JP2009010030A - 基板処理装置の管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の基板処理装置の信頼性を向上することができる基板処理装置の管理システムを提供する。
【解決手段】基板処理装置の管理システム1は、後述する基板処理装置本体12及びその制御装置14を含む複数の基板処理装置10−1〜10−nと、複数の基板処理装置10−1〜10−nに関するデータのバックアップを行うバックアップ装置16とを含む。基板処理装置10の制御装置14は、バックアップ装置16から送信されるバックアップ指示に基づいて、バックアップの対象となるデータをバックアップ装置16に対して送信する。バックアップ装置16は、複数の基板処理装置10−1〜10−nから取得したデータを保存する。
【選択図】図1
【解決手段】基板処理装置の管理システム1は、後述する基板処理装置本体12及びその制御装置14を含む複数の基板処理装置10−1〜10−nと、複数の基板処理装置10−1〜10−nに関するデータのバックアップを行うバックアップ装置16とを含む。基板処理装置10の制御装置14は、バックアップ装置16から送信されるバックアップ指示に基づいて、バックアップの対象となるデータをバックアップ装置16に対して送信する。バックアップ装置16は、複数の基板処理装置10−1〜10−nから取得したデータを保存する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体基板やガラス基板等を処理する基板処理装置の管理システムに関する。
一般に、基板処理装置は、加熱炉内に処理対象の基板を収容し、ヒータによって加熱炉内を所定の温度に加熱し、加熱炉内に所定のガスを流し、場合によっては、加熱炉内の圧力を調整し、基板を保持するボートを回転させることにより、基板の拡散、アニールあるいはCVD(Chemical Vapor Deposition;化学気相成長)処理を行う。
この種の基板処理装置においては、コントローラに関する標準仕様が、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)規格としてまとめられている。基板処理装置を管理する情報として、例えば、装置パラメータ、コントローラパラメータ、ジョブ・レシピがある。ここで、装置パラメータは、ハードウェアの変更に柔軟に対応するために設けられている可変パラメータであり、コントローラパラメータは、コントローラハードウェアの変更及び顧客仕様の変更に柔軟に対応するために設けられている可変パラメータであり、ジョブ・レシピは、装置の運転を柔軟に変更できるよう設けられた可変パラメータである。
また、モニタデータ、生産情報及び障害情報も存在する。モニタデータは、装置の運転状況を把握するためのデータであり、生産情報は、ウエハの成膜処理毎に管理するためのデータであり、障害情報は、障害発生を管理するためのデータである。
顧客サイトにおけるシステムには、複数の基板処理装置と、当該複数の基板処理装置の集中監視を行うエリア集中監視PCと、工場あるいはエリア全体のスケジューリングを司るホストコンピュータとが含まれる。SEMI規格においては、バックアップに関しては、標準化されておらず、ベンダー及び顧客の判断に任されている。
このため、一般に、顧客サイトでは、装置パラメータ、コントローラパラメータ、ジョブ・レシピ、モニタデータ及び障害情報は、装置コントローラにより管理されており、ジョブ・レシピ、モニタデータ及び障害情報は、エリア集中監視PC及びホストコンピュータとにより共有で管理されている。
しかしながら、基板処理装置に関する情報は、装置コントローラ、エリア集中監視PC、ホストコンピュータの順で、詳細に管理されている。即ち、装置コントローラは、エリア集中監視PC及びホストコンピュータより詳細な情報を持つことが多い。また、装置パラメータ及びコントローラパラメータには、メーカの秘密情報が含まれており、このような秘密情報は、エリア集中監視PCには公開されない。よって、ハードウェア故障、ハードウェア寿命、ソフトウェア障害等の障害が、装置コントローラに発生した場合、装置側での復旧処理が不可欠となる。
基板処理装置毎の2重化は、大幅なコストアップとなってしまう。また、故障記憶装置の交換及び復旧には特別な作業を要し、困難性が伴う。さらに、データのバックアップが、別途設けられた記憶装置へ基板処理装置1台毎に行われる場合、人手の手間を要する為、忘れがちとなり、現実には、バックアップは不十分といわざるを得ない。
本発明は、複数の基板処理装置の信頼性を向上することができる基板処理装置の管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る基板処理装置の管理システムは、基板を処理する複数の基板処理装置と、前記複数の基板処理装置に関するデータのバックアップを一括して行うバックアップ装置とを有する。本発明によれば、複数の基板処理装置の信頼性を向上することができる。
好適には、前記バックアップ装置は、複数の記憶媒体を有する。本発明によれば、いずれかの記憶媒体に障害が発生した場合においても、バックアップデータの損失を防止することができる。
また、好適には、前記バックアップ装置は、予め設定された時期にバックアップを行う。本発明によれば、作業者がバックアップ処理を開始する操作を省略することができる。
また、好適には、前記バックアップ装置は、前記複数の基板処理装置の運用のためのネットワークとは異なるネットワークを介して、前記複数の基板処理装置と接続されている。本発明によれば、バックアップの影響が基板処理装置の運用に及ぶことを防止することができる。
さらに、好適には、前記バックアップ装置は、前記基板処理装置の状態に基づいてバックアップを行う。本発明によれば、基板処理装置にかかる負荷を低減することができる。
本発明に係る基板処理装置の管理システムによれば、複数の基板処理装置の信頼性を向上することができる。又、本発明により、既存のプロセス制御システムには悪い影響を与えず、コストアップを抑え、装置データの安全性を高め、装置データを自動的に集中管理することが可能になった。
図1は、本発明の実施形態に係る基板処理装置の管理システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、基板処理装置の管理システム1は、後述する基板処理装置本体12及びその制御装置14を含む複数の基板処理装置10−1〜10−nと、複数の基板処理装置10−1〜10−nに関するデータのバックアップを行うバックアップ装置16と、複数の基板処理装置10−1〜10−nの監視を行う監視装置(エリア集中監視PC)20と、運用を行うホスト装置(ホストコンピュータ)18とを有する。なお、基板処理装置10−1〜10−nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示すときには、単に基板処理装置10などと略記することがある。
図1に示すように、基板処理装置の管理システム1は、後述する基板処理装置本体12及びその制御装置14を含む複数の基板処理装置10−1〜10−nと、複数の基板処理装置10−1〜10−nに関するデータのバックアップを行うバックアップ装置16と、複数の基板処理装置10−1〜10−nの監視を行う監視装置(エリア集中監視PC)20と、運用を行うホスト装置(ホストコンピュータ)18とを有する。なお、基板処理装置10−1〜10−nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示すときには、単に基板処理装置10などと略記することがある。
基板処理装置の管理システム1において、複数の基板処理装置10と、監視装置20と、ホスト装置18とは、例えばLAN等の基幹ネットワーク2を介して接続されている。基幹ネットワーク2は、例えば監視及びスケジューリングなどの運用のためのネットワークである。また、複数の基板処理装置10とバックアップ装置16とは、基幹ネットワーク2とは異なるバックアップネットワーク3を介して接続されている。バックアップネットワーク3は、バックアップのためのデータが送受信されるためのネットワークである。
基板処理装置10は、基板処理装置本体12において、加熱炉内の基板に対して所定の基板処理を行う。具体的には、基板処理装置10は、加熱炉内に処理対象の基板を収納し、ヒータによって加熱炉内を所定の温度に加熱し、加熱炉内に所定のガスを流し、場合によっては、加熱炉内の圧力を調整し、基板を保持するボートを回転させることにより、基板の拡散、アニールあるいはCVD処理を行う。
基板処理装置10の制御装置14は、制御装置14に設けられた入力装置又はホスト装置18を介して入力される指示を受け付けて、基板処理装置本体12を制御する。また、制御装置14は、基板処理装置本体12の状態を監視し、状態に関するデータを監視装置20及びホスト装置18に対して送信する。さらに、制御装置14は、バックアップ装置16から送信されるバックアップ指示に基づいて、バックアップの対象となるデータをバックアップ装置16に対して送信する。
図2は、集線装置28を中心として基板処理装置の管理システム1を模式的に示す図である。
図2に示すように、基板処理装置の管理システム1は、例えばハブなどの集線装置28−1〜28−3により、複数のエリアに分割される。本例では、基板処理装置の管理システム1は、装置管理エリア22、拡散エリア24及びCVDエリア26に分割されている。また、基幹ネットワーク2は、集線装置28−1〜28−3により構成されている。
図2に示すように、基板処理装置の管理システム1は、例えばハブなどの集線装置28−1〜28−3により、複数のエリアに分割される。本例では、基板処理装置の管理システム1は、装置管理エリア22、拡散エリア24及びCVDエリア26に分割されている。また、基幹ネットワーク2は、集線装置28−1〜28−3により構成されている。
装置管理エリア22では、監視装置20及びバックアップ装置16は、集線装置28−1を介して接続されている。また、装置管理エリア22には、UPS(Uninterruptible Power Systems;無停電電源装置)30−1が設けられている。
拡散エリア24では、例えば拡散装置としての基板処理装置10−1〜10−m(m<n)は、集線装置28−2を介して接続されている。拡散エリア24には、UPS30−2が設けられている。CVDエリア26では、例えばCVD装置としての基板処理装置10−m+1〜10−nは、集線装置28−3を介して接続されている。CVDエリア26には、UPS30−3が設けられている。
なお、図2に示されるネットワーク構成はあくまで例示であり、管理システム1のネットワーク構成は、本例に限定されない。例えば、管理システム1には、図示しない集線装置28がさらに含まれ、バックアップ装置16は、これらの集線装置28を介して基板処理装置10に接続されてもよい。具体的には、基板処理装置10が複数のネットワークインタフェースを有する場合、一方のネットワークインタフェースが基幹ネットワーク2に接続され、他方のネットワークインタフェースがバックアップネットワーク3に直接接続されてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る基板処理装置の管理システム1の基板処理装置本体12を説明する。
図3は、処理炉202を中心として基板処理装置本体12の構成を示す縦断面図である。
図3に示すように、処理炉202は、加熱機構としてのヒータ206を有する。ヒータ206は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース251に支持されることにより垂直に据え付けられている。
図3は、処理炉202を中心として基板処理装置本体12の構成を示す縦断面図である。
図3に示すように、処理炉202は、加熱機構としてのヒータ206を有する。ヒータ206は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース251に支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ206の内側には、反応管としてのプロセスチューブ203が、ヒータ206と同心円状に配設されている。プロセスチューブ203は、内部反応管としてのインナーチューブ204と、その外側に設けられた外部反応管としてのアウターチューブ205とから構成されている。インナーチューブ204は、例えば石英(SiO2)又は炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端及び下端が開口した円筒形状に形成されている。インナーチューブ204の筒中空部には、処理室201が形成されており、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。アウターチューブ205は、例えば石英又は炭化シリコン等の耐熱性材料からなり、内径がインナーチューブ204の外径よりも大きく上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されており、インナーチューブ204と同心円状に設けられている。
アウターチューブ205の下方には、マニホールド209が、アウターチューブ205と同心円状に配設されている。マニホールド209は、例えばステンレス等からなり、上端及び下端が開口した円筒形状に形成されている。マニホールド209は、インナーチューブ204とアウターチューブ205に係合しており、これらを支持するように設けられている。なお、マニホールド209とアウターチューブ205との間には、シール部材としてのOリング220aが設けられている。マニホールド209がヒータベース251に支持されることにより、プロセスチューブ203は、垂直に据え付けられた状態となっている。反応容器は、プロセスチューブ203とマニホールド209により形成される。
後述するシールキャップ219には、ガス導入部としてのノズル230が処理室201内に連通するように接続されており、ノズル230にはガス供給管232が接続されている。ガス供給管232のノズル230との接続側と反対側である上流側には、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)241を介して、図示しない処理ガス供給源や不活性ガス供給源が接続されている。MFC241には、ガス流量制御部235が電気的に接続されており、ガス流量制御部235は、供給するガスの流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
マニホールド209には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が設けられている。排気管231は、インナーチューブ204とアウターチューブ205との隙間によって形成される筒状空間250の下端部に配置されており、筒状空間250に連通している。排気管231のマニホールド209との接続側と反対側である下流側には圧力検出器としての圧力センサ245及び圧力調整装置(APC)242を介して真空ポンプ等の真空排気装置(真空ポンプ)246が接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。圧力調整装置242及び圧力センサ245には、圧力制御部236が電気的に接続されており、圧力制御部236は、圧力センサ245により検出された圧力に基づいて圧力調整装置242により処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、マニホールド209の下端に垂直方向下側から当接されるようになっている。シールキャップ219は、例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端と当接するシール部材としてのOリング220bが設けられる。シールキャップ219の処理室201と反対側には、ボートを回転させる回転機構254が設置されている。回転機構254の回転軸255は、シールキャップ219を貫通して、後述するボート217に接続されており、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、プロセスチューブ203の外部に垂直に設備された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。回転機構254及びボートエレベータ115には、駆動制御部237が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。なおボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ヒータ206からの熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるよう構成されている。
プロセスチューブ203内には、温度検出器としての温度センサ263が設置されている。ヒータ206と温度センサ263には、電気的に温度制御部238が接続されており、温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ206への通電具合を調整することにより処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238は、操作部、入出力部をも構成し、基板処理装置10全体を制御する主制御部239に電気的に接続されている。これら、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、主制御部239はコントローラ240として構成されている。なお、コントローラ240は、制御装置14に含まれている。
次に、基板処理装置10の動作を、図3に示される処理炉202を用いて半導体デバイスの製造工程の一工程としてCVD法によりウエハ200上に薄膜を形成する工程を中心にして説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置10を構成する各部の動作はコントローラ240により制御される。
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、複数枚のウエハ200を保持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219は、Oリング220bを介してマニホールド209の下端をシールした状態となる。
処理室201内が、所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき、圧力調整装置242がフィードバック制御される。また、処理室201内が、所望の温度となるようにヒータ206によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、ヒータ206への通電具合が、温度センサ263が検出した温度情報に基づきフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転されることで、ウエハ200が回転される。
次いで、処理ガス供給源から供給され、MFC241にて所望の流量となるように制御されたガスは、ガス供給管232を流通してノズル230から処理室201内に導入される。導入されたガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。ガスは、処理室201内を通過する際にウエハ200の表面と接触し、この際に熱CVD反応によってウエハ200の表面上に薄膜が堆積(デポジション)される。
予め設定された処理時間が経過すると、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口されるとともに、処理済ウエハ200が、ボート217に保持された状態でマニホールド209の下端からプロセスチューブ203の外部に搬出(ボートアンローディング)される。その後、処理済ウエハ200は、ボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。
このような基板処理装置10は、複数の状態になりうる。例えば、温度設定に関して、基板処理装置10は、スタンバイ状態、アイドル状態、及び当該状態以外の状態を取る。ここで、スタンバイ状態は、成膜レシピをランする前の状態である。成膜レシピのランは、ウエハを炉に投入し、例えば処理温度600℃で成膜し、炉から排出することである。また、アイドル状態は、スタンバイ状態に至る前の室温(例えば、20℃)の状態である。
図4は、基板処理装置10の状態の変化を例示する図である。
図4に例示するように、基板処理装置10は、成膜処理を実行する場合、まず、室温からスタンバイ温度(例えば400℃)まで温度を上昇させて、アイドル状態からスタンバイ状態に移行する。基板処理装置10は、成膜レシピをランする場合、スタンバイ状態からさらに温度を上昇させて、スタンバイ状態から成膜処理が可能となる状態(アイドル状態及びスタンバイ状態とは異なる状態)に移行する。
図4に例示するように、基板処理装置10は、成膜処理を実行する場合、まず、室温からスタンバイ温度(例えば400℃)まで温度を上昇させて、アイドル状態からスタンバイ状態に移行する。基板処理装置10は、成膜レシピをランする場合、スタンバイ状態からさらに温度を上昇させて、スタンバイ状態から成膜処理が可能となる状態(アイドル状態及びスタンバイ状態とは異なる状態)に移行する。
アイドル状態及びスタンバイ状態では、当該状態とは異なる状態と比較して、基板処理装置10のCPU32の負荷は低い。バックアップ処理は、バックアップ装置16により、基板処理装置10の状態に基づいて行われる。このため、バックアップ処理が、より安全に実行されることができる。
図5は、バックアップ装置16のハードウェア構成を示す図である。
図5に示すように、バックアップ装置16は、CPU32及びメモリ34などを含む制御装置本体30と、通信装置36と、UI(ユーザインタフェース)装置38と、第1の記憶装置44と、第2の記憶装置46とを有する。
図5に示すように、バックアップ装置16は、CPU32及びメモリ34などを含む制御装置本体30と、通信装置36と、UI(ユーザインタフェース)装置38と、第1の記憶装置44と、第2の記憶装置46とを有する。
バックアップ装置16において、第1の記憶装置44及び第2の記憶装置46は、例えばハードディスクドライブなどにより実現され、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)構成で用いられる。本例では、第1の記憶装置44及び第2の記憶装置46は、RAID1(ミラーリング)で構成される。なお、RAID構成は、RAID1に限定されず、いずれかの記憶装置に障害が発生した場合においてもデータが損失しなければ、どのような構成であってもよい。
CPU32は、メモリ34にロードされたプログラムに基づいて基板処理装置本体12の制御を行う。メモリ34は、CPU32により実行されるプログラム及び記憶装置44,46に記憶されている情報を格納する。通信装置36は、バックアップネットワーク3を介して基板処理装置10との間でデータの通信を行う。UI装置38は、ディスプレイ等の表示装置及びキーボード等の入力装置を含み、CPU32の制御により所定の情報をディスプレイ等の表示装置に表示し、作業者による入力を受け付けてCPU32に対して出力する。このように、バックアップ装置16は、一般的なコンピュータとしての構成部分を含んでいる。
なお、基板処理装置10の制御装置14、ホスト装置18及び監視装置20もまた、バックアップ装置16と同等のハードウェア構成を有する。これらの装置には、記憶装置44,46が、複数含まれなくてもよい。また、基板処理装置10の制御装置14は、前述したコントローラ240を介して基板処理装置本体12を制御する。
図6は、バックアップ装置16においてバックアップのスケジューリングを設定するためのバックアップスケジュール設定画面を例示する図である。なお、バックアップスケジュール設定画面は、CPU32により実行される所定のソフトウェアにより、バックアップ装置16のUI装置38に表示される。
図6に例示するように、バックアップスケジュール設定画面には、装置IPアドレス、日日スケジューリング、週間スケジューリング、月間スケジューリング、日日バックアップ対象及びそのバックアップ方法、週間バックアップ対象及びそのバックアップ方法、及び月間バックアップ対象及びそのバックアップ方法が含まれる。
バックアップスケジュール設定画面において、装置IPアドレスは、バックアップ対象となる基板処理装置10を指定するためのものである。また、装置IPアドレスは、基板処理装置10を識別するための識別番号であり、各基板処理装置10に対して一意に割り当てられている。
日日スケジューリングは、日々のバックアップを設定するためのものである。日日スケジューリングにおいて、開始時間は、バックアップ開始時刻を表す。開始時間が設定されている場合、毎日当該時刻に、バックアップが開始される。開始時間が設定されていない場合、日々のバックアップは実行されない。
週間スケジューリングは、週間のバックアップを設定するためのものである。週間スケジューリングにおいて、曜日指定は、バックアップが実行される曜日を表す。曜日及び開始時間が設定されている場合、毎週当該曜日の当該時刻に、バックアップが開始される。曜日及び開始時間の少なくともいずれかが設定されていない場合、週間のバックアップは実行されない。
月間スケジューリングは、月間のバックアップを設定するためのものである。月間スケジューリングにおいて、日指定は、バックアップが実行される日を表す。日及び開始時間が設定されている場合、毎月当該日の当該時刻に、バックアップが開始される。日及び開始時間の少なくともいずれかが設定されていない場合、月間のバックアップは実行されない。
日日、週間及び月間のバックアップにおいて、バックアップ対象は、装置パラメータ、コントローラパラメータ、ジョブ・レシピ、モニタデータ及び障害情報から選択されたデータである。バックアップ対象は、日日、週間及び月間のバックアップにおいて独立に選択される。バックアップ対象は、複数のデータが選択されてもよい。また、バックアップ対象としていずれのデータも選択されていない場合、そのスケジュールリングにおいてバックアップは実行されない。
装置パラメータは、例えば、複数のカレントファイル、複数の履歴ファイルなど複数のファイルにより構成される。コントローラパラメータ、ジョブ・レシピ、モニタデータ及び障害情報も、同様にして構成される。
バックアップ方法は、バックアップの履歴の管理を設定するためのものである。履歴バックアップでは、過去にバックアップされたデータを保存した上で、当該回のバックアップが実行される。例えば、バックアップが実行される場合、日付毎のディレクトリが作成され、バックアップ対象のデータは、作成されたディレクトリに保存される。上書きバックアップでは、過去にバックアップされたデータは保存されずに、当該回のバックアップが実行される。例えば、バックアップが実行される場合、バックアップ対象のデータは、予め決められたディレクトリに保存される。なお、ディレクトリは、フォルダとも呼ばれる。
設定されたスケジュールは、バックアップ装置16のメモリ34及び記憶装置44,46の少なくともいずれかに格納される。したがって、設定された時期(曜日、日の開始時間等)になった場合、バックアップ装置16は、バックアップ処理を行う。具体的には、バックアップ装置16は、設定された装置IPアドレスの基板処理装置10に記憶されているバックアップ対象のうちバックアップスケジュール設定画面において選択されたものに関するデータを、バックアップネットワーク3を介して取得し、第1の記憶装置44及び第2の記憶装置46の双方に格納する。
また、複数の基板処理装置10について、バックアップのスケジュールが設定されている場合、バックアップ装置16は、当該複数の基板処理装置10に関するデータのバックアップを行う。
図7は、バックアップ装置16において即時バックアップ処理を行うための即時バックアップ設定画面を例示する図である。
図7に例示するように、即時バックアップ設定画面には、装置IPアドレス、即時バックアップ対象、即時バックアップ方法及び実行ボタンが含まれる。
図7に例示するように、即時バックアップ設定画面には、装置IPアドレス、即時バックアップ対象、即時バックアップ方法及び実行ボタンが含まれる。
装置IPアドレス、即時バックアップ対象及び即時バックアップ方法は、図6に示されるバックアップスケジュール設定画面のものと同様である。実行ボタンは、バックアップ処理を開始するためのボタンである。したがって、実行ボタンが押下された場合、バックアップ装置16は、設定された装置IPアドレスの基板処理装置10について、設定されたバックアップ方法で、設定されたバックアップ対象に関するデータのバックアップ処理を行う。
次に、図8及び図9に基づいて、バックアップ装置16によるバックアップ処理を説明する。
図8は、全体のバックアップ処理(S10)のフローチャートを示す図である。
図8に示すように、ステップ100(S100)において、バックアップ装置16は、設定された装置IPアドレスの基板処理装置10について、バックアップの開始時間であるか否かを判定する。バックアップ装置16は、バックアップの開始時間である場合にはS102の処理に進み、そうでない場合にはS100の処理に戻る。
図8は、全体のバックアップ処理(S10)のフローチャートを示す図である。
図8に示すように、ステップ100(S100)において、バックアップ装置16は、設定された装置IPアドレスの基板処理装置10について、バックアップの開始時間であるか否かを判定する。バックアップ装置16は、バックアップの開始時間である場合にはS102の処理に進み、そうでない場合にはS100の処理に戻る。
ステップ102(S102)において、バックアップ装置16は、基板処理装置10にバックアップ対象が記憶されているか否かを判定する。バックアップ装置16は、バックアップ対象が記憶されている場合にはS104の処理に進み、そうでない場合にはS100の処理に戻る。
ステップ104(S104)において、バックアップ装置16は、基板処理装置10の状態を取得し、基板処理装置10の状態を判定する。具体的には、バックアップ装置16は、基板処理装置10の状態がスタンバイ状態及びアイドル状態のいずれかであるか否かを判定する。基板処理装置10の状態がスタンバイ状態及びアイドル状態のいずれかである場合、バックアップ装置16は、後述する、バックアップ対象のバックアップ処理(S20)を行って、S106の処理に進む。基板処理装置10の状態がスタンバイ状態及びアイドル状態のいずれでもない場合、バックアップ装置16は、S100の処理に戻る。
ステップ106(S106)において、バックアップ装置16は、全てのバックアップ対象のバックアップ処理を終了したか否かを判定する。バックアップ装置16は、全てのバックアップ対象のバックアップ処理を終了した場合にはバックアップ処理を終了し、そうでない場合にはS102の処理に戻る。
図9は、バックアップ対象のバックアップ処理(S20)のフローチャートを示す図である。
図9に示すように、バックアップ装置16は、基板処理装置10の状態を取得し、基板処理装置10の状態がスタンバイ状態及びアイドル状態のいずれかである否かを判定する。バックアップ装置16は、基板処理装置10の状態がスタンバイ状態及びアイドル状態のいずれかである場合にはS204の処理に進み、そうでない場合にはS202の処理に進む。
図9に示すように、バックアップ装置16は、基板処理装置10の状態を取得し、基板処理装置10の状態がスタンバイ状態及びアイドル状態のいずれかである否かを判定する。バックアップ装置16は、基板処理装置10の状態がスタンバイ状態及びアイドル状態のいずれかである場合にはS204の処理に進み、そうでない場合にはS202の処理に進む。
ステップ202(S202)において、バックアップ装置16は、バックアップ処理を中断する。具体的には、バックアップ装置16は、データのバックアップに関して中断した箇所をメモリ34及び記憶装置44,46の少なくともいずれかに格納し、S200の処理に戻る。なお、バックアップ処理が再開される場合、バックアップ装置16は、記憶されている中断箇所を読み出し、当該箇所からバックアップ処理を行う。
ステップ204(S204)において、バックアップ装置16は、当該基板処理装置10について、バックアップの開始時間であるか否かを判定する。バックアップ装置16は、バックアップの開始時間である場合にはS206の処理に進み、そうでない場合にはS208の処理に進む。
ステップ206(S206)において、バックアップ装置16は、異常終了処理を行って、全体のバックアップ処理(S10;図8)のS102の処理に戻る。例えば、バックアップ処理中に次のバックアップ処理の開始時間になった場合、異常終了処理が行われる。
ステップ208(S208)において、バックアップ装置16は、バックアップ対象に関する1ファイルのバックアップを行う。具体的には、バックアップ装置16は、基板処理装置10に記憶されているファイルをバックアップネットワーク3を介して取得し、第1の記憶装置44及び第2の記憶装置46に格納する。例えば、バックアップ装置16は、ftp(File Transfer Protocol)及びSEMI標準のHSMSのいずれかを用いてファイルを取得する。
ステップ210(S210)において、バックアップ装置16は、全てのファイルのバックアップを完了したか否かを判定する。バックアップ装置16は、全てのファイルのバックアップを完了した場合には処理を終了し、そうでない場合にはS200の処理に戻る。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る基板処理装置の管理システム1によれば、複数の基板処理装置の信頼性を向上することができる。特に、バックアップ装置は、生産現場近くの例えば事務所内に配置されることができるので、障害の復旧処理における作業容易性を向上することができる。また、バックアップ対象のデータの基板処理装置間の比較が可能となるので、装置立ち上げ時等における、パラメータの設定ミス、トラブル等を防止することができる。
1 基板処理装置の管理システム
2 基幹ネットワーク
3 バックアップネットワーク
10 基板処理装置
12 基板処理装置本体
14 制御装置
16 バックアップ装置
32 CPU
34 メモリ
36 通信装置
38 UI装置
44 第1の記憶装置
46 第2の記憶装置
2 基幹ネットワーク
3 バックアップネットワーク
10 基板処理装置
12 基板処理装置本体
14 制御装置
16 バックアップ装置
32 CPU
34 メモリ
36 通信装置
38 UI装置
44 第1の記憶装置
46 第2の記憶装置
Claims (1)
- 基板を処理する複数の基板処理装置と、
前記複数の基板処理装置に関するデータのバックアップを一括して行うバックアップ装置と
を有する基板処理装置の管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007167880A JP2009010030A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 基板処理装置の管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007167880A JP2009010030A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 基板処理装置の管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009010030A true JP2009010030A (ja) | 2009-01-15 |
Family
ID=40324865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007167880A Pending JP2009010030A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 基板処理装置の管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009010030A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11356538B2 (en) | 2018-03-16 | 2022-06-07 | Tokyo Electron Limited | Semiconductor manufacturing system and server device |
-
2007
- 2007-06-26 JP JP2007167880A patent/JP2009010030A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11356538B2 (en) | 2018-03-16 | 2022-06-07 | Tokyo Electron Limited | Semiconductor manufacturing system and server device |
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