JP2009012864A - 合成樹脂製パレット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】桁1aに、ストレッチフィルムFを係止するためのストレッチフィルム取り付け部材2が取り付けられている合成樹脂製パレットにおいて、ストレッチフィルム取り付け部材を、ストレッチフィルムの結び目f1が挿入可能な透孔21’と、該透孔に連通する、ストレッチフィルムの結び目が引っ掛かるような透孔21”とから構成したものである。
【効果】ストレッチフィルムの先端部に形成された結び目を、透孔の両側に位置する桁の側壁に引っ掛けるだけの作業により、確実に、しかも、迅速に、ストレッチフィルムを、パレットに係止することができ、ストレッチフィルムのパレットへの係止作業の作業性が向上する。
【選択図】図15
【効果】ストレッチフィルムの先端部に形成された結び目を、透孔の両側に位置する桁の側壁に引っ掛けるだけの作業により、確実に、しかも、迅速に、ストレッチフィルムを、パレットに係止することができ、ストレッチフィルムのパレットへの係止作業の作業性が向上する。
【選択図】図15
Description
本発明は、物品が載置された合成樹脂製パレットを、物品ごと、ストレッチフィルムで梱包するのに適した合成樹脂製パレットに関するものである。
従来、合成樹脂製パレットへのストレッチフィルムの巻き付け開始時には、ストレッチフィルムの先端部分を、合成樹脂製パレットのデッキ面と合成樹脂製パレットに載置されている物品との間に挟んだり、或いは、合成樹脂製パレットのデッキ面に形成されている孔に挿通して結んだり、更には、合成樹脂製パレットの桁に結ぶようにしている。このような構成を有する合成樹脂製パレットは、一例として、特許文献1に開示されている。
従来のように、ストレッチフィルムの先端部分を、合成樹脂製パレットのデッキ面と合成樹脂製パレットに載置されている物品との間に挟む場合には、合成樹脂製パレットに載置された物品を持ち上げなければならず、特に、物品が重い場合には、作業者の作業負担が増加するとともに、ストレッチフィルムの挟み込みに時間がかかるという問題があった。また、ストレッチフィルムの先端部分を、合成樹脂製パレットのデッキ面に形成されている孔に挿通し結ぶ場合には、合成樹脂製パレットに載置された物品が邪魔になったり、或いは、物品を移動しなければならないという問題があった。更には、ストレッチフィルムの先端部分を、合成樹脂製パレットの桁に結ぶ場合にも、フォーク挿入孔に挿通されたストレッチフィルムの先端部分を、桁の周りに巻回しなければならず、桁へのストレッチフィルムの先端部分の結び付け作業の作業性が悪いという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の合成樹脂製パレットが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、ストレッチフィルム取り付け部材を、ストレッチフィルムの結び目が挿入可能な透孔と、該透孔に連通する、ストレッチフィルムの結び目が引っ掛かるような透孔とから構成したものである。
ストレッチフィルムの先端部に形成された結び目を、透孔の両側に位置する桁の側壁に引っ掛けるだけの作業により、確実に、しかも、迅速に、ストレッチフィルムを、パレットに係止することができ、ストレッチフィルムのパレットへの係止作業の作業性が向上する。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
先ず最初に、図1を用いて、一例としての本発明の合成樹脂製パレット(以下、単に、パレットともいう。)について説明する。
パレットは、合成樹脂で、それぞれ、一体に成形された半製品である上部スキッドS1と下部スキッドS2とを、桁部で溶着することにより形成されている。平面形状が方形状の上部スキッドS1は、四隅に形成された隅桁部1a’と、隅桁部1a’の中間に形成された中間桁部1b’と、中央部に形成された中央桁部(図示されていない。)とを有し、また、同じく、平面形状が方形状の下部スキッドS2は、四隅に形成された隅桁部1a”と、隅桁部1a”の中間に形成された中間桁部1b”と、中央部に形成された中央桁部(図示されていない。)とを有しており、上部スキッドS1と下部スキッドS2とは、それぞれ、合成樹脂で一体に成形されている。そして、上部スキッドS1の隅桁部1a’の端面、中間桁部1b’の端面及び中央桁部の端面と、下部スキッドS2の隅桁部1a”の端面、中間桁部1b”の端面及び中央桁部の端面とを、それぞれ、互いに溶着することにより、両面使用のパレットが形成される。
上述したようにして形成されたパレットは、上部デッキボードp1と下部デッキボードp2と、四隅に形成された隅桁部1a’、1a”からなる筒状の隅桁1aと、隅桁1aの中間に形成された中間桁部1b’、1b”とからなる筒状の中間桁1bと、中央桁部(図示されていない。)とからなる筒状の中央桁とを有するとともに、隅桁1aと中間桁1bとの間及び中間桁1bと中央桁との間には、フォークリフトのフォークが挿入可能なフォーク差し込み口p3が形成されている。そして、このような構成を有するパレットは、上部デッキボードp1に物品を載置することも、また、パレットを引っ繰り返して、下部デッキボードp2を上にして、その上に物品を載置することもできる、所謂、両面使用のパレットに形成されている。
2は、参考例としてのストレッチフィルム取り付け部材であり、ストレッチフィルム取り付け部材2は、円盤部2aと、円盤部2aの裏面に突設された円筒部2bと、円盤部2aと円筒部2bの中心部を貫通するリベット挿入孔2cとを有している。ストレッチフィルム取り付け部材2は、合成樹脂により一体に成型されている。
3は、ストレッチフィルム取り付け部材2をパレットに取着するためのリベットであり、リベット3は、円盤部3aと、円盤部3aの裏面に形成された円筒部3bと、円盤部3aと円筒部3bの中心部を貫通するとともに、内周に螺子溝が形成された螺子孔3cとからなる雌部3’を有しており、円筒部3bには、その軸線方向に、適当数のスリット3dが形成されており、円筒部3bの下部には、縮径状の肉厚部3eが形成されている。3”は、螺子孔3cに螺合されるボルトであり、ボルト3”の頭部3fは、雌部3’を構成する円盤部3aの中央部に形成された凹部3gに嵌合されるように構成されている。上記の雌部3’とボルト3”により、リベット3が構成されている。
1cは、一例として、隅桁1aの側壁に穿設された取り付け孔であり、取り付け孔1cの内径は、リベット3の雌部3’の円筒部3bの外径と略同じであり、取り付け孔1cに、リベット3の雌部3’の円筒部3bが挿入できるように構成されている。
ストレッチフィルム取り付け部材2を、パレットの隅桁1aに取り付けるには、先ず最初に、図3に示されているように、ストレッチフィルム取り付け部材2のリベット挿入孔2cに、リベット3を構成する雌部3’の円筒部3bを挿通するとともに、リベット3を構成する雌部3’の円筒部3bを、パレットの隅桁1aに穿設された取り付け孔1cに挿通する。次いで、リベット3を構成する雌部3’の螺子孔3cに、同じくリベット3を構成するボルト3”を螺合すると、ボルト3”の先端部が、円筒部3bの下部に形成された縮径状の肉厚部3eを、外側に拡張するので、パレットの隅桁1aに穿設された取り付け孔1cに挿通され、隅桁1a内に位置する雌部3’の円筒部3bの先端部が、取り付け孔1cの内径を越えて拡張し、パレットの隅桁1aに、ストレッチフィルム取り付け部材2が、雌部3’とボルト3”からなるリベット3により取り付けられることになる。
このようにして、パレットの隅桁1aに取り付けられたストレッチフィルム取り付け部材2の円筒部2bの周囲に、紐状に纏められたストレッチフィルムFの先端部を、図5に示されているように、適当回数、巻回することにより、ストレッチフィルムFの先端部が、パレットの隅桁1aに係止されることになる。このように、紐状に纏められたストレッチフィルムFの先端部を、ストレッチフィルム取り付け部材2の円筒部2bの周囲に、適当回数、巻き付けることにより、確実に、しかも、迅速に、ストレッチフィルムFを、パレットに係止することができる。
上述したようなストレッチフィルム取り付け部材2は、各パレットの隅桁1aに取り付けることもできるが、また、中間桁1bに取り付けることもできる。本参考例においては、ストレッチフィルム取り付け部材2が、対角線状にある隅桁1aに取り付けられている例が示されている。
次に、図6〜図8を用いて、参考例としての他のストレッチフィルム取り付け部材2について説明する。
この参考例においては、ストレッチフィルム取り付け部材2は、正面形状が方形状に台座部2dと、台座部2dの下端から下方に延在する舌片部2eとを有しており、また、台座部2dの外壁には、上述したリベット3の雌部3’を構成する円盤部3aが入り込むことができる凹部2fが形成されている。
上述した参考例と同様に、ストレッチフィルム取り付け部材2は、パレットの隅桁1aに、リベット3により取り付けられるが、ストレッチフィルム取り付け部材2は、台座部2dの上端に形成された水平フランジ2gが、上部デッキボードp1に形成されている庇部p1’の下面に、接近或いは当接するように取り付けられるとともに、ストレッチフィルム取り付け部材2の舌片部2eと隅桁1aの側壁面1a1との間には、適当な間隙2hが形成されるように構成されている。
図8に示されているように、ストレッチフィルムFの先端部に結び目f1を形成し、結び目f1が形成されたストレッチフィルムFの先端部を、ストレッチフィルム取り付け部材2の舌片部2eと隅桁1aの側壁面1a1との間に形成された間隙2hに挿入して、ストレッチフィルムFの結び目f1を、ストレッチフィルム取り付け部材2の舌片部2eに引っ掛けることにより、ストレッチフィルムFの先端部を、パレットの隅桁1aに係止する。このように、ストレッチフィルムFの先端部に結び目f1を、ストレッチフィルム取り付け部材2の舌片部2eに引っ掛けることにより、確実に、しかも、迅速に、ストレッチフィルムFを、パレットに係止することができる。
上述したように、ストレッチフィルム取り付け部材2の台座部2dの上端に形成された水平フランジ2gを、上部デッキボードp1に形成されている庇部p1’の下面に、接近或いは当接するように取り付けられることにより、ストレッチフィルム取り付け部材2の回転を防止することができ、ストレッチフィルム取り付け部材2の舌片部2eに引っ掛けられたストレッチフィルムFが、ストレッチフィルム取り付け部材2から外れることを防止することができる。
図9及び図10に示されている参考例は、図2〜図5に示されているストレッチフィルム取り付け部材2と同様のストレッチフィルム取り付け部材2を、2個のリベット3により取り付けるようにしたものである。このように、2個のリベット3により、ストレッチフィルム取り付け部材2を、パレットの隅桁1aに取り付けることにより、ストレッチフィルム取り付け部材2の回転を防止することができ、ストレッチフィルム取り付け部材2に巻き付けられたストレッチフィルムFの先端部が、ストレッチフィルム取り付け部材2から外れることを防止することができる。
図11及び図12に示されている参考例には、図6〜図8に示されている参考例における舌片部2eを、台座部2dの下端から略横方向外側に延在する2枚の羽根状舌片部2e’により形成するとともに、2個のリベット3により、ストレッチフィルム取り付け部材2を、パレットの隅桁1aに取り付けるようにしたものである。このように、舌片部2eを、2枚の羽根状舌片部2e’とすることにより、何方の舌片部2e’にも、ストレッチフィルムFの結び目f1を引っ掛けることができ、より迅速に、ストレッチフィルムFを、パレットに係止することができる。また、2個のリベット3により、ストレッチフィルム取り付け部材2を、パレットの隅桁1aに取り付けることにより、ストレッチフィルム取り付け部材2の回転を防止することができ、ストレッチフィルム取り付け部材2の舌片部2e’に引っ掛けられたストレッチフィルムFの先端部が、ストレッチフィルム取り付け部材2の回転により、ストレッチフィルム取り付け部材2から外れることを防止することができる。
図13に示されている参考例は、図2〜図5に示されているストレッチフィルム取り付け部材2の円盤部2aに、ストレッチフィルム取り付け部材2がパレットの隅桁1aに取り付けられた際に、隅桁1aの側壁面1a1に接近或いは当接する環状凸部2a’を形成したものである。このような環状凸部2a’を形成したことにより、ストレッチフィルム取り付け部材2の円筒部2bの周囲に巻回されたストレッチフィルムFの先端部が、環状凸部2a’に圧接されて、ストレッチフィルム取り付け部材2の円筒部2bから外れるのを確実に防止することができる。
次に、図14及び図15を用いて、本発明の実施例について説明する。
本実施例は、ストレッチフィルム取り付け部材2を、ストレッチフィルムFの先端部に形成された結び目f1が挿入可能な透孔2i’と、該透孔2i’に連通するとともに、ストレッチフィルムFの先端部に形成された結び目f1が引っ掛かる程度のスリットとして形成された透孔2i”からなる透孔部2iにより構成したものである。このようなストレッチフィルム取り付け部材2としての透孔部2iは、パレットの隅桁1a等の桁の側壁に形成されている。
ストレッチフィルムFの先端部に形成された結び目f1を、ストレッチフィルムFの先端部に形成された結び目f1が挿入可能な透孔2i’に挿入した後、ストレッチフィルムFの先端部に形成された結び目f1を、透孔2i”に移動させることにより、透孔2i”の両側に位置する隅桁1aの側壁に、ストレッチフィルムFの先端部に形成された結び目f1を、引っ掛けるように構成されている。このように、ストレッチフィルムFの先端部に形成された結び目f1を、透孔2i”の両側に位置する隅桁1aの側壁に引っ掛けるだけの作業により、確実に、しかも、迅速に、ストレッチフィルムFを、パレットに係止することができ、ストレッチフィルムFのパレットへの係止作業の作業性が向上する。
上述した実施例においては、ストレッチフィルム取り付け部材2を、リベット3により、パレットの桁に取り付けた例が示されているが、ストレッチフィルム取り付け部材2を、パレットと一体に成型し、リベット3を使用しないように構成することもできる。
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
ストレッチフィルムの先端部に形成された結び目を、透孔の両側に位置する桁の側壁に引っ掛けるだけの作業により、確実に、しかも、迅速に、ストレッチフィルムを、パレットに係止することができ、ストレッチフィルムのパレットへの係止作業の作業性が向上する。
F・・・・・・・・・・・ストレッチフィルム
f1・・・・・・・・・・結び目
S1・・・・・・・・・・上部スキッド
S2・・・・・・・・・・下部スキッド
1a・・・・・・・・・・隅桁
2・・・・・・・・・・・ストレッチフィルム取り付け部材
3・・・・・・・・・・・リベット
f1・・・・・・・・・・結び目
S1・・・・・・・・・・上部スキッド
S2・・・・・・・・・・下部スキッド
1a・・・・・・・・・・隅桁
2・・・・・・・・・・・ストレッチフィルム取り付け部材
3・・・・・・・・・・・リベット
Claims (1)
- 桁に、ストレッチフィルムを係止するためのストレッチフィルム取り付け部材が取り付けられている合成樹脂製パレットにおいて、前記ストレッチフィルム取り付け部材が、ストレッチフィルムの結び目が挿入可能な透孔と、該透孔に連通する、ストレッチフィルムの結び目が引っ掛かるような透孔とから構成されていることを特徴とする合成樹脂製パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008273711A JP2009012864A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 合成樹脂製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008273711A JP2009012864A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 合成樹脂製パレット |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0870741A (ja) * | 1994-09-01 | 1996-03-19 | Hideya Kikuchi | 釣糸用接続具 |
JPH11124138A (ja) * | 1997-10-22 | 1999-05-11 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 合成樹脂製パレット及びその製造方法 |
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2008
- 2008-10-24 JP JP2008273711A patent/JP2009012864A/ja active Pending
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