JP2009008323A - 液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機 - Google Patents
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Abstract
【課題】物品と液化ガスとを十分に接触させて物品を所定温度まで確実に冷却できるとともに、冷却後の物品内への異物の混入を防止でき、さらに、洗浄性にも優れる液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機を提供する。
【解決手段】液化ガスを貯留する断熱槽11を有底箱状の本体部13と本体部の上部開口に着脱可能に設けられる蓋部材14とで形成し、物品搬送方向を上方に向けて傾斜状態で配置したスクリュー12の上部側にスクリュー軸12aが貫通する仕切部材24を設けて断熱槽内をスクリュー側区画11aと駆動側区画11bとに仕切るとともに、仕切部材を駆動側区画に貫通したスクリュー軸の先端と、断熱槽本体部の側壁3cを貫通した駆動手段18の駆動軸19の先端とを接続部材20により着脱可能に連結する。
【選択図】図1
【解決手段】液化ガスを貯留する断熱槽11を有底箱状の本体部13と本体部の上部開口に着脱可能に設けられる蓋部材14とで形成し、物品搬送方向を上方に向けて傾斜状態で配置したスクリュー12の上部側にスクリュー軸12aが貫通する仕切部材24を設けて断熱槽内をスクリュー側区画11aと駆動側区画11bとに仕切るとともに、仕切部材を駆動側区画に貫通したスクリュー軸の先端と、断熱槽本体部の側壁3cを貫通した駆動手段18の駆動軸19の先端とを接続部材20により着脱可能に連結する。
【選択図】図1
Description
本発明は、液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機に関し、詳しくは、液化ガスを用いて物品を冷却しながらスクリュー型搬送機によって物品を搬送するスクリュー搬送式冷却機に関する。
各種破砕物や粒状物等の物品を液化ガスによって冷却しながらスクリューによって搬送するスクリュー搬送式冷却機としては、スクリューの上方から液化ガスを噴射するもの(例えば、特許文献1参照。)、断熱層内に貯留した液化ガス中にスクリューの下半部を浸漬したもの(例えば、特許文献2参照。)などが知られている。また、このような液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機は、食品分野でも用いられている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平6−304919号公報
特開平7−294086号公報
特開平8−242808号公報
液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機では、液化ガスに物品を接触させて物品を十分に冷却するという機能の他、低温の液化ガスと接触することから構成部材の熱収縮や脆化に配慮しなければならず、特に食品分野では洗浄性が良好であることも求められる。また、スクリュー搬送式冷却機を洗浄する際には、スクリューを取り外す必要があることから、スクリュー軸と駆動軸とを着脱可能な接続部材で接続するようにしているが、運転中に接続部材が破損したときに、その破片が冷却した物品と共に物品排出部から排出されると、次工程の破砕機や粉砕機等の機器に損傷を与えることがあるだけでなく、食品の場合には製品に異物が混入するという大きな問題が発生するおそれもある。さらに、比較的比重が小さく、小さな粒状の物品を冷却する際には、噴射された液化ガスの勢いや液化ガスの沸騰によって物品が飛散し、十分に冷却されないまま物品排出部から排出されてしまうおそれもある。
そこで本発明は、物品と液化ガスとを十分に接触させて物品を所定温度まで確実に冷却できるとともに、冷却後の物品内への異物の混入を防止でき、さらに、洗浄性にも優れる液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機は、液化ガスを貯留した断熱槽の内部に物品搬送用のスクリューを物品搬送方向を上方に向けて傾斜状態で配置し、前記液化ガスの液面より下方位置に配置した前記スクリューの傾斜方向下部側に向けて物品を投入する物品投入部と、スクリューの傾斜方向上部側で前記液化ガスの液面より上方位置から断熱槽の外部に物品を排出する物品排出部と、前記断熱槽内に液化ガスを供給する液化ガス供給部と、断熱槽内で発生した蒸発ガスを外部に排出するガス排出部と、前記スクリューを駆動する駆動手段とを備えたスクリュー搬送式冷却機において、前記断熱槽は、上部が開口した有底箱状の本体部と、該本体部の上部開口に着脱可能に設けられる蓋部材とで形成し、前記スクリューの上部側にスクリュー軸が貫通する仕切部材を設けて断熱槽内をスクリュー側区画と駆動側区画とに仕切るとともに、前記仕切部材を駆動側区画に貫通したスクリュー軸の先端と、断熱槽本体部の側壁を貫通した前記駆動手段の駆動軸の先端とを接続部材で着脱可能に連結したことを特徴としている。
さらに、本発明のスクリュー搬送式冷却機は、前記スクリューの上方を覆うカバー部材と、前記物品投入部に供給された物品を前記スクリューの傾斜方向下部側にガイドするガイド部材とを設けるとともに、前記カバー部材及びガイド部材を、物品が通過せずに、液化ガス及び蒸発ガスが通過する部材でそれぞれ形成したことを特徴としている。
本発明の液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機によれば、本体部の上方に設けた開口に取り付けられた蓋部材を取り外すことにより、本体部内に収納されているスクリューの状態を容易に確認することができる。また、接続部材による接続を解除して駆動軸からスクリュー軸を外すことにより、スクリューを本体部内から上方に取り出すことができ、スクリューや本体部内の清掃を容易に行うことができる。さらに、駆動軸とスクリュー軸とを接続する接続部材を仕切部材で区画した駆動側区画に配置したので、万一接続部材が破損した場合でも、破片がスクリュー側区画に入り込んで物品中に混入することがない。また、カバー部材やガイド部材を設けることにより、液化ガスの沸騰によって物品が飛散することを防止できる。
図1は本発明の液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機の一形態例を示す断面図、図2はカバー部材及びガイド部材の一例を示す分解斜視図である。
スクリュー搬送式冷却機は、液化ガスLを貯留する断熱槽11の内部に物品搬送用のスクリュー12を配置したもので、断熱槽11は、上方が開口した有底箱状の本体部13と、本体部13の上部開口に着脱可能に設けられる蓋部材14とで形成されている。本体部13の底面13aは、スクリュー12の外径に対応した内径を有する断面半円形の円弧面に形成されており、スクリュー12の搬送方向側が上方に向かって傾斜した状態に形成され、傾斜方向上部側には冷却後の物品を断熱槽11の外部に排出するための物品排出部15が設けられている。
また、本体部13の傾斜方向下部側の側壁13bには、液化ガス供給部16とドレン17とが設けられ、傾斜方向上部側の側壁13cの外部にはスクリュー12を回転駆動するための電動機等を使用した駆動手段18が設けられている。駆動手段18に回転駆動される駆動軸19は、側壁13cを気密状態で回転可能に貫通しており、本体部13内に突出した駆動軸19の先端には、接続部材20を介してスクリュー12のスクリュー軸12aの先端が着脱可能に接続されている。
蓋部材14は、物品投入部21を有する下部側蓋部材14aと、蒸発ガス排出部22及びセンサ挿入部23を有する中央蓋部材14bと、前記接続部材20の上方を覆う上部側蓋部材14cとに分割形成されており、これらの蓋部材は、気密状態を得るためのシール材を介して本体部13の上部開口に取り付けられる。
スクリュー12は、断熱槽11の底面に沿った状態で物品搬送方向を上方に向けて傾斜状態で配置され、傾斜方向下部側の約1/2の長さが液化ガス中に完全に浸漬した状態となっている。スクリュー12の上部側で前記物品排出部15よりも上方位置には、スクリュー軸12aが貫通する仕切部材24が設けられており、この仕切部材24によって断熱槽11内が物品を冷却するためのスクリュー側区画11aと前記接続部材20を収納するための駆動側区画11bとに仕切られている。また、仕切部材24に対してスクリュー側区画11a側に位置するスクリュー軸12aには、逆ピッチの戻しスクリュー12bが設けられており、スクリュー12の上部に物品が圧密されることを防止し、冷却された物品を物品排出部15から確実に排出するようにしている。
また、スクリュー12は、上方がカバー部材25によって覆われており、物品投入部21とカバー部材25との間にはガイド部材26が設けられている。カバー部材25及びガイド部材26は、物品が通過せずに、液化ガス及び蒸発ガスが通過する部材、例えばメッシュ材や多孔板を所定形状に加工したものであって、カバー部材25は、スクリュー12の外径に対応した内径を有する断面半円形に形成されており、本体部13の底面13aに対して着脱可能に組み付けられ、底面13aとカバー部材25とでスクリュー12の外周を囲む断面円形の筒状になる。ガイド部材26は、物品投入部21と略同じ口径の筒状に形成されており、カバー部材25には、ガイド部材26に対応した開口が形成されている。
このように形成されたスクリュー搬送式冷却機は、センサ挿入部23から断熱槽11内に挿入された液面センサが検出した液面高さに応じて液化ガス供給部16から液化ガスが供給され、カバー部材25及びガイド部材26を通過してこれらの内部に流入するとともに、断熱槽11内の液化ガスの液面が所定の高さ範囲内に収まるように制御される。同時に、駆動手段18によってスクリュー12が駆動される。
物品投入部21から断熱槽11内に供給された物品は、ガイド部材26にガイドされてスクリュー12の傾斜方向下部側に向かって落下し、落下途中で液化ガスと直接接触して冷却され、スクリュー12の部分に落下した物品は、回転するスクリュー12により物品排出部15に向けて搬送されながら液化ガスと接触して更に冷却される。この冷却段階で、物品と接触した液化ガスが激しく沸騰しても、物品がカバー部材25やガイド部材26の外側に飛散することはなく、蒸発ガスのみがカバー部材25やガイド部材26を通過し、蒸発ガス排出部22を通って断熱槽11内から排出されるので、冷却不十分な状態の物品が物品排出部15から排出されることはない。スクリュー12により底面13aに沿って斜め上方に搬送された物品は、液化ガスの液面より上に位置する物品排出部15から落下して次工程に送られる。
物品の冷却運転中は、液化ガスと蓋部材14やシール材とが接触することがないので、僅かな隙間が発生しても液化ガスが外部に漏れ出すことはなく、シール材の劣化によって蒸発ガスが外部に噴出することもなくなる。また、接続部材20や駆動軸19の貫通部が液化ガスに触れることもないので、接続部材20や貫通部の軸受に使用している部品の脆化を抑えることができる。さらに、万一接続部材20が破損して破片が発生したとしても、仕切部材24によって破片がスクリュー側区画11a側に落下することが防止されるので、破片が物品と共に物品排出部15から次工程に送られることはない。
断熱槽11内の点検や清掃を行う際には、断熱槽11内の液化ガスをドレン17から排出し、蓋部材14を取り出すことによって本体部13の上部開口から容易に行うことができる。また、スクリュー12と駆動軸19とを断熱槽11内で接続部材20により接続しているので、接続部材20の接続状態を解除することにより、スクリュー12を小型クレーン等を用いて本体部13から容易に取り出すことができる。
なお、スクリュー12の傾斜角度や長さは、冷却する物品の性状や冷却温度、処理量等の条件に応じて適宜設定することが可能である。さらに、駆動手段18や接続部材20の構成も任意であり、蓋部材14の構造や開閉機構も任意に選択することができる。仕切部材24は、気密性や液密性は必要とせず、接続部材20が破損したときの破片がスクリュー側区画11aに通過しないように形成されていればよく、形状や構造は任意であり、スクリュー12と一体的に形成してもよく、複数の部材を組み合わせて形成してもよい。また、物品の比重が大きいなど、沸騰時に飛散しにくい物品を処理する場合は、カバー部材25やガイド部材26を省略することができる。
11…断熱槽、11a…スクリュー側区画、11b…駆動側区画、12…スクリュー、12a…スクリュー軸、12b…戻しスクリュー、13…本体部、13a…底面、13b…傾斜方向下部側の側壁、13c…傾斜方向上部側の側壁、14…蓋部材、14a…下部側蓋部材、14b…中央蓋部材、14c…上部側蓋部材、15…物品排出部、16…液化ガス供給部、17…ドレン、18…駆動手段、19…駆動軸、20…接続部材、21…物品投入部、22…蒸発ガス排出部、23…センサ挿入部、24…仕切部材、25…カバー部材、26…ガイド部材
Claims (2)
- 液化ガスを貯留した断熱槽の内部に物品搬送用のスクリューを物品搬送方向を上方に向けて傾斜状態で配置し、前記液化ガスの液面より下方位置に配置した前記スクリューの傾斜方向下部側に向けて物品を投入する物品投入部と、スクリューの傾斜方向上部側で前記液化ガスの液面より上方位置から断熱槽の外部に物品を排出する物品排出部と、前記断熱槽内に液化ガスを供給する液化ガス供給部と、断熱槽内で発生した蒸発ガスを外部に排出するガス排出部と、前記スクリューを駆動する駆動手段とを備えたスクリュー搬送式冷却機において、前記断熱槽は、上部が開口した有底箱状の本体部と、該本体部の上部開口に着脱可能に設けられる蓋部材とで形成し、前記スクリューの上部側にスクリュー軸が貫通する仕切部材を設けて断熱槽内をスクリュー側区画と駆動側区画とに仕切るとともに、前記仕切部材を駆動側区画に貫通したスクリュー軸の先端と、断熱槽本体部の側壁を貫通した前記駆動手段の駆動軸の先端とを接続部材で着脱可能に連結したことを特徴とする液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機。
- 前記スクリューの上方を覆うカバー部材と、前記物品投入部に供給された物品を前記スクリューの傾斜方向下部側にガイドするガイド部材とを設けるとともに、前記カバー部材及びガイド部材を、物品が通過せずに、液化ガス及び蒸発ガスが通過する部材でそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1記載の液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機。
Priority Applications (1)
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JP2007170091A JP2009008323A (ja) | 2007-06-28 | 2007-06-28 | 液化ガスを用いたスクリュー搬送式冷却機 |
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KR102334107B1 (ko) * | 2020-09-22 | 2021-12-02 | 정경미 | 폐스티로폼 감용장치 |
-
2007
- 2007-06-28 JP JP2007170091A patent/JP2009008323A/ja active Pending
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KR20220039567A (ko) * | 2020-09-22 | 2022-03-29 | 정경미 | 폐스티로폼 처리 시스템 |
KR102555388B1 (ko) | 2020-09-22 | 2023-07-13 | 정경미 | 폐스티로폼 처리 시스템 |
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