JP2009013705A - 循環式駐車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多数の標準ケージ中に車両重量が大きい特殊車両を搭載できる少数の特殊ケージを簡単に備えさせることができる循環式駐車装置を提供すること。
【解決手段】 駐車塔4内に設けた上部スプロケット6と下部スプロケット7との間に無端の主務チェーン8を巻き掛け、この主務チェーン8に所定間隔をもって多数のアタッチメントリンク11を取着し、これら各アタッチメントリンク11に、車両搭載用車台21と、この車台21の長手方向の前後端に立設したケージ枠と、該ケージ枠の上端を繋いで前記アタッチメントリンク11に吊り下げる連結軸25、懸吊軸26とを備えた車両搭載用ケージをそれぞれ吊り下げてケージ群45を構成し、このケージ群45に、前記車両搭載用車台21とケージ枠22,23と連結軸25、懸吊軸26とが標準車両を搭載することが可能な標準ケージ12と、この標準ケージ12のケージ枠22,23を特殊ケージ枠42,43にして強度を上げて重量諸元が超過する特殊車両M2が搭載可能な少数の特殊ケージ13とを混在させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のケージを循環させる循環式駐車装置に関するものである。
従来、一般的な循環式駐車装置として、柱、梁、ブレース等で形成された駐車塔の梁(構造物)の前後に設けられたそれぞれ1対の上部スプロケットと下部スプロケットとの間に2条の無端チェーンを巻き掛け、この巻き掛けられた2条の無端チェーンに所定間隔をもって多数の吊下部材(以下、「アタッチメントリンク」ともいう)を取着し、前後の各々対応する吊下部材間に車両搭載用ケージをそれぞれ吊り下げてケージ群を構成したものがある。このような循環式駐車装置は、駐車装置の下部又は上部に乗り入れ部(入出庫口)が設けられ、この乗り入れ部から前記車両搭載用ケージに乗り入れられる。
前記各ケージの一般的な構造としては、左右に2条の凹状車路を形成して車両乗り入れ方向に細長い車台(パレット)と、上方に向うに従い前後方向が互いに離反するように傾斜した門形(逆U字形)の前側ケージ枠と後側ケージ枠と、この前側ケージ枠と後側ケージ枠の上部中央部にそれぞれ固設したブラケット板と、この両ブラケット板間を連結する連結軸と、前記ブラケット板の前後方向外方に同芯状に突設され端部を前記吊下部材の先端部に枢着した懸吊軸とから構成されている。
また、前記駐車塔4の上方の梁上にマシンベースが架設され、このマシンベースに前記ケージ群を循環させる駆動源が設置されている。この駆動源は、前記上部スプロケットと連係するように設けられており、この駆動源の駆動制御によってケージ群が循環駆動される。
このような循環式駐車装置としては、建物とは完全に独立して設置した独立鉄塔型、建物のボイド内に独立鉄塔として組み込んだビル内鉄塔型、及びビルの躯体に直接組み込んだビル組込型等、種々の据付方式があるが、何れにしても、所定の収容対象車両の諸元(車長、車幅、車高、タイヤ外寸、車重等)、収容台数、及び駐車装置全体の敷地面積や全高等の仕様に基づき緻密な構造強度計算が行われ、安全率を加味した材料力学的及び構造力学的検討に基づき、鉄骨構造体(柱、梁、ブレース、マシンベース等)、循環駆動系(主務チェーン、減速機・モータ等)、及びケージの各部位(車台、ケージ枠、連結軸、懸吊軸等)の材質や寸法が定められている。
なお、この種の従来技術として、上部スプロケットと下部スプロケットの間に掛け回された無端の主務チェーンに複数のケージを吊り下げた循環式駐車装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−152552号公報
ところで、前記循環式駐車装置におけるケージは、所定の諸元(車長、車幅、車高、タイヤ外寸、車重等)の対象車両が駐車できるように、全ケージの各部位は同一寸法と形状(車台やケージ枠等)で製作されており、その諸元がケージの使用条件として明記されている。
一方、マンション併設の駐車装置等では、全ケージ又は一部のケージについて車両の車種・車名・車台番号等で特定されて賃貸契約が結ばれることがある。そして、その様な既設の循環式駐車装置においては、利用者が車の買い替え後も賃貸契約を継続してその駐車装置の使用継続をしたいという要望が多い。しかし、セダンタイプ等の大型普通車の中には、外観では所定の諸元を全て充足しているようでも車重のみ超過するような特殊な諸元を有する車両(以下、単に「特殊車両」という)が存在する。そのため、前記したように利用者が買い替えた後の車両がこの特殊車両であれば、賃貸契約をしているケージの使用条件の諸元を一つ充足しなくなり、賃貸契約を解除せざるを得なくなる。この場合、利用者は新たな駐車場所を探して賃貸契約を結ばなければならないが、利用可能な駐車場所が見つかるとは限らない。
そのため、同一の駐車装置において特殊車両に対応できるケージを備えさせてほしいという要望が高い。しかも、近年、車種の多様化により、この種の循環式駐車装置において収容台数の1割程度(例えば、12〜40台収容可能な駐車装置では1〜3台)は、特殊車両を収容可能にしたいという要求が高まっている。
しかし、前記特許文献1のように全て同一のケージが設けられたケージ群の一部を特殊車両に対応させるために広幅ケージや高ケージに交換しようとすると、非常に大掛かりな作業が必要となり、多くの時間と労力とを要すると共に既設の駐車装置を改造する場合には稼働率を落としてしまう。
そこで、本発明は、多数の標準ケージ中に車両重量が大きい特殊車両を搭載できる少数の特殊ケージを簡単に備えさせることができる循環式駐車装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、駐車塔4内に設けた対のスプロケットの間に無端の主務チェーンを巻き掛け、該主務チェーンに所定間隔をもって多数の吊下部材を取着し、該各吊下部材に、車両搭載用車台と、該車台の長手方向の前後端に立設したケージ枠と、該ケージ枠の上部を連結して前記吊下部材に吊り下げる軸とを備えた車両搭載用ケージをそれぞれ吊り下げてケージ群を構成した循環式駐車装置において、前記ケージ群に、前記車両搭載用車台とケージ枠と連結軸とが標準車両を搭載することが可能な多数の標準ケージと、該標準ケージのケージ枠のみの強度を上げて重量諸元が超過する特殊車両を搭載することが可能な少数の特殊ケージとを混在させている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「特殊ケージ」は、車両重量諸元のみが「標準ケージ」と異なるケージをいう。これにより、多数の標準ケージが設けられたケージ群中に、重量諸元が超過した特殊車両を収容できる特殊ケージを混在させることが容易にできる。
また、前記特殊ケージを、前記標準ケージ枠の外径を太くすることで形成してもよい。これにより、標準ケージの構成部材を一部変更することにより特殊ケージとすることができる。
さらに、前記特殊ケージを、前記スプロケットに巻き掛けた主務チェーンのほぼ対向位置に配置するのが好ましい。これにより、重量の大きな車両を特殊ケージに収容した状態で主務チェーンに作用する荷重バランスを好ましい状態にすることができる。
また、前記特殊ケージを、全ケージ数の1割以下の数とすれば、既設の循環式駐車装置においても簡単な作業で標準ケージを特殊ケージにして特殊車両を受入れることができるようにできる。
本発明は、以上説明したような手段により、新設、既設の循環式駐車装置において、ケージ枠の交換のみの簡単な作業で重量諸元超過の特殊車両を収容できるようにすることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る循環式駐車装置における駐車塔内の全体正面図であり、図2は、図1のII−II矢視拡大断面図、図3(a) は本発明の実施の形態に係るケージの斜視図、図3(b) は図3(a) のIII部拡大図、図4(a) は図2に示すIVa−IVa断面図、図4(b) は同IVb−IVb断面図である。この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、駐車装置の正面に向った状態で、右側、左側、入口側を前側、奥側を後側という。
図1,2に示すように、循環式駐車装置1は、鉄骨柱2と梁3等で枠組みされた鉄骨構造体の駐車塔4を有している。駐車塔4の鉄骨柱2の外側には、外装板5が設けられている。駐車塔4の内部には、上下に離間した位置に前後一対の上スプロケット6と下スプロケット7とが設けられている。これら前後一対の上スプロケット6と下スプロケット7との間には、無端状の主務チェーン8が巻き掛けられている。主務チェーン8は、駐車塔4の上方の梁3上に架設されたマシンベース9に設けられたモータ等の循環駆動機10によって回転させる上スプロケット6により回動させられる。また、主務チェーン8には、所定ピッチごとにT字形のアタッチメントリンク11(吊下部材)が設けられ、これらのアタッチメントリンク11に車両M1,M2を搭載するケージ12,13が吊り下げられてケージ群45を構成している。
前記車両M1は、循環式駐車装置1の標準諸元を満たす標準車両M1であり、車両M2は、重量諸元のみが超過する特殊車両M2である。また、ケージ12は、前記標準車両M1を収容できる標準ケージ12であり、ケージ13は、前記特殊車両M2を収容できる特殊ケージ13である。この実施の形態では、複数の標準ケージ12の内の1つのケージが特殊ケージ13に構成されて混在している。図1における、右側中央部のケージが特殊ケージ13である。
図3(a) に示すように、前記標準ケージ12は、中央隆起部19の両側部に凹状車路20と側部立上り部18が形成された車両搭載用の車台21と、この車台21の前側(入口側)と後側(奥側)とに設けられた門形(逆U字形)の前側ケージ枠22と後側ケージ枠23と、これら前側ケージ枠22と後側ケージ枠23の上部に設けられたブラケット板24と、これらのブラケット板24の上端中央部を連結する連結軸25と、この連結軸25に同芯状(偏芯状の場合もある)に設けられて前側ケージ枠22と後側ケージ枠23の外方(前後方向)に突設された懸吊軸26とを備えている。この懸吊軸26の前・後先端部が、前記アタッチメントリンク11の外方に突出した先端部に吊り下げられている。また、前側ケージ枠22の上部角部には、収容する車両の大きさを制限する車両進入制限部材36が設けられている。図3(b) に示すように、前側ケージ枠22と後側ケージ枠23とは、下部が取付ブラケット27を介してボルト28で車台21に固定されている。図3(a) に示すように、この図では、入出庫口14が設けられた乗入部のケージ12を図示しており、車台21が浅いピットPに収まって車両を乗入れる状態を示している。
さらに、車台21には、ケージ下部を案内するための下ローラ29が前後左右に設けられ、後側ケージ枠23の上部に設けられたブラケット板24の両側部には肩ローラ30が設けられている。肩ローラ30は、前後のケージ枠22,23のうちの一方(通常、奥側の後側ケージ枠23)にのみ設置される。
そして、この実施の形態では、前記標準ケージ12の内の1つのケージが前記特殊ケージ13に構成されている。図3(a) で説明するが、この特殊ケージ13は、前記標準ケージ12の前側ケージ枠22と後側ケージ枠23とを、太径の前側特殊ケージ枠42と後側特殊ケージ枠43とに取換えて強度を上げたものである。
図4(a) に示すように、前記標準ケージ12のケージ枠22,23の直径D1に対し、図4(b) に示すように、特殊ケージ13の特殊ケージ枠42,43の直径D2は大径化されており、これによって所定の強度向上が図られている。特殊ケージ13の直径D2としては、特殊ケージ13に収容可能とする車両重量の超過分を決定し、その強度を保つように標準ケージ12の直径D1(+α)が決定される。この特殊ケージ13のように、ケージ枠22,23を特殊ケージ枠42,43に大径化したとしても、図2に示すように、ケージを他の構造体部位に干渉させることなく、標準ケージ12を補強した特殊ケージ13とすることができる。
このように、標準ケージ12と特殊ケージ13とは、車台21や連結軸25及び懸吊軸26等は全く同一の寸法形状のままとし、標準ケージ12の前側ケージ枠22と後側ケージ枠23のみを、直径が大径の前側特殊ケージ枠42と後側特殊ケージ枠43とに交換して強度的に補強した特殊ケージ13として、車重超過の車両を搭載可能としている。この特殊ケージ13によれば、例えば、約200kg程度の車両重量超過に対応できるようなケージとすることができ、これにより、車両外形の諸元は標準ケージ12の規定内に収まるが、重量諸元が標準ケージ12の規定重量を超えるような特殊車両M2を収容することができる。
循環式駐車装置1にこの特殊ケージ13を備えさせる台数としては、材料力学的及び構造力学的検討により各部材や機器の既定の安全率に照らして決定されるが、新設又は既設の循環式駐車装置1において、収容台数の大半を所定の諸元を全て充足する標準ケージ12とし、少数(1〜3台程度)を車重の諸元のみ超過する車両用の特殊ケージ13として混在させるのが好ましい。この特殊ケージ13の数は、全ケージ数の1割以下の数とすれば、駐車塔4に構造変更を生じることなく対応できて好ましい。これにより、既設の駐車装置の改造に際しては、大多数のケージは標準ケージ12としてそのまま利用し、1〜2台の標準ケージ12についてのみ大径の前側特殊ケージ枠42と後側特殊ケージ枠43と(丸鋼管)に交換するのみで特殊ケージ13とすることができるので、容易に特殊車両M2が収容できる特殊ケージ13を構成することができる。
その上、標準ケージ12をこのような特殊ケージ13とする作業は、前記したアタッチメントリンク11に吊下げた懸吊軸26を取外すと共に、前側ケージ枠22と後側ケージ枠23とを車台21に固定している取付ブラケット27のボルト28を取外し、これらのケージ枠22,23を大径の前側特殊ケージ枠42と後側特殊ケージ枠43とに交換すると共に大径用の取付ブラケット44に交換し、そして、取付ブラケット44で前側特殊ケージ枠42と後側特殊ケージ枠43の下部をボルト28で車台21に固定し、前側特殊ケージ枠42と後側特殊ケージ枠43との上部に設けたブラケット板24の懸吊軸26をアタッチメントリンク11に吊下げる、という簡単なケージ枠の交換作業で完了するため、短時間で容易に行うことができる。
一方、図1に示すように、駐車塔4には、前記下ローラ29を案内する内直線ガイド31と外直線ガイド32とが循環経路Rの垂直部分に設けられている。これにより、ケージ12,13が駐車塔4の垂直方向に移動する時には、下ローラ29が内直線ガイド31と外直線ガイド32とに案内されて循環経路Rを安定して上下動できるように構成されている。この時、図2に示すように、主務チェーン8は、ガイドローラ33が梁3に設けられたチェーンガイド34によって案内されている。さらに、図1に示すように、駐車塔4の循環経路Rにおける上側反転部と下側反転部とには、前記肩ローラ30を案内する反転ガイドレール35が設けられている。これらにより、ケージ12,13が駐車塔4の上側反転部と下側反転部とで反転する時には、肩ローラ30が上部と下部の反転ガイドレール35に係合して案内される。
これらの構成により、懸吊軸26で吊り下げられたケージ12,13は、車台21に設けられた下ローラ29によって垂直方向移動時の左右揺動が規制され、後側ケージ枠23に設けられた肩ローラ30によって、上下反転時の左右揺動が規制され、ケージ12,13の循環移動は、駐車塔4の上下方向中間の鉛直位置では直線軌道を描き、上下部では反転軌道を描きながら移動するようになっている。この駐車塔4の地上階には、車両M1,M2をケージ12,13に入出させる入出庫口14が設けられている。
したがって、この垂直循環式駐車装置1によれば、前記マシンベース9に設けられたモータ等の循環駆動機10によって上スプロケット6を回転させることにより、前記主務チェーン8が回転させられてケージ群45が循環経路Rを循環移動させられ、駐車塔4の最下部に位置する入出庫口14に停止させられたケージ12,13に車両M1,M2の乗り入れ又は乗り出しを行うことができる。
図5は、図1に示す循環式駐車装置の入出庫口を外部から見た正面図であり、図6は、図5の運転操作盤の詳細を示す正面図である。図5に示すように、前記駐車装置1の入出庫口14に設けられた扉15の横には運転操作盤50が設けられており、この運転操作盤50を操作することによって車両M1,M2の収容操作が行われる。
図6に示す運転操作盤50は一例であり、上部には、空車台数表示部51と、実車台数表示部52と、入口番号表示部53と、呼番号表示部54と、待時間表示部55とが設けられている。これらの表示部には、数字が電光表示されるようになっている。また、これらの表示部51〜55の下方には、ケージ番号選択ボタン56が設けられている。この実施の形態の駐車装置1には12個のケージが設けられ、1番目〜11番目のケージが標準ケージ12(上述した図1に(No.1)〜(No.11)を付す)で、12番目のケージが特殊ケージ13となっている。このケージ番号選択ボタン56は、例えば、利用者が賃貸契約をしているケージを直接呼ぶ場合に押される。
さらに、このケージ番号選択ボタン56の下方には、安全確認ボタン57と、空呼ボタン58と、扉15を閉鎖する扉閉ボタン59と、扉15を開放する扉開ボタン60と、操作の取消しを行う取消ボタン61とが設けられている。これらのボタンの下方には、制御電源スイッチ62と、運転するモードを選択する運転モード選択スイッチ63と、ケージの回転方向を指定するケージ回転スイッチ64と、非常停止スイッチ65とが設けられている。利用者はこれらのボタン56〜61やスイッチ62〜65を操作して、自分の車両を目的のケージ12,13に収容する操作を行う。
また、図5に示すように、前記運転操作盤50の下方には、消火設備起動操作箱66が設けられており、火災発生時等に開けて消火設備の起動操作が行われる。さらに、前記運転操作盤50の上方には、循環式駐車装置1に収容できる車両M1,M2に関する注意書きが記載された収容車制限銘板67と収容注意銘板68とが設けられている。
なお、この実施の形態では、入出庫口14の上部に赤灯や緑灯等の入庫案内表示器69が設けられ、側部に非常口70が設けられている。また、入出庫口14の奥側に位置する駐車塔4の内部には、入庫している状態を利用者に示す入庫誘導案内表示器71と、利用者が入庫している状態を確認しながら進入するためのミラー72とが設けられている。
図7は、図1に示す循環式駐車装置における「収容車制限諸元」に対する各車両の適合性チェック表の一例であり、図8は、図5に示す循環式駐車装置の入出庫口における「収容車制限銘板」の一例を示す正面図である。図7は、本発明者が市販されている20車種の車両諸元についてまとめたものである。
図7に示すように、市販されている20車種の車両諸元に基づいて、車長L1、車幅L2、車高H、タイヤ外寸L3、車重Wについて調べた結果、「車両名No.1〜12」の車両は、「×」チェックの諸元が無いので、この駐車装置1においては標準ケージ12への収容が可能である。また「車両名No.13〜18」の車両は、車重以外の諸元で「×」チェックの諸元があるので、この駐車装置1においては標準ケージ12及び特殊ケージ13共に収容は不可能である。さらに「車両名No.19,20」の車両は、「×」チェックの諸元が重量のみであるため、この駐車装置1においては、別途定めた車重W1までの重量の車両に限り、特殊ケージ13への収容が可能である。
そして、図8に示すように、前記収容車制限銘板67には、「収容できる車の諸元」として、車長 L1(mm)以下、車幅 L2(mm)以下、車高 H(mm)以下、タイヤ外寸 L3(mm)以下、車重 W(kg)以下、等の諸元が記載されている。また、これらの諸元の横には、これらの寸法位置を示す車両図73も記載されている。しかも、この収容車制限銘板67には、前記特殊ケージ13に収容可能な車重W1が明記されている。この車重W1は、標準ケージ12に収容できる車両の車重Wよりも大きく、特殊ケージ13の仕様に応じて決定される。このような収容車制限銘板67を入出庫口14に掲示することにより、循環式駐車装置1に収容させようとする利用者に車両重量によって標準ケージに収容できないことの注意を促すようにしている。また、前記収容注意銘板68には、収容車制限銘板67に記載されている諸元を満たさない車両は収容できないこと、等が記載されている。
以上のように構成された循環式駐車装置1によれば、ケージ群45に設けられた多数の標準ケージ12には、標準仕様に設定されている諸元の標準車両M1を収容することができ、この標準仕様の諸元の内の重量のみが超えている特殊車両M2は特殊ケージ13に収容することができるので、同一の循環式駐車装置1に重量諸元の異なる標準車両M1と特殊車両M2とを収容できるケージを混在させることができる。
しかも、新設の循環式駐車装置1であっても既設の循環式駐車装置1であっても、鉄骨構造体(柱・梁・マシンベース)や機器類の変更が全く不要で、ケージ枠22,23(42,43)の交換のみの簡単な作業によって標準ケージ12と特殊ケージ13とを混在させることができるので、安価且つ短時間の改造工事により車重諸元超過の特殊車両M2も少数ながら収容受け入れ可能とすることができ、駐車装置1の稼動(利用)率向上を図ることができる。
したがって、循環式駐車装置1に収容可能な車種を増やすことが容易にでき、近年の車種多様化に容易に対応できる循環式駐車装置1を構成することができる。
なお、前記実施の形態ではケージ枠22,23,42,43を丸管材で構成しているが、ケージ枠22,23,42,43の断面形状は他の断面形状であってもよく、丸管材に限定されるものではない。
また、前記実施の形態では、ケージ群45に1台の特殊ケージ13を設けているが、ほぼ対向する位置(図1の場合はNo.7位置の標準ケージ12)を特殊ケージ13とすれば、主務チェーン8に作用する荷重バランスを好ましい状態にできると共に、特殊ケージ13を入出庫口14へ迅速に呼ぶことができる。
さらに、前記実施の形態では垂直循環式駐車装置1を例に説明したが、他の形式の循環式駐車装置であっても同様に実施可能である。
また、前述した実施の形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係る循環式駐車装置は、多数の標準ケージ中に車両重量が大きい特殊車両を搭載できる少数の特殊ケージを備えさせたい循環式駐車装置に利用できる。
本発明の実施の形態に係る循環式駐車装置における駐車塔内の全体正面図である。 図1のII−II矢視拡大断面図である。 (a) は本発明の実施の形態に係るケージの斜視図、(b) は(a) のIII部拡大図である。 (a) は図2に示すIVa−IVa断面図、(b) は図2に示すIVb−IVb断面図である。 図1に示す循環式駐車装置の入出庫口を外部から見た正面図である。 図5の運転操作盤の詳細を示す正面図である。 図1に示す循環式駐車装置における「収容車制限諸元」に対する各車両の適合性チェック表の一例である。 図5に示す循環式駐車装置の入出庫口における「収容車制限銘板」の一例を示す正面図である。
符号の説明
1…循環式駐車装置
8…主務チェーン
11…アタッチメントリンク(吊下部材)
12…標準ケージ
13…特殊ケージ
21…車台
22…前側ケージ枠
23…後側ケージ枠
24…ブラケット板
25…連結軸
26…懸吊軸
27…取付ブラケット
42…前側特殊ケージ枠
43…後側特殊ケージ枠
44…取付ブラケット
45…ケージ群
50…運転操作盤
56…ケージ番号選択ボタン
67…収容車制限銘板
68…収容注意銘板
W…車重
W1…車重
M1…標準車両
M2…特殊車両

Claims (4)

  1. 駐車塔内に設けた対のスプロケットの間に無端の主務チェーンを巻き掛け、該主務チェーンに所定間隔をもって多数の吊下部材を取着し、
    該各吊下部材に、車両搭載用車台と、該車台の長手方向の前後端に立設したケージ枠と、該ケージ枠の上部を連結して前記吊下部材に吊り下げる軸とを備えた車両搭載用ケージをそれぞれ吊り下げてケージ群を構成した循環式駐車装置において、
    前記ケージ群に、前記車両搭載用車台とケージ枠と連結軸とが標準車両を搭載することが可能な多数の標準ケージと、
    該標準ケージのケージ枠のみの強度を上げて重量諸元が超過する特殊車両を搭載することが可能な少数の特殊ケージとを混在させたことを特徴とする循環式駐車装置。
  2. 前記特殊ケージを、前記標準ケージ枠の外径を太くすることで形成した請求項1に記載の循環式駐車装置。
  3. 前記特殊ケージを、前記スプロケットに巻き掛けた主務チェーンのほぼ対向位置に配置した請求項1又は請求項2に記載の循環式駐車装置。
  4. 前記特殊ケージを、全ケージ数の1割以下の数とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の循環式駐車装置。
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