JP2009011753A - 血糖値測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、赤外線の利用効率を高くできるようにする。
【解決手段】 制御部31は、スイッチ4の操作によって測定時刻が設定された場合には、時計部32からの割り込みに応じて赤外線発光部33に駆動信号を与えて、発光素子12から発光された赤外線が対象部位である手首の表面に照射させて、手首内の人体成分である血液のグルコースによって反射された赤外線を、発光素子12の周囲に形成された受光素子13で受光して、受光素子13から発生される受光信号に基づいて、血液のグルコース濃度を検出し、その検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する。
【選択図】 図7
【解決手段】 制御部31は、スイッチ4の操作によって測定時刻が設定された場合には、時計部32からの割り込みに応じて赤外線発光部33に駆動信号を与えて、発光素子12から発光された赤外線が対象部位である手首の表面に照射させて、手首内の人体成分である血液のグルコースによって反射された赤外線を、発光素子12の周囲に形成された受光素子13で受光して、受光素子13から発生される受光信号に基づいて、血液のグルコース濃度を検出し、その検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、血糖値測定装置に関し、特に、可搬型の血糖値測定装置に関するものである。
生活習慣病である糖尿病患者は年々増加の傾向にあり、厚生労働省の2002年の調査では、国内の糖尿病患者は約740万人にも達しており、その中の約半数が治療中であると言われている。血糖値が高ければ薬によって血糖値を下げる治療がなされる。一方、薬の影響で低血糖になると極めて危険であるので、飴などを食べて血糖値を上げることが行われている。このため、糖尿病の治療においては、注射針によって患者から血液を採取してその血糖値を測定することが行われている。当然のことながら採血の際には患者に苦痛を与える上、採血後の感染のおそれもある。
そこで、注射針によって患者から血液を採取することなく血糖値を測定する非侵襲的手段による研究が従来行われてきた。
例えば、ある提案による生体反応の計測方法及び生体反応の計測システムにおいては、利用者が検出のための指を挿入したことを感知すると、光源からの近赤外線を指の測定部位に照射し、測定部位から反射した特定の波長の近赤外線を吸収強度検出器で検出して、その吸収スペクトルを電気信号に変換するようになっている。(特許文献1参照)
また、ある提案によるグルコース濃度測定のための分光測定用データ取り込み装置においては、発光部から発光された近赤外線を測定部位である指に斜めに照射し、測定部位によって斜めに反射した近赤外線を受光部で検出するようになっている。(特許文献2参照)
また、ある提案による携帯型健康管理装置においては、携帯電話のセンシングユニットに並行に設けられた発光素子及び受光素子を用いて、発光素子から発光された近赤外線を測定部位である指に照射して、その反射光を受光素子で受光するようになっている。(特許文献3参照)
特開2003−038463号公報
特開2004−198160号公報
特開2006−026210号公報
例えば、ある提案による生体反応の計測方法及び生体反応の計測システムにおいては、利用者が検出のための指を挿入したことを感知すると、光源からの近赤外線を指の測定部位に照射し、測定部位から反射した特定の波長の近赤外線を吸収強度検出器で検出して、その吸収スペクトルを電気信号に変換するようになっている。(特許文献1参照)
また、ある提案によるグルコース濃度測定のための分光測定用データ取り込み装置においては、発光部から発光された近赤外線を測定部位である指に斜めに照射し、測定部位によって斜めに反射した近赤外線を受光部で検出するようになっている。(特許文献2参照)
また、ある提案による携帯型健康管理装置においては、携帯電話のセンシングユニットに並行に設けられた発光素子及び受光素子を用いて、発光素子から発光された近赤外線を測定部位である指に照射して、その反射光を受光素子で受光するようになっている。(特許文献3参照)
しかしながら、上記各特許文献においては、測定部位に照射する近赤外線と測定部位で反射した近赤外線の光軸を略90度に設定する必要があるため、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整が困難である上、発光する近赤外線の光量に対して受光する近赤外線の光量が少なくなるので、近赤外線の利用効率が低下するという問題がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率を高くできる血糖値測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率を高くできる血糖値測定装置を提供することを目的とする。
本発明の血糖値測定装置は、第1実施形態においては、図1、図2、図7に代表的に示されているように、腕時計の本体2の1の面に設けられた表示部3と、本体2の内部に設けられて駆動信号に応じて表示部3の面とは反対の面7に形成された窓8を通して近赤外線を発光する発光素子12を有する赤外線発光部33と、発光素子12の周囲に形成された受光素子13を有し、窓8を通して入射する近赤外線を受光して受光信号を発生する赤外線受光部34と、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶するメモリ35(記憶手段)と、赤外線発光部33に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光した受光素子13を介して赤外線受光部34から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する制御部31(制御手段)と、を備えている。
この場合において、本体2の外側に設けられたスイッチ4及び本体2の内部に設けられた時計部32をさらに備え、制御部31は、スイッチ4の操作によって測定時刻が設定された場合には、時計部32の現在時刻が設定時刻に達したときに、赤外線発光部33に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光した受光素子13を介して赤外線受光部34から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出する。
この場合において、本体2の外側に設けられたスイッチ4及び本体2の内部に設けられた時計部32をさらに備え、制御部31は、スイッチ4の操作によって測定時刻が設定された場合には、時計部32の現在時刻が設定時刻に達したときに、赤外線発光部33に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光した受光素子13を介して赤外線受光部34から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出する。
本発明の血糖値測定装置は、第2実施形態においては、図に代表的に示されているように、
本発明の血糖値測定装置によれば、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率を高くできるという効果が得られる。
以下、本発明による血糖値測定装置の第1の実施形態及び第2の実施形態について、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における腕時計型の血糖値測定装置1の外観を示す斜視図である。図1において、本体2の上面にはLCD(液晶表示デバイス)その他の表示デバイスからなる表示部3及びスイッチ4が設けられている。本体2は、ベルト5及び止め部材6によって使用者の手首(図示せず)に装着される。
図1は、本発明の第1の実施形態における腕時計型の血糖値測定装置1の外観を示す斜視図である。図1において、本体2の上面にはLCD(液晶表示デバイス)その他の表示デバイスからなる表示部3及びスイッチ4が設けられている。本体2は、ベルト5及び止め部材6によって使用者の手首(図示せず)に装着される。
図2は、図1の本体2を拡大した図であり、図2(A)は図1の表示部3の表面とは反対の裏面7すなわち使用者の手首に接触する面を示す平面図、図2(B)は本体2の側面図である。図2(A)において、裏面7の所定箇所にはガラス又は透明樹脂の窓8が形成されている。したがって、この腕時計型の血糖値測定装置1を使用者の手首に装着した場合には、窓8が手首の表面に接することになる。
図3は、本体2の内部に設けられた赤外線デバイス9の構造を示す図であり、図3(A)はその拡大断面図である。図3(A)に示すように、本体2の内部において、赤外線デバイス9は裏面7の窓8に対応する位置に設けられている。窓8は、約1300nmの近赤外線を透過する干渉フィルタで構成されている。あるいは、表面が干渉フィルタでコーティングされている。赤外線デバイス9の密封されたケース10の内部には、セラミック等からなる基板11の面に発光素子12及び受光素子13が一体に形成されている。図3(B)は、発光素子12及び受光素子13の配置を示している。図3(B)に示すように、受光素子13は発光素子12の周囲に形成されている。図3(A)において、赤外線デバイス9のケース10には凸レンズ14が設けられている。したがって、発光素子12から拡散的に発光される近赤外線(点線)は凸レンズ14によって収束されて、窓8を通って図示しない手首に照射される。照射された近赤外線の一部は、手首内の人体成分である血液のグルコースによって吸収され、残りの一部が拡散的に反射されて窓8を通って本体2に戻る。この反射された近赤外線は、凸レンズ14によって収束されて、受光素子13に入射する。この実施形態において発光素子12から発光される近赤外線の波長は、約1300mnの範囲の近赤外線である。図3(A)において、発光素子12、受光素子13、及び基板11からはリード線15、16、及び17が延びており、後述する電子回路に接続される。
図4は、手首から外した血糖値測定装置1と後述する情報機器であるパソコンとを接続するためのアダプタ18の構成を示す図である。図4において、アダプタ18には、血糖値測定装置1の本体2を収容するための凹部19が形成され、図2に示した本体2の裏面7の窓8に対応する凹部19の位置に、窓8と同じくガラス又は透明樹脂の窓20が形成されている。この窓20に対応するアダプタ18の内部には、血糖値測定装置1の発光素子12及び受光素子13にそれぞれ対応して、受光素子及び発光素子(図示せず)が設けられている。また、パソコンに接続するための光ケーブル21がアダプタ18に設けられている。図5は、アダプタ19に血糖値測定装置1の本体2を装着した状態を示す図である。また、図6は、光ケーブル21を介して血糖値測定装置1の本体2とパソコン22を接続した図である。パソコン22は、有線通信又は無線通信によってインターネット23に接続できる。図には示していないが、パソコン22はインターネット23を介して所定の医療機関と通信することができる。なお、アダプタ18内に光信号と電気信号とを相互に変換する信号変換回路、及び、USB等の汎用のインタフェース回路を設ける構成にしてもよい。この構成によれば、アダプタ18とパソコン22にUSBコネクタとを接続して、血糖値測定装置1とパソコン22との相互通信が可能となる。
図7は、実施形態における血糖値測定装置1の本体2に収容されている電子回路の構成を示す図である。図7(A)において、制御部31には、図1に示した表示部3及びスイッチ4が接続されると共に、時計部32、赤外線発光用の回路部33(以下、「赤外線発光部」という)、赤外線受光用の回路部34(以下、「赤外線受光部」という)、メモリ35が接続されている。また、図には示していないが、各部に電源を供給する電池が設けられている。時計部32は、デジタル時計用に広く使用されているデバイスである。赤外線発光部33は、制御部31からの駆動信号に応じて高周波信号を発生し、発光素子12を駆動して近赤外線を発光させる。赤外線受光部34は受光素子13から得られる受光信号をアナログ電気信号に変換し、さらにデジタル信号に変換して制御部31に入力する。メモリ35には、あらかじめ実験によって求められた平均的な成人の基準データとして、グルコース濃度のデータに対する血糖値の基準データのテーブルが記憶されている。ただし、後述するように、この記憶されたテーブルの基準データは随時更新することができる。図7(B)は制御部31の内部構成であり、CPU111、ROM112、及びRAM113を有する。CPU111は、スイッチ4の操作に応じて、ROM112に格納されているプログラムを実行して、処理するデータをワークエリアであるRAM113に一時的にストアすると共に、プログラムの実行に伴う画像を表示部3に表示しながら、この血糖値測定装置1を制御する。
次に、図8乃至図13に示す制御部31のCPU111のフローチャート、及び、図14乃至図16に示す表示部3の画面に基づいて、実施形態における血糖値測定の動作を説明する。
図8はCPU111のメインフローチャートであり、所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、通常処理を行う(ステップSA2)。通常処理においては、CPU111は、図14(A)に示す通常モードの画面を表示する。すなわち、現在の時刻、日付を表示すると共に、1つのスイッチに対応する画面の位置に、モード変更を意味する文字「M」を表示する。そして、「M」に対応するモードスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA3)。
図8はCPU111のメインフローチャートであり、所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、通常処理を行う(ステップSA2)。通常処理においては、CPU111は、図14(A)に示す通常モードの画面を表示する。すなわち、現在の時刻、日付を表示すると共に、1つのスイッチに対応する画面の位置に、モード変更を意味する文字「M」を表示する。そして、「M」に対応するモードスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSA3)。
モードスイッチがオンされたときは、CPU111は、図14(B)に示すモード選択の画面を表示する。モード選択の画面には、血糖値測定モード及びその他のモードの選択モードを表示すると共に、3つのスイッチのそれぞれに対応する画面の位置に、モード変更を意味する文字「M」、決定(エンター)を意味する文字「E」、前の画面に戻ること(リターン)を意味する文字「R」を表示する。その他のモードとしては、例えば、アラーム設定モードや時刻合わせモード等の複数の選択モードがあるが、その説明は省略する。図14(B)の画面では、血糖値測定モードが暫定的に指定されて、その表示態様が変化している。「M」に対応するモードスイッチがオンされたときは、その他のモードのいずれか1つの表示態様が変化する。
CPU111は、この画面において、「E」に対応する決定スイッチがオンされたか否か、すなわち、血糖値測定モードが選択されたか否かを判別し(ステップSA4)、血糖値測定モードが選択されたときは、血糖値メニュー画面を表示する(ステップSA5)。血糖値メニュー画面においては、図14(C)に示すように、通常測定モード、自動測定モード、データ較正モード、データ受信モード、データ送信モードの選択メニューが表示される。図14(C)においては、通常測定モードが暫定的に指定されて、その表示態様が変化している。CPU111は、この画面において、「E」に対応する決定スイッチがオンされて通常測定モードが選択されたか否かを判別し(ステップSA6)、通常測定モードが選択されたときは、通常測定処理を実行する(ステップSA7)。
図9は、通常測定処理のフローチャートである。「E」に対応するエンタースイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB1)、このスイッチがオンされたときは、CPU111は、赤外線発光部33に駆動信号を与えて発光素子12から近赤外線を発光させる発光処理を行う(ステップSB2)。図3において説明したように、発光素子12から発光された近赤外線は窓8を通って使用者の手首に照射され、その一部が血液のグルコースによって吸収され、残りの一部が再び窓8を通って受光素子13に入射する。CPU111は、入射した近赤外線が赤外線受光部34においてデジタルに変換された信号から、グルコース濃度のデータを検出する検出処理(ステップSB3)及び演算処理を行う(ステップSB4)。演算処理においては、メモリ35に記憶されているグルコース濃度に対する血糖値の基準データのテーブルを参照して、検出したグルコース濃度のデータに対する血糖値を算出する。CPU111は、その算出した血糖値を測定結果として表示部3に表示する(ステップSB5)。図14(D)は、測定結果の一例を示す画面である。CPU111は、この画面において、記憶を意味する文字「E」に対応するエンタースイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB6)、このスイッチがオンされたときは、算出した測定値をメモリ35にストアして保存する(ステップSB7)。
図8のステップSA6において通常測定モードが選択されない場合には、データ較正モードが選択されたか否かを判別する(ステップSA8)。すなわち、「M」に対応するモードスイッチの操作によって、図14(E)に示すように、データ較正モードが暫定的に指定されて、その表示態様が変化している状態で、「E」に対応するエンタースイッチがオンされたか否かを判別する。データ較正モードが選択されたときは、データ較正処理を実行する(ステップSA9)。
図10は、データ較正処理のフローチャートである。CPU111は、較正データを入力するために、較正画面を表示し(ステップSC1)、下線による文字カーソルを表示する(ステップSC2)。図14(F)は、データ較正画面の一例を示す図である。この画面には、血糖値のデータを較正するための文字入力エリアと共に、文字カーソルの移動を意味する文字「C」、入力するデータを意味する文字「D」、及び、最終的に較正する入力データの決定を意味する文字「E」が、それぞれ3つのスイッチに対応する位置に表示される。CPU111は、「C」に対応するカーソルスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSC3)、このスイッチがオンされたときは、文字カーソルの位置を次のエリアに移動する(ステップSC4)。次に、CPU111は、「D」に対応するデータスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSC5)。データスイッチがオンされる毎に、「0」から「9」までの数値がサイクリックに変化する。CPU111は、データスイッチがオンされたときは、文字カーソルに対応するエリアの数値を変化する(ステップSC6)。そして、「E」に対応する決定(エンター)スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSC7)、決定スイッチがオンされない場合には、CPU111は、ステップSC3に移行してカーソルスイッチのオンを判別するが、エンタースイッチがオンされたときは、入力された較正値をメモリ35にストアして(ステップSC8)、メモリのテーブルを較正する(ステップSC9)。
例えば、この血糖値測定装置1による測定結果が、図14(D)に示すように、血糖値が「162」、Hb(ヘモグロビン)A1cが「7.2」であるが、同時に、医療機関において、採血による検査による精度の高い装置による検査結果では、血糖値が「158」、HbA1cが「7.0」であった場合には、図14(F)に示すように、そのデータを入力してメモリ35のテーブルを較正する。すなわち、本発明による血糖値測定装置1の特徴の1つは、医療機関において精度の高い検査結果が得られるたびに、この血糖値測定装置1の測定精度が向上する学習機能を有することである。
図8のステップSA8においてデータ較正モードが選択されない場合には、自動測定モードが選択されたか否かを判別する(ステップSA10)。すなわち、「M」に対応するモードスイッチの操作によって、図15(A)に示すように、自動測定モードが暫定的に指定されて、その表示態様が変化している状態で、「E」に対応するエンタースイッチがオンされたか否かを判別する。自動測定モードが選択されたときは、自動測定処理を実行する(ステップSA11)。
図11は、自動測定処理のフローチャートである。CPU111は、時刻設定画面を表示し(ステップSD1)、文字カーソルを表示する(ステップSD2)。図15(B)及び図15(D)は、それぞれ時刻設定画面の例を示す図である。図15(B)及び図15(D)に示すように、時刻設定画面においては、測定する日付(今日、毎日、又は指定日)及び時刻を設定するエリアの他に、連続して測定するための回数及び時間間隔(インターバル)を設定するエリアがある。また、文字カーソルの移動を意味する文字「C」、入力するデータを意味する文字「D」、及び、最終的に較正する入力データの決定を意味する文字「E」が、それぞれ3つのスイッチに対応する位置に表示される。
CPU111は、「C」に対応するカーソルスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSD3)、このスイッチがオンされたときは、文字カーソルの位置を次のエリアに移動する(ステップSD4)。次に、CPU111は、「D」に対応するデータスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSD5)。データスイッチがオンされる毎に、「0」から「9」までの数値がサイクリックに変化する。CPU111は、データスイッチがオンされたときは、文字カーソルに対応するエリアの数値を変化する(ステップSD6)。そして、「E」に対応する決定(エンター)スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSD7)、決定スイッチがオンされない場合には、CPU111は、ステップSD3に移行してカーソルスイッチのオンを判別するが、エンタースイッチがオンされたときは、入力された設定時刻をメモリ35にストアする(ステップSD8)。
図15(B)に示す画面においてエンタースイッチがオンされた場合には、「毎日」「20時30分」に血糖値を1回だけ測定する単独測定になる。一方、図15(D)に示すように、日付を6月30日に指定し、連続測定のエリアに「10」が設定され、時間間隔のエリアに「2」が設定された場合には、その日付の6時00分から24時00分まで、2時間毎に血糖値を10回測定する連続測定になる。
血糖値の測定時刻が設定された後は、CPU111は、インタラプト処理を実行する。すなわち、時計部32から測定の設定時刻に達した指令があるか否かを判別し(ステップSE1)、測定の設定時刻に達したときは、図9に示した通常測定処理の場合と同様に、CPU111は、赤外線発光部33に駆動信号を与えて発光素子12から近赤外線を発光させる発光処理を行う(ステップSE2)。発光素子12から発光された近赤外線は窓8を通って使用者の手首に照射され、その一部が血液のグルコースによって吸収され、残りの一部が再び窓8を通って受光素子13に入射する。CPU111は、入射した近赤外線が赤外線受光部34においてデジタルに変換された信号から、グルコース濃度のデータを検出する検出処理(ステップSE3)及び演算処理を行う(ステップSE4)。演算処理においては、メモリ35に記憶されているグルコース濃度に対する血糖値の基準データのテーブルを参照して、検出したグルコース濃度のデータに対する血糖値を算出する。CPU111は、その算出した血糖値を測定結果として表示部3に表示して(ステップSE5)、その算出した測定値をメモリ35にストアして保存する(ステップSE6)。
図15(C)は、単独の測定結果を示す画面である。この場合には、測定結果のデータと共に、測定した日付及び時刻がメモリ35に自動的にストアされる。図15(E)は、6月30日の6時00分から24時00分まで、2時間毎に血糖値を連続して10回測定した場合の6回目の測定結果を示す画面である。この画面には、3つのスイッチの位置に対応して、1つ前の測定結果の画面を指定する文字「5」、1つ後の測定結果の画面を指定する文字「7」、及び、全ての測定結果の画面を指定する文字「T」が表示される。「T」に対応するスイッチがオンされたときは、図15(F)に示すように、測定時刻の推移に対応した血糖値のデータが一覧表示される。また、初回の測定結果の画面を指定する文字「1」、最後の回の測定結果の画面を指定する文字「10」が表示される。この場合にも、測定結果のデータと共に、測定した日付及び時刻がメモリ35に自動的にストアされる。
図8のステップSA10において自動測定モードが選択されない場合には、CPU111は、データ受信モードが選択されたか否かを判別する(ステップSA12)。すなわち、図16(A)に示すように、データ受信モードが暫定的に指定され、その表示態様が変化している状態で、「E」に対応するエンタースイッチがオンされたか否かを判別し、このスイッチがオンされたときは、CPU111は、データ受信処理を実行する(ステップSA13)。
図12は、データ受信処理のフローチャートである。CPU111は、ユーザデータ設定画面を表示し(ステップSF1)、文字カーソルを表示する(ステップSF2)。図16(B)は、ユーザデータ設定画面の一例を示す図である。図16(B)に示すように、ユーザデータ設定画面においては、ユーザの年令及び性別の設定するエリアがある。また、文字カーソルの移動を意味する文字「C」、入力するデータを意味する文字「D」、及び、最終的に設定データの決定を意味する文字「E」が、それぞれ3つのスイッチに対応する位置に表示される。先に説明したように、メモリ35には、あらかじめ実験によって求められた平均的な成人の基準データとして、グルコース濃度に対する血糖値の基準データのテーブルが記憶されている。しかしながら、医療の研究は日進月歩であるため、記憶されている基準データが修正されることもある。このため、本発明においては、図6に示したように、インターネット23に接続したパソコン22を介して、所定の医療機関との間でデータ通信を行い、その医療機関からダウンロードした最新の基準データによってメモリ35のテーブルを更新できるようになっている。
図12において、CPU111は、「C」に対応するカーソルスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSF3)、このスイッチがオンされたときは、文字カーソルの位置を次のエリアに移動する(ステップSF4)。次に、CPU111は、「D」に対応するデータスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSF5)。データスイッチがオンされる毎に、「0」から「9」までの数値がサイクリックに変化する。CPU111は、データスイッチがオンされたときは、文字カーソルに対応するエリアの数値を変化する(ステップSF6)。そして、「E」に対応する決定(エンター)スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSF7)、決定スイッチがオンされない場合には、CPU111は、ステップSF3に移行してカーソルスイッチのオンを判別するが、エンタースイッチがオンされたときは、図6のパソコン22及びインターネット23を介して、入力された設定値のデータを医療機関に送信して(ステップSF8)、図16(C)の画面に示すように、その医療機関から最新の基準データを受信する(ステップSF9)。次に、その受信した基準データに基づいてメモリ35に新たなテーブルを作成する(ステップSF10)。
図8のステップSA12においてデータ受信モードが選択されない場合には、CPU111は、データ送信モードが選択されたか否かを判別する(ステップSA14)。すなわち、図16(D)に示すように、データ送信モードが暫定的に指定され、その表示態様が変化している状態で、「E」に対応するエンタースイッチがオンされたか否かを判別し、このスイッチがオンされたときは、CPU111は、データ送信処理を実行する(ステップSA15)。現在の医療機関における糖尿病の治療では、採血による血糖値の検査を行っているが、きめ細かな治療を行うためには、長期間の間に変化する血糖値の推移が必要である。そこで、本発明においては、血糖値測定装置1によって測定した長期間の血糖値のデータをメモリ35に保存しておき、それを医療機関に送信する。
図13は、データ送信処理のフローチャートである。CPU111は、データ指定画面を表示し(ステップSG1)、文字カーソルを表示する(ステップSG2)。図16(E)は、データ指定画面の一例を示す図である。図16(E)に示すように、データ指定画面においては、送信するデータの期間を指定するエリアがある。また、文字カーソルの移動を意味する文字「C」、入力するデータを意味する文字「D」、及び、最終的に送信するデータの期間の決定を意味する文字「E」が、それぞれ3つのスイッチに対応する位置に表示される。
図13において、CPU111は、「C」に対応するカーソルスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSG3)、このスイッチがオンされたときは、文字カーソルの位置を次のエリアに移動する(ステップSG4)。次に、CPU111は、「D」に対応するデータスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップSG5)。データスイッチがオンされる毎に、「0」から「9」までの数値がサイクリックに変化する。CPU111は、データスイッチがオンされたときは、文字カーソルに対応するエリアの数値を変化する(ステップSG6)。そして、「E」に対応する決定(エンター)スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSG7)、決定スイッチがオンされない場合には、CPU111は、ステップSG3に移行してカーソルスイッチのオンを判別するが、エンタースイッチがオンされたときは、図6のパソコン22及びインターネット23を介して、図16(F)の画面に示すように、指定された期間の血糖値のデータを医療機関に送信する(ステップSG9)。
図8のステップSA4において血糖値モードが選択されなかった場合には、CPU111は、他のモードが選択されたか否かを判別し(ステップSA16)、他のモードが選択されたときは、その選択されたモード処理を行う(ステップSA17)。
以上のように、上記第1実施形態による血糖値測定装置1によれば、本体2には表示部3、スイッチ4、及び、使用者の手首に接する窓8が表示部3とは反対側の面に設けられている。また、本体2の内部には、駆動信号に応じて窓8を通して約1300nmの波長の近近赤外線を手首に照射する発光素子12、手首内の人体成分によって反射され、窓8を通して入射する近赤外線を受光する受光素子13、赤外線発光部33、赤外線受光部34、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値のデータを記憶するメモリ35、及び、制御部31を備えている。さらに、発光素子12及び受光素子13は所定の基板上に一体に形成され、発光素子12の周囲に受光素子13が配置されている。制御部31は、赤外線発光部33に駆動信号を与えて、発光素子12から発光された近赤外線を対象部位である手首の表面に照射させて、手首内の人体成分である血液のグルコースによって反射された近赤外線を受光した受光素子13から発生される受光信号に基づいて、血液のグルコース濃度を検出し、その検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する。
したがって、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率を高くできる。
したがって、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率を高くできる。
この場合においてさらに、本体2の外側にはスイッチ4が設けられ、本体2の内部には時刻を計時する時計部32が設けられている。制御部31は、スイッチ4の操作によって測定時刻が設定された場合には、時計部32の現在時刻が設定時刻に達したときに赤外線発光部33に駆動信号を与えて、発光素子12から発光された近赤外線を対象部位である手首の表面に照射させて、手首内の人体成分である血液のグルコースによって反射された近赤外線を受光した受光素子13から発生される受光信号に基づいて、血液のグルコース濃度を検出する。
したがって、あらかじめ設定された時刻に自動的に血糖値が測定されてメモリ35に記憶されるので、精神的にも物理的にも患者に負担を与えることなく、生活の中で自在且つ容易に血糖値を測定することができる。
したがって、あらかじめ設定された時刻に自動的に血糖値が測定されてメモリ35に記憶されるので、精神的にも物理的にも患者に負担を与えることなく、生活の中で自在且つ容易に血糖値を測定することができる。
また、上記第1実施形態による血糖値測定装置1によれば、制御部31は、スイッチ4の操作により最初の設定時刻、時間間隔、及び測定回数の条件が入力された場合には、時計部32の現在時刻がその条件に合致した時刻に達する毎に、赤外線発光部33に駆動信号を与えて近赤外線を発光させ、血糖値を測定してその測定データをメモリ35に記憶する。
したがって、任意の日付、時刻、回数、時間間隔を設定するだけで、ユーザが意識することなく、あらかじめ設定された複数の時刻に自動的に血糖値が測定されてメモリ35に順次記憶されるので、精神的にも物理的にも患者に負担を与えることなく、生活の中で自在且つ容易に血糖値を測定することができる。
したがって、任意の日付、時刻、回数、時間間隔を設定するだけで、ユーザが意識することなく、あらかじめ設定された複数の時刻に自動的に血糖値が測定されてメモリ35に順次記憶されるので、精神的にも物理的にも患者に負担を与えることなく、生活の中で自在且つ容易に血糖値を測定することができる。
また、上記第1実施形態による血糖値測定装置1によれば、制御部31は、発光素子12から発光される近赤外線及び受光素子13により受光される近赤外線を介して、パソコン22と通信し、インターネット23を介して医療機関から送信されるグルコース濃度に対応する血糖値の基準データをメモリ35に記憶する。
したがって、医療機関の研究によってグルコース濃度に対応する血糖値の基準データが修正された場合にでも、パソコン22及びインターネット23を介して、その修正された基準データをダウンロードして、メモリ35の基準データを更新することができる。
したがって、医療機関の研究によってグルコース濃度に対応する血糖値の基準データが修正された場合にでも、パソコン22及びインターネット23を介して、その修正された基準データをダウンロードして、メモリ35の基準データを更新することができる。
また、上記第1実施形態による血糖値測定装置1によれば、制御部31は、血糖値の測定モードにおいて、スイッチ4の操作によって血糖値の較正データが入力されたときは、その較正データに基づいてメモリ35のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを変更する。
したがって、例えば、医療機関等において採血によって測定した精度の高い血糖値のデータと、そのとき本発明の血糖値測定装置1で測定した血糖値のデータとが異なる場合には、精度の高い血糖値のデータを較正データとして入力して、メモリ35のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを変更できるので、血糖値測定装置1の測定精度が学習機能によって向上する。
したがって、例えば、医療機関等において採血によって測定した精度の高い血糖値のデータと、そのとき本発明の血糖値測定装置1で測定した血糖値のデータとが異なる場合には、精度の高い血糖値のデータを較正データとして入力して、メモリ35のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを変更できるので、血糖値測定装置1の測定精度が学習機能によって向上する。
また、上記第1実施形態による血糖値測定装置1によれば、制御部31は、発光素子12から発光される近赤外線及び受光素子13により受光される近赤外線を介して、パソコン22と通信し、インターネット23を介してメモリ35に記憶されている測定データを医療機関に送信する。
したがって、例えば、医療機関で糖尿病の治療を受ける場合に、前もって測定データをその医療機関に送信することで、きめ細かな治療を可能にすると共に、治療時間の短縮を図ることができる。
したがって、例えば、医療機関で糖尿病の治療を受ける場合に、前もって測定データをその医療機関に送信することで、きめ細かな治療を可能にすると共に、治療時間の短縮を図ることができる。
図17は、本発明の第2の実施形態における携帯通信端末41の外観図である。この携帯通信端末41は、上部本体41aと下部本体41bとがスライドできる構造になっている。上部本体41aには、LCD等からなる表示部3及びスイッチ4が設けられている。図17に示すように、矢印の方向にスライドすると、下部本体41に設けられたスイッチ4が露出する。上部本体41aのスイッチ4は、電源スイッチ4a、メニュースイッチ4b、上下左右のカーソルスイッチ4c、4d、4e、4f、決定スイッチ4g、及びその他のスイッチで構成されている。上部本体41aの上側面(又は、他の側面)には窓8が設けられており、上部本体41aの内部に設けられた赤外線デバイスから近赤外線(点線)が発光される。窓8は、約1300nmの近赤外線を透過する干渉フィルタで構成されている。あるいは、表面が干渉フィルタでコーティングされている。
図17の赤外線デバイスの構造は、図3に示した第1実施形態における腕時計1の赤外線デバイス9の構造と同一である。したがって、図3を援用して携帯通信端末41の赤外線デバイスを説明する。赤外線デバイス9の密封されたケース10の内部には、セラミック等からなる基板11の面に発光素子12及び受光素子13が一体に形成されている。図3(B)は、発光素子12及び受光素子13の配置を示している。図3(B)に示すように、受光素子13は発光素子12の周囲に形成されている。図3(A)において、赤外線デバイス9のケース10には凸レンズ14が設けられている。したがって、発光素子12から拡散的に発光される近赤外線(点線)は凸レンズ14によって収束されて、窓8を通って図示しない測定の対象部位(手首、手のひら、指先など)に照射される。照射された近赤外線の一部は、対象部位内の人体成分である血液のグルコースによって吸収され、残りの一部が拡散的に反射されて窓8を通って本体2に戻る。この反射された近赤外線は、凸レンズ14によって収束されて、受光素子13に入射する。この実施形態において発光素子12から発光される近赤外線の波長は、第1実施形態と同じく、約1300mnの範囲の近赤外線である。図3(A)において、発光素子12、受光素子13、及び基板11からはリード線15、16、及び17が延びており、次に説明する電子回路に接続される。
図18は、携帯通信端末41の電子回路の構成を示す図である。携帯通信端末41には、通信部36とマイク及びスピーカを有する送受話部37が設けられているが、他の構成要素は、図7に示した腕時計型の血糖値測定装置1の構成要素と同一である。すなわち、制御部31には、表示部3及びスイッチ4が接続されると共に、時計部32、赤外線発光部33、赤外線受光部34、メモリ35が接続されている。また、図には示していないが、各部に電源を供給する電池が設けられている。時計部32は、デジタル時計用に広く使用されているデバイスである。赤外線発光部33は、制御部31からの駆動信号に応じて高周波信号を発生し、発光素子12を駆動して近赤外線を発光させる。赤外線受光部34は受光素子13から得られる受光信号をアナログ電気信号に変換し、さらにデジタル信号に変換して制御部31に入力する。メモリ35には、あらかじめ実験によって求められた平均的な成人の基準データとして、グルコース濃度のデータに対する血糖値の基準データのテーブルが記憶されている。この記憶されたテーブルの基準データも随時更新することができる。
図17において、電源スイッチ4aがオン操作されると、表示部3には待ち受け画面(図示せず)が表示される。この待ち受け画面が表示されている状態で、メニュースイッチ4bが操作されると図17のメニュー画面が表示される。メニュー画面には、図17に示すように、メールや電話帳等のアイコンのほかに血糖値測定のアイコンが表示される。各アイコンは、カーソルスイッチ4c〜4fの操作によって表示態様が変化する。血糖値測定の表示態様が変化している状態で、決定スイッチ4gが操作されると、血糖値モードに移行する。血糖値モードに移行した後の動作は、第1実施形態の場合と部分的に同じである。第2実施形態の場合には、第1実施形態のような自動的に血糖値を測定することはなく、スイッチの操作に応じたマニュアル測定によってのみ血糖値を測定する。したがって、制御部31の動作を示すフローチャート及び表示部3に表示される画面において、自動測定に関する動作及び表示は行われない。ただし、スイッチ4によって測定時刻が設定されていると、時計部32からのアラーム音やアラーム振動によってユーザに測定時刻を報知し、表示部3に血糖値の測定を促すメッセージを表示する。
第2実施形態においては、血糖値モードにおいて、携帯通信端末41の窓8をユーザの手首、手のひら、指先などの測定の対象部位に接触又は近似接触させた状態で上部本体41aの決定スイッチ4gを操作すると、制御部31は、赤外線発光部33に駆動信号を与えて、発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、測定部位内の人体成分である血液のグルコースによって反射された近赤外線を受光した受光素子13から発生される受光信号に基づいて、血液のグルコース濃度を検出し、その検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する。
以上のように、上記第2実施形態による携帯通信端末41を利用した血糖値測定装置によれば、携帯通信端末41には表示部3、スイッチ4、及び、窓8が上部側面に設けられている。また、携帯通信端末41の内部には、駆動信号に応じて窓8を通して約1300nmの波長の近近赤外線を手首に照射する発光素子12、手首内の人体成分によって反射され、窓8を通して入射する近赤外線を受光する受光素子13、赤外線発光部33、赤外線受光部34、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値のデータを記憶するメモリ35、及び、制御部31を備えている。さらに、発光素子12及び受光素子13は所定の基板上に一体に形成され、発光素子12の周囲に受光素子13が配置されている。制御部31は、赤外線発光部33に駆動信号を与えて、発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、測定部位内の人体成分である血液のグルコースによって反射された近赤外線を受光した受光素子13から発生される受光信号に基づいて、血液のグルコース濃度を検出し、その検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する。
したがって、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率を高くできる。
したがって、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率を高くできる。
第2実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、制御部31は、血糖値の測定モードにおいて、スイッチ4の操作によって血糖値の較正データが入力されたときは、その較正データに基づいてメモリ35のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを変更する。
したがって、例えば、医療機関等において採血によって測定した精度の高い血糖値のデータと、そのとき本発明の血糖値測定装置1で測定した血糖値のデータとが異なる場合には、精度の高い血糖値のデータを較正データとして入力して、メモリ35のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを変更できるので、血糖値測定装置1の測定精度が学習機能によって向上する。
したがって、例えば、医療機関等において採血によって測定した精度の高い血糖値のデータと、そのとき本発明の血糖値測定装置1で測定した血糖値のデータとが異なる場合には、精度の高い血糖値のデータを較正データとして入力して、メモリ35のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを変更できるので、血糖値測定装置1の測定精度が学習機能によって向上する。
さらに、第2実施形態においては、元々通信機能を具備しているので、制御部31は、通信部36を介して医療機関にアクセスして、医療機関から送信されるグルコース濃度に対応する血糖値の基準データをメモリ35に記憶する。
したがって、医療機関の研究によってグルコース濃度に対応する血糖値の基準データが修正された場合にでも、その修正された基準データをダウンロードして、メモリ35の基準データを更新することができる。
したがって、医療機関の研究によってグルコース濃度に対応する血糖値の基準データが修正された場合にでも、その修正された基準データをダウンロードして、メモリ35の基準データを更新することができる。
さらに、第2実施形態においては、制御部31は、通信部36を介して医療機関にアクセスして、メモリ35に記憶されている測定データを医療機関に送信する。
したがって、例えば、医療機関で糖尿病の治療を受ける場合に、前もって測定データをその医療機関に送信することで、きめ細かな治療を可能にすると共に、治療時間の短縮を図ることができる。
したがって、例えば、医療機関で糖尿病の治療を受ける場合に、前もって測定データをその医療機関に送信することで、きめ細かな治療を可能にすると共に、治療時間の短縮を図ることができる。
さらに、第2実施形態においては、制御部31は、スイッチ4の操作によって測定時刻が前もって設定された場合には、時計部32の現在時刻が設定時刻に達したときに、アラーム音やアラーム振動によってユーザに測定時刻を報知し、表示部3に血糖値の測定を促すメッセージを表示する。
したがって、あらかじめ設定された時刻に血糖値の測定をユーザに知らせるので、精神的にも物理的にも患者に負担を与えることなく、生活の中で容易に血糖値を測定することができる。
したがって、あらかじめ設定された時刻に血糖値の測定をユーザに知らせるので、精神的にも物理的にも患者に負担を与えることなく、生活の中で容易に血糖値を測定することができる。
なお、上記各実施形態においては、非侵襲手段により生体組織の血糖値を測定するために、発光素子12から発光される近赤外線の波長をグルコースの吸収率が高い約1300mnの範囲の近赤外線としたが、使用する近赤外線の波長はこの範囲に限定されるものではない。血清中の脂質やタンパク質の含有量を測定する場合にも、本発明を応用することが可能である。したがって、測定する成分に応じて、800nm〜2500nmの近赤外線の範囲で適切な波長を選択することで、血清中の様々な成分を測定することが可能になる。この場合においても、実施形態と同様に、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に赤外線の利用効率を高くできる。
1 血糖値測定装置
2 本体
3 表示部
4 スイッチ
8 窓
12 発光素子
13 受光素子
18 アダプタ
20 窓
31 制御部
32 時計部
33 赤外線発光部
34 赤外線受光部
35 メモリ
36 通信部
41 携帯通信端末
2 本体
3 表示部
4 スイッチ
8 窓
12 発光素子
13 受光素子
18 アダプタ
20 窓
31 制御部
32 時計部
33 赤外線発光部
34 赤外線受光部
35 メモリ
36 通信部
41 携帯通信端末
請求項1に記載の血糖値測定装置は、第1実施形態において、図1、図2、図3、図7に代表的に示されている。すなわち、血糖値を測定するために測定の対象部位である使用者の手首に装着する腕時計型の血糖値測定装置1であって、本体2の表面に設けられた表示部3と、本体2の内部に設けられて駆動信号に応じて表示部3の面とは反対の面に形成された窓8を通して近赤外線を発光する発光素子12及びこの発光素子12の周囲に形成された受光素子13を有し、窓8を通して入射する近赤外線を当該受光素子13によって受光して受光信号を発生する赤外線デバイス9と、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶する記憶手段であるメモリ35と、赤外線デバイス9に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光素子13によって受光した赤外線デバイス9から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、当該検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する制御手段である制御部31等と、を備えたことを特徴とする。
請求項6の血糖値測定装置は、第2実施形態において、図17、図18、及び援用する第1実施形態の図3に代表的に示されている。すなわち、血糖値を測定するために測定の対象部位に接触又は近接させる携帯端末型の血糖値測定装置であって、上部本体41aと下部本体41bとがスライドできる構造の本体41の上部本体41aの表面に設けられた表示部3と、上部本体41aの表面に設けられたスイッチ4と、本体41の内部に設けられて駆動信号に応じて、上部本体41aの上側面に形成された窓8を通して近赤外線を発光する発光素子12及びこの発光素子12の周囲に形成された受光素子13を有し、窓8を通して入射する近赤外線を当該受光素子13によって受光して受光信号を発生する赤外線デバイス9と、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶する記憶手段であるメモリ35と、スイッチ4の操作に応じて、赤外線デバイス9に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光素子13によって受光した赤外線デバイス9から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、当該検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する制御手段である制御部31等と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の血糖値測定装置は、第1実施形態において、図1、図2、図3、図7に代表的に示されている。すなわち、血糖値を測定するために測定の対象部位である使用者の手首に装着する腕時計型の血糖値測定装置1であって、本体2の表面に設けられた表示部3と、本体2の上面に設けられたスイッチ4と、本体2の内部に設けられて駆動信号に応じて所定の波長の近赤外線を発光する発光素子12、当該発光素子12から発光された近赤外線を収束して透過させるレンズ14、及び当該発光素子12の周りを囲んで形成された受光素子13を有し、当該レンズ14を透過して収束されて入射する当該所定の波長の近赤外線を当該受光素子13によって受光して受光信号を発生する赤外線デバイス9と、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶する記憶手段であるメモリ35と、赤外線デバイス9に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光素子13によって受光した赤外線デバイス9から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、当該検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する制御手段である制御部31等と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6の血糖値測定装置は、第2実施形態において、図17、図18、及び援用する第1実施形態の図3に代表的に示されている。すなわち、血糖値を測定するために測定の対象部位に接触又は近接させる携帯端末型の血糖値測定装置であって、上部本体41aと下部本体41bとがスライドできる構造の本体41の上部本体41aの表面に設けられた表示部3と、上部本体41aの表面に設けられたスイッチ4と、本体41の内部に設けられて駆動信号に応じて所定の波長の近赤外線を発光する発光素子12、当該発光素子12から発光された近赤外線を収束して透過させるレンズ14、及び当該発光素子12の周りを囲んで形成された受光素子13を有し、当該レンズ14を透過して収束されて入射する当該所定の波長の近赤外線を当該受光素子13によって受光して受光信号を発生する赤外線デバイス9と、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶する記憶手段であるメモリ35と、スイッチ4の操作に応じて、赤外線デバイス9に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光素子13によって受光した赤外線デバイス9から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、当該検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する制御手段である制御部31等と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6の血糖値測定装置は、第2実施形態において、図17、図18、及び援用する第1実施形態の図3に代表的に示されている。すなわち、血糖値を測定するために測定の対象部位に接触又は近接させる携帯端末型の血糖値測定装置であって、上部本体41aと下部本体41bとがスライドできる構造の本体41の上部本体41aの表面に設けられた表示部3と、上部本体41aの表面に設けられたスイッチ4と、本体41の内部に設けられて駆動信号に応じて所定の波長の近赤外線を発光する発光素子12、当該発光素子12から発光された近赤外線を収束して透過させるレンズ14、及び当該発光素子12の周りを囲んで形成された受光素子13を有し、当該レンズ14を透過して収束されて入射する当該所定の波長の近赤外線を当該受光素子13によって受光して受光信号を発生する赤外線デバイス9と、人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶する記憶手段であるメモリ35と、スイッチ4の操作に応じて、赤外線デバイス9に駆動信号を与えて発光素子12から発光された近赤外線を対象部位の表面に照射させて、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光素子13によって受光した赤外線デバイス9から発生される受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、当該検出したグルコース濃度とメモリ35に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して表示部3に表示する制御手段である制御部31等と、を備えたことを特徴とする。
請求項8の赤外線デバイスは、第1実施形態において、図3に代表的に示されている。すなわち、血糖値を測定する血糖値測定装置に使用される赤外線デバイスであって、駆動信号に応じて所定の波長の近赤外線を発光する発光素子12、当該発光素子12から発光された近赤外線を収束して透過させるレンズ14、及び当該発光素子12の周りを囲んで形成された受光素子13を有し、当該レンズ14を透過して収束されて入射する当該所定の波長の近赤外線を当該受光素子13によって受光して受光信号を発生することを特徴とする。
請求項1の赤外線デバイスは、第1実施形態において、図3に代表的に示されている。すなわち、駆動信号に応じて所定の波長の近赤外線を発光する発光素子12と、発光素子12から発光された近赤外線を収束して透過させるレンズ14と、発光素子12の周りを囲んで形成された受光素子13とを有し、レンズ14を透過して収束されて入射する所定の波長の近赤外線を受光素子13によって受光して受光信号を発生することを特徴とする。
請求項2に記載の血糖値測定装置は、第1実施形態において、図1、図2、図3、図7に代表的に示されている。すなわち、血糖値を測定するために、請求項1に記載の赤外線デバイスを使用して、測定の対象部位である使用者の手首に装着する腕時計型の血糖値測定装置1であって、本体2の上面に設けられた表示部3と、本体2の内部に設けられた制御部31と、を有し、制御部31は、本体2の内部に設けられた前記赤外線デバイス9に駆動信号を与えて、発光素子12から発光された近赤外線を表示部3とは反対側の面7に設けられた窓8を通して、対象部位に照射させ、対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を受光素子13によって受光させて、受光素子13から発生した受光信号に基づいて、対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、検出したグルコース濃度に基づいて算出した血糖値を表示部3に表示することを特徴とする。
本発明の赤外線デバイスによれば、発光素子から発光された近赤外線を人体等の対象物に照射して、対象物によって反射された近赤外線を受光素子で受光する場合に、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性を向上させると共に近赤外線の利用効率高くできる。
また、本発明の赤外線デバイスを使用した血糖値測定装置によれば、血糖値測定の対象者の手首に装着することで、近赤外線によって非侵襲で血糖値を測定する際に、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性が高く、且つ、近赤外線の利用効率が高い血糖値測定装置を実現できる。
また、本発明の赤外線デバイスを使用した血糖値測定装置によれば、血糖値測定の対象者の手首に装着することで、近赤外線によって非侵襲で血糖値を測定する際に、発光素子と受光素子との微妙な光軸調整を必要とせず、その結果、量産性が高く、且つ、近赤外線の利用効率が高い血糖値測定装置を実現できる。
Claims (7)
- 血糖値を測定するために測定の対象部位である使用者の手首に装着する腕時計型の血糖値測定装置であって、
本体の1の面に設けられた表示部と、
前記本体の内部に設けられて駆動信号に応じて前記表示部の面とは反対の面に形成された窓を通して近赤外線を発光する発光素子を有する赤外線発光部と、
前記発光素子の周囲に形成された受光素子を有し、前記窓通して入射する近赤外線を当該受光素子によって受光して受光信号を発生する赤外線受光部と、
人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶する記憶手段と、
前記赤外線発光部に駆動信号を与えて前記発光素子から発光された近赤外線を前記対象部位の表面に照射させて、前記対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を前記受光素子によって受光した前記赤外線受光部から発生される受光信号に基づいて、前記対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、当該検出したグルコース濃度と前記記憶手段に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して前記表示部に表示する制御手段と、
を備えたことを特徴とする血糖値測定装置。 - 前記本体の外側に設けられたスイッチ及び前記本体の内部に設けられた時計部をさらに備え、前記制御手段は、前記スイッチの操作によって測定時刻が設定された場合には、前記時計部の現在時刻が当該設定時刻に達したときに前記赤外線発光部に駆動信号を与えて前記発光素子から発光された近赤外線を前記対象部位の表面に照射させて、前記対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を前記受光素子によって受光した前記赤外線受光部から発生される受光信号に基づいて、前記対象部位内の血液のグルコース濃度を検出することを特徴とする請求項1に記載の血糖値測定装置。
- 前記制御手段は、前記スイッチの操作により最初の設定時刻、時間間隔、及び測定回数の条件が設定された場合には、前記時計部の現在時刻が当該条件に合致した時刻に達する毎に、前記赤外線発光部に駆動信号を与えて近赤外線を発光させ、血糖値を測定して当該測定データを前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載の血糖値測定装置。
- 前記制御手段は、前記発光素子から発光される近赤外線及び前記受光素子により受光される近赤外線を介して情報機器と通信し、所定の通信回線を介して所定の医療機関から送信されるグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の血糖値測定装置。
- 前記制御手段は、前記発光素子から発光される近赤外線及び前記受光素子により受光される近赤外線を介して情報機器と通信し、所定の通信回線を介して前記記憶手段に記憶されている測定データを所定の医療機関に送信することを特徴とする請求項1に記載の血糖値測定装置。
- 携帯通信端末を使用者の対象部位に接触又は近接して血糖値を測定する血糖値測定装置であって、
本体の少なくとも1の面に設けられた表示部と、
前記本体の少なくとも1の面に設けられたスイッチと、
前記本体の内部に設けられて駆動信号に応じて前記表示部の他の面に形成された窓を通して近赤外線を発光する発光素子を有する赤外線発光部と、
前記発光素子の周囲に形成された受光素子を有し、前記窓通して入射する近赤外線を当該受光素子によって受光して受光信号を発生する赤外線受光部と、
人間の血液中のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを記憶する記憶手段と、
前記スイッチの操作に応じて、前記赤外線発光部に駆動信号を与えて前記発光素子から発光された近赤外線を前記対象部位の表面に照射させて、前記対象部位内の人体成分によって反射された近赤外線を前記受光素子によって受光した前記赤外線受光部から発生される受光信号に基づいて、前記対象部位内の血液のグルコース濃度を検出し、当該検出したグルコース濃度と前記記憶手段に記憶された基準データとを照合することにより血糖値を測定して前記表示部に表示する制御手段と、
を備えたことを特徴とする血糖値測定装置。 - 前記制御手段は、血糖値の測定モードにおいて、前記スイッチの操作によって血糖値の較正データが入力されたときは、当該較正データに基づいて前記記憶手段のグルコース濃度に対応する血糖値の基準データを変更することを特徴とする請求項1又は6に記載の血糖値測定装置。
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