JP2009002613A - 貯湯式給湯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯湯タンク内に供給される水によって貯湯タンク内の湯が攪拌されてしまうのを抑えるバッフル構造体を有し、該バッフル構造体の交換が容易な貯湯式給湯機を得ること。
【解決手段】貯湯式給湯機を構成するにあたり、閉塞された一端50aと開放された一端50bとを有するバッフル構造体50であって、閉塞された一端側の外周壁には複数の貫通孔41a,41bが形成され、開放された一端側には外側に張り出した係合部43が形成された中空筒状のバッフル構造体と、上記バッフル構造体の閉塞された一端と複数の貫通孔とが貯湯タンク11の下部に設けられた給水口11aから該貯湯タンク内に挿入された状態で当該バッフル構造体を貯湯タンクおよび給水管路13に固定する固定構造部90とを設け、給水管路からバッフル構造体を介して貯湯タンク内に水を供給する。
【選択図】 図2
【解決手段】貯湯式給湯機を構成するにあたり、閉塞された一端50aと開放された一端50bとを有するバッフル構造体50であって、閉塞された一端側の外周壁には複数の貫通孔41a,41bが形成され、開放された一端側には外側に張り出した係合部43が形成された中空筒状のバッフル構造体と、上記バッフル構造体の閉塞された一端と複数の貫通孔とが貯湯タンク11の下部に設けられた給水口11aから該貯湯タンク内に挿入された状態で当該バッフル構造体を貯湯タンクおよび給水管路13に固定する固定構造部90とを設け、給水管路からバッフル構造体を介して貯湯タンク内に水を供給する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、貯湯式給湯機に関するものである。
周知のとおり、貯湯式給湯機では電気ヒータやヒートポンプユニット等の加熱装置により水を加熱して得た湯を貯湯タンク内の頂部側に溜める。この湯は、貯湯タンクの頂部付近に一端が接続された送湯管路により所望の給湯先に送られて消費され、当該消費された湯と同量の水が貯湯タンクの下部に接続された給水管路から貯湯タンク内に供給される。結果的に、貯湯タンク内は常時満水状態に保たれる。
そのため、貯湯タンク内の頂部側には高温の湯により高温領域が形成され、底側には未加熱の水により低温領域が形成され、これら高温領域と低温領域との間には高温の湯と低温の水とが混合することにより中温領域が形成される。給湯先に所望温度の湯を安定に供給するうえからは、上記中温領域が高温領域側または低温領域側にあまりに拡大されてしまうのを抑えることが望ましく、そのためには、給水管路から貯湯タンク内に供給される水により貯湯タンク内の湯が攪拌されてしまうのをできるだけ抑えることが好ましい。また、ヒートポンプ式の貯湯式給湯機では、ヒートポンプユニットで沸き上げられて貯湯タンクに供給される湯によって貯湯タンク内の湯が攪拌されてしまうことも、できるだけ抑えることが好ましい。
例えば特許文献1に記載された貯湯式電気温水器では、貯湯タンクの底壁部での所定位置に給水口を形成し、この給水口にバッフル構造体を設けて、給水口から貯湯タンク内に供給される水を底壁部の面に平行で互いに相反する方向に流出する2つの分流に分けている。上記のバッフル構造体は、給水口から所定の間隔をあけて貯湯タンク内に配置された整流板と、この整流板を底壁部に固定する固定構造とを備えており、整流板は給水口と対向し、固定構造は貯湯タンク内でスタットボルトにより底壁部に固定される。
しかしながら、特許文献1に記載された貯湯式電気温水器では、上記のバッフル構造体を貯湯タンク内に設けているので、当該バッフル構造体が腐食等により劣化したときにはバッフル構造体のみを交換するということができず、貯湯タンクごと交換しなければならない。貯湯タンクの交換は、比較的多くの人手と時間とを要するのみならず、ユーザに比較的大きな経済的負担をかける。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、貯湯タンク内に供給される水または湯によって貯湯タンク内の湯が攪拌されてしまうのを抑えるバッフル構造体を有し、該バッフル構造体の交換が容易な貯湯式給湯機を得ることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の貯湯式給湯機は、加熱装置で水を加熱して得た湯を貯湯タンク内の頂部側に貯留し、貯湯タンク内の湯の消費量に応じた量の水を給水管路から貯湯タンクの下部に設けられた給水口を介して貯湯タンク内の下部に供給する貯湯式給湯機であって、閉塞された一端と開放された一端とを有し、閉塞された一端側の外周壁には複数の貫通孔が形成され、開放された一端側には外側に張り出した係合部が形成された中空筒状の第1バッフル構造体と、該第1バッフル構造体の係合部に係合し、第1バッフル構造体の閉塞された一端と複数の貫通孔とが給水口から貯湯タンク内に挿入された状態で、第1バッフル構造体を貯湯タンクおよび給水管路に固定する第1固定構造部とを備え、給水管路から第1バッフル構造体の複数の貫通孔を介して貯湯タンク内に水を供給することを特徴とするものである。
また、上記の目的を達成する本発明の他の貯湯式給湯機は、加熱装置で水を加熱して得た湯を貯湯タンク内の頂部側に貯留し、貯湯タンク内の湯の消費量に応じた量の水を給水管路から貯湯タンクの下部に設けられた給水口を介して貯湯タンク内に供給する貯湯式給湯機であって、貯湯タンクの下部に設けられた取水口と貯湯タンクの上部に設けられた給湯口とを繋ぐ循環管路と、循環管路の途中において該循環管路を取り巻くように配置されて加熱装置を構成する熱交換器と、閉塞された一端と開放された一端とを有し、閉塞された一端側の外周壁には複数の貫通孔が形成され、開放された一端側には外側に張り出した係合部が形成された中空筒状のバッフル構造体と、該バッフル構造体の係合部に係合し、バッフル構造体の閉塞された一端と複数の貫通孔とが給湯口から貯湯タンク内に挿入された状態で、バッフル構造体を貯湯タンクおよび給水管路に固定する固定構造部とを備え、循環管路からバッフル構造体の複数の貫通孔を介して貯湯タンク内に湯を供給することを特徴とするものである。
本発明の貯湯式給湯機では、該貯湯式給湯機が上記の構造のバッフル構造体を備えているので、高温領域、低温領域、および中温領域が形成されている貯湯タンク内にバッフル構造体を介して水または湯を供給したときに、当該貯湯タンク内の湯が攪拌されて中温領域が高温領域側または低温領域側に拡大されてしまうのを抑えることができる。また、固定構造部により貯湯タンクの外側から貯湯タンクおよび給水管路もしくは循環管路にバッフル構造体を固定しているので、バッフル構造体を貯湯タンク内に固定した場合に比べて当該バッフル構造体の交換が容易である。比較的少ない人手と時間の下に、また比較的少ないコストの下に、バッフル構造体を交換することができる。
以下、本発明の貯湯式給湯機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は、貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機100は、加熱装置としてのヒートポンプユニット10と、ヒートポンプユニット10で得た湯が貯留される貯湯タンク11等が収容された貯湯タンクユニット30とを備えている。上記のヒートポンプユニット10は自然冷媒を用いてヒートサイクルを行うものであり、図1には当該ヒートポンプユニット10を構成する熱交換器5も示されている。
上記の貯湯タンクユニット30内には、一端が水道等の水源に接続された給水管路13が配設されており、当該給水管路13の他端は貯湯タンク11の下部に設けられた管路取付け部PP1に接続されている。そして、管路取付け部PP1は、貯湯タンク11の下部に設けられた給水口11aに接続されている。貯湯式給湯機100の設置後、貯湯タンク11が満水になるまで当該貯湯タンク11内に給水管路13から管路取付け部PP1、給水口11aを介して水が注入される。また、貯湯式給湯機100の稼働時においては、ユーザにより消費された湯と同量の水が給水管路13から管路取付け部PP1、給水口11aを介して貯湯タンク11に供給されて、当該貯湯タンク11が満水状態に常時保たれる。給水管路13の途中には図示を省略した減圧弁が設けられており、水源から供給された水は所定の水圧に減圧された後に貯湯タンク11に供給される。
貯湯タンク11の下部には取水口11bが、また上部には給湯口11cが設けられており、給湯口11cには管路取付け部PP2が設けられている。そして、上記の取水口11bと給湯口11cとは、管路取付け部PP2を介して循環管路15により結ばれている。循環管路15は、取水口11bから熱交換器5を経て管路取付け部PP2に達しており、その途中のヒートポンプユニット10内には、例えば循環ポンプ等の循環装置17が設けられている。貯湯式給湯機100の稼働時には循環装置17も駆動されて、貯湯タンク11内の下部に貯留されている未加熱の水が取水口11bから循環管路15に流入し、当該循環管路15を流下する過程で熱交換器5により湯に沸き上げられた後に管路取付け部PP2および給湯口11cを介して貯湯タンク11内に流入し、当該貯湯タンク11内の頂部側に貯留される。
貯湯タンク11内に貯留された湯を所望の給湯先に供給するために、貯湯タンク11の頂部には送湯管路19の一端が接続されている。当該送湯管路19の他端は所望の給湯先に設けられた給湯栓31に接続されている。なお、給湯栓31は、貯湯式給湯機100での任意の構成部材とすることもできる。
貯湯タンクユニット30内には、ヒートポンプユニット10の動作や循環装置17の動作等を制御する制御装置23も配設されている。この制御装置23は、制御部23aと記憶部23bとを有しており、制御部23aはヒートポンプユニット10や循環装置17に有線または無線により接続されて、貯湯式給湯機100内の温度情報と記憶部23bに格納されている情報とに基づいてヒートポンプユニット10や循環装置17の動作を制御する。上記の温度情報を得るために、ヒートポンプユニット10内の所定箇所や貯湯タンクユニット30内の所定箇所には図示を省略した温度センサが配置されて、制御装置23に有線または無線により接続されている。なお、記憶部23bには、例えばヒートポンプユニット10による水の沸上げ温度についての情報や、水の沸上げ運転を開始する時刻についての情報等が格納される。
貯湯タンクユニット30の外には、有線または無線により制御装置23に接続された遠隔操作部35が配置されている。この遠隔操作部35は、制御装置23に対する入力装置として機能するものであり、ユーザにより入力された情報を制御部23に伝える。例えば、ヒートポンプユニット10による水の沸上げ温度を指定する情報や、水の沸上げ運転の開始時刻を指定する情報や、貯湯式給湯機100の起動を指示する指令等が遠隔操作部35から入力される。図1には1つの遠隔操作部35のみが示されているが、複数の遠隔操作部35を設けることもできる。なお、遠隔操作部35から制御装置23に入力された情報は、必要に応じて記憶部23bに格納される。
上述の構成を有する貯湯式給湯機100は、管路取付け部PP1の構成に特徴を有しているので、以下、管路取付け部PP1の構成について図2〜図5を参照して詳述する。
図2は、管路取付け部PP1の一例を概略的に示す断面図であり、図3は、図2に示した管路取付け部PP1を構成しているバッフル構造体を概略的に示す断面図である。また、図4は、図2に示した管路取付け部PP1を組み立てる際の一過程を概略的に示す断面図であり、図5は、図2に示した管路取付け部PP1を構成している固定部材を概略的に示す斜視図である。
図2に示す管路取付け部PP1は、バッフル構造体50と、このバッフル構造体50を貯湯タンク11および給水管路13に固定する固定構造部90とを備えている。上記のバッフル構造体50は銅、アルミニウム、ステンレス鋼(鉄鋼)、または樹脂等によって形成され中空の筒状物であり、当該バッフル構造体50は、図2および図3に示すように、閉塞された一端50aと開放された一端50bとを有している。バッフル構造体50での閉塞された一端50a側の外周壁には、複数の貫通孔41a,41bが形成されている。図示の例では、平面形状が楕円状の貫通孔41aと矩形状の貫通孔41bとがそれぞれ複数個ずつ形成されている。また、バッフル構造体50での開放された一端50b側には、固定構造部90と係合する係合部43が形成されている。この係合部43は、外側に張り出したフランジ部(以下、「フランジ部43」という。)からなる。
さらに、上記開放された一端50b側には、開放された一端50bから順番に計3つのフランジ部45a,45b,45cが所定の間隔をもって形成されている。いずれのフランジ部45a〜45cも外側に張り出して形成されており、結果として、フランジ部45aとフランジ部45bとの間には凹周溝47aが、またフランジ部45bとフランジ部45cとの間には凹周溝47b(図3参照)が形成されている。凹周溝47aにはOリング等からなるシール部材49aが装着されており、凹周溝47bにはOリング等からなるシール部材49b(図2参照)が装着されている。なお、上述のフランジ部43は2つの凹周溝47a,47bの間、すなわちフランジ部45bの周囲に形成されている。
一方、固定構造部90は、バッフル構造体50の閉塞された一端50aと複数の貫通孔41a,41bとが給水口11aから貯湯タンク11内に挿入された状態で当該バッフル構造体50を貯湯タンク11および給水管路13に固定するものであり、図2に示す例では、給水側第1接続部材60と、給水側第2接続部材70と、固定部材80とにより構成されている。
図2および図4に示すように、上記の給水側第1接続部材60は、給水口11aに一端60aが接続され、他端60bには外側に張り出したフランジ部53が形成された中空筒状の部材である。この給水側第1接続部材60は銅、アルミニウム、ステンレス鋼(鉄鋼)等の金属により形成されて、貯湯タンク11の外側から当該貯湯タンク11に例えば溶接により取り付けられている。また、上記の給水側第2接続部材70は、給水管路13に一端70aが接続され、他端70bには外側に張り出したフランジ部63が形成された中空筒状の部材である。この給水側第2接続部材70も銅、アルミニウム、ステンレス鋼(鉄鋼)等の金属により形成されて、その一端70aは例えば溶接により給水管路13に接続されている。図示の例では、給水側第1接続部材60の内径は実質的に一定になっている。また、給水側第2接続部材70の内径は一端70a側で相対的に小さく、他端70b側には内径が相対的に大きい拡径部61が形成されている。
固定部材80は、バッフル構造体50での閉塞された一端50aおよび複数の貫通孔51a,51bが貯湯タンク11内に挿入され、バッフル構造体50の開放された一端50b側が給水側第2接続部材70の拡径部61に挿入され、かつ給水側第1接続部材60のフランジ部53と給水側第2接続部材70のフランジ部63とが第1バッフル構造体50のフランジ部43に当接した状態で、これら第1バッフル構造体50と給水側第1接続部材60と給水側第2接続部材70とを固定している。
図2または図5に示すように、固定部材80は、左右1対のアーム部75A,75Bと、これらのアーム部75A,75Bを所定の間隔の下に保持するスペーサ部77とを有している。個々のアーム部75A,75Bには、給水側第1接続部材60のフランジ部53と給水側第2接続部材70のフランジ部63とがバッフル構造体50のフランジ部43に当接した状態でこれらのフランジ部43,53,63がそれぞれ部分的に挿入される長孔71が形成されており、当該長孔71の長さ(正面視上の長さ)は、各フランジ部53,63,73の外寸よりも大きい。また、個々の長孔71における一方の側には給水側第1接続部材60の外周面に圧接する第1弧状部73aが配置されており、他方の側には給水側第2接続部材70の外周面に圧接する第2弧状部73bが配置されている。
この固定部材80は、アーム部75A,75B間の間隔が拡張されたときに当該アーム部75A,75Bに弾性力が生じるクランプであり、バッフル構造体50、給水側第1接続部材60、および給水側第2接続部材70の各々を径方向外側から弾性力により挟み込んで固定している。
上述した給水側第1接続部材60、給水側第2接続部材70、および固定部材80を有する固定構造部90(図2参照)によってバッフル構造体50を固定するにあたっては、例えば図4中に実線の矢印Aで示すように、まず、給水側第1接続部材60から貯湯タンク11内にバッフル構造体50を挿入する。バッフル構造体50での閉塞された一端50aと複数の貫通孔51a,51bとを、貯湯タンク11内に位置させる。このとき、給水側第1接続部材60でのフランジ部53とバッフル構造体のフランジ部43とがバッフル構造体50の挿入深さを規定するストッパとして機能する。バッフル構造体50に装着されているシール材49bが給水側第1接続部材60の内周面に密着する。
また、例えば図4中に実線の矢印Bで示すように、給水側第2接続部材70の一端70aから当該給水側第2接続部材70の拡径部61に給水管路13の一端を挿入して例えば溶接により固定した後に、給水側第2接続部70の他端70b側から当該給水側第2接続部70にバッフル構造体50の他端50b側を挿入する。このとき、給水側第2接続部材70でのフランジ部63とバッフル構造体のフランジ部43とがバッフル構造体50の挿入深さを規定するストッパとして機能する。バッフル構造体50に装着されているシール材49aが給水側第2接続部材70の内周面に密着する。
この後、前述のようにバッフル構造体50、給水側第1接続部材60、および給水側第2接続部材70の各々を固定部材80により径方向外側から弾性力により挟み込んで固定する。これにより、図2に示した管路取付け部PP1が得られる。
図1に示した貯湯式給湯機100では、該貯湯式給湯機100が上述の管路取付け部PP1を有しているので、図2中に実線の矢印で示すように、給水管路13を流下した水は給水側第2接続部材70内を通ってバッフル構造体50内に入り、各貫通孔41a,41bから貯湯タンク11内に流入する。このときの水の流出方向は、貯湯タンク11内での低温領域、中温領域、および高温領域の分布方向とは異なり、当該貯湯タンク11の壁面に沿った方向となる。また、このときの水流の強さは、各貫通孔41a,41bの数や口径を適宜選定することにより容易に制御することができる。
したがって、貯湯式給湯機100では、高温領域、低温領域、および中温領域が形成されている貯湯タンク11内に給水管路13を介して水を供給したときに、当該貯湯タンク11内の湯が攪拌されて中温領域が高温領域側または低温領域側に拡大されてしまうのを容易に抑えることができる。
また、固定構造部90により貯湯タンク11の外側から貯湯タンク11および給水管路13にバッフル構造体50を固定しているので、バッフル構造体50を貯湯タンク内に固定した場合に比べてその交換が容易である。比較的少ない人手と時間の下に、また比較的少ないコストの下に、バッフル構造体50を交換することができる。
以上、本発明の貯湯式給湯機について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、本発明は上述の形態に限定されるものではない。例えば、上述した形態の貯湯式給湯機100(図1参照)では、2つある管路取付け部PP1,PP2のうちの管路取付け部PP1のみをバッフル構造体50と固定構造部90とにより構成したが、管路取付け部PP1に代えて管路取付け部PP2をバッフル構造体と固定構造部とにより構成してもよいし、2つの管路取付け部PP1,PP2の両方をバッフル構造体と固定構造部とにより構成してもよい。
管路取付け部PP2をバッフル構造体と固定構造部とにより構成する場合、バッフル構造体および固定構造部それぞれの構成は、上述したバッフル構造体50および固定構造部90それぞれの構成と同じにすることができる。ただし、固定構造部90で使用した「給水側第1接続部材」および「給水側第2接続部材」という名称は「給湯側第1接続部材」、「給湯側第2接続部材」に変更され、給湯側第1接続部材の一端は貯湯タンクの給湯口に、また給湯側第2接続部材の一端は循環管路に接続される。
勿論、バッフル構造体および固定構造部それぞれの構成は実施の形態で例示した構成に限定されるものではない。例えばバッフル構造体の構成は、貯湯タンク内に当該バッフル構造体を介して水または湯を供給したときに貯湯タンク内の湯が攪拌されて中温領域が高温領域側または低温領域側に拡大されてしまうのを抑えることができるように、給水管路または循環管路での水勢や貯湯タンクの容積等を考慮して適宜変更可能である。
また、固定構造部自体の構成および固定構造部を構成する部材の構成も、バッフル構造体の交換の容易性を考慮して、適宜変更可能である。例えば固定構造部を構成する固定部材は、図5に示した長孔71に代えて各フランジ部43,53,63(図2参照)を部分的に覆うキャップ部を設けたものであってもよい。固定部材80の第1弧状部73aを給水側第1接続部材60の外周面に圧接させ、第2弧状部73bを給水側第3接続部材70の外周面に圧接させるにあたっては、当該固定部材80の弾性力を利用する他に、締結具を利用してもよい。締結具を利用する場合には、例えば図5に示した各アーム部75A,75Bが各々の下端部において締結具により互いに締結される。
さらに、本発明の貯湯式給湯機は、ヒートポンプユニットにより水を沸き上げるものの他に、貯湯タンク内に配置された電気ヒータにより水を沸き上げるものであってもよい。本発明の貯湯式給湯機については、上述したもの以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
5 熱交換器
10 加熱装置(ヒートポンプユニット)
11 貯湯タンク
11a 給水口
13 給水管路
15 循環管路
19 送湯管路
30 貯湯タンクユニット
41a,41b 貫通孔
43 係合部(フランジ部)
47a,47b 凹周溝
49a,49b シール部材
50 バッフル構造体
50a バッフル構造体での閉塞された一端
50b バッフル構造体での開放された一端
53 フランジ部
60 給水側第1接続部材
60a 給水側第1接続部材の一端
60b 給水側第1接続部材の他端
63 フランジ部
70 給水側第2接続部材
70a 給水側第2接続部材の一端
70b 給水側第2接続部材の他端
80 固定部材
90 固定構造部
100 貯湯式給湯機
PP1 管路取付け部
PP2 管路取付け部
10 加熱装置(ヒートポンプユニット)
11 貯湯タンク
11a 給水口
13 給水管路
15 循環管路
19 送湯管路
30 貯湯タンクユニット
41a,41b 貫通孔
43 係合部(フランジ部)
47a,47b 凹周溝
49a,49b シール部材
50 バッフル構造体
50a バッフル構造体での閉塞された一端
50b バッフル構造体での開放された一端
53 フランジ部
60 給水側第1接続部材
60a 給水側第1接続部材の一端
60b 給水側第1接続部材の他端
63 フランジ部
70 給水側第2接続部材
70a 給水側第2接続部材の一端
70b 給水側第2接続部材の他端
80 固定部材
90 固定構造部
100 貯湯式給湯機
PP1 管路取付け部
PP2 管路取付け部
Claims (10)
- 加熱装置で水を加熱して得た湯を貯湯タンク内の頂部側に貯留し、前記貯湯タンク内の湯の消費量に応じた量の水を給水管路から前記貯湯タンクの下部に設けられた給水口を介して前記貯湯タンク内に供給する貯湯式給湯機であって、
閉塞された一端と開放された一端とを有し、前記閉塞された一端側の外周壁には複数の貫通孔が形成され、前記開放された一端側には外側に張り出した係合部が形成された中空筒状の第1バッフル構造体と、
該第1バッフル構造体の前記係合部に係合し、前記第1バッフル構造体の閉塞された一端と複数の貫通孔とが前記給水口から前記貯湯タンク内に挿入された状態で、前記第1バッフル構造体を前記貯湯タンクおよび前記給水管路に固定する第1固定構造部と、
を備え、前記給水管路から前記第1バッフル構造体の複数の貫通孔を介して前記貯湯タンク内に前記水を供給することを特徴とする貯湯式給湯機。 - 前記第1バッフル構造体は、前記開放された一端側に形成されて前記係合部として機能するフランジ部を有し、
前記第1固定構造部は、
前記給水口に一端が接続され、他端には外側に張り出したフランジ部が形成された中空筒状の給水側第1接続部材と、
前記給水管路に一端が接続され、他端には外側に張り出したフランジ部が形成された中空筒状の給水側第2接続部材と、
前記給水側第1接続部材と前記第1バッフル構造体と前記給水側第2接続部材とを固定する第1固定部材と、
を有し、
前記第1固定部材は、前記第1バッフル構造体の開放された一端が前記給水側第2接続部材に挿入され、かつ前記給水側第1接続部材の前記フランジ部と前記給水側第2接続部材の前記フランジ部とが前記第1バッフル構造体の前記フランジ部に当接した状態で、前記給水側第1接続部材と前記第1バッフル構造体と前記給水側第2接続部材とを固定していることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。 - 前記第1バッフル構造体は、
前記開放された一端側に形成された2つの凹周溝と、
該2つの凹周溝の各々に装着されたシール部材と、
を有し、
該第1バッフル構造体の前記係合部は前記2つの凹周溝の間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。 - 前記第1固定部材は、前記給水側第1接続部材、前記第1バッフル構造体、および前記給水側第2接続部材の各々を径方向外側から弾性力により挟み込んで固定していることを特徴とする請求項2または3に記載の貯湯式給湯機。
- 前記貯湯タンクの下部に設けられた取水口と前記貯湯タンクの上部に設けられた給湯口とを繋ぐ循環管路をさらに備え、
前記加熱装置は、前記循環管路の途中において該循環管路を取り巻くように配置された熱交換器を有するヒートポンプユニットであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。 - 閉塞された一端と開放された一端とを有し、前記閉塞された一端側の外周壁には複数の貫通孔が形成され、前記開放された一端側には外側に張り出した係合部が形成された中空筒状の第2バッフル構造体と、
該第2バッフル構造体の前記係合部に係合し、前記第2バッフル構造体の閉塞された一端と複数の貫通孔とが前記給湯口から前記貯湯タンク内に挿入された状態で、前記第2バッフル構造体を前記貯湯タンクおよび前記循環管路に固定する第2固定構造部と、
を更に備え、前記循環管路から前記第2バッフル構造体を介して前記貯湯タンク内に前記湯を供給することを特徴とする請求項5に記載の貯湯式給湯機。 - 前記第2バッフル構造体は、前記開放された一端側に形成されて前記係合部として機能するフランジ部を有し、
前記第2固定構造部は、
前記給湯口に一端が接続され、他端には外側に張り出したフランジ部が形成された中空筒状の給湯側第1接続部材と、
前記給湯管路に一端が接続され、他端には外側に張り出したフランジ部が形成された中空筒状の給湯側第2接続部材と、
前記給湯側第1接続部材と前記第2バッフル構造体と前記給湯側第2接続部材とを固定する第2固定部材と、
を有し、
前記第2固定部材は、前記第2バッフル構造体の開放された一端が前記給湯側第2接続部材に挿入され、かつ前記給湯側第1接続部材の前記フランジ部と前記給湯側第2接続部材の前記フランジ部とが前記第2バッフル構造体の前記フランジ部に当接した状態で、前記給湯側第1接続部材と前記第2バッフル構造体と前記給湯側第2接続部材とを固定していることを特徴とする請求項6に記載の貯湯式給湯機。 - 前記第2バッフル構造体は、
前記開放された一端側に形成された2つの凹周溝と、
該2つの凹周溝の各々に装着されたシール部材と、
を有し、
該第2バッフル構造体の前記係合部は前記2つの凹周溝の間に配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の貯湯式給湯機。 - 前記第2固定部材は、前記給湯側第1接続部材、前記第2バッフル構造体、および前記給湯側第2接続部材の各々を径方向外側から弾性力により挟み込んで固定していることを特徴とする請求項7または8に記載の貯湯式給湯機。
- 加熱装置で水を加熱して得た湯を貯湯タンク内の頂部側に貯留し、前記貯湯タンク内の湯の消費量に応じた量の水を給水管路から前記貯湯タンクの下部に設けられた給水口を介して前記貯湯タンク内に供給する貯湯式給湯機であって、
前記貯湯タンクの下部に設けられた取水口と前記貯湯タンクの上部に設けられた給湯口とを繋ぐ循環管路と、
前記循環管路の途中において該循環管路を取り巻くように配置されて前記加熱装置を構成する熱交換器と、
閉塞された一端と開放された一端とを有し、前記閉塞された一端側の外周壁には複数の貫通孔が形成され、前記開放された一端側には外側に張り出した係合部が形成された中空筒状のバッフル構造体と、
該バッフル構造体の前記係合部に係合し、前記バッフル構造体の閉塞された一端と複数の貫通孔とが前記給湯口から前記貯湯タンク内に挿入された状態で、前記バッフル構造体を前記貯湯タンクおよび前記給水管路に固定する固定構造部と、
を備え、前記循環管路から前記バッフル構造体の複数の貫通孔を介して前記貯湯タンク内に前記湯を供給することを特徴とする貯湯式給湯機。
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- 2007-06-22 JP JP2007165426A patent/JP2009002613A/ja active Pending
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