JP2005291541A - 空調機及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台を同一箇所に設置してもショートサーキットの問題を生じることが無く、暖房負荷に対処することが出来て、内燃機関の防錆が可能であると共に、冷却塔を循環する冷却水における防錆剤やクーラントの濃度上昇の問題が生じない様な空調機の提供。
【解決手段】内燃機関を有する複数の空調機UA、UB、UC、UDと、該複数の空調機と連通しており且つ冷却塔30及び冷却水循環用ポンプP3が介装されている冷却水循環系Lwと、冷却水循環系と空調機との熱的な連通を制御する制御手段50とを備え、前記複数の空調機の各々は、内燃機関4により駆動される圧縮機6と、内燃機関4の冷却水が循環する排熱循環系Lhと、熱的負荷と熱交換を行う熱交換器21と圧縮機6とを介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系Lと、排熱循環系Lhと冷媒循環系Lとで熱交換を行うための第1の熱交換器H1と、冷媒循環系Lと冷却水循環系Lwとで熱交換を行うための第2の熱交換器H2と、排熱循環系Lhと冷却水循環系Lwとで熱交換を行うための第3の熱交換器H3とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は空調機に関し、特に、内燃機関(例えばガスエンジン)と組み合わせて使用される空調機(例えば、ガスエンジン空調機)に関する。
ガスヒートポンプによる空調機(空調設備)は主に業務用向け(ビル、店舗、学校etc.)であり、一箇所への設置台数が多い(例えば、ビルの屋上に50台程度並べて設置することもある)。
そして、ビル、店舗、学校等のいわゆる「業務用」の空調装置では、年間を通しての冷熱需要が多い。一般家庭に比較して、オフィス等では内部発熱が多いため、冷房運転時間が圧倒的に長くなるからである。
ここで、多数の空調機械を配置するに際して、内燃機関(例えばガスエンジン)と組み合わせて使用される空調機(例えば、ガスエンジン空調機)であれば、各空調装置(ユニット)が放出し或いは必要とする熱量を何等かの付加設備を設けることで互いに融通し合う、換言すれば、熱が余っているユニットが熱を必要とするユニットに対して熱量を提供することが可能である。
その様なコンセプトを具現化した従来技術として、図12に示すように、空調機5Jを複数設け、熱媒水循環系統3を流れる熱媒水により、複数の空調機5J間で熱を提供し、受け入れる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図12において、符号1Jは蓄熱槽、2Jは冷熱或いは温熱を蓄熱槽1Jに供給するための空調機、4Jは熱媒水供給循環路の内の戻り配管、6Jは循環用のポンプを示す。
図12において、複数の水冷式空調機5Jは、全てが同一の運転をするのではなく、バラツキがある。冷房で熱を出している、暖房で熱が欲しい、というのがバランスするのであれば、蓄熱槽1Jのみがあれば良い。
なお、業務用空調機が設置されるオフィス等では暖房需要よりも冷房需要の方が多いので、図12の構成に適当な冷却塔12Jを追加して、冷房需要のみ対処出来る様にした事例も存在する。
しかし、蓄熱槽1Jのみでは、暖房需要が大きくなった時に対処出来ない。そこで、蓄熱槽1Jにヒートポンプ2J(加熱源)をつければ対応可能であるが、ヒートポンプ2Jは高価であり、コストアップになってしまう。
すなわち、図12の従来技術では、
ヒートポンプ2Jと蓄熱槽1Jは購入コストが高い、
ヒートポンプ2Jや蓄熱槽1Jを省略して、冷却塔12Jのみにしたならば、暖房需要が勝つときに対処出来ない、
という問題が存在する。
これに加えて、図12の従来技術では、複数の水冷式空調機5Jの内の1つでも動いていれば、ポンプ6Jを作動しなければならないため、熱媒水循環系統3Jの循環用ポンプ6Jは常に作動状態となり、連続運転時間が長くなり、その長寿命化が困難であるという問題も有している。
特開平1−14531号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、複数の空調機装置全体として暖房需要が冷房需要を上回っている場合に対処することが出来て、ヒートポンプや蓄熱槽の様な高価なユニットを増設する必要が無く、しかも、熱の媒体を循環する系統におけるポンプの連続運転時間を短くして、長寿命化を可能とする様な空調装置及びその制御方法の提供を目的としている。
本発明の空調装置は、内燃機関(例えばガスエンジン4)を有する複数の空調機(例えばガスエンジン空調機UA、UB、UC、UD)と、該複数の空調機(UA、UB、UC、UD)と連通しており且つ冷却塔(30)及び冷却水循環用ポンプ(P3)が介装されている冷却水循環系(Lw)と、冷却水循環系(Lw)と空調機(UA、UB、UC、UD)との熱的な連通を制御する制御手段(制御盤、コントロールユニット50)とを備え、前記複数の空調機(UA、UB、UC、UD)の各々は、内燃機関(4)により駆動される圧縮機(6)と、内燃機関(4)の冷却水が循環する排熱循環系(Lh)と、熱的負荷(冷暖房負荷:空調を必要とする室内)と熱交換を行う熱交換器(室内熱交換器21)と圧縮機(6)とを介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系(L)と、排熱循環系(Lh)と冷媒循環系(L)とで熱交換を行うための第1の熱交換器(H1)と、冷媒循環系(L)と冷却水循環系(Lw)とで熱交換を行うための第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)と、排熱循環系(Lh)と冷却水循環系(Lw)とで熱交換を行うための第3の熱交換器(H3)とを有していることを特徴としている(請求項1)。
本発明において、前記制御手段(50)は、暖房運転を行っている前記空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)の排熱(の一部)を当該空調機の第3の熱交換器(H3)を介して冷却水に投入し(且つ「排出信号」を出力し)、冷房運転を行っている前記空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)の排熱(の一部)を当該空調機の第3の熱交換器(H3)を介して冷却水に投入し且つ第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)を介して冷媒の凝縮熱を冷却水に投入(し、且つ、「冷房信号」を出力)する制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項2)。
この場合、前記制御手段(50)は、暖房運転を行っている空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)の排熱量が不足している場合には当該空調機の排熱循環系(Lh)及び冷却水循環系(Lw)を第3の熱交換器(H3)をバイパスさせ、冷却水温度が熱源として利用可能な温度以上であれば、(「取込信号」を出力して)当該空調機の第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)を介して冷却水が保有する熱量を冷媒循環系(L)を流れる冷媒に投入し、冷却水温度が熱源として利用可能な温度よりも低温であれば、(「要求信号」を出力して)冷媒循環系(L)及び冷却水循環系(Lw)を第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)をバイパスさせる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
本発明の空調装置の制御方法は、内燃機関(例えばガスエンジン4)を有する複数の空調機(例えばガスエンジン空調機:UA、UB、UC、UD)と、該複数の空調機(UA、UB、UC、UD)と連通しており且つ冷却塔(30)及び冷却水循環用ポンプ(P3)が介装されている冷却水循環系(Lw)と、冷却水循環系(Lw)と空調機(30)との熱的な連通を制御する制御手段(制御盤、コントロールユニット50)とを備え、前記複数の空調機(UA、UB、UC、UD)の各々は、内燃機関(4)により駆動される圧縮機(6)と、内燃機関(4)の冷却水が循環する排熱循環系(Lh)と、熱的負荷(冷暖房負荷:空調を必要とする室内)と熱交換を行う熱交換器(室内熱交換器21)と圧縮機(6)とを介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系(L)と、排熱循環系(Lh)と冷媒循環系(L)とで熱交換を行うための第1の熱交換器(H1)と、冷媒循環系(L)と冷却水循環系(Lw)とで熱交換を行うための第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)と、排熱循環系(Lh)と冷却水循環系(Lw)とで熱交換を行うための第3の熱交換器(H3)とを有している空調装置の制御方法であって、暖房運転を行っている前記空調機の排熱(の一部)を当該空調機の第3の熱交換器(H3)を介して冷却水に投入し(且つ「排出信号」を出力し)、冷房運転を行っている前記空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)の排熱(の一部)を当該空調機の第3の熱交換器(H3)を介して冷却水に投入し且つ第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)を介して冷媒の凝縮熱を冷却水に投入(し、且つ、「冷房信号」を出力)することを特徴としている(請求項4)。
ここで、暖房運転を行っている空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)の排熱量が不足している場合には当該空調機の排熱循環系(Lh)及び冷却水循環系(Lw)を第3の熱交換器(H3)をバイパスさせ、冷却水温度が熱源として利用可能な温度以上であれば、(「取込信号」を出力して)当該空調機の第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)を介して冷却水が保有する熱量を冷媒循環系(L)を流れる冷媒に投入し、冷却水温度が熱源として利用可能な温度よりも低温であれば、(「要求信号」を出力して)冷媒循環系(L)及び冷却水循環系(Lw)を第2の熱交換器(冷媒熱交換器H2)をバイパスさせる制御を行うのが好ましい(請求項5)。
上述した様な構成を具備する本発明の空調装置によれば、例えばガスエンジン(4)のような内燃機関を有しているので、当該内燃機関(4)の排熱を利用することにより、ボイラー等を設けなくても暖房運転が可能である。
冷却水循環系(Lw)と排熱(エンジン冷却水)循環系(Lh)とが分離しているので、防錆剤、クーランとの濃度上昇の問題と、エンジン防錆の問題とを生じない。
図12の従来技術における蓄熱槽1J、ヒートポンプ2Jに相当する高コスト機器が不要であるため、イニシャルコストを低く抑えることが可能である。
冷却水循環系(Lw)を流れる冷却水を熱的な媒体として、熱が余剰となっている空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)から、熱が不足している空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)へ、熱を融通することが可能である。
冷却塔(30)を介装した冷却水循環系(Lw)の冷却水を循環する冷却水循環ポンプ(P3)は、「取込信号」「排出信号」「冷房信号」が出ていない限り、各ユニットが稼動中でも、冷却水駆動ポンプを稼動しなくても良い。
図12の従来技術の「ユニットが一つでも動いていれば、ポンプは作動する必要がある」のとは、明確に異なる。
そのためポンプの運転時間が減少し、消費電力も軽減する上、ポンプの寿命が長くなる。
例えば、全てのユニットが「自前」で暖房負荷に対処できる(全てのユニットにおいて、各ユニットにおけるガスエンジンの排熱のみで暖房負荷を賄える)場合には、冷却水循環ポンプを動かさなくても済む。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の概要を説明する図である。
図1において、当該空調装置は、図示の例ではガスエンジンを用いた4台のガスエンジン空調機ユニットUA、UB、UC、UD(以降、「ガスエンジン空調機ユニット」を、「ユニット」と略記する)と、冷却塔30と、ユニットUA、UB、UC、UD同士及び各ユニットUA、UB、UC、UDと冷却塔30とを循環可能に接続する冷却水循環系Lwとを有している。
前記冷却水循環系Lwは、冷却塔30の吐出口30iと冷却塔30の流入口30oとが閉回路状に接続された本管Lwfと、後で詳述する前記各ユニットUA、UB、UC、UD内の冷却水配管と、それら各ユニットUA、UB、UC、UD内の冷却水配管を前記本管Lwfと接続する流入接続管Lwi及び流出接続管Lwoとによって構成されている。
すなわち、図示の空調装置では、ガスエンジンと組み合わせて使用される空調機ユニット(ガスエンジン空調機ユニット)UA〜UDを設置して、冷却塔30を有する冷却水回路(冷却水循環系)Lwを共通化している。
ここで、ガスエンジン空調機ならば、エンジン排熱が使えるので、暖房が必要な時は、エンジン排熱を融通すれば良い。
本管Lwfの冷却塔30の吐出口30i側近傍で、前記流入接続管Lwi及び流出接続管Lwoの上流側には、冷却水を循環させる循環ポンプP3が介装されている。尚、循環ポンプP3には、流量制御が可能なようにインバータを備えていることが好ましい。
さらに、本管Lwfの、前記流入接続管Lwi及び流出接続管Lwoの上流側であって前記循環ポンプP3よりも下流側には、バイパス弁Vbを介装し、本管Lwfを各ユニットの手前で短絡するバイパス回路Lwbが形成されている。
そして、本管Lwfにおいて、前記循環ポンプP3とバイパス回路Lwbへの分岐点までの領域には、ポンプP3から吐出される冷却水の圧力を検出するための圧力センサSpが介装されており、停止していたポンプP3が急に作動した場合、或いは、あるユニットへの冷却水の供給が急に停止した場合、その圧力が上昇したことを検知した際に、後述のコントロールユニット50が、前記バイパス弁を開放させ、冷却水の一部をバイパス回路Lwb側に迂回させることで、ポンプP3下流側に発生するウォータハンマ現象を緩和させ、下流側の管路及びユニットへの悪影響を防止している。
本管Lwfの冷却塔30の流入口30i側近傍には冷却塔30の戻る冷却水の温度(T1)を検出する温度センサSt1が設けられている。また、冷却塔近傍には外気温(T2)を検出する外気温センサSt2が設置されている。
前記各ユニットUA、UB、UC、UD、温度センサSt1及び外気温センサSt2、圧力センサSpは入力信号ラインSiによって、当該空調装置の運転を制御するコントロールユニット50に接続されている。また、前記循環ポンプP3及びバイパス弁Vbは制御信号ラインSoによって接続されている。
なお、図1において、ユニットUA及びUBは共に暖房運転中であって、エンジン排熱が余っている旨を知らせる「排出信号」が出された状態であり、ユニットUC及びUDは共に冷房運転中で、「冷房信号」が出された状態である。
図中、符号Tci、TdiはそれぞれユニットUC、UDの流入側冷却水の温度を示している。
そのように構成された空調装置は、冷房運転を行っているユニット(図示の例ではユニットUA、UB)からの放熱(凝縮熱及びエンジン排熱)、暖房運転を行っているユニット(図示の例ではユニットUC、UD)からの放熱と吸熱(放熱はエンジン排熱であり、吸熱は蒸発熱)ならびに冷却塔30で交換出来る大気熱のバランスをとり、一部暖房要求(出力)の高いユニットがあっても運転可能な制御を行うことが出来る。
図2では、ガスエンジン空調機ユニットUA〜UDの各々の構成を示している。
図2を参照して、例えばユニットUAの構成を説明する。
図2において、ユニットUAは、大きなユニット単位として、室外機1と室内機2と冷却塔30(図1を参照)とを接続する冷却水循環系Lw(図1を参照)に接続される流入接続管Lwi及び流出接続管Lwoとによって構成されている。
室外機1は、内燃機関であるガスエンジン4と、該ガスエンジン4とクラッチ5を介して接続された圧縮機6と、第1の熱交換器H1と第2の熱交換器H2と第3の熱交換器H3及び補助熱交換器Haとを有している。
さらに室外機1は、ガスエンジン4の冷却水が循環する排熱循環系Lhと、前記圧縮機6と熱的負荷である室内機2の室内熱交換器21とを閉回路で結び回路内に冷媒を循環させる冷媒循環系Lと、前記冷却塔3と室外機1内とを閉回路で結び回路内に冷却塔30からの冷却水を循環させる上述した冷却水循環系Lwとを有している。
前記排熱循環系Lhは、ガスエンジン4から排出された排熱を有するエンジン冷却水(以降、排熱を有する冷却水を排熱と言う)が循環するように構成されている。
先ず、ガスエンジン4に接続された排熱配管Lh1が、第1の三方弁Vh1において排熱配管Lh2とLh3とに分岐している。
排熱配管Lh3は途中に前記冷却水循環系Lwと熱交換を行うための第3の熱交換器H3を介装しており、前記排熱配管Lh2と第1の合流点Gh1で合流し、排熱配管Lh4に接続される。
排熱配管Lh4は、第2の三方弁Vh2において排熱配管Lh5とLh6とに分岐している。
排熱配管Lh6は途中に前記冷媒循環系Lと熱交換を行うための第1の熱交換器H1を介装しており、前記排熱配管Lh5と第2の合流点Gh2で合流し、排熱配管Lh7に接続される。
排熱配管Lh7は、第3の三方弁Vh3において排熱配管Lh8とLh9とに分岐している。
排熱配管Lh9は途中に前記冷媒循環系Lと熱交換を行うための予備の熱交換器Haを介装しており、前記排熱配管Lh8と第3の合流点Gh3で合流し、排熱循環ポンプ7を介装した排熱配管Lh10に接続され、その排熱配管Lh10はガスエンジン4にエンジン冷却水を戻すように接続されている。
前記冷媒循環系Lは、熱的負荷(例えば、室内空気)と熱交換を行う室内機2の室内熱交換器21と前記圧縮機6とを冷媒が循環する閉回路である。
先ず、圧縮機6の吐出側に接続された冷媒配管Lh1が、方向切換弁(四方弁)V4の図示のポートP1に接続されている。
その方向切換弁(四方弁)V4の前記ポートP1と連通する図示のポートP2に冷媒配管L2が接続され、その冷媒配管L2は第1の三方弁Vh1において冷媒配管L3とL4とに分岐している。冷媒配管L4は途中で前記第1の熱交換器H1中を通り、前記冷媒配管L3と第1の合流点G1で合流し、冷媒配管L5に接続される。
冷媒配管L5は、第2の三方弁V2において冷媒配管L6とL7とに分岐している。配管L7は途中で前記第2の熱交換器H2中を通り、冷却水循環系Lwと熱交換を行い、前記冷媒配管L6と第2の合流点G2で合流し、室内機2側の膨張弁8を介装した冷媒配管L8に接続され、その冷媒配管L8は室内熱交換器21の一端に接続されている。
室内熱交換器21の他端には冷媒配管L9が接続され、その冷媒ラインL9は、第3の三方弁V3において冷媒配管L10とL11とに分岐している。
前記冷媒配管L11は途中で前記予備の熱交換器Ha中を通っており、前記冷媒配管Lh10と第3の合流点G3で合流し、冷媒配管L12に接続されている。
冷媒配管L12は、前記方向切換弁(四方弁)V4の図示のポートP3に接続されている。方向切換弁(四方弁)V4の前記ポートP3と連通する図示のポートP4に冷媒配管L13が接続され、その冷媒配管L13の他端は前記圧縮機6の吸入側に接続されている。
冷却水循環系Lwは、前記流入接続管Lwiが第1の三方弁Vw1において、冷却水配管Lw2とLw3とに分岐している。
第1の三方弁Vw1で分岐した一方の冷却水配管Lw3は第3の熱交換器H3と連通しており、第3の熱交換器H3は冷却水配管Lw4と連通している。
第1の三方弁Vw1で分岐した他方の冷却水配管Lw2は、第2の三方弁Vw2において、冷却水配管Lw5と、第2の熱交換器H2を介装した冷却水配管Lw6とに分岐している。ここで冷却水配管Lw5には、第1の合流点Gw1で、第3の熱交換器H3と連通する冷却水配管Lw4が合流している。
そして、冷却水配管Lw5と冷却水配管Lw6は、第2の合流点Gw2で合流し、前記流出接続管Lwoに接続されている。
暖房運転中で、「排出信号」が出力された状態(エンジン排熱が余っている旨のフラグ「ち」が立った状態)であるユニットUA或いはユニットUBが、図3で示されている。
この場合、第3の熱交換器H3を介して、余剰の排熱が、冷却水循環系統Lwへ投入される。
暖房中に余剰の排熱を冷却水循環系統Lwへ投入する際の作動を、図3を参照して説明する。
暖房時、エンジン排熱が大き過ぎる場合は、エンジン排熱は第3の熱交換器H3および第1の熱交換器H1を循環する(第3の熱交換器H3で排熱を一部冷却水循環系Lwに捨ててエンジン冷却水であるエンジン排熱の温度を所定温度まで降温しなければ、ガスエンジンに戻るエンジン冷却水が高くなり過ぎて、ガスエンジンはオーバーヒートするから)。
図3では、ガスエンジン4から排熱配管Lh1に排出された冷却水(排熱)は、第1の三方弁Vh1、排熱配管Lh3を経由し、第3の熱交換器H3において冷却水循環系Lwの冷却水に排熱を与える。
その後、流過順に排熱配管Lh4、第2の三方弁Vh2を経由して、排熱配管Lh6に介装した第1の熱交換器H1でさらに冷媒循環系Lに排熱を与えた後、第2の合流点Gh2、排熱配管Lh7、第3の三方弁Vh3、排熱配管Lh8、第3の合流点Gh3、排熱配管Lh10を経由してガスエンジン4に戻る。
第3の熱交換器H3には、冷却水循環系Lwの配管Lw3を流れる冷却水が流入するが、当該冷却水は第3の熱交換器H3で温められた後、冷却水配管Lw4、第1の合流点Gw1、冷却水配管Lw5、第2の合流点Gw2、流出接続管Lwoを経由して、冷却水循環系Lwの本管Lwf(図1参照)に流出する。
冷媒循環系Lでは、既に第1の熱交換器H1で加熱され、圧縮機6で圧縮された高圧の気相冷媒は、冷媒配管L1から4方弁V4のポートP4、P3、冷媒配管L12を経由して、さらに第3の合流点G3、冷媒配管L10、第3の三方弁V3、冷媒配管L9、を経由して、室内熱交換器21において熱を室内空気に与えて凝縮し、高圧の液相冷媒となる。
高圧の液相冷媒は、冷媒配管L8に介装された膨張弁8で膨張・減圧されて低圧の液相冷媒となる。その後、低圧の気相冷媒は、第2の合流点G2、冷媒配管L6、第2の三方弁V2、冷媒配管L5、L4を経由して冷媒配管L4に介装された第1の熱交換器H1において、排熱循環系Lhの前記エンジン冷却水の排熱によって加熱されて気化する。
第1の熱交換器H1を出た気相冷媒は、冷媒配管L4、第1の三方弁V1、冷媒配管L2を経由した後、前記4方弁V4のポートP1、P2を経て、冷媒配管L13によって前記圧縮機6に戻され、再び同様のサイクルを繰り返す。
暖房運転中で、エンジン排熱が不足して、ユニットUA或いはユニットUBが「取込信号」を出力した状態であって、冷却水循環系統Lwを循環する冷却水温度が熱源として利用できる温度以上である場合におけるユニットUA或いはUBの状態が、図4で示されている。
例えば、冷却水循環系統を循環する冷却水温度が15℃位であれば、熱源として利用出来る(通常の空冷ヒートポンプエアコンは、JIS暖房定格能力試験条件において、気温7℃の外気を熱源として暖房運転している)。この場合、第2の熱交換器H2を経由して、冷却塔30(図1参照)を有する回路からの熱が投入される。
リクエスト(室内側で要求する仕事量)とアウトプット(室内ユニットから室内に供給される熱量)はユニット側で把握出来る。リクエストとアウトプットとの相違が、何時までも縮まらない場合には、「エンジン排熱が不足している」と判断する。
その場合に、冷却塔を含む冷却水系統の温度を計測して、冷却水の温度が高ければ、第2の熱交換器H2を介して、冷却水の保有する熱量を「エンジン排熱が不足している」ユニット(の冷媒熱交経由で)に投入する。
暖房運転中で、エンジン排熱が不足して、ユニットUA或いはユニットUBが「取込信号」を出力した状態において、冷却水循環系統Lwを循環する冷却水を熱源として利用する場合のユニットUAの作動について図4を参照して説明する。
図4において、ガスエンジン4から排熱配管Lh1に排出された冷却水(排熱)は、第1の三方弁Vh1、排熱配管Lh2、Lh4、第2の三方弁Vh2を経由し、排熱配管Lh6に介装された第1の熱交換器H1において冷媒循環系Lに排熱を与える。その後、流過順に、第2の合流点Gh2、排熱配管Lh7、第3の三方弁Vh3、排熱配管Lh8、第3の合流点Gh3、排熱配管Lh10を経由してガスエンジン4に戻る。
冷媒循環系Lでは、既に第1の熱交換器H1で加熱され、圧縮機6で圧縮された高圧の気相冷媒は、冷媒配管L1から4方弁V4のポートP4、P3を経由して、さらに冷媒配管L12、第3の合流点G3、冷媒配管L10、第3の三方弁V3、冷媒配管L9、を経由して、室内熱交換器21において熱を室内空気に与えて凝縮し、高圧の液相冷媒となる。(但し、この時、前記エンジンの排熱だけでは暖房能力としては不足している。)
高圧の液相冷媒は、冷媒配管L8に介装された膨張弁8で膨張・減圧されて低圧の液相冷媒となる。その後、低圧の気相冷媒は、第2の合流点G2、冷媒配管L7を経由して、第2の熱交換器H2で、冷却水循環系Lwを介して排熱の余剰なユニットから排熱をもらう。
その後、第2の三方弁V2、冷媒配管L5、L4を経由して冷媒配管L4に介装された第1の熱交換器H1において、排熱循環系Lhの前記エンジン冷却水の排熱によって加熱されて気化する。
第1の熱交換器H1を出た気相冷媒は、冷媒配管L4、第1の三方弁V1、冷媒配管L2を経由した後、前記4方弁V4のポートP1、P2を経て、冷媒配管L13によって前記圧縮機6に戻され、再び同様のサイクルを繰り返す。
なお、図4において、排熱と負荷と冷却水の熱エネルギーの大小如何によっては、冷却水循環系Lwの流れの向きを逆としてもよい。
一方、暖房運転中で、ユニットUA或いはユニットUBが「取込信号」を出力した状態であるが、冷却水循環系統Lwを循環する冷却水温度が熱源として利用できる温度よりも低い場合におけるユニットUA或いはUBの状態が、図5で示されている。
そうした場合の、例えば、ユニットUAの作動について図5を参照して説明する。
この場合は、冷却水循環系Lwの冷却水温度が熱源として利用できる温度よりも低いので、ユニットUA内の冷却水循環系Lwは、第1及び第2の三方弁Vw1、Vw2を操作することにより、第2の熱交換器H2及び第3の熱交換器H3の何れをもバイパスして流れている。
排熱循環系Lhにおいて、ガスエンジン4から排熱配管Lh1に排出されたエンジン冷却水(排熱)は、第1の三方弁Vh1、排熱配管Lh2、Lh4、第2の3方弁Vh2を経由し、排熱ラインLh6に介装された第1の熱交換器H1において排熱を冷媒循環系Lの冷媒配管L4に暖房のための熱を与える。その後、エンジン冷却水は、第2の合流点Gh2、排熱配管Lh7、第3の三方弁Vh3、排熱配管Lh8、第3の合流点Gh3、Lh10を経由してガスエンジン4に戻される。
冷媒循環系Lでは、既に第1の熱交換器H1で加熱され、圧縮機6で圧縮された高圧の気相冷媒は、冷媒配管L1から4方弁V4のポートP4、P3、冷媒配管L12を経由して、さらに第3の合流点G3、冷媒配管L10、第3の三方弁V3、冷媒配管L9、を経由して、室内熱交換器21において熱を室内空気に与えて凝縮し、高圧の液相冷媒となる。
高圧の液相冷媒は、冷媒配管L8に介装された膨張弁8で膨張・減圧されて低圧の液相冷媒となる。その後、低圧の気相冷媒は、第2の合流点G2、冷媒配管L6、第2の三方弁V2、冷媒配管L5、L4を経由して冷媒配管L4に介装された第1の熱交換器H1において、排熱循環系Lhの前記エンジン冷却水の排熱によって加熱されて気化する。
第1の熱交換器H1を出た気相冷媒は、冷媒配管L4、第1の三方弁V1、冷媒配管L2を経由した後、前記4方弁V4のポートP1、P2を経て、冷媒配管L13によって前記圧縮機6に戻され、再び同様のサイクルを繰り返す。
上述したように、冷却水温度が低温熱源として利用できる温度よりも低い場合は、ユニットUAは、コントロールユニット50に対して「要求信号」を出力する。その場合、図5で示す様に、ユニットUA或いはUBは冷却水循環系とは熱的には分離されている。
そのまま運転を続け、冷却水温度が低温熱源として利用できる温度以上まで昇温したならば、「取込信号」を出力する。すると、ユニットUA或いはUBは前述の図4で示した状態となり、第2の熱交換器(冷媒熱交換器)H2を介して、冷却水の熱量を冷媒中に取り込む。
要求信号を出力しているユニットが多数存在する場合は、熱的な負荷が要求されていないユニットのガスエンジン4を稼動させて、圧縮機側6とのクラッチ5を切って、ガスエンジン4を排熱発生のためにのみ運転すればよい。
係る熱的な負荷が要求されていないユニットの第3の熱交換器H3を経由して、冷却塔30(図1を参照)を含む冷却水回路Lwに排熱を投入する。冷却水回路Lwに投入された排熱は、「要求信号」を発生したユニットの第2の熱交換器H2を経由して、当該(「要求信号」を発生した)ユニットに投入される。
例えばユニットUC、UDが冷房運転中である場合を、図6で示す。
図6を参照して、例えば、ユニットUCが冷房運転中の場合の作動について説明する。なお、ユニットUCの構成は、前述のユニットUAと同様である。
図6において、ガスエンジン4から排熱配管Lh1に排出された冷却水(排熱)は、第1の三方弁Vh1、排熱配管Lh3を経由し、第3の熱交換器H3において冷却水循環系Lwの冷却水に排熱を与え、以下、流過順に排熱配管Lh4、第2の三方弁Vh2、排熱配管Lh5、第2の合流点Gh2、排熱配管Lh7、第3の三方弁Vh3、排熱配管Lh8、第3の合流点Gh3、排熱配管Lh10を経由してガスエンジン4に戻る。
第3の熱交換器H3には、冷却水循環系Lwの配管Lw3を流れる冷却水が流入するが、当該冷却水は第3の熱交換器H3で温められた後、冷却水配管Lw4、第1の合流点Gw1、冷却水配管Lw5、第2の合流点Gw2、流出接続管Lwoを経由して流れる。
その際、第2の熱交換器H2では、冷媒ラインL(L3、L5)を流れる高圧気相冷媒の凝縮熱が、冷却水配管L6を流れる冷却水に投入される。第2の熱交換器H2で加熱された冷却水は、冷却水配管Lw6、流出接続管Lwoを経由して、本管Lwf(図1参照)側に戻される。
冷媒循環系Lでは、圧縮機6によって圧縮された高圧気相冷媒が、冷媒配管L1から4方弁のポートP1、P2を経由して、さらに冷媒配管L2、第1の三方弁V1、冷媒配管L3、L5、第2の三方弁V2を経由して、前述したように、冷媒配管L7に介装された第2の熱交換器H2において、冷却水循環系Lwを流れる冷却水に熱(凝縮熱)を与え、凝縮して、高圧液相冷媒に変化する。
高圧気相冷媒は、第2の熱交換器H2(配管L7)から室内機2側の配管L8に流入し、膨張弁8によって膨張・減圧されて、室内熱交換器21において蒸発(気化)し、その際の気化熱によって室内の空気から熱を奪うことにより室内温度を下げる(冷房仕事を行う)。
冷房仕事を終えた低圧の気相冷媒は、配管L9、第3の三方弁V3、冷媒配管L10、L12、前記四方弁V4のポートP3、ポートP4、冷媒配管L13を経由して前記圧縮機6に戻され、再び同様のサイクルを繰り返す。
図6のサイクルでは、ガスエンジン4の排熱は、第3の熱交換器H3を介して、冷却水循環系Lwの冷却水に放出される。そして、冷媒(高圧気相冷媒)の凝縮熱が、第2の熱交換器(冷媒熱交換器)H2を介して、冷却水循環系Lwの冷却水に放出されるのである。
図7は、ユニットUA〜UDの各々が、図3〜図6の何れの運転状態を選択するかの制御を示すフローチャートである。
図3〜図6で示した運転状態の選択制御について図7を参照して説明する。
先ず、各ユニットは、各室内機に設けられたリモコンからの指令により、冷房運転を行うのか、暖房運転を行うのかを判断し(ステップS1)、冷房運転であれば、ステップS2で図6の冷房運転にシフトし、ステップS8まで進む。一方暖房運転であれば、ステップS3に進む。
ステップS3では、各ユニットは、エンジン排熱が過剰であるか、不足であるかを判断し、排熱が過剰であれば、ステップS4で「排出信号」を出力し、図3の運転にシフトした後、ステップS8まで進む。一方、排熱が不足していれば、ステップS5に進む。
ステップS5では、各ユニットは、冷却水循環系Lwの冷却水は熱源として利用可能か否かを判断し、利用可能であれば(ステップS5のYES)、ステップS6で「取込信号」を出力し、図4の運転にシフトした後、ステップS8まで進む。一方、利用不可であれば(ステップS5のNO)、ステップS8に進む。
ステップS8では、各ユニットは制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS8のYES)、そのまま終了し、終了しないのであれば(ステップS8のNO)、ステップS1に戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
次に、再び図1を参照しつつ、冷却塔の運転制御について説明する。
先ず、図8を参照して、冷房運転中のユニットがある場合、ステップS11において、例えば、冷房運転中のユニットUC、UDの冷却水入口温度Tci、Tdi(図1参照)を計測する。
次のステップS12では、コントロールユニット50は、Tci、Tdiが共に所定温度以下で、且つ、冷却水循環系Lwに介装した温度センサSt1で計測した冷却水温度が閾値以上であるか否かを判断する。
入口温度Tci、Tdiがともに所定温度以下で、且つ、冷却水温度T1が閾値以上である場合(ステップS12のYES)は、ステップS13に進み、そうでないのなら(ステップS12のNO)、ステップS14に進む。
ステップS13では冷却塔30を稼動(図示しない冷却塔のファンを回す)してステップS15に進み、ステップS14では冷却塔30を停止(図示しない冷却塔のファンを停止させる)して、ステップS15に進む。
ステップS15では、制御を終了するか否かを判断し、終了するのであれば(ステップS15のYES)、そのまま終了し、終了しないのであれば(ステップS15のNO)、ステップS11に戻り、再びステップS11以降を繰り返す。
次に、図9を参照して、暖房運転中のユニットがある場合の冷却塔30の運転制御方法について説明する。
先ず、ステップS21で各ユニットの運転状態をフラグによって確認し、外気温度T2及び冷却水温度T1を計測する。
次のステップS22ではコントロールユニット50は、何れかのユニットから「要求信号(暖房時であって、熱量が不足する場合に出す信号)」があったか否かを判断し、「要求信号」がなければ(ステップS22のNO)、ステップS29に進み、「要求信号」が有れば(ステップS22のYES)、次のステップS23に進む。
ステップS23では外気温T2から冷却水温度T1を引いた値「T2−T1」が閾値以上か否かを判断し、「T2−T1」が閾値以上であれば(ステップS23のYES)、ステップS24に進み、「T2−T1」が閾値未満であれば(ステップS23のNO)、ステップS29に進む。
ここで、当該空調装置では、例えば、外気温T2が15℃(仮に露点が10℃)で、冷却水温度T1が5℃というような場合、冷却ファンを回せば、冷却水温度を昇温できる。その様な時、冷却塔30を介して、大気熱を取り込む運転をヒートタワー運転という。
ステップS24では、冷却塔30を運転(ヒートタワー運転)し、次のステップS25に進む。一方ステップS29では冷却塔30を停止し、ステップS30まで進む。
ステップS25では、タイマをスタートさせ、ステップS26において、コントロールユニット50は、さらに「要求信号」があったか否かを判断し、有れば(ステップS26の)、次のステップS27に進み、無ければ(ステップS26のNO)、ステップS28まで進む。
ステップS27では、コントロールユニット50は所定の時間が経過するまでチェックしており、時間が経過すればステップS28に進み、冷却塔30の運転を終了する。
次のステップS30では、制御を終了するか否かを判断しており、終了するのであれば(ステップS30のYES)、そのまま終了する。終了しないのであれば(ステップS30のNO)、ステップS21に戻り、再びステップS21以降を繰り返す。
次に、図10を参照して、冷却水循環系Lwに改装されたポンプP3の制御を説明する。
先ず、ステップS31において、フラグ(各ユニットの運転状態)を確認して、次のステップS32ではコントロールユニット50は冷房運転をしているユニットが有るか、無いかを判断し、冷房運転のユニットがあればステップS36まで進み、冷房運転のユニットが無ければステップS33に進む。
ステップS33では、コントロールユニット50は「取り込み信号(温熱が必要で取り込んでいる)」及び/、又は「排出信号(排熱を捨てたい)」があるか否かを判断しており、そうした信号があればステップS36まで進み、信号が無ければステップS34に進む。
ステップS34では、冷却塔30の運転指令が有るか、無いかを判断しており、指令があればステップS36に進み、無ければステップS35に進む。
ステップS35では、冷却水ポンプP3を停止した後ステップS37に進む。ステップS36では、冷却水ポンプP3を稼動して、ステップS37に進む。
ステップS37では、コントロールユニット50は制御を終了するか否かを判断しており、終了するのであれば(ステップS37のYES)、そのまま終了し、終了しないのであれば(ステップS37のNO)、ステップS31に戻り、再びステップS31以降を繰り返す。
図10のフローチャートにおいて、「取り込み」「排出」「冷房」フラッグが出ていない限り、各ユニットが稼動中でも、ポンプを稼動しなくても良い。また、ステップS31〜S33の順番は、任意に変更しても良い。
次に、図11を参照して、冷却水ポンプP3が稼動した場合或いは何れかのユニットへの冷却水供給が急閉止した場合に、冷却水循環系Lwに急激な圧力が上昇して、所謂「ウォータハンマ」現象が生じないように運転する制御方法について説明する。
ステップS41において、冷却水循環系Lwに介装した前記圧力センサSp(図1参照)によってポンプP3下流の冷却水の圧力を検出する。
次のステップS42では、コントロールユニット50は検出した情報から冷却水の圧力Pwが第1の所定値P1以上であるか否かを判断しており、第1の所定値P1以上であれば(ステップS41のYES)、ステップS43に進み、第1の所定値P1未満であれば(ステップS42のNO)、ステップS41、S42のループを繰り返す。
ステップS43では、バイパス回路Lwbに介装されたバイパス弁Vbを開放し、次のステップS44に進む。
ステップS44では、コントロールユニット50は冷却水の圧力Pwが第2の所定値以下となったか否かを判断しており、第2の所定値P2以下であれば(ステップS44のYES)、ステップS45に進み、バイパス弁Vbを閉じた後ステップS41に戻り、再びステップS41以降を繰り返す。
一方、冷却水の圧力Pwが第2の所定値P2を超えていれば(ステップS44のNO)、ステップS44のループを繰り返す。
上述した様な構成を具備する本実施形態の空調装置によれば、例えばガスエンジン4のような内燃機関を有しているので、当該内燃機関4の排熱を利用することにより、ボイラー等を設けなくても暖房運転が可能である。
冷却水循環系Lwと排熱(エンジン冷却水)循環系Lhとが分離しているので、防錆剤、クーランとの濃度上昇の問題と、エンジン防錆の問題とを生じない。
図12の従来技術における蓄熱槽1J、ヒートポンプ2Jに相当する高コスト機器が不要であるため、イニシャルコストを低く抑えることが可能である。
冷却水循環系Lwを流れる冷却水を熱的な媒体として、熱が余剰となっている空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)から、熱が不足している空調機(UA、UB、UC、UDの内の当該空調機)へ、熱を融通することが可能である。
冷却塔30を介装した冷却水循環系Lwの冷却水を循環する冷却水循環ポンプは、「取込信号」「排出信号」「冷房信号」が出ていない限り、各ユニットが稼動中でも、冷却水駆動ポンプP3を稼動しなくても良い。
図12の従来技術では、ユニットが一つでも動いていれば、ポンプは作動する必要があるのとは、明確に異なる。
そのためポンプの運転時間が減少し、消費電力も軽減する上、ポンプの寿命が長くなる。
例えば、全てのユニットが「自前」で暖房負荷に対処できる(全てのユニットにおいて、各ユニットにおけるガスエンジンの排熱のみで暖房負荷を賄える)場合には、冷却水循環ポンプを動かさなくても済む。
実施形態の概略構成を示すブロック図。 ガスエンジン空調機ユニットの構成を示すブロック図。 暖房中で「排出信号」が出力された状態のユニットのブロック図。 暖房運転中で、エンジン排熱が不足して、「取込信号」を出力した状態のユニットのブロック図。 暖房運転中で、「取込信号」を出力した状態であるが、冷却水循環系統Lwを循環する冷却水温度が熱源として利用できる温度よりも低い場合のユニットのブロック図。 冷房運転中ユニットの作動を説明するブロック図。 ユニットが、図3〜図6の何れの運転状態を選択するかの制御を示すフローチャート。 冷却塔の運転(ヒートタワー運転)制御について説明するフローチャート。 暖房運転中のユニットがある場合の冷却塔の運転制御方法を示したフローチャート。 冷却水循環系に改装されたポンプの制御を説明するフローチャート。 冷却水ポンプが稼動した場合の、冷却水循環系の急激な圧力上昇を抑制するための制御方法を示したフローチャート。 従来技術における空調装置の構成例を示すブロック図。
符号の説明
1・・・室外機
2・・・室内機
4・・・内燃機関/ガスエンジン
6・・・圧縮機
7・・・冷却水ポンプ
8・・・膨張弁
9・・・冷却水ポンプ
21・・・室内熱交換器
30・・・冷却塔
50・・・コントロールユニット
H1・・・第1の熱交換器
H2・・・第2の熱交換器
H3・・・第3の熱交換器
Ha・・・予備熱交換器
L・・・冷媒循環系
Lh・・・排熱循環系
Lw・・・冷却水循環系
Lwb・・・バイパス回路
P3・・・冷却水循環ポンプ
Si・・・入力信号ライン
V1〜V3・・・三方弁
V4・・・四方弁
Vb・・・バイパス弁
Vh1〜Vh3・・・三方弁
Vw1、Vw2・・・三方弁
St1・・・冷却水温度センサ
St2・・・外気温度センサ
Sth・・・排熱温度センサ
Stw・・・冷却水温度センサ

Claims (5)

  1. 内燃機関を有する複数の空調機と、該複数の空調機と連通しており且つ冷却塔及び冷却水循環用ポンプが介装されている冷却水循環系と、冷却水循環系と空調機との熱的な連通を制御する制御手段とを備え、前記複数の空調機の各々は、内燃機関により駆動される圧縮機と、内燃機関の冷却水が循環する排熱循環系と、熱的負荷と熱交換を行う熱交換器と圧縮機と介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系と、排熱循環系と冷媒循環系とで熱交換を行うための第1の熱交換器と、冷媒循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第2の熱交換器と、排熱循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第3の熱交換器とを有していることを特徴とする空調装置。
  2. 前記制御手段は、暖房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し、冷房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し且つ第2の熱交換器を介して冷媒の凝縮熱を冷却水に投入する制御を行う様に構成されている請求項1の空調装置。
  3. 前記制御手段は、暖房運転を行っている空調機の排熱量が不足している場合には当該空調機の排熱循環系及び冷却水循環系を第3の熱交換器をバイパスさせ、冷却水温度が熱源として利用可能な温度以上であれば、当該空調機の第2の熱交換器を介して冷却水が保有する熱量を冷媒循環系を流れる冷媒に投入し、冷却水温度が熱源として利用可能な温度よりも低温であれば、冷媒循環系及び冷却水循環系を第2の熱交換器をバイパスさせる制御を行う様に構成されている請求項2の空調装置。
  4. 内燃機関を有する複数の空調機と、該複数の空調機と連通しており且つ冷却塔及び冷却水循環用ポンプが介装されている冷却水循環系と、冷却水循環系と空調機との熱的な連通を制御する制御手段とを備え、前記複数の空調機の各々は、内燃機関により駆動される圧縮機と、内燃機関の冷却水が循環する排熱循環系と、熱的負荷と熱交換を行う熱交換器と圧縮機と介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系と、排熱循環系と冷媒循環系とで熱交換を行うための第1の熱交換器と、冷媒循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第2の熱交換器と、排熱循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第3の熱交換器とを有している空調装置を制御する方法であって、暖房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し、冷房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し且つ第2の熱交換器を介して冷媒の凝縮熱を冷却水に投入することを特徴とする空調装置の制御方法。
  5. 暖房運転を行っている空調機の排熱量が不足している場合には当該空調機の排熱循環系及び冷却水循環系を第3の熱交換器をバイパスさせ、冷却水温度が熱源として利用可能な温度以上であれば、当該空調機の第2の熱交換器を介して冷却水が保有する熱量を冷媒循環系を流れる冷媒に投入し、冷却水温度が熱源として利用可能な温度よりも低温であれば、冷媒循環系及び冷却水循環系を第2の熱交換器をバイパスさせる制御を行う請求項4の空調装置の制御方法。
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