JP2009013786A - ドレイン排水溝部材 - Google Patents

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彰一郎 松村
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Abstract

【課題】蓋部材に意匠性を持たせることができる、ドレイン排水溝部材を提供すること。
【解決手段】屋外の床面に設置されてドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材において、ドレイン水を流すための長手方向に延びた排水路、を有する通水部材と、該排水路を上方から塞ぐための平板状の蓋部材6と、からなっており、蓋部材6が、複数層664、665の積層体からなっていることを特徴としている。
【選択図】図10

Description

本発明は、ドレイン排水溝部材に関するものである。ドレイン排水溝部材は、屋外の床面に設置されてドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するためのものである。
マンション等の集合住宅の、共通廊下やベランダ等である屋外には、通常、冷暖房機の外機が設置されている。そして、外機からは、ドレインホースを通してドレイン水が排出されている。
ところで、ドレイン水をそのまま屋外の床面に垂れ流すと、ドレイン水が床面に広がっていき、次のような問題が生じる。
(1)ドレイン水の広がった場所に埃や砂等が付着し、床面に、汚れやシミができたりカビが発生したりする。
(2)床面が濡れることによって滑りやすくなるために、転倒事故が発生しやすくなる。
そこで、従来から、ドレイン水の排水対策が採られている。例えば、特許文献1〜3には、ドレインホースからのドレイン水を排水するためのドレイン排水溝部材が、示されている。特許文献1には、溝状の排水路を備えたドレイン排水溝部材が示されている。その排水路は露出したままである。特許文献2には、管状の排水路を備えたドレイン排水溝部材が示されている。また、特許文献2及び3には、溝状の排水路を有する部材に排水路を塞ぐ蓋部材が脱着可能に取り付けられたドレイン排水溝部材が示されている。
特開平10−46762号公報 特開2001−289459号公報 特開2003−262035号公報
従来のドレイン排水溝部材では、床材との間の美的違和感を解消するための工夫が、殆ど施されておらず、また、ドレイン排水溝部材の汚染や劣化に対抗するための工夫も、施されていない。
本発明は、上記課題を解消することができるドレイン排水溝部材を提供することを目的とする。
本発明は、屋外の床面に設置されてドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材において、ドレイン水を流すための長手方向に延びた排水路、を有する通水部材と、該排水路を上方から塞ぐための平板状の蓋部材と、からなっており、蓋部材が、複数層の積層体からなっていることを特徴としている。
本発明においては、蓋部材が、具体的には、次の構成を有している。
(1)蓋部材が、少なくとも化粧層を有しており、表から見て化粧層が見えるよう構成されている。
(2)蓋部材が、最下層に抗菌作用又は防カビ作用を発揮する作用層を有している。
(3)蓋部材が、最上層に耐紫外線作用を発揮する作用層を有している。
(4)蓋部材が、最上層に耐紫外線作用を発揮する作用層を有しており、最下層に抗菌作用又は防カビ作用を発揮する作用層を有している。
(5)蓋部材が、第1化粧層及び第2化粧層を有しており、表から見て第1化粧層が見え且つ裏から見て第2化粧層が見えるよう構成されている。
(6)蓋部材が、最上層及び最下層に抗菌作用又は防カビ作用を発揮する作用層をそれぞれ有している。
(7)蓋部材が、最上層及び最下層に耐紫外線作用を発揮する作用層をそれぞれ有している。
(8)蓋部材の表面に、長手方向に延びた複数の凸部が形成されている。
(9)蓋部材の裏面に、長手方向に延びた複数の凸部が形成されている。
本発明によれば、蓋部材の外観を変更できるので、蓋部材に意匠性を持たせることができる。
上記構成(1)によれば、蓋部材の意匠性を向上できる。したがって、周囲に配設する床材の意匠性に見劣りしない意匠性を蓋部材に持たせることができる。
上記構成(2)によれば、蓋部材の裏面がドレイン水中の細菌等によって汚染されて劣化するのを防止できる。
上記構成(3)によれば、蓋部材の表面が紫外線によって劣化するのを防止できる。
上記構成(4)によれば、蓋部材の表面が紫外線によって劣化するのを防止でき、また、蓋部材の裏面がドレイン水中の細菌等によって汚染されて劣化するのを防止でき、更に、蓋部材の裏面の抗菌作用及び防カビ作用が紫外線によって弱められるのを防止できる。
上記構成(5)によれば、1つの蓋部材で2つの意匠を発揮できるので、商品価値を向上できる。
上記構成(6)によれば、蓋部材の一方の面の抗菌作用又は防カビ作用が弱まった場合には他方の面の抗菌作用又は防カビ作用を使用できるので、蓋部材の抗菌作用又は防カビ作用の寿命を長くできる。
上記構成(7)によれば、蓋部材の一方の面の耐紫外線作用が弱まった場合には他方の面の耐紫外線作用を使用できるので、蓋部材の耐紫外線作用の寿命を長くできる。
上記構成(8)又は(9)によれば、蓋部材を補強できる。
(基本的構成)
図1は、本発明の屋外床面設備の一例を示す部分断面斜視図である。この屋外床面設備100は、マンション等の集合住宅の、共通廊下やベランダ等である屋外200の床面201に、設けられているものであり、ドレイン排水溝部材1、床材2、及び、ドレイン連結具3を備えている。なお、ドレイン連結具3を備えない場合もある。ドレイン排水溝部材1及び床材2は、床面201に貼り付け等により固定されている。なお、床材2としては、床シート、床タイル等がある。ドレイン排水溝部材1は、その長手方向(矢印L方向)が床面201を横断し、下流側端部が排水溝部202に臨むように、配置されている。床材2は、ドレイン排水溝部材1の両側に配置されている。ドレイン排水溝部材1の両側部52、53と床材2の縁部21とは互いに当接させて溶着されている。符号101は溶着部を示している。ドレイン連結具3は、ドレイン排水溝部材1の上流側端部に取り付けられており、冷暖房装置の外機203からのドレインホース204をドレイン排水溝部材1に連結している。ドレイン排水溝部材1にドレイン連結具3を取り付けてなるものをドレイン排水設備300と称する。図2は、ドレイン排水設備300の斜視図である。図3は、ドレイン排水溝部材1の斜視図である。
ドレイン排水溝部材1は、通水部材5と蓋部材6とからなっている。図3のIV−IV断面図である図4に示すように、通水部材5は、ドレイン水を流すための長手方向に延びた排水路50を有する細長い部材である。排水路50は、底部51と両側部52、53とで構成されている。両側部52、53には、それぞれ、内側に、水平な溝部521、531が形成されている。蓋部材6は、1枚の板体であり、その両縁部61、62を溝部521、531に挿入することによって、通水部材5に対してスライドするようになっている。すなわち、蓋部材6は、図5に示すように、通水部材5に対して、長手方向(矢印L方向)にスライドして脱着可能となっている。なお、図4においては、ドレイン排水溝部材1の両側部52、53と床材2の縁部21との溶着部101も示している。
図6はドレイン連結具3の拡大斜視図、図7は図2のVII−VII断面図である。ドレイン連結具3は、ホース差込孔部7と取付部8とからなっている。ホース差込孔部7は、図7に示すように、ドレインホース204の出口端部2041が差し込まれ、ドレイン水をドレイン排水溝部材1の排水路50に向けて流すようになっている。取付部8は、ドレイン排水溝部材1に直接取り付けられ、ドレイン排水溝部材1の排水路50を上方から塞ぐ蓋体を構成するものである。ホース差込孔部7と取付部8とは一体に形成されている。具体的には、ホース差込孔部7は、パイプからなっており、取付部8は、パイプの下縁から横方向に広がった板体からなっている。そして、ドレイン連結具3は、図7に示すように、取付部8の板体の両縁部81、82を通水部材5の溝部521、531に挿入することによって、通水部材5に対してスライドするようになっている。すなわち、ドレイン連結具3は、図8に示すように、通水部材5に対して、長手方向にスライドして脱着可能となっている。なお、図2において、ドレイン連結具3の下流側縁部83と蓋部材6の上流側縁部63とは、互いに当接させて接合されている。
上記構成の屋外床面設備100においては、外機203からのドレイン水が、ドレインホース204及びドレイン連結具3を通ってドレイン排水溝部材1の排水路50に流れ込み、排水路50を流れて、ドレイン排水溝部材1の下流側端部から排水溝部202へ流れ落ち、排水溝部202を流れて排水される。その際、ドレイン水は、ドレイン連結具3を通ってドレイン排水溝部材1の排水路50に流れ込むので、ドレインホース204から床材2上に漏れ落ちることはない。しかも、ドレイン水は、ドレイン排水溝部材1の排水路50に流れ込んだ後は、ドレイン連結具3の取付部8及び蓋部材6によって塞がれた排水路50内を流れるので、ドレイン排水溝部材1から床材2上に流れ出ることはない。したがって、上記構成の屋外床面設備100によれば、床材2上にドレイン水を漏らすことなく、ドレイン水を排水できる。
上記構成のドレイン排水溝部材1によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)ドレイン水を流すための排水路50が蓋部材6によって塞がれているので、次のような効果を発揮できる。
(1-1)風によってドレイン水が排水路50から溢れ出てしまうことはない。したがって、排水機能を十分に果たすことができる。
(1-2)排水路50に埃や砂等が溜まることはない。したがって、排水機能の低下を防止できる。
(1-3)排水路50による段差が蓋部材6によって塞がれているため、利用者の躓きを防止でき、それ故、安全性を向上できる。
(2)蓋部材6が通水部材5に対してスライドして脱着可能であるので、次のような効果を発揮できる。
(2-1)蓋部材6を、スライドさせるだけで通水部材5に対して脱着できるので、蓋部材6の脱着作業を容易に行うことができる。
(2-2)長年の使用によって排水路50が詰まった場合には、蓋部材6をスライドさせ排水路50を露出させて排水路50の詰まりを解消することができるので、メンテナンスを容易に行うことができる。
(2-3)蓋部材6をスライドさせることにより、ドレイン連結具3を取り付ける位置を、ドレイン排水溝部材1の端部近傍だけでなく、任意の位置に設定できる。したがって、現場における施工の利便性を向上できる。
(2-4)蓋部材6の両縁部61、62が通水部材5の溝部521、531に挿入された状態で、蓋部材6が通水部材5に取り付けられているので、蓋部材6は、利用者の通常の歩行によっても、外れにくい。
(2-5)蓋部材6の両縁部61、62と通水部材5の溝部521、531との間には、蓋部材6を通水部材5に対してスライドさせるために、遊びが存在している。したがって、次のような効果を発揮できる。
(2-5-1)蓋部材6の脱着が困難となることはない。
(2-5-2)脱着を繰り返しても、スライドしにくくなったり蓋部材6が外れやすくなったりすることはない。
(2-5-3)部材が経時的に変形しても、遊びがその変形を吸収するので、蓋部材6のスライドが不可能となることはない。
(2-5-4)部材の可撓性が大きくても小さくても、蓋部材6のスライドを円滑に行うことができる。
また、上記構成のドレイン排水設備300によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)ドレイン連結具3を備えているので、ドレインホース204の出口端部2041を確実にドレイン排水溝部材1に連結できる。したがって、ドレインホース204からのドレイン水を、床材2上に漏らすことなく、ドレイン排水溝部材1によって良好に受けて流すことができる。
(2)ドレイン連結具3の取付部8がドレイン排水溝部材1の排水路50を塞ぐ蓋体となるので、ドレイン連結具3を取り付けた箇所の排水路50において、次のような効果を発揮できる。
(2-1)風によってドレイン水が溢れ出てしまうことはない。したがって、排水機能を良好に果たすことができる。
(2-2)排水路50に埃や砂等が溜まることはない。したがって、排水機能の低下を防止できる。
(3)ドレイン連結具3が通水部材5に対してスライドして脱着可能であるので、次のような効果を発揮できる。
(3-1)取付部8を、スライドさせるだけで通水部材5に対して脱着できるので、ドレイン連結具3の脱着作業を容易に行うことができる。
(3-2)ドレイン連結具3を取り付けた箇所の排水路50が長年の使用によって詰まった場合には、取付部8をスライドさせ排水路50を露出させて排水路50の詰まりを解消することができるので、メンテナンスを容易に行うことができる。
(3-3)取付部8をスライドさせるとともに、蓋部材6をスライドさせることによって、ドレイン連結具3を、ドレイン排水溝部材1の端部近傍だけでなく、任意の位置に、簡単に取り付けることができる。したがって、現場における施工の利便性を向上できる。
(3-4)取付部8の両縁部81、82が通水部材5の溝部521、531に挿入された状態で、ドレイン連結具3が通水部材5に取り付けられているので、ドレイン連結具3は、利用者の通常の歩行によっても、外れにくい。
(3-5)取付部8の両縁部81、82と通水部材5の溝部521、531との間には、取付部8を通水部材5に対してスライドさせるために、遊びが存在している。したがって、次のような効果を発揮できる。
(3-5-1)ドレイン連結具3の脱着が困難となることはない。
(3-5-2)脱着を繰り返しても、スライドしにくくなったりドレイン連結具3が外れやすくなったりすることはない。
(3-5-3)部材が経時的に変形しても、遊びがその変形を吸収するので、ドレイン連結具3のスライドが不可能となることはない。
(3-5-4)部材の可撓性が大きくても小さくても、ドレイン連結具3のスライドを円滑に行うことができる。
(蓋部材6の具体的構成)
蓋部材6は、具体的には、次に示すような構成を有している。
(1)図9は第1例の蓋部材6を示す断面図である。この蓋部材6は、3層の積層体からなっており、透明樹脂からなる第1層661と、模様が形成された樹脂層である第2層(化粧層)662と、着色樹脂からなる第3層663と、を備えている。第1層661は、表面に長手方向に延びた複数の凸部651を有している。この蓋部材6では、最上層である第1層661が透明であるので、表から見ると、第2層662すなわち化粧層が見えるようになっている。
この構造によれば、蓋部材6の意匠性を向上できる。したがって、周囲に配設する床材2の意匠性に見劣りしない意匠性を蓋部材6に持たせることができる。
なお、この構造において、蓋部材6は、3層に限るものではなく、化粧層のみからなる1層であってもよく、又は、表から化粧層が見えるならば、2層又は4層以上の積層体からなってもよい。
更に、第1層661の透明樹脂は、次の構成を有してもよい。
(i)粒状チップ及び/又は繊維状チップが混入されることにより、模様が構成されている。
(ii)微量の顔料が混入されることにより、着色層となっている。
(iii)上記(i)及び(ii)の両方を備えている。
また、第2層662の模様としては、次の模様を採用してもよい。
(i)粒状チップ及び/又は繊維状チップが混入されることによって構成される模様。
(ii)印刷模様。
(iii)色の異なる樹脂原料を押出成形して作られる模様。
(2)図10は第2例の蓋部材6を示す断面図である。この蓋部材6は、2層の積層体からなっており、粒状チップ6641及び繊維状チップ6642が混入された樹脂層である第1層664と、抗菌剤及び防カビ剤が混入された樹脂層である第2層(作用層)665と、を備えている。また、第1層664は、表面に長手方向に延びた複数の凸部を有している。
この構造によれば、最下層である第2層665が抗菌剤及び防カビ剤を含有しているので、蓋部材6の裏面がドレイン水中の細菌等によって汚染されて劣化するのを防止できる。
しかも、この蓋部材6を図31に示す通水部材6と共に用いると、排水路50全体がドレイン水中の細菌等によって汚染されて劣化するのを防止できる。
また、第1層664が、粒状チップ6641及び繊維状チップ6642を含有しているので、それらのチップに基づく模様を呈している。したがって、蓋部材6の意匠性を向上できる。
なお、この構造において、蓋部材6は、2層に限るものではなく、作用層のみからなる1層であってもよく、又は、最下層が作用層であるならば、3層以上の積層体からなってもよい。
(3)図11は第3例の蓋部材6を示す断面図である。この蓋部材6は、2層の積層体からなっており、耐紫外線薬剤が混入された樹脂層である第1層(作用層)666と、抗菌剤及び防カビ剤が混入された樹脂層である第2層(作用層)663と、を備えている。
この構造によれば、最上層である第1層666が耐紫外線薬剤を含有しているので、蓋部材6の表面が紫外線によって劣化するのを防止でき、また、蓋部材6の裏面がドレイン水中の細菌等によって汚染されて劣化するのを防止でき、更に、蓋部材6の裏面の抗菌作用及び防カビ作用が紫外線によって弱められるのを防止できる。
(4)図12は第4例の蓋部材6を示す断面図である。この蓋部材6は、2層の積層体からなっており、表面に長手方向に延びた複数の凸部651を有する第1層668と、裏面に長手方向に延びた複数の凸部652を有する第2層669と、を備えており、第1層668と第2層669とが同一形態を有している。
この構造によれば、第1層668と第2層669とが同一形態を有しているので、蓋部材6の表裏を区別する必要がなく、それ故、通水部材5への蓋部材6の取り付け作業が簡単となる。
また、蓋部材6の一方の面が傷ついた場合には他方の面を表として使用できるので、蓋部材6の寿命を長くできる。
(5)図13は第5例の蓋部材6を示す断面図である。この蓋部材6は、2層の積層体からなっており、粒状チップ6641及び繊維状チップ6642が混入された樹脂層である第1層(第1化粧層)664と、着色樹脂からなる第2層(第2化粧層)663と、を備えており、第1層664と第2層663とが同一形態を有している。
この構造によれば、第1層664と第2層663とで発揮される意匠性が異なるので、1つの蓋部材6によって2つの意匠を発揮できることとなる。したがって、ドレイン排水溝部材1の商品価値を向上できる。
なお、蓋部材6は、3層以上の積層体であってもよく、その場合においては、少なくとも第1化粧層及び第2化粧層を有し、表から見て第1化粧層が見え且つ裏から見て第2化粧層が見えるよう構成されていればよい。
(6)図14は第6例の蓋部材6を示す断面図である。この蓋部材6は、2層の積層体からなっており、抗菌剤及び防カビ剤が混入された樹脂層である第1層(作用層)671と、抗菌剤及び防カビ剤が混入された樹脂層である第2層(作用層)672と、を備えており、第1層671と第2層672とが同一形態を有している。
この構造によれば、第1層671及び第2層672のいずれを裏として使用しても、いずれの層も抗菌剤及び防カビ剤を含有しているので、蓋部材6の一方の面の抗菌作用又は防カビ作用が弱まった場合には他方の面の抗菌作用又は防カビ作用を使用でき、それ故、蓋部材6の抗菌作用又は防カビ作用の寿命を長くできる。
なお、蓋部材6は、3層以上の積層体であってもよく、その場合においては、少なくとも最上層及び最下層に抗菌作用又は防カビ作用を発揮する作用層をそれぞれ有していればよい。
(7)図15は第7例の蓋部材6を示す断面図である。この蓋部材6は、2層の積層体からなっており、耐紫外線薬剤が混入された樹脂層である第1層(作用層)673と、耐紫外線薬剤が混入された樹脂層である第2層(作用層)674と、を備えており、第1層673と第2層674とが同一形態を有している。
この構造によれば、第1層673及び第2層674のいずれを表として使用しても、いずれの層も耐紫外線薬剤を含有しているので、蓋部材6の一方の面の耐紫外線作用が弱まった場合には他方の面の耐紫外線作用を使用でき、それ故、蓋部材6の耐紫外線作用の寿命を長くできる。
なお、蓋部材6は、3層以上の積層体であってもよく、その場合においては、少なくとも最上層及び最下層に耐紫外線作用を発揮する作用層をそれぞれ有していればよい。
また、上記第1〜第3例では、蓋部材6の表面に、長手方向に延びた凸部651が形成されており、また、上記第4〜第7例では、蓋部材6の表面及び裏面に、長手方向に延びた凸部651、652が形成されているので、蓋部材6は、補強されている。
上述したドレイン排水溝部材1においては、上述したスライド構造、排水路、及び蓋部材の、各種の変形構造を、任意に組み合わせて使用できる。
本発明のドレイン排水溝部材は、蓋部材に意匠性を持たせることができるので、産業上の利用価値が大なるものである。
本発明の屋外床面設備の一例を示す部分断面斜視図である。 ドレイン排水設備の斜視図である。 ドレイン排水溝部材の斜視図である。 図3のIV−IV断面図である。 蓋部材を長手方向にスライドさせた状態のドレイン排水溝部材の斜視図である。 ドレイン連結具の拡大斜視図である。 図2のVII−VII断面図である。 ドレイン連結具を長手方向にスライドさせた状態のドレイン排水設備の斜視図である。 蓋部材の第1例を示す断面図である。 蓋部材の第2例を示す断面図である。 蓋部材の第3例を示す断面図である。 蓋部材の第4例を示す断面図である。 蓋部材の第5例を示す断面図である。 蓋部材の第6例を示す断面図である。 蓋部材の第7例を示す断面図である。
符号の説明
1 ドレイン排水溝部材 200 屋外 201 床面 204 ドレインホース 6 蓋部材 651、652 凸部 662、663、664 化粧層

Claims (10)

  1. 屋外の床面に設置されてドレインホースからのドレイン水を受けて流して排水するための、ドレイン排水溝部材において、
    ドレイン水を流すための長手方向に延びた排水路、を有する通水部材と、
    該排水路を上方から塞ぐための平板状の蓋部材と、からなっており、
    蓋部材が、複数層の積層体からなっていることを特徴とするドレイン排水溝部材。
  2. 蓋部材が、少なくとも化粧層を有しており、表から見て化粧層が見えるよう構成されている、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  3. 蓋部材が、最下層に抗菌作用又は防カビ作用を発揮する作用層を有している、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  4. 蓋部材が、最上層に耐紫外線作用を発揮する作用層を有している、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  5. 蓋部材が、最上層に耐紫外線作用を発揮する作用層を有しており、最下層に抗菌作用又は防カビ作用を発揮する作用層を有している、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  6. 蓋部材が、第1化粧層及び第2化粧層を有しており、表から見て第1化粧層が見え且つ裏から見て第2化粧層が見えるよう構成されている、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  7. 蓋部材が、最上層及び最下層に抗菌作用又は防カビ作用を発揮する作用層をそれぞれ有している、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  8. 蓋部材が、最上層及び最下層に耐紫外線作用を発揮する作用層をそれぞれ有している、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  9. 蓋部材の表面に、長手方向に延びた複数の凸部が形成されている、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
  10. 蓋部材の裏面に、長手方向に延びた複数の凸部が形成されている、請求項1記載のドレイン排水溝部材。
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