JP2009008307A - ヒートポンプシステム及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンプレッサの駆動源である内燃機関の排熱を有効利用して、冷却水或いは冷媒を加熱して、冷却水温度が10℃以下に低下した場合にも確実に作動するヒートポンプをさらに改良することを目的としている。
【解決手段】冷媒循環系統(Lc)と、エンジン排熱循環系統(Lh)と、エンジン排熱温度計測装置(St3)と、冷却水が循環する冷却水循環系統(Lw)とを有し、冷媒循環系統(Lc)には、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れ方向を切り換える切換装置(V1)と、冷媒と冷却水とで熱交換を行う第1の熱交換器(4)と、冷媒の流れを第1の熱交換器(4)側とバイパスライン(Lcb)側とで切り換える冷媒用切換装置(三方弁V6)とが介装されている。
【選択図】図1
【解決手段】冷媒循環系統(Lc)と、エンジン排熱循環系統(Lh)と、エンジン排熱温度計測装置(St3)と、冷却水が循環する冷却水循環系統(Lw)とを有し、冷媒循環系統(Lc)には、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れ方向を切り換える切換装置(V1)と、冷媒と冷却水とで熱交換を行う第1の熱交換器(4)と、冷媒の流れを第1の熱交換器(4)側とバイパスライン(Lcb)側とで切り換える冷媒用切換装置(三方弁V6)とが介装されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、空調で用いられるヒートポンプシステムに関する。より詳細には、本発明は、機械的な機械的駆動源(例えば、ガスエンジンの様な内燃機関)を駆動源とする圧縮機械(コンプレッサ)を有し、室外機が冷却水により冷却される水冷式のヒートポンプシステムに関する。
図8に、ヒートポンプシステムの一般的な構成を示す。
図8において、ヒートポンプシステムの暖房運転時には、コンプレッサ20から吐出された高圧気相冷媒が室内機30に流入し、その気化熱及び顕熱を室内空気に投入する。その後、室内機30から流出した冷媒は室外器40に流入し、室外器40で加熱されて低圧気相冷媒となる。室外器40から流出された低圧気相冷媒はコンプレッサ20に吸引され、コンプレッサ20で再び圧縮され、室内機30に向かって吐出される。
図8において、ヒートポンプシステムの暖房運転時には、コンプレッサ20から吐出された高圧気相冷媒が室内機30に流入し、その気化熱及び顕熱を室内空気に投入する。その後、室内機30から流出した冷媒は室外器40に流入し、室外器40で加熱されて低圧気相冷媒となる。室外器40から流出された低圧気相冷媒はコンプレッサ20に吸引され、コンプレッサ20で再び圧縮され、室内機30に向かって吐出される。
この様なヒートポンプシステムでは、電動式モータをコンプレッサの駆動源とする電動式ヒートポンプ(EHP)が一般的である。これに対して、近年、内燃機関(例えばガスエンジン)をコンプレッサの駆動源とするヒートポンプ(ガスヒートポンプ:GHP)が提案されている。
図9は、電動式モータをコンプレッサの駆動源とするヒートポンプ(EHP)の1例を示している。図9のヒートポンプ(EHP)は、冷却塔50を含む冷却水循環系統Lwにボイラー60を介装し、冷却水温度が低下し過ぎてしまった場合(10℃以下)には、ボイラー60を運転して、冷却水を加温して対処している。図9における符号35は、室内ユニットを、符号90は循環ポンプを示している。
図8で示す様な従来のヒートポンプ200では、冷却水温度が10℃〜32℃の範囲で正常に運転する様に設定されている。
そのため、例えば図9で示す水冷EHPシステムでは、冷却水温度が10℃以下に低下した場合には、冷却水系統に介装されたボイラー60等の加熱手段により、冷却水を加熱する必要があった。
そのため、例えば図9で示す水冷EHPシステムでは、冷却水温度が10℃以下に低下した場合には、冷却水系統に介装されたボイラー60等の加熱手段により、冷却水を加熱する必要があった。
しかし、このようなボイラー60の運転或いは燃焼に用いられるエネルギーは、空調には何等寄与するものではなく、「無駄な」エネルギーを消費することになってしまう、という問題を有している。
また、図8で示す様に、室外機40を連通する冷却水系統に、複数の空調機器37が接続されている場合には、冷房運転中の空調機器37から放熱される熱量により、冷却水系統を循環する冷却水が加熱されて、高温となる場合が存在する。その様な高温の冷却水が保有する熱量を有効利用する技術は、従来は提案されていない。
また、図8で示す様に、室外機40を連通する冷却水系統に、複数の空調機器37が接続されている場合には、冷房運転中の空調機器37から放熱される熱量により、冷却水系統を循環する冷却水が加熱されて、高温となる場合が存在する。その様な高温の冷却水が保有する熱量を有効利用する技術は、従来は提案されていない。
その他の従来技術としては、冷却水加熱手段を設け、蒸発器の液相冷媒が凍結する可能性がある場合に、冷却水を加熱して昇温し、以って、蒸発器における冷媒の凍結を防止した吸収式冷凍サイクル装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)は吸収式の冷凍機に適用されるものであり、コンプレッサをガスエンジン等で駆動するタイプの水冷ヒートポンプシステムには、適用することが困難である。従って、上述した従来技術の問題点を解決することは出来ない。
しかし、係る従来技術(特許文献1)は吸収式の冷凍機に適用されるものであり、コンプレッサをガスエンジン等で駆動するタイプの水冷ヒートポンプシステムには、適用することが困難である。従って、上述した従来技術の問題点を解決することは出来ない。
上述した問題に対処するために、出願人は、先に、コンプレッサの駆動源である内燃機関(例えばガスエンジン)の排熱を有効利用して、冷却水或いは冷媒を加熱して、冷却水温度が10℃以下に低下した場合にも確実に作動するヒートポンプを提案している。
特許第2650654号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、コンプレッサの駆動源である内燃機関(例えばガスエンジン)の排熱を有効利用して、冷却水或いは冷媒を加熱して、冷却水温度が10℃以下に低下した場合にも確実に作動するヒートポンプを、さらに改良することを目的としている。
本発明のヒートポンプシステムは、機械的駆動源(例えば、ガスエンジンの様な内燃機関1)により駆動する圧縮機械(コンプレッサ2)を有し、室外機(熱交換器4)が冷却水(外部冷却水)により冷却される(水冷式の)ヒートポンプシステムにおいて、冷媒が循環する冷媒循環系統(Lc)と、機械的駆動源(例えば、ガスエンジンの様な内燃機関1)の排熱が流れる循環系統(エンジン排熱循環系統Lh)と、排熱の温度を計測する排熱温度計測装置(排熱温度センサSt3)と、冷却水が循環する冷却水循環系統(外部循環系統Lw)とを有し、
冷媒循環系統(Lc)には、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れ方向を切り換える切換装置(四方弁V1)と、冷媒と冷却水とで熱交換を行う第1の熱交換器(冷媒・水熱交換器4)と、第1の熱交換器(4)をバイパスするバイパスライン(Lcb)と、冷媒の流れを第1の熱交換器(4)側とバイパスライン(Lcb)側とで切り換える冷媒用切換装置(三方弁V6)が介装されており、冷却水循環系統(外部循環系統Lw)には、冷却水温度を計測する計測装置(温度センサSt1、St2)が介装されており、機械的駆動源(例えば、ガスエンジンの様な内燃機関1)の排熱(エンジン排熱)が流れる循環系統(エンジン排熱循環系統Lh)には、排熱を冷却水(外部冷却水)に投入する第2の熱交換器(熱交換器6)と、機械的駆動源(1)の排熱(エンジン排熱)を冷媒に投入する第3の熱交換器(排熱回収器7)と、排熱用切換装置(三方弁V2)が介装されており、排熱用切換手段(三方弁V2)は、排熱を第2の熱交換器(熱交換器6)側に流し及び/又は第3の熱交換器(排熱回収器7)側に流す様に構成されていることを特徴としている(請求項1)。
冷媒循環系統(Lc)には、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れ方向を切り換える切換装置(四方弁V1)と、冷媒と冷却水とで熱交換を行う第1の熱交換器(冷媒・水熱交換器4)と、第1の熱交換器(4)をバイパスするバイパスライン(Lcb)と、冷媒の流れを第1の熱交換器(4)側とバイパスライン(Lcb)側とで切り換える冷媒用切換装置(三方弁V6)が介装されており、冷却水循環系統(外部循環系統Lw)には、冷却水温度を計測する計測装置(温度センサSt1、St2)が介装されており、機械的駆動源(例えば、ガスエンジンの様な内燃機関1)の排熱(エンジン排熱)が流れる循環系統(エンジン排熱循環系統Lh)には、排熱を冷却水(外部冷却水)に投入する第2の熱交換器(熱交換器6)と、機械的駆動源(1)の排熱(エンジン排熱)を冷媒に投入する第3の熱交換器(排熱回収器7)と、排熱用切換装置(三方弁V2)が介装されており、排熱用切換手段(三方弁V2)は、排熱を第2の熱交換器(熱交換器6)側に流し及び/又は第3の熱交換器(排熱回収器7)側に流す様に構成されていることを特徴としている(請求項1)。
本発明の実施に際して、制御装置(コントロールユニット10)を備え、制御装置(10)は、計測装置(温度センサSt1、St2)で計測された冷却水温度(外部循環系統Lwを流れる外部冷却水温度)に基いて、冷媒用切換装置(三方弁V6)を、冷媒が第1の熱交換器(4)を流れる側或いは冷媒がバイパスライン(Lcb)を流れる側に切り換え、且つ、計測装置(温度センサSt1、St2)で計測された冷却水温度(外部循環系統Lwを流れる外部冷却水温度)及び排熱温度計測装置(排熱温度センサSt3)で計測された排熱温度に基いて、排熱用切換装置(三方弁V2)を、排熱が第2の熱交換器(熱交換器6)を流れる側及び/又は第3の熱交換器(排熱回収器7)を流れる側に切り換える制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項2)。
より具体的には、前記制御装置(10)は、暖房運転の際に、計測装置(温度センサST1、ST2)で計測された冷却水温度(外部循環系統Lwを流れる外部冷却水温度)と、排熱温度計測装置(排熱温度センサSt3)で計測された排熱温度(エンジン排熱温度)に基づいて、冷却水温度が閾値(t0)以上の高温の場合に、冷媒用切換装置(三方弁V6)を冷媒が第1の熱交換器(4)を流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置(三方弁V2)を排熱が第2の熱交換器(熱交換器6)を流れる側に切り換え(ステップS5に相当)、冷却水温度が閾値(t0)よりも低温であるが、排熱温度と冷却水温度との温度差(排熱温度の方が冷却水温度よりも高温)が所定値以内である場合に、冷媒用切換装置(三方弁V6)を冷媒がバイパスライン(Lcb)を流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置(三方弁V2)を排熱が第3の熱交換器(排熱回収器7)を流れる側に切り換え(ステップS8に相当)、冷却水温度が閾値(t0)よりも低温であり、排熱温度と冷却水温度との温度差(排熱温度の方が冷却水温度よりも高温)が所定値よりも大きい場合に、冷媒用切換装置(三方弁V6)を冷媒がバイパスライン(Lcb)を流れる側に切り換えると共に、排熱用切換装置(三方弁V2)を排熱が第2の熱交換器(熱交換器6)及び第3の熱交換器(排熱回収器7)の双方を流れる様に切り換える(ステップS9に相当)、する制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
ここで、「排熱温度と冷却水温度との温度差」に代えて、排熱温度を制御のパラメータとすることも可能である(図7参照)。
ここで、「排熱温度と冷却水温度との温度差」に代えて、排熱温度を制御のパラメータとすることも可能である(図7参照)。
係るヒートポンプシステム(請求項3のヒートポンプシステム)を制御する本発明の制御方法は、冷房運転を行うか暖房運転を行うかを決定する工程(S1)と、暖房運転の際に、計測装置(温度センサSt1、St2)により冷却水温度(外部循環系統Lwを流れる外部冷却水温度)を計測する工程(S3)と、排熱温度計測装置(排熱温度センサSt3)により排熱温度(エンジン排熱温度)を計測する工程と(S6)、冷却水温度が閾値(t0)以上の高温の場合に、冷媒用切換装置(三方弁V6)を冷媒が第1の熱交換器(4)を流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置(三方弁V2)を排熱が第2の熱交換器(熱交換器6)を流れる側に切り換える工程(S5)と、冷却水温度が閾値(t0)よりも低温であるが、排熱温度と冷却水温度との温度差(排熱温度の方が冷却水温度よりも高温)が所定値以内である場合に、冷媒用切換装置(三方弁V6)を冷媒がバイパスライン(Lcb)を流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置(三方弁V2)を排熱が第3の熱交換器(排熱回収器7)を流れる側に切り換える工程(S8)と、冷却水温度が閾値(t0)よりも低温であり、排熱温度と冷却水温度との温度差(排熱温度の方が冷却水温度よりも高温)が所定値よりも大きい場合に、冷媒用切換装置(三方弁V6)を冷媒がバイパスライン(Lcb)を流れる側に切り換えると共に、排熱用切換装置(三方弁V2)を排熱が第2の熱交換器(熱交換器6)及び第3の熱交換器(排熱回収器7)の双方を流れる様に切り換える工程(S9)、とを有することを特徴としている(請求項4)。
「排熱温度と冷却水温度との温度差」に代えて、排熱温度を制御のパラメータとすることも可能である(図7参照)。
「排熱温度と冷却水温度との温度差」に代えて、排熱温度を制御のパラメータとすることも可能である(図7参照)。
上述する構成を具備する本発明のヒートポンプにおいて、冷却水循環系(外部冷却水循環系Lw)を複数の空調機器と共通しており、複数の他の空調機器(37)が冷房運転を行っている場合に、当該複数の空調機器(37)から放熱される熱量によって、冷却水循環系(Lw)を流れる冷却水の水温(外部冷却水温度)が非常に高温となる場合が存在する。
係る場合において、当該高温となった冷却水により冷媒を加熱する様に構成すれば、複数の他の空調機器(冷房運転を行っている他の空調機器37:冷凍機を含む)が放熱した熱量を暖房に有効利用することが出来て、大変に効率的である。
本発明を適用するヒートポンプにのみ注目すれば、冷媒を循環させている圧縮機の駆動源である内燃機関(ガスエンジン1)の排熱により冷媒を加熱する場合に比較して、冷媒の循環には関与しない他の空調機器であって、冷房運転を行っている空調機器が放熱した熱量を有効利用すれば、冷房運転を行っている空調機器が放熱した熱量は冷媒の循環には関与しないので、効率を大幅に向上させることが出来る。
係る場合において、当該高温となった冷却水により冷媒を加熱する様に構成すれば、複数の他の空調機器(冷房運転を行っている他の空調機器37:冷凍機を含む)が放熱した熱量を暖房に有効利用することが出来て、大変に効率的である。
本発明を適用するヒートポンプにのみ注目すれば、冷媒を循環させている圧縮機の駆動源である内燃機関(ガスエンジン1)の排熱により冷媒を加熱する場合に比較して、冷媒の循環には関与しない他の空調機器であって、冷房運転を行っている空調機器が放熱した熱量を有効利用すれば、冷房運転を行っている空調機器が放熱した熱量は冷媒の循環には関与しないので、効率を大幅に向上させることが出来る。
ここで、複数の他の空調機器(冷房運転を行っている他の空調機器37)が放熱した熱量がさほど大量ではない場合には、冷媒を循環させている圧縮機(2)の駆動源である内燃機関(ガスエンジン1)の排熱により冷媒を加熱する方が、効率が高くなる場合が存在する。
上述した構成を有する本発明によれば、その様な場合にも対応することが可能である。
上述した構成を有する本発明によれば、その様な場合にも対応することが可能である。
その様な場合(ガスエンジン1の排熱により冷媒を加熱する方が効率が高い場合)において、排熱量が多過ぎる場合には、冷媒を加熱するのみでは排熱を消費して排熱温度を低下させることが出来ず、圧縮機(2)の駆動源である内燃機関(ガスエンジン1)をオーバーヒートさせてしまう可能性が存在する。
上述した本発明によれば、その様な場合には、排熱(エンジン排熱)の一部で冷媒を加熱すると共に、残りの排熱を冷却水に廃棄することが可能である。これにより、冷媒を加熱すると共に、圧縮機駆動源(1)のオーバーヒートを未然に防止することが可能である。
上述した本発明によれば、その様な場合には、排熱(エンジン排熱)の一部で冷媒を加熱すると共に、残りの排熱を冷却水に廃棄することが可能である。これにより、冷媒を加熱すると共に、圧縮機駆動源(1)のオーバーヒートを未然に防止することが可能である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に図1を参照しつつ、図示の実施形態の構成を説明する。
最初に図1を参照しつつ、図示の実施形態の構成を説明する。
図1において、全体を符号100で示すヒートポンプシステムは、機械的動力源であるガスエンジン(エンジン)1と、コンプレッサ2と、図1の例では3台の室内機3と、冷媒・水熱交換器4(熱交換器4)と、冷却塔5と、第1の熱交換器6(熱交換器6)と第2の熱交換器7(排熱回収器7)とを有している。
ガスエンジン1は、動力伝達系統11を介して、コンプレッサ2を駆動するように構成されている。
ガスエンジン1は、動力伝達系統11を介して、コンプレッサ2を駆動するように構成されている。
ヒートポンプシステム100は、冷媒が循環する冷媒循環系統Lcと、ガスエンジン1の排熱(ガスエンジン1の冷却水)が流れる排熱循環系統Lhと、外部冷却水が流れる冷却水循環系統(外部冷却水循環系統)Lwと、四方弁V1と、三つの三方弁V2、V3、V6を備えている。
冷媒循環系統Lcは、ラインLc1、Lc2、Lc231、Lc232、Lc3、Lc4、Lc5、L6、Lc7及びバイパスラインLcbで構成されている。そして冷媒循環系統Lc内には、四方弁V1と三方弁V6とが介装されている。
四方弁V1は、4つのポートP1〜P4を有しており、ポート同士の接続(連通関係)を切り換えることが出来る様に構成されている。
四方弁V1は、4つのポートP1〜P4を有しており、ポート同士の接続(連通関係)を切り換えることが出来る様に構成されている。
ラインLc1は、コンプレッサ2の吐出口2oと四方弁V1のP1ポートを接続している。ラインLc2は、四方弁V1のP2ポートと分岐点B2を接続している。ラインLc231は、分岐点B2と熱交換器4を接続している。ラインLc232は、熱交換器4と三方弁V6とを接続している。
ラインLc3は、三方弁V6と分岐点B1とを接続している。ラインLc4は、図示の例では3本存在し、3本のラインLcの各々には室内機3が介装されている。そして、各ラインLc4は、分岐点B1と合流点G1を接続している。
ラインLc5は、合流点G1と四方弁V1のポートP4を接続している。ラインLc6は、四方弁V1のポートP3と排熱回収器7を接続している。ラインLc7は、排熱回収器7とコンプレッサ2の吸入口2iを接続している。バイパスラインLbcは、分岐点B2と三方弁V6とを接続している。
ラインLc3は、三方弁V6と分岐点B1とを接続している。ラインLc4は、図示の例では3本存在し、3本のラインLcの各々には室内機3が介装されている。そして、各ラインLc4は、分岐点B1と合流点G1を接続している。
ラインLc5は、合流点G1と四方弁V1のポートP4を接続している。ラインLc6は、四方弁V1のポートP3と排熱回収器7を接続している。ラインLc7は、排熱回収器7とコンプレッサ2の吸入口2iを接続している。バイパスラインLbcは、分岐点B2と三方弁V6とを接続している。
排熱循環系統Lhは、エンジン1の冷却水循環系統として構成されており、ラインLh1、Lh2、Lh3、Lh4、Lh5、Lh6、Lh7、Lh8、Lh9を有している。
排熱循環系統Lh内には、循環ポンプ8と二つの三方弁V2、V3が介装されている。
ここで、エンジン1内には温度センサSt3が設けられており、温度センサSt3はエンジン排熱(エンジン1の冷却水)の温度を計測する様に構成されている。
温度センサSt3は、後述するコントロールユニット10と、入力信号ラインSi3により接続されている。
排熱循環系統Lh内には、循環ポンプ8と二つの三方弁V2、V3が介装されている。
ここで、エンジン1内には温度センサSt3が設けられており、温度センサSt3はエンジン排熱(エンジン1の冷却水)の温度を計測する様に構成されている。
温度センサSt3は、後述するコントロールユニット10と、入力信号ラインSi3により接続されている。
ラインLh1は、エンジン1と三方弁V3とを接続している。ラインLh2は、三方弁V3と三方弁V2とを接続している。ラインLh3は、三方弁V3と合流点G2とを接続している。ラインLh4は、三方弁V2と熱交換器6とを接続している。ラインLh5は、三方弁V2と排熱回収器7とを接続している。ラインLh6は、熱交換器6と合流点G2とを接続している。ラインLh7は、排熱回収器7と合流点G3とを接続している。ラインLh8は、合流点G2と合流点G3とを接続している。ラインLh9は、合流点G3とエンジン1を接続し、循環ポンプ8を介装している。
三方弁V3は機械式の弁、例えばワックス弁により構成されている。三方弁V3は、ガスエンジン1の始動時において、エンジン排熱(エンジン冷却水)温度が低い場合は、ラインLh3側に連通する。そして、ラインLh3側に連通することによって、エンジン排熱が熱交換器6、或いは排熱回収器7をバイパスする様に構成されている。
また、三方弁V3は、エンジン排熱温度が上昇した場合には三方弁V2側に連通し、エンジン排熱が三方弁V2を経由して、エンジン排熱が熱交換器6或いは排熱回収器7を流れる様に構成されている。
また、三方弁V3は、エンジン排熱温度が上昇した場合には三方弁V2側に連通し、エンジン排熱が三方弁V2を経由して、エンジン排熱が熱交換器6或いは排熱回収器7を流れる様に構成されている。
三方弁V3における排熱ラインの切換は、エンジン排熱温度に依存して機械的に行われ、電子的な制御を行うものではない。
三方弁V3を係る構成とすることにより、始動時のエンジン排熱温度が低い場合には、エンジン排熱は、冷媒或いは冷却塔5で冷却された冷却水と熱交換を行うことなくガスエンジン1に戻されるので、エンジン排熱温度が速やかに昇温する。
三方弁V3を係る構成とすることにより、始動時のエンジン排熱温度が低い場合には、エンジン排熱は、冷媒或いは冷却塔5で冷却された冷却水と熱交換を行うことなくガスエンジン1に戻されるので、エンジン排熱温度が速やかに昇温する。
ガスエンジン始動時の様にガスエンジンの温度が低いと、エンジンオイルの粘度が上昇して、エンジンに悪影響を及ぼす恐れがある。そのため、エンジン冷却水温度を早期に上昇させる必要がある。
三方弁V3を上述した様な機械的な構造として、エンジン排熱温度が速やかに昇温させることにより、エンジンオイルの粘度の上昇を防止して、エンジンの悪影響を防止することが出来るのである。
三方弁V3を上述した様な機械的な構造として、エンジン排熱温度が速やかに昇温させることにより、エンジンオイルの粘度の上昇を防止して、エンジンの悪影響を防止することが出来るのである。
熱交換器4は室外機に相当する機器であり、排熱循環系統Lhを循環するエンジン排熱と、外部循環系統Lwを流れる外部冷却水とが熱交換をする様に構成されている。熱交換器4は、図2を参照して後述する場合(外部冷却水が保有する熱量を利用するヒートポンプとして運転する場合)において、外部冷却水が保有する熱量により冷媒を加熱する作用を奏する。
一方、エンジン排熱を利用して冷媒を加熱する場合(図3、図4を参照して後述する場合)には、冷媒は熱交換器4内を流れない。
一方、エンジン排熱を利用して冷媒を加熱する場合(図3、図4を参照して後述する場合)には、冷媒は熱交換器4内を流れない。
熱交換器6は、エンジン排熱を外部冷却水に投入するラジエータとして作用する。
図2を参照して後述するが、図示の実施形態が、外部冷却水の熱量を利用するヒートポンプとして運転される場合に、冷媒の加熱は外部冷却水により行われ、エンジン排熱は利用されない。その様な場合に、エンジン排熱を排出しないガスエンジンがオーバーヒートを起こす可能性がある。
そこで、熱交換器6を水冷ラジエータとして作用せしめ、エンジン排熱を外部冷却水に投入(廃棄)することにより、エンジン1のオーバーヒートを防止するのである。
図2を参照して後述するが、図示の実施形態が、外部冷却水の熱量を利用するヒートポンプとして運転される場合に、冷媒の加熱は外部冷却水により行われ、エンジン排熱は利用されない。その様な場合に、エンジン排熱を排出しないガスエンジンがオーバーヒートを起こす可能性がある。
そこで、熱交換器6を水冷ラジエータとして作用せしめ、エンジン排熱を外部冷却水に投入(廃棄)することにより、エンジン1のオーバーヒートを防止するのである。
排熱回収器7は、図3を参照して後述する場合において、エンジン排熱と冷媒とを熱交換せしめ、エンジン排熱を冷媒に投入する作用を奏する機器である。
なお、図2を参照して後述する場合(外部冷却水が保有する熱量を利用するヒートポンプとして運転する場合)には、エンジン排熱は熱交換器6側を流れ、排熱回収器7にはされない。従って、図2で後述する場合には、冷媒は排熱回収器7において熱交換は行わず、いわゆる「素通り」をする。
なお、図2を参照して後述する場合(外部冷却水が保有する熱量を利用するヒートポンプとして運転する場合)には、エンジン排熱は熱交換器6側を流れ、排熱回収器7にはされない。従って、図2で後述する場合には、冷媒は排熱回収器7において熱交換は行わず、いわゆる「素通り」をする。
冷却水循環系統Lwは、冷却塔5、循環ポンプ9を有し、ラインLw1、Lw2、Lw3で構成されている。ラインLw1は、第2の温度センサSt2を介装し、冷却塔5と熱交換器6を接続している。ラインLw2は、熱交換器6と熱交換器4とを接続している。ラインLw3は、冷却水ポンプ9と第1の温度センサSt1を介装し、熱交換器4と冷却塔5とを接続している。ラインLw3における冷却水ポンプ9と温度センサSt1との間の領域には分岐点B3が形成されている。
温度センサSt1、St2は、外部冷却水温度を計測するために設けられ、外部冷却水の温度は、後述する空調機器37から投入される熱量により変動する。
温度センサSt1、St2は、外部冷却水温度を計測するために設けられ、外部冷却水の温度は、後述する空調機器37から投入される熱量により変動する。
冷却水循環系統Lw3において、冷却水ポンプ9の吐出側には、空調機器(冷房運転可能な空調機器:冷房負荷)37が設けられている。空調機器37は、複数の空調機器で構成されるが、冷房運転時に放熱される熱量が多い場合には、単一の空調機器であっても良い。分岐点B3に、空調機器37が冷房運転をしている際に放熱がされる冷却水系統Ldが接続されている。
図示の簡略化のため、図1〜図5において、冷房運転可能な複数の空調機器37は単一のブロックで表現されており、その冷却水系統Ldも単一のラインで表現されている。なお、空調機器37は、吸収式冷凍機であっても、圧縮式冷凍機であっても良い。
図示の簡略化のため、図1〜図5において、冷房運転可能な複数の空調機器37は単一のブロックで表現されており、その冷却水系統Ldも単一のラインで表現されている。なお、空調機器37は、吸収式冷凍機であっても、圧縮式冷凍機であっても良い。
上述したように、冷却水ポンプ9の吐出側から熱交換器4との間の領域に空調機器37が接続されており、冷房運転している空調機器37から放熱される熱量が、冷却水系統Ldを介して外部循環系統Lw内を循環する外部冷却水に投入されることにより、外部冷却水温度は上昇する。
そして、外部冷却水温度がしきい値t0よりも高温となり、エンジン排熱により冷媒を加熱するよりも、外部冷却水で加熱するほうが有利であると判断されれば、図2を参照して後述する様に、外部冷却水の保有する熱量が、熱交換器4を介して冷媒に投入される。
そして、外部冷却水温度がしきい値t0よりも高温となり、エンジン排熱により冷媒を加熱するよりも、外部冷却水で加熱するほうが有利であると判断されれば、図2を参照して後述する様に、外部冷却水の保有する熱量が、熱交換器4を介して冷媒に投入される。
図2は、図1で示すヒートポンプシステム101を、暖房運転している場合の状態を示している。
図1に関する説明で記載した様に、図2の暖房運転は、空調機器37が冷房運転している際に放熱される熱量により外部冷却水温度が十分に上昇し、冷媒の加熱を外部冷却水により行う方が、エンジン排熱で冷媒を加熱するよりも良好であると判断された場合に行われる。
図1に関する説明で記載した様に、図2の暖房運転は、空調機器37が冷房運転している際に放熱される熱量により外部冷却水温度が十分に上昇し、冷媒の加熱を外部冷却水により行う方が、エンジン排熱で冷媒を加熱するよりも良好であると判断された場合に行われる。
以下、図2に基づいて、複数の空調機器37が冷房運転を行っている際に放熱される熱量により外部冷却水温度が十分に上昇し、冷媒の加熱を外部冷却水により行う方が、エンジン排熱で加熱するよりも良好であると判断された場合における暖房運転を説明する。
なお図2〜図5において、冷媒の流れは太い実線と太い矢印とを組み合わせて表現しており、エンジン排熱の流れを太い1点鎖線で示し、冷却水循環系統Lwにおける冷却水の流れは太い点線で示している。
なお図2〜図5において、冷媒の流れは太い実線と太い矢印とを組み合わせて表現しており、エンジン排熱の流れを太い1点鎖線で示し、冷却水循環系統Lwにおける冷却水の流れは太い点線で示している。
図2の暖房運転時には、四方弁V1は、ポートP1とポートP4とが連通し、ポートP2とポートP3とが連通している。
また、三方弁V2は、ラインLh2とラインLh4とを連通して、エンジン排熱を熱交換器6側へ流している。
三方弁V6は、ラインLc3とラインLc232とを連通して、冷媒を熱交換器4へ流している。
また、三方弁V2は、ラインLh2とラインLh4とを連通して、エンジン排熱を熱交換器6側へ流している。
三方弁V6は、ラインLc3とラインLc232とを連通して、冷媒を熱交換器4へ流している。
冷媒循環系統Lcでは、暖房運転時に、コンプレッサ2で圧縮された高圧気相冷媒は、コンプレッサ2の吐出口2oからラインLc1に吐出されて、四方弁V1のポートP1に入る。そして、高圧気相冷媒はポートP4からラインLc5、合流点G1経由でラインLc4の室内機3に流入する。
高圧気相冷媒は、室内機3において、その潜熱及び顕熱を暖房を行う室内へ投入し、室内の空気を暖める。室内空気を暖めた冷媒は降温・減圧して(低圧液相冷媒、或いは低圧の2相流となり)、分岐点B1、ラインLc3、三方弁V6、ラインLc232経由で熱交換器4に流入する。
高圧気相冷媒は、室内機3において、その潜熱及び顕熱を暖房を行う室内へ投入し、室内の空気を暖める。室内空気を暖めた冷媒は降温・減圧して(低圧液相冷媒、或いは低圧の2相流となり)、分岐点B1、ラインLc3、三方弁V6、ラインLc232経由で熱交換器4に流入する。
熱交換器4内に流入した冷媒は、熱交換器4内で、冷却水循環系統Lwを流れる冷却水と熱交換を行う。上述した様に、冷却水循環系統Lwを流れる外部冷却水は、冷房運転を行っている空調機器37が放熱する熱量により高温となっており、高温の外部冷却水が保有する熱量が冷媒に投入され、冷媒を蒸発して、低圧気相冷媒とする。
低圧気相冷媒は、ラインLc231、ラインLc2、四方弁V1、ラインLc6経由で、排熱回収器7に入る。上述した通り、エンジン排熱は排熱回収器7を流れないので、低圧気相冷媒は排熱回収器7内を素通りして、ラインLc7経由でコンプレッサ2に戻される。以下、同様のサイクルを行う。
低圧気相冷媒は、ラインLc231、ラインLc2、四方弁V1、ラインLc6経由で、排熱回収器7に入る。上述した通り、エンジン排熱は排熱回収器7を流れないので、低圧気相冷媒は排熱回収器7内を素通りして、ラインLc7経由でコンプレッサ2に戻される。以下、同様のサイクルを行う。
排熱循環系統Lhを流れる高温のエンジン冷却水は、エンジン1からラインLh1、三方弁V3、ラインLh2、三方弁V2、ラインLh4を経由して、熱交換器6に流入する。熱交換器6に流入したエンジン冷却水は、熱交換器6内で、冷媒循環系統Lcを流れる外部冷却水にエンジン排熱を投入する。換言すれば、冷媒循環系統Lcを流れる外部冷却水にエンジン排熱を廃棄する。これにより、エンジン排熱は冷却される。
熱交換器6で冷却されたエンジン冷却水は、ラインLh6、合流点G2、ラインLh8、合流点G3、ラインLh9経由でガスエンジン1に戻される。
熱交換器6で冷却されたエンジン冷却水は、ラインLh6、合流点G2、ラインLh8、合流点G3、ラインLh9経由でガスエンジン1に戻される。
暖房運転時であっても、冷却水循環系統(外部冷却水循環系統)Lwでは、冷却水ポンプ9は作動している。
熱交換器6で排熱循環系統Lhからエンジン排熱を廃棄(投入)された外部冷却水は、冷却塔5で冷却される。冷却塔5で冷却された外部冷却水は、ラインLw3を流れる際に、冷房運転中の空調機器37が放熱した熱量により十分に昇温され、熱交換器4において、冷媒循環系Lcを流れる冷媒に対して、その保有する熱量を投入する。
熱交換器6で排熱循環系統Lhからエンジン排熱を廃棄(投入)された外部冷却水は、冷却塔5で冷却される。冷却塔5で冷却された外部冷却水は、ラインLw3を流れる際に、冷房運転中の空調機器37が放熱した熱量により十分に昇温され、熱交換器4において、冷媒循環系Lcを流れる冷媒に対して、その保有する熱量を投入する。
熱交換器4で冷媒循環系Lcを加熱して降温した外部冷却水は、ラインLw2経由で熱交換器6に流入し、再びエンジン排熱により加熱される。
図3は、外部冷却水温度が比較的低温であり、エンジン排熱により冷媒を加熱する方が良いと判断された場合の暖房運転を示している。
図3に基づいて、エンジン排熱により冷媒を加熱する方が、外部冷却水により冷媒を加熱するよりも良いと判断された場合における、暖房運転時の作動を説明する。
図3に基づいて、エンジン排熱により冷媒を加熱する方が、外部冷却水により冷媒を加熱するよりも良いと判断された場合における、暖房運転時の作動を説明する。
図3において、三方弁V2は、ラインLh2とラインLh5とを連通させて、エンジン排熱を排熱回収器7側に流している。
三方弁V6は、ラインLc3とバイパスラインLbcとを連通させている。
三方弁V6は、ラインLc3とバイパスラインLbcとを連通させている。
三方弁V6がラインLc3とバイパスラインLbcとを連通させるため、冷媒循環系統Lcでは、冷媒は熱交換器4側を流れず、バイパスラインLbc側を流れる。すなわち、冷媒は熱交換器4をバイパスする。
それ以外については、冷媒の流れは図2と同様である。
それ以外については、冷媒の流れは図2と同様である。
排熱循環系統Lhを流れる高温のエンジン排熱(エンジン冷却水)は、エンジン1からラインLh1、三方弁V3、ラインLh2、三方弁V2、ラインLh5を経由して、排熱回収器7に流入する。
排熱回収器7に流入したエンジン排熱は、排熱回収器7内で、冷媒循環系統Lcを流れる冷媒に対して、その保有する熱量を投入して加熱する。排熱回収器7で冷媒を加熱したエンジン排熱は、ラインLh7、合流点G3、ラインLh9経由でガスエンジン1に戻される。
排熱回収器7に流入したエンジン排熱は、排熱回収器7内で、冷媒循環系統Lcを流れる冷媒に対して、その保有する熱量を投入して加熱する。排熱回収器7で冷媒を加熱したエンジン排熱は、ラインLh7、合流点G3、ラインLh9経由でガスエンジン1に戻される。
図3の暖房運転時には、冷却水循環系統(外部冷却水循環系統)Lwは冷媒及びエンジン排熱とは熱的に分離されているので、ポンプ9を停止して、該部冷却水の循環を停止することが可能である。
もちろん、空調機器37が冷房運転中であり、冷房運転中の空調機器37から放熱する必要がある場合には、ポンプ9を駆動して、冷却水を循環し続ける。
もちろん、空調機器37が冷房運転中であり、冷房運転中の空調機器37から放熱する必要がある場合には、ポンプ9を駆動して、冷却水を循環し続ける。
図4は、図3と同様に、エンジン排熱により冷媒を加熱する方が良いと判断された場合を示している。但し、図4の場合には、エンジン排熱が非常に高温であり(保有する熱量が非常に大きく)、冷媒の加熱のみでは多大な熱量を消費することが出来ないような状態を想定している。
換言すれば、図4は、エンジン排熱を冷媒の加熱にのみ使用したのでは、ガスエンジン1がオーバーヒートしてしまう恐れがある状態を示している。
換言すれば、図4は、エンジン排熱を冷媒の加熱にのみ使用したのでは、ガスエンジン1がオーバーヒートしてしまう恐れがある状態を示している。
以下、図4に基づいて、エンジン排熱が保有する熱量が非常に大きい場合の暖房運転について説明する。
図4では、三方弁V2は、ラインLh2を、ラインLh4及びラインLh5に分岐させている。換言すれば、三方弁V2は、ラインLh2が、ラインLh4及びラインLh5の双方と連通する様になっている。
三方弁V6は、ラインLc3とバイパスラインLbcとを連通させて、冷媒が熱交換器4をバイパスする様にしている。
図4では、三方弁V2は、ラインLh2を、ラインLh4及びラインLh5に分岐させている。換言すれば、三方弁V2は、ラインLh2が、ラインLh4及びラインLh5の双方と連通する様になっている。
三方弁V6は、ラインLc3とバイパスラインLbcとを連通させて、冷媒が熱交換器4をバイパスする様にしている。
図4で示す暖房運転において、冷媒循環系Lcにおける冷媒の流れは、図3の暖房運転と同様である。
一方、排熱循環系統Lhでは、エンジン排熱が排熱回収器7側(Lh5)を流れるのみならず、熱交換器6側(Lh4)へも流れている。冷媒の加熱にのみ使用したのではエンジン排熱が余剰となってしまう分だけ、熱交換器6側へエンジン排熱を流すことにより、熱交換器6において、当該余剰のエンジン排熱(冷媒の加熱にのみ使用したのでは余剰となるエンジン排熱)を外部冷却水に廃棄するのである。
換言すれば、エンジン排熱の一部は排熱回収器7側で冷媒に投入され、残りのエンジン排熱は熱交換器6側で冷却水循環系Lwを流れる外部冷却水に廃棄される。その結果、エンジン排熱(エンジン冷却水)は、ガスエンジン1がオーバーヒートしない温度まで降温する。
一方、排熱循環系統Lhでは、エンジン排熱が排熱回収器7側(Lh5)を流れるのみならず、熱交換器6側(Lh4)へも流れている。冷媒の加熱にのみ使用したのではエンジン排熱が余剰となってしまう分だけ、熱交換器6側へエンジン排熱を流すことにより、熱交換器6において、当該余剰のエンジン排熱(冷媒の加熱にのみ使用したのでは余剰となるエンジン排熱)を外部冷却水に廃棄するのである。
換言すれば、エンジン排熱の一部は排熱回収器7側で冷媒に投入され、残りのエンジン排熱は熱交換器6側で冷却水循環系Lwを流れる外部冷却水に廃棄される。その結果、エンジン排熱(エンジン冷却水)は、ガスエンジン1がオーバーヒートしない温度まで降温する。
なお、排熱回収器7側を流れるエンジン排熱(流量)と、熱交換器6側を流れるエンジン排熱(流量)との比率については、エンジン排熱と外部冷却水温度との温度差との関係(特性)を予め計測し、或いは設定して、コントロールユニット(図1参照)に設けられた図示しない記憶装置(データベース、メモリ)等に記憶しておけば良い。
そして、コントロールユニット(図1参照)において、温度センサSt1、St2の計測結果と、排熱温度センサSt3の計測結果との差分を求め、予め設定された特性から排熱回収器7側を流れるエンジン排熱(流量)と、熱交換器6側を流れるエンジン排熱(流量)との比率を決定し、信号伝達ラインSo2にて三方弁V2の開度制御を行えば良い。
そして、コントロールユニット(図1参照)において、温度センサSt1、St2の計測結果と、排熱温度センサSt3の計測結果との差分を求め、予め設定された特性から排熱回収器7側を流れるエンジン排熱(流量)と、熱交換器6側を流れるエンジン排熱(流量)との比率を決定し、信号伝達ラインSo2にて三方弁V2の開度制御を行えば良い。
図5は、図1で示すヒートポンプシステム100を、冷房運転している場合の状態を示している。
以下、図5に基づいて、冷房運転時の作動を説明する。
図5において、冷房運転時には、四方弁V1は、ポートP1とポートP2とが連通し、ポートP3とポートP4とが連通している。また、三方弁V2はラインLh2とラインLh4とを連通させている。
三方弁V6はバイパスラインLcb側を閉鎖して冷媒を熱交換器1側に流し、ラインLc232とラインLc3とを接続している。
以下、図5に基づいて、冷房運転時の作動を説明する。
図5において、冷房運転時には、四方弁V1は、ポートP1とポートP2とが連通し、ポートP3とポートP4とが連通している。また、三方弁V2はラインLh2とラインLh4とを連通させている。
三方弁V6はバイパスラインLcb側を閉鎖して冷媒を熱交換器1側に流し、ラインLc232とラインLc3とを接続している。
冷媒循環系統Lcでは、コンプレッサ2で圧縮された高圧気相冷媒は、コンプレッサ2の吐出口2oから、四方弁V1を経由して熱交換器4に流入する。高圧気相冷媒は、熱交換器4内で、冷却水循環系統Lwを流れる冷却水と熱交換を行い、高圧液相冷媒となり、ラインLc3における図示しない減圧弁において減圧されて、低圧液相冷媒となる。
低圧液相冷媒は、ラインLc4の3台の室内機3に流入し、室内の空気から気化熱を奪って、低圧気相冷媒となる。その際に、室内の空気を冷却する。すなわち、高温の室内空気は、室内機3において、低圧液相冷媒に気化熱を奪われて降温するため、室内が冷房される。
室内を冷房した後の低圧気相冷媒は、ラインLc5、四方弁V1、ラインLc6を経由して排熱回収器7に入る。
室内を冷房した後の低圧気相冷媒は、ラインLc5、四方弁V1、ラインLc6を経由して排熱回収器7に入る。
排熱回収器7にはエンジン排熱は流入しないので、低圧気相冷媒は、排熱回収器7内を素通りして、ラインLc7経由でコンプレッサ2の吸入口2iに戻される。
以下、同様のサイクルを行う。
以下、同様のサイクルを行う。
排熱循環系統Lhを流れる高温のエンジン排熱(エンジン1の冷却水)は、熱交換器6側を流れ、冷却水循環系Lwを流れる外部冷却水に保有する熱量を廃棄する。
冷却水循環系統(外部冷却水循環系統)Lwでは、冷却水ポンプ9は作動している。
外部冷却水は、冷房運転中の空調機器37から放熱された熱量がラインLw3に投入されると共に、熱交換器6でエンジン排熱が投入されて加熱されるが、冷却塔5で冷却される。
外部冷却水は、冷房運転中の空調機器37から放熱された熱量がラインLw3に投入されると共に、熱交換器6でエンジン排熱が投入されて加熱されるが、冷却塔5で冷却される。
冷房運転時であって、冷却水循環系統Lwを流れる外部冷却水の水温が非常に低い場合には、冷媒循環系統Lcにおける圧力差が維持されず、冷媒の循環が困難となる事態が想定される。
その様な場合においても、図示の実施形態では、ラインLw3で空調機器37から熱が投入されるので、冷却水温度が低くなり過ぎることが防止される。冷媒循環系統Lcにおける圧力差は保持され、冷媒の循環が困難となることも無い。
また、明確には図示しないが、外部冷却水循環系統Lwを冷却水の向きを反転可能に構成することにより、熱交換器6を介して投入されるエンジン排熱によって、外部冷却水を一定以上の温度に保ち、冷媒循環系統Lcにおける圧力差を維持して、冷媒の循環を確保することも可能である。
その様な場合においても、図示の実施形態では、ラインLw3で空調機器37から熱が投入されるので、冷却水温度が低くなり過ぎることが防止される。冷媒循環系統Lcにおける圧力差は保持され、冷媒の循環が困難となることも無い。
また、明確には図示しないが、外部冷却水循環系統Lwを冷却水の向きを反転可能に構成することにより、熱交換器6を介して投入されるエンジン排熱によって、外部冷却水を一定以上の温度に保ち、冷媒循環系統Lcにおける圧力差を維持して、冷媒の循環を確保することも可能である。
次に、主として図6を参照して、図示の実施形態における制御を説明する。
図6のステップS1では、コントロールユニット10は、冷房運転か暖房運転かを判断する。暖房運転であれば、ステップS2に進み、冷房運転であればステップS10に進む。
図6のステップS1では、コントロールユニット10は、冷房運転か暖房運転かを判断する。暖房運転であれば、ステップS2に進み、冷房運転であればステップS10に進む。
ステップS2(暖房運転の場合)では、四方弁V1のポートP1とポートP4を連通させ、ポートP2とポートP3とを連通させる。そして温度センサSt1、St2の計測結果(外部冷却水の温度)を読み込む(ステップS3)。
次のステップS4では、外部冷却水の温度が閾値t0以上であるか否かを判断する。外部冷却水の温度が閾値t0以上であれば(ステップS4がYES)、冷媒の加熱を外部冷却水により行う(換言すれば、冷房運転中の空調機器37から放熱された熱量により行う)方が、エンジン排熱で加熱するよりも良好であると判断し、ステップS5に進む。
一方、外部冷却水の温度が閾値t0未満であれば(ステップS4がNO)、エンジン排熱で冷媒を加熱する方が、外部冷却水で加熱するよりも良好であると判断して、ステップS6に進む。
次のステップS4では、外部冷却水の温度が閾値t0以上であるか否かを判断する。外部冷却水の温度が閾値t0以上であれば(ステップS4がYES)、冷媒の加熱を外部冷却水により行う(換言すれば、冷房運転中の空調機器37から放熱された熱量により行う)方が、エンジン排熱で加熱するよりも良好であると判断し、ステップS5に進む。
一方、外部冷却水の温度が閾値t0未満であれば(ステップS4がNO)、エンジン排熱で冷媒を加熱する方が、外部冷却水で加熱するよりも良好であると判断して、ステップS6に進む。
ステップS5(冷媒の加熱を外部冷却水により行う場合)では、三方弁V6を熱交換器4側(Lc232側)へ切り換え、三方弁V2を熱交換器6側(Lh4側)に切り換える。それにより、図2の暖房運転が行われる。
その後、ステップS11まで進む。
その後、ステップS11まで進む。
ステップS6(冷媒の加熱をエンジン排熱により行う場合)では、ガスエンジン1に内蔵した排熱温度センサSt3の計測結果を読み込む。そして、排熱温度から外部冷却水温度を減じた値が所定値未満となったか否かを判断する(ステップS7)。
排熱温度から外部冷却水温度を減じた値が所定値未満となっていれば(ステップS7がYES)、エンジン排熱は冷媒を加熱するのみで十分に降温し、そのままガスエンジン1に戻してもオーバーヒートとはならないと判断して、ステップS8に進む。
一方、排熱温度から外部冷却水温度を減じた値が所定値以上となっていれば(ステップS7がNO)、エンジン排熱が保有する熱量が多大であり、冷媒を加熱するのみでは降温せず、ガスエンジン1に戻したならばオーバーヒートの恐れがあると判断して、ステップS9に進む。
排熱温度から外部冷却水温度を減じた値が所定値未満となっていれば(ステップS7がYES)、エンジン排熱は冷媒を加熱するのみで十分に降温し、そのままガスエンジン1に戻してもオーバーヒートとはならないと判断して、ステップS8に進む。
一方、排熱温度から外部冷却水温度を減じた値が所定値以上となっていれば(ステップS7がNO)、エンジン排熱が保有する熱量が多大であり、冷媒を加熱するのみでは降温せず、ガスエンジン1に戻したならばオーバーヒートの恐れがあると判断して、ステップS9に進む。
ステップS8(エンジン排熱が多大ではない場合)では、三方弁V6をバイパスLcb側に接続し、三方弁2を排熱回収器7側に接続し、図3の暖房運転を行わせる。その後、ステップS11に進む。
一方、ステップS9(エンジン排熱が多大な場合)では、三方弁V6をバイパスLcb側に接続し、三方弁2を排熱回収器7側と熱交換器4側の双方に接続して、図4の暖房運転を行わせる。その後、ステップS11に進む。
一方、ステップS9(エンジン排熱が多大な場合)では、三方弁V6をバイパスLcb側に接続し、三方弁2を排熱回収器7側と熱交換器4側の双方に接続して、図4の暖房運転を行わせる。その後、ステップS11に進む。
ステップS10では、冷房運転を行うので、四方弁V1のポートP1とポートP2を連通させ、ポートP3とポートP4とを連通させる。三方弁V2は、エンジン排熱を熱交換器6側(Lh4側)へ流す。
そして、ステップS11まで進む。
ステップS11では、コントロールユニット10は運転を終了するか否かを判断する。
運転を終了するのであれば(ステップS11がYES)、制御を終了する。運転を継続させるのであれば(ステップS11がNO)、ステップS1に戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
そして、ステップS11まで進む。
ステップS11では、コントロールユニット10は運転を終了するか否かを判断する。
運転を終了するのであれば(ステップS11がYES)、制御を終了する。運転を継続させるのであれば(ステップS11がNO)、ステップS1に戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
図示の実施形態に係るヒートポンプシステム100は、冷却水循環系Lwを複数の空調機器37と共通しているので、冷房運転を行っている複数の他の空調機器37が放熱する熱量により、冷却水循環系Lwを流れる冷却水の水温が非常に高温となる場合がある。そのような場合において、当該高温となった冷却水により冷媒を加熱する様に構成しているので(図2)、冷房運転中の複数の空調機器37が放熱した熱量を暖房に有効利用することが出来て、極めて効率的である。
図2で示す様な暖房運転時において、冷房運転中の他の空調機器37が放熱した熱量は、ヒートポンプシステム100の運転とは無関係に、冷却水循環系Lwを流れる冷却水へ投入される。
そのため、ヒートポンプシステム100の駆動源であるガスエンジン1の排熱により冷媒を加熱する場合に比較して、ヒートポンプシステム100に対する入力を増加することなく、ヒートポンプシステム100の出力を増加することになるため、暖房効率を大幅に向上させることが出来る。
そのため、ヒートポンプシステム100の駆動源であるガスエンジン1の排熱により冷媒を加熱する場合に比較して、ヒートポンプシステム100に対する入力を増加することなく、ヒートポンプシステム100の出力を増加することになるため、暖房効率を大幅に向上させることが出来る。
ここで、冷房運転を行っている複数の他の空調機器37が放熱した熱量がさほど大量ではない場合には、冷媒を循環させている圧縮機2の駆動源であるガスエンジン1の排熱により冷媒を加熱する方が、効率が高くなる場合がある。図示の実施形態によれば、図3の運転を行うことにより、その様な場合にも対応することが可能である。
その様な場合(ガスエンジン1の排熱により冷媒を加熱する方が効率が高い場合)において、排熱量が多過ぎる場合には、冷媒を加熱するのみでは排熱を消費して排熱温度を低下させることが出来ず、ガスエンジン1をオーバーヒートさせてしまう可能性がある。図示の実施形態では、図4の運転を行うことにより、エンジン排熱の一部で冷媒を加熱すると共に、残りの排熱を冷却水に廃棄し、以って、冷媒を加熱しつつ、ガスエンジン1のオーバーヒートを未然に防止することが出来る。
その様な場合(ガスエンジン1の排熱により冷媒を加熱する方が効率が高い場合)において、排熱量が多過ぎる場合には、冷媒を加熱するのみでは排熱を消費して排熱温度を低下させることが出来ず、ガスエンジン1をオーバーヒートさせてしまう可能性がある。図示の実施形態では、図4の運転を行うことにより、エンジン排熱の一部で冷媒を加熱すると共に、残りの排熱を冷却水に廃棄し、以って、冷媒を加熱しつつ、ガスエンジン1のオーバーヒートを未然に防止することが出来る。
図7は、図示の実施形態の変形例における制御を示している。
図6において、ステップS7において、エンジン排熱は冷媒を加熱するのみで十分に降温し、そのままガスエンジン1に戻してもオーバーヒートとはならないか(排熱温度が非常に高くはない)、あるいは、冷媒を加熱するのみでは排熱は降温せず、そのままガスエンジン1に戻したならばオーバーヒートの恐れがあるか(排熱が非常に高温である)について、排熱温度から外部冷却水温度を減じた値で判断している。
これに対して、図7で示す変形例では、排熱が非常に高温であるか否かの判断は、排熱温度のみをパラメータとしている(図7のステップS7A)。
図6において、ステップS7において、エンジン排熱は冷媒を加熱するのみで十分に降温し、そのままガスエンジン1に戻してもオーバーヒートとはならないか(排熱温度が非常に高くはない)、あるいは、冷媒を加熱するのみでは排熱は降温せず、そのままガスエンジン1に戻したならばオーバーヒートの恐れがあるか(排熱が非常に高温である)について、排熱温度から外部冷却水温度を減じた値で判断している。
これに対して、図7で示す変形例では、排熱が非常に高温であるか否かの判断は、排熱温度のみをパラメータとしている(図7のステップS7A)。
すなわち、図7において、排熱温度が所定値未満であれば(ステップS7AがYES)、エンジン排熱は非常に高いわけではなく、冷媒を加熱するのみでエンジン排熱は十分に降温し、そのままガスエンジン1に戻してもオーバーヒートとはならないと判断して、ステップS8に進む。
一方、排熱温度が所定値以上であれば(ステップS7AがNO)、エンジン排熱が保有する熱量が多大であり、冷媒を加熱するのみでは降温せず、ガスエンジン1に戻したならばオーバーヒートの恐れがあると判断して、ステップS9に進む。
図7の変形例におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図6の実施形態と同様である。
一方、排熱温度が所定値以上であれば(ステップS7AがNO)、エンジン排熱が保有する熱量が多大であり、冷媒を加熱するのみでは降温せず、ガスエンジン1に戻したならばオーバーヒートの恐れがあると判断して、ステップS9に進む。
図7の変形例におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図6の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1・・・機械的駆動源/ガスエンジン
2・・・圧縮機械/コンプレッサ
3・・・室内機
4・・・室外器/冷媒・水熱交換器/熱交換器
5・・・冷却塔
6・・・熱交換器
7・・・排熱回収器
8・・・排熱循環ポンプ/循環ポンプ
9・・・冷却水循環ポンプ/循環ポンプ
10・・・制御手段
100・・・ヒートポンプシステム
Lc・・・冷媒循環系統
Lh・・・エンジン排熱循環系統/排熱循環系統
Lw・・・冷却水循環系統
St1・・・第1の温度センサ/温度センサ
St2・・・第2の温度センサ/温度センサ
St3・・・排熱温度センサ
V1・・・四方弁
V2、V3、V6・・・三方弁
2・・・圧縮機械/コンプレッサ
3・・・室内機
4・・・室外器/冷媒・水熱交換器/熱交換器
5・・・冷却塔
6・・・熱交換器
7・・・排熱回収器
8・・・排熱循環ポンプ/循環ポンプ
9・・・冷却水循環ポンプ/循環ポンプ
10・・・制御手段
100・・・ヒートポンプシステム
Lc・・・冷媒循環系統
Lh・・・エンジン排熱循環系統/排熱循環系統
Lw・・・冷却水循環系統
St1・・・第1の温度センサ/温度センサ
St2・・・第2の温度センサ/温度センサ
St3・・・排熱温度センサ
V1・・・四方弁
V2、V3、V6・・・三方弁
Claims (4)
- 機械的駆動源により駆動する圧縮機械を有し、室外機が冷却水により冷却されるヒートポンプシステムにおいて、冷媒が循環する冷媒循環系統と、機械的駆動源の排熱が流れる循環系統と、排熱の温度を計測する排熱温度計測装置と、冷却水が循環する冷却水循環系統とを有し、冷媒循環系統には、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れ方向を切り換える切換装置と、冷媒と冷却水とで熱交換を行う第1の熱交換器と、第1の熱交換器をバイパスするバイパスラインと、冷媒の流れを第1の熱交換器側とバイパスライン側とで切り換える冷媒用切換装置が介装されており、冷却水循環系統には、冷却水温度を計測する計測装置が介装されており、機械的駆動源の排熱が流れる循環系統には、排熱を冷却水に投入する第2の熱交換器と、機械的駆動源の排熱を冷媒に投入する第3の熱交換器と、排熱用切換装置が介装されており、排熱用切換手段は、排熱を第2の熱交換器側に流し及び/又は第3の熱交換器側に流す様に構成されていることを特徴とするヒートポンプシステム。
- 制御装置を備え、制御装置は、計測装置で計測された冷却水温度に基いて、冷媒用切換装置を冷媒が第1の熱交換器を流れる側或いは冷媒がバイパスラインを流れる側に切り換え、且つ、計測装置で計測された冷却水温度及び排熱温度計測装置で計測された排熱温度に基いて、排熱用切換装置を排熱が第2の熱交換器を流れる側及び/又は第3の熱交換器を流れる側に切り換える制御を行う様に構成されている請求項1のヒートポンプシステム。
- 前記制御装置は、暖房運転の際に、計測装置で計測された冷却水温度と、排熱温度計測装置で計測された排熱温度にもとづいて基づいて、冷却水温度が閾値以上の高温の場合に、冷媒用切換装置を冷媒が第1の熱交換器を流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置を排熱が第2の熱交換器を流れる側に切り換え、冷却水温度が閾値よりも低温であるが、排熱温度と冷却水温度との温度差が所定値以内である場合に、冷媒用切換装置を冷媒がバイパスラインを流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置を排熱が第3の熱交換器を流れる側に切り換え、冷却水温度が閾値よりも低温であり、排熱温度と冷却水温度との温度差が所定値よりも大きい場合に、冷媒用切換装置を冷媒がバイパスラインを流れる側に切り換えると共に、排熱用切換装置を排熱が第2の熱交換器及び第3の熱交換器の双方を流れる様に切り換える制御を行う様に構成されている請求項2のヒートポンプシステム。
- 請求項3のヒートポンプシステムを制御する制御方法において、冷房運転を行うか暖房運転を行うかを決定する工程と、暖房運転の際に、計測装置により冷却水温度を計測する工程と、排熱温度計測装置により排熱温度を計測する工程と、冷却水温度が閾値以上の高温の場合に、冷媒用切換装置を冷媒が第1の熱交換器を流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置を排熱が第2の熱交換器を流れる側に切り換える工程と、冷却水温度が閾値よりも低温であるが、排熱温度と冷却水温度との温度差が所定値以内である場合に、冷媒用切換装置を冷媒がバイパスラインを流れる側に切り換え、且つ、排熱用切換装置を排熱が第3の熱交換器を流れる側に切り換える工程と、冷却水温度が閾値よりも低温であり、排熱温度と冷却水温度との温度差が所定値よりも大きい場合に、冷媒用切換装置を冷媒がバイパスラインを流れる側に切り換えると共に、排熱用切換装置を排熱が第2の熱交換器及び第3の熱交換器の双方を流れる様に切り換える工程、とを有することを特徴とする制御方法。
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- 2007-06-27 JP JP2007168682A patent/JP2009008307A/ja active Pending
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