JP2009012714A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータに流れる電流の電流値が所定値以上になってから、モータに対する駆動電流の供給を停止するまでの時間的長さを設定するための時定数を容易に決めることができるモータ制御装置を得る。
【解決手段】本ミラー装置用モータ駆動制御回路10では、初期動作補償回路70がトランジスタTr2A、Tr2Bの何れのベース端子にも接続されておらず、したがって、コンデンサC1及び抵抗R3に流れる電流の一部がトランジスタTr2A、Tr2Bの何れのベース端子にも流れることはない。このため、初期動作補償回路70の時定数がトランジスタTr2AやトランジスタTr2Bの影響を受けることがなく、コンデンサC1の容量と抵抗R3の抵抗値で決めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電動ドアミラー装置等に用いられるモータを制御するためのモータ制御装置に関する。
下記特許文献1に開示されたミラー装置用モータ制御回路では、一端がモータに接続された抵抗の他端に規制用のトランジスタのベース端子が接続されており、モータに流れる駆動電流の一部が規制用のトランジスタのベース電流として流れる。モータに駆動電流が供給されている状態でモータが停止させられ、これにより、モータに流れる駆動電流が所定値を上回り、更に、ベース電流が所定値を上回ると規制用のトランジスタのコレクタ−エミッタ間が導通状態となる。
このようにして、トランジスタのコレクタ−エミッタ間が導通状態になると、モータへ駆動電流の供給及び供給停止を直接的に制御するスイッチ用のトランジスタのベースに対するベース電流の供給が停止されてスイッチ用のトランジスタのコレクタ−エミッタ間が遮断される。これにより、モータへの駆動電流の供給が停止される。
特開2005−1502公報
ところで、上記特許文献1に開示されたミラー装置用モータ制御回路では、上記の抵抗の他端には、規制用のトランジスタのベース端子のみならずコンデンサの一端が接続されている。モータの駆動開始直後に通常の駆動電流よりも大きな突入電流が瞬間的に流れるが、抵抗の抵抗値とコンデンサの容量とに基づいた時定数に応じた長さだけ、規制用のトラジスタのベース電流の電流値の上昇を遅くし、突入電流が流れた際に規制用のトランジスタのコレクタ−エミッタ間の遮断状態を維持している。
しかしながら、上記のように、抵抗を流れた電流の一部が規制用のトランジスタにベース電流として流れることで、上記の時定数に規制用のトランジスタの影響が及び、時定数の設定が難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、モータに流れる電流の電流値が所定値以上になってから、モータに対する駆動電流の供給を停止するまでの時間的長さを設定するための時定数を容易に決めることができるモータ制御装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るモータ制御装置は、一対の端子の一方がモータに接続されると共に、前記一対の端子とは別の電圧印加端子に外部から所定値以上の電圧が印加された場合に前記一対の端子間を導通状態として前記モータを駆動させ、前記電圧印加端子に印加される電圧が所定値未満の場合に前記一対の端子間を遮断するスイッチ手段と、前記モータを流れる駆動電流の電流値に対応した大きさの電流がベース電流として流れるトランジスタを含めて構成され、前記ベース電流の電流値が所定値以上になり、前記トランジスタのコネクタとエミッタとの間が導通された際には、前記スイッチ手段よりも上流側で短絡を生じさせ、前記電圧印加端子に印加させる電圧を低下させる印加電圧制御手段と、コンデンサ及び抵抗を含めて構成されて、前記印加電圧制御手段のトランジスタのベースに接続されることなく前記スイッチ手段の電圧印加端子に接続され、前記印加電圧制御手段を構成する前記トラジスタのコネクタとエミッタとの間が導通されることで生ずる前記電圧印加端子に印加される電圧の低下速度を、前記コンデンサの容量及び前記抵抗の抵抗値に基づいた時定数の大きさに応じて遅くする初期動作補償手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るモータ制御装置によれば、スイッチ手段の電圧印加端子に印加される電圧が所定値以上になると、スイッチ手段の一対の端子間が導通状態になり、モータに駆動電流が流れ、モータが駆動する。
一方、モータに供給される駆動電流は、印加電圧制御手段を構成するトランジスタのベース電流としても流れる。モータに駆動電流が供給されたままの状態でモータが停止されると、モータに流れる駆動電流の電流値が漸次上昇し、印加電圧制御手段のトランジスタのベース電流の電流値も上昇する。駆動電流の電流値が所定値以上に上昇して、印加電圧制御手段のトランジスタのベース電流の電流値が所定値以上に上昇すると、印加電圧制御手段のトランジスタのコレクタとエミッタとの間が導通状態になり、スイッチ手段よりも上流側で短絡が生じる。
これにより、スイッチ手段の電圧印加端子に印加される電圧が低下する。このようにしてスイッチ手段の電圧印加端子に印加される電圧が所定値未満まで低下するとスイッチ手段の一対の端子間が遮断され、モータを駆動させるのに必要な大きさの駆動電流の供給が停止される。
また、上記のように、モータの駆動が開始された直後には、通常、モータを駆動させるのに必要な大きさの駆動電流よりも大きな突入電流が瞬間的にモータに流れる。これによっても、印加電圧制御手段のトランジスタのベース電流が所定値以上になり、このトランジスタのコレクタとエミッタとの間が導通される。
ここで、本発明に係るモータ制御装置では、上記のように、印加電圧制御手段のトランジスタのベース電流の電流値が所定値以上に上昇すると、印加電圧制御手段のトランジスタのコレクタとエミッタとの間が導通状態になっても、初期動作補償手段を構成するコンデンサの容量と抵抗の抵抗値に基づいて設定された時定数の大きさに応じて、スイッチ手段の電圧印加端子に印加される電圧の低下速度が遅くなる。
上記のように、突入電流は瞬間的に流れるため、突入電流が流れきった後には通常の大きさの駆動電流がモータを流れる。したがって、初期動作補償手段によりスイッチ手段の電圧印加端子に印加される電圧の低下速度が遅くなることで、突入電流が流れた際にも、突入電流が流れきり、通常の駆動電流がモータを流れるまで電圧印加端子に印加される電圧を所定値以上に維持できる。
ここで、本発明に係る本発明に係るモータ制御装置では、初期動作補償手段がコンデンサと抵抗とを含めて構成されるが、初期動作補償手段は印加電圧制御手段のトランジスタのベースに接続されない。このため、初期動作補償手段の時定数は印加電圧制御手段のトラジスタの影響を受けない。これにより、初期動作補償手段を構成する部品の特性(例えば、コンデンサの容量や抵抗の抵抗値)によって初期動作補償手段の時定数を決定できる。
請求項2に記載の本発明に係るモータ制御装置は、請求項1に記載の本発明において、前記スイッチ手段の一対の端子を介して前記モータとは反対側に設けた電流検出抵抗と前記スイッチ手段の前記一対の端子との間に前記印加電圧制御手段を構成するトランジスタのベースを接続し、前記電流検出抵抗の抵抗値と前記電流検出抵抗の両端間電圧とに応じた電流を前記ベース電流にすると共に、前記スイッチ手段の一対の端子間が遮断された後に前記印加電圧制御手段を構成するトランジスタのコレクタとエミッタとの間の導通を維持するのに必要な大きさのベース電流を供給する停止動作補償手段を備える、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係るモータ制御装置によれば、スイッチ手段の一対の端子を介して前記モータとは反対側に電流検出抵抗を設け、この電流検出抵抗とスイッチ手段の一対の端子との間に印加電圧制御手段を構成するトランジスタのベースが接続される。このため、ベース電流の電流値はスイッチ手段を構成する部品の電圧降下の影響を受けない。
ところで、上記のように、電流検出抵抗とスイッチ手段の一対の端子との間に印加電圧制御手段を構成するトランジスタのベースを接続すると、スイッチ手段の一対の端子間が遮断された後には、モータの駆動電流に供給されないので、駆動電流の一部が印加電圧制御手段を構成するトランジスタのベース電流として流れることはない。
しかしながら、本発明に係るモータ制御装置では、このようにスイッチ手段の一対の端子間が遮断された後には、停止動作補償手段が印加電圧制御手段を構成するトランジスタにベース電流を供給する。これにより、印加電圧制御手段を構成するトランジスタのコレクタとエミッタとの間の導通が維持される。
以上説明したように、本発明に係るモータ制御装置は、モータに流れる電流の電流値が所定値以上になってから、モータに対する駆動電流の供給を停止するまでの時間的長さを設定するための時定数を容易に決めることができる。
<第1の実施の形態の構成>
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置としてのミラー装置用モータ駆動制御回路10(以下、「駆動制御回路10」と称する)の構成が回路図により示されている。
この図に示されるように本駆動制御回路10は操作部12を備えている。操作部12は互いに連動する一対のスイッチSW1、SW2を備えている。スイッチSW1は3つの端子14A、14B、14Cを備えており、端子14Aと端子14Bとの間及び端子14Aと端子14Cとの間の何れか一方が導通状態になると何れか他方が断線状態になる。
一方、スイッチSW2も同様に3つの端子16A、16B、16Cを備えている。上記のようにスイッチSW2はスイッチSW1に連動しており、スイッチSW1の端子14Aと端子14Bとの間が導通状態になると、スイッチSW2の端子16Aと端子16Bとの間が導通状態になって端子16Aと端子16Cとの間が断線状態になる。これに対して、スイッチSW1の端子14Aと端子14Cが導通状態になると、スイッチSW2の端子16Aと端子16Cとが導通状態になって端子16Aと端子16Bとが断線状態になる。
上記のスイッチSW1の端子14B及びスイッチSW2の端子16Bの双方は操作部12の出入力端子18に接続されており、この出入力端子18を介して図示しない車両に搭載されたバッテリーに電気的に接続されている。これに対して、スイッチSW1の端子14C及びスイッチSW2の端子16Cの双方は操作部12の出入力端子20に接続されており、出入力端子20を介して接地されている。また、上記のスイッチSW1の端子14Aは操作部12の出入力端子22に接続されており、スイッチSW2の端子16Aは操作部12の0024に接続されている。
操作部12の出入力端子20は制御手段としての制御部30の出入力端子32に接続されており、出入力端子22は制御部30の出入力端子34に接続されている。出入力端子32は制御部30の出入力端子36に接続されており、出入力端子34は制御部30の出入力端子38に接続されている。モータMの一端が接続され、出入力端子38にはモータMの他端が接続されている。モータMは、図示しない車両用ドアミラー装置を構成するバイザの内側に設けられており、例えば、車両用ドアミラー装置を構成するミラーの鏡面が概ね車両の幅方向内方側を向いた格納状態でモータMが正転駆動すると、ミラーの鏡面が概ね車両後方側を向く展開状態まで略車両上下方向を軸方向とする軸周りにバイザを回動させ、また、展開状態でモータMが逆転駆動すると格納状態までバイザを回動させる。
制御部30は、スイッチ手段としてのスイッチ部40を備えている。スイッチ部40は第1スイッチ部としての一対のトランジスタTr1A、Tr1Bを備えている。これらのトランジスタTr1A、Tr1Bは、トランジスタTr1AがNPN型であるのに対し、トランジスタTr1BがPNP型とされている。これらのトランジスタTr1A、Tr1Bのコレクタ端子は接点44に接続されており、接点44を介して出入力端子38に接続されている。これに対して、トランジスタTr1A、Tr1Bのエミッタ端子は接点46に接続されており、接点46を介して出入力端子34に接続されている。すなわち、モータMの他方の端子に接続された出入力端子38は、一対のトランジスタTr1A、Tr1Bを介して出入力端子34に接続されている。
また、スイッチ部40は第2スイッチ部としての一対の電界効果トランジスタQ1A、Q2Bを備えている。これらの電界効果トランジスタQ1A、Q2Bは、電界効果トランジスタQ1AがNチャネルの電界効果トランジスタとされているのに対し、電界効果トランジスタQ1BがPチャネルの電界効果トランジスタとされている。電界効果トランジスタQ1Aのソース端子はトランジスタTr1Aのベース端子に接続されており、電界効果トランジスタQ1Bのドレイン端子はトランジスタTr1Bのベース端子に接続されている。これに対し、電界効果トランジスタQ1Aのドレイン端子及び電界効果トランジスタQ1Bのソース端子は接点52に接続されている。接点52には抵抗R1の一端が接続されている。抵抗R1の他端は出入力端子32と出入力端子36との間に介在する接点54に接続されている。
さらに、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子(電圧印加端子)は接点56に接続されており、電界効果トランジスタQ1Bのゲート端子(電圧印加端子)は接点58に接続されており、接点58は接点56に接続されていると共にツェナダイオードZDの一端に接続されている。ツェナダイオードZDの他端は接点46と出入力端子34との間に介在する接点60に接続されている。この接点60と接点46との間には電流検出手段としての検出抵抗R2が介在している。
一方、制御部30は初期動作補償手段としての初期動作補償回路70を備えている。初期動作補償回路70は抵抗R3を備えている。抵抗R3の一端は接点56に接続されている。接点56の他端は接点72に接続されている。接点72には抵抗R3と共に初期動作補償回路70を構成するコンデンサC1の一端に接続されている。コンデンサC1の他端は接点54と出入力端子32との間に介在する接点74に接続されている。さらに、接点72には抵抗R4の一端が接続されている。抵抗R4の他端は接点76に接続されている。接点76には抵抗R5の一端が接続されている。抵抗R5の他端は接点74と出入力端子32との間に介在する接点78に接続されている。
また、制御部30は、印加電圧制御手段としての印加電圧制御部90を備えている。印加電圧制御部90は一対のトランジスタTr2A、Tr2Bを備えている。これらのトランジスタTr2A、Tr2Bは、トランジスタTr2AがNPN型であるのに対し、トランジスタTr2BがPNP型とされている。
これらのトランジスタTr2A、Tr2Bのコレクタ端子は接点92に接続されており、接点92を介して接点76に接続されている。これに対して、トランジスタTr2A、Tr2Bのエミッタ端子は接点94に接続されている。接点94は、接点60と出入力端子34との間に介在する接点96に接続されている。さらに、トランジスタTr2A、Tr2Bのベース端子は接点98に接続されている。接点98は、トランジスタTr2A、Tr2Bのベース保護用として設けられた制限抵抗R6の一端に接続されている。制限抵抗R6の他端は接点44と出入力端子38との間に介在する接点100に接続されている。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本駆動制御回路10では、スイッチSW1の端子14Aと端子14Bとを接続すると、スイッチSW2の端子16Aと端子16Bとが接続される。この状態になると、抵抗R5、R4、R3を介してスイッチ部40の第2スイッチ部を構成する電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に所定の大きさ以上の電圧が印加される(すなわち、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子にHighレベルの第1操作信号が入力される)。
電界効果トランジスタQ1Aのゲート電圧が所定値以上になると、電界効果トランジスタQ1Aのドレイン−ソース間に電流が流れる。これにより、スイッチ部40の第1スイッチ部を構成するトランジスタTr1Aのベース端子に所定値以上の電流が流れ、トランジスタTr1Aのコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。このように、トランジスタTr1Aのコレクタ−エミッタ間が導通状態になることで、モータMに駆動電流が流れて、モータMが正転駆動する。これにより、車両用ドアミラー装置を構成するバイザが格納状態から展開状態まで回動する。
また、展開状態までバイザが回動し、それ以上のバイザの回動が規制されると、モータMの正転駆動が規制される。このように、モータMの正転駆動が規制されると、モータMを流れる駆動電流の電流値が上昇する。駆動電流の電流値が上昇すると、接点100での電位が上昇し、制限抵抗R6及び接点98を介してトランジスタTr2Aのベース電流が増加する。駆動電流の電流値が増加し続けることで、トランジスタTr2Aのベース電流が所定値を上回ると、トランジスタTr2Aのコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。
このように、トランジスタTr2Aのコレクタ−エミッタ間が導通状態になることで、接点78、抵抗R5、接点92、トランジスタTr2A、及び接点96を介して電流が流れる。これにより、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に印加される電圧が低下し、更に、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に印加される電圧が所定値未満になると(すなわち、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に入力される第1操作信号がHighレベルからLowレベルに切り替わると)、電界効果トランジスタQ1Aのドレイン−ソース間が遮断状態に切り替わる。電界効果トランジスタQ1Aのドレイン−ソース間が遮断状態になると、トランジスタTr1Aのベース電流の電流値が低下して所定値未満になると、トランジスタTr1Aのコレクタ−エミッタ間が遮断状態になり、これにより、モータMへの駆動電流の供給が停止され、モータMが停止される。
これに対し、スイッチSW1の端子14Aと端子14Cとを接続して、スイッチSW2の端子16Aと端子16Bとを接続した場合には、トランジスタTr1B、電界効果トランジスタQ1B、及びトランジスタTr2Bが、機能的には各々に対応するトランジスタTr1A、電界効果トランジスタQ1A、及びトランジスタTr2Aと同様の作用を奏し、その結果、上記の正転駆動の際とは逆向きの駆動電流がモータMに流れてモータMが逆転駆動すると共に、モータMに流れる駆動電流が所定値を超えるとモータMへの駆動電流の供給が遮断されてモータMが停止される。これにより、展開状態のバイザが格納状態まで回動し、格納状態までバイザが回動するとモータMが停止される。
ところで、モータMへの駆動電流の供給開始直後には、所謂「突入電流」と称される瞬間的に大きな電流がモータMに流れる。瞬間的ではあるものの、突入電流のような大きな電流がモータMを流れると、トランジスタTr2Aのベース電流の電流値が所定値を超え、トランジスタTr2Aのコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。このため、突入電流が流れた際には、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に印加された電圧が低下しようとするが、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に印加される電圧は、瞬間的に大きく低下せずに、コンデンサC1と抵抗R3とに基づいた時定数に応じて緩やかに低下する。
上記のように、突入電流は瞬間的に流れるため、突入電流が流れきるとモータMに流れる電流値は一旦低下し、その後、モータMには通常の駆動電流が流れる。したがって、突入電流が流れることで、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に印加される電圧が低下しようとしても、突入電流が流れきり、通常の駆動電流がモータMを流れるまで初期動作補償回路70のコンデンサC1と抵抗R3が電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に印加される電圧を所定値以上(すなわち、電界効果トランジスタQ1Aのゲート端子に入力される第1操作信号をHighレベル)で維持する。このため、上記の突入電流が流れても、モータMが停止されることはなく、展開状態までバイザを回動させることができる。
ここで、本駆動制御回路10では、コンデンサC1及び抵抗R3に流れる電流の一部がトランジスタTr2A、Tr2Bの何れのベース端子にも流れることがない。このため、初期動作補償回路70の時定数がトランジスタTr2AやトランジスタTr2Bの影響を受けることがなく、コンデンサC1の容量と抵抗R3の抵抗値で決めることができる。
また、上記のようにコンデンサC1及び抵抗R3に流れる電流の一部がトランジスタTr2A、Tr2Bの何れのベース端子にも流れることがない。このため、抵抗R3の抵抗値を大きくしても、トランジスタTr2A、Tr2Bのベース電流が小さくなることはない。このため、抵抗R3の抵抗値を大きくすればコンデンサC1の容量を大きくしなくても充分な大きさの初期動作補償回路70の時定数を確保できる。これにより、容量の大きなコンデンサC1を用いることに起因した制御部30の大型化を防止できる(すなわち、制御部30の小型化が可能になる)。
さらに、本駆動制御回路10では、出入力端子34と出入力端子38との間を導通させ、又は遮断する構成はトランジスタTr1A、Tr1Bで、電界効果トランジスタQ1A、Q1Bは、トランジスタTr1A、Tr1Bのベース電流を制御しているだけである。このため、例えば、電界効果トランジスタによって直接的に出入力端子34と出入力端子38との間を導通させ、又は遮断する構成とした場合に比べて安価な電界効果トランジスタを用いることができる。
<第2の実施の形態の構成>
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図2には、本発明の第2の実施の形態に係るモータ制御装置としてのミラー装置用モータ駆動制御回路120(以下、「駆動制御回路120」と称する)の構成が回路図により示されている。
この図に示されるように、本駆動制御回路120は制御部30を備えておらず、代わりに制御手段としての制御部122を備えている。制御部122はトランジスタTr2A、Tr2Bのベース保護用の制限抵抗R7を備えている。制限抵抗R7の一端は、接点46と検出抵抗R2との間に介在する接点124に接続されている。これに対して、制限抵抗R7の他端は、トランジスタTr2Bのベース端子と接点98との間に介在する接点126に接続されている。
また、本駆動制御回路120は、制限抵抗R6を備えておらず、代わりに停止動作補償手段としての抵抗R8を備えている。抵抗R8は、その一端が接点98に接続されて他端が接点100に接続されている点では制限抵抗R6と同じであるが、抵抗R8の抵抗値は制限抵抗R7の抵抗値よりも充分に大きく、例えば、抵抗R8の抵抗値は制限抵抗R7の抵抗値の10倍程度という特徴を有している。
なお、補足すると、回路の配置上での構成で言えば、抵抗R8は前記第1の実施の形態での制限抵抗R6に相当するが、機能的に言えば制限抵抗R7が前記第1の実施の形態での制限抵抗R6に相当するものである。
<第2の実施の形態の作用、効果>
上記のように、本駆動制御回路120は制限抵抗R6を備えずに制限抵抗R7、R8を備えている点以外は基本的に前記第1の実施の形態に係る駆動制御回路10と同様の構成であるため、基本的には前記第1の実施の形態と同様の作用を奏し、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
但し、本駆動制御回路120では、制限抵抗R6を備えておらず、代わりに制限抵抗R7と抵抗R8とを備えている。ここで、上記のように、抵抗R8の抵抗値は制限抵抗R7の抵抗値よりも充分に大きい。このため、抵抗R8を介してトランジスタTr2A、Tr2Bのベース端子に流れる電流の電流値よりも制限抵抗R7を介してトランジスタTr2A、Tr2Bのベース端子に流れる電流の電流値のよりも大きい。したがって、本駆動制御回路120では、モータMの駆動が規制されてモータMを流れる駆動電流が増加して、制限抵抗R7を介してトランジスタTr2A(又は、トランジスタTr2B)のベース端子に流れる電流の電流値が所定値を上回ると、トランジスタTr2A(又は、トランジスタTr2B)のコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。
これにより、結果的には前記第1の実施の形態に係る駆動制御回路10と同様にトランジスタTr1Aのベース電流の電流値が低下して所定値未満になり、トランジスタTr1Aのコレクタ−エミッタ間が遮断状態となって、更には、モータMに対してモータMを駆動させるために必要な大きさの駆動電流の供給が停止される。
このように、トランジスタTr1Aのコレクタ−エミッタ間が遮断状態になると、制限抵抗R7に電流が流れないが、抵抗R8を介してトランジスタTr2A、Tr2Bのベース端子に電流が流れるため、モータMを駆動させることはないがトランジスタTr2A、Tr2Bのコレクタ−エミッタ間の導通状態を維持するのに必要な大きさのベース電流がトランジスタTr2A、Tr2Bのベース端子に供給される。これにより、制限抵抗R7を介したトランジスタTr2A、Tr2Bのベース端子への電流の供給が停止されることに起因した不具合の発生、例えば、トランジスタTr1A、Tr1BとトランジスタTr2A、Tr2Bとが交互にON、OFFを繰り返すような現象の発生を防止できる。
ここで、本駆動制御回路120では、上記のように制限抵抗R7を介してトランジスタTr2A(又は、トランジスタTr2B)のベース端子に流れる電流の電流値が所定値を上回ると、トランジスタTr2A(又は、トランジスタTr2B)のコレクタ−エミッタ間が導通状態になる構成であり、制限抵抗R7の一端はトランジスタTr1A、Tr1BとモータMとの間の接点100ではなく、トランジスタTr1A、Tr1BのモータMとは反対側の接点124に接続される。このため、トランジスタTr2A、Tr2Bのベース電流の電流値がトランジスタTr1A、Tr1Bの電圧降下の影響を受けない。これにより、トランジスタTr2A、Tr2Bのコレクタ−エミッタ間を導通状態にするために必要なモータMの駆動電流の電流値の誤差を小さくできる。
<第3の実施の形態の構成>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図3には、本実施の形態に係るモータ制御装置としてのミラー装置用モータ駆動制御回路140(以下、「駆動制御回路140」と称する)の構成が回路図により示されている。
この図に示されるように、本駆動制御回路120は制御部30や制御部122を備えておらず、代わりに制御手段としての制御部142を備えている。制御部142は制御部30を構成する制限抵抗R6や制御部122を構成する抵抗R8を備えておらず、接点98や接点100も設けられていない。但し、制御部142は一端が接点124に接続されて他端が接点126に接続された制限抵抗R7を備えている。なお、補足すると、このように、駆動制御回路140は制限抵抗R7を備える構成であるが、機能的にみた場合、制限抵抗R6に変わる制限抵抗R7の一端が接点100ではなく、接点124に接続された構成でもある。
また、制御部142は停止動作補償手段としての停止動作補償部144を備えている。停止動作補償部144は一対のダイオードD1、D2を備えている。ダイオードD1の一端(アノード)及びダイオードD2の他端(カソード)の双方は接点146に接続されている。この接点146は、接点52と電界効果トランジスタQ1Aのドレイン端子との間に介在する接点148に接続されている。
これに対し、ダイオードD1の他端(カソード)及びダイオードD2の一端(アノード)の双方は接点150に接続されている。この接点150は、トランジスタTr2Aのベース端子と接点126との間に介在する接点152に接続されている。
<第3の実施の形態の作用、効果>
上記のように、本駆動制御回路140は一端が接点100に接続された制限抵抗R6を備えずに一端が接点124に接続された制限抵抗R7を備える点以外は基本的に前記第1の実施の形態に係る駆動制御回路10と同様の構成であるため、基本的には前記第1の実施の形態と同様の作用を奏し、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
但し、本駆動制御回路140では、制限抵抗R6を備えておらず、代わりに制限抵抗R7を備えた構成であるため、トランジスタTr1A又はトランジスタTr1Bのコレクタ−エミッタ間が遮断状態になると制限抵抗R7に電流が流れない。しかしながら、スイッチSW1の端子14Aと端子14Bとが接続されているならば、抵抗R1及びダイオードD1を介してトランジスタTr2Aにベース電流が供給され、スイッチSW1の端子14Aと端子14Cとが接続されているならば、トランジスタTr2Bのベース電流がダイオードD2及び抵抗R1を介してアースされる。
すなわち、本駆動制御回路140では、トランジスタTr1A又はトランジスタTr1Bのコレクタ−エミッタ間が遮断状態になって制限抵抗R7を電流が流れなくなってもトランジスタTr2A又はトランジスタTr2Bのコレクタ−エミッタ間の導通状態を維持するために必要なベース電流がトランジスタTr2A又はトランジスタTr2Bのベースを流れる。これにより、制限抵抗R7を介したトランジスタTr2A、Tr2Bのベース端子への電流の供給が停止されることに起因した不具合の発生、例えば、トランジスタTr1A、Tr1BとトランジスタTr2A、Tr2Bとが交互にON、OFFを繰り返すような現象の発生を防止できる。
また、本駆動制御回路140は、前記第2の実施の形態に係る駆動制御回路120と同様にトランジスタTr1A、Tr1BのモータMとは反対側の接点124に一端が接続された制限抵抗R7を備える構成である。このため、トランジスタTr2A、Tr2Bのベース電流の電流値がトランジスタTr1A、Tr1Bの電圧降下の影響を受けない。これにより、トランジスタTr2A、Tr2Bのコレクタ−エミッタ間を導通状態にするために必要なモータMの駆動電流の電流値の誤差を小さくできる。
なお、本実施の形態では、一対のダイオードD1、D2によって停止動作補償部144を構成したが、例えば、一対のダイオードD1、D2に代えて双方向ツェナダイオードを適用してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置の構成の概略を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るモータ制御装置の構成の概略を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るモータ制御装置の構成の概略を示す回路図である。
符号の説明
10 ミラー装置用モータ駆動制御回路(モータ制御装置)
40 スイッチ部(スイッチ手段)
70 初期動作補償回路(初期動作補償手段)
90 印加電圧制御部(印加電圧制御手段)
120 ミラー装置用モータ駆動制御回路(モータ制御装置)
140 ミラー装置用モータ駆動制御回路(モータ制御装置)
144 停止動作補償部(停止動作補償手段)
C1 コンデンサ
M モータ
R3 抵抗
R8 抵抗(停止動作補償手段)
Tr2A トランジスタ(印加電圧制御手段のトランジスタ)
Tr2B トランジスタ(印加電圧制御手段のトランジスタ)

Claims (2)

  1. 一対の端子の一方がモータに接続されると共に、前記一対の端子とは別の電圧印加端子に外部から所定値以上の電圧が印加された場合に前記一対の端子間を導通状態として前記モータを駆動させ、前記電圧印加端子に印加される電圧が所定値未満の場合に前記一対の端子間を遮断するスイッチ手段と、
    前記モータを流れる駆動電流の電流値に対応した大きさの電流がベース電流として流れるトランジスタを含めて構成され、前記ベース電流の電流値が所定値以上になり、前記トランジスタのコネクタとエミッタとの間が導通された際には、前記スイッチ手段よりも上流側で短絡を生じさせ、前記電圧印加端子に印加させる電圧を低下させる印加電圧制御手段と、
    コンデンサ及び抵抗を含めて構成されて、前記印加電圧制御手段のトランジスタのベースに接続されることなく前記スイッチ手段の電圧印加端子に接続され、前記印加電圧制御手段を構成する前記トラジスタのコネクタとエミッタとの間が導通されることで生ずる前記電圧印加端子に印加される電圧の低下速度を、前記コンデンサの容量及び前記抵抗の抵抗値に基づいた時定数の大きさに応じて遅くする初期動作補償手段と、
    を備えるモータ制御装置。
  2. 前記スイッチ手段の一対の端子を介して前記モータとは反対側に設けた電流検出抵抗と前記スイッチ手段の前記一対の端子との間に前記印加電圧制御手段を構成するトランジスタのベースを接続し、前記電流検出抵抗の抵抗値と前記電流検出抵抗の両端間電圧とに応じた電流を前記ベース電流にすると共に、
    前記スイッチ手段の一対の端子間が遮断された後に前記印加電圧制御手段を構成するトランジスタのコレクタとエミッタとの間の導通を維持するのに必要な大きさのベース電流を供給する停止動作補償手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
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