JP2005291541A - 空調機及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関を有する複数の空調機UA、UB、UC、UDと、該複数の空調機と連通しており且つ冷却塔30及び冷却水循環用ポンプP3が介装されている冷却水循環系Lwと、冷却水循環系と空調機との熱的な連通を制御する制御手段50とを備え、前記複数の空調機の各々は、内燃機関4により駆動される圧縮機6と、内燃機関4の冷却水が循環する排熱循環系Lhと、熱的負荷と熱交換を行う熱交換器21と圧縮機6とを介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系Lと、排熱循環系Lhと冷媒循環系Lとで熱交換を行うための第1の熱交換器H1と、冷媒循環系Lと冷却水循環系Lwとで熱交換を行うための第2の熱交換器H2と、排熱循環系Lhと冷却水循環系Lwとで熱交換を行うための第3の熱交換器H3とを有している。
【選択図】 図1
Description
そして、ビル、店舗、学校等のいわゆる「業務用」の空調装置では、年間を通しての冷熱需要が多い。一般家庭に比較して、オフィス等では内部発熱が多いため、冷房運転時間が圧倒的に長くなるからである。
その様なコンセプトを具現化した従来技術として、図12に示すように、空調機5Jを複数設け、熱媒水循環系統3を流れる熱媒水により、複数の空調機5J間で熱を提供し、受け入れる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図12において、符号1Jは蓄熱槽、2Jは冷熱或いは温熱を蓄熱槽1Jに供給するための空調機、4Jは熱媒水供給循環路の内の戻り配管、6Jは循環用のポンプを示す。
なお、業務用空調機が設置されるオフィス等では暖房需要よりも冷房需要の方が多いので、図12の構成に適当な冷却塔12Jを追加して、冷房需要のみ対処出来る様にした事例も存在する。
ヒートポンプ2Jと蓄熱槽1Jは購入コストが高い、
ヒートポンプ2Jや蓄熱槽1Jを省略して、冷却塔12Jのみにしたならば、暖房需要が勝つときに対処出来ない、
という問題が存在する。
図12の従来技術の「ユニットが一つでも動いていれば、ポンプは作動する必要がある」のとは、明確に異なる。
そのためポンプの運転時間が減少し、消費電力も軽減する上、ポンプの寿命が長くなる。
例えば、全てのユニットが「自前」で暖房負荷に対処できる(全てのユニットにおいて、各ユニットにおけるガスエンジンの排熱のみで暖房負荷を賄える)場合には、冷却水循環ポンプを動かさなくても済む。
図1において、当該空調装置は、図示の例ではガスエンジンを用いた4台のガスエンジン空調機ユニットUA、UB、UC、UD(以降、「ガスエンジン空調機ユニット」を、「ユニット」と略記する)と、冷却塔30と、ユニットUA、UB、UC、UD同士及び各ユニットUA、UB、UC、UDと冷却塔30とを循環可能に接続する冷却水循環系Lwとを有している。
ここで、ガスエンジン空調機ならば、エンジン排熱が使えるので、暖房が必要な時は、エンジン排熱を融通すれば良い。
そして、本管Lwfにおいて、前記循環ポンプP3とバイパス回路Lwbへの分岐点までの領域には、ポンプP3から吐出される冷却水の圧力を検出するための圧力センサSpが介装されており、停止していたポンプP3が急に作動した場合、或いは、あるユニットへの冷却水の供給が急に停止した場合、その圧力が上昇したことを検知した際に、後述のコントロールユニット50が、前記バイパス弁を開放させ、冷却水の一部をバイパス回路Lwb側に迂回させることで、ポンプP3下流側に発生するウォータハンマ現象を緩和させ、下流側の管路及びユニットへの悪影響を防止している。
なお、図1において、ユニットUA及びUBは共に暖房運転中であって、エンジン排熱が余っている旨を知らせる「排出信号」が出された状態であり、ユニットUC及びUDは共に冷房運転中で、「冷房信号」が出された状態である。
図中、符号Tci、TdiはそれぞれユニットUC、UDの流入側冷却水の温度を示している。
図2を参照して、例えばユニットUAの構成を説明する。
先ず、ガスエンジン4に接続された排熱配管Lh1が、第1の三方弁Vh1において排熱配管Lh2とLh3とに分岐している。
排熱配管Lh3は途中に前記冷却水循環系Lwと熱交換を行うための第3の熱交換器H3を介装しており、前記排熱配管Lh2と第1の合流点Gh1で合流し、排熱配管Lh4に接続される。
排熱配管Lh6は途中に前記冷媒循環系Lと熱交換を行うための第1の熱交換器H1を介装しており、前記排熱配管Lh5と第2の合流点Gh2で合流し、排熱配管Lh7に接続される。
排熱配管Lh9は途中に前記冷媒循環系Lと熱交換を行うための予備の熱交換器Haを介装しており、前記排熱配管Lh8と第3の合流点Gh3で合流し、排熱循環ポンプ7を介装した排熱配管Lh10に接続され、その排熱配管Lh10はガスエンジン4にエンジン冷却水を戻すように接続されている。
先ず、圧縮機6の吐出側に接続された冷媒配管Lh1が、方向切換弁(四方弁)V4の図示のポートP1に接続されている。
その方向切換弁(四方弁)V4の前記ポートP1と連通する図示のポートP2に冷媒配管L2が接続され、その冷媒配管L2は第1の三方弁Vh1において冷媒配管L3とL4とに分岐している。冷媒配管L4は途中で前記第1の熱交換器H1中を通り、前記冷媒配管L3と第1の合流点G1で合流し、冷媒配管L5に接続される。
前記冷媒配管L11は途中で前記予備の熱交換器Ha中を通っており、前記冷媒配管Lh10と第3の合流点G3で合流し、冷媒配管L12に接続されている。
第1の三方弁Vw1で分岐した一方の冷却水配管Lw3は第3の熱交換器H3と連通しており、第3の熱交換器H3は冷却水配管Lw4と連通している。
この場合、第3の熱交換器H3を介して、余剰の排熱が、冷却水循環系統Lwへ投入される。
暖房中に余剰の排熱を冷却水循環系統Lwへ投入する際の作動を、図3を参照して説明する。
その後、流過順に排熱配管Lh4、第2の三方弁Vh2を経由して、排熱配管Lh6に介装した第1の熱交換器H1でさらに冷媒循環系Lに排熱を与えた後、第2の合流点Gh2、排熱配管Lh7、第3の三方弁Vh3、排熱配管Lh8、第3の合流点Gh3、排熱配管Lh10を経由してガスエンジン4に戻る。
その場合に、冷却塔を含む冷却水系統の温度を計測して、冷却水の温度が高ければ、第2の熱交換器H2を介して、冷却水の保有する熱量を「エンジン排熱が不足している」ユニット(の冷媒熱交経由で)に投入する。
その後、第2の三方弁V2、冷媒配管L5、L4を経由して冷媒配管L4に介装された第1の熱交換器H1において、排熱循環系Lhの前記エンジン冷却水の排熱によって加熱されて気化する。
そうした場合の、例えば、ユニットUAの作動について図5を参照して説明する。
そのまま運転を続け、冷却水温度が低温熱源として利用できる温度以上まで昇温したならば、「取込信号」を出力する。すると、ユニットUA或いはUBは前述の図4で示した状態となり、第2の熱交換器(冷媒熱交換器)H2を介して、冷却水の熱量を冷媒中に取り込む。
係る熱的な負荷が要求されていないユニットの第3の熱交換器H3を経由して、冷却塔30(図1を参照)を含む冷却水回路Lwに排熱を投入する。冷却水回路Lwに投入された排熱は、「要求信号」を発生したユニットの第2の熱交換器H2を経由して、当該(「要求信号」を発生した)ユニットに投入される。
図6を参照して、例えば、ユニットUCが冷房運転中の場合の作動について説明する。なお、ユニットUCの構成は、前述のユニットUAと同様である。
その際、第2の熱交換器H2では、冷媒ラインL(L3、L5)を流れる高圧気相冷媒の凝縮熱が、冷却水配管L6を流れる冷却水に投入される。第2の熱交換器H2で加熱された冷却水は、冷却水配管Lw6、流出接続管Lwoを経由して、本管Lwf(図1参照)側に戻される。
図3〜図6で示した運転状態の選択制御について図7を参照して説明する。
先ず、図8を参照して、冷房運転中のユニットがある場合、ステップS11において、例えば、冷房運転中のユニットUC、UDの冷却水入口温度Tci、Tdi(図1参照)を計測する。
ここで、当該空調装置では、例えば、外気温T2が15℃(仮に露点が10℃)で、冷却水温度T1が5℃というような場合、冷却ファンを回せば、冷却水温度を昇温できる。その様な時、冷却塔30を介して、大気熱を取り込む運転をヒートタワー運転という。
一方、冷却水の圧力Pwが第2の所定値P2を超えていれば(ステップS44のNO)、ステップS44のループを繰り返す。
図12の従来技術では、ユニットが一つでも動いていれば、ポンプは作動する必要があるのとは、明確に異なる。
そのためポンプの運転時間が減少し、消費電力も軽減する上、ポンプの寿命が長くなる。
例えば、全てのユニットが「自前」で暖房負荷に対処できる(全てのユニットにおいて、各ユニットにおけるガスエンジンの排熱のみで暖房負荷を賄える)場合には、冷却水循環ポンプを動かさなくても済む。
2・・・室内機
4・・・内燃機関/ガスエンジン
6・・・圧縮機
7・・・冷却水ポンプ
8・・・膨張弁
9・・・冷却水ポンプ
21・・・室内熱交換器
30・・・冷却塔
50・・・コントロールユニット
H1・・・第1の熱交換器
H2・・・第2の熱交換器
H3・・・第3の熱交換器
Ha・・・予備熱交換器
L・・・冷媒循環系
Lh・・・排熱循環系
Lw・・・冷却水循環系
Lwb・・・バイパス回路
P3・・・冷却水循環ポンプ
Si・・・入力信号ライン
V1〜V3・・・三方弁
V4・・・四方弁
Vb・・・バイパス弁
Vh1〜Vh3・・・三方弁
Vw1、Vw2・・・三方弁
St1・・・冷却水温度センサ
St2・・・外気温度センサ
Sth・・・排熱温度センサ
Stw・・・冷却水温度センサ
Claims (5)
- 内燃機関を有する複数の空調機と、該複数の空調機と連通しており且つ冷却塔及び冷却水循環用ポンプが介装されている冷却水循環系と、冷却水循環系と空調機との熱的な連通を制御する制御手段とを備え、前記複数の空調機の各々は、内燃機関により駆動される圧縮機と、内燃機関の冷却水が循環する排熱循環系と、熱的負荷と熱交換を行う熱交換器と圧縮機と介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系と、排熱循環系と冷媒循環系とで熱交換を行うための第1の熱交換器と、冷媒循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第2の熱交換器と、排熱循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第3の熱交換器とを有していることを特徴とする空調装置。
- 前記制御手段は、暖房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し、冷房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し且つ第2の熱交換器を介して冷媒の凝縮熱を冷却水に投入する制御を行う様に構成されている請求項1の空調装置。
- 前記制御手段は、暖房運転を行っている空調機の排熱量が不足している場合には当該空調機の排熱循環系及び冷却水循環系を第3の熱交換器をバイパスさせ、冷却水温度が熱源として利用可能な温度以上であれば、当該空調機の第2の熱交換器を介して冷却水が保有する熱量を冷媒循環系を流れる冷媒に投入し、冷却水温度が熱源として利用可能な温度よりも低温であれば、冷媒循環系及び冷却水循環系を第2の熱交換器をバイパスさせる制御を行う様に構成されている請求項2の空調装置。
- 内燃機関を有する複数の空調機と、該複数の空調機と連通しており且つ冷却塔及び冷却水循環用ポンプが介装されている冷却水循環系と、冷却水循環系と空調機との熱的な連通を制御する制御手段とを備え、前記複数の空調機の各々は、内燃機関により駆動される圧縮機と、内燃機関の冷却水が循環する排熱循環系と、熱的負荷と熱交換を行う熱交換器と圧縮機と介装し且つ冷媒が循環する冷媒循環系と、排熱循環系と冷媒循環系とで熱交換を行うための第1の熱交換器と、冷媒循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第2の熱交換器と、排熱循環系と冷却水循環系とで熱交換を行うための第3の熱交換器とを有している空調装置を制御する方法であって、暖房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し、冷房運転を行っている前記空調機の排熱を当該空調機の第3の熱交換器を介して冷却水に投入し且つ第2の熱交換器を介して冷媒の凝縮熱を冷却水に投入することを特徴とする空調装置の制御方法。
- 暖房運転を行っている空調機の排熱量が不足している場合には当該空調機の排熱循環系及び冷却水循環系を第3の熱交換器をバイパスさせ、冷却水温度が熱源として利用可能な温度以上であれば、当該空調機の第2の熱交換器を介して冷却水が保有する熱量を冷媒循環系を流れる冷媒に投入し、冷却水温度が熱源として利用可能な温度よりも低温であれば、冷媒循環系及び冷却水循環系を第2の熱交換器をバイパスさせる制御を行う請求項4の空調装置の制御方法。
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- 2004-03-31 JP JP2004103470A patent/JP4471706B2/ja not_active Expired - Lifetime
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