−IDX信号でM色画像が感光体ドラム1Mに形成され、補正後のC−IDX信号でC色画像が感光体ドラム1Cに形成され、補正後のK−IDX信号でBK色画像が感光体ドラム1Kに各々形成される。
このように第2の実施例に係るカラープリンタ100によれば、所定の回転速度で駆動される感光体ドラム1YにY色画像を形成し、感光体ドラム1MにM色画像を形成し、感光体ドラム1CにC色画像を形成し、感光体ドラム1KにK色画像を形成する場合に、制御部50は感光体ドラム1Yに形成されるY色画像の100ライン数毎の印字率Jを算出し、かつ、100ライン数毎の印字率Jに基づいて基準Index信号の周期Tを補正してY−IDX信号を作成するように画像処理&信号作成ユニット44を制御する。
同様にして感光体ドラム1Mに形成されるM色画像の100ライン数毎の印字率Jを算出し、かつ、100ライン数毎の印字率Jに基づいて基準Index信号の周期Tを補正してM−IDX信号を作成し、感光体ドラム1Cに形成されるC色画像の100ライン数毎の印字率Jを算出し、かつ、100ライン数毎の印字率Jに基づいて基準Index信号の周期Tを補正してC−IDX信号を作成し、感光体ドラム1Kに形成されるBK色画像の100ライン数毎の印字率Jを算出し、かつ、100ライン数毎の印字率Jに基づいて基準Index信号の周期Tを補正してK−IDX信号を作成する。画像形成部80は、補正後のY,M,C,K−IDX信号に基づいて感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに任意の印字率Jの当該色画像を形成するようになる。
従って、各色用の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成される当該色画像の所定ライン当たりの印字率Jが高い場合は、Y,M,C,K−IDX信号の該当周期を長くして位相を遅らせ、また、その該当色画像の所定ライン当たりの印字率Jが低い場合は、Y,M,C,K−IDX信号の周期を短くして位相を進ませることができる。これにより、当該色画像の印字率Jに適応して画像形成部80への該当色画像の書込み制御を最適に実行できるようになるので、感光体ドラム1Y等の回転ムラを原因とする濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになった。
図13は、カラープリンタ100の第3の実施例としての制御系の構成例を示すブロック図である。この実施例では、カラープリンタ100の制御系に接続された操作部14で画像形成モードを設定するようになされる。
図13に示すカラープリンタ100は、操作部14、画像処理&信号作成ユニット44、画像メモリ46、制御部50及び画像形成部80を有して構成される。なお、第1及び第2の実施例と同じ符号及び同じ名称のものは、これらの実施例と同じ機能を有するので、その説明を省略する。
操作部14は設定部の機能の一例を構成して制御部50に接続され、通常の画像形成モードの他に高画質形成モードが設定される。ここに高画質形成モードとは、通常の画像形成モード(ノーマルモード)以外であって、ノーマルモードで許容される色画像の位置ずれ(単に色ずれという)よりも、更に、色ずれの無い高品質の色画像を形成する動作をいう。
このカラープリンタ100では、高画質形成モードが設定されると、印字率調整用のY色ダミー画像を感光体ドラム1Y等の画像形成領域外に形成するようになされる。他の色画像用を感光体ドラム1M,1C,1Kにおいても、その画像形成領域外に各色ダミー画像等を形成するようになされる。
この例では、操作部14を使用して、印字率調整用の色画像を感光体ドラム1Y等の画像形成領域外に形成するか否かをユーザ設定するように操作される。これは、トナー剤の消費を伴う印字率調整用のダミー画像を感光体ドラム1Y等の画像形成領域外に形成するか否かを、ユーザ側で自由に選択させるためである。操作部14で設定されたモード設定データD14’は、操作部14から制御部50へ出力される。
操作部14には制御部50が接続され、当該操作部14で設定された画像形成モードに基づいて画像形成部80を制御する。例えば、高画質形成モードが設定された場合に、感光体ドラム1Y等に形成されるY色画像の所定のライン数毎の印字率Jを算出し、かつ、所定のライン数毎の印字率Jに基づいて感光体ドラム1Y等でY色画像を形成する領域外に印字率調整用のY色ダミー画像を形成するようになされる。
この例で、高画質形成モードが設定されると、制御部50は画像形成部80を制御して、感光体ドラム1Y等の画像形成領域外に印字率調整用のY色ダミー画像を形成する。この制御で、色画像の所定ライン当たりの印字率Jが低い場合と、当該色画像の所定ライン当たりの印字率Jが高い場合とで感光体ドラム1Y等の回転速度変動の差を無くすようになされる。
図14は、カラープリンタ100の画像形成モード設定時の制御例を示すフローチャートである。
この実施例でも、回転速度変動データD1には、テストプリント(SGU)を実際にプリントアウトし、図9(B)に示したように、そのときの感光体ドラム1周の回転速度をN分割し、1〜Nブロック毎に回転速度変動分を期待値からの差分(時間差Δtn)として求め、その差分Δtnをブロック数分のメモリ(Δtn)#1に格納して置き、ユーザの所望カラー画像形成時にこれを読み出して使用する。
これらを制御条件にして、ユーザが所望のカラー画像を形成(プリント)するとき、まず、ステップST1で制御部50は通常の画像形成モード又は高画質形成モードの設定処理を受け付ける。このとき、ユーザは操作部14を操作して、通常の画像形成モード又は高画質形成モードのいずれかを設定する。
次に、ステップST2で制御部50は操作部14からモード設定データD14’を入力し、モード設定処理に基づいて制御を分岐する。通常の画像形成モードが設定された場合は、ステップST3に移行して通常の画像形成モードに基づく画像形成処理を実行する。ここでの画像形成処理については、第1及び第2の実施例で説明しているので、それを参照されたい。
上述のステップST2で高画質形成モードが設定された場合は、ステップST4に移行して高画質形成モードに基づいて画像形成処理を実行する。この例では、画像処理&信号作成ユニット44で算出された当該色画像の所定ライン毎の印字率Jに基づいて該当色用の感光体ドラム1Y,1M,1C又は1Kの画像形成領域外に印字率調整用の該当色のダミー画像を形成するようになされる。
該当色のダミー画像は、第2の実施例で説明したような印字率Jをブロック毎に算出し、印字率Jが均等になる画像形成条件、例えば、メモリ(Δtn)#1に回転速度変動データD1を成す時間差Δtnを格納したときの条件画像とほぼ同様になるように画像領域外に形成するようになされる。これにより、トナー剤の付着量の相違による感光体ドラムの回転速度ムラを、その印字率Jが高い感光体ドラムとその印字率Jが低い感光体ドラムとで回転負荷を合わせ込むようになされる。
このように第3の実施例に係るカラープリンタ100によれば、所定の回転速度で駆動される各色用の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに当該色画像を形成する場合に、制御部50は、各色用の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成される当該色画像の所定のライン数毎の印字率Jを算出し、かつ、所定のライン数毎の印字率Jに基づいて該当色用の感光体ドラム1Yの画像形成領域外に印字率調整用の該当色のダミー画像を形成するようになされる。
従って、各色用の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成される該当色画像の所定ライン当たりの印字率Jが低い場合は、画像形成領域外に印字率調整用の該当色のダミー画像を形成することで回転負荷を増加(重く)でき、その該当色画像以外の所定ライン当たりの印字率Jが高い他の色画像の場合と、その印字率Jが低い色画像の場合とで、画像形成条件を近似できるようになる。これにより、当該色画像の印字率Jに適応して画像形成部80での画像形成制御を最適に実行できるので、回転速度ムラを原因とする濃淡ムラや画像ずれ等を排除できるようになる。
この実施例では、トナー消費量が増える高画質形成モードの選択を操作部14で容易に設定できるようにしたので、当該高画質形成モードが選択された(設定がオンされた)ときだけ、画像領域外に当該色のダミー画像(印字)を形成して印字率Jを均等にする制御を実行できるようになる。
この発明は、所定の速度回転で駆動される感光体ドラムを有してカラー画像を形成するタンデム方式のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等に適用して極めて好適である。
本発明に係る実施形態としてのカラープリンタ100の構成例を示す概念図である。 画像形成部80の構成例を示す斜視図である。 カラープリンタ100における制御系の構成例を示すブロック図である。 (A)〜(C)は、M色画像の印字率と感光体ドラム1M等の回転速度との関係例を示す概念図である。 カラープリンタ100の第1の動作例を示すフローチャートである。 カラープリンタ100の第2の実施例としての画像処理&信号作成ユニット44の内部構成例を示すブロック図である。 同期信号生成部443の内部構成例を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、感光体ドラム1M等の1周とその回転速度の変動例を示す図である。 (A)及び(B)は、印字率に基づく基準Index信号の周期補正例を示す動作タイムチャートである。 (A)及び(B)は、感光体ドラム1M等の回転速度ムラをキャンセルための基準Index信号の周期補正例を示す図である。 回転速度補正値αの取得例を示すフローチャートである。 カラープリンタ100の第2の動作例を示すフローチャートである。 第3の実施例としてのカラープリンタ100の制御系の構成例を示すブロック図である。 カラープリンタ100の画像形成モード設定時の制御例を示すフローチャートである。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像担持体)
2Y,2M,2C,2K 帯電器
4Y,4M,4C,4K 現像ユニット(画像形成部)
5Y,5M,5C,5K LPHユニット(画像形成部)
6 中間転写ベルト(像担持体)
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット(画像形成部)
14 操作部(設定部)
44 画像処理&信号生成ユニット(信号作成部)
50 制御部
55 CPU
58 速度データ出力部(速度検出部)
80 画像形成部
100 カラープリンタ
401 ラインカウンタ
402 ブロックカウンタ
403 同期信号補正演算部
404 同期信号生成カウンタ
405 印字対応補正演算部
441 画像処理部
442 印字率算出部
443 同期信号生成部

Claims (6)

  1. 所定の回転速度で像担持体を駆動する駆動部を有して当該像担持体に任意の像形密度の画像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体の回転速度を検出して回転速度情報を出力する速度検出部と、
    前記速度検出部で検出された前記回転速度情報を入力して像担持体画像形成用の基準信号を作成する信号作成部と、
    前記速度検出部から回転速度情報を入力して前記駆動部を制御すると共に、前記信号作成部によって作成された基準信号に基づいて前記画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、前記所定のライン数毎の像形密度に基づいて前記回転速度情報を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 所定の回転速度で駆動される像担持体を有して当該像担持体に任意の像形密度の画像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体の回転速度を検出して回転速度情報を出力する速度検出部と、
    前記速度検出部で検出された前記回転速度情報を入力して像担持体画像形成用の基準信号を作成する信号作成部と、
    前記信号作成部によって作成された基準信号に基づいて前記画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、前記所定のライン数毎の像形密度に基づいて前記基準信号を補正することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記像担持体に形成される画像の所定ライン当たりの前記像形密度が高い場合は、前記基準信号の周期を長くして位相を遅らせ、前記画像の所定ライン当たりの前記像形密度が低い場合は、前記基準信号の周期を短くして位相を進ませることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 所定の回転速度で駆動される像担持体を有して当該像担持体に任意の像形密度の画像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体の回転速度を検出して回転速度情報を出力する速度検出部と、
    前記速度検出部で検出された前記回転速度情報を入力して像担持体画像形成用の基準信号を作成する信号作成部と、
    前記信号作成部によって作成された基準信号に基づいて前記画像形成部への画像の書込み制御を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記像担持体に形成される画像の所定のライン数毎の像形密度を算出し、かつ、前記所定のライン数毎の像形密度に基づいて前記像担持体で画像を形成する領域外に像形密度調整用の画像を形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記像担持体の画像形成領域外に像形密度調整用の画像を形成することで、前記画像の所定ライン当たりの像形密度が低い場合と、当該画像の所定ライン当たりの像形密度が高い場合とで前記像担持体の回転速度変動の差を無くすように前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記像形密度調整用の画像を前記像担持体の画像形成領域外に形成するか否かを設定する設定部が備えられることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126083A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Ricoh Co Ltd ラインヘッド制御装置、画像形成装置及びラインヘッド制御方法
JP2013218284A (ja) * 2012-03-12 2013-10-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8963980B2 (en) 2012-03-19 2015-02-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method

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