JP2009005664A - トラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】トラクタに装着した作業機を、旋回操作に関連して自動的に昇降する作業機自動昇降制御装置は、旋回操作が終了したことが検出されると、自動下降機構が働いて作業機を自動的に下降するから、操作の手間が省けて便利である反面、危険性の伴う課題がある。
【解決手段】この発明は、トラクタに昇降自由に作業機が設けられ、前輪の切れ角が設定値以上になったとき、前記作業機を上昇する自動上昇機構が設けられ、前記前輪の切れ角が設定値未満になると、前記作業機を下降する自動下降機構が設けられている旋回時のトラクタにおいて、上昇移動が手動操作によって行われた作業機は、旋回操作の終了が判断された後であっても、自動下降機構による自動下降ができない構成としたトラクタの構成とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、トラクタに関する。特に、旋回操作に関連して作業機を自動的に昇降制御する作業機昇降装置に関する。
従来から農業用トラクタは、例えば、ロータリー耕耘装置を取り付けて圃場の耕耘作業を行いながら圃場の端に達して車体を旋回する場合、オペレータの旋回操作に関連してロータリー耕耘装置が、畝や畦等の障害物に衝突しない高さの非作業位置まで上昇する旋回時の作業機自動昇降制御装置が公知の技術として知られている。例えば、特開平11−98901号公開特許公報(特許文献1参照)は、ハンドルを操舵してトラクタの旋回操作をすると、作業機が上昇制御手段によって自動的に非作業位置まで上昇する構成が開示されている。そして、自動上昇した作業機は、旋回が完了した後、昇降レバーの下降操作によって下方の作業位置まで下降できる構成となっている。
そして、特開平1−141505号公開特許公報(特許文献2参照)は、添付図面と明細書の記載から明らかなように、前輪の切れ角が所定以上になったときトラクタの旋回開始と判断して、対地作業機を上昇せしめる自動上昇機構が設けられると共に、前輪の切れ角が所定以下に戻されたとき、旋回操作の終了と判断して対地作業機を下降せしめる自動下降機構が設けられた構成が示されている。該公知技術は、旋回操作に関連してトラクタに装着している対地作業機を非作業位置まで自動的に上昇し、旋回操作が終了したことを検出すると、元の作業位置に自動下降する構成となっている。
特開平11−98901号公報 特開平1−141505号公報
上記した従来公知の旋回時における作業機自動昇降制御装置(主として特許文献2参照)は、旋回操作の開始に伴って作業機が自動的に上昇作動され、旋回操作が終了したことが検出されると、自動下降制御が働いて作業機が自動的に下降するから、昇降操作の手間が省けて便利である反面、危険性の伴う課題がある。
具体的に述べると、トラクタに装着している作業機、例えばロータリー耕耘装置は、オペレータが手動操作で非作業位置の高さに上昇している場合、耕耘刀や耕耘軸に巻き付いた草を除去する清掃時か、その他、部品交換等のメンテナンス作業の場合が多く、そのときにトラクタを不用意に移動させ、ハンドルを回すと、旋回時の作業機自動昇降制御装置が働いて、ハンドルを戻すと、自動下降機構によって、意に反して作業機が下降する危険性がある。したがって、本件出願の請求項1の発明は、作業機を、例えば、オペレータが手動操作で非作業位置の高さに上昇している場合には、旋回操作の終了が判断された後であっても、自動下降機構による自動下降ができない構成としてメンテナンス作業が安全にできるものとしている。
そして、トラクタは、圃場の端に達したとき、作業の途中でロータリー耕耘装置の泥や草の除去等の清掃やメンテナンスを行いたい場合もあるが、通常は、旋回操作の完了が検出されると、自動下降機構によってすぐに作業機が下降してくるから、危険な状態が発生する場合が多い。そこで、本件出願の請求項2の発明は、旋回操作に関連して作業機を自動上昇した後、予め設定した時間が経過すると、作業機の自動下降ができない構成にして安全を図るものとしている。
そして、トラクタの作業機を非作業位置に上昇して行う清掃やメンテナンスは、通常、停車して行うから、本件出願の請求項3の発明は、作業の途中に、旋回時の作業機自動昇降制御装置を利用して作業機を自動上昇した場合でも、旋回操作が終了したとき、トラクタを停車しておけば自動下降機構の作動を規制し、作業機が下降しない構成にして安全を期したものである。
この発明は、上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、トラクタ(1)に昇降自由に作業機(2)が設けられ、前輪(3)の切れ角が設定値以上になったとき、前記作業機(2)を上昇する自動上昇機構(4)が設けられ、前記前輪(3)の切れ角が設定値未満になると、前記作業機(2)を下降する自動下降機構(5)が設けられている旋回時のトラクタにおいて、上昇移動が手動操作によって行われた作業機(2)は、旋回操作の終了が判断された後であっても、自動下降機構(5)による自動下降ができない構成としたトラクタとしたものである。
通常、作業機(2)を自動上昇機構(4)以外の操作で上昇させる場合は、耕耘刀や耕耘軸に付着した泥や巻き付いた草を除去する清掃時か、部品交換等のメンテナンス作業をする場合が多い。したがって、トラクタ(1)のハンドルを回すと、旋回時の作業機自動昇降制御装置が働いて、ハンドルを戻すと、自動下降機構によって、意に反して作業機(2)が下降することになる。そのような場合、請求項1の発明は、作業機(2)を、オペレータが手動操作で非作業位置の高さに上昇している場合には、旋回操作の終了が判断された後であっても、自動下降機構(5)による自動下降ができない構成としてメンテナンス作業等が安全にできるものとしている。
つぎに、請求項2に記載した発明は、前記自動上昇機構(4)によって上昇した作業機(2)は、上昇後、設定時間が経過すると、前記自動下降機構(5)による自動下降ができない構成とした請求項1記載のトラクタとしたものである。
例えば、ロータリー耕耘装置によって耕耘作業をしている途中でトラクタ(1)が圃場の端に達したとき、ロータリー耕耘装置の泥や草を取り除く清掃やメンテナンスを行いたい場合がある。その時、請求項2の発明は、旋回時の作業機自動昇降制御装置を利用して作業機を上昇し、予め設定した時間が経過すると、作業機(2)の自動下降ができない構成にしているから、自動下降が起こらず、安全にメンテナンス作業ができる。
つぎに、請求項3に記載した発明は、前記自動上昇機構(4)によって上昇した作業機(2)は、旋回操作の終了が判断された後、トラクタ(1)が停車中であれば、前記自動下降機構(5)による自動下降ができない構成とした請求項1記載のトラクタとしたものである。
作業機(2)を非作業位置に上昇した状態で行う清掃やメンテナンスは、普通、トラクタを停車して行うから、作業の途中に旋回時の作業機自動昇降制御装置を利用して作業機を自動上昇した場合に、旋回操作が終了した後、トラクタ(1)を停車させておけば自動下降機構(5)が働くことはなく、作業機を上昇した位置に保持したままの清掃やメンテナンス作業ができる。
まず、請求項1に記載した発明は、普通、作業機(2)を手動操作等で上昇させている場合は、耕耘刀や耕耘軸に付着した泥や巻き付いた草を除去する時か、又は部品交換等のメンテナンス作業の場合が多い。したがって、オペレータは、ハンドル操作をしながら、トラクタ(1)をメンテナンス場所に移動するが、旋回時の作業機自動昇降制御装置が働いて、ハンドルを戻すと、自動下降機構(5)によって、意に反して作業機(2)が下降することになる。そのような場合、請求項1の発明は、作業機(2)を、自動上昇機構(4)以外の操作、例えば、オペレータが手動操作で非作業位置の高さに上昇している場合には、旋回操作の終了が判断された後であっても、自動下降機構(5)による自動下降ができないように規制した構成として、安全に清掃やメンテナンス作業ができる優れた特徴がある。
そして、請求項2の発明は、例えば、ロータリー耕耘装置(2)によって耕耘作業をしている途中にトラクタ(1)が圃場の端に達したとき、ロータリー耕耘装置(2)の泥や草を取り除く清掃やメンテナンスを行いたい場合がある。そのようなとき、請求項2の発明は、旋回時の作業機自動昇降制御装置を利用して作業機を上昇し、旋回操作を続けながらメンテナンス場所まで走行する間に、設定時間が経過すると、作業機(2)の自動下降ができないから、上昇位置に保持を続けて清掃やメンテナンス作業を安全に行うことができる特徴がある。
そして、請求項3に記載した発明は、作業の途中で、旋回時の作業機自動昇降制御装置を利用して作業機(2)を自動上昇した場合、旋回操作が終了したとき、トラクタ(1)を停車させておけば自動下降機構(5)の作動が規制され、作業機(2)を上昇した位置に保持できるから、清掃やメンテナンス作業が安全にできる特徴がある。
以下、この発明を、図面に示す農業用トラクタに装備している旋回時の作業機自動昇降制御装置の実施例について具体的に説明する。
まず、トラクタ1は、図2に示すように、前部のボンネット6内にエンジン7を搭載し、このエンジン7の後部に主クラッチを内装するクラッチハウジング、ギヤ式変速装置を内装するミッションケース8を一体に連結して設けている。そして、トラクタ1は、前記ミションケース8の後部左右両側にリヤアクスルケース9を設け、左右両側の同ケース9の端部に車輪10,10を軸架して構成している。
また、前記エンジン7の下方には、フロントアクスルケースを前後軸心周りにローリング自在に設けると共に、この両側端に左右の前輪11,11を操向自在に設けている。
そして、操縦席12は、車体上に搭載されているキャビン13内に設けられ、前方にはメータパネル14やステアリングハンドル15、その他の各操作レバー類を集中して配置した構成としている。そして、オペレータは、上記操縦席12に座って、ステアリングハンドル15の操縦操作によって前記左右の前輪11,11が操向され、進路変更や旋回走行ができる構成となっている。
また、レバー類の近傍には、後述(図1参照)する作業機昇降スイッチ16(上昇スイッチ16a・下降スイッチ16b)や自動昇降入・切スイッチ17が配置して設けられ、本願の主要部である旋回時の作業機自動昇降制御装置に関連する構成となっている。
そして、トラクタ1は、図2に示すように、前記ミッションケース8の後部上側位置に、作業機昇降用の油圧シリンダを内装したシリンダケース18を設けている。そして、リフトアーム19は、上記シリンダケース18内の油圧シリンダのピストンを伸縮することによって上下に回動し、これに連結している3Pリンクを介して後部のロータリー耕耘装置(本件出願の作業機2に相当する。)2を昇降する構成としている。また、前記リフトアーム19の一方には作業機の高さを検出するポテンショメータ式のリフトアーム(角度)センサ20が設けられ、作業機昇降用操作位置にあるポテンショメータの検出位置と、上記リフトアーム19の回転設定位置とが一致するように、昇降制御用のコントローラによる制御信号で油圧回路内の作業機上昇、又は下降用の切替制御弁が切り替えられる構成となっている。
つぎに、旋回時の作業機自動昇降制御装置と、これに付随して設けた安全機能装置について実施例を説明する。
まず、コントローラ25は、図1に示すように、入力側に前輪切れ角センサ26と、コントロールレバー27と、リフトアームセンサ20と、作業機昇降スイッチ16(既に説明した上昇スイッチ16aと下降スイッチ16b)と、自動昇降入・切スイッチ17と、車速センサ28とをそれぞれ接続し、検出情報と操作情報が入力される構成としている。そして、コントローラ25は、出力側にリフトアーム上昇ソレノイド29a(電磁バルブ)とリフトアーム下降ソレノイド29bとを接続して設け、制御信号を出力して前記作業機昇降用の油圧シリンダに供給する作動油の切換を行う構成としている。そして、請求項1,2,3において述べた自動上昇機構4とは、上記リフトアーム上昇ソレノイド29aとこれに関連する上昇装置を指し、自動下降機構5とは、上記リフトアーム下降ソレノイド29bとこれに関連する下降装置を指している。
そして、コントローラ25は、トラクタ1の走行に伴ってステアリングハンドル15を操向操作しながらロータリー耕耘装置2によって作業を続けるとき、前輪切れ角センサ26が、常に、前輪3,3の切れ角を監視し、計測した検出値を入力させているが、その切れ角度がおおよそ40度以上になると、トラクタ1が旋回に入ったと判断する制御機能を備えた構成としている。そして、コントローラ25は、リフトアーム上昇ソレノイド29aに旋回開始の制御信号を出力して自動上昇機構4を作動させ、リフトアーム19を上方に回動させながらロータリー耕耘装置2を非作業位置まで上昇する構成としている。
そして、コントローラ25は、トラクタ1の旋回が終わって、ステアリングハンドル15を元に戻す過程で、前輪3,3の切れ角が約40度未満になると、旋回操作が終わったものと判断して、若干のタイムラグの下にリフトアーム下降ソレノイド29bに制御信号を出力して、自動下降機構5を作動してリフトアーム19を下方に回動し、ロータリー耕耘装置2を圃場面に近い作業位置まで自動下降する構成としている。
このように、コントローラ25は、ステアリングハンドル15の操向操作に伴って切り操作される前輪3,3の切れ角を、常に、前輪切り角センサ26に監視させて計測させており、切れ角が40度を基準として、旋回か否かの判断をして作業機2を自動的に昇降制御する装置を構成している。
なお、コントローラ25は、図1に示すように、モニタ30に接続して設けられ、ロータリー耕耘装置2の自動昇降の状態をテレビ画面で確認できる構成とし、以下に述べる自動下降機構5による自動下降が禁止されている条件を、オペレータがモニタ30の画面上のタッチ操作で解除ができる構成としている。
つぎに、上記旋回時の作業機自動昇降制御装置において、自動下降機構5による自動下降が禁止されている各実施例について説明する。
まず、第一の実施例は、上昇移動が前記旋回時の作業機自動昇降制御装置による自動上昇機構4以外の操作、例えば、オペレータが、作業機昇降スイッチ16内の上昇スイッチ16aを手動操作して、作業機2を上昇し、メンテナンス作業の準備をしていた場合等には、その後、旋回操作の終了が判断されても、前記自動下降機構5による自動下降ができない構成としている。
図3に示すフローチャートで説明すると、コントローラ25に接続した自動昇降入・切スイッチ17をON操作して旋回時の作業機自動昇降制御装置を立ち上げて作業を開始する。そして、コントローラ25は、トラクタ1が圃場の旋回位置に達してステアリングハンドル15の旋回操作をすると、前輪3,3の切れ角が切れ角センサ26によって計測されて入力される。そして、コントローラ25は、切れ角が40度をオーバーすると旋回と判断してリフトアーム上昇ソレノイド29aを上昇側に切り替える制御信号が出力される。そして、第一の実施例は、ロータリー耕耘装置2が、既に、手動操作で上昇しているから上昇制御は行われず、図3のフローチャートに示すように、オートダウン禁止となり、旋回操作が終了してもロータリー耕耘装置2が自動下降制御されることはなく、安全が確保されている。
通常の耕耘作業において、作業の途中でロータリー耕耘装置2を手動操作等で上昇させている場合は、耕耘刀や耕耘軸に付着した泥や巻き付いた草を除去する時か、耕耘刀など部品交換等のメンテナンス作業の場合が多いものである。したがって、第一の実施例は、オペレータがロータリー耕耘装置2を手動操作で上昇した後、ステアリングハンドル15を操作しながら、トラクタ1をメンテナンス場所に移動する途中に、旋回時の作業機自動昇降制御装置が働いて、ハンドルを戻すと、自動下降機構5によって、意に反して作業機2が下降することのないように安全を期したものである。このように、第一の実施例は、ロータリー耕耘装置2を、旋回に関連して自動上昇しないで、例えば、上記の上昇スイッチ16aにより手動操作で非作業位置の高さに上昇している場合には、旋回操作の終了が判断された後であっても、自動下降機構5による自動下降ができないから、安全に清掃やメンテナンス作業ができるものとなっている。
つぎに、第二の実施例は、自動上昇機構4によって上昇したロータリー耕耘装置2が上昇後、設定時間が経過すると、前記自動下降機構5による自動下降ができない構成としている。第二実施例も、図3のフローチャートに示すように、設定時間の経過と共にオートダウン禁止となって安全が確保される。
例えば、ロータリー耕耘装置2によって耕耘作業をしている途中に、耕耘装置2の泥や草を取り除く清掃やメンテナンスを行う必要が生じる場合がある。そのようなときに、第二の実施例は、旋回時の作業機自動昇降制御装置を利用して作業機を上昇し、旋回操作を続けながらメンテナンス場所まで走行する間に、設定時間が経過すると、作業機2の自動下降ができないから、ロータリー耕耘装置2を上昇位置に保持し続けて、清掃やメンテナンス作業を安全に行うことができるものとなっている。
つぎに、第三の実施例は、自動上昇機構4によって上昇したロータリー耕耘装置2は、旋回操作の終了が判断された後、トラクタ1が停車中であれば自動下降機構5が働かない構成となっている。この場合、コントローラ25は、既に説明しているように、車速センサ28から後輪車軸の回転が入力されており、この入力情報に基づいて走行か停車中かの判断をするものとしている。
そして、第三の実施例は、図3のフローチャートに示すように、トラクタ1が停車中であればロータリー耕耘装置2のオートダウンが禁止され、その後の作業の安全が確保されている。
したがって、第三の実施例は、耕耘作業の途中で、旋回時の作業機自動昇降制御装置を利用してロータリー耕耘装置2を自動上昇した場合、旋回操作が終了したとき、トラクタ1を停車させておけば自動下降機構5の作動が規制され、耕耘装置2を上昇した非作業位置に保持し続けることができるから、作業機2の下側に入り込んで清掃やメンテナンス作業を安全に行うことが可能になった。
通常、ロータリー耕耘装置2の清掃やメンテナンス作業は、安全な場所に移動した後、トラクタ1を停車させ車止め等で車体を固定した後、行うものであるから、第三の実施例は、きわめて有効に利用することができるものである。
つぎに、トラクタ1は、図2に示すように、実施例の場合、キャビン13の外側で後部位置に、PTO切スイッチ31を設け、補助作業者が車外で後部からPTOの切操作ができる構成としている。この場合、実施例のコントローラ32は、図4に示すように、入力側に、上記車外のPTO切スイッチ31の他に、PTOスイッチ(キャビン内)33と、エンジン回転センサ34とを接続した構成としている。そして、コントローラ32は、出力側にPTOソレノイド35を接続して、出力する制御信号に基づいてPTOクラッチの入・切を電磁的に操作する構成としている。そして、コントローラ32は、前記PTO切スイッチ31の操作に基づき制御信号を出力してPTOソレノイド35によってPTOクラッチを切って作業機を停止すると、その後、エンジン回転が規定回転数(実施例の場合500rpm)以下に落ちるまでは、切の状態を保持する構成としている。
上記の実施例は、図5にフローチャートで示すように、車外の補助作業者がPTO切スイッチ31でPTOの伝動を切って、例えば、ロータリー耕耘装置2の耕耘刀の交換をしているときに、キャビン13の室内に居るオペレータが、補助作業者の行動に気付かずに車内のPTOスイッチ33をON操作しても、エンジンの回転数が500rpm以下に下がらなければPTOソレノイド35の出力停止が保持されて伝動中断が継続され、安全にメンテナンス作業を続けることができる特徴がある。
つぎに、図6、及び図7に基づき無段変速装置の操作装置について実施例を説明する。
従来から広く知られているトラクタ等の無段変速装置は、図面に示すように、無段変速レバー40によって、前後進の切替えと、併せて増減速の変速調節を行う構成となっており、図7から解るように、連続した一本の変速案内溝41内を、ニュートラル位置Nを中心にして前側に移動操作すれば前進位置F,後ろ側に移動操作すれば後進位置Rに切替ができ、更に、前記ニュートラル位置Nを0として、それから遠ざかるにつれて増速側に変速できる構成となっている。この周知の構成は、一本の無段変速レバー40によって前後進を切り替えて、更に、増減速の調節をするためには操作ストロークが長くなって、オペレータに操作上の負担をかけ、使い難い課題がある。
以下に説明する各実施例は、上述した課題を解消して、無段変速操作の簡略化を図り、楽に、しかも、効率よく操作ができる装置を提供するものである。
まず、無段変速レバー40は、図6、及び図7に示すように、操縦席42の左側に前後方向に配置した変速案内溝41内に設け、前後方向に操作をする構成としている。そして、変速案内溝41は、ニュートラル位置Nを中心にして前側を前進位置Fとし、後ろ側を後進位置Rとし、前述のとおりニュートラル位置Nから遠ざかるほど高速となる構成となっている。
そして、第一の実施例は、ステアリングハンドル15の左側近くに前後進の切換のみを行う前後進切り替えレバー43を設けて、前後進の切り替え操作がハンドル15に近い位置の手元で簡単にできるものとしている。
そして、第二の実施例は、図6に示すように、上記前後進切り替えレバー43において、前後に前進側と後進側とに切り替え可能とした構成において、前進側、及び後進側に切り替えた位置において、それぞれ上下に増減速操作域を設け、増減速の変速操作ができる構成としている。
以上のように、変速操作は、従来からの無段変速レバー40によって操作ストロークの長い範囲で行うよりも、簡単に前後進の切り替えができ、その上に、増減速の変速操作が、すぐにできる利点がある。
つぎに、第三の実施例は、増速スイッチ45aと減速スイッチ45bとからなる車速変更スイッチ45を設け、車速の変速操作をスイッチ操作で楽にできる構成とし、更に、短時間操作で規定幅の車速に変速できる構成としている。変速が楽にできるものとなった。
そして、上記車速変更スイッチ45は、操作している間、最大車速が変更される構成となっており、大幅な変速が一挙にできる特徴がある。
そして、増速スイッチ45aと減速スイッチ45bは、操作時間(連続状態でスイッチをONしている時間)が長くなれば、順次増速率、及び減速率が大きくなる構成とし、オペレータの変速意図に応じるものとしている。そして、両スイッチ45a,45bの連続操作時間に対応した増速率、及び減速率は、変速が過度にならないために、最大増加幅を設定して思いがけない行き過ぎを防ぐ配慮をしている。
そして、第四の実施例は、車速の早いゾーンと遅いゾーンとで刻みの車速を変えた構成としている。実施例の場合、最大車速を1km/h程度にしている場合は、0,05km/h刻み程度とし、10km/hの場合は、0,5km/h程度にしている。これによって、第四の実施例は、作業に合わせて必要な車速分解能が得られるものとなっており、更に、作業中の微調整は、レバー43(第二の実施例参照)の操作で無段階に調整できるから、作業に適した車速の選択が容易にできる特徴がある。
そして、上記実施例におけるスイッチ操作時の刻みは、設定している最大車速の1/20程度の規定比率で変更する構成として、最大車速により、ある程度適正な分解能が配分できる利点がある。
以上説明した無段変速装置の変速制御装置は、車速変速スイッチ45によるスイッチ操作において、特に、連続的に操作をした場合、急激な加速や急激な減速を防止するために、加速度が規定加速度を超えないようにコントロールする機能を与えて走行の安全を確保する構成としている。そして、実施例は、加速度による弊害を未然に防止するために、変速時の走行に伴う加速度を微調整可能に構成し、より適確に変速した速度によって安定した走行ができるものとしている。
つぎに、左右のロアリンク50,50に連結しているチエックチエン51,51について、図8、乃至図13に基づき実施例を説明する。
まず、チエックチエン51,51は、3Pリンクの左右ロアリンク50,50に先端部を連結し、基部を油圧シリンダ52,52のピストン52p,52pに接続して設け、該油圧シリンダ52,52の作動に伴って伸縮移動する前記ピストン52p,52pにより、前記ロアリンク50,50を基部(車体側)を支点にして先端側(作業機側)を左右に揺動できる構成となっている。そして、実施例は、左右の油圧シリンダ52,52は、図8に示すように、それぞれ切り替えバルブ53,53に接続し、キャビン室内に装備した操作板54(図9参照)上の操作スイッチ55,55によって左右別々に切り替え操作ができる構成としている。
なお、上記操作板54は、図9に示すように、板上に左右別々に伸びスイッチ55aと縮みスイッチ55bとに分けて配置した構成としている。そして、警報ランプは、左56Lと右56Rとから構成され、前記油圧シリンダ52,52に過度の圧力がかかると、自動的にシリンダの伸縮作動を停止し、同時に自動警報を発する構成としている。
そして、操作板54は、図12に示すように、上記(図9参照)構成に代えて、警報ブザー57を追加構成し、更に、左右オフセットスイッチ58L,58Rを追加して構成している。そして、ポテンショセンサ60は、図13に示すように、ピストン52p,52pの伸び量を検出する構成とし、図外のコントローラに入力する構成としている。
以上のように構成した左右のロアリンク50,50は、外側に油圧シリンダ52,52のピストン52p,52pに連結したチエックチエン51,51が設けられ、図9、及び図12の2つの実施例に係る操作板54上の操作スイッチによって操作することができる。
例えば、ロアリンク50,50は、図10、及び図11に示すように、操作板54(図12参照)上のオフセットスイッチ58R(又は58L)をON操作すると、右側にオフセット(図10⇒図11)することができる。このように、実施例のロアリンク50,50は、耕耘作業中に圃場の中に障害物(電柱等)がある場合、トラクタを直進状態に保持したまま、ロータリー耕耘装置を上述の如く、スイッチ操作で横にオフセットさせて耕耘し、圃場内に残耕ができない状態に耕すことが可能になった。
制御機構を示すブロック図 トラクタの全体側面図 制御作用のフローチャート図 実施例の制御機構のブロック図 実施例の制御作用のフローチャート図 実施例のトラクタの平面図 無段変速レバーの斜面図 ロアリンク、チエックチエンの作動機構の概略図 チエックチエンの操作板の平面図 ロアリンクの正規の位置の平面図 ロアリンクのオフセット位置の平面図 チエックチエン操作板の他の実施例の平面図 チエックチエンに接続した油圧シリンダの平面図。
符号の説明
1 トラクタ 2 作業機
3,3 前輪 4 自動上昇機構
5 自動下降機構

Claims (3)

  1. トラクタ(1)に昇降自由に作業機(2)が設けられ、前輪(3)の切れ角が設定値以上になったとき、前記作業機(2)を上昇する自動上昇機構(4)が設けられ、前記前輪(3)の切れ角が設定値未満になると、前記作業機(2)を下降する自動下降機構(5)が設けられている旋回時のトラクタにおいて、上昇移動が手動操作によって行われた作業機(2)は、旋回操作の終了が判断された後であっても、自動下降機構(5)による自動下降ができない構成としたトラクタ。
  2. 前記自動上昇機構(4)によって上昇した作業機(2)は、上昇後、設定時間が経過すると、前記自動下降機構(5)による自動下降ができない構成とした請求項1記載のトラクタ。
  3. 前記自動上昇機構(4)によって上昇した作業機(2)は、旋回操作の終了が判断された後、トラクタ(1)が停車中であれば、前記自動下降機構(5)による自動下降ができない構成とした請求項1記載のトラクタ。
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