JP2009006108A - 排泄物処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】就寝姿勢が違和感なくとれるとともに床ずれの発生がない排泄物処理装置を提供する。
【解決手段】所定厚みを備え弾力性を持つ床づれ防止マット50と、床づれ防止マット50に凹設され、内部にたまる排泄物を取り出し可能とする排泄物受け部70、80と、床づれ防止マット50上の人からの排泄物を排泄物受け部70、80に導く排泄物案内部1、60とを備えてなることを特徴とする排泄物処理装置。
【選択図】図1
【解決手段】所定厚みを備え弾力性を持つ床づれ防止マット50と、床づれ防止マット50に凹設され、内部にたまる排泄物を取り出し可能とする排泄物受け部70、80と、床づれ防止マット50上の人からの排泄物を排泄物受け部70、80に導く排泄物案内部1、60とを備えてなることを特徴とする排泄物処理装置。
【選択図】図1
Description
この発明は、寝たきりの要介護者等に用いる排泄物処理装置に関する。
自立できず寝たきりとなった要介護者の場合、介護に際しその排泄物の処理に非常に労力を要する。そこで、最近においては排泄物の処理が自動的になされる装置が提供されている。この装置は排泄物を受け具で受け、それを外部に排出処理するとともに、人体の排泄機能部を洗浄するものであり、受け具は常時人体の排泄機能部に装着された状態で用いられる。
しかしながら、現状の装置は排泄物の受け具が大きく、かつ、それがプラスチック等の固形の成形品よりなるので、常時人体の排泄機能部に装着された状態で用いられると、それが邪魔となって自然な就寝姿勢がとりにくいとともに寝返り等も行いにくく、その結果、要介護者は十分な睡眠、休養が取れないという問題が生じた。また、寝たきりの要介護者の場合、常に腰部や臀部における床ずれの問題があるが、臀部の固形の受け具が当たっている部所にさらに床ずれが発生しやすくなる問題もあった。
特開2002−58692
この発明は、就寝姿勢が違和感なくとれるとともに床ずれの発生がない排泄物処理装置を提供する。
この発明では、所定厚みを備え弾力性を持つ床づれ防止マットと、前記床づれ防止マットに凹設され、内部にたまる排泄物を取り出し可能とする排泄物受け部と、前記床づれ防止マット上の人からの排泄物を前記排泄物受け部に導く排泄物案内部とを備えてなることを特徴とする排泄物処理装置を提供する。
この発明によれば、要介護者からの排泄物は排泄物案内部を通して床ずれ防止マット内の排泄物受け部に至り、そこから取り出されて廃棄される。排泄物は直接に排泄物受け部に至るので、従来の装置のように排泄物受け具が要介護者の腰部、臀部の下部に固定的に設けられることがなく、要介護者の就寝姿勢が邪魔されることがなく、寝返り等も容易に行える。くわえて、ポンプ等の排泄物の排出機構も必要としない。
この発明によれば、就寝姿勢が違和感なくとれるとともに床ずれが軽減される快適に使用できる排泄物処理装置が得られる。また、ポンプ等の排泄物の排出機構も必要としない構成が簡単で静粛な排泄物処理装置が得られる。
図1はこの発明の排泄物処理装置Hの分解斜視図、図2は同使用時における断面図である。
1はオムツマットで全体がプラスチックス製で通常は扁平であり、中央部3に排泄物の落下穴2が設けられ、先端部分4を残すほぼ全体の部分の内部に一体に連続する空気充填用スペース5を備え、7はその空気充填用スペース5内への空気導入用パイプである。先端部分4、両端部分9、9のそれぞれには固定用面バンド10のそれぞれが取り付けられている。落下穴2の先端側にはアダプター20が装着され、このアダプター20部分に 洗浄用パイプ24と乾燥用パイプ26とがそれぞれ接続されている。28は臭気センサである。
50は床づれ防止マットとしてのエアーマット、60は弾性ゴム材よりなる連結用のジャバラ管、70は排泄物の受け管、80は排泄物の取り出し具であり、ジャバラ管60、受け官70、取り出し具80のそれぞれはエアーマット50に凹設され溝51内に配置される。取り出し具80はその先端の排泄物の受け部81が受け管70内に収められ、取っ手82が持たれることで溝51を通してエアーマット50内から外部に引き出せるようになっている。受け部81には排泄物を収納する袋83が取り付けられている。上記オムツマット1とジャバラ管60とにより排泄物案内部が構成され、上記受け管70と取り出し具80とにより排泄物受け部が構成される。
オムツマット1はその落下穴2がジャバラ管60上に位置するようにエアーマット50上に敷設され、その基部15上に人体の胴部及び臀部が載せられた状態において先端部分4側が人体の股間位置において上側に折り返され、それが両端部分9それぞれと重ね合わされて固定用面バンド10それぞれで固定されて人体に装着される。オムツマット1の排泄物の落下穴2の下面側周縁とジャバラ管60の上部周縁とは固定片90それぞれにより挟持されることで互いに密着し、ジャバラ管60の下部周縁と受け管70の上部周縁とは固定片91それぞれにより挟持されることで互いに密着する。
この装着された状態において、空気充填用スペース5内の全体にエアーが流入されることで、図2に示すように、オムツマット1は全体が所定の形状に膨らみ人体の胴部、臀部、太もも上部に連続一体に密着する。この状態においては、人体の排泄機能部に臨む部分に排泄用空間13が形成され、この排泄用空間13はその連続する周囲部分が膨らんで人体に密着することで密閉された状態に設けられる。その際、要介護者が上向きである場合その腰部及び臀部は若干押し上げられ、かつ、弾力的に支持されて排泄が容易にできる姿勢となる。また、オムツマット1はその落下穴2部分が受け管70側にジャバラ管60を介して連結されているので、ある程度の寝返り等の人体の変位があった場合にもジャバラ管60が湾曲変位することで外れることはなく、また、密着が緩むことがない。
図3は上記排泄物処理装置Hを使用する自動排泄物処理装置40の構成図である。空気導入用パイプ7、洗浄用パイプ24、乾燥用パイプ26のそれぞれにはポンプPa、Pb、Pcのそれぞれが接続されている。空気導入用パイプ7にはさらに開閉弁42が設けられ、空気導入用パイプの他端はエアーマット50に接続されている。このような構成により開閉バルブ42が開かれた際にはエアーマット50内のエアーがその圧が大きいことで急激にオムツマット1内に流入してオムツマット1を膨らませるようになっており、ポンプPaが作動されることでオムツマット1内のエアーはエアーマット50内に強制的に送られ、かつ、開閉弁42が閉じられることでオムツマット1はエアーの充填されない扁平状態に維持される。44は乾燥空気加熱用のヒータである。洗浄用パイプ24の端部には洗浄水タンクTaが配置されている。30は制御部であり、予め設定されたプログラムに基づいて自動排泄物処理装置40の動作制御を行う。
以下、自動排泄物処理装置40の制御部30の動作プログラムに基づく動作説明を行う。非排泄時にはオムツマット1は扁平な状態においてオムツカバーと同様に要介護者に装着されており、この状態においてオムツマット1は立体的に存在しないので要介護者の就寝姿勢を邪魔することがなく、寝返り等も容易に可能とする。何らかの排泄が始まりその臭気が臭気センサ28で検知される、もしくは操作入力による作動開始指令があると、開閉弁42が開かれてエアーマット50内のエアーが瞬時にオムツマット1内に送りこまれ空気充填用スペース5内の全体に空気が導入されることで排泄用空間13が所定位置に密閉状態に形成される。
そして、ポンプPbが作動され、洗浄水タンクTaからの洗浄湯水が洗浄用パイプ24端から要介護者の排泄機能部に放出されて洗浄がなされ、これに伴い排泄用空間13に排泄された排泄物と洗浄湯水とは落下穴2から自重によりジャバラ管60を通して落下し、取り出し具80の袋83内に収められる。この際、オムツマット1は排泄用空間13が密閉されていることで排泄物や洗浄湯水の外部への漏れ出しが確実に阻止される。
排泄が終わり臭気センサ28での検知がなくなると、ポンプPbは作動停止されるとともにヒータ44とポンプPcとに作動信号が与えられ、これによりヒータ44により加熱された乾燥風が乾燥用パイプ26を通して排泄用空間13内に送り込まれ、排泄用空間13内と排泄機能部を含む人体の乾燥処理がなされる。そして、所定時間経過後ヒータ44が停止されるとともにポンプPcが停止される。また、ポンプPaが作動されてオムツマット1内のエアーがエアーマット50側に排出された後開閉弁42が閉じられ、これにより、オムツマット1も扁平な状態に復帰する。袋83に収納された排泄物は取り出し具80が引き出されることで取り出され、取り出し具80は新たな袋83が取り付けられて元の位置に納められる。
図4は排泄物取り出し部の他の実施形態を示し、この実施形態ではエアーマット50の溝51内に複数個の受け具93を並設し、移動することで順次使用できるようにしている。図5の実施形態では受け部100に一体に排出路101を設け、排泄物が自ら外部に流出する構成としている。さらに、排泄物取り出し部に排泄物を収める袋を排泄物が入った段階で熱溶着により封止する機構、排泄物の固形剤を投入する機構を採用することで排泄物の処理が容易になり、また、臭気の拡散が防止されるようになる。
1 オムツマット(排泄物案内部)
50 エアーマット(床ずれ防止マット)
60 ジャバラ管(排泄物案内部)
70 受け管(排泄物受け部)
80 取り出し具(排泄物受け具)
50 エアーマット(床ずれ防止マット)
60 ジャバラ管(排泄物案内部)
70 受け管(排泄物受け部)
80 取り出し具(排泄物受け具)
Claims (1)
- 所定厚みを備え弾力性を持つ床づれ防止マットと、
前記床づれ防止マットに凹設され、内部にたまる排泄物を取り出し可能とする排泄物受け部と、
前記床づれ防止マット上の人からの排泄物を前記排泄物受け部に導く排泄物案内部と、
を備えてなることを特徴とする排泄物処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007196714A JP2009006108A (ja) | 2007-06-28 | 2007-06-28 | 排泄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007196714A JP2009006108A (ja) | 2007-06-28 | 2007-06-28 | 排泄物処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009006108A true JP2009006108A (ja) | 2009-01-15 |
Family
ID=40321816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007196714A Pending JP2009006108A (ja) | 2007-06-28 | 2007-06-28 | 排泄物処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009006108A (ja) |
-
2007
- 2007-06-28 JP JP2007196714A patent/JP2009006108A/ja active Pending
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