JP2009005137A - 高周波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域にわたって平坦な利得を得たい。
【解決手段】トランジスタM6は、ソース端子の電位が固定され、ドレイン端子に負荷が接続され、入力信号をゲート端子で受ける。トランジスタのドレイン端子と負荷との接続点と、高周波回路の出力端子との間に、インダクタL2および容量C2が直列に接続された直列回路を設ける。トランジスタM6の出力インピーダンスを表す出力等価回路、負荷、および直列回路により、所定の特性を備えるバンドパスフィルタを構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、GHz帯周波数で動作する送信回路などに適用される高周波回路に関する。
GHz帯で使用する増幅器、とくに出力増幅器は、高利得、高出力電力であることが重要であるが、使用する帯域で出力整合を満たすことも極めて重要である。もし、出力整合が不十分であれば、たとえば、アンテナなどの外部回路で不要な反射を生じ、回路の異常発振などが生じ得る。UWB(Ultra Wide Band)などの超広帯域な通信方式で使用する出力増幅器では、全帯域にわたって出力整合を満たす必要がある。
特許文献1は、広い周波数範囲において平坦な増幅特性を備える広帯域増幅器の一例を開示する。
特開2005−175819号公報
広帯域に出力整合が得られる増幅器には帰還型や分布定数型があるが、回路面積が増大したり、消費電力が増大するなどの課題がある。本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、回路規模を増大させずに、広帯域にわたって良好な利得を得ることができる高周波回路を提供することにある。
本発明のある態様の高周波回路は、ソース端子の電位が固定され、入力信号をゲート端子で受けるトランジスタと、トランジスタのドレイン端子に接続された負荷と、トランジスタのドレイン端子と負荷との接続点と、本高周波回路の出力端子との間に、インダクタおよび容量が直列に接続された直列回路と、を備え、トランジスタの出力インピーダンスを表す出力等価回路、負荷、および直列回路により、所定の特性を備えるバンドパスフィルタが構成される。
本発明によれば、回路規模を増大させずに、広帯域にわたって良好な利得を得ることができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
以下、本発明の実施の形態に係る広帯域な出力増幅器の概要について説明する。この出力増幅器は、シリコンRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)に適しており、差動増幅回路およびその前段に配置される1段以上の前置増幅回路を備える。ここで使用する差動増幅回路は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスで生成される、シリコンRFICの基本増幅回路としてよく用いられるものである。
以下、差動増幅回路および前置増幅回路を用いて、回路面積や消費電力の増大なしに広帯域にわたって良好な出力整合と、平坦な利得を有する増幅器を実現するための原理について説明する。
まず、差動増幅回路を構成するトランジスタのドレイン端子と、本出力増幅器の出力端子との間に所望の帯域を有するバンドパスフィルタ(BPF;Band-Pass Filter)を設ける。所望のBPF特性を実現するために、当該差動増幅回路の出力インピーダンスを表す出力等価回路が、抵抗および容量が並列に接続された並列回路として近似できることを利用する。この差動増幅回路のこれら内部等価回路と、この差動増幅回路のドレイン端子と電源端子間に並列に設けられるインダクタ、容量、および抵抗と、上記ドレイン端子と上記出力端子との間に設けられるインダクタおよび容量と、を用いて所望のBPF特性を実現する。また、前置増幅回路の負荷回路を誘導性素子で構成し、この負荷回路を調整することにより、帯域内の平坦性を得ることができる。
以下、実施の形態に係る広帯域な出力整合を備えた増幅器の原理を詳細に説明する。
まず、BPFの構成方法について説明する(I)。
集中定数素子L、Cで構成するBPFは中心周波数、帯域および次数が重要な設計項目であり、より詳細には通過特性によりButterworth型やChebyshev型などに分類される。型式によってインダクタLの値、容量Cの値を決定することができる。
図1は、インダクタLおよび容量Cを用いた2次および3次BPFの回路構成を示す。図1(a)は、実施の形態で使用する2次Butterworth型BPF10の回路構成を示す。2次Butterworth型BPF10は、入力抵抗Riと出力抵抗Roとの間に、第2インダクタL2および第2容量C2が直列に接続される。入力抵抗Riと第2インダクタL2との接続点と所定の第1固定電位、ここではグラウンドとの間に第1容量C1および第1インダクタL1が並列に接続される。
入力抵抗Riおよび出力抵抗Roは基準インピーダンスであり、両者共に50Ωに設定されることが一般的である。また、第1インダクタL1、第1容量C1、第2インダクタL2、および第2容量C2の値は、下記(式1)のように定義される。なお、下記(式1)において、ωは低域側遮断周波数、ωは高域側遮断周波数、ωBWは帯域幅、およびωは中心周波数をそれぞれ表す角周波数である。
Figure 2009005137
図1(b)は、実施の形態で使用する3次Chebyshev型BPF20の回路構成を示す。この3次Chebyshev型BPF20は、2次Butterworth型BPF10の構成に加えて、第2容量C2と出力抵抗Roとの間の接続点と所定の第1固定電位、ここではグラウンドとの間に第1容量C1および第1インダクタL1が並列に接続された並列回路をさらに挿入した構成である。
第1インダクタL1、第1容量C1、第2インダクタL2、および第2容量C2の値は、下記(式2)のように定義される。なお、下記(式2)において、ωは低域側遮断周波数、ωは高域側遮断周波数、ωBWは帯域幅、およびωは中心周波数をそれぞれ表す角周波数である。また、g1、g2はBPFのgパラメータであり、Chebyshev型では次数やrリップル値から決定できる。
Figure 2009005137
なお、gパラメータやBPFの定数決定は文献(例えば、G. Matthaei著 "Microwave Filters, Impedance-Matching Networks and Coupling Structure," 1980)に示されている。
図2は、2次Butterworth型BPF10の周波数特性を示す。図2(a)は2次Butterworth型BPF10の挿入損失特性を示し、図2(b)は2次Butterworth型BPF10の反射損失特性を示す。低域側遮断周波数を表す角周波数ω=3.1GHz、および高域側遮断周波数を表す角周波数ω=10.6GHzに設定する例を示す。このとき、第1インダクタL1=1.284nH、第1容量C1=0.600pF、第2インダクタL2=1.500nH、および第2容量C2=0.514pFである。なお、基準インピーダンスは50Ωである。
帯域幅ωBWは7.5GHzであるが、両端の周波数で通過特性が3dB低下するため、Butterworth型BPFでは中心周波数を固定して所望帯域の2倍程度の帯域を設定することが現実的である。たとえば、中心周波数ωC=5.732GHz、および帯域幅ωBW=15GHzと設定すると、第1インダクタL1=2.569nH、第1容量C1=0.300pF、第2インダクタL2=0.750nH、および第2容量C2=1.027pFとなる。
以上のようなBPFを、出力増幅器を構成する差動増幅回路と、当該出力増幅器の出力端子との間に構成できれば、広帯域な出力整合を実現することができる。
つぎに、差動増幅回路と出力端子との間の等価回路について説明する(II)。
図3は、本実施の形態に係る出力整合の原理を示す等価回路である。差動増幅回路の出力等価回路はソース・ドレイン間抵抗Rds、およびソース・ドレイン間容量Cdsが並列に接続された並列回路で近似することができる。差動増幅回路の負荷として、差動増幅回路と電源端子との間に共振負荷抵抗Rm、共振負荷容量Cm、および共振負荷インダクタLm(=Lout)が並列に接続された並列回路を挿入する。差動増幅回路と出力増幅器の出力端子との間に出力インダクタLs(=L2)および出力容量Cs(=C2)を挿入する。これらの構成を前提に、差動増幅回路側からみた回路定数は下記(式3)で表される。一般的に、電源電圧を供給する電源端子が交流的に接地されており、差動増幅回路の各々のソース端子も同様に交流的に接地とみなすことができる。
Figure 2009005137
下記(式4)に示すように、上記(式3)で表した合成容量Cout、合成抵抗Rout、および共振負荷インダクタLm(=Lout)、ならびに出力インダクタLs(=L2)、および出力容量Cs(=C2)を上記(式1)や(式2)で求めた第1容量C1、出力抵抗Ro、第1インダクタL1、第2インダクタL2、および第2容量C2の数値になるように設定すれば、差動増幅回路と出力増幅器の出力端子との間に所望のBPFを構成することができる。これらの回路定数を実現することは、後述の実施例に示すように比較的容易である。アンテナインピーダンスは50Ωが一般的であるが、これが50Ωでない場合は、BPFの基準インピーダンスをアンテナインピーダンスに合わせればよい。
Figure 2009005137
つぎに、利得の周波数特性について説明する(III)。
広帯域な増幅器では、利得は帯域内で平坦であり、帯域外では低下するような周波数特性が望ましい。
図4は、本実施の形態に係る出力増幅器100の全体構成を示す。出力増幅器100は、差動増幅回路50の前段に2段構成の前置増幅回路30、40を備える。前置増幅回路30、40は、差動カスコード増幅回路で構成される。以下、説明の簡略化のため、差動対をなす2つの素子に同一の符号を振り、シングル構成を前提とした説明を行う。
第1前置増幅回路30は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第1負荷インダクタLL1、および第1負荷抵抗RL1を備える。図4以降の回路構成では、nチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を採用した例で説明する。なお、これらnチャネルMOSFETは飽和領域で動作する。
第1トランジスタM1はソース接地トランジスであり、第2トランジスタM2はゲート接地トランジスタであり、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2はカスコード接続される。より具体的には、第1トランジスタM1のソース端子は、所定の第1固定電位、図4ではグラウンドに接続され、第1トランジスタM1のドレイン端子は、第2トランジスタM2のソース端子と接続される。第1トランジスタM1のゲート端子は、高周波入力信号RFinを受ける。
第2トランジスタM2のゲート端子は、バイパス容量Cbを介して所定の第1固定電位、図4ではグラウンドに接続される。第2トランジスタM2のドレイン端子は、第1負荷インダクタLL1、および第1負荷抵抗RL1が直列に接続された負荷に接続される。負荷の他端は、所定の第2固定電位、図4では電源電位Vddに接続される。
カスコード接続された第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、高周波入力信号RFinを出力電流に変換する。その出力電流は、上記負荷の作用により出力電圧に変換される。この出力電圧は、カップリング容量Ccを介して第2前置増幅回路40に出力される。
第2前置増幅回路40は、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4、第2負荷インダクタLL2、および第2負荷抵抗RL2を備える。第1前置増幅回路30の出力電圧を第3トランジスタM3のゲート端子で受ける。第2前置増幅回路40の構成は、第1前置増幅回路30の構成と同様のため説明を省略する。第2前置増幅回路40の出力電圧は、カップリング容量Ccを介して差動増幅回路50に出力される。
差動増幅回路50は、定電流源M5、第6トランジスタM6、共振負荷容量Cm、第1インダクタL1(=共振負荷インダクタLm)、および共振負荷抵抗Rmを備える。定電流源M5の一端は、所定の第1固定電位、図4ではグラウンドに接続され、定電流源M5の他端は、第6トランジスタM6のソース端子に接続される。定電流源M5は、後述する図7のようにソース接地トランジスタで構成することができる。
第6トランジスタM6のドレイン端子は、共振器負荷に接続され、第6トランジスタM6のゲート端子は、前段の第2前置増幅回路40の出力電圧を受ける。共振器負荷は、共振負荷容量Cm、第1インダクタL1、および共振負荷抵抗Rmが並列に接続された並列回路で構成される。共振器負荷の他端は、所定の第2固定電位、図4では電源電位Vddに接続される。
第6トランジスタM6と共振器負荷との間の接続点と、本出力増幅器100の出力端子との間に、第2インダクタL2および第2容量C2が直列に接続される。なお、図4ではバイアス回路は省略してある。以上の構成により、差動増幅回路50と出力増幅器100の出力端子との間に、上述したBPFを構築する。
図5は、図4に示した出力増幅器100の伝達関数を導出するための等価回路モデルを示す。当該出力増幅器100に構築されるBPFの定数は、上記2次Butterworth型BPFの定数になるように設定されているものとする。なお、基準インピーダンスが異なる場合も想定して、BPF両端の共振負荷抵抗Rmおよび出力抵抗Roは別変数とした。
図5に示す回路方程式は下記(式5)で表される。
Figure 2009005137
したがって、伝達関数は下記(式6)で表される。
Figure 2009005137
上記(式6)を解く際、上記(式1)の関係を利用すると、下記(式7)に示すように、伝達関数の周波数特性を具体的に求めることができる。
Figure 2009005137
上記(式7)に示すように、出力増幅器全体の伝達関数は複雑であり、数値計算を用いて挙動を説明する。上記(式7)をdB単位で考えると、第1項から第3項に分けることができる。
図6は、伝達関数の第1項、第2項、第3項およびこれらの総和の周波数依存性を示す。伝達関数の数値計算においては、k=√2、ωC=5.732GHz、ωBW=15GHz、gm1=gm2=32.5mS、gm3=65mS、CIN1=CIN2=170fF、CIN3=340fF、RL1=70Ω、LL1=1.0nH、RL2=80Ω、LL2=0.25nH、およびRM=RO=50Ωとした。
BPF部から導出される第1項は帯域内で平坦であり、望ましい特性を示しているが、1段および2段目の前置増幅部を表す第2項、第3項はそれぞれ周波数特性を有するため、広帯域にわたって平坦にすることは困難である。しかしながら、全体の総和としては、周波数特性を平坦に調整することができる。所望の帯域がさらに広い場合は、前置増幅器をさらに追加すればよい。以上、図4に示した出力増幅器100を用いることにより、所望の帯域で良好な出力整合と平坦な利得特性を両方、実現できることを示した。以下、この知見をもとに実施例を説明する。
図7は、実施例1に係る2次BPFを装荷した出力増幅器110の回路構成を示す。図7に示す出力増幅器110は、図4に示した出力増幅器100の前置増幅器を1段構成とした構成である。また、図7はバイパス回路を追加して描いている。第1トランジスタM1のゲート端子には、バイアス抵抗Rbを介して第1バイアス電圧Vg1が印加される。第2トランジスタM2のゲート端子には、バイアス抵抗Rbを介して電源電圧Vddが印加される。
図4の定電流源M5は、図7では第5トランジスタM5で構成する。第5トランジスタM5のソース端子は、所定の第1固定電位、図7ではグラウンドに接続され、第5トランジスタM5のドレイン端子は、第6トランジスタM6のソース端子に接続される。第5トランジスタM5のゲート端子には、バイアス抵抗Rbを介して第3バイアス電圧Vg3が印加される。第6トランジスタM6のゲート端子には、バイアス抵抗Rbを介して第4バイアス電圧Vg4が印加される。
この構成において、所望帯域を3〜5GHzとする。差動増幅回路51において、第6トランジスタM6のゲート長=0.18um、第6トランジスタM6のゲート幅=200um、第5トランジスタM5のゲート長=0.18um、第5トランジスタM5のゲート幅=300um、電源電圧Vdd=1.8V、第6トランジスタM6のゲート電圧=1.5V、第5トランジスタM5のゲート電圧=0.7V、および動作電流=16.4mAとする。
前置増幅回路31において、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2のゲート長=0.18um、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2のゲート幅=100um、電源電圧Vdd=1.8V、第1トランジスタM1のゲート電圧=0.7V、第2トランジスタM2のゲート電圧=1.8V、および動作電流=11.8mA(負荷回路を挿入した状態で)とする。なお、第2トランジスタM2のゲート端子はバイパス容量Cbを介してグラウンドに接続することで、交流的に接地している。
つぎに、第6トランジスタM6の出力等価回路を導出するが、高周波MOSFETの動作を精度よく表現するために、多くの寄生成分を含んだモデルが使用される。出力等価回路はソース・ドレイン間抵抗Rdsおよびソース・ドレイン間容量Cdsが並列に接続された並列回路として近似できるので、下記(式8)を用いて周波数依存性を抽出した。
Figure 2009005137
上記(式8)において、Y22は第6トランジスタM6のドレイン端子からみたアドミタンスパラメータであり、シミュレータや高周波Sパラメータの測定から求めることができる。
図8は、第6トランジスタM6の出力等価回路定数の周波数依存性を示す。より具体的には、第6トランジスタM6のドレイン端子からみたソース・ドレイン間抵抗Rdsおよびソース・ドレイン間容量Cdsの周波数依存性を示す。3〜5GHzの周波数範囲では、ソース・ドレイン間抵抗Rdsが208.8〜154.1Ω、ソース・ドレイン間容量Cdsが0.314〜0.298pFと変化しているため、帯域の中心周波数や平均値で代表させてもよく、他の周波数で代表させてもよい。
本実施例では、所望帯域を3〜5GHzとしているため、中心周波数ωC=3.873GHz、および帯域幅ωBW=8.5GHz(3〜5GHzでの反射損失も考慮した)の2次Butterworth型BPFを利用することとした。本仕様のBPFの回路定数を下記表1にまとめて示す。
Figure 2009005137
上記表1で与えられる第1インダクタL1、第1容量C1、第2インダクタL2、および第2容量C2を実現できるように、第6トランジスタM6の負荷回路を決定する。ソース・ドレイン間容量Cdsおよびソース・ドレイン間抵抗Rdsは、3GHzの周波数で抽出した値を用いると、ソース・ドレイン間容量Cds=0.314pF、ソース・ドレイン間抵抗Rds=208.8Ωと近似できる。したがって、第6トランジスタM6のドレイン端子と電源端子間に挿入した共振負荷抵抗Rm=65.7Ωおよび共振負荷容量Cm=0.216pFとして、上記(式3)に基づく合成値が第1容量C1、出力抵抗ROと一致するように設定した。
なお、共振負荷インダクタLm=第1インダクタL1=3.189nHとし、第6トランジスタM6のドレイン端子と出力増幅器110の出力端子との間に、第2インダクタL2=1.324nHおよび第2容量C2=1.275pFを挿入した。さらに、利得の周波数特性に鑑み、前置増幅回路31の負荷回路は、負荷抵抗RL=60Ωおよび負荷インダクタLL=1.0nHとした。
図9は、実施例1係る出力増幅器110の周波数特性を示す。3〜5GHzの周波数範囲で、利得が16.1〜16.2dB、帯域内偏差が0.1dB程度、および反射損失が−18dB以下と良好な特性を有している。
以上説明したように実施例1によれば、回路面積や消費電力の増大なしに広帯域にわたって良好な出力整合と、平坦な利得を有する増幅器を実現することができる。すなわち、第2インダクタL2および第2容量C2を挿入するだけでよく、回路面積の増大を最小限に抑えることができる。
図10は、実施例2に係る2次BPFを装荷した出力増幅器120の回路構成を示す。図10に示す出力増幅器120は、図7に示した出力増幅器110の前置増幅回路を2段構成としたものである。第3トランジスタM3のゲート端子には、バイアス抵抗Rbを介して第2バイアス電圧Vg2が印加される。第4トランジスタM4のゲート端子には、バイアス抵抗Rbを介して電源電圧Vddが印加される。
この構成において、所望帯域を3.1〜10.6GHzとする。差動増幅回路52において、第6トランジスタM6のゲート長=0.18um、第6トランジスタM6のゲート幅=100um、第5トランジスタM5のゲート長=0.18um、第5トランジスタM5のゲート幅=200um、電源電圧Vdd=1.8V、第6トランジスタM6のゲート電圧=1.5V、第5トランジスタM5のゲート電圧=0.7V、および動作電流=14.2mAとする。
本実施例では、第6トランジスタM6の出力等価回路を所望帯域の中心周波数(相乗平均値)=5.732GHzで抽出し、ソース・ドレイン間抵抗Rds=332.8Ωおよびソース・ドレイン間容量Cds=0.127pFである。
前置増幅回路32、42は2段構成であるが、1段目および2段目のトランジスタのサイズは同じである。すなわち、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、および第4トランジスタM4のゲート長=0.18um、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、および第4トランジスタM4のゲート幅=60um、電源電圧=1.8V、第1トランジスタM1および第3トランジスタM3のゲート電圧=0.75V、第2トランジスタM2および第4トランジスタM4のゲート電圧=1.8V、1段目の=9.09mA、ならびに2段目の動作電流(負荷回路を挿入した状態で)=9.08mAとする。実施例1と同様に、第2トランジスタM2および第4トランジスタM4のゲート端子は容量を介してグラウンドに接続することにより、交流的に接地している。
本実施例では、所望帯域を3〜5GHzとしているため、中心周波数ωC=5.732GHzおよび帯域幅ωBW=15GHz(所望帯域内での反射損失も考慮した)の2次Butterworth型BPFを利用することとした。本仕様のBPFの回路定数を下記表2にまとめる。
Figure 2009005137
上記表2で与えられる第1インダクタL1、第1容量C1、第2インダクタL2、および第2容量C2を実現できるように、第6トランジスタM6の負荷回路を決定する。共振負荷抵抗Rm=58.8Ω、および共振負荷容量Cm=0.180pFで、上記(式3)に基づく合成値が第1容量C1、および出力抵抗ROと一致する。共振負荷インダクタLm=第1インダクタL1=2.569nHとし、第6トランジスタM6のドレイン端子と出力増幅器120の出力端子間に、第2インダクタL2=0.750nHおよび第2容量C2=1.028pFを挿入した。利得の周波数特性に鑑みて、前置増幅回路32、42の負荷回路として、第1負荷抵抗RL1=60Ω、第1負荷インダクタLL1=1.0nH、第2負荷抵抗RL2=70Ω、および第2負荷インダクタLL2=0.50nHとした。
図11は、実施例2に係る出力増幅器120の周波数特性を示す。3.1〜10.6GHzの周波数範囲で、利得が11.1〜10.7dB、帯域内最大値が12.1dB、帯域内偏差が1.5dB以内、および反射損失が−9.9dB以下の特性を有している。
以上説明したように実施例2によれば、回路面積や消費電力の増大なしに広帯域にわたって良好な出力整合と、平坦な利得を有する増幅器を実現することができる。実施例1と比較し、前置増幅器の段数を増やしたことにより、利得をさらに広帯域に平坦化することができる。
つぎに、実施例3について説明する。実施例3は実施例2の変形であり、差動増幅回路52のトランジスタサイズを変更したものである。すなわち、第6トランジスタM6のゲート長=0.18um、第6トランジスタM6のゲート幅=200um、第5トランジスタM5のゲート長=0.18um、第5トランジスタM5のゲート幅=300um、電源電圧=1.8V、第6トランジスタM6のゲート電圧=1.5V、第5トランジスタM5のゲート電圧=0.75V、および動作電流=21.6mAとした。
なお、2段構成の前置増幅回路32、42の設定値は、実施例2と同様である。すなわち、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、および第4トランジスタM4のゲート長0.18um、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、および第4トランジスタM4のゲート幅=60um、電源電圧=1.8V、第1トランジスタM1および第3トランジスタM3のゲート電圧=0.75V、ならびに第2トランジスタM2および第4トランジスタM4のゲート電圧=1.8Vとする。2段併せて約18mAの電流が流れる。
実施例3では、第6トランジスタM6の出力等価回路を所望帯域の中心周波数(相乗平均値)=5.732GHzで抽出すると、ソース・ドレイン間抵抗Rds=128.0Ω、およびソース・ドレイン間容量Cds=0.308pFである。
本実施例では、所望帯域を3.1〜10.6GHzとしているため、上記表2で与えられる第1インダクタL1、第1容量C1、第2インダクタL2、および第2容量C2を実現するように回路定数を設定すればよいが、ソース・ドレイン間容量Cdsの値が第1容量C1とほぼ同じ値になっている。したがって、この場合は共振負荷容量Cmを使用しなくてもよく、第6トランジスタM6のドレイン端子と電源端子間に抵抗およびインダクタが並列に接続された並列回路を挿入すればよい。すなわち、共振負荷容量Cmを使用せず、共振負荷抵抗Rm=82.0Ω、共振負荷インダクタLm=第1インダクタL1=2.569nHとし、第6トランジスタM6のドレイン端子と出力増幅器120の出力端子間に第2インダクタL2=0.750nHおよび第2容量C2=1.028pFを挿入すればよい。利得の周波数特性に鑑みて、前置増幅回路32、42の負荷回路として、第1負荷抵抗RL1=40Ω、第1負荷インダクタLL1=1.0nH、第2負荷抵抗RL2=80Ω、および第2負荷インダクタLL2=0.25nHとした。
図12は、実施例3係る出力増幅器の周波数特性を示す。3.1〜10.6GHzの周波数範囲で、利得が13.8〜12.6dB、帯域内最大値=13.9dB、帯域内偏差が1.5dB以内、および反射損失が−9.0dB以下の特性を有している。
以上説明したように実施例3によれば、共振負荷容量を用いてなくても、差動増幅回路を構成するトランジスタのサイズを調整することにより、実施例2と同様の効果を奏する。
つぎに実施例4について説明する。実施例4は、BPF構成を変形したものであり、第6トランジスタM6と出力増幅器の出力端子との間のBPFを3次Chebyshev型BPFとしたものである。
図13は、実施例4に係る3次BPFを装荷した出力増幅器140の回路構成を示す。図13に示す出力増幅器140は、図10に示した出力増幅器120の構成と、BPF部以外同じである。すなわち、図13に示す出力増幅器140は、図10に示した出力増幅器120の構成に対し、第1インダクタL1および第2容量C2が並列に接続された並列回路を追加した構成である。より具体的には第2容量と出力増幅器140の出力端子との間の接続点と、所定の第1固定電位、図13ではグラウンドとの間に、当該並列回路を接続する。
差動増幅回路54で使用するトランジスタのサイズは、実施例3と同様である。すなわち、第6トランジスタM6のゲート長=0.18um、第6トランジスタM6のゲート幅=200um、第5トランジスタM5のゲート長=0.18um、第5トランジスタM5のゲート幅=300um、電源電圧Vdd=1.8V、第6トランジスタM6のゲート電圧=1.5V、第5トランジスタM5のゲート電圧=0.75V、および動作電流=21.6mAとする。
2段構成の前置増幅回路34、44については、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、および第4トランジスタM41のゲート長=0.18um、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、および第4トランジスタM41のゲート幅=60um、電源電圧=1.8V、第1トランジスタM1および第3トランジスタM3のゲート電圧=0.75V、ならびに第2トランジスタM2および第4トランジスタM4のゲート電圧=1.8Vとする。2段併せて約18mAの電流が流れる。
本実施例では、中心周波数ωC=5.732GHz、帯域幅ωBW=7.5GHz、およびリップル値=0.1dBの3次Chebyshev型BPFを例として挙げると、BPF回路定数は下記表3で表される。
Figure 2009005137
第6トランジスタM6の出力等価回路は実施例3と同様であり、当該出力等価回路を所望帯域の中心周波数(相乗平均値)=5.732GHzで抽出すると、ソース・ドレイン間抵抗Rds=128.0Ωおよびソース・ドレイン間容量Cds=0.308pFである。
上記表3で与えられる第1インダクタL1、第1容量C1、第2インダクタL2、および第2容量C2を実現できるように、第6トランジスタM6の負荷回路を決定すると、共振負荷抵抗Rm=82.04Ω、共振負荷容量Cm=0.1300pF、共振負荷インダクタLm=第1インダクタL1=1.761nHとし、第6トランジスタM6のドレイン端子と出力増幅器140の出力端子との間に、第2インダクタL2=1.217nHおよび第2容量C2=0.633pFを挿入する。それと共に出力増幅器140の出力端子とグラウンド端子間に、第1インダクタL1=1.791nHおよび第1容量C1=0.438pFが並列に接続された並列回路を挿入する。利得の周波数特性に鑑みて、前置増幅回路34、44の負荷回路として、第1負荷抵抗RL1=40Ω、第1負荷インダクタLL1=1.0nH、第2負荷抵抗RL2=80Ω、および第2インダクタLL2=0.25nHとする。
図14は、実施例4に係る出力増幅器140の周波数特性を示す。3.1〜10.6GHzの周波数範囲で、利得が14.0〜12.7dB、および反射損失が−9.9dB以下の特性を有している。
以上説明したように実施例4によれば、回路面積や消費電力の増大なしに広帯域にわたって良好な出力整合と、平坦な利得を有する増幅器を実現することができる。本実施の形態は、2次BPFばかりではなく、3次BPFにも適用することができる。
図15は、実施例5に係る差動増幅回路55の構成を示す。実施例1〜4では、共振負荷容量Cmを第6トランジスタM6と電源端子との間に挿入した。この点、共振負荷容量Cmに対応する容量を第6トランジスタM6のドレイン端子とソース端子間に挿入してもよい。実施例1〜4に係る差動増幅回路にて、この構成を用いることができる。
図15に示す差動増幅回路55にて、共振負荷インダクタLm(=L1)および共振負荷抵抗Rmは第6トランジスタM6のドレイン端子と電源端子間に挿入されているため、実際のレイアウト配置ではL−R並列回路とCに分離できる。これは、図3の原理図から容易に導き出すことができる。
一般に、RFICレイアウト設計では、インダクタには面積が200〜300um角程度のスパイラルインダクタが用いられ、容量には面積10数um〜数10um角程度のMIM(Metal Insulator Metal)容量が用いられる。このようにサイズの異なる素子をレイアウト設計する場合、挿入する場所が異なることで自由度を増大させることができる。
以上説明したように実施例5によれば、実施例1〜4のいずれかの効果に加えて、設計の自由度を増大させることができる。
なお、実施例1〜5にて、カップリング容量Ccおよびバイパス容量Cbには、大きな容量値、たとえば、GHz帯では10pF程度のものを使用すればよい。また、バイアス抵抗Rbは、バイアス電圧印加用の抵抗であり、2kΩなどの高抵抗を利用すればよい。
上記実施例では、FETは実際の高周波モデルを使用し、整合回路や負荷回路に用いるインダクタ、容量、および抵抗については理想素子として扱った。実際には、素子製作プロセスによる制約や寄生成分などによって影響を受けるが、これらは設計的事項であり、本発明の実施の形態による原理が適用できることに変わりない。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述した実施例では、2次Butterworth型BPFおよび3次Chebyshev型BPFを出力整合回路として備えた場合について説明したが、その他の次数や通過特性を有するBPFを用いた場合でも同様に本実施の形態が実現できる。さらに、BPFの基準インピーダンスや構成素子の数値を変更しても同様である。能動素子についてもFETだけでなくバイポーラトランジスタを用いてもよい。その場合、「ソース端子」を「エミッタ端子」、「ゲート端子」を「ベース端子」、および「ドレイン端子」を「コレクタ端子」と読み替えればよい。また、ベース端子に入力される信号が電流値となる。
また、FETは差動構成でなく、シングル構成でもよい。この場合、電源端子はバイパスコンデンサを用いて交流的に接地しておく必要がある。また、上述したソース接地トランジスタにおいて、ソース端子と所定の第1固定電位との間に、低抵抗成分やインダクタンス成分を持たせてもよい。これにより、ソース接地トランジスタの安定化を図ったり、性能調整を行うことができる。また、本発明は、増幅器だけでなく、差動構成を利用したミキサなど、GHz帯信号を出力する他の高周波回路にも適用可能である。
図1(a)は、実施の形態で使用する2次Butterworth型BPFの回路構成を示す。図1(b)は、実施の形態で使用する3次Chebyshev型BPFの回路構成を示す。 2次Butterworth型BPFの周波数特性を示す図である。 実施の形態に係る出力整合の原理を示す等価回路である。 実施の形態に係る出力増幅器の全体構成を示す図である。 図4に示した出力増幅器の伝達関数を導出するための等価回路モデルを示す図である。 伝達関数の第1項、第2項、第3項およびこれらの総和の周波数依存性を示す図である。 実施例1に係る2次BPFを装荷した出力増幅器の回路構成を示す図である。 第6トランジスタの出力等価回路定数の周波数依存性を示す図である。 実施例1係る出力増幅器の周波数特性を示す図である。 実施例2に係る2次BPFを装荷した出力増幅器の回路構成を示す図である。 実施例2に係る出力増幅器の周波数特性を示す図である。 実施例3係る出力増幅器の周波数特性を示す図である。 実施例4に係る3次BPFを装荷した出力増幅器の回路構成を示す図である。 実施例4に係る出力増幅器の周波数特性を示す図である。 実施例5に係る差動増幅回路の構成を示す図である。
符号の説明
10 2次Butterworth型BPF、 L1 第1インダクタ、 C1 第1容量、 L2 第2インダクタ、 C2 第2容量、 Rds ソース・ドレイン間抵抗、 Cds ソース・ドレイン間容量、 Rm 共振負荷抵抗、 Cm 共振負荷容量、 Lm 共振負荷インダクタ、 M5 第5トランジスタ、 M6 第6トンジスタ、 50 差動増幅回路、 30 前置増幅回路、 100 出力増幅器。

Claims (8)

  1. ソース端子の電位が固定され、入力信号をゲート端子で受けるトランジスタと、
    前記トランジスタのドレイン端子に接続された負荷と、
    前記トランジスタのドレイン端子と前記負荷との接続点と、本高周波回路の出力端子との間に、インダクタおよび容量が直列に接続された直列回路と、を備え、
    前記トランジスタの出力インピーダンスを表す出力等価回路、前記負荷、および前記直列回路により、所定の特性を備えるバンドパスフィルタが構成されることを特徴とする高周波回路。
  2. 前記出力端子と所定の固定電位との間に、インダクタおよび容量が並列に接続された並列回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の高周波回路。
  3. 前記負荷は、抵抗、インダクタおよび容量が並列に接続され、
    前記出力等価回路は、抵抗および容量が並列に接続された並列回路に近似されることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波回路。
  4. 前記負荷は、抵抗およびインダクタが並列に接続され、
    前記出力等価回路は、抵抗および容量が並列に接続された並列回路に近似されることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波回路。
  5. 前記トランジスタのソース端子とドレイン端子との間に容量が接続され、
    前記負荷は、抵抗およびインダクタが並列に接続され、
    前記出力等価回路は、抵抗および容量が並列に接続された並列回路に近似されることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波回路。
  6. ソース端子が交流的に接地され、差動入力信号をそれぞれのゲート端子で受ける一対の差動型トランジスタと、
    前記差動型トランジスタのそれぞれのドレイン端子に接続された負荷と、
    前記差動型トランジスタのドレイン端子と前記負荷とのそれぞれの接続点と、本高周波回路の差動出力端子とのそれぞれの間に、インダクタおよび容量が直列に接続された直列回路と、を備え、
    前記差動型トランジスタの出力インピーダンスを表す出力等価回路、前記負荷、および前記直列回路により、所定の特性を備えるバンドパスフィルタが構成されることを特徴とする高周波回路。
  7. エミッタ端子の電位が固定され、入力信号をベース端子で受けるトランジスタと、
    前記トランジスタのコレクタ端子に接続された負荷と、
    前記トランジスタのコレクタ端子と前記負荷との接続点と、本高周波回路の出力端子との間に、インダクタおよび容量が直列に接続された直列回路と、を備え、
    前記トランジスタの出力インピーダンスを表す出力等価回路、前記負荷、および前記直列回路により、所定の特性を備えるバンドパスフィルタが構成されることを特徴とする高周波回路。
  8. 前記トランジスタの前段に、インダクタおよび抵抗が直列に接続された誘導性負荷を含む、少なくとも一段の前置増幅器をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の高周波回路。
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