JP2009011102A - Dc−dcコンバータおよびその制御方法 - Google Patents

Dc−dcコンバータおよびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング動作を行う入力変換回路の数の変動に伴う出力電力の変動を防止可能なDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】複数の入力変換回路を並列的に接続したDC−DCコンバータ100について電流不連続モードでPWM制御を行い、スイッチング動作を行っている入力変換回路の最大出力電力の和よりも目標出力電力が大きい場合にはそれまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てを最大のデューティ比で保持しつつそれまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のいずれか一つのスイッチング動作を開始してそのデューティ比を調整し、複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の最大出力電力の和よりも目標出力電力が小さい場合にはそれまでスイッチング動作を行っている入力変換回路のいずれか一つのデューティ比を調整するとともに残りの入力変換回路を最大のデューティ比とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された直流電圧を昇圧または降圧して出力するDC−DCコンバータおよびその制御方法に関する。
従来、入力された直流電圧を昇圧または降圧して出力するDC−DCコンバータの技術は公知となっている。例えば、特許文献1および特許文献2に記載の如くである。
また、それぞれ入力された直流電圧を昇圧または降圧して出力する入力変換回路を複数具備し、これらの入力変換回路を並列的に接続することにより、大電流の取り扱いを可能としたDC−DCコンバータも公知となっている。例えば、特許文献3および特許文献4に記載の如くである。
以下では、図8および図9を用いて従来のDC−DCコンバータの第一実施例であるDC−DCコンバータ500について説明する。
図8に示す如く、DC−DCコンバータ500は入力側フィルタ510、入力変換ユニット520、出力側フィルタ530、出力電圧モニタ540、制御回路550、ドライバ560等を具備する。
入力変換ユニット520は入力変換回路521・522・523・524・525・526を並列的に接続したものである。
入力変換回路521・522・523・524・525・526は、それぞれ入力された直流電圧を昇圧して出力する回路、すなわち昇圧回路である。
電源1からDC−DCコンバータ500に入力された直流電圧は入力側フィルタ510を経て入力変換回路521・522・523・524・525・526に入力される。
DC−DCコンバータ500に入力された直流電圧は、入力変換回路521・522・523・524・525・526により昇圧された後、出力側フィルタ530を経てDC−DCコンバータ500から出力される。
本実施例の場合、DC−DCコンバータ500から出力された直流電圧は図示せぬインバータを経て負荷たるモータ2に入力され、モータ2の駆動に用いられる。
入力変換回路521は主としてスイッチング素子501、コイル502、整流素子503を具備する。
スイッチング素子501は例えばNチャネルのMOSFETからなり、そのゲートに信号が入力されることにより、ソースとドレインの間の導通および遮断、すなわちスイッチング動作を行う。
コイル502の一端は入力変換回路521の入力端子を成し、入力側フィルタ510の出力端子に接続される。コイル502の他端はスイッチング素子501のドレインに接続される。スイッチング素子501のソースはグラウンドに接続され、スイッチング素子501のゲートはドライバ560に接続される。整流素子503のアノードはコイル502の他端とスイッチング素子501のドレインとの接続部に接続される。整流素子503のカソードは入力変換回路521の出力端子を成し、出力側フィルタ530の入力端子に接続される。
出力側フィルタ530は、例えば入力変換ユニット520の出力端子に一端を接続し、他端をグラウンドに接続するキャパシタで構成される。
スイッチング素子501が所定のデューティ比(オンデューティ)でスイッチング動作を行うことにより、入力変換回路521はDC−DCコンバータ500に入力された直流電圧を昇圧して出力する。
なお、本実施例における入力変換回路522・523・524・525・526の構成は入力変換回路521の構成と略同じであることから、詳細な説明を省略する。
出力電圧モニタ540はDC−DCコンバータ500から出力される直流電圧(出力電圧)を検出し、これに係る情報である検出信号を出力するものである。
本実施例の場合、出力電圧モニタ540から出力される検出信号は、DC−DCコンバータ500の出力電圧とDC−DCコンバータ500の目標出力電圧との差分に略比例する電圧を有する。
制御回路550は出力電圧モニタ540から取得した検出信号に基づいて、入力変換回路521・522・523・524・525・526のスイッチング動作のデューティ比を制御し、ひいてはDC−DCコンバータ500から出力される直流電圧を制御するものである。
より詳細には、制御回路550は、出力電圧モニタ540から取得した検出信号に基づいて、入力変換回路521・522・523・524・525・526が電流不連続モードとなるように、スイッチング動作のデューティ比をPWM制御で調整することにより、DC−DCコンバータ500の出力電圧を所定の目標出力電圧に保持するものである。
制御回路550は所定のデューティ比を有するパルス信号をドライバ560に入力する。
ドライバ560はスイッチング素子等からなり、それぞれ制御回路550に接続される。ドライバ560は制御回路550から入力されたパルス信号に対応するデューティ比でスイッチング動作を行い、所定のデューティ比を有するゲート信号を出力する。
ドライバ560は入力変換回路521のスイッチング素子501のゲート、入力変換回路522のスイッチング素子501のゲート、入力変換回路523のスイッチング素子501のゲート、入力変換回路524のスイッチング素子501のゲート、入力変換回路525のスイッチング素子501のゲート、および入力変換回路526のスイッチング素子501のゲートに接続される。
入力変換回路521・522・523・524・525・526は、ドライバ560から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
制御回路550は、出力電圧モニタ540から取得した検出信号に基づいて、DC−DCコンバータ500から出力される直流電圧が目標出力電圧より高い場合にはドライバ560に向けて出力するパルス信号のデューティ比を小さくする。
その結果、入力変換回路521・522・523・524・525・526のそれぞれのスイッチング素子501のデューティ比(オンデューティ)が小さくなり、DC−DCコンバータ500から出力される直流電圧が降下する(出力電力が小さくなる)。
また、制御回路550は、出力電圧モニタ540から取得した検出信号に基づいて、DC−DCコンバータ500から出力される直流電圧が目標出力電圧より低い場合にはドライバ560に向けて出力するパルス信号のデューティ比を大きくする。
その結果、入力変換回路521・522・523・524・525・526のそれぞれのスイッチング素子501のデューティ比(オンデューティ)が大きくなり、DC−DCコンバータ500から出力される直流電圧が上昇する(出力電力が大きくなる)。
このように、DC−DCコンバータ500は、出力電圧を目標電圧に保持しつつ、負荷たるモータ2における電力の使用状況に応じて出力電力を調整することが可能である。
しかし、従来のDC−DCコンバータ500は、以下の問題点を有する。
すなわち、DC−DCコンバータ500は、図8に示す如く同一のドライバ560から出力される同一のデューティ比を有するゲート信号が入力変換回路521・522・523・524・525・526のそれぞれのスイッチング素子501のゲートに入力される構成であるため、各スイッチング素子501は同時刻では全て同じデューティ比でスイッチング動作を行う。
そのため、例えば図9の時刻ゼロから時刻t1までの時間帯の如く、一つの入力変換回路(例えば、入力変換回路521)だけで十分に出力電力を賄うことが出来る場合であっても、入力変換回路521・522・523・524・525・526のスイッチング素子501の全てが所定の周波数でスイッチング動作を行うこととなる。
入力変換回路521・522・523・524・525・526の各スイッチング素子501は、スイッチング素子の駆動を行っている限り、スイッチング動作に伴う電力ロスが発生する。
従って、DC−DCコンバータ500のように出力電力に関わらず入力変換回路521・522・523・524・525・526の各スイッチング素子501が常にスイッチング動作を行うと、DC−DCコンバータ500の全体としてのスイッチング動作に伴う電力ロスが大きくなる。
以下では、図10乃至図15を用いて従来のDC−DCコンバータの第二実施例であるDC−DCコンバータ600について説明する。
DC−DCコンバータ600は従来のDC−DCコンバータ500の問題点を解消するものであり、図10に示す如く、入力側フィルタ610、入力変換ユニット620、出力側フィルタ630、出力電圧モニタ640、制御回路650、ドライバ661・662・663・664・665・666等を具備する。
入力変換ユニット620は入力変換回路621・622・623・624・625・626を並列的に接続したものである。
入力変換回路621は主としてスイッチング素子601、コイル602、整流素子603を具備する。
入力変換回路621・622・623・624・625・626、および入力変換ユニット620の構成は、図8に示す入力変換回路521・522・523・524・525・526、および入力変換ユニット520の構成と略同じであることから、詳細な説明を省略する。
同様に、入力側フィルタ610、出力側フィルタ630および出力電圧モニタ640の構成は、図8に示す入力側フィルタ510、出力側フィルタ530および出力電圧モニタ540の構成と略同じであることから、詳細な説明を省略する。
制御回路650は出力電圧モニタ640から取得した検出信号に基づいて、入力変換回路621・622・623・624・625・626のスイッチング動作のデューティ比を制御し、ひいてはDC−DCコンバータ600から出力される直流電圧を制御するものである。
より詳細には、制御回路650は、出力電圧モニタ640から取得した検出信号に基づいて、入力変換回路621・622・623・624・625・626が電流不連続モードとなるように、スイッチング動作のデューティ比をPWM制御で調整することにより、DC−DCコンバータ600の出力電圧を所定の目標出力電圧に保持するものである。
制御回路650はドライバ661・662・663・664・665・666にそれぞれ独立して所定のデューティ比を有するパルス信号を入力する。
ドライバ661・662・663・664・665・666はいずれもスイッチング素子等からなり、それぞれ制御回路650に接続される。ドライバ661・662・663・664・665・666はそれぞれ制御回路650から入力されたパルス信号に対応するデューティ比でスイッチング動作を行うことにより、所定のデューティ比を有するゲート信号を出力する。
ドライバ661は入力変換回路621のスイッチング素子601のゲートに接続され、入力変換回路621はドライバ661から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ662は入力変換回路622のスイッチング素子601のゲートに接続され、入力変換回路622はドライバ662から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ663は入力変換回路623のスイッチング素子601のゲートに接続され、入力変換回路623はドライバ663から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ664は入力変換回路624のスイッチング素子601のゲートに接続され、入力変換回路624はドライバ664から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ665は入力変換回路625のスイッチング素子601のゲートに接続され、入力変換回路625はドライバ665から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ666は入力変換回路626のスイッチング素子601のゲートに接続され、入力変換回路626はドライバ666から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
以下では、図11および図12を用いてDC−DCコンバータ600の出力電力の制御について、モータ2における負荷(すなわち消費電力)が時刻ゼロから時刻t6までの間徐々に増加し、時刻t6の時点でちょうどDC−DCコンバータ600の出力電力の最大値となる場合を例にとって説明する。
時刻ゼロから時刻t1までの間、制御回路650は入力変換回路621に対応するドライバ661に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を徐々に増大させることにより、入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を徐々に増大させ、入力変換回路621からの出力電力を増大させる。
また、時刻ゼロから時刻t1までの間、制御回路650はドライバ662・663・664・665・666にパルス信号を入力せず、入力変換回路622・623・624・625・626をスイッチング動作させない。
時刻t1のすこし手前の時点で、入力変換回路621のスイッチング素子601はデューティ比が最大(より厳密には、電流不連続モードを達成し得る範囲内で最大)となり、入力変換回路621からの出力電力が最大となる。
時刻t1の時点で、制御回路650は入力変換回路621に対応するドライバ661に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最小とするとともに、入力変換回路622に対応するドライバ662に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大(より厳密には、電流不連続モードを達成し得る範囲内で最大)とする。
すなわち、時刻t1の時点で、デューティ比が最大の状態でスイッチング動作を行う入力変換回路を入力変換回路621から入力変換回路622に切り替える。
時刻t1から時刻t2までの間、制御回路650は入力変換回路621に対応するドライバ661に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を徐々に増大させることにより、入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を徐々に増大させ、入力変換回路621からの出力電力を増大させる。
また、時刻t1から時刻t2までの間、制御回路650は入力変換回路622に対応するドライバ662に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大に保持することにより、入力変換回路622のスイッチング動作のデューティ比を最大に保持し、入力変換回路622からの出力電力を最大の状態に保持する。
さらに、時刻t1から時刻t2までの間、制御回路650はドライバ663・664・665・666にはパルス信号を入力せず、入力変換回路623・624・625・626をスイッチング動作させない。
時刻t2のすこし手前の時点で、入力変換回路621のスイッチング素子601はデューティ比が最大(より厳密には、電流不連続モードを達成し得る範囲内で最大)となり、入力変換回路621からの出力電力が最大となる。
時刻t2の時点で、制御回路650は入力変換回路621に対応するドライバ661に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最小とするとともに、入力変換回路623に対応するドライバ663に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大(より厳密には、電流不連続モードを達成し得る範囲内で最大)とする。
すなわち、時刻t2の時点で、デューティ比が最大の状態でスイッチング動作を行う入力変換回路を入力変換回路621から入力変換回路623に切り替える。
時刻t2から時刻t3までの間、制御回路650は入力変換回路621に対応するドライバ661に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を徐々に増大させることにより、入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を徐々に増大させ、入力変換回路621からの出力電力を増大させる。
また、時刻t2から時刻t3までの間、制御回路650は入力変換回路622に対応するドライバ662および入力変換回路623に対応するドライバ663に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大に保持することにより、入力変換回路622および入力変換回路623のスイッチング動作のデューティ比を最大に保持し、入力変換回路622および入力変換回路623からの出力電力を最大の状態に保持する。
さらに、時刻t2から時刻t3までの間、制御回路650はドライバ664・665・666にはパルス信号を入力せず、入力変換回路624・625・626をスイッチング動作させない。
同様に、時刻t3の時点でデューティ比が最大の状態でスイッチング動作を行う入力変換回路を入力変換回路621から入力変換回路624に切り替え、時刻t4の時点でデューティ比が最大の状態でスイッチング動作を行う入力変換回路を入力変換回路621から入力変換回路625に切り替え、時刻t5の時点でデューティ比が最大の状態でスイッチング動作を行う入力変換回路を入力変換回路621から入力変換回路626に切り替える。
逆に、入力変換回路621・622・623・624・625・626の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行っている状態(DC−DCコンバータ600の出力電力が最大の状態)から、モータ2における負荷が減少してDC−DCコンバータ600の出力電力が徐々に減少する場合は、制御回路650は以下の如き制御を行う。
まず、制御回路650は入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路626のスイッチング動作を停止するとともに入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を最大とする。
次に、制御回路650は入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路625のスイッチング動作を停止するとともに入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を最大とする。
同様にして、入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で他の入力変換回路のうちの一つのスイッチング動作を停止するとともに入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比を最大とし、最後に入力変換回路621のみがスイッチング動作を行っているときに入力変換回路621のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路621のスイッチング動作を停止する。
このように、DC−DCコンバータ600は、計六つある入力変換回路のうち、一つ(入力変換回路621)についてはデューティ比を調整し、残りの五つ(入力変換回路622・623・624・625・626)についてはスイッチング動作を全く行わないか最大のデューティ比でスイッチング動作を行うかを切り替える制御を行うことにより、所望の出力電力を得るための必要最小限の入力変換回路をスイッチング動作させるので、同じ大きさの出力電力における「スイッチング動作を行っているスイッチング素子の数」が図8に示すDC−DCコンバータ500に比べて相対的に少なくなり、スイッチング動作に伴う電力ロスを低減することが可能である。
しかし、DC−DCコンバータ600は、スイッチング動作を行う入力変換回路の数(段数)が変化するとき、すなわち、デューティ比が最大の状態でスイッチング動作を行う入力変換回路を(a)DC−DCコンバータ600の出力電力の微小な変化に応じて可変制御が行われる入力変換回路(入力変換回路621)と(b)スイッチング動作を行わない状態または最大出力でスイッチング動作を行う状態のいずれかの状態をとる制御が行われる入力変換回路(入力変換回路622・623・624・625・626)のいずれかとの間で切り替えるときに、図13および図14中の二点鎖線からなる円で示す如くDC−DCコンバータ600の出力電力が大きく変動してしまう(出力電力にリップルが生じる)という問題を有する。
このようなDC−DCコンバータ600の出力電力の変動は、入力変換回路621・622・623・624・625・626がそれぞれ具備するコイル602のインダクタンスLが製造工程に起因するバラツキを有することによるものである。
すなわち、図15に示す如く、入力変換回路の出力電力Poutは、入力変換回路の出力電圧Vout、スイッチング素子のスイッチング周期T、スイッチング素子がオフになってからコイル電流Iがゼロになるまでに要する時間Td、およびコイル電流Iの最大値Imaxを用いて、以下の数1で表される。
Figure 2009011102
コイル電流Iの最大値Imaxは、入力変換回路の入力電圧Vin、コイルのインダクタンスL、およびスイッチング素子がオンになっている時間Tonを用いて、以下の数2で表される。
Figure 2009011102
数1および数2より、入力変換回路の出力電力Poutは、入力変換回路の入力電圧Vin、入力変換回路の出力電圧Vout、スイッチング素子がオンになっている時間Ton、およびスイッチング素子がオフになってからコイル電流Iがゼロになるまでに要する時間Tdを用いて、以下の数3で表される。
Figure 2009011102
数3に示す如く、入力変換回路の出力電力PoutはコイルのインダクタンスLに反比例する。
そのため、入力変換ユニットにおいて並列的に接続された複数の入力変換回路がそれぞれ具備するコイルのインダクタンスにばらつきがあると、入力変換回路の出力電力の最大値もばらつくこととなり、図13および図14で示す如き出力電力の変動(リップルの発生)の原因となる。
このようなスイッチング動作を行う入力変換回路の数の変動に伴う出力電力の変動(リップルの発生)を解消する方法としては、例えば製造工程の管理強化を行うことによりコイルのインダクタンスのバラツキを小さくすることが挙げられるが、製造コストや管理コストが増大する、あるいは製造歩留まりが低下するといった問題を招来することとなり、好ましくない。
特開平9−215319号公報 特開2007−37221号公報 特開2003−111414号公報 特開2004−15992号公報
本発明は以上の如き状況に鑑み、スイッチング動作を行う入力変換回路の数の変動に伴う出力電力の変動を防止することが可能なDC−DCコンバータおよびDC−DCコンバータの制御方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
スイッチング素子およびコイルを有し、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより、入力された直流電圧を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を並列的に接続したDC−DCコンバータにおいて、
電流不連続モードでPWM制御を行い、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が一つである場合には、当該スイッチング動作を行っている入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が二つ以上である場合には、当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路のいずれか一つの入力変換回路のデューティ比を調整するとともに当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路の残りの入力変換回路のデューティ比を最大に保持することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てを最大のデューティ比でスイッチング動作させるとともに前記複数の入力変換回路のうちそれまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のいずれか一つのスイッチング動作を開始し、当該スイッチング動作を開始した入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路のいずれか一つのデューティ比を調整するとともにそれまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の残りを最大のデューティ比でスイッチング動作させることにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行うものである。
請求項2においては、
前記複数の入力変換回路のスイッチング素子のスイッチング周期の位相をそれぞれ均等にずらすとともに、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のうち、それまでデューティ比を調整していた入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のスイッチング動作を開始し、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っていた入力変換回路のうち、それ以前にデューティ比を調整していてスイッチング動作を停止した入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のデューティ比を調整するものである。
請求項3においては、
スイッチング素子およびコイルを有し、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより、入力された直流電圧を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を並列的に接続した入力変換手段を具備するDC−DCコンバータの制御方法において、
電流不連続モードでPWM制御を行い、前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が一つである場合には、当該スイッチング動作を行っている入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づけ、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が二つ以上である場合には、当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路のいずれか一つの入力変換回路のデューティ比を調整するとともに当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路の残りの入力変換回路のデューティ比を最大に保持することにより出力電力を目標出力電力に近づけ、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てを最大のデューティ比でスイッチング動作させるとともに前記複数の入力変換回路のうちそれまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のいずれか一つのスイッチング動作を開始し、当該スイッチング動作を開始した入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づけ、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路のいずれか一つのデューティ比を調整するとともにそれまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の残りを最大のデューティ比でスイッチング動作させることにより出力電力を目標出力電力に近づけるものである。
請求項4においては、
前記複数の入力変換回路のスイッチング素子のスイッチング周期の位相をそれぞれ均等にずらすとともに、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のうち、それまでデューティ比を調整していた入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のスイッチング動作を開始し、
前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っていた入力変換回路のうち、それ以前にデューティ比を調整していてスイッチング動作を停止した入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のデューティ比を調整するものである。
本発明は、スイッチング動作を行う入力変換回路の数の変動に伴う出力電力の変動を防止することが可能である、という効果を奏する。
以下では、図1乃至図7を用いて本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態であるDC−DCコンバータ100について説明する。なお、DC−DCコンバータ100の制御方法は、本発明に係るDC−DCコンバータの制御方法の実施の一形態に相当する。
図1に示す如く、DC−DCコンバータ100は入力側フィルタ110、入力変換ユニット120、出力側フィルタ130、出力電圧モニタ140、制御回路150、ドライバ161・162・163・164・165・166等を具備する。
入力変換ユニット120は入力変換回路121・122・123・124・125・126を並列的に接続したものである。
入力変換回路121・122・123・124・125・126は、それぞれ入力された直流電圧を昇圧して出力する回路、すなわち昇圧回路である。
電源1からDC−DCコンバータ100に入力された直流電圧は入力側フィルタ110を経て入力変換回路121・122・123・124・125・126に入力される。DC−DCコンバータ100に入力された直流電圧は入力変換回路121・122・123・124・125・126により昇圧された後、出力側フィルタ130を経てDC−DCコンバータ100から出力される。
本実施例の場合、DC−DCコンバータ100から出力された直流電圧は負荷たるモータ2に入力され、モータ2の駆動に用いられる。
入力変換回路121は主としてスイッチング素子101、コイル102、整流素子103を具備する。
スイッチング素子101は例えばNチャネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなり、そのゲートに信号が入力されることにより、ソースとドレインの間の導通および遮断、すなわちスイッチング動作を行う。
コイル102の一端は入力変換回路121の入力端子を成し、入力側フィルタ110の出力端子に接続される。コイル102の他端はスイッチング素子101のドレインに接続される。スイッチング素子101のソースはグラウンドに接続され、スイッチング素子101のゲートはドライバ161に接続される。整流素子103のアノードはコイル102の他端とスイッチング素子101のドレインとの接続部に接続される。整流素子103のカソードは入力変換回路121の出力端子を成し、出力側フィルタ130の入力端子に接続される。
出力側フィルタ130は、例えば入力変換ユニット120の出力端子に一端を接続し、他端をグラウンドに接続するキャパシタで構成される。
スイッチング素子101が所定のデューティ比(オンデューティ)でスイッチング動作を行うことにより、入力変換回路121はDC−DCコンバータ100に入力された直流電圧を昇圧して出力する。
なお、本実施例における入力変換回路122・123・124・125・126の構成は入力変換回路121の構成と略同じであることから、詳細な説明を省略する。
本実施例の入力変換回路121・122・123・124・125・126は入力された直流電圧を昇圧して出力する構成としたが、本発明に係る入力変換回路はこれに限定されない。
すなわち、本発明に係る入力変換回路は、例えば入力変換回路121・122・123・124・125・126と異なる構成であって、スイッチング素子およびコイルを有し、入力された直流電圧を昇圧して出力する昇圧回路を含む。
本発明に係る入力変換回路は、例えば図6の(a)に示す降圧回路221の如く、スイッチング素子201、コイル202および整流素子203を有し、入力された直流電圧を降圧して出力するものを含む。
本発明に係る入力変換回路は、例えば図6の(b)に示す反転回路321の如く、スイッチング素子301、コイル302および整流素子303を有し、入力された直流電圧の極性(正負)を反転して出力するものを含む。
本実施例のDC−DCコンバータ100における入力変換回路121・122・123・124・125・126の個数(入力変換回路の並列数)は六つであるが、本発明に係るDC−DCコンバータの個数はこれに限定されず、二つ以上であれば良い。
出力電圧モニタ140はDC−DCコンバータ100から出力される直流電圧(出力電圧)を検出し、これに係る情報である検出信号を出力するものである。
本実施例の場合、出力電圧モニタ130から出力される検出信号は、DC−DCコンバータ100の出力電圧とDC−DCコンバータ100の目標出力電圧との差分に略比例する電圧を有する。
制御回路150は出力電圧モニタ140から取得した検出信号に基づいて、入力変換回路521・522・523・524・525・526のスイッチング動作のデューティ比を制御し、ひいてはDC−DCコンバータ500から出力される直流電圧を制御するものである。
より詳細には、制御回路150は、出力電圧モニタ140から取得した検出信号に基づいて、入力変換回路121・122・123・124・125・126が電流不連続モードとなるように、スイッチング動作のデューティ比をPWM制御で調整することにより、DC−DCコンバータ100の出力電圧を所定の目標出力電圧に保持するものである。
制御回路150は所定のデューティ比を有するパルス信号をドライバ161・162・163・164・165・166に入力する。
ここで、「電流不連続モード」は、DC−DCコンバータの制御方式の一つであって、DC−DCコンバータの入力変換回路が有するスイッチング素子がオフのときにDC−DCコンバータを構成するコイルの電流が一度ゼロとなる(コイル電流が不連続となる)ものを広く指す。
「PWM制御」はスイッチング素子のスイッチング周期(スイッチング素子がオンの状態からオフの状態になり、再びオンになるまでに要する時間)を一定に保持するとともにスイッチング素子のオンデューティ(デューティ比)を調整することにより所望の出力電圧(または所望の出力電力)を得る制御方式である。
モータ2における消費電力が大きくなると出力電圧モニタ140により検出されるDC−DCコンバータ100の出力電圧が低下するので、DC−DCコンバータ100は出力電力を増大させることによりDC−DCコンバータ100の出力電圧を所定の値(目標出力電圧)に保持する。
また、モータ2における消費電力が小さくなると出力電圧モニタ140により検出されるDC−DCコンバータ100の出力電圧が上昇するので、DC−DCコンバータ100は出力電力を減少させることによりDC−DCコンバータ100の出力電圧を所定の値(目標電圧)に保持する。
従って、制御回路150が出力電圧モニタ140により検出されるDC−DCコンバータ100の出力電圧を検出し、当該出力電圧を目標出力電圧に近づける制御を行うことは、制御回路150がDC−DCコンバータ100の出力電力を目標出力電力(本実施例の場合、負荷たるモータ2の消費電力)に近づける制御を行うことと等価である。
ドライバ161・162・163・164・165・166はいずれもスイッチング素子等からなり、それぞれ制御回路150に接続される。ドライバ161・162・163・164・165・166はそれぞれ制御回路150から入力されたパルス信号に対応するデューティ比でスイッチング動作を行い、所定のデューティ比を有するゲート信号を出力する。
ドライバ161は入力変換回路121のスイッチング素子101のゲートに接続され、入力変換回路121はドライバ161から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ162は入力変換回路122のスイッチング素子101のゲートに接続され、入力変換回路122はドライバ162から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ163は入力変換回路123のスイッチング素子101のゲートに接続され、入力変換回路123はドライバ163から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ164は入力変換回路124のスイッチング素子101のゲートに接続され、入力変換回路124はドライバ164から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ165は入力変換回路125のスイッチング素子101のゲートに接続され、入力変換回路125はドライバ165から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
ドライバ166は入力変換回路126のスイッチング素子101のゲートに接続され、入力変換回路126はドライバ166から入力されたゲート信号に基づいてスイッチング動作を行う。
以下では、図2および図3を用いてDC−DCコンバータ100の出力電力の制御について、モータ2における負荷(すなわち消費電力)が時刻ゼロから時刻t6までの間徐々に増加し、時刻t6の時点でちょうどDC−DCコンバータ100の出力電力の最大値となる場合を例にとって説明する。
時刻ゼロから時刻t1までの間、制御回路150は入力変換回路121に対応するドライバ161に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を徐々に増大させることにより、入力変換回路121のスイッチング動作のデューティ比を徐々に増大させ、入力変換回路121からの出力電力を増大させる。
また、時刻ゼロから時刻t1までの間、制御回路150はドライバ162・163・164・165・166にパルス信号を入力せず、入力変換回路122・123・124・125・126をスイッチング動作させない。
時刻t1のすこし手前の時点で、入力変換回路121のスイッチング素子101はそのスイッチング動作のデューティ比が最大(より厳密には、電流不連続モードを達成し得る範囲内で最大)となり、入力変換回路121からの出力電力が最大となる。
時刻t1の時点で、制御回路150は入力変換回路121に対応するドライバ161に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大の状態で保持するとともに、入力変換回路122に対応するドライバ162にパルス信号を入力し、入力変換回路122のスイッチング動作を開始する。
時刻t1から時刻t2までの間、制御回路150は入力変換回路122に対応するドライバ662に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を徐々に増大させることにより、入力変換回路122のスイッチング動作のデューティ比を徐々に増大させ、入力変換回路122からの出力電力を増大させる。
また、時刻t1から時刻t2までの間、制御回路150は入力変換回路121に対応するドライバ161に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大に保持することにより、入力変換回路121のスイッチング動作のデューティ比を最大に保持し、入力変換回路121からの出力電力を最大の状態に保持する。
さらに、時刻t1から時刻t2までの間、制御回路150はドライバ163・164・165・166にはパルス信号を入力せず、入力変換回路123・124・125・126をスイッチング動作させない。
時刻t2のすこし手前の時点で、入力変換回路122のスイッチング素子101はそのスイッチング動作のデューティ比が最大(より厳密には、電流不連続モードを達成し得る範囲内で最大)となり、入力変換回路122からの出力電力が最大となる。
時刻t2の時点で、制御回路150は入力変換回路122に対応するドライバ162に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大の状態で保持するとともに、入力変換回路123に対応するドライバ163にパルス信号を入力し、入力変換回路123のスイッチング動作を開始する。
時刻t2から時刻t3までの間、制御回路150は入力変換回路123に対応するドライバ163に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を徐々に増大させることにより、入力変換回路123のスイッチング動作のデューティ比を徐々に増大させ、入力変換回路123からの出力電力を増大させる。
また、時刻t2から時刻t3までの間、制御回路150は入力変換回路121に対応するドライバ161および入力変換回路122に対応するドライバ162に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大に保持することにより、入力変換回路121および入力変換回路122のスイッチング動作のデューティ比を最大に保持し、入力変換回路121および入力変換回路122からの出力電力を最大の状態に保持する。
さらに、時刻t2から時刻t3までの間、制御回路150はドライバ164・165・166にはパルス信号を入力せず、入力変換回路124・125・126をスイッチング動作させない。
同様に、制御回路150は、時刻t3の時点で入力変換回路123に対応するドライバ163に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大の状態で保持するとともに入力変換回路124のスイッチング動作を開始する。
また、制御回路150は、時刻t4の時点で入力変換回路124に対応するドライバ164に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大の状態で保持するとともに入力変換回路125のスイッチング動作を開始する。
また、制御回路150は、時刻t5の時点で入力変換回路125に対応するドライバ165に入力するパルス信号のデューティ比(オンデューティ)を最大の状態で保持するとともに入力変換回路126のスイッチング動作を開始する。
また、制御回路150は、時刻t6の時点で入力変換回路121・122・123・124・125・126の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行う。
逆に、入力変換回路121・122・123・124・125・126の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行っている状態(DC−DCコンバータ100の出力電力が最大の状態)から、モータ2における負荷が減少する場合は、制御回路150は以下の如き制御を行う。
まず、制御回路150は入力変換回路126のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路126のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路126のスイッチング動作を停止する。
次に、制御回路150は入力変換回路125のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路125のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路125のスイッチング動作を停止する。
続いて、制御回路150は入力変換回路124のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路124のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路124のスイッチング動作を停止する。
続いて、制御回路150は入力変換回路123のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路123のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路123のスイッチング動作を停止する。
続いて、制御回路150は入力変換回路122のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路122のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路122のスイッチング動作を停止する。
続いて、制御回路150は入力変換回路121のスイッチング動作のデューティ比を徐々に減少させ、入力変換回路121のスイッチング動作のデューティ比が最小になった時点で入力変換回路121のスイッチング動作を停止する。
このように、入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合(例えば、図2および図3における時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4、および時刻t5の時点)には、それまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のうち、それまでデューティ比を調整していた入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のスイッチング動作を開始することとなる。
また、入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っていた入力変換回路のうち、それ以前にデューティ比を調整していてスイッチング動作を停止した入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のデューティ比を調整することとなる。
また、制御回路150は、図7に示す如く、入力変換回路121のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相に対して入力変換回路121のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相を+180°ずらし、入力変換回路122のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相に対して入力変換回路123のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相を+120°ずらし、入力変換回路123のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相に対して入力変換回路124のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相を+180°ずらし、入力変換回路124のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相に対して入力変換回路125のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相を+120°ずらし、入力変換回路125のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相に対して入力変換回路126のスイッチング素子101のスイッチング周期の位相を+180°ずらしている。
従って、入力変換回路121・122・123・124・125・126のそれぞれのスイッチング素子101のスイッチング周期の位相は、図7に示す如く、位相で隣り合うもの同士は60°((1/6)×T T;スイッチング周期)ずつ均等にずれている。
このように、複数の入力変換回路のスイッチング周期の位相を相互に均等となるようにずらすことにより、DC−DCコンバータ100の出力電圧にビート(低周波のうねり)が発生することを抑制することが可能である。
以上の如く、DC−DCコンバータ100は
スイッチング素子101およびコイル102を有し、スイッチング素子101がスイッチング動作を行うことにより、入力された直流電圧を昇圧して出力する入力変換回路121・122・123・124・125・126を並列的に接続したDC−DCコンバータにおいて、
電流不連続モードでPWM制御を行い、
入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が一つである場合(例えば、図2および図3における時刻ゼロから時刻t1までの間)には、スイッチング動作を行っている入力変換回路(入力変換回路121)のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が二つ以上である場合(例えば、図2および図3における時刻t1から時刻t6までの間)には、スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路のいずれか一つの入力変換回路(例えば、図2および図3における時刻t1から時刻t2までの間は入力変換回路122、時刻t2から時刻t3までの間は入力変換回路123、時刻t3から時刻t4までの間は入力変換回路124、時刻t4から時刻t5までの間は入力変換回路125、時刻t5から時刻t6までの間は入力変換回路126)のデューティ比を調整するとともにスイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路の残りの入力変換回路(例えば、図2および図3における時刻t1から時刻t2までの間は入力変換回路121、時刻t2から時刻t3までの間は入力変換回路121・122、時刻t3から時刻t4までの間は入力変換回路121・122・123、時刻t4から時刻t5までの間は入力変換回路121・122・123・124、時刻t5から時刻t6までの間は入力変換回路121・122・123・124・125)のデューティ比を最大に保持することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合(例えば、図2および図3における時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4、および時刻t5の時点)には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の全て(例えば、図2および図3における時刻t1では入力変換回路121、時刻t2では入力変換回路121・122、時刻t3では入力変換回路121・122・123、時刻t4では入力変換回路121・122・123・124、時刻t5の時点では入力変換回路121・122・123・124・125)を最大のデューティ比でスイッチング動作させるとともに入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちそれまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のいずれか一つ(例えば、図2および図3における時刻t1では入力変換回路122、時刻t2では入力変換回路123、時刻t3では入力変換回路124、時刻t4では入力変換回路125、時刻t5の時点では入力変換回路126)のスイッチング動作を開始し、スイッチング動作を開始した入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路のいずれか一つのデューティ比を調整するとともにそれまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の残りを最大のデューティ比でスイッチング動作させることにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行うものである。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、DC−DCコンバータ100は、計六つある入力変換回路121・122・123・124・125・126のいずれか一つだけについてデューティ比を調整し、残りの五つについてはスイッチング動作を全く行わないか最大のデューティ比でスイッチング動作を行うかを切り替える制御を行うことにより、所望の出力電力を得るための必要最小限の入力変換回路のみをスイッチング動作させるので、同じ大きさの出力電力におけるスイッチング動作を行っているスイッチング素子の数が図8に示すDC−DCコンバータ500に比べて相対的に少なくなり、スイッチング動作に伴う電力ロスを低減することが可能である。
また、DC−DCコンバータ100は、スイッチング動作を行う入力変換回路の数(段数)が変動するとき(例えば、図2および図3における時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4、および時刻t5の時点)には、図10に示すDC−DCコンバータ600の如く最大のデューティ比でスイッチング動作を行う入力変換回路を切り替えることをしないので、仮に入力変換回路121・122・123・124・125・126のそれぞれのコイル102のインダクタンスLにバラツキがあっても、スイッチング動作を行う入力変換回路の数(段数)の変動の前後(例えば図4および図5に示す時刻t1の前後)でDC−DCコンバータ100の出力電力が変動する(リップルが発生する)ことを防止することが可能である(DC−DCコンバータ100の出力電力が変動することは無い)。
また、DC−DCコンバータ100は、
入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合(例えば、図2および図3における時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4、および時刻t5の時点)には、それまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のうち、それまでデューティ比を調整していた入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のスイッチング動作を開始し、
入力変換回路121・122・123・124・125・126のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っていた入力変換回路のうち、それ以前にデューティ比を調整していてスイッチング動作を停止した入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のデューティ比を調整するものである。
このように構成することにより、DC−DCコンバータ100の出力電圧にビート(低周波のうねり)が発生することを抑制することが可能である。
なお、本実施例ではスイッチング動作を行う入力変換回路は一つずつ増減する構成としたが、例えば六つの入力変換回路を二つの入力変換回路からなる三つの組に分け、最初は一つの組に属する二つの入力変換回路のデューティ比を調整し、当該一つの組に属する二つの入力変換回路の出力電力が最大となったら別の組に属する二つの入力変換回路のデューティ比を調整し、当該別の組に属する二つの入力変換回路の出力電力も最大となったら残りの組に属する二つの入力変換回路のデューティ比を調整する構成としても良い。
このように構成することにより、DC−DCコンバータ100に比べれば同じ大きさの出力電力におけるスイッチング動作を行っているスイッチング素子の数が多いものの、図8に示すDC−DCコンバータ500に比べれば相対的に少なくなり、スイッチング動作に伴う電力ロスを低減することが可能であるとともに、スイッチング動作を行う入力変換回路の数(段数)の変動の前後でDC−DCコンバータの出力電力が変動する(リップルが発生する)ことを防止することが可能である。
本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態におけるコイル電流の推移を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態における各入力変換回路の出力電力の推移を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態における出力電力の推移を示す図。 同じく本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態における出力電力の推移を示す図。 入力変換回路の別実施例を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態におけるスイッチング素子の位相のずれを示す図。 従来のDC−DCコンバータの第一実施例を示す図。 従来のDC−DCコンバータの第一実施例における各入力変換回路の出力電力の推移を示す図。 従来のDC−DCコンバータの第二実施例を示す図。 従来のDC−DCコンバータの第二実施例におけるコイル電流の推移を示す図。 従来のDC−DCコンバータの第二実施例における各入力変換回路の出力電力の推移を示す図。 従来のDC−DCコンバータの第二実施例における出力電力の推移を示す図。 同じく従来のDC−DCコンバータの第二実施例における出力電力の推移を示す図。 コイルのインダクタンスと入力変換回路の出力電流との関係を示す図。
符号の説明
100 DC−DCコンバータ
101 スイッチング素子
102 コイル
103 整流素子
110 入力側フィルタ
121・122・123・124・125・126 入力変換回路
130 出力側フィルタ
140 出力電圧モニタ
150 制御回路
161・162・163・164・165・166 ドライバ

Claims (4)

  1. スイッチング素子およびコイルを有し、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより、入力された直流電圧を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を並列的に接続したDC−DCコンバータにおいて、
    電流不連続モードでPWM制御を行い、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が一つである場合には、当該スイッチング動作を行っている入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が二つ以上である場合には、当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路のいずれか一つの入力変換回路のデューティ比を調整するとともに当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路の残りの入力変換回路のデューティ比を最大に保持することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てを最大のデューティ比でスイッチング動作させるとともに前記複数の入力変換回路のうちそれまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のいずれか一つのスイッチング動作を開始し、当該スイッチング動作を開始した入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行い、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路のいずれか一つのデューティ比を調整するとともにそれまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の残りを最大のデューティ比でスイッチング動作させることにより出力電力を目標出力電力に近づける制御を行うことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記複数の入力変換回路のスイッチング素子のスイッチング周期の位相をそれぞれ均等にずらすとともに、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のうち、それまでデューティ比を調整していた入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のスイッチング動作を開始し、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っていた入力変換回路のうち、それ以前にデューティ比を調整していてスイッチング動作を停止した入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のデューティ比を調整する請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. スイッチング素子およびコイルを有し、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより、入力された直流電圧を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を並列的に接続した入力変換手段を具備するDC−DCコンバータの制御方法において、
    電流不連続モードでPWM制御を行い、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が一つである場合には、当該スイッチング動作を行っている入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づけ、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路が二つ以上である場合には、当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路のいずれか一つの入力変換回路のデューティ比を調整するとともに当該スイッチング動作を行っている二つ以上の入力変換回路の残りの入力変換回路のデューティ比を最大に保持することにより出力電力を目標出力電力に近づけ、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てを最大のデューティ比でスイッチング動作させるとともに前記複数の入力変換回路のうちそれまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のいずれか一つのスイッチング動作を開始し、当該スイッチング動作を開始した入力変換回路のデューティ比を調整することにより出力電力を目標出力電力に近づけ、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っている入力変換回路のいずれか一つのデューティ比を調整するとともにそれまでスイッチング動作を行っている入力変換回路の残りを最大のデューティ比でスイッチング動作させることにより出力電力を目標出力電力に近づけることを特徴とするDC−DCコンバータの制御方法。
  4. 前記複数の入力変換回路のスイッチング素子のスイッチング周期の位相をそれぞれ均等にずらすとともに、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が大きい場合には、それまでスイッチング動作を行っていなかった入力変換回路のうち、それまでデューティ比を調整していた入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のスイッチング動作を開始し、
    前記複数の入力変換回路のうちスイッチング動作を行っている入力変換回路の全てが最大のデューティ比でスイッチング動作を行うときの出力電力よりも目標出力電力の方が小さい場合には、それまでスイッチング動作を行っていた入力変換回路のうち、それ以前にデューティ比を調整していてスイッチング動作を停止した入力変換回路に対してスイッチング周期の位相のずれが最も大きい入力変換回路のデューティ比を調整する請求項3に記載のDC−DCコンバータの制御方法。
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