JP2009007400A - ワークの接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤の厚み寸法精度を高め、なおかつクランプによる熱影響を回避して確実に所期の硬化反応を得ること。
【解決手段】接着剤4によって接合される一組のワークWの少なくとも何れか一つの接着要部に、当該ワークWの相手方となるワークWへ突出して互いの接合間隔dを維持する中空の突出部2bを形成する。突出部2bの裏面に形成された窪みに位置決め用部材12を嵌合させることにより、当該突出部2bを有するワークWを位置決めする。位置決めされたワークWと該ワークWの相手方となるワークWとの間に接着剤4を介在させた状態で、これらのワークWを位置決め用部材12と協働するクランプ部材21によってクランプする。ワークWがクランプされている状態で位置決め用部材12から接着剤4にトリガーを付与する。
【選択図】図7

Description

本発明はワークの接合方法に関する。
例えば、自動車製造工場において、車体を構成する板金部材を接合する手段として、スポット溶接やレーザ溶接等の溶接技術、或いは接着剤による接着方法が採用されている。
特に、近年では、特許文献1に開示されているように、外部から一部に付与されたトリガーとなるエネルギーによって硬化することにより内部エネルギーを自己発生し、この内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分が当該内部エネルギーによって硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化する連鎖反応型の接着剤が注目されている。
特開平11−193322号公報
上述のような連鎖反応型の接着剤を用いて、ワークを接合する接合方法を実用化するに当たり、ワークの間に配置される接着剤の厚みが均一であることが必要である。接着剤の厚みが厚過ぎる場合、接着強度(特に剪断強度)が低下するおそれがあり、薄過ぎる場合、接着剤の連鎖反応を維持するための熱量を確保できなくなるおそれがあるからである。
また、ワークによっては、接着剤が配置される接着要部をクランプする必要が多々生じるが、そのようなクランプ自身が、接着剤の連鎖反応に必要な熱を奪う要因となる場合もある。
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、接着剤の厚み寸法精度を高め、なおかつクランプによる熱影響を回避して確実に所期の硬化反応を得ることのできるワークの接合方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために本発明は、外部から一部に付与されたトリガーとなるエネルギーによって硬化することにより内部エネルギーを自己発生し、この内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分が当該内部エネルギーによって硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化する連鎖反応型の接着剤を用いたワークの接合方法において、前記接着剤によって接合される一組のワークの少なくとも何れか一つの接着要部に、当該ワークの相手方となるワークに向けて突出して互いの接合間隔を維持する中空の突出部を形成する突出部形成工程と、前記突出部の裏面に形成された窪みに位置決め用部材を嵌合させることにより、当該突出部を有するワークを位置決めする位置決め工程と、前記位置決め工程において位置決めされた、前記突出部を有するワークと該ワークの相手方となるワークとの間に前記接着剤を介在させた状態で、これらのワークを前記位置決め用部材と協働するクランプ部材によってクランプするクランプ工程と、前記ワークがクランプされている状態で前記位置決め用部材から前記トリガーを付与するトリガー付与工程とを備えていることを特徴とするワークの接合方法である。この態様では、突出部が一組のワークの何れかに形成されることにより、各ワークが組み付けられた際、突出部が相手方のワークに当接して、接合部分に所定の接合間隔を維持することができるので、簡単な方法により、ワーク間に配置された接着剤を所期の厚みに維持することができる。この種の連鎖反応型の接着剤は、光重合性樹脂、光・熱重合開始剤、および光重合開始剤を主成分とする樹脂組成物であり、紫外線、電子線、X線、赤外線、太陽光線、可視光線、レーザビーム(エキシマレーザ、CO2 レーザ等)、熱線(放射や輻射熱等)等のエネルギー線、或いは熱等の所定量のエネルギーが付与されると、内部にカチオンと硬化反応熱とを積極的に発生させ、これらカチオンと硬化反応熱とによって、連鎖的に硬化反応するものである。また、突出部が中空に形成されているとともに、突出部の裏側に形成された窪みに位置決め用部材を嵌合させてワークの位置決めを図っているので、組付精度が向上する。更に、ワークを位置決めしている位置決め用部材から接着剤にトリガーを付与しているので、クランプによる熱影響を可及的に回避し、確実にトリガーとなるエネルギーを接着剤に付与することができる。本発明において「一組の金属製ワーク」は、接合される金属製ワークが2部材だけでなく、例えば、3部材若しくはそれ以上であってもよい。また「突出部」は、一つのワークのみに形成されていてもよく、各ワークに形成されていてもよい。さらに、「位置決め用部材」から出力されるトリガーは、主として熱エネルギーが好適であるが、可能であれば、レーザビーム等のエネルギー線であってもよい。また、接着剤の「配置」は、固形の接着剤の貼着の他、液状の接着剤の塗布や充填等の態様を含む概念である。さらに、「接着要部」は、接着剤が配置される箇所をいい、その態様は、線状であってもよく、或いは面状であってもよい。
好ましい態様において、前記突出部の裏面は、円形の凹部底面と、前記凹部底面の外周に連続し、且つテーパ状に当該突出部の反突出側に拡がる円周面とを有し、前記位置決め用部材は、前記凹部底面に面接触する先端面を有し、前記クランプ工程は、前記位置決め用部材の前記先端面を前記突出部の前記凹部底面に面接触状態で嵌合させる工程を含んでいる。この態様では、クランプ工程において、エネルギーの出力部材を兼ねる位置決め用部材が少なくとも突出部裏側の凹部底面と面接触状態で接合しているので、突出部の凹部底面に位置決め用部材の先端面を嵌合させることにより、位置決め用部材によるワークの位置決め性を簡単に確保することができるとともに、位置決め用部材からのエネルギー入力面積を確保し、所期のエネルギーを接着剤に入力することができる。
好ましい態様において、前記突出部形成工程では、前記接着要部に複数の突出部を点在させ、前記位置決め工程では、各突出部に前記位置決め用部材を嵌合させ、前記トリガー付与工程では、各位置決め用部材から一斉に前記トリガーを付与している。この態様では、トリガー付与工程において、複数の位置決めポイントから一斉にトリガーを付与することができるので、局所的な接着剤の硬化収縮や、これに伴うワークの変形を防止することができる。
以上説明したように、本発明は、簡単な方法でワーク間に配置された接着剤を所期の厚みに維持することができるので、接着剤の厚み寸法精度を高めることができるとともに、位置決め用部材から直接硬化反応のトリガーとなるエネルギーを付与しているので、クランプによる熱影響を回避して確実に所期の硬化反応を得ることができるという顕著な効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係るワークWの正面図、図2は、図1のワークWの裏面側(サイドフレームアウタパネルのみ)の一部箇所を示す斜視図、図3は、図1のワークWのA−A線に沿った分解断面図である。
図1〜図3を参照して、各図に例示しているワークWは、自動車のセンタピラーインナパネル1等とサイドフレームアウタパネル2とを接合したアッセンブリであり、全体として車体のサイドフレームアッセンブリを構成するものである。
ワークWを構成するセンタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2は、図3に示すように、それぞれ断面ハット状に形成され、それぞれの接合部分にフランジ1a、2aを有している。これらフランジ1a、2a間には、連鎖反応型の接着剤4が配置されており(図7参照)、この接着剤4によって、両フランジ1a、2aが接合されることにより、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2とが一体化されている。
接着剤4は、光重合性樹脂(主としてエポキシ樹脂、特に好ましくは脂環式エポキシ樹脂)、光・熱重合開始剤(芳香族スルホニウム塩等)、および光重合開始剤(スルホニウム塩等)を主成分とする樹脂組成物であり、紫外線、電子線、X線、赤外線、太陽光線、可視光線、レーザビーム(エキシマレーザ、CO2 レーザ等)、熱線(放射や輻射熱等)等のエネルギー線、或いは熱等の所定量のエネルギーが付与されると、内部にカチオンと硬化反応熱とを積極的に発生させ、これらカチオンと硬化反応熱とによって、連鎖的に硬化反応する。この接着剤4の好ましい塗布厚さは、0.01mmから10mm、塗布幅は、1.0mmから30mmであり、接着剤4の硬化条件は、「100℃以上の熱を与えること」である。
図示の実施形態の場合、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2は、それぞれ厚みが0.8mmに設定されており、両者間に配置される接着剤4の厚みは、0.5mmに設定される。接着剤4の厚みを0.5mm程度に維持することは、従来技術欄に記載した理由により、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2とを結合する上で、重要な管理項目となる。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、接着剤4が配置される経路に沿って、複数の位置決めポイントPを設定するとともに、サイドフレームアウタパネル2の当該位置決めポイントPに該当する箇所に中空の突出部2bを形成している。
図2および図3を参照して、突出部2bは、サイドフレームアウタパネル2のフランジ2a部にプレス加工によって窪みを形成することにより、センタピラーインナパネル1の方へ突出している。この突出部2bの内部には、円形の凹部底面2cと、凹部底面2cに連続して、下側が広くなるテーパ状の円周面2dとが形成されている。詳しくは後述するように、この突出部2bの裏面(内側の窪み部分)は、位置決め用部材としてのダボ12が嵌合する部位として利用される。
図4から図6は、本実施形態に係るワークの接合過程を示す斜視図であり、図7は、同接合過程を示す断面略図である。
各図を参照して、接合過程が実施される場所には、ワークWを受ける載置台10と、載置台10の周囲に配設された複数のクランプ装置20とが配置されている。
図4を参照して、載置台10は、サイドフレームアウタパネル2のフランジ2aを受ける複数の凸部11を有している。凸部11には、図1のワークWの位置決めポイントP(図1参照)に対応する箇所に配置されたダボ12が突設されている。
図3および図7を参照して、ダボ12は、熱伝導率の高い導電性部材(例えば、銅)で構成されており、概ね円柱形の中実部材である。図示の実施形態において、ダボ12には、サイドフレームアウタパネル2の突出部2b内に形成された凹部底面2cに面接触する平面視円形の先端面12aと、この先端面12aに連続するテーパ面12bとが形成されており、突出部2b内への嵌合時に、凹部底面2cと円周面2dに対し、これら先端面12aとテーパ面12bとが面接触するように構成されている(図7参照)。そして、ダボ12に突出部2bの裏面を嵌合させることにより、載置台10にサイドフレームアウタパネル2を精緻に位置決めすることができるようになっている。
図7を参照して、各ダボ12には、高周波供給装置14のコイル15が巻回されており、ダボ12は、高周波供給装置14によって高温(例えば120℃)に加熱可能に構成されている。これにより、ダボ12は、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2との間に介在する接着剤4に対し、硬化反応のトリガーとなるエネルギーを付与するエネルギー付与手段としても機能することになる。
図4〜図6を参照して、クランプ装置20は、熱伝導性を有する金属製部材の押圧部材21(クランプ部材の一例)を図略のトグル機構で回動させることにより、図4および図5に示す開放姿勢と図6に示すクランプ姿勢との間で回動可能に構成されている。各クランプ装置20は、サイドフレームアウタパネル2とセンタピラーインナパネル1とをクランプするのに必要充分な個数だけ配置されているが、その配置箇所は、クランプ装置20の押圧部材21がクランプ姿勢にあるときに、何れかのダボ12との間でセンタピラーインナパネル1を挟圧できるところに設定されている。これにより、組付時において、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2とを堅固にクランプすることができる。
次に、位置決め工程以降の工程について説明する。
まず、図4を参照して、突出部形成工程の後、上述した載置台10の上に、サイドフレームアウタパネル2を、突出部2bの凹部底面2cが載置台10のダボ12に対向する姿勢で載置することにより、突出部2b内にダボ12を嵌合させ、サイドフレームアウタパネル2を載置台10上に位置決めする位置決め工程が施される。上述したように、ダボ12の上部には、サイドフレームアウタパネル2の突出部2bの凹部底面2cと円周面2dに面接触する先端面12aとテーパ面12bとが形成されている(図7参照)。このため、サイドフレームアウタパネル2は、載置台10に対して、精緻に位置決めされた状態で突出部2bを上方に突出させた姿勢で載置される。
次に、図5を参照して、クランプ工程に移行するのに先立って、載置台10上に載置されたセンタピラーインナパネル1には、接着剤4が配置される。接着剤4の配置方法としては、図略のロボットで液状の接着剤4を塗布する方法が効率的である。無論、接着剤4を配置する方法としては、これに限らず、固形の接着剤を貼着する方法を採用してもよい。また、接着剤4は、センタピラーインナパネル1に配置する方法に限らず、サイドフレームアウタパネル2に配置する方法を採用してもよい。
次に、図6を参照して、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2との間に接着剤4を介在させた後、載置台10の上に位置決めされているサイドフレームアウタパネル2に対し、センタピラーインナパネル1を組み付ける。この組付作業の後、クランプ装置20を開放姿勢からクランプ姿勢に変位し、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2とを堅固クランプするクランプ工程が施される。このクランプ工程では、図6に示すように、各位置決めポイントPに形成された突出部2bがセンタピラーインナパネル1のフランジ1aの底面に当接することにより、均等な接合間隔d(図7参照)を確保することができる。
図7を参照して、クランプ工程の後、高周波供給装置14を作動して、トリガー付与工程が施される。このトリガー付与工程では、高温に加熱されたダボ12からサイドフレームアウタパネル2の突出部2bを介してトリガーとしての熱が入力され、その周辺の接着剤4が加熱される。この熱の入力により、接着剤4の硬化が開始され、カチオンと硬化反応熱が発生する。これらカチオンと硬化反応熱は、クランプ装置20の押圧部材21とダボ12とが協働してワークWを挟圧している部位から未硬化反応部分に伝播し、この熱の伝播によって未硬化反応部分でさらなる硬化反応が連鎖的に生じる。
本実施形態においては、接着要部に突出部2bを図1に示した位置決めポイントPにおいて点在させ、各突出部2bに嵌合するダボ12からトリガーとなるエネルギーとしての熱を入力しているので、上述のような硬化反応は、各位置決めポイントPから接着要部全体に概ね均等に進行する。このため、接着剤4の局所的な硬化収縮を防止し、ワークWの変形や接合部分の開きを防止することができる。
硬化反応時間が経過した後、クランプ装置20の押圧部材21を再び開放姿勢に変位し、ワークWを取り外す。これにより、接合工程が完了する。
以上説明したように、本実施形態では、接着剤4によって接合される一組のワークW(図示の例では、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2)の少なくとも何れか一つ(図示の例では、サイドフレームアウタパネル2)の接着要部に、当該ワークWの相手方となるワークWへ突出して互いの接合間隔dを維持する中空の突出部2bを形成する突出部形成工程と、突出部2bの裏面に形成された窪みに位置決め用部材としてのダボ12を嵌合させることにより、当該突出部2bを有するワークWを位置決めする位置決め工程と、前記位置決め工程によって位置決めされた、突出部2bを有するワークWと該ワークWの相手方となるワークWとの間に接着剤4を介在させた状態で、これらのワークWをダボ12と協働するクランプ部材によってクランプするクランプ工程と、ワークWがクランプされている状態でダボ12から接着剤4にトリガーを付与するトリガー付与工程とを備えている。このため本実施形態では、突出部2bがサイドフレームアウタパネル2に形成されることにより、該サイドフレームアウタパネル2とセンタピラーインナパネル1とが組み付けられた際、突出部2bがセンタピラーインナパネル1に当接して、接合部分に所定の接合間隔dを維持することができるので、ワークW間に配置された接着剤4を所期の厚みに維持することができる。この結果、接合間隔dが大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりすることがない。また、突出部2bが中空に形成されているとともに、突出部2bの裏側に形成された窪みにダボ12を嵌合させてサイドフレームアウタパネル2の位置決めを図っているので、組付精度が向上する。更に、サイドフレームアウタパネル2を位置決めしているダボ12から接着剤4にトリガーを付与しているので、クランプ工程の際にクランプ装置20の押圧部材21に反応熱が奪われるといった熱影響を可及的に回避し、確実にトリガーとなるエネルギーを接着剤4に付与することができる。
また本実施形態において、突出部2bの裏面は、円形の凹部底面2cと、凹部底面2cの外周に連続し、且つテーパ状に当該突出部2bの反突出側に拡がる円周面2dとを有し、ダボ12は、凹部底面2cに面接触する先端面12aを有し、クランプ工程は、ダボ12の先端面12aを突出部2bの凹部底面2cに面接触状態で嵌合させる工程を含んでいる。このため本実施形態では、クランプ工程において、エネルギーの出力部材を兼ねるダボ12が少なくとも突出部2b裏側の凹部底面2cと面接触状態で接合しているので、突出部2bの凹部底面2cにダボ12の先端面12aを嵌合させることにより、ダボ12によるワークWの位置決め性を確保することができるとともに、ダボ12からのエネルギー入力面積を確保し、所期のエネルギーを接着剤4に入力することができる。
また本実施形態において、突出部形成工程では、図1の位置決めポイントPで示したように、接着要部に複数の突出部2bを点在させ、位置決め工程では、各突出部2bにダボ12を嵌合させ、トリガー付与工程では、各ダボ12から一斉にトリガーを付与している。このため本実施形態では、トリガー付与工程において、複数の位置決めポイントから一斉にトリガーを付与することができるので、局所的な接着剤4の硬化収縮や、これに伴うワークWの変形を防止することができる。
上述した実施形態は、本発明の好ましい具体例に過ぎず、本発明は上述した実施形態に限定されない。
ワークWとしては、センタピラーインナパネル1とサイドフレームアウタパネル2とを例示したが、これに限らず、例えば、ヒンジピラーとサイドシルであってもよい。また、「一組の金属製ワークW」は、接合される金属製ワークWが2部材だけでなく、例えば、3部材若しくはそれ以上であってもよい。
本発明の「突出部」は、一つのワークWのみに形成されていてもよく、各ワークWに形成されていてもよい。
さらに、「位置決め用部材」から出力されるエネルギーは、主として熱エネルギーが好適であるが、可能であれば、レーザビーム等のエネルギー線であってもよい。
また、接着剤の「配置」として塗布を例示したが、これに限らず、固形の接着剤4の貼着であってもよい。またワークの形状に応じて液状の接着剤を充填する態様であってもよい。
接着要部の態様としては、線状であってもよく、或いは面状であってもよい。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の実施の一形態に係るワークの正面図である。 図1のワークの裏面側の一部箇所を示す斜視図である。 図1のワークのA−A線に沿った分解断面図である。 本実施形態に係るワークの接合過程(載置台にワークを載置する過程)を示す斜視図である。 本実施形態に係るワークの接合過程(クランプ装置によってワークをクランプするクランプ前の過程)を示す斜視図である。 本実施形態に係るワークの接合過程(クランプ装置によってワークをクランプするクランプ後の過程)を示す斜視図である。 本実施形態に係るワークの接合過程を示す断面略図である。
符号の説明
1 センタピラーインナパネル(ワークの要素例)
2 サイドフレームアウタパネル(ワークの要素例)
2b 突出部
2c 凹部底面
2d 円周面
4 接着剤
12 ダボ(位置決め用部材の一例)
12a 先端面
12b テーパ面
14 高周波供給装置
20 クランプ装置
21 押圧部材(クランプ部材の一例)
d 接合間隔
P 位置決めポイント
W ワーク

Claims (3)

  1. 外部から一部に付与されたトリガーとなるエネルギーによって硬化することにより内部エネルギーを自己発生し、この内部エネルギーが自己発生した部位に隣接する部分が当該内部エネルギーによって硬化反応を起こすことにより連鎖的に硬化する連鎖反応型の接着剤を用いたワークの接合方法において、
    前記接着剤によって接合される一組のワークの少なくとも何れか一つの接着要部に、当該ワークの相手方となるワークに向けて突出して互いの接合間隔を維持する中空の突出部を形成する突出部形成工程と、
    前記突出部の裏面に形成された窪みに位置決め用部材を嵌合させることにより、当該突出部を有するワークを位置決めする位置決め工程と、
    前記位置決め工程において位置決めされた、前記突出部を有するワークと該ワークの相手方となるワークとの間に前記接着剤を介在させた状態で、これらのワークを前記位置決め用部材と協働するクランプ部材によってクランプするクランプ工程と、
    前記ワークがクランプされている状態で前記位置決め用部材から前記トリガーを付与するトリガー付与工程と
    を備えている
    ことを特徴とするワークの接合方法。
  2. 請求項1記載のワークの接合方法において、
    前記突出部の裏面は、円形の凹部底面と、前記凹部底面の外周に連続し、且つテーパ状に当該突出部の反突出側に拡がる円周面とを有し、
    前記位置決め用部材は、前記凹部底面に面接触する先端面を有し、
    前記クランプ工程は、前記位置決め用部材の前記先端面を前記突出部の前記凹部底面に面接触状態で嵌合させる工程を含んでいる
    ことを特徴とするワークの接合方法。
  3. 請求項1または2記載のワークの接合方法において、
    前記突出部形成工程では、前記接着要部に複数の突出部を点在させ、
    前記位置決め工程では、各突出部に前記位置決め用部材を嵌合させ、
    前記トリガー付与工程では、各位置決め用部材から一斉に前記トリガーを付与する
    ことを特徴とするワークの接合方法。
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