JP2009011451A - 面ファスナ、及び、この面ファスナを備えたクッションパッド、並びに成形型 - Google Patents

面ファスナ、及び、この面ファスナを備えたクッションパッド、並びに成形型 Download PDF

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Abstract

【課題】面ファスナ付きのクッションパッドを成形する際に、面ファスナの係合部を構成する係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込むことを防止して、ファスナ機能を損なうような成形不良の発生を抑制することができる面ファスナを提供する。
【解決手段】帯板状のファスナ本体11と、ファスナ本体11の一方の面11Mから突出する多数の係合素子12から成る係合部13とを備え、成形型に設けた上側開放溝状の保持部34の溝36に係合部13が先端12S側から入り込み、かつ、前記係合部13の幅方向両外方側のファスナ本体部分11A,11Bが保持部34の上面34Jに重合するように保持部34にセットされ、成形型で発泡樹脂原液32を発泡させて成形するクッションパッドに、ファスナ本体11の他方の面11Nが一体に固着される面ファスナ10であって、ファスナ本体11の幅を保持部34の上面34Jの幅以上の長さに設定してある。
【選択図】図9

Description

本発明は、
帯板状のファスナ本体と、前記ファスナ本体の一方の面から突出する多数の係合素子から成る係合部とを備え、
クッションパッド成形用の成形型に設けた上側開放溝状の保持部の溝に前記係合部が先端側から入り込み、かつ、前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分が前記保持部の上面に重合するように前記保持部にセットされ、
前記成形型のキャビティで発泡樹脂原液を発泡させて成形するクッションパッドに、前記ファスナ本体の他方の面が一体に固着される面ファスナ、及び、この面ファスナを備えたクッションパッド、並びに成形型に関する。
自動車のシートバックやシートクッションは、発泡成形体から成るクッションパッドを表皮材で覆って形成してある。この表皮材をクッションパッドに装着する手段として、近年、表皮材側に設けた凹形又は凸形の樹脂製の面ファスナの被係合部と、クッションパッドに設けた凸形又は凹形の樹脂製の面ファスナの係合部とを係合させる手段が採用されている(特許文献1参照)。
上記の手段に用いられるクッションパッド側の面ファスナは、帯板状のファスナ本体と、このファスナ本体の一方の面から突出する多数の係合素子から成る係合部とを備え、次の(1)〜(3)の手順でクッションパッドに一体に固着される。
(1) クッションパッド成形用の下型(成形型に相当)に設けた上側開放溝状の保持部の溝に面ファスナの係合部が先端側から入り込み、かつ、ファスナ本体の一方の面のうち係合部の両外方側の面部分が保持部の上面に重合するように面ファスナを下型の保持部にセットする。
(2) 下型に発泡樹脂原液(例えばウレタン原液)を供給し、下型に対して上型(成形型に相当)を閉じ、下型と上型の間に形成されるキャビティで発泡樹脂原液を発泡させる。下型に供給された発泡樹脂原液は発泡しながら体積を増大させ、下型の保持部の上方に達するとともにファスナ本体の他方の面を覆い、キャビティに充填された状態になる。これにより、前記面ファスナの他方の面がクッションパッドに一体に固着する。
(3) 脱型してクッションパッドを得る。
従来、上記のクッションパッド側の面ファスナは、ファスナ本体の幅を下型の保持部の上面の幅よりも短く設定してあった。そのために、下型に面ファスナをセットした状態で、前記保持部の上面が上方に露出していた。
特開2003−53067号公報
上記従来の構造によれば、クッションパッド側の面ファスナのファスナ本体の幅を前記保持部の上面の幅よりも短く設定したことで、下型に面ファスナをセットしたときに、保持部の上面が上方に露出していたために、ファスナ本体の一方の面である下面と、保持部の上面との接触部の長さ(ファスナ本体及び保持部の幅方向における前記接触部の長さ)が短くなり、両面間のシールが不十分になって、両面の間から発泡樹脂原液(発泡体)が浸入することがあった。
このように、ファスナ本体の一方の面である下面と、保持部の上面との間から発泡樹脂原液が浸入すると、面ファスナの隣合う係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込んで硬化し、係合素子間に樹脂片が部分的に混在したり、係合素子の外周部に樹脂が付着硬化したりしてファスナ機能が損われ、面ファスナの係合部と、表皮材側の面ファスナの被係合部との係合が不十分になりやすかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、クッションパッド用の成形型で面ファスナ付きのクッションパッドを成形する際に、面ファスナの係合部を構成する係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込むことを防止して、ファスナ機能を損なうような成形不良の発生を抑制することができる面ファスナ、及び、この面ファスナを備えたクッションパッド、並びに成形型を提供する点にある。
請求項1の発明(第1発明)による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
帯板状のファスナ本体と、前記ファスナ本体の一方の面から突出する多数の係合素子から成る係合部とを備え、
クッションパッド成形用の成形型に設けた上側開放溝状の保持部の溝に前記係合部が先端側から入り込み、かつ、前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分が前記保持部の上面に重合するように前記保持部にセットされ、
前記成形型のキャビティで発泡樹脂原液を発泡させて成形するクッションパッドに、前記ファスナ本体の他方の面が一体に固着される面ファスナであって、
前記ファスナ本体の幅を前記保持部の上面の幅以上の長さに設定し、
前記保持部にセットされた状態で、前記ファスナ本体が前記保持部の上面を覆うように構成してある面ファスナ。
[作用・効果]
面ファスナを上記のように構成してあるから、この面ファスナを次のようにしてクッションパッドに一体化することができる。
(1) クッションパッド成形用の成形型に設けた上側開放溝状の保持部の溝に前記係合部が先端側から入り込み、かつ、前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分が保持部の上面に重合するように面ファスナを成形型の保持部にセットする。
(2) 成形型に発泡樹脂原液を供給し、成形型のキャビティで発泡樹脂原液を発泡させてクッションパッドを成形する。
(3) 脱型してクッションパッドを得る。
上記のように、面ファスナを成形型の保持部にセットした状態で、成形型の保持部の上面の幅以上の長さに幅の寸法が設定されたファスナ本体で保持部の上面を覆う。これにより、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との重合部の長さ(ファスナ本体の幅方向における前記重合部の長さ)を長くすることができ、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との間を十分にシールすることができて、シール性を向上させることができる。その結果、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との間から発泡樹脂原液(発泡体)が浸入するのを阻止して、係合部の隣合う係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込むことを防止することができる。
請求項2の発明による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項1の発明による構成において、
前記ファスナ本体の幅を前記保持部の上面の幅よりも長く設定し、
前記ファスナ本体の幅方向の一側部と前記ファスナ本体の幅方向の他側部とに、前記ファスナ本体の一方の面の外方側に突出して前記クッションパッドに埋設される突出壁を設けてある。
[作用・効果]
請求項1の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
前記ファスナ本体の幅を前記保持部の上面の幅よりも長く設定し、
前記ファスナ本体の幅方向の一側部と前記ファスナ本体の幅方向の他側部とに、前記ファスナ本体の一方の面の外方側に突出して前記クッションパッドに埋設される突出壁を設けてあるから、上記のセット状態、すなわち、クッションパッド成形用に設けた上側開放溝状の保持部の溝に前記係合部が先端側から入り込み、かつ、前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分が保持部の上面に重合するように面ファスナを下型の保持部にセットした状態で、ファスナ本体の突出壁で保持部の上端部の外側面を横外方側から覆うことができる。
これにより、成形型のキャビティで発泡する発泡樹脂原液はファスナ本体の突出壁に阻止されて、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との重合部に横外方側から向かうことができなくなる。その結果、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との間から発泡樹脂原液が浸入するのを阻止して、係合部の隣合う係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込むことをより防止しやすくすることができる。
また、ファスナ本体の幅方向の一側部とファスナ本体の幅方向の他側部とに設けた突出壁が、ファスナ本体の一方の面の外方側に突出してクッションパッドに埋設されることで、突出壁がアンカーとしての機能を発揮し、本発明の面ファスナをクッションパッドに強固に一体化しやすくすることができ、面ファスナのクッションパッドからの剥離を防止することができる。
請求項3の発明による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項2の発明による構成において、
前記ファスナ本体の幅方向の一側部に設けた突出壁と、前記ファスナ本体の幅方向の他側部に設けた突出壁との対向する面同士の間隔を、前記成形型に設けた保持部の幅よりも長く設定し、
前記突出壁と前記保持部の幅方向の外側面との間に隙間が形成されるように前記保持部にセットされて、前記突出壁の全体が前記クッションパッドに埋設される。
[作用・効果]
請求項2の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
前記ファスナ本体の幅方向の一側部に設けた突出壁と、前記ファスナ本体の幅方向の他側部に設けた突出壁との対向する面同士の間隔を、前記成形型に設けた保持部の幅よりも長く設定し、
前記突出壁と前記保持部の幅方向の外側面との間に隙間が形成されるように前記保持部にセットされて、前記突出壁の全体が前記クッションパッドに埋設されるから、突出壁がアンカーとしての機能を発揮し、本発明の面ファスナをクッションパッドにより強固に一体化することができ、面ファスナのクッションパッドからの剥離をより防止しやすくすることができる。
そして、成形型のキャビティで発泡する発泡樹脂原液はファスナ本体の突出壁に阻止されて、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との重合部に横外方側から向かうことができなくなるとともに、ファスナ本体の突出壁と保持部の外側面との間を昇ってから前記重合部に到達することになり、前記重合部に浸入しようとする発泡樹脂原液(発泡体)の力を弱めることができる。
その結果、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との間から発泡樹脂原液が浸入するのを防止して、係合部の隣合う係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込むことをより防止しやすくすることができる。
また、前記突出壁と前記保持部の幅方向の外側面との間に隙間が形成されるように前記保持部にセットされるから、前記隙間が形成されない場合に比べると、本発明の面ファスナを保持部にセットする際に保持部の上面への突出壁の乗り上げを回避しやすくて、面ファスナを保持部に簡単かつ確実にセットすることができる。
請求項4の発明による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項1〜3のいずれか一つの発明による構成において、
前記ファスナ本体に、前記保持部に設けた磁石に吸着される磁性体を設けてある。
[作用・効果]
請求項1〜3のいずれか一つの構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
前記ファスナ本体に、前記保持部に設けた磁石に吸着される磁性体を設けてあるから、ファスナ本体を保持部に簡単に取付けることができ、保持部に対するファスナ本体の取付け作業の作業性を向上させることができる。
請求項5の発明による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項4の発明による構成において、
前記磁性体を帯状に形成し、前記ファスナ本体の他方の面に重ね合わせて接着してある。
[作用・効果]
請求項4の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
前記磁性体を帯状に形成し、前記ファスナ本体の他方の面に重ね合わせて接着してあるから、面ファスナの構造を簡素化することができる。また、磁性体を帯状体に形成したことでファスナ本体の全長にわたって均一な力で面ファスナを成形型の保持部に吸着しやすくすることができ、前記ファスナ本体部分と成形型の保持部の上面との間に隙間が形成されるのを回避することができる。
従って、発泡樹脂原液が、前記ファスナ本体部分と成形型の保持部の上面との間から係合部側に浸入するのをより防止しやすくすることができる。
請求項6の発明による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項4又は5の発明による構成において、
前記磁性体を前記磁性体の幅方向両外方側から挟み込み保持する一対の保持壁を前記ファスナ本体の他方の面に設けてある。
[作用・効果]
請求項4又は5の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
ファスナ本体の他方の面に設けた一対の保持壁で、ファスナ本体に設けた磁性体を磁性体の幅方向両外方側から挟み込み保持することで、磁性体をファスナ本体に確実に固定することができる。
請求項7の発明による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項1〜6のいずれか一つの発明による構成において、
前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分に、前記保持部の上面に圧接する突起を、前記ファスナ本体の長手方向に延びる状態に複数本づつ形成してある。
[作用・効果]
請求項1〜6のいずれか一つの構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分に形成した突起が、成形型の保持部の上面に圧接する。これにより、ファスナ本体部分と保持部の上面との間のシール性を向上させることができる。また前記突起を前記ファスナ本体部分に、ファスナ本体の長手方向に延びる状態に複数本づつ形成してあるから、前記シール性をより向上させることができる。その結果、発泡樹脂原液が、ファスナ本体部分と保持部の上面との間から係合部側に浸入するのをより防止しやすくすることができる。
請求項8の発明(第2発明)による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項1〜7のいずれか一つに記載の面ファスナと一体に発泡成形して、前記面ファスナの他方の面を一体に固着してあるクッションパッド。
[作用・効果]
請求項8の発明(第2発明)によれば、
クッションパッドを成形する際に、請求項1〜7のいずれか一つの構成による上記の作用・効果と同様の作用・効果を奏することができ、クッションパッドに設けた面ファスナの係合部を、表皮材に設けた面ファスナの被係合部に確実に係合させることができて、クッションパッドに不良品が出るのを防止することができる。
請求項9の発明(第3発明)による構成・作用・効果は次のとおりである。
[構成]
請求項4〜6のいずれか一つに記載の面ファスナがセットされる前記上側開放溝状の保持部を備えたクッションパッド成形用の成形型であって、
前記保持部に前記磁性体を吸着する磁石を設け、
前記保持部の上面を、幅方向外方側ほど上方に位置する傾斜面に形成してある。
[作用・効果]
請求項9の発明(第3発明)によれば、次の作用を奏することができる。
前記磁石により面ファスナの磁性体が下方に引かれて面ファスナの幅方向中央部が溝内に沈み込んだ場合、前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分が上方にそることが考えられるが、本発明の上記構成によれば、前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分を前記傾斜面になった保持部の上面に沿わせることができ、上記のような場合でもファスナ本体部分と保持部の上面との密着性を上げることができる。その結果、前記ファスナ本体部分と保持部の上面との間から発泡樹脂原液(発泡体)が浸入するのを阻止して、係合部の隣合う係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込むことを防止することができる。
従って、クッションパッド用の成形型で面ファスナ付きのクッションパッドを成形する際に、面ファスナの係合部を構成する係合素子の間に発泡樹脂原液が入り込むことを防止して、ファスナ機能を損なうような成形不良の発生を抑制することができる面ファスナ、及び、この面ファスナを備えたクッションパッド、並びに成形型を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4に、自動車の座席用のクッションパッドとしてのシートバックパッドPを示してある。前記シートバックパッドPは表皮材2に覆われて表皮材2と共にシートバックを構成する。また、シートバックパッドPの裏面に補強布1が張り付けられ、シートバックパッドPの下半部に左右一対の凸形(雄形)の帯状の面ファスナ10が設けられ、シートバックパッドPの上半部にワイヤ3が埋設されている。
そして、表皮材2に設けた凹形の面ファスナを前記凸形の面ファスナ10に係合させ、同じく表皮材2に設けたフックをワイヤ3に係合させることでシートバックパッドPと表皮材2を結合するようにしてある。この構造に換えて、凸形の面ファスナ10と凹形の面ファスナだけでシートバックパッドPと表皮材2を結合する構造(ワイヤ3を設けてない構造)にも本発明を適用することができる。
前記シートバックパッドPは正面視で左右対称な形状に形成されており、センター部4と、このセンター部4の幅方向両外方側のサイド部5とを備えている。センター部4は乗員の上半身を後方から受止めて支持する。サイド部5は表側の面の外方側である前方側(車両前方側)に隆起するとともに、上下方向に延びている。
そして図4に示すように、横断面において、サイド部5の幅方向外方側の側面5S1を前後方向(図4の紙面で上下方向)に一直線状に形成し、サイド部5の幅方向内方側の側面5S2を、幅方向外方側ほど前方側に位置する傾斜面に形成してある。サイド部5は乗員の上半身を左右方向で受け止めて保持する。サイド部5の裏側には、左右外方側及び前方側(サイド部5の隆起方向)に凹む空間部6を形成してある。
シートバックパッドPの下端部は幅狭に形成されている。この幅狭部から前方側(車両前方側)にシートクッションが延びている。
センター部4と左側のサイド部5との間、及び、センター部4と右側のサイド部5との間にそれぞれ上下方向に沿う(上下方向に延びる)縦溝7を形成してある。この左右一対の縦溝7は、シートバックパッドPの上端から下端の近傍にわたって延びている。また、シートバックパッドPの上半部に、両端部が左右一対の縦溝7と各別に接続する横溝8を形成してある。この横溝8は上側に凸の緩やかな円弧状に形成されている。さらに、横溝8の左右中央部から下方に延びて、シートバックパッドPの下端の近傍に達する中央溝9を形成し、縦溝7の横溝8との接続部から左右外方の斜め上方側に延びる左右一対の短い斜め溝40を形成してある。縦溝7と横溝8と中央溝9と斜め溝40の溝幅はほぼ同一である。
前記ワイヤ3は、前記横溝8の裏側と、この横溝8よりも上方の縦溝部分の裏側とに埋設されている。そして、横溝8と、この横溝8よりも上方の縦溝部分とに各溝7,8の長手方向に間隔を空けて並ぶ複数の長円形のフック係止操作用穴20を形成し、表皮材2側のフックをフック係止操作用穴20に挿入して、ワイヤ3に係止させるようにしてある。この係止操作をしやすいように、ワイヤ3の外周面の一部分をフック係止操作用穴20に露出させてある。前記面ファスナ10は横溝8よりも下方の縦溝部分の底面に一体に固着されている。
上記構造のシートバックパッドPは、図7,図8に示す下型33と中型と上型(共にクッションパッド成形用の成形型に相当、中型と上型は図示せず)を用いて、下型33と中型と上型の間に形成されるキャビティ31で発泡樹脂原液32(例えばウレタン原液)を発泡させて成形してある。
次に前記面ファスナ10について説明する。
[第1実施形態の面ファスナ10の構造]
面ファスナ10は樹脂製であり、長手方向から見てほぼ左右対称に形成されている。そして、図6(a),図6(b)に示すように、薄肉の帯板状のファスナ本体11と、このファスナ本体11の一方の面11Mから突出する多数の凸形の係合素子12から成る係合部13とを備えている。係合部13の多数の係合素子12は、面ファスナ10の幅方向(後述のファスナ本体11の幅方向11D)及び長手方向(後述のファスナ本体11の長手方向11L)に一定の間隔を空けて並んでおり、表皮材2に設けた面ファスナ10の被係合部を構成する凹形の係合素子に係合する。
また、下型33と中型と上型でシートバックパッドPを発泡成形する工程において、図7,図8,図9(a),図9(b)に示すように、下型33に設けた上側開放溝状の保持部34の溝36に前記係合部13が先端12S(係合素子12の先端12S)側から入り込み、かつ、前記係合部13の幅方向両外方側のファスナ本体部分11A,11Bが前記保持部34の上面34Jに重合するように前記保持部34にセットされる。この面ファスナ10は、前記キャビティ31で発泡樹脂原液32を発泡させて成形するシートバックパッドPに、ファスナ本体11の他方の面11Nが一体に固着される。つまり、図5に示すように、ファスナ本体11の他方の面11Nが、前記横溝8よりも下方の縦溝7の底面に一体に固着される。
図8,図9(a),図9(b)に示すように、ファスナ本体11の幅を下型33の保持部34の上面34Jの幅と同一の幅広に設定し、前記保持部34にセットされたセット状態で、ファスナ本体11が保持部34の上面34Jを覆うように構成してある。この構造に換えて、前記ファスナ本体11の幅を下型33の保持部34の上面34Jの幅よりも長く設定して、前記セット状態で、ファスナ本体11の幅方向11Dの両側部11S1,11S2が、保持部34の上端部34Uの幅方向の両端からそれぞれ横外方側にはみ出すようにしてもよい。
そして、前記係合部13の幅方向両外方側のファスナ本体部分11A,11B(詳しくはファスナ本体11の一方の面11Mのうち係合部13の幅方向両外方側の面部分11M1)に、保持部34の上面34Jに圧接する突起14を、ファスナ本体11の長手方向11Lに延びる状態に複数本づつ形成してある。この突起14はファスナ本体11の全長にわたって形成されており、各突起14が互いに平行に位置している。また、突起14を断面三角形の山形状に形成し、尖った三角の頂部を保持部34の上面34Jに圧接させるようにして、保持部34の上面34Jに対する突起14の圧接力(圧力)を増大させてある。これにより、ファスナ本体部分11A,11Bと下型33の保持部34の上面34Jとの間のシール性を向上させることができる。
前記下型33の保持部34を断面コの字状の細長いレール状に形成し、保持部34の溝36の底部に複数の永久磁石35を長手方向に所定の間隔を空けて埋設してある。そしてファスナ本体11に、下型33の保持部34に設けた永久磁石35に吸着される磁性体15を設けてある。この磁性体15を縦断面長円形の帯状に形成し、長円の長径方向がファスナ本体11の幅方向11Dに沿うように、磁性体15をファスナ本体11の他方の面11Nに重ね合わせて接着してある。
ファスナ本体11の他方の面11Nには、磁性体15を磁性体15の幅方向15D両外方側から挟み込み保持する一対の保持壁16を設けてある。帯状の磁性体15は鉄粉を含んだ樹脂材から成り、前記一対の保持壁16の間に嵌合している。
上記の面ファスナ10を、次の(1)〜(3)の手順でシートバックパッドPに一体に固着する。
(1) 下型33に設けた上側開放溝状の保持部34の溝36に前記係合部13が先端12S側から入り込み、かつ、前記係合部13の幅方向両外方側のファスナ本体部分11A,11Bが保持部34の上面34Jに重合するように面ファスナ10を下型33の保持部34にセットする。また、上型にワイヤ3及び補強布1をセットする。
(2) 図8に示すように下型33に発泡樹脂原液32を供給し、下型33に対して上型を閉じる。そして、下型33のキャビティ31で発泡樹脂原液32を発泡させてシートバックパッドPを成形する。ファスナ本体11の他方の面11NはシートバックパッドPに一体に固着する。
(3) 脱型してシートバックパッドPを得る。
上記のセット状態で、下型33の保持部34の上面34Jの幅と同一の長さに幅の寸法が設定されたファスナ本体11が保持部34の上面34Jを覆う。これにより、ファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの重合部の長さ(ファスナ本体11の幅方向11Dにおける前記重合部の長さ)を長くすることができて、シール性を向上させることができる。
その結果、ファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの間から発泡樹脂原液32が浸入するのを防止して、係合部13の隣合う係合素子12の間に発泡樹脂原液32が入り込むことを防止することができる。
この成形工程においては、ファスナ本体11に、保持部34に設けた磁石35に吸着される磁性体15を設けてあるから、ファスナ本体11を保持部34に簡単に取付けることができ、保持部34に対するファスナ本体11の取付け作業の作業性を向上させることができる。
そして磁性体15を帯状に形成して、ファスナ本体11の他方の面11Nに重ね合わせて接着してあるから、面ファスナ10の構造を簡素化することができる。また、磁性体15を帯状体に形成したことでファスナ本体11の全長にわたって均一な力で面ファスナ10を下型33の保持部34に吸着することができ、ファスナ本体部分11A,11Bと下型33の保持部34の上面34Jとの間に隙間が形成されるのを回避することができる。従って、発泡樹脂原液32が、ファスナ本体部分11A,11Bと下型33の保持部34の上面34Jとの間から係合部13側に浸入するのをより阻止しやすくすることができる。
さらに、ファスナ本体11の他方の面11Nに設けた一対の保持壁16で、ファスナ本体11に設けた磁性体15を磁性体15の幅方向15D両外方側から挟み込み保持することで、磁性体15をファスナ本体11に確実に固定しておくことができる。
従って、シートバックパッド用の成形型で面ファスナ付きのシートバックパッドPを成形する際に、係合部13の隣合う係合素子12の間に発泡樹脂原液32が入り込むことを防止して、ファスナ機能を損なうような成形不良の発生を抑制することができる面ファスナ10、及び、この面ファスナ10を備えたシートバックパッドPを提供することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は第1実施形態とは面ファスナ10の構造が一部異なり、その他の各部の構造は同じである。以下、面ファスナ10の構造について説明する。
[第2実施形態の面ファスナ10の構造]
図10(a)〜図10(b)に示すように、面ファスナ10のファスナ本体11の幅を、下型33の保持部34の上面34Jの幅よりも長く設定し、ファスナ本体11の幅方向11Dの一側部11S1とファスナ本体11の幅方向11Dの他側部11S2とに、ファスナ本体11の一方の面11Mの外方側11Gに突出してシートバックパッドPに埋設される突出壁17を設けてある。この面ファスナ10は長手方向から見てほぼ左右対称に形成されている。前記突出壁17はファスナ本体11に対して直角に折れ曲がっている。そして、突出壁17の高さ寸法(突出長さ)は、係合部13を構成する係合素子12の高さ寸法よりも短く設定されている。
詳しくは、ファスナ本体11の幅方向11Dの一側部11S1に設けた突出壁17と、ファスナ本体11の幅方向11Dの他側部11S2に設けた突出壁17との対向する面17M同士の間隔を、下型33に設けた保持部34の幅よりも長く設定し、一方の突出壁17と保持部34の幅方向34Dの一方の外側面34S1との間、及び、他方の突出壁17と保持部34の幅方向34Dの他方の外側面34S2との間にそれぞれ隙間Sが形成されるように保持部34にセットされて、突出壁17の全体がシートバックパッドPに埋設されるよう構成してある。
面ファスナ10のその他の構造は第1実施形態の面ファスナ10の構造と同一である。すなわち、前記保持部34にセットされたセット状態でファスナ本体11が保持部34の上面34Jを覆う。また、下型33と中型と上型でシートバックパッドPを発泡成形する工程において、下型33に設けた上側開放溝状の保持部34の溝36に前記係合部13が先端12S側から入り込み、かつ、前記係合部13の幅方向両外方側のファスナ本体部分11A,11Bが前記保持部34の上面34Jに重合するように前記保持部34にセットされる。
さらに、ファスナ本体11の一方の面11Mのうち係合部13の幅方向両外方側の面部分11M1に、保持部34の上面34Jに圧接する突起14を、ファスナ本体11の長手方向11Lに延びる状態に複数本づつ形成し、ファスナ本体11に、下型33の保持部34に設けた永久磁石35に吸着される磁性体15を設け、ファスナ本体11の他方の面11Nに、磁性体15を磁性体15の幅方向両外方側から挟み込み保持する一対の保持壁16を設けてある。
そして前記面ファスナ10を、上記の(1)〜(3)の手順でシートバックパッドPに一体に固着する。前記突出壁17はその全体がシートバックパッドPに埋設される(図13参照)。第2実施形態の面ファスナ10の構造によれば、ファスナ本体11の幅を下型33の保持部34の上面34Jの幅よりも長く設定し、ファスナ本体11の幅方向11Dの一側部11S1とファスナ本体11の幅方向11Dの他側部11S2とに、ファスナ本体11の一方の面11Mの外方側11Gに突出してシートバックパッドPに埋設される突出壁17を設けてあるから、次の作用効果を奏することができる。
上記(1)のセット状態、すなわち、シートバックパッド成形用の下型33に設けた上側開放溝状の保持部34の溝36に前記係合部13が先端12S側から入り込み、かつ、前記係合部13の幅方向両外方側のファスナ本体部分11A,11Bが保持部34の上面34Jに重合するように面ファスナ10を下型33の保持部34にセットした状態で、ファスナ本体11の突出壁17で保持部34の上端部34Uの外側面を横外方側から間隔を空けて覆うことができる。
これにより、下型33と上型の間のキャビティ31で発泡する発泡樹脂原液32は、ファスナ本体11の突出壁17に阻止されて、ファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの重合部に横外方側から向かうことができなくなる。その結果、ファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの間から発泡樹脂原液32が浸入するのを防止して、係合部13を構成する係合素子12の間に発泡樹脂原液32が入り込むことをより防止しやすくすることができる。
さらに、前記ファスナ本体11の幅方向11Dの一側部11S1に設けた突出壁17と、ファスナ本体11の幅方向11Dの他側部11S2に設けた突出壁17との対向する面17M同士の間隔を、下型33に設けた保持部34の幅よりも長く設定し、突出壁17と前記保持部34の幅方向34Dの外側面34S1,34S2との間に隙間Sが形成されるように保持部34にセットされて、突出壁17の全体がシートバックパッドPに埋設されるから、突出壁17がアンカーとしての機能を発揮し、本発明の面ファスナ10をシートバックパッドPにより強固に一体化することができ、面ファスナ10のシートバックパッドPからの剥離をより防止しやすくすることができる。
そして、成形型のキャビティ31で発泡する発泡樹脂原液32はファスナ本体11の突出壁17に阻止されて、ファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの重合部に横外方側から向かうことができなくなるとともに、ファスナ本体11の突出壁17と保持部34の外側面34S1,34S2との間を昇ってから前記重合部に到達することになり、前記重合部に浸入しようとする発泡樹脂原液32の力を弱めることができる。その結果、ファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの間から発泡樹脂原液32が浸入するのを防止して、係合部13を構成する係合素子12の間に発泡樹脂原液32が入り込むことをより防止しやすくすることができる。
また、前記突出壁17と前記保持部34の幅方向34Dの外側面34S1,34S2との間に隙間Sが形成されるように前記保持部34にセットするから、本発明の面ファスナ10を保持部34にセットする際に、保持部34の上面34Jへの突出壁17の乗り上げを回避しやすくて、面ファスナ10を保持部34に簡単かつ確実にセットすることができる。
[別実施形態]
[1] 以上の実施形態では、表皮材2に覆われてシートバックを構成するシートバックパッドPと、このシートバックパッドPに一体に固着された面ファスナ10について説明したが、本発明は、シートクッションパッドを成形する場合にも適用することができる。つまり、クッションパッドは、表皮材2に覆われてシートクッションを構成するシートクッションパッドであってもよく、前記面ファスナ10は、シートクッションパッドに一体に固着される面ファスナ10であってもよい。
前記シートバックパッドとシートクッションパッドをクッションパッドと総称する。
[2] 前記面ファスナ10は凹形(雌形)の面ファスナであってもよい。
図14,図15に示すように、成形型としての下型33に設けた上側開放溝状の保持部34の上面34Jを、幅方向34Dで外方側ほど上方Zに位置する傾斜面に形成してあってもよい。例えば、前記磁石35により面ファスナ10の磁性体15が下方に引かれて面ファスナ10の幅方向中央部が溝内に沈み込んだ場合、前記ファスナ本体部分11A,11Bが上方Zにそることが考えられるが、本発明の上記構成によれば、前記ファスナ本体部分11A,11Bを前記傾斜面になった保持部34の上面34Jに沿わせることができ、上記のような場合でもファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの密着性を上げることができる。その結果、前記ファスナ本体部分11A,11Bと保持部34の上面34Jとの間から発泡樹脂原液(発泡体)が浸入するのを阻止することができる。
シートバックパッドの正面図 シートバックパッドの側面図 シートバックパッドの縦断側面図 図1のA−A断面図 面ファスナがシートバックパッドに一体に固着された状態を示すシートバックパッドの溝部の断面図 (a)は面ファスナの正面図(面ファスナをその長手方向から見た図)(b)は面ファスナの側面図 下型(成形型)の縦断面図 下型の保持部に面ファスナをセットして下型に発泡樹脂原液を供給した状態を示す縦断面図 (a)は図7,図8のA部の拡大図であり、下型の保持部に面ファスナをセットした状態を示す縦断面図(b)は下型の保持部に面ファスナをセットした状態を示す側面図 第2実施形態の面ファスナを示す図であり、(a)は面ファスナの正面図(面ファスナをその長手方向から見た図)(b)は面ファスナの側面図 (a)は図7,図12のA部の拡大図であり、下型の保持部に面ファスナをセットした状態を示す縦断面図(b)は下型の保持部に面ファスナをセットした状態を示す側面図 第2実施形態を示す図であり、下型の保持部に面ファスナをセットして下型に発泡樹脂原液を供給した状態を示す縦断面図 第2実施形態を示す図であり、面ファスナがシートバックパッドに一体に固着された状態を示すシートバックパッドの溝部の断面図 別実施形態の下型(成形型)の縦断面図 別実施形態の下型の保持部に面ファスナをセットして下型に発泡樹脂原液を供給した状態を示す縦断面図
符号の説明
1 補強布
2 表皮材
3 ワイヤ
4 センター部
5 サイド部
5S1 サイド部の幅方向外方側の側面
5S2 サイド部の幅方向内方側の側面
6 空間部
7 縦溝
8 横溝
9 中央溝
10 面ファスナ
11 ファスナ本体
11A,11B 係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分
11G ファスナ本体の一方の面の外方側
11D ファスナ本体の幅方向(係合部の幅方向)
11L ファスナ本体の長手方向
11M ファスナ本体の一方の面
11M1 面部分
11N ファスナ本体の他方の面
11S1 ファスナ本体の幅方向の一側部
11S2 ファスナ本体の幅方向の他側部
12 係合素子
13 係合部
12S 先端(係合部の先端)
14 突起
15 磁性体
16 保持壁
17 突出壁
17M 対向する面
20 フック係止操作用穴
31 キャビティ
32 発泡樹脂原液(ウレタン原液)
33 下型(成形型)
34 保持部
34D 保持部の幅方向
34U 保持部の上端部
34J 保持部の上面
34S1 外側面(保持部の幅方向の一方の外側面)
34S2 外側面(保持部の幅方向の他方の外側面)
35 磁石
36 保持部の溝
40 斜め溝
P クッションパッド(シートバックパッド)
S 隙間
Z 上方

Claims (9)

  1. 帯板状のファスナ本体と、前記ファスナ本体の一方の面から突出する多数の係合素子から成る係合部とを備え、
    クッションパッド成形用の成形型に設けた上側開放溝状の保持部の溝に前記係合部が先端側から入り込み、かつ、前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分が前記保持部の上面に重合するように前記保持部にセットされ、
    前記成形型のキャビティで発泡樹脂原液を発泡させて成形するクッションパッドに、前記ファスナ本体の他方の面が一体に固着される面ファスナであって、
    前記ファスナ本体の幅を前記保持部の上面の幅以上の長さに設定し、
    前記保持部にセットされた状態で、前記ファスナ本体が前記保持部の上面を覆うように構成してある面ファスナ。
  2. 前記ファスナ本体の幅を前記保持部の上面の幅よりも長く設定し、
    前記ファスナ本体の幅方向の一側部と前記ファスナ本体の幅方向の他側部とに、前記ファスナ本体の一方の面の外方側に突出して前記クッションパッドに埋設される突出壁を設けてある請求項1記載の面ファスナ。
  3. 前記ファスナ本体の幅方向の一側部に設けた突出壁と、前記ファスナ本体の幅方向の他側部に設けた突出壁との対向する面同士の間隔を、前記成形型に設けた保持部の幅よりも長く設定し、
    前記突出壁と前記保持部の幅方向の外側面との間に隙間が形成されるように前記保持部にセットされて、前記突出壁の全体が前記クッションパッドに埋設される請求項2記載の面ファスナ。
  4. 前記ファスナ本体に、前記保持部に設けた磁石に吸着される磁性体を設けてある請求項1〜3のいずれか一つに記載の面ファスナ。
  5. 前記磁性体を帯状に形成し、前記ファスナ本体の他方の面に重ね合わせて接着してある請求項4記載の面ファスナ。
  6. 前記磁性体を前記磁性体の幅方向両外方側から挟み込み保持する一対の保持壁を前記ファスナ本体の他方の面に設けてある請求項4又は5記載の面ファスナ。
  7. 前記係合部の幅方向両外方側のファスナ本体部分に、前記保持部の上面に圧接する突起を、前記ファスナ本体の長手方向に延びる状態に複数本づつ形成してある請求項1〜6のいずれか一つに記載の面ファスナ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の面ファスナと一体に発泡成形して、前記面ファスナの他方の面を一体に固着してあるクッションパッド。
  9. 請求項4〜6のいずれか一つに記載の面ファスナがセットされる前記上側開放溝状の保持部を備えたクッションパッド成形用の成形型であって、
    前記保持部に前記磁性体を吸着する磁石を設け、
    前記保持部の上面を、幅方向外方側ほど上方に位置する傾斜面に形成してある成形型。
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