JP2009007613A - ポリイミド樹脂基材への金属薄膜パターン形成方法、金属薄膜回路パターン形成方法、金属薄膜基板、及び金属薄膜回路基板 - Google Patents
ポリイミド樹脂基材への金属薄膜パターン形成方法、金属薄膜回路パターン形成方法、金属薄膜基板、及び金属薄膜回路基板 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ポリイミド樹脂基材の表面に形成されたパターンからなる凹部にアルカリ溶液を供給し、該アルカリ溶液と接触する該凹部の該ポリイミド樹脂のイミド環を開裂させてカルボキシル基を生成させて改質層を形成する工程と、該改質層に金属イオン含有溶液を接触させ、該カルボキシル基の金属塩を生成させる工程と、該金属イオン配位改質層を熱処理して金属イオンを還元し、金属薄膜パターンを形成する工程と、該金属薄膜パターンをシード層として無電解めっき又は電気めっきにより金属薄膜回路パターンを形成する工程とを含むことを特徴とするポリイミド樹脂基材への金属薄膜回路パターン形成方法。
【選択図】図1
Description
第4に、本発明は、上記方法で製造された金属薄膜回路基板である。
ポリイミド樹脂は、主鎖に環状イミド構造を持ったポリマーであって、例えばポリアミック酸をイミド化することにより得られるものであり、耐熱性、耐薬品性、機械的強度、難燃性、電気絶縁性等に優れた熱硬化性樹脂である。本発明ではこのポリイミド樹脂のフィルムや成形板などを基材として用いることができるものであり、特に形態上の制限はない。
−COO−…M2+…−OOC−
のようにカルボキシル基に金属イオン(M2+)を配位させてカルボキシル基の金属塩(カルボン酸の金属塩)を生成させることができるものであり、改質層は金属イオン含有改質層となるものである。ここで、ポリイミド樹脂に生成させたカルボキシル基中の水酸基、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属と、金属イオンとの間の配位子交換を進行させるために、水酸基やアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の解離度を増加させる必要がある。このためにはポリイミド樹脂基材を酸性状態に保つことが必要であり、従ってこの場合には金属イオン含有溶液として金属イオン含有酸性溶液を用いるのが好ましい。
図1に、金属薄膜パターン形成方法の工程図を示す。ポリイミド樹脂は東レ・デュポン社製カプトンフィルム200−Hを利用した。ポリイミド樹脂上に2mass%PMMA(Mw=350000)/クロロホルム溶液をスピンコート(0〜10sは3000rpm、引き続き1minは3400rpm)し、PMMA薄膜を作製した。
図3に、めっきパターン形成方法を示す。トレンチパターン形成後、Ni薄膜を下地として、電気銅めっきを施したところ、下地ニッケルパターン状に銅薄膜を析出させることに成功した。図4に、銅パターンの光学顕微鏡写真を示す。
図5に、従来法によるめっきパターン形成方法を示す。KOHによるカルボキシル基付与までは図1と同様である。
本発明のプロセスは生産性に優れ、ポリイミド樹脂上に埋め込み型の微細銅回路を形成することが可能であり、次世代プリント配線板の製造プロセスなどへの適用が期待される。
(1)VUV光照射雰囲気を変化させることで、PMMAのポジ型パターン及びネガ型パターンを形成することが可能であり、後続のアルカリ処理により部位選択的にポリイミド表面を改質することに成功した。
(2)ニッケルイオンをドープした試料を水素雰囲気下にて加熱処理することでニッケルフィルムがトレンチ状に形成し、電気めっきにより銅薄膜を成長させることが可能であった。
Claims (4)
- ポリイミド樹脂基材の表面に、感光性樹脂を塗布し、所定のパターンを有するフォトマスクを介して露光し、該ポリイミド樹脂基材の表面に感光性樹脂薄膜層からなる該所定のパターンを形成する工程(パターン形成工程)と、該ポリイミド樹脂基材の表面に形成されたパターンからなる凹部にアルカリ溶液を供給し、該アルカリ溶液と接触する該凹部の該ポリイミド樹脂のイミド環を開裂させてカルボキシル基を生成させて改質層を形成する工程(改質層形成工程)と、該改質層に金属イオン含有溶液を接触させ、該カルボキシル基の金属塩を生成させる工程(金属イオン配位工程)と、該金属イオン配位改質層を熱処理して金属イオンを還元し、金属薄膜パターンを形成する工程(還元工程)と、を含むことを特徴とするポリイミド樹脂基材への金属薄膜パターン形成方法。
- ポリイミド樹脂基材の表面に、感光性樹脂を塗布し、所定のパターンを有するフォトマスクを介して露光し、該ポリイミド樹脂基材の表面に感光性樹脂薄膜層からなる該所定のパターンを形成する工程(パターン形成工程)と、該ポリイミド樹脂基材の表面に形成されたパターンからなる凹部にアルカリ溶液を供給し、該アルカリ溶液と接触する該凹部の該ポリイミド樹脂のイミド環を開裂させてカルボキシル基を生成させて改質層を形成する工程(改質層形成工程)と、該改質層に金属イオン含有溶液を接触させ、該カルボキシル基の金属塩を生成させる工程(金属イオン配位工程)と、該金属イオン配位改質層を熱処理して金属イオンを還元し、金属薄膜パターンを形成する工程(還元工程)と、該金属薄膜パターンをシード層として無電解めっき又は電気めっきにより金属薄膜回路パターンを形成する工程(めっき工程)と、を含むことを特徴とするポリイミド樹脂基材への金属薄膜回路パターン形成方法。
- 請求項1に記載の方法で製造された金属薄膜基板。
- 請求項2に記載の方法で製造された金属薄膜回路基板。
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