JP2009012614A - 歩行者衝突検出装置 - Google Patents

歩行者衝突検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009012614A
JP2009012614A JP2007176622A JP2007176622A JP2009012614A JP 2009012614 A JP2009012614 A JP 2009012614A JP 2007176622 A JP2007176622 A JP 2007176622A JP 2007176622 A JP2007176622 A JP 2007176622A JP 2009012614 A JP2009012614 A JP 2009012614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pedestrian
maximum value
mass
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007176622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4678014B2 (ja
Inventor
Tetsuya Takato
哲哉 高藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007176622A priority Critical patent/JP4678014B2/ja
Priority to DE102008025466.5A priority patent/DE102008025466B4/de
Publication of JP2009012614A publication Critical patent/JP2009012614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678014B2 publication Critical patent/JP4678014B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/48Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects combined with, or convertible into, other devices or objects, e.g. bumpers combined with road brushes, bumpers convertible into beds
    • B60R19/483Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects combined with, or convertible into, other devices or objects, e.g. bumpers combined with road brushes, bumpers convertible into beds with obstacle sensors of electric or electronic type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0136Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to actual contact with an obstacle, e.g. to vehicle deformation, bumper displacement or bumper velocity relative to the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R2021/003Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks characterised by occupant or pedestian

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

【課題】圧力と車両の速度に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを精度よく判定することができる歩行者衝突検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の歩行者衝突検出装置は、バンパーセンサと、車速センサと、コントローラとから構成されている。コントローラは、バンパーに加わる圧力と車両の速度に基づいて有効質量を算出する。また、有効質量最大値に対する有効質量変化最大値の傾きを算出する。さらに、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて有効質量を補正し、補正した有効質量に基づいて衝突した対象物が歩行者である否かを判定する。ところで、基準傾きに対する傾きの比率は対象物の硬さを示す。そのため、比率に基づいて有効質量最大値を補正することで、対象物の硬さの影響を抑えることができる。これにより、圧力と車両の速度に基づいて、対象物の硬さの違いに影響されることなく、対象物が歩行者であるか否かを精度よく判定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両における歩行者との衝突を検出する歩行者衝突検出装置に関する。
従来、車両における歩行者との衝突を検出する歩行者衝突検出装置として、例えば特開2006−117157号公報に開示されている車両用障害物判別装置がある。この車両用障害物判別装置は、圧力センサと、車速センサと、エアバッグECU装置とを備えている。圧力センサは、車両バンパーを構成するアブソーバに設置され、アブソーバに形成されたチャンバ内の圧力を検出する。車速センサは、車両内に配置され、車両の走行速度を検出する。圧力センサ及び車速センサは、エアバッグECUに接続されている。エアバッグECUは、圧力センサ及び車速センサの検出結果に基づいて、車両バンパーに衝突した障害物が歩行者である否かを判別する。具体的には、チャンバ内の圧力が、車両の走行速度に応じて決定される閾値を越えているか否かによって判別する。
特開2006−117157号公報
前述した車両用障害物判別装置では、車両バンパーに障害物が衝突すると、車両バンパーが変形し、チャンバ内の圧力が上昇する。障害物が硬い場合、障害物自体が変形することはない。しかし、障害物が柔らかい場合、車両バンパーだけでなく障害物も変形することとなる。そのため、同一種類の障害物が衝突しても、硬さの違いによって車両バンパーの変形が異なる。つまり、チャンバ内の圧力も異なることとなる。従って、チャンバ内の圧力を閾値と比較するだけでは、障害物の種類を正確に判別できない可能性があった。つまり、判別の精度を向上させることが困難であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、圧力と車両の速度に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを精度よく判定することができる歩行者衝突検出装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて、衝突対象の質量又は質量閾値を補正することで、衝突対象の硬さの違いに影響されることなく、衝突対象が歩行者であるか否かを精度よく判定できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の歩行者衝突検出装置は、バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、バンパーセンサ及び車速センサの検出した圧力及び車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、バンパーセンサの検出した圧力と、圧力に基づいて算出した圧力の時間変化との関係に基づいて質量を補正し、補正した質量に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、圧力と車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出することができる。また、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて質量を補正することができる。ここで、圧力と圧力の時間変化との関係は、衝突対象の硬さに依存して変化する。そのため、圧力と圧力の時間変化の関係に基づいて質量を補正することで、衝突対象の硬さの違いによる影響を抑えることができる。従って、衝突対象の硬さの違いに影響されることなく、圧力と車両の速度に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを精度よく判定することができる。
請求項2に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項1に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて質量を補正することを特徴とする。この構成によれば、圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて質量を補正することができる。例えば、圧力の最大値に対する圧力の時間変化の最大値の傾きは、図9に示すように、衝突対象の硬さに依存して変化する。具体的には、衝突対象の硬さが硬くなるに従って増加する。そのため、傾きに基づいて質量を補正することで、衝突対象の硬さの影響を確実に抑えることができる。
請求項3に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項2に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、所定硬さの衝突対象における圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量を補正することを特徴とする。この構成によれば、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量を補正することができる。ここで、基準傾きは、所定硬さの衝突対象における圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まるものである。つまり、所定硬さの衝突対象に対応する傾きである。そのため、基準傾きに対する傾きの比率は、衝突した衝突対象の硬さを示すこととなる。従って、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量を補正することで、衝突対象の硬さの影響をより確実に抑えることができる。
請求項4に記載の歩行者衝突検出装置は、バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、バンパーセンサ及び車速センサの検出した圧力及び車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、バンパーセンサの検出した圧力と、圧力に基づいて算出した圧力の時間変化との関係に基づいて質量を補正し、補正した質量、及び、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、圧力と車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出することができる。また、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて質量を補正することができる。圧力と圧力の時間変化との関係は、衝突対象の硬さに依存して変化する。そのため、圧力と圧力の時間変化の関係に基づいて質量を補正することで、衝突対象の硬さの違いによる影響を抑えることができる。しかも、補正した質量と、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて判定するため、補正した質量のみに基づいて判定する場合に比べ、判定の精度を向上させることができる。
請求項5に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項4に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて質量を補正するとともに、衝突対象が歩行者である否かを判定することを特徴とする。この構成によれば、圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて判定することができる。圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きは、衝突対象の硬さに依存して変化する。そのため、衝突対象の硬さに基づいて確実に判定することができる。
請求項6に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項5に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、所定硬さの衝突対象における圧力の最大値と、圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量を補正するとともに、衝突対象が歩行者であるか否かを判定することを特徴とする。この構成によれば、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて判定することができる。基準傾きは、所定硬さの衝突対象に対応する傾きである。そのため、基準傾きに対する傾きの比率は、衝突した衝突対象の硬さを示すこととなる。従って、衝突対象の硬さに基づいてより確実に判定することができる。
請求項7に記載の歩行者衝突検出装置は、バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、バンパーセンサ及び車速センサの検出した圧力及び車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、バンパーセンサの検出した圧力と、圧力に基づいて算出した圧力の時間変化との関係に基づいて質量閾値を補正し、質量と補正した質量閾値とを比較した比較結果に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、圧力と車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出することができる。また、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて質量閾値を補正することができる。圧力と圧力の時間変化との関係は、衝突対象の硬さに依存して変化する。そのため、圧力と圧力の時間変化の関係に基づいて質量閾値を補正することで、衝突対象の硬さの違いによる影響を抑えることができる。従って、衝突対象の硬さの違いに影響されることなく、圧力と車両の速度に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを精度よく判定することができる。
請求項8に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項7に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて質量閾値を補正することを特徴とする。この構成によれば、圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて質量閾値を補正することができる。圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きは、衝突対象の硬さに依存して変化する。そのため、傾きに基づいて質量閾値を補正することで、衝突対象の硬さの影響を確実に抑えることができる。
請求項9に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項8に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、所定硬さの衝突対象における圧力の最大値と、圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量閾値を補正することを特徴とする。この構成によれば、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量閾値を補正することができる。基準傾きは、所定硬さの衝突対象に対応する傾きである。そのため、基準傾きに対する傾きの比率は、衝突した衝突対象の硬さを示すこととなる。従って、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量閾値を補正することで、衝突対象の硬さの影響をより確実に抑えることができる。
請求項10に記載の歩行者衝突検出装置は、バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、バンパーセンサ及び車速センサの検出した圧力及び車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、バンパーセンサの検出した圧力と、圧力に基づいて算出した圧力の時間変化との関係に基づいて質量閾値を補正し、質量と補正した質量閾値とを比較した比較結果、及び、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、圧力と車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出することができる。また、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて質量閾値を補正することができる。圧力と圧力の時間変化との関係は、衝突対象の硬さに依存して変化する。そのため、圧力と圧力の時間変化の関係に基づいて質量閾値を補正することで、衝突対象の硬さの違いによる影響を抑えることができる。しかも、質量と補正した質量閾値とを比較した比較結果と、圧力と圧力の時間変化との関係に基づいて判定するため、質量と補正した質量閾値とを比較した比較結果のみに基づいて判定する場合に比べ、判定の精度を向上させることができる。
請求項11に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項10に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、圧力の最大値と、圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて質量閾値を補正するとともに、衝突対象が歩行者か否かを判定することを特徴とする。この構成によれば、圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて判定することができる。圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きは、衝突対象の硬さに依存して変化する。そのため、衝突対象の硬さに基づいて確実に判定することができる。
請求項12に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項11に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、所定硬さの衝突対象における圧力の最大値と、圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて質量閾値を補正するとともに、衝突対象が歩行者か否かを判定することを特徴とする。この構成によれば、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて判定することができる。基準傾きは、所定硬さの衝突対象に対応する傾きである。そのため、基準傾きに対する傾きの比率は、衝突した衝突対象の硬さを示すこととなる。従って、衝突対象の硬さに基づいてより確実に判定することができる。
請求項13に記載の歩行者衝突検出装置は、請求項3、6、9及び12に記載の歩行者衝突検出装置において、判定手段は、車両の速度に基づいて基準傾きを補正することを特徴とする。この構成によれば、車両の速度に基づいて基準傾きを補正することができる。圧力の最大値に対する圧力の時間変化の最大値の傾きは、図10に示すように、衝突対象の硬さだけでなく、衝突時の車両の速度にも依存して変化する。具体的には、衝突時の車両の速度が速くなるに従って増加する。そのため、車両の速度に基づいて基準傾きを補正することで、衝突時の車両の速度の違いによる影響を抑えることができる。
なお、ここでいう傾き及び基準傾きは、圧力の最大値に対する圧力の時間変化の最大値の傾きであってもよいし、圧力の時間変化の最大値に対する圧力の最大値の傾きであってもよい。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る歩行者衝突検出装置をバンパーに衝突した歩行者を保護するためのエアバッグ装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照してエアバッグ装置の構成について説明する。ここで、図1は、第1実施形態におけるエアバッグ装置のブロック図である。図2は、エアバッグ装置の模式的配置図である。図3は、バンパー周辺の断面図である。
図1及び図2に示すように、エアバッグ装置1は、バンパーに衝突した歩行者を保護する装置である。エアバッグ装置1は、歩行者衝突検出装置2と、歩行者保護装置3とから構成されている。
歩行者衝突検出装置2は、バンパー4への歩行者の衝突を検出する装置である。歩行者衝突検出装置2は、バンパーセンサ20と、車速センサ21と、コントローラ22(判定手段)とから構成されている。
バンパーセンサ20は、バンパー4に加わる圧力を検出するセンサである。ところで、バンパー4は、図2及び図3に示すように、バンパーカバー40と、略角筒状のバンパーアブソーバ41とから構成されている。車両のフレームを構成するサイドメンバー42、43の前方端部には、バンパーリインホースメント44が固定されている。バンパーカバー40は、バンパーアブソーバ41とほぼ接触する位置に、フェンダー等の車両ボデーに固定されている。バンパーセンサ20は、バンパーアブソーバ41のバンパーリインホースメント44側の内周面に配設され、コントローラ22に接続されている。
車速センサ21は、車両の速度を検出するセンサである。車速センサ21は、フロントタイヤ近傍に配設され、コントローラ22に接続されている。
コントローラ22は、バンパーセンサ20及び車速センサ21の出力に基づいて、車両に衝突した対象物が歩行者であるか否かを判定するマイクロコンピュータを備えた装置である。また、衝突した対象物が歩行者であると判定した場合、歩行者保護装置3を起動するための起動信号を出力する装置でもある。コントローラ22は、車両の中央部に配設されている。
歩行者保護装置3は、フロントウインドウの前方に展開され、バンパー4に衝突した歩行者を保護する装置である。歩行者保護装置3は、フロントピラー周辺に配設され、コントローラ22に接続されている。
次に、図2、図4〜図6を参照してエアバッグ装置の動作について説明する。ここで、図4は、歩行者衝突検出装置の動作に関するフローチャートである。図5は、衝突対象の硬さの違いに対する有効質量最大値と有効質量変化最大値との関係を示すグラフである。図6は、衝突時の車両の速度の違いに対する有効質量最大値と有効質量変化最大値との関係を示すグラフである。
図2において、エアバッグ装置1に電源が供給されると、歩行者衝突検出装置2及び歩行者保護装置3が作動を開始する。
図4に示すように、コントローラ22は、内部に設定されている各種変数を初期化する(ステップS100)。具体的には、車速センサ出力V、バンパーセンサ出力P(t)、有効質量M(t)、有効質量変化M’(t)、有効質量最大値Mmax、有効質量変化最大値M’max、基準傾きK0、傾きK1及び補正係数αを初期化する。
その後、コントローラ22は、車速センサ21の出力を読み込み、車速センサ出力Vに設定する(ステップS101)。そして、設定した車速センサ出力Vが、予め設定されている歩行者判定車速最小値Vmin以上、かつ、歩行者判定車速最大値Vmax以下であるか否かを判定する(ステップS102)。ここで、歩行者判定車速最小値Vmin及び歩行者保護車速最大値Vmaxは、歩行者に衝突したか否かを判定する車速範囲を規定するものである。ところで、衝突時の車両の速度が遅い場合、歩行者に加わる衝撃も小さく、歩行者保護装置3を起動させ必要が低い。また、このような条件で歩行者保護装置3を起動させると、かえって車両の操作に支障をきたす場合がある。一方、衝突時の車両の速度が早い場合、歩行者が飛ばされる可能性が高く、歩行者保護装置3では保護できない。そこで、このような条件を考慮し、歩行者判定車速最小値Vminは、歩行者保護装置3を起動させる車速最小値に設定されている。また、歩行者判定車速最大値Vmaxは、歩行者保護装置3を起動させる車速最大値に設定されている。
ステップS102において、車速センサ出力Vが歩行者判定車速最小値Vmin未満、又は、歩行者判定車速最大値Vmaxを越えるときには、ステップS101に戻る。これに対し、ステップS102において、車速センサ出力Vが歩行者判定車速最小値Vmin以上、かつ、歩行者判定車速最大値Vmax以下のとき、コントローラ22は、バンパーセンサ20の出力を読み込み、バンパーセンサ出力P(t)に設定する(ステップS103)。
その後、コントローラ22は、バンパーセンサ出力P(t)と車速センサ出力Vとから数1に基づいて、バンパー4に衝突した対象物の質量に相当する有効質量を算出し、有効質量M(t)に設定する(ステップS104)。
Figure 2009012614
ところで、衝突によってバンパー4に加わる圧力は、衝突エネルギーに依存する。近似的には、衝突エネルギーに比例すると考えることができる。ここで、車両側を基準に考えると、衝突エネルギーは、衝突した対象物の運動エネルギーであり、その質量と、衝突時の速度の2乗とに比例する。バンパー4に加わる圧力は、バンパーセンサ出力P(t)であり、衝突時の車両の速度は車速センサ出力Vである。従って、数1に示すように、バンパーセンサ出力P(t)と車速センサ出力Vとに基づいて有効質量M(t)を算出することができる。
その後、コントローラ22は、算出した有効質量M(t)から数2に基づいて、有効質量の時間変化である有効質量変化を算出し、有効質量変化M’(t)に設定する(S105)。
Figure 2009012614
そして、コントローラ22は、設定した有効質量変化M’(t)が、有効質量変化最大値M’max以上か否かを判定する(ステップS106)。
ステップS106において、有効質量変化M’(t)が有効質量変化最大値M’max以上のとき、コントローラ22は、有効質量変化M’(t)の値を有効質量変化最大値M’maxに代入して更新する(ステップS107)。これに対し、ステップS106において、有効質量変化M’(t)が有効質量変化最大値M’max未満のとき、又は、ステップS107において、有効質量変化最大値M’maxが更新されたとき、コントローラ22は、設定した有効質量M(t)が、有効質量最大値Mmax以上か否かを判定する(ステップS108)。
ステップS108において、有効質量M(t)が有効質量最大値Mmax以上のとき、コントローラ22は、有効質量M(t)の値を有効質量最大値Mmaxに代入して更新する(ステップS109)。これに対し、ステップS108において、有効質量M(t)が有効質量最大値Mmax未満のとき、又は、ステップS109において、有効質量最大値Mmaxが更新されたとき、コントローラ22は、設定した有効質量M(t)が、有効質量最大値Mmaxの80%以下あるか否かを判定する(ステップS110)。
ステップS110において、有効質量M(t)が有効質量最大値Mmaxの80%を超えるときは、ステップS101に戻る。これに対し、ステップS110において、有効質量M(t)が有効質量最大値Mmaxの80%以下のとき、コントローラ22は、有効質量最大値Mmaxと有効質量変化最大値M’maxから数3に基づいて、有効質量最大値Mmaxに対する有効質量変化最大値M’maxの比率である傾きを算出し、傾きK1に設定する(ステップS111)。
Figure 2009012614
ところで、衝突時にバンパー4に加わる圧力と、圧力変化との関係は、衝突した対象物の硬さに依存して変化する。具体的には、圧力最大値に対する圧力変化最大値の傾きが、衝突した対象物の硬さに依存して変化する。より具体的には、衝突した対象物の硬さが硬くなるに従って増加する。ここで、有効質量M(t)は、数1に示すように、バンパーセンサ出力P(t)に比例するものとして近似的に算出される。そのため、有効質量M(t)と、有効質量変化M’(t)との関係は、バンパー4に加わる圧力と、圧力変化との関係と同一となる。従って、有効質量最大値Mmaxに対する有効質量変化最大値M’maxの傾きも、図5に示すように、衝突した対象物の硬さが硬くなるに従って増加することとなる。
その後、コントローラ22は、車速センサ出力Vに基づいて、予め設定されているテーブルT0から有効質量最大値Mmaxに対する有効質量変化最大値M’maxの傾きを読み出し、基準傾きK0に設定する(ステップS112)。ここで、テーブルT0は、所定硬さの基準対象物が衝突した場合における、有効質量最大値Mmaxに対する有効質量変化最大値M’maxの傾きが、車両の速度毎に記憶されているものである。ところで、有効質量最大値Mmaxに対する有効質量変化最大値M’maxの傾きは、図6に示すように、衝突時の車両の速度に依存して変化する。具体的には、衝突時の車両の速度が速くなるに従って増加する。コントローラ22は、記憶されている傾きの中から、車速センサ出力Vに対応する傾きを読み出し、基準傾きK0に設定する。これにより、車両の速度に基づいて補正された、所定硬さの基準対象物に対応する傾きが、基準傾きK0として設定されることとなる。
そして、コントローラ22は、基準傾きK0及び傾きK1に基づいて、予め設定されているテーブルT1から有効質量最大値Mmaxを補正するための補正係数を読み出し、補正係数αに設定する(ステップS113)。ここで、テーブルT1は、有効質量最大値Mmaxを補正するための補正係数が、基準傾きK0に対する傾きK1の比率K1/K0毎に記憶されているものである。ところで、基準傾きK0は、車両の速度に基づいて補正された、所定硬さの基準対象物に対応する傾きである。そのため、基準傾きK0に対する傾きのK1の比率K1/K0は、衝突した対象物の硬さを示すこととなる。コントローラ22は、記憶している補正係数の中から、比率K1/K0に対応する補正係数を読み出し、補正係数αに設定する。これにより、衝突した対象物の硬さに対応する補正係数が、補正係数αとして設定されることとなる。例えば、比率K1/K0が1未満のとき、つまり、衝突した対象物の硬さが基準対象物の硬さより柔らかいとき、有効質量最大値Mmaxが小さくなることから、有効質量最大値Mmaxを大きく補正するような補正係数が設定されることとなる。
その後、コントローラ22は、有効質量最大値Mmaxに補正係数αを掛け、有効質量閾値Mth以上か否かを判定する(ステップS114)。ここで、有効質量閾値Mthは、衝突した対象物が歩行者であるか否かを判定するための有効質量の閾値を規定するものである。有効質量閾値Mthは、歩行者の有効質量と他の対象物の有効質量とを区別できる値に設定されている。
ステップS114において、補正された有効質量最大値αMmaxが有効質量閾値以上のとき、コントローラ22は、車両が歩行者に衝突したと判定し、歩行者保護装置3を起動するための起動信号を出力する。コントローラ22が起動信号を出力すると、歩行者保護装置3が展開し、衝突した歩行者を保護する。これに対し、ステップS114において、補正された有効質量最大値αMmaxが有効質量閾値Mth未満のとき、コントローラ22は、衝突した対象物が歩行者でないと判定する。このとき、起動信号は出力されない。
最後に、効果について説明する。第1実施形態の歩行者衝突検出装置2によれば、バンパー4に加わる圧力と車両の速度に基づいて衝突した対象物の有効質量を算出することができる。また、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて有効質量最大値を補正することができる。前述したように、基準傾きは、所定硬さの基準対象物に対応する傾きである。そのため、基準傾きに対する傾きの比率は、衝突した対象物の硬さを示すこととなる。従って、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて有効質量最大値を補正することで、衝突した対象物の硬さの影響を抑えることができる。これにより、衝突した対象物の硬さの違いに影響されることなく、圧力と車両の速度に基づいて衝突した対象物が歩行者であるか否かを精度よく判定することができる。
また、第1実施形態の歩行者衝突検出装置2によれば、テーブルT0により、車両の速度に基づいて基準傾きを補正することができる。有効質量最大値に対する有効質量変化最大値の傾きは、図6に示すように、衝突した対象物の硬さだけでなく、衝突時の車度にも依存して変化する。具体的には、衝突時の車両の速度が速くなるに従って増加する。そのため、車両の速度に基づいて基準傾きを補正することで、衝突時の車両の速度の違いによる影響を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のエアバッグ装置について説明する。第2実施形態のエアバッグ装置は、第1実施形態のエアバッグ装置に対して、構成は同一で、処理の一部のみを変更したものである。具体的には、第1実施形態のエアバッグ装置が、有効質量に基づいて判定していたのに対して、有効質量と傾き、つまり、有効質量と硬さに基づいて判定するようにしたものである。
まず、図7を参照してエアバッグ装置の動作について説明する。ここで、図7は、第2実施形態における歩行者衝突検出装置の動作に関するフローチャートである。ここでは、第1実施形態のエアバッグ装置との相違部分である判定処理についてのみ説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。なお、前述した実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明する。
図7において、ステップS200〜ステップS213までは、第1実施形態におけるステップS100〜ステップS113と同一であるため説明を省略する。
図7に示すように、コントローラ22は、有効質量最大値Mmaxに補正係数αを掛け、有効質量閾値Mth以上か否かを判定する(S214)。ここで、有効質量閾値Mthは、歩行者の有効質量と他の対象物の有効質量とを区別できる値に設定されている。
ステップS214において、補正された有効質量最大値αMmaxが有効質量閾値Mth以上のとき、コントローラ22は、比率K1/K0が、予め設定されている比率閾値最小値Kth1以上、かつ、比率閾値最大値Kth2以下であるか否かを判定する(S215)。ここで、比率閾値最小値Kth1及び比率閾値最大値Kth2は、衝突した対象物が歩行者であるか否かを判定するための比率の閾値を規定するものである。前述したように、比率K1/K0が衝突した対象物の硬さを示すものであるため、比率閾値最小値Kth1及び比率閾値最大値Kth2も、衝突した対象物が歩行者であるか否かを判定するための硬さに相当する閾値を規定するものである。比率閾値最小値Kth1は、歩行者の硬さと他の対象物の硬さとを区別できる最小値に設定されている。比率閾値最大値Kth2は、歩行者の硬さと他の対象物の硬さとを区別できる最大値に設定されている。
ステップS215において、比率K1/K0が比率閾値最小値Kth1以上、かつ、比率閾値最大値Kth2以下のとき、コントローラ22は、衝突した対象物が歩行者であると判定し、歩行者保護装置3を起動するための起動信号を出力する。コントローラ22が起動信号を出力すると、歩行者保護装置3が展開し、衝突した歩行者を保護する。これに対し、ステップS214において、補正された有効質量最大値αMmaxが有効質量閾値Mth未満のとき、又は、ステップS215において、比率K1/K0が比率閾値最小値Kth1未満、又は、比率閾値最大値Kth2を越えるとき、コントローラ22は、衝突した対象物が歩行者でないと判定する。このとき、起動信号は出力されない。
最後に、効果について説明する。第2実施形態の歩行者衝突検出装置2によれば、バンパー4の圧力と車両の速度に基づいて衝突した対象物の有効質量を算出することができる。また、基準傾きと傾きの比率に基づいて有効質量最大値を補正することができる。前述したように、基準傾きに対する傾きの比率は、衝突した対象物の硬さを示す。そのため、基準傾きと傾きの比率に基づいて有効質量最大値を補正することで、衝突した対象物の硬さの違いによる影響を抑えることができる。しかも、補正した有効質量最大値と、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて判定するため、補正した有効質量最大値のみに基づいて判定する場合に比べ、判定の精度を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のエアバッグ装置について説明する。第3実施形態のエアバッグ装置は、第1実施形態のエアバッグ装置に対して、構成は同一で、処理の一部のみを変更したものである。具体的には、第1実施形態のエアバッグ装置が、有効質量を補正した上で判定していたのに対して、質量閾値を補正して判定するようにしたものである。
まず、図8を参照してエアバッグ装置の動作について説明する。ここで、図8は、第3実施形態における歩行者衝突検出装置の動作に関するフローチャートである。ここでは、第1実施形態のエアバッグ装置との相違部分である判定処理についてのみ説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。なお、前述した実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明する。
図8に示すように、コントローラ22は、内部に設定されている各種変数を初期化する(ステップS300)。具体的には、車速センサ出力V、バンパーセンサ出力P(t)、有効質量M(t)、有効質量変化M’(t)、有効質量最大値Mmax、有効質量変化最大値M’max、基準傾きK0、傾きK1及び補正係数βを初期化する。
その後のステップS301〜ステップS312までは、第1実施形態におけるステップS101〜ステップS112と同一であるため説明を省略する。
コントローラ22は、基準傾きK0及び傾きK1に基づいて、予め設定されているテーブルT2から有効質量閾値Mthを補正するための補正係数を読み出し、補正係数βに設定する(ステップS313)。ここで、テーブルT2は、有効質量閾値Mthを補正するための補正係数が、基準傾きK0に対する傾きK1の比率K1/K0毎に記憶されているものである。ところで、前述したように、基準傾きK0に対する傾きのK1の比率K1/K0は、衝突した対象物の硬さを示す。コントローラ22は、記憶している補正係数の中から、比率K1/K0に対応する補正係数を読み出し、補正係数βに設定する。これにより、衝突した対象物の硬さに対応する補正係数が、補正係数βとして設定されることとなる。例えば、比率K1/K0が1未満のとき、つまり、衝突した対象物の硬さが基準対象物の硬さより柔らかいとき、有効質量最大値Mmaxが小さくなることから、有効質量閾値Mthを小さく補正するような補正係数が設定されることとなる。
その後コントローラ22は、有効質量閾値Mthに補正係数βを掛け、有効質量最大値Mmaxが、補正した有効質量閾値βMth以上か否かを判定する(ステップS314)。ここで、有効質量閾値Mthは、衝突した対象物が歩行者であるか否かを判定するための有効質量の閾値を規定するものである。有効質量閾値Mthは、歩行者の有効質量と他の対象物の有効質量とを区別できる値に設定されている。
ステップS314において、有効質量最大値Mmaxが補正された有効質量閾値βMth以上のとき、コントローラ22は、衝突した対象物が歩行者であると判定し、歩行者保護装置3を起動するための起動信号を出力する。コントローラ22が起動信号を出力すると、歩行者保護装置3が展開し、衝突した歩行者を保護する。これに対し、ステップS314において、有効質量最大値Mmaxが補正された有効質量閾値βMth未満のとき、コントローラ22は、衝突した対象物が歩行者でないと判定する。このとき、起動信号は出力されない。
最後に、効果について説明する。第3実施形態の歩行者衝突検出装置2によれば、バンパー4に加わる圧力と車両の速度に基づいて衝突した対象物の有効質量を算出することができる。また、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて有効質量閾値を補正することができる。基準傾きは、所定硬さの基準対象物に対応する傾きである。そのため、基準傾きに対する傾きの比率は、衝突した対象物の硬さを示すこととなる。従って、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて有効質量閾値を補正することで、衝突した対象物の硬さの影響を抑えることができる。これにより、圧力と車両の速度に基づいて、衝突した対象物の硬さの違いに影響されることなく衝突した対象物が歩行者であるか否かを精度よく判定することができる。
なお、第3実施形態では、有効質量最大値と補正した有効質量閾値に基づいて衝突した対象物が歩行者か否かを判定している例を挙げているが、これに限られるものではない。この場合においても、第2実施形態と同様に、基準傾きに対する傾きの比率に基づいて
判定するようにしてもよい。第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第1〜第3実施形態では、テーブルT0〜T2を用いた例を挙げているが、これに限られるものではない。計算式を用い、その都度必要とされる値を算出するようにしてもよい。
第1実施形態におけるエアバッグ装置のブロック図である。 エアバッグ装置の模式的配置図である。 バンパー周辺の断面図である。 歩行者衝突検出装置の動作に関するフローチャートである。 衝突対象の硬さの違いに対する有効質量最大値と有効質量変化最大値との関係を示すグラフである。 衝突時の車両の速度の違いに対する有効質量最大値と有効質量変化最大値との関係を示すグラフである。 第2実施形態における歩行者衝突検出装置の動作に関するフローチャートである。 第3実施形態における歩行者衝突検出装置の動作に関するフローチャートである。 衝突対象の硬さの違いに対するバンパーセンサの圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値との関係を示すグラフである。 衝突時の車両の速度の違いに対するに対するバンパーセンサの圧力の最大値と圧力の時間変化の最大値との関係を示すグラフである。
符号の説明
1・・・エアバッグ装置、2・・・歩行者衝突検出装置、20・・・バンパーセンサ、21・・・車速センサ、22・・・コントローラ(判定手段)、3・・・歩行者保護装置、4・・・バンパー、40・・・バンパーカバー、41・・・バンパーアブソーバ、42、43・・・サイドメンバー、44・・・バンパーリインホースメント

Claims (13)

  1. バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、前記バンパーセンサ及び前記車速センサの検出した前記圧力及び前記車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、前記バンパーセンサの検出した前記圧力と、前記圧力に基づいて算出した前記圧力の時間変化との関係に基づいて前記質量を補正し、前記補正した質量に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする歩行者衝突検出装置。
  2. 前記判定手段は、前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて前記質量を補正することを特徴とする請求項1に記載の歩行者衝突検出装置。
  3. 前記判定手段は、所定硬さの衝突対象における前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、前記基準傾きに対する前記傾きの比率に基づいて前記質量を補正することを特徴とする請求項2に記載の歩行者衝突検出装置。
  4. バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、前記バンパーセンサ及び前記車速センサの検出した前記圧力及び前記車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、前記バンパーセンサの検出した前記圧力と、前記圧力に基づいて算出した前記圧力の時間変化との関係に基づいて前記質量を補正し、前記補正した質量、及び、前記圧力と前記圧力の時間変化との関係に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする歩行者衝突検出装置。
  5. 前記判定手段は、前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて前記質量を補正するとともに、衝突対象が歩行者である否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の歩行者衝突検出装置。
  6. 前記判定手段は、所定硬さの衝突対象における前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、前記基準傾きに対する前記傾きの比率に基づいて前記質量を補正するとともに、衝突対象が歩行者であるか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の歩行者衝突検出装置。
  7. バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、前記バンパーセンサ及び前記車速センサの検出した前記圧力及び前記車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、前記バンパーセンサの検出した前記圧力と、前記圧力に基づいて算出した前記圧力の時間変化との関係に基づいて質量閾値を補正し、前記質量と前記補正した質量閾値とを比較した比較結果に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする歩行者衝突検出装置。
  8. 前記判定手段は、前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて前記質量閾値を補正することを特徴とする請求項7に記載の歩行者衝突検出装置。
  9. 前記判定手段は、所定硬さの衝突対象における前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、前記基準傾きに対する前記傾きの比率に基づいて前記質量閾値を補正することを特徴とする請求項8に記載の歩行者衝突検出装置。
  10. バンパーに加わる圧力を検出するバンパーセンサと、車両の速度を検出する車速センサと、前記バンパーセンサ及び前記車速センサの検出した前記圧力及び前記車両の速度に基づいて衝突対象の質量を算出するとともに、前記バンパーセンサの検出した前記圧力と、前記圧力に基づいて算出した前記圧力の時間変化との関係に基づいて質量閾値を補正し、前記質量と前記補正した質量閾値とを比較した比較結果、及び、前記圧力と前記圧力の時間変化との関係に基づいて衝突対象が歩行者であるか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする歩行者衝突検出装置。
  11. 前記判定手段は、前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる傾きに基づいて前記質量閾値を補正するとともに、衝突対象が歩行者か否かを判定することを特徴とする請求項10に記載の歩行者衝突検出装置。
  12. 前記判定手段は、所定硬さの衝突対象における前記圧力の最大値と前記圧力の時間変化の最大値とによって定まる基準傾きを有し、前記基準傾きに対する前記傾きの比率に基づいて前記質量閾値を補正するとともに、衝突対象が歩行者か否かを判定することを特徴とする請求項11に記載の歩行者衝突検出装置。
  13. 前記判定手段は、前記車両の速度に基づいて前記基準傾きを補正することを特徴とする請求項3、6、9及び12に記載の歩行者衝突検出装置。
JP2007176622A 2007-07-04 2007-07-04 歩行者衝突検出装置 Expired - Fee Related JP4678014B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176622A JP4678014B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 歩行者衝突検出装置
DE102008025466.5A DE102008025466B4 (de) 2007-07-04 2008-05-28 Vorrichtung und Verfahren zum Detektieren einer Fußgängerkollision

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176622A JP4678014B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 歩行者衝突検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009012614A true JP2009012614A (ja) 2009-01-22
JP4678014B2 JP4678014B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=40092687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007176622A Expired - Fee Related JP4678014B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 歩行者衝突検出装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4678014B2 (ja)
DE (1) DE102008025466B4 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012108051A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 トヨタ自動車株式会社 衝突検知装置及び乗員保護システム
JP2015093658A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 トヨタ自動車株式会社 歩行者保護デバイスの制御装置
CN104875703A (zh) * 2015-06-06 2015-09-02 刘新峰 汽车保险杠碰撞电子缓冲气囊

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010031599A1 (de) 2010-07-21 2012-01-26 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zur Überwachung einer Fußgängererfassungsvorrichtung für ein Fahrzeug

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310095A (ja) * 1998-02-24 1999-11-09 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用衝突判別装置
JP2000326808A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用衝突判別装置
JP2002127867A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Honda Motor Co Ltd 車両用障害物推定装置
JP2005156528A (ja) * 2003-10-29 2005-06-16 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
JP2005289227A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の衝突物判定装置
JP2007118831A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置及び歩行者保護装置作動システム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4539281B2 (ja) 2004-10-22 2010-09-08 株式会社デンソー 車両用障害物判別装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310095A (ja) * 1998-02-24 1999-11-09 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用衝突判別装置
JP2000326808A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用衝突判別装置
JP2002127867A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Honda Motor Co Ltd 車両用障害物推定装置
JP2005156528A (ja) * 2003-10-29 2005-06-16 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
JP2005289227A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の衝突物判定装置
JP2007118831A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置及び歩行者保護装置作動システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012108051A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 トヨタ自動車株式会社 衝突検知装置及び乗員保護システム
US8733791B2 (en) 2011-02-10 2014-05-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Collision sensing device and occupant protecting system
JP2015093658A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 トヨタ自動車株式会社 歩行者保護デバイスの制御装置
CN104875703A (zh) * 2015-06-06 2015-09-02 刘新峰 汽车保险杠碰撞电子缓冲气囊

Also Published As

Publication number Publication date
DE102008025466B4 (de) 2015-06-18
DE102008025466A1 (de) 2009-01-08
JP4678014B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5077639B2 (ja) 歩行者衝突検出装置及び歩行者保護システム
JP4688849B2 (ja) 衝突検出装置
ES2369927T3 (es) Procedimiento y dispositivo para la activación de al menos un medio de retención, en particular un tensor de cinturón reversible, de un automóvil.
EP3403887B1 (en) Collision detection device for vehicle
US7823683B2 (en) Vehicular collision detection apparatus
JP4678014B2 (ja) 歩行者衝突検出装置
EP1792791B1 (en) Collision detection apparatus
KR20170095738A (ko) 승원 보호 장치의 기동 제어 장치
US20110265577A1 (en) Pressure sensor
JP2009001075A (ja) 車両用衝突検知装置
JP4662137B2 (ja) 車両の衝突判定方法
US8924088B2 (en) Collision detection apparatus, collision determination method, and activation control apparatus for occupant protection apparatus
JP2009234427A (ja) 車両用衝突検知装置
JP5488932B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP5447984B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP2009196463A (ja) 歩行者衝突検知装置及び歩行者保護システム
JP2007118831A (ja) 車両用衝突物体判別装置及び歩行者保護装置作動システム
JP4075721B2 (ja) 車両の衝突保護装置
JP5003636B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP2009208642A (ja) 車両用衝突検知装置
JP4941433B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP2012176688A (ja) 被衝突体保護装置
JP2009214716A (ja) 車両用衝突検知装置
JP2011137743A (ja) 衝突検出装置
JP5468043B2 (ja) 衝突判定装置、衝突保護装置、車両及び衝突判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4678014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees