JP2003013245A - 樹脂基材上への導電性皮膜の形成法 - Google Patents
樹脂基材上への導電性皮膜の形成法Info
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Abstract
の形成方法であって、平滑な樹脂表面上においても密着
性の高い導電性皮膜を形成できる方法を提供する。 【解決手段】下記の工程を含む方法によって樹脂基材を
処理することを特徴とする樹脂基材上への導電性皮膜の
形成方法: (1)樹脂基材に酸性基を導入する工程、(2)上記
(1)工程で処理した樹脂基材を金属イオン含有液と接
触させる工程、(3)上記(2)工程において樹脂基材
に吸着乃至結合した金属イオンを金属化合物に変換する
工程、(4)上記(3)工程で処理した樹脂基材を還元
処理して、該樹脂基材上に導電性皮膜を形成する工程。
樹脂基材を下記の工程で処理することを特徴とする樹脂
基材上への導電性皮膜の形成方法:
Description
電性皮膜の形成法に関する。
理やプリント配線基板のスルーホールめっき法、セミア
ディティブ法等におけるめっき処理において、不導体樹
脂上に導電性皮膜を形成する方法として、古くから、無
電解銅めっきが行われている。しかしながら、無電解銅
めっき液に配合されているホルマリンの発癌性の問題
や、EDTAの規制、廃液の海洋投棄の制限等により、
無電解銅めっき処理を取り巻く環境が年々厳しくなって
いる。
の工程からなるため、長時間を要し、しかも、無電解め
っき液の管理が煩雑である等の問題がある。このため、
無電解めっき処理に代わり得る樹脂製品における新しい
導電性皮膜形成方法が強く要望されている。
小型化、薄型化、軽量化等の進展に伴い、プリント配線
板に対する高密度化の要求が厳しくなりつつある。プリ
ント配線板を高密度化する方法としては、ファインパタ
ーン化、ファインピッチ化、高積層化等の方法が考えら
れるが、近年、低コスト化の要求が強く、積層数を増加
させることなく、導体回路の面密度を向上させることが
望まれている。
を向上させるためには、回路幅と回路間隔をより狭くす
ること、即ち、回路のファインパターン化が必要とな
り、この様な回路のファインパターン化に対応するため
には、絶縁層である樹脂基材表面の表面粗さを最小限に
保つ必要がある。
を向上させるためには、回路幅が広い場合には、樹脂層
の表面に数μm程度の凹凸を形成していわゆるアンカー
効果を利用する方法があるが、導体回路の面密度の高い
プリント配線板では、樹脂表面を粗化することなく、密
着性の高い導電性皮膜を形成する必要がある。
製品に酸性基を導入した後、金属イオン含有液で処理
し、その後、還元剤を含有する溶液中に浸漬して導電性
皮膜を形成する方法が記載されている。
溶液を用いて金属イオンを還元する際に、樹脂の表面層
中に吸着されて存在する金属イオンが樹脂表面に拡散
し、樹脂表面において比較的大きな金属粒子が析出し
て、金属微粒子の核形成密度が低くなる傾向がある。そ
の結果、樹脂基材表面の表面粗さが小さい場合には、形
成される導電性皮膜は、十分な密着強度を得ることがで
きない。
プリント配線板のファインパターン化に対応するため
に、平滑な樹脂表面上においても密着性の高い導電性皮
膜を形成できる方法の開発が望まれている。
無電解めっき法に代わり得る新規な導電性皮膜の形成方
法であって、平滑な樹脂表面上においても密着性の高い
導電性皮膜を形成できる方法を提供することである。
達成するために鋭意研究した結果、樹脂基材に酸性基を
導入した後、金属イオン含有液で処理し、その後、樹脂
基材に吸着乃至結合した金属イオンを水酸化物、酸化
物、炭酸塩、硫化物等の化合物に変換した後、還元処理
を行って導電性皮膜を形成する方法によれば、形成され
る金属粒子の表面拡散、粗粒化等が抑制され、平滑性の
高い樹脂基材表面にも密着性の良い導電性皮膜を形成す
ることが可能となることを見出し、ここに本発明を完成
するに至った。
方法を提供するものである。 1. 下記の工程を含む方法によって樹脂基材を処理す
ることを特徴とする樹脂基材上への導電性皮膜の形成方
法: (1)樹脂基材に酸性基を導入する工程、(2)上記
(1)工程で処理した樹脂基材を金属イオン含有液と接
触させる工程、(3)上記(2)工程において樹脂基材
に吸着乃至結合した金属イオンを金属化合物に変換する
工程、(4)上記(3)工程で処理した樹脂基材を還元
処理して、該樹脂基材上に導電性皮膜を形成する工程。 2. (1)工程で導入する酸性基が、スルホン酸基、
カルボキシル基又はフェノール性水酸基である上記項1
に記載の方法。 3. (3)工程において形成される金属化合物が、水
酸化物、酸化物、炭酸塩又は硫化物である上記項1又は
2に記載の方法。
方法の各工程について詳細に説明する。工程(1): 本発明方法では、まず、処理対象とする樹
脂基材に酸性基を導入する。
は特に限定はなく、使用目的に応じた適度な物性を有す
る樹脂からなるものであって、樹脂中に酸性基を導入す
ることができるものであればよい。例えば、スルホン化
によって、スルホン酸基を導入する場合には、ベンゼン
環等の芳香族環や水酸基等のスルホン化が比較的容易な
基を有する樹脂からなる樹脂材料を用いることが好まし
く、特に、これらの基を有する樹脂のうちで、エポキシ
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、
ビニル樹脂、フェノール樹脂等が好適に用いられる。ま
た、カルボキシル基を導入する場合には、例えば、ポリ
イミド樹脂等が好適に用いられる。
ってもよく、また複数の樹脂を混合して用いたものでも
よい。例えば、エポキシ樹脂を、ポリイミド樹脂やポリ
アミド樹脂と混合して使用することもできる。
材は、樹脂のみからなる成形品に限定されず、樹脂間に
ガラス繊維強化材等の補強材を介在させた複合物であっ
てもよく、或いはセラミックス、ガラス、金属等の各種
の素材からなる基材に樹脂による皮膜を形成したもので
あってもよい。
を挙げることができる。
理物として用いる樹脂基材に導入可能であって、金属イ
オンを化学的に吸着乃至結合できるものであれば限定な
く使用することができる。特に、本発明の方法で有効に
使用し得る酸性基の例としては、スルホン酸基、カルボ
キシル基、フェノール性水酸基等を挙げることができ、
好ましい酸性基としてはスルホン酸基、カルボキシル基
等を例示でき、特に好ましい酸性基としてはスルホン酸
基を例示できる。
なく、各種の方法が可能であり、使用する樹脂と酸性基
の種類に応じて、適宜、公知の導入方法を採用すればよ
い。
入する方法の一例を示す。
って、樹脂基材に導入することができる。この際に用い
るスルホン化剤としては、公知の各種スルホン化剤を用
いることができ、例えば、硫酸、発煙硫酸、三酸化イオ
ウ、クロロ硫酸、塩化スルフリル等を挙げることができ
る。
いる場合の製造方法について具体的に説明する。スルホ
ン化反応は、通常、硫酸水溶液に樹脂基材を浸漬するこ
とによって行うことができる。スルホン化反応に用いる
硫酸濃度は、一般に、70〜90重量%程度、好ましく
は75〜85重量%程度とすればよい。硫酸濃度が70
重量%未満では、スルホン化に時間がかかるので好まし
くなく、一方、90重量%を上回ると、樹脂の溶解、劣
化が生じ易いので好ましくない。スルホン化の処理温度
は、スルホン化しようとする樹脂の種類にもよるが、一
般に50〜100℃程度、好ましくは60〜80℃程度
とすればよい。処理時間は、スルホン化の程度によって
変わりうるが、一般に1〜60分間程度とすればよい。
ン化剤の濃度、処理温度、処理時間等を変えることによ
って調整することができ、スルホン酸基の導入量の増加
とともに、後述する金属イオン含有溶液による処理工程
において吸着乃至結合される金属量が増加する。よっ
て、必要とする導電性皮膜の厚さなどに応じて、具体的
なスルホン化の処理条件を決めれば良い。
ル性水酸基等を導入する場合には、これらの基を導入す
るための公知の反応を利用して行うことができ、使用す
る樹脂の種類に応じて、適当な導入条件を決めればよ
い。例えば、カルボキシル基を導入する場合には、カル
ボキシル化剤として、70〜100重量%程度、好まし
くは80〜90重量%程度の濃度の酢酸を使用してカル
ボキシ化反応を行えばよい。反応温度については、スル
ホン化の場合と同程度の温度とすればよい。
処理の後に水洗処理を行うことが好ましい。工程(2): 上記した工程(1)で樹脂基材に酸性基を
導入した後、この樹脂基材を金属イオンを含有する溶液
と接触させる。この処理によって、樹脂基材に導入され
た酸性基に金属イオンが吸着乃至結合する。
る気相還元処理によって形成される金属層が導電性を示
すものとなる金属イオンを含有する溶液であれば特に限
定なく使用することができる。このような金属イオンの
うち好ましいものとしては、銅、ニッケル、コバルト、
鉄、パラジウム、金、銀等、これらの混合物等が挙げら
れる。
オン含有液に配合される。使用する金属塩の種類につい
ては特に限定はなく、金属の種類に応じて、適当な可溶
性の金属塩を用いればよい。例えば、銅イオンの場合に
は、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、酢酸銅、塩基性炭酸銅等
の形で配合することができる。
度は、通常、0.01〜1モル/リットル程度が適当で
あり、0.03〜0.1モル/リットル程度が好まし
い。
して使用される。但し、使用する金属イオンによって
は、メタノール等の有機媒体を用いても良い。
は、pHを維持するための緩衝剤や、金属イオンの沈殿
防止のための錯化剤等を配合することができる。
金属イオン含有液のpHは徐々に低下するので、金属イ
オンを水酸化物の形態で補充する場合には、金属イオン
含有液のpHは、弱酸性〜中性、具体的にはpH2〜6
程度、好ましくは3〜4程度に調整することが適当であ
る。
触させる方法は、特に限定的ではないが、通常は、工程
(1)において酸性基を導入した樹脂基材を金属イオン
含有液に浸漬すればよい。この処理によって樹脂基材に
導入された酸性基に金属イオンが吸着乃至結合される。
浸漬処理は、例えば、20〜80℃程度、好ましくは2
5〜80℃程度の温度において、例えば、1〜10分程
度、好ましくは3〜5分程度行えばよい。
処理の後に水洗処理を行うことが好ましい。工程(3): 工程(2)で金属イオン含有液による処理
を行った後、樹脂基材に吸着乃至結合した金属イオンを
金属化合物に変換する。変換する金属化合物の種類につ
いては、特に限定的ではないが、例えば、水酸化物、酸
化物、炭酸塩、硫化物等を例示できる。
特に限定的ではなく、金属イオンの種類に応じて、上記
した各金属化合物を形成可能な公知の方法を適宜採用す
れば良い。
しては、以下の方法を例示できる。
記(2)工程において金属イオン含有液と接触させた樹
脂基材を水酸化物を含有する水溶液に浸漬すればよい。
水酸化物としては、水溶液中で水酸化物イオンを形成し
得る化合物であれば特に限定なく用いることができる。
この様な水酸化物としては、NaOH、KOH等のアル
カリ金属水酸化物、NH4OH等を例示できる。具体的
な処理条件は、金属イオンの種類、水酸化物の種類等に
応じて適宜決めればよいが、通常、水酸化物の濃度が1
〜500g/l程度、好ましくは1〜50g/l程度の
水溶液中に10〜80℃程度、好ましくは20〜40℃
程度の液温で1〜10分間程度、好ましくは3〜5分間
程度浸漬すればよい。
した方法で水酸化物を形成した後、加熱処理を行えばよ
い。酸化物形成に必要な加熱温度は、金属イオンの種類
によって異なるが、通常、100〜200℃程度の加熱
温度とすれば良い。
程において金属イオン含有液と接触させた樹脂基材を硫
化物を含有する水溶液に浸漬すればよい。硫化物として
は、水溶液中で硫化物イオンを形成し得る化合物であれ
ば特に限定なく用いることができる。この様な硫化物と
しては、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化アンモニ
ウム等を例示できる。具体的な処理条件は、金属イオン
の種類、硫化物の種類等に応じて適宜決めればよいが、
通常、硫化物の濃度が1〜100g/l程度、好ましく
は1〜50g/l程度の水溶液中に10〜80℃程度、
好ましくは20〜40℃程度の液温で1〜10分間程
度、好ましくは3〜5分間程度浸漬すればよい。
処理の後に水洗処理を行うことが好ましい。
た後、後述する工程(4)で還元処理を行うことによっ
て、工程(2)の処理によって樹脂基材表面の厚さ数μ
m程度の範囲内に吸着乃至結合して存在する金属イオン
が樹脂基材の表面に拡散することが抑制され、粒径が数
nm程度の非常に微細な金属微粒子が樹脂基材内部にお
いて形成され、金属粒子の核密度が非常に高くなる。こ
のため、形成される導電性皮膜は、良好な導電性を有す
ると共に、平滑な表面の樹脂基材に対しても高い密着性
を示すものとなる。工程(4): 上記した工程(3)において、金属イオン
を金属化合物に変換した後、還元処理を行なうことによ
って、樹脂基材上に導電性皮膜を形成する。
程(3)における処理によって形成された金属化合物を
還元して金属化できる方法であればどのような方法でも
よい。例えば、工程(3)において処理した樹脂基材を
還元剤を含有する溶液中に浸漬する方法、工程(3)に
おいて処理した樹脂基材を還元性ガスと接触させて気相
還元する方法等を採用できる。
合には、還元剤としては金属化合物を還元して金属を析
出させることができるものであれば、特に制限なく使用
することができる。通常は、還元剤を含有する溶液は、
水溶液として用いられる。この場合に用いる還元剤とし
ては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素
カリウム、ジメチルアミンボラン(DMAB)、トリメチル
アミンボラン(TMAB)、ヒドラジン、ホルムアルデヒ
ド、これらの各化合物の誘導体、亜硫酸ナトリウム等の
亜硫酸塩、次亜リン酸ナトリウム等の次亜リン酸塩等を
挙げることができる。水溶液中の還元剤濃度は、通常、
0.003〜0.02モル/リットル程度、好ましくは
0.005〜0.009モル/リットル程度とすれば良
い。還元剤濃度が低すぎる場合には、還元反応の速度が
遅くなりすぎる傾向があり、一方、還元剤濃度が高すぎ
ると析出した金属の脱落が生じる場合があるので好まし
くない。還元温度は、通常、20〜90℃程度とすれば
よく、好ましくは25〜80℃程度とすれば良い。処理
時間は、1〜10分程度、好ましくは3〜5分程度とす
ればよい。
に限定的ではなく、被処理物である樹脂基材を還元性ガ
スと接触させて、樹脂基材に結合乃至吸着している金属
イオンを還元して金属化できる方法であれば良い。還元
性ガスとしては、還元性を有する気体であれば良く、例
えば、水素ガス、ジボランガス等を用いることができ
る。具体的な反応温度、反応時間などの処理条件は、使
用する還元性ガスの種類、金属化合物の種類等に応じて
適宜決定すればよい。
る場合には、水素ガス気流中に処理対象の樹脂基材を置
き、30〜300℃程度の温度で、5〜60分間程度水
素ガスに接触させればよい。具体的な処理温度は、樹脂
基材の耐熱性や金属化合物の還元され易さ等を考慮して
適宜決めればよい。
て、密着性、導電性等に優れた導電性皮膜を形成でき
る。
後、通常の方法に従って各種の処理を施すことができ
る。例えば、形成された導電性皮膜を各種のめっき処理
の下地皮膜として用いることが可能である。本発明の導
電性皮膜形成方法を利用してパネルめっき法により導体
回路形成を行う場合には、例えば、本発明方法によって
導電性皮膜を形成した後、硫酸銅めっき等の電気銅めっ
き処理を行えばよい。セミアディティブ法においては、
導電性皮膜形成後、必要に応じて無電解銅めっき処理、
レジストパターン形成処理、電気銅メッキ処理、はんだ
めっき処理、レジスト除去処理、はんだ剥離処理等の従
来より公知の各処理を順次行えばよい。
理、エッチング処理、防錆処理等の周知の処理を付加し
てもよい。
り得る新規な導電性皮膜の形成方法であり、この方法に
よれば、平滑な樹脂表面にも密着性、導電性等に優れた
導電性皮膜を形成できる。このため、本発明方法は、回
路幅、回路間隔等の狭い高密度ファインパターン化に対
応したプリント配線板における導電性皮膜の形成方法と
して有用性が高い方法である。
明する。
キシ樹脂(FR-4型)からなる50×100×1.6mm
の回路基板の回路面に、エポキシ樹脂(FR-4型)溶液
を、完全硬化後の厚さが100μmとなるように塗布
し、乾燥した後、150℃で完全硬化させて、試験用試
料を作製した。試験用試料の樹脂表面は、平均面粗さ
(Ra)が100nm以下という平滑性の高いものであ
った。
液に70℃で5分間浸漬して樹脂表面にスルホン酸基を
導入した。
0.05モル/lの硫酸銅水溶液(pH4.0)中に試
験用試料を50℃で3分間浸漬した。
の硫化ナトリウム水溶液に25℃で10分間浸漬するこ
とによって樹脂表面に吸着乃至結合している銅イオンを
硫化銅に変換した。
4水溶液に室温で1分間試験用試料を浸漬して還元処理
を行って、導電性皮膜を形成した。
について、10%硫酸水溶液に室温で1分間浸漬して試
料表面を活性化した後、酸性硫酸銅めっき浴を用いて、
陰極電流密度2A/dm2の条件で厚さ30μmの電気
銅めっき皮膜を形成した。
達するスリットを入れ、90°剥離(ピール)強度を測
定した。
m以上であり実用上十分な値を示した。
均面粗さ(Ra)は100nm以下という平滑性の高い
樹脂表面に対しても高い密着強度を有する導電性皮膜を
形成できることが確認できた。
溶液に浸漬する処理を行うことなく、その他は実施例1
と同様の方法で導電性皮膜を形成した。
水溶液を用いて導電性皮膜を活性化し、酸性硫酸銅めっ
き浴を用いて厚さ30μmの電気銅めっき皮膜を形成し
たが、樹脂基材と導電性皮膜間の密着力が不十分である
ため、電気めっき皮膜形成時に導電性皮膜の剥離が発生
し、ピール強度測定は不可能であった。
Claims (3)
- 【請求項1】下記の工程を含む方法によって樹脂基材を
処理することを特徴とする樹脂基材上への導電性皮膜の
形成方法: (1)樹脂基材に酸性基を導入する工程、(2)上記
(1)工程で処理した樹脂基材を金属イオン含有液と接
触させる工程、(3)上記(2)工程において樹脂基材
に吸着乃至結合した金属イオンを金属化合物に変換する
工程、(4)上記(3)工程で処理した樹脂基材を還元
処理して、該樹脂基材上に導電性皮膜を形成する工程。 - 【請求項2】(1)工程で導入する酸性基が、スルホン
酸基、カルボキシル基又はフェノール性水酸基である請
求項1に記載の方法。 - 【請求項3】(3)工程において形成される金属化合物
が、水酸化物、酸化物、炭酸塩又は硫化物である請求項
1又は2に記載の方法。
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