JP2009004293A - 異常過熱表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、発光部を有する異常過熱表示装置であって、2つの架空電線を接続する接続部において異常過熱が生じた時点から発光部を継続的に発光させる異常過熱表示装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の異常過熱表示装置1は、2つの架空電線910、920を接続する圧縮接続管100に配置される。この異常過熱表示装置1は、環状磁心3、4と、環状磁心3、4に螺旋状に巻き回される巻線6、7と、巻線6、7と電気的に接続される電源部8、9と、電源部8、9からの電力により発光されると共に外部に露出して配置される発光部5と、電源部8、9からの電力を発光部5に出力させる状態/出力させない状態に切り替え可能なスイッチ10、11と、を備える。そして、スイッチ10、11は、形状記憶合金により構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つ架空電線を接続する接続部に配置される異常過熱表示装置に関する。
従来、2つの架空電線を接続する接続部としての圧縮接続管における異常過熱を監視する手段として、赤外線放射温度計での定期的な温度測定や、示温テープの活用等があった。
しかし、圧着接続管の異常過熱を赤外線放射温度計による定期的な温度測定で監視する場合、架空電線が高所にあることから測定作業が容易ではなく、作業者に負担がかかる場合があった。また、複数の圧縮接続管における温度を測定するにあたり、赤外線放射温度計を持ち運ぶ必要があり、この面からも作業者に負担がかかる場合があった。
また、圧着接続管の異常過熱を示温テープにより監視する場合、該示温テープは比較的早期に劣化するため定期的な交換(貼り替え)が必要であり、維持管理面からの負担がかかる場合があった。
これに対し、圧縮接続管の外周に形状記憶合金を巻き回すように配置することで、該圧縮接続管の異常過熱を監視する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。つまり、圧縮接続管が異常過熱した場合に該圧縮接続管の外周に巻き回される形状記憶合金が縮むように変形することで、直接温度を測定等することなく圧縮接続管の異常過熱を視覚により簡易に監視することができる。
特開2001−167860号公報
しかし、特許文献1に開示される発明では、形状記憶合金の形状変化が外部から認識しにくい場合があった。特に、圧縮接続管は地上から高い位置に配置されているので、形状記憶合金の形状変化は、双眼鏡や望遠鏡等を用いるか、鉄塔等へ昇塔しなければ確認できない場合があった。
本発明は、発光部を有する異常過熱表示装置であって、2つの架空電線を接続する接続部において異常過熱が生じた時点から発光部を継続的に発光させる異常過熱表示装置を提供することを目的とする。
(1) 2つの架空電線を接続する接続部に配置される異常過熱表示装置であって、一体的又は複数の部材が組み合わされて環状に形成される環状磁心と、前記環状磁心における環方向の全部又は一部の外面に螺旋状に巻き回される巻線と、前記巻線と電気的に接続される電源部と、前記電源部からの電力により発光されると共に外部に露出して配置される発光部と、前記電源部からの電力を前記発光部に出力させる状態/出力させない状態に切り替え可能なスイッチと、を備え、前記スイッチは、前記接続部の温度が所定の温度以上になった場合、前記電源部からの電力を前記発光部に出力させない状態から出力させる状態に切り替えると共に、前記接続部の温度が前記所定の温度以上の温度から前記所定の温度よりも低い温度に低下した場合でも前記出力させる状態を維持する異常過熱表示装置。
ここで、外部に露出とは、発光部が外部から視認可能に配置されていればよく、必ずしも最外表面に配置されている必要はない。例えば、発光部よりも外部空間側に光透過性のカバー部材や、複数の開口を有する板部材や網状部材が配置されていてもよい。
(2) 前記スイッチは、互いに離間して電気的に接続されない状態と、互いに当接して電気的に接続された状態とになる2つの接点を有し、前記2つの接点は、前記接続部が前記所定の温度以上になった場合、互いに当接して電気的に接続された状態になると共に、前記接続部の温度が前記所定の温度以上の温度から前記所定の温度よりも低い温度に低下した場合でも互いに当接した状態を維持して電気的に接続された状態を維持する(1)に記載の異常過熱表示装置。
(3) 前記スイッチの少なくとも一部は温度によって変形する形状記憶合金により構成され、前記2つの接点は、前記接続部が前記所定の温度以上になった場合、前記スイッチが変形することにより互いに当接されると共に、前記接続部の温度が前記所定の温度以上の温度から前記所定の温度よりも低い温度に低下した場合でも前記スイッチが変形状態を維持することにより互いに当接された状態を維持する(2)に記載の異常過熱表示装置。
(4) 前記2つの架空電線に外嵌されるハウジングを有し、前記ハウジングは、第1ハウジングと、前記接続部を挟んで前記第1ハウジングに対向するように配置される第2ハウジングとを有し、前記環状磁心は、前記第1ハウジング内に配置され、外面に前記巻線が螺旋状に巻き回される第1半環状磁心と、前記第2ハウジング内に配置され、外面に前記巻線が螺旋状に巻き回されない第2半環状磁心とにより構成される(1)から(3)のいずれかに記載の異常過熱表示装置。
(5) 他の環状磁心を更に備え、前記環状磁心は、前記ハウジングの長手方向における一方の端部に配置されると共に、前記2つの架空電線のうち一方の架空電線における外周に配置され、前記他の環状磁心は、前記ハウジングの長手方向における他方の端部に配置されると共に他方の架空電線における外周に配置されると共に、前記第2ハウジング内に配置され前記巻線が外面に螺旋状に巻き回される第3半環状磁心と、前記第1ハウジングに配置され前記巻線が外面に螺旋状に巻き回されない第4半環状磁心とにより構成される(4)に記載の異常過熱表示装置。
(6) 前記発光部がLED発光部である(1)から(5)のいずれかに記載の異常過熱表示装置。
本発明によれば、発光部を有する異常過熱表示装置であって、2つの架空電線を接続する接続部において異常過熱が生じた時点から、発光部を継続的に発光させる異常過熱表示装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1から図5により、本実施形態における異常過熱表示装置1について説明する。図1は、圧縮接続管100に装着された異常過熱表示装置1の斜視図を示す。図2は、圧縮接続管100に装着された異常過熱表示装置1の断面図を示す。図3は、第1電線910と第2電線920とを接続する圧縮接続管100の斜視図を示す。図4は、圧縮接続管100に異常過熱表示装置1を配置した場合における内部構造を説明する図を示す。図5は、異常過熱表示装置1の内部構造を説明するブロック図を示す。
図1から図3に示すように、異常過熱表示装置1は、第1電線910と第2電線920とを接続する接続部としての圧縮接続管100を覆うように配置される。図1に示すように、圧縮接続管100を覆うように配置された異常過熱表示装置1において、発光部5A及び発光部5Bは外部に露出されている。
図1から図5に示すように、異常過熱表示装置1は、環状磁心3、4と、環状磁心3、4それぞれの外面に螺旋状に巻き回される巻線6、7と、巻線6、7それぞれと電気的に接続される電源部8、9と、電源部8、9それぞれからの電力により発光されると共に外部に露出して配置される発光部5A、5Bと、電源部8、9それぞれからの電力を発光部5A、5Bそれぞれに出力させる状態/出力させない状態に切り替え可能なスイッチ10、11を備える。上述の環状磁心3、4と、巻線6、7と、電源部8、9と、スイッチ10、11とはハウジング50の内部に収容され、発光部5A、5Bはハウジング50の外周面に沿うように配置される。
図1及び図2に示すように、異常過熱表示装置1の外形は、第1電線910及び第2電線920に外嵌されるハウジング50により形成される。ハウジング50は、中空部950を有する円筒状の部材である。このハウジング50は、第1ハウジング51と第2ハウジング52とにより構成される。具体的には、ハウジング50は、第1ハウジング51と、圧縮接続管100を挟んで第1ハウジング51に対向するように配置される第2ハウジング52とにより構成される。
第1ハウジング51と第2ハウジング52とは略同じ形状である。具体的には、第1ハウジング51と第2ハウジング52とは、ハウジング50を円筒における円を半分に分割するような半円筒状である。互いに向かい合うように配置された第1ハウジング51と第2ハウジング52とは、それぞれから延出するフランジ部63、64に形成される孔部70に挿通されたボルト65と所定のナット66とにより位置決め固定される。
ここで、第1ハウジング51と第2ハウジング52には、それぞれ同様の部品等が配置される。具体的には、第1ハウジング51には、環状磁心3を構成する後述の半環状磁心3Aと、環状磁心4を構成する後述の半環状磁心4Bと、巻線6と、電源部8と、スイッチ10とが収納配置される。また、第1ハウジング51の外面には発光部5Aが外部に露出して配置される。同様に、第2ハウジング52には、環状磁心3を構成する後述の半環状磁心3Bと、環状磁心4を構成する後述の半環状磁心4Aと、巻線7と、電源部9と、スイッチ11とが収納配置される。また、第2ハウジング52の外面には発光部5Bが外部に露出して配置される。
図2及び図4に示すように、ハウジング50は、該ハウジング50の内面が圧縮接続管100に当接するようにして配置される。つまり、異常過熱表示装置1を装着した状態において、ハウジング50に形成される中空部950の内径は、圧縮接続管100の外径と略同じ大きさになるように形成される。具体的には、中空部950とハウジング50における外殻を構成するケース部51A、52Aとの間に弾性部材51B、52Bを配置すると共に、中空部950の内径を圧縮接続管100の外径よりも小さくなるよう形成する。このように構成することで、弾性部材51B、52Bがハウジング50の断面における径方向に弾力を有した状態で変形可能であるので、中空部950の内面の全部又は一部は、圧縮接続管950の外面に当接する。
図1及び図5に示すように、異常過熱表示装置1は、長手方向Xの両端それぞれに第1環状磁心3と第2環状磁心4とを収納する。第1環状磁心3及び第2環状磁心4それぞれは、環状に形成されると共に第1電線910及び第2電線920の周囲に配置される。具体的には、図3に示すように、異常過熱表示装置1は、第1環状磁心3及び第2環状磁心4それぞれにおける中空部に第1電線910及び第2電線920それぞれが挿通した状態で配置される。
図3及び図5に示すように、第1環状磁心3は、半環状磁心3Aと半環状磁心3Bとにより構成される。半環状磁心3Aには、導線が該半環状磁心3Aの外面に巻き回されて形成される第1巻線6が配置される。半環状磁心3Aは第1ハウジング51に配置され、半環状磁心3Bは第2ハウジング52に配置される。
また、第2環状磁心4も同様に、半環状磁心4Aと半環状磁心4Bとにより構成される。半環状磁心4Aには、導線が該半環状磁心4Bの外面に導線が巻き回されて形成される第2巻線7が配置される。半環状磁心4Aは第1環状磁心3の場合とは逆に第2ハウジング52に配置され、半環状磁心4Bは第1ハウジング51に配置される。
図5に示すように、異常過熱表示装置1は、第1環状磁心3の外面に巻き回されるように配置される第1巻線6と配線16を介して電気的に接続される電源部8を備える。また、異常過熱表示装置1は、第2環状磁心4の外面に巻き回されるように配置される第2巻線7と配線17を介して電気的に接続される電源部9を備える。
電源部8及び電源部9それぞれは、不図示の整流回路及び定電圧回路を有する。電源部8及び電源部9それぞれは、巻線6及び巻線7それぞれで生じた電流から所定の電力を得ることができる。電源部8及び電源部9それぞれから出力される電力は、発光部5A及び発光部5Bそれぞれを構成するLED発光部5a、5bを発光させる。
図1に示すように、発光部5A及び発光部5Bは、ハウジング50の外面に配置される。具体的には、発光部5A及び発光部5Bは、ハウジング50における長手方向Xの中央部において、外周面の略全面にわたって形成される。
発光部5A及び発光部Bそれぞれは、複数のLED発光部5a及びLED発光部5bにより構成される。複数のLED発光部5a及びLED発光部5bそれぞれは、電源部8及び電源部9それぞれからの電力により発光する。言い換えると、電源部8及び電源部9それぞれから電力が出力される状態である場合には、複数のLED発光部5a及びLED発光部5bそれぞれは発光する。
図5に示すように、電源部8及び電源部9それぞれと、発光部5A及び発光部5Bそれぞれとの間には、スイッチ10及びスイッチ11が配置される。また、抵抗R1は、スイッチ10及び発光部5Aと並列に配置され、抵抗R2は、スイッチ11及び発光部5Bと並列に配置される。具体的には、抵抗R1は、電源部8とスイッチ10との間に位置する分岐点20aと、発光部5Aと第1巻線6との間に位置する分岐点20bとの間に配置される。また、抵抗R2は、電源部9とスイッチ11との間に位置する分岐点21aと、発光部6Aと第2巻線7との間に位置する分岐点21bとの間に配置される。このように抵抗R1、R2が配置されるのは、後述するスイッチ10、11が開状態である場合に異常電圧発生等の不具合が生じることを抑制するためである。
スイッチ10及びスイッチ11それぞれは、電源部8及び電源部9それぞれからの電力を発光部5A及び5Bそれぞれに出力させる状態/出力させない状態に切り替え可能である。ここで、スイッチ10とスイッチ11とにおける構造は同じである。以下に、スイッチ10(スイッチ11)の構造を説明する。
スイッチ10は、第1接点10aと第2接点10bとを有する。この第1接点10a及び第2接点10bは、互いに離間して電気的に接続されない状態と、互いに当接して電気的に接続された状態とに切り替え可能である。
ここで、図2に示すように、スイッチ10は、圧縮接続管100の外面に当接した状態で配置される。スイッチ10は、圧縮接続管100が発熱した場合には、該圧縮接続管100の昇温と同時又は少し遅れて追従するようにして昇温する。
スイッチ10の少なくとも一部は、温度によって変形する形状記憶合金により構成される。具体的には、スイッチ10における第1接点10aは、所定の温度以上になると特定の形状に変形する形状記憶合金により構成される。
この形状記憶合金により構成される第1接点10aは、第2接点10bに当接するように配置された後、第2接点10bから離間するよう変形される。つまり、常温において、第1接点10aは第2接点10bから離間した状態を維持する。そして、第1接点10aの温度が所定の温度以上の温度になった場合、前記変形が解除されて元の形状にもどるように変形して第2接点10bに当接する。
所定の温度以上になり第2接点10bに当接するように変形した第1接点10aは、第1接点10aの温度が所定の温度以上の温度から所定の温度より低い温度に低下した場合でも、昇温により変形した形状を維持する。つまり、第1接点10aが所定の温度以上になった場合、第1接点10aは第2接点10bに当接するよう変形して電気的に接続された状態になると共に、第1接点10aの温度が所定の温度以上の温度から所定の温度より低い温度に低下した場合でも、互いに当接した状態を維持して電気的に接続された状態を維持する。言い換えると、第1接点10aは、所定の温度以上の温度になった後は、第1接点10aを変形させて第2接点10bから離間させない限り、第2接点10bに当接した状態を維持する。
第1接点10aの温度が所定の温度以上の温度になった場合、電力は、電源部8から発光部5Aに継続的に出力される。つまり、発光部5Aは、第1接点10aの温度が所定の温度以上の温度になった後は、継続的に発光し続ける。
ここで、第1接点10aを構成する形状記憶合金は、異常過熱とみなされる温度に応じて適宜選択できる。また、形状記憶合金は、異常過熱温度よりも少し低い温度で変形するものが好ましい。
また、発光部5Aにおける発光を停止させるため、ハウジング50の外部に露出するように配置したリセット操作部材を設けてもよい。具体的には、第1接点10aを第2接点10bから離間するように変形させることができるように構成されたリセット操作部材をハウジング50の外面に配置してもよい。
ここで、上述のように、スイッチ11は上述したスイッチ10と同様に構成される。
次いで、異常過熱表示装置1の作用について説明する。ここで、第1ハウジング51側における各構成の作用と、第2ハウジング52側における各構成の作用は同じであるので、以下に、第1ハウジング51側における作業についてのみ説明する。
第1電線910及び第2電線920に流れる電流による誘電磁界は、巻線6に電力を生じさせる。この電力は、電源部8に配置される不図示の整流回路及び定電圧回路により一定の電圧になるよう調整される。そして、電源部8の電力は、スイッチ10を介して発光部5Aを構成する複数のLED発光部5aに出力される。LED発光部5aは、電源部8からの電力により発光する。
そして、まず、図5(a)に示すように、スイッチ10は、常温時において該スイッチ10を構成する第1接点10aと第2接点10bとが離間して電気的に接続されていない状態である。この場合において、電源部8からの電力は、LED発光部5aには出力されない。つまり、LED発光部5aは発光されない。
次いで、圧縮接続管100が異常過熱して、圧縮接続管100の温度が所定の温度以上になった場合、形状記憶合金により構成される第1接点10aが変形する。そして、図5(b)に示すように、第1接点10aと第2接点10bとが当接して電気的に接続された状態となる。これにより、電源部8からの電力がLED発光部5aに出力されるので、LED発光部5aは発光する。
続けて、圧縮接続管100の温度が低下して、圧縮接続管100の温度が所定の温度よりも低い温度に低下した場合、形状記憶合金で形成された第1接点10aは変形状態を維持する。つまり、常温時には第2接点10bに当接するように配置されると共に、第2接点10aから離間するように変形された第1接点10aは、所定の温度以上に昇温されることで元の形状に戻るように変形する。そして、何らかの要因で異常過熱が一時的におさまって、再度所定温度よりも低い温度に低下した場合でも、第1接点10aは元の形状を維持するため、第1接点10aが第2接点10bから離間するように変形することはない。
ここで、上述の通り、第2接点10bの作用も上述の第1接点10aにおける作用と同様である。
本実施形態によれば、2つの架空電線をつなぐ接続部としての圧縮接続管100における異常過熱を監視するのに特別な計器が不要であるため、監視作業が容易である。
また、本実施形態によれば、異常過熱した場合に発光部5A、5Bが発光するので、遠方からの監視が容易になる。例えば、ヘリコプターによる上空からの巡視における監視が容易になる。
また、本実施形態によれば、異常個所を有する可能性が高い圧縮接続管100を、その異常過熱がおさまった後でも確実に特定することができる。
また、本実施形態によれば、第1ハウジング51と第2ハウジング52とが電気的に分離されているので、ハウジングごとにシール処理することができる。これにより、雨水による異常過熱表示装置1の劣化を抑制できる。また、このシール処理を取り付け前の工場等で行うことができるので、取り付け作業の負担を軽減することができる。
以上、本形態の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、環状磁心は2つの半環状磁心により構成されるが、これに限定されず、1つの部材により一体的に構成されてもよい。
また、本実施形態において、巻線は、環状磁心における環方向の一部における外面に巻き回すように配置されるが、これに限定されず、環状磁心における環方向の全部における外面に巻き回されるように配置されてもよい。
また、本実施形態において、ハウジング50は第1ハウジング51及び第2ハウジング52の2つの部材により構成されるが、これに限定されず、更に多くの部材により構成されてもよい。
圧縮接続管100に装着された異常過熱表示装置1の斜視図を示す。 圧縮接続管100に装着された異常過熱表示装置1の断面図を示す。 第1電線910と第2電線920とを接続する圧縮接続管100の斜視図を示す。 圧縮接続管100に異常過熱表示装置1を配置した場合における内部構造を説明する図を示す。 異常過熱表示装置1の内部構造を説明するブロック図を示す。
符号の説明
1 異常過熱表示装置
3 第1環状磁心
4 第2環状磁心
5 発光部
5A 第1発光部
5B 第2発光部
6 第1巻線
7 第2巻線
8 電源部
9 電源部
10 スイッチ
11 スイッチ
100 圧縮接続管
910 第1電線
920 第2電線

Claims (6)

  1. 2つの架空電線を接続する接続部に配置される異常過熱表示装置であって、
    一体的又は複数の部材が組み合わされて環状に形成される環状磁心と、
    前記環状磁心における環方向の全部又は一部の外面に螺旋状に巻き回される巻線と、
    前記巻線と電気的に接続される電源部と、
    前記電源部からの電力により発光されると共に外部に露出して配置される発光部と、
    前記電源部からの電力を前記発光部に出力させる状態/出力させない状態に切り替え可能なスイッチと、を備え、
    前記スイッチは、前記接続部の温度が所定の温度以上になった場合、前記電源部からの電力を前記発光部に出力させない状態から出力させる状態に切り替えると共に、前記接続部の温度が前記所定の温度以上の温度から前記所定の温度よりも低い温度に低下した場合でも前記出力させる状態を維持する異常過熱表示装置。
  2. 前記スイッチは、互いに離間して電気的に接続されない状態と、互いに当接して電気的に接続された状態とになる2つの接点を有し、
    前記2つの接点は、
    前記接続部が前記所定の温度以上になった場合、互いに当接して電気的に接続された状態になると共に、前記接続部の温度が前記所定の温度以上の温度から前記所定の温度よりも低い温度に低下した場合でも、互いに当接した状態を維持して電気的に接続された状態を維持する請求項1に記載の異常過熱表示装置。
  3. 前記スイッチの少なくとも一部は温度によって変形する形状記憶合金により構成され、
    前記2つの接点は、
    前記接続部が前記所定の温度以上になった場合、前記スイッチが変形することにより互いに当接されると共に、前記接続部の温度が前記所定の温度以上の温度から前記所定の温度よりも低い温度に低下した場合でも、前記スイッチが変形状態を維持することにより互いに当接された状態を維持する請求項2に記載の異常過熱表示装置。
  4. 前記2つの架空電線に外嵌されるハウジングを有し、
    前記ハウジングは、第1ハウジングと、前記接続部を挟んで前記第1ハウジングに対向するように配置される第2ハウジングとを有し、
    前記環状磁心は、
    前記第1ハウジング内に配置され、外面に前記巻線が螺旋状に巻き回される第1半環状磁心と、
    前記第2ハウジング内に配置され、外面に前記巻線が螺旋状に巻き回されない第2半環状磁心とにより構成される請求項1から3のいずれかに記載の異常過熱表示装置。
  5. 他の環状磁心を更に備え、
    前記環状磁心は、前記ハウジングの長手方向における一方の端部に配置されると共に前記2つの架空電線のうち一方の架空電線における外周に配置され、
    前記他の環状磁心は、前記ハウジングの長手方向における他方の端部に配置されると共に他方の架空電線における外周に配置されると共に、前記第2ハウジング内に配置され前記巻線が外面に螺旋状に巻き回される第3半環状磁心と、前記第1ハウジングに配置され前記巻線が外面に螺旋状に巻き回されない第4半環状磁心とにより構成される請求項4に記載の異常過熱表示装置。
  6. 前記発光部がLED発光部である請求項1から5のいずれかに記載の異常過熱表示装置。
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