JP2009009079A - 偏光板および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明保護膜と偏光子と光学補償フィルムとを有し、該光学補償フィルムが液晶性分子をネマチックハイブリッド配向させてなる第1層と光学的異方性を示す第2層とからなる積層体であり、第1層の面内リタデーションと第2層の面内リタデーションとが略等しく、第1層の面内遅相軸と第2層の面内遅相軸とが80°〜100°の範囲内の角度を成し、且つ第1層の面内遅相軸と偏光子の透過軸とが35°〜55°の範囲内の角度を成している、偏光板。該偏光板を出射側偏光板または入射側偏光板として用いた液晶表示装置。
【選択図】図1
Description
例えば、らせん軸が傾いたコレステリックフィルムを用いた光学補償フィルムを組み込んだ液晶表示装置(特許文献1、特許文献2)、ディスコチック液晶を傾斜配向させ、光軸が傾いた負の一軸性補償フィルムを組み込んだ液晶表示装置(特許文献3、特許文献4)、二官能性のモノマー単位からなる液晶性高分子化合物を用いたねじれチルト配向した液晶性高分子フィルムからなるLCD用補償板を組み込んだ液晶表示装置(特許文献5)、ネマチック液晶性高分子を光軸が板面と交差するように配向させたフィルムからなる視角補償板を組み込んだ液晶表示装置(特許文献6、特許文献7)、光学的に正の一軸性を示す液晶性高分子から実質的に形成され、該液晶性高分子が液晶状態において形成したネマチックハイブリッド配向を固定化せしめた光学異方性フィルムおよび少なくとも1層の負の異方性を示す層とから構成される光学異方素子をチルト方向とプレチルト方向とが略直角になるように組み込んだ捩れネマチック型液晶表示装置(特許文献8)などが提案されている。
本発明は、この知見に基づいてさらに検討し、完成するに至ったものである。
該光学補償フィルムが、液晶性分子をネマチックハイブリッド配向させてなる第1層と、光学的異方性を示す第2層とからなる積層体であり、 第1層の面内リタデーションと第2層の面内リタデーションとが略等しく、 第1層の面内遅相軸と第2層の面内遅相軸とが80°〜100°の範囲内の角度をなし、且つ 第1層の面内遅相軸と前記光学補償フィルムから見て近い方の偏光板の透過軸とが35°〜55°の範囲内の角度を成すように配置されている、液晶表示装置 が、提供される。
10:恒温室
11:レール
12:把持手段
13:予熱ゾーンと延伸ゾーンとの境目
14:延伸ゾーンと固定ゾーンの境目
21:繰り出しロール
22:巻きとりロール
47:フィルムの繰り出し方向
49:フィルムの巻きとり方向
S1,S2:延伸開始点
E1,E2:延伸終了点
51:透明保護膜
52:偏光子
56a:第1層
56b:第2層
54:ガラス基板
53:TN液晶層
55:バックライト装置
偏光子は、直角に交わる二つの直線偏光の一方を透過し、他方を吸収するものである。例えば、ポリビニルアルコールフィルムやエチレン酢酸ビニル部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムにヨウ素や二色性染料などの二色性物質を吸着させて一軸延伸させたもの、前記親水性高分子フィルムを一軸延伸して二色性物質を吸着させたもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等のポリエン配向フィルムなどが挙げられる。偏光子の平均厚さは、通常5〜80μmである。本発明に用いる偏光子の偏光度は特に限定されないが、好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上である。
透明保護膜は、前述の樹脂を公知のフィルム成形法で形成することによって得られる。フィルム成形法としては、キャスト成形法、押出成形法、インフレーション成形法などが挙げられる。
本発明に用いられる透明保護膜は、その表面に機能層が設けられたものであってもよい。この機能層としては、例えば、ハードコート層、反射防止層、帯電防止層、防眩層、防汚層などを挙げることができる。これらの機能層は、1種類であってもよいし、複数種類であってもよい。
ハードコート層は、透明保護膜の表面硬度を高める機能を有する層であり、JIS K5600−5−4で示す鉛筆硬度試験(試験板はガラス板を用いる)で「H」以上の硬度を示すことが好ましい。ハードコート層を形成する材料(ハードコート材料)としては、熱や光で硬化する材料であることが好ましく、有機シリコーン系、メラミン系、エポキシ系、アクリル系、ウレタンアクリレート系などの有機ハードコート材料;二酸化ケイ素などの無機系ハードコート材料;などを挙げることができる。
反射防止層は、外光の写りこみを防止するための層であり、透明保護膜の表面(偏光子に積層した面の反対面)に直接またはハードコート層等の他の層を介して積層される。反射防止層が設けられた透明保護膜は、入射角5°、波長430nm〜700nmにおける反射率が2.0%以下であることが好ましく、入射角5°、波長550nmにおける反射率が1.0%以下であることが好ましい。
防汚層は、撥水性、撥油性、耐汗性、および防汚性などを付与できる層である。防汚層を形成するために用いる材料としては、フッ素含有有機化合物が好適である。フッ素含有有機化合物としては、フルオロカーボン、パーフルオロシラン、又はこれらの高分子化合物などを挙げることができる。防汚層の平均厚さは、好ましくは1nm〜50nm、より好ましくは3nm〜35nmである。
第2層の面内遅相軸は、角度バラツキが、少なくとも1300mmの巾方向に亘って好ましくは1.0°以下であり、より好ましくは0.8°以下である。なお角度バラツキは、測定値の最大値から最小値を差し引いた値である。
また第2層は、前記透明保護膜と同様の理由で、その残留溶剤含有量が0.01質量%以下であることが好ましい。
延伸に用いる装置は、上記延伸方法に適したものであれば、特に制限されず、例えば、縦一軸延伸機、テンター延伸機、バブル延伸機、ローラー延伸機等が挙げられる。
延伸倍率は、フィルムに付与したい光学異方性、具体的には面内リタデーションReや厚さ方向リタデーションRth(Rthは、d×((nx+ny)/2−nz)で定義される値である(nxは面内遅相軸方向の屈折率、nyは遅相軸に直交する方向の屈折率、nzは厚さ方向の屈折率;dは平均厚さ))によって適宜選択する。
他の液晶性高分子や液晶性を示さない高分子を併用する場合でも、一官能性の構造単位を有するホメオトロピック配向性の液晶性高分子は、5重量%以上含有することが好ましい。5重量%未満となるとネマチックハイブリッド配向の安定性が低下する。
基材としては、通常、前述の第2層の表面に配向性を付与したものが用いられる。第2層の表面に配向性を付与する方法としては、第2層表面にラビング処理を直接に施す方法;第2層表面に樹脂薄膜、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリケトンサルファイド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、セルロース系プラスチックス、エポキシ樹脂、フェノール樹脂ポリビニルアルコールなどからなる薄膜を積層し、その薄膜にラビング処理を施す方法;酸化珪素の斜め蒸着膜を形成する方法などがある。これらのうち、樹脂薄膜を積層しラビング処理する方法がネマチックハイブリッド配向の安定性の点で好ましい。
前記第一延伸フィルムBを、第二延伸フィルムBの巻き取り方向に対する繰り出し角度θ2Bが15°<θ2B<θ+5°となるように、繰り出しながらテンター延伸して、巻き取り方向に対する配向角θが40°〜50°の範囲にある第二延伸フィルムB(光学異方性フィルム)を得る工程を含むものである。
長尺の光学異方性フィルムを得る工程(A)では、先ず、熱可塑性樹脂からなる長尺の未延伸フィルムを延伸して、巻き取り方向に対する配向角θ1Aが40°〜50°の範囲にある第一延伸フィルムAを形成させる(第一延伸工程A)。θ1Aが上記範囲を外れると、幅方向の厚さムラや配向角プロファイルのバラツキが大きくなり、広幅の長尺の光学異方性フィルムが得られなくなる。
斜め延伸法は、通常テンター延伸機を用いて、斜め方向に延伸する方法である。通常の斜め延伸法で得られる第一延伸フィルムAは、巾方向に厚さムラがありおよび光学特性のバラツキが大きくなっているが、次の第二延伸工程Aで斜めに延伸を行うと、厚さムラや光学特性のバラツキを小さくすることができる。
第一延伸工程Aにおける延伸倍率R1Aは、巾方向の長さ変化量から求めることができる。延伸前のフィルムの巾をW0、延伸後のフィルムの巾をW1とすると、延伸倍率はW1/W0により求めることができる。後述の第二延伸工程Aにおける延伸倍率R2Aも同様の方法で求めることができる。
第二延伸工程Aでは、第一延伸工程Aと同様にテンター延伸機によって斜め延伸する。
好適な第二延伸工程Aでは、第二延伸フィルムAの巻き取り方向(MD方向)に対し第一延伸フィルムAの巻回体から繰出す方向をθ1A+85°〜θ1A+95°、具体例としては130°〜140°(逆周りの角度で40°〜50°)傾けたレールレイアウトのテンター延伸機で、連続的に延伸を行う。第一延伸工程Aで得られた第一延伸フィルムAが配向角θ1A=45°のものであれば、テンターのレールレイアウトを変更することなく、その第一延伸フィルムAを裏返して、第一延伸工程Aと同じ条件で斜め延伸を行えば、配向角θ2Aをθ1A+90°、すなわち、135°(逆周りの角度で45°)にすることができる。
長尺の光学異方性フィルムを得る工程(B)においては、まず、熱可塑性樹脂からなる長尺の未延伸フィルムを縦延伸して、巻き取り方向に対する配向角θ1Bが±1°以内の範囲にあり、かつ屈折率差Δn(=nx−ny)が0.001〜0.003の範囲にある第一延伸フィルムBを得る(第一延伸工程B)。
なお、第二延伸工程Bにおける延伸倍率R2Bは、巾方向の長さ変化量から求めることができる。具体的には、延伸前フィルムの巾をW0、延伸後フィルムの巾をW1とすると、延伸倍率はW1/W0により求めることができる。
図5は本発明の製造方法を好適に実施できるテンター延伸機の一例を示す概念図である。図6は図5の延伸機におけるレール部分の把持手段を示した図である。図7は図5の延伸機におけるレールパターンを説明するための図である。角度θ2Bは、フィルム巻き取り方向に対する繰り出し角度である。
予熱ゾーン、延伸ゾーンおよび固定ゾーンは、それぞれ独立に温度を設定でき、それぞれのゾーンでは温度が、通常、一定に保たれている。各ゾーンの温度は適宜選択できるが、未延伸フィルムを構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度Tg(℃)に対して、予熱ゾーンはTg〜Tg+30(℃)、延伸ゾーンはTg〜Tg+20(℃)、固定ゾーンはTg〜Tg+15(℃)である。
把持手段の走行速度は適宜選択できるが、通常、10〜100m/分である。左右一対の把持手段の走行速度の差は、走行速度の通常1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.1%以下である。
ロール・トゥ・ロールは、ロールに巻き取られた光学補償フィルムと、ロールに巻き取られた偏光子とをそれぞれのロールから繰り出しながら貼り合わせることである。前述のように長尺の光学補償フィルムは、液晶性分子層の面内遅相軸がフィルム幅方向に対して一定の角度に調整されているので、ロールからの繰り出し方向が平行になるように調整して、幅方向または長手方向に透過軸を有する長尺の偏光子と貼り合わせるだけで、液晶性分子層の面内遅相軸と偏光子の透過軸とを一定の角度になった本発明の偏光板を得ることができる。
本発明の偏光板は、該偏光板を構成する光学補償フィルムが、液晶セルに近い側になるように、配置することが好ましい。
厚さ100μmのシクロオレフィンポリマーフィルム(商品名:ゼオノアフィルムZF−14、株式会社オプテス製)を、面内リタデーションRe2が110nm、厚さ方向リタデーションRthが120nmになるように延伸して基材フィルム(第2層)を得た。この基材フィルムをプラズマ処理した。ポリビニルアルコール水溶液を基材フィルムのプラズマ処理面に塗布し、乾燥した。次いで、フェルトのロールで、基材フィルムの面内遅相軸に直交する方向にラビングして、平均厚さ0.1μmの配向膜を形成した。
市販のTN型(捩れネマチックモード)液晶表示装置(SyncMaster 540N, Samsung社製)からTN型液晶セルを取り出した。このTN型液晶セルのバックライト側に該側のガラス基板のラビング方向に透過軸が平行になるように偏光板(サンリッツ社製、LLC2−9518)を貼り合わせ、観測側に該側のガラス基板のラビング方向に透過軸が平行になるように実施例1で得られた偏光板1を貼り合わせてTN液晶パネル2を作製した。
該TN液晶パネル2にリード線を接続し、電圧を印加し、駆動させて、黒表示から白表示までの8階段で表示させ、視野角測定器EZ−Contrast(ELDIM社製)を用いて、観測方位角(上下、左右、45°対角、−45°対角)における極角範囲を測定した。結果を表1に示した。
市販のTAC(トリアセチルセルロース、面内リタデーション5nm)フィルムをプラズマ処理した。ポリビニルアルコール水溶液をTACフィルムのプラズマ処理面に塗布し、乾燥した。次いで、フェルトのロールでラビングして、平均厚さ0.1μmの配向膜を形成した。市販の重合性液晶性化合物(ネマチック液晶、BASF社製、「LC242」)の溶液を配向膜上に塗布し、ネマチック相への転移点以上の温度で熱処理してネマチックハイブリッド配向を形成し、次いでその配向状態のままで光照射して、ネマチックハイブリッド配向状態を固定させ、光学補償フィルムを得た。ネマチックハイブリッド配向された層(第1層)の平均厚さは1.20μmであった。第1層は、面内リタデーションRe1が112nm、平均チルト角が21°であった。光学補償フィルムの見かけ上の面内リタデーションは116nmであった。なお、第2の層であるTAC層は、面内リタデーションが5nm程度であるため、等方性の層と考えることができる。
比較例1において用いた偏光板2を偏光板LLC2−9518(サンリッツ社製)に置き換えた他は比較例1と同様にしてTN液晶パネル1を作製・評価した。TN液晶パネル1の評価結果を表1に示した。
ノルボルネン系樹脂であるZEONOR1420(日本ゼオン(株)製)のペレットを100℃で5時間乾燥した。
該ペレットを押出機に供給し、押出機内で溶融させ、ポリマーパイプおよびポリマーフィルターを経て、Tダイからキャスティングドラム上にシート状に押出し、冷却し、厚さ130μmの長尺の未延伸フィルムを得た。
脂環式オレフィンポリマーの一種である熱可塑性ノルボルネン樹脂のペレット(日本ゼオン社製、ZEONOR1420、ガラス転移点137℃)を100℃で5時間乾燥した。
前記ペレットを押出機に供給し、押出機内で溶融させ、ポリマーパイプおよびポリマーフィルターを経て、Tダイからキャスティングドラム上にシート状に押出し、冷却し、厚さ130μm、巾1200mmの未延伸フィルムを得た。
この未延伸フィルムを、そのまま連続してフロート方式の縦延伸機に供給し、延伸倍率1.3倍で第一延伸を行い、屈折率差Δnが0.0018、配向角θ1Bが巻きとり方向(長手方向)に対し0.1°に配向した第一延伸フィルムを得、巻き芯に巻きとった。
Claims (10)
- 透明保護膜と、偏光子と、光学補償フィルムとを有し、
該光学補償フィルムが、液晶性分子をネマチックハイブリッド配向させてなる第1層と、光学的異方性を示す第2層とからなる積層体であり、
第1層の面内リタデーションと第2層の面内リタデーションとが略等しく、
第1層の面内遅相軸と第2層の面内遅相軸とが80°〜100°の範囲内の角度を成し、且つ
第1層の面内遅相軸と偏光子の透過軸とが35°〜55°の範囲内の角度を成している、捩れネマチックモード液晶表示装置用の偏光板。 - 偏光子の一方の面に前記光学補償フィルムが積層され、偏光子の他方の面に透明保護膜が積層されてなる、請求項1に記載の偏光板。
- さらに別の透明保護膜を有し、
偏光子の両面に透明保護膜がそれぞれ積層され、
前記2枚の透明保護膜の少なくとも一方の外面に前記光学補償フィルムが積層されてなる、請求項1に記載の偏光板。 - 第2層が延伸された樹脂フィルムである請求項1に記載の偏光板。
- 第2層の厚さ方向リタデーションRthが30〜380nmである請求項1に記載の偏光板。
- 出射側偏光板と、捩れネマチックモードの液晶セルと、入射側偏光板とがこの順で重ねられており、
出射側偏光板および入射側偏光板の少なくとも一方が、請求項1〜5のいずれか一に記載の偏光板である、液晶表示装置。 - 出射側偏光板と、捩れネマチックモードの液晶セルと、入射側偏光板とがこの順で重ねられており、光学補償フィルムが出射側偏光板と液晶セルとの間または入射側偏光板と液晶セルとの間に挿入されており、
出射側偏光板および入射側偏光板は、それぞれ、偏光子の両面に透明保護膜が積層されてなるものであり、
該光学補償フィルムが、液晶性分子をネマチックハイブリッド配向させてなる第1層と、光学的異方性を示す第2層とからなる積層体であり、
第1層の面内リタデーションと第2層の面内リタデーションとが略等しく、
第1層の面内遅相軸と第2層の面内遅相軸とが80°〜100°の範囲内の角度を成し、且つ
第1層の面内遅相軸と前記光学補償フィルムから見て近い方の偏光板の透過軸とが35°〜55°の範囲内の角度を成すように配置されている、液晶表示装置。 - 熱可塑性樹脂からなる長尺の未延伸フィルムを斜め延伸して、面内遅相軸がフィルム幅方向に対して35°〜55°の方向に向いた長尺の光学異方性フィルムを得る工程、
該長尺の光学異方性フィルムの少なくとも一面に、液晶性分子を塗布し、ネマチックハイブリッド配向させ、該配向を固定して、液晶性分子層を積層して、液晶性分子層の面内リタデーションと光学異方性フィルムの面内リタデーションとが略等しく、液晶性分子層の面内遅相軸と光学異方性フィルムの面内遅相軸とが80°〜100°の範囲内の角度を成している長尺の光学補償フィルムを得る工程、および
該長尺の光学補償フィルムと、幅方向または長手方向に透過軸を有する長尺の偏光子とを、ロール・トゥ・ロールで貼り合わせ、液晶性分子層の面内遅相軸と偏光子の透過軸とが35°〜55°の範囲内の角度を成すようにする工程を含む、捩れネマチックモード液晶表示装置用の偏光板の製造方法。 - 前記の斜め延伸によって長尺の光学異方性フィルムを得る工程が、
熱可塑性樹脂からなる長尺の未延伸フィルムを延伸して、巻き取り方向に対する配向角θ1Aが40°〜50°の範囲にある第一延伸フィルムAを得る工程、および
第一延伸フィルムAを再延伸して、巻き取り方向に対する配向角θ2Aがθ1A+85°〜θ1A+95°の範囲にある第二延伸フィルムAを得る工程を含む、請求項8に記載の偏光板の製造方法。 - 前記の斜め延伸によって長尺の光学異方性フィルムを得る工程が、
熱可塑性樹脂からなる長尺の未延伸フィルムを縦延伸して、巻き取り方向に対する配向角θ1Bが±1°以内の範囲にあり、かつ屈折率差Δnが0.001〜0.003の範囲にある第一延伸フィルムBを得る工程、および
前記第一延伸フィルムBを、第二延伸フィルムBの巻き取り方向に対する繰り出し角度θ2Bが15°<θ2B<θ+5°となるように、繰り出しながらテンター延伸して、巻き取り方向に対する配向角θが40°〜50°の範囲にある第二延伸フィルムBを得る工程を含む、請求項8に記載の偏光板の製造方法。
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