JP2009002578A - 中央制御盤の保守・点検状態表示装置 - Google Patents

中央制御盤の保守・点検状態表示装置 Download PDF

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【課題】 煙道内点検、修理を行うとき、ダンパーを閉止状態にし、その状態で電源ロック中の状態が分かるようにする。
【解決手段】 ボイラー18に連なりエアヒーター24を有する煙道19の入口に高温のガスを選択的に遮蔽するダンパー21を設け、中央制御盤31にコントロールセンター33、ボイラー18と各機器の運転制御を行う操作スイッチ38及びボイラーと各機器の運転制御状態を表示する状態表示ランプ39、40を有する操作盤を設け、機器の運転制御状態を表示する状態表示用ボタンとを別に設け、ダンパーの閉止しボイラーからの高温ガスと熱風とを遮断したダンパー電源29をロック状態にしたとき、状態表示用ボタンを中央制御盤の状態表示ランプの近辺に貼付し、ボイラーと各機器の運転制御状態を表示する。
【選択図】 図3

Description

本発明は火力発電所のタービンに加熱蒸気を送るボイラーに連なり設けられた煙道の保守・点検を行うとき、保守・点検の状態が分かるようにした中央制御盤の保守・点検状態表示装置に関する。
火力発電所ではボイラーを作動させ加熱し、ボイラー内に配管された循環パイプ内の脱気水を高温、高圧の加熱蒸気を発生させている。そして、タービンに送られた高温、高圧の加熱蒸気が低温、低圧の蒸気へと膨張することで、タービンが回転駆動し、同軸にある発電機が回転し発電している。
即ち、図5に示すように、中央制御室にある中央制御盤1に設けられているBTG盤2の運転操作スイッチ3を操作することにより、ボイラー4が作動し、ボイラー4内に配管された循環パイプ内の脱気水より高温、高圧の加熱蒸気が発生する。その加熱された蒸気はタービンに送られ、タービンでは高温、高圧の加熱蒸気が低温、低圧の蒸気へと膨張することで回転駆動する。
タービンの回転軸と発電機の回転子の回転軸とが同軸接続されているので、タービンの回転軸が回転することにより発電機が回転し発電される。このようにタービンで得られた機械エネルギーにより発電機が駆動し、発電機は電気を発生させる。発電された電気はE盤の運転操作スイッチを操作し、送電線に送電される。
前述したように、ボイラー4を使用していると、ボイラー4からのガス・熱風を排出する煙道5内にあるエアヒーター6に不純物が溜まるので時々水洗いをする必要がある。また、定期的に煙道5内の点検、修理を行う必要もある。エアヒーター6の水洗いあるいは煙道5内の点検、修理は作業員7が煙道5内に入って行う。
煙道5内に入って行う作業はボイラー4の停止後に行うが、安全のためにダンパー7を閉止する。煙道5内の作業時にダンパー7が開放されることがないようにダンパー電源8をロックする。電源をロックすると中央制御盤1の状態表示ランプ9、10が消灯するので、中央制御室からでは機器の状態が分からなくなり、現場作業員の安全が確保できているか分からない。
該当なし
前述したように、煙道5内の点検、修理を行うとき、あるいはエアヒーター6を水洗するために作業員が煙道5内に入るとき、ダンパー7を閉止状態にし、その状態で電源をロックする。そのために中央制御盤1の各操作盤にある各機器の状態(運転・ロック中、開閉中等)表示用ランプの電源が無くなるため、状態表示ランプは消灯するため、機器の状態が分からなくなり、誤操作する恐れがある。
本発明は煙道内の点検、修理を行うとき、ダンパーを閉止状態にし、その状態で電源をロックにしたことを状態表示ランプが点灯していなくとも電源ロック中の状態が表示するようにした中央制御盤の保守・点検状態表示装置を提供するものであり、
本発明では、加熱蒸気を作るボイラーと、前記ボイラーに連なり設けられたエアヒーターを有する煙道と、前記煙道のボイラーに連なる入口に設けられた前記ボイラーから排出される高温のガスを選択的に遮蔽するダンパーと、前記ダンパーおよび各機器に供給される電源のON・OFFをコントロールするコントロールセンターと、前記コントロールセンター、ボイラーと各機器の運転制御を行う操作スイッチ及びボイラーと各機器の運転制御状態を表示する状態表示ランプを有する操作盤を設けた中央制御盤と、前記状態表示ランプに代わってボイラーと各機器の運転制御状態を表示する状態表示用ボタンとを具備し、前記ダンパーの閉止により前記ボイラーからの高温ガスと熱風とを遮断した電源ロック状態の間、前記状態表示用ボタンを中央制御盤の状態表示ランプの近辺に貼付し、前記ボイラーと各機器の運転制御状態を表示する中央制御盤の保守・点検状態表示装置を提供するものである。
また、本発明では前記操作盤は中央制御盤にあるボイラーB,タービンTおよび発電機G関係を運転・監視するために必要な操作スイッチ、記録計、指示計、警報表示などが設けられているBTG盤であり、発電所の各ユニットに共通な設備を運転・監視するために必要な操作スイッチ、状態表示ランプ、記録計、指示計、警報表示などが設けられている共通盤であり、中央制御盤内にある電気関係を運転・監視するために必要な操作盤であり、送電線、開閉所関係の運転操作スイッチ、状態表示ランプ、記録計、指示計、警報表示が設けられたE盤である中央制御操作盤の保守・点検状態表示装置を提供するものである。
更に、本発明では前記状態表示用ボタンが開表示用ボタン、閉表示用ボタン、ロック中表示用ボタン、点検表示用ボタンであり、裏面にマグネットが設けられた中央制御盤の保守・点検状態表示装置を提供するものである。
本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置は煙道内の点検、修理を行うとき、あるいはエアヒーターを水洗するために煙道内に入り作業を行うとき、安全に作業を行うためダンパーの閉止しボイラーからの高温ガスと熱風とを遮断した電源ロック状態にしても、状態表示用ボタンを中央制御盤の状態表示ランプの近辺に貼付し、ボイラーと各機器の運転制御状態を表示するようにしたので、中央制御盤の操作盤にある各機器の状態(運転・ロック中、開閉中等)は表示用ランプが点灯しなくとも電源ロック中の状態が明確に表示することができるので、誤操作が防止できる。
また、状態表示用ボタンに裏面にはマグネットが設けられているので、状態表示用ボタンを金属性で成型されている中央制御盤の操作盤に簡単に取付、取外しができる。
図1から図4に従って本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置を説明する。図1は本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置に用いられる火力発電プラントの概略図である。図2は本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置のシステム図である。図3は本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置の正面図である。図4は本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置に用いられた状態表示用ボタンの種類を示す正面図である。
図1に示す如く、発電プラント11は、タービン12、発電機13、復水器14、復水ポンプ15、脱気器16、ボイラー給水ポンプ17、ボイラー18、ボイラー18に連なり設けた煙道19内に設けられたダンパー21、エアヒーター24および煙突25、ボイラー燃焼用空気を取入れる空気道26よりなる。
タービン12は蒸気タービンである。純水がボイラー18内に配管された循環パイプ内を循環し、高温、高圧の加熱蒸気が発生する。高温、高圧の加熱蒸気が低温、低圧の蒸気へと膨張することで、タービン12が回転駆動する。そして蒸気のもつ熱エネルギーが機械エネルギーへ変換される。
発電機13は、タービン12と連結して構成されている。発電機13は回転子と固定子とからなる。回転子は回転軸と界磁巻線とからなり、固定子は固定子鉄心と固定コイルとからなる。そしてタービン2の回転軸と発電機3の回転子の回転軸とが同軸接続されている。この構造によりタービン12で得られた機械エネルギーにより発電機13が駆動し、発電機13は電気を発生させる。発電機13により機械エネルギーが電気エネルギーへと変換される。
復水器14はタービン12と接続し、タービン12からの排気蒸気を冷却水により冷却し、凝縮復水を作る。復水器14としては冷却水を排気蒸気に直接噴射し、直接接触熱交換により凝縮復水を作る噴射式復水器と、冷却管を介して冷却水により排気蒸気を冷却し凝縮復水を作る表面冷却復水器とがある。復水器14ではタービン12の熱効率を向上させるために、排気圧力を低く、つまり高真空状態に保たれている。
復水ポンプ15は復水器14の復水だまりから復水をくみ出し、二点鎖線で示した配管へと送り出す。そして、復水ポンプ17からくみ出された復水はボイラー給水として用いられためボイラー18へと送られる。
ボイラー18は例えば貫流ボイラーであり、火炉、蒸発器、加熱器、再熱器等から構成されている。火炉では燃料のもつ化学熱を燃焼により熱に返還する。そして火炉を出た排煙は火炉後部に設けられた加熱器、再熱器に熱を伝え、加熱蒸気を作る。加熱器では火炉の蒸気器で発生した飽和蒸気を加熱蒸気にし、加熱蒸気がタービン12へと流入する。
エアヒーター24はボイラー18で燃料を燃焼させるのに必要な空気を排煙との熱交換により加熱する。加熱器、再熱器等で熱交換を行った排煙の廃熱を燃焼用空気に回収することによりボイラープラントの熱効率を高めることができる。
煙突25は通風力を確保する一方、排煙を効率的に拡散させる。空気道26にはファンによって燃焼用空気を火炉内に供給し、火炉圧を大気圧以上に保ちながら、ボイラー18内での燃焼効率を向上させる。
図2は火力発電プラントを制御する中央制御室30内にある中央制御盤31のシステム図で、ボイラー18に連なる煙道19内に設けられたダンパー21を開閉するコントロールドライブ28と作業時ダンパー21が動作しないようにコントロールドライバ28を電源ロックするコントロールセンター33のダンパー電源29とを有する。ダンパー電源29は中央制御室30にある中央制御盤31にて制御される。
中央制御盤31はコントロールセンター33、ボイラー18と各機器の運転制御を行う操作スイッチ及びボイラーと各機器の運転制御状態を表示する状態表示ランプを有する操作盤としてBTG盤34と、共通盤35と、E盤36を有する。
図3に示すように、前述したBTG盤34は中央制御盤31にあるボイラーB,タービンTおよび発電機G関係を運転・監視するために必要な操作盤である。運転操作スイッチ38、状態表示ランプ39、40、記録計41、指示計42、警報表示43などが設けられている。
共通盤35は発電所の各ユニット(1号機、2号機)に共通な設備(燃料油、水、薬品など)関係を運転・監視するために必要な操作盤である。BTG盤と同様に、運転操作スイッチ、状態表示ランプ、記録計、指示計、警報表示などが設けられている。
E盤36は中央制御盤31内にある電気関係を運転・監視するために必要な操作盤である。前述と同様に、送電線、開閉所関係の運転操作スイッチ、状態表示ランプ、記録計、指示計、警報表示などが付いている。
図4は本発明の中央制御盤31の保守・点検状態表示装置に用いられた状態表示ボタンの正面図で、中央制御盤31には裏面にマグネットが設けられた開表示用ボタン45、閉表示用ボタン46、ロック中表示用ボタン47、点検表示用ボタン48等が用意されている。
発電プラント11は中央制御盤31に設けられているBTG盤34の運転操作スイッチ38を操作することにより、ボイラー18が動作し、ボイラー18内に配管された循環パイプ内の脱気水が高温、高圧の加熱蒸気が発生する。加熱蒸気はタービン12に送られる。タービン12では高温、高圧の加熱蒸気が低温、低圧の蒸気へと膨張することで、タービン12の回転駆動する。
タービン12の回転軸と発電機13の回転子の回転軸とが同軸接続されているので、タービン12で得られた機械エネルギーにより発電機13が駆動し、発電機13は電気を発生させる。発電された電気はE盤36の運転操作スイッチを操作し、送電線から送電される。
この状態では中央制御室30の中央制御盤31に設けたBTG盤34と、共通盤35と、E盤36にあるボイラー118と各機器の運転制御状態を表示する各操作表示ランプが点灯する。
図3に示すように、例えばBTG盤34ではボイラー18の運転が行われているときには、状態表示ランプ40が点灯しダンパー21が開放していることを示す。
なお後述するように、ダンパー21を閉止しコントロールセンター33のダンパー電源29をロックすると、状態表示ランプ39が点灯しダンパー21が閉止していることを表示する。
ところでボイラー18を使用していると、エアヒーター24に不純物が溜まるので、時々水洗いをする必要がある。また定期的に煙道19内の点検、修理を行う必要がある。エアヒーター24の水洗いあるいは煙道19内の点検、修理は作業員が煙道19内に入って行う。
煙道19内に入って行う作業はボイラー18の停止後に行うが安全のためにダンパー21を閉止する。ダンパー21を閉止すると、BTG盤34等に設けられている状態表示ランプ39等が点灯し、ダンパー21が閉止されたことを表示する。
しかし煙道19内の作業時にダンパー21が開放されることがないようにコントロールセンター33のダンパー電源29をロックする。ダンパー電源29をロックすると状態表示ランプ39が消灯し、状態表示ランプ40も消灯しているので、中央制御室30からではダンパー21が開放しているか、閉止しているか分からなくなり、現場作業員の安全が確保できているかどうか判別出来ないことになる。
そこで図3に示すように、例えば中央制御盤31にあるBTG盤34の運転操作スイッチ38の状態表示ランプ39、40の付近にロック中であるロック中表示用ボタン47を貼り付け、指示計43の近辺にはロック前の状態を示す開表示用ボタン45または閉表示用ボタン46およびロック中表示用ボタン47を貼り付ける。ロック中表示用ボタン47等は裏面にマグネットが設けられており、中央制御盤は金属板で成形されているので、簡単に貼り付けられる。
本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置に用いられる火力発電プラントの概略図である。 本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置のシステム図である。 本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置の正面図である。 本発明の中央制御盤の保守・点検状態表示装置に用いられた状態表示用ボタンの種類を示す正面図である。 従来の中央制御盤の保守・点検状態表示装置のシステム図である。
符号の説明
11 発電プラント
12 タービン
13 発電機
18 ボイラー
19 煙道
21 ダンパー
24 エアヒーター
25 煙突
28 コントロールドラ
29 ダンパー電源
30 中央制御室
31 中央制御盤
34 BTG盤
35 共通盤
36 E盤
45 開表示用ボタン
46 閉表示用ボタン
47 ロック中表示用ボタン
48 点検表示用ボタン

Claims (4)

  1. 加熱蒸気を作るボイラーと、
    前記ボイラーに連なり設けられたエアヒーターを有する煙道と、
    前記煙道のボイラーに連なる入口に設けられた前記ボイラーから排出される高温ガスを選択的に遮蔽するダンパーと、
    前記ダンパーおよび各機器に供給される電源のON・OFFをコントロールするコントロールセンターと、
    前記コントロールセンター、ボイラーと各機器の運転制御を行う操作スイッチ及びボイラーと各機器の運転制御状態を表示する状態表示ランプを有する操作盤を設けた中央制御盤と、
    前記状態表示ランプに代わってボイラーと各機器の運転制御状態を表示する状態表示用ボタンとを具備し、
    前記ダンパーの閉止により前記ボイラーからの高温ガスと熱風とを遮断した電源ロック状態の間、前記状態表示用ボタンを中央制御盤の状態表示ランプの近辺に貼付し、前記ボイラーと各機器の運転制御状態を表示することを特徴とする中央制御盤の保守・点検状態表示装置。
  2. 前記ボイラーは加熱蒸気を作り、作られた加熱蒸気を発電機と同軸のタービンに加熱蒸気を送り、タービンを回転し発電機を回転し発電することを特徴とする請求項1に記載の中央制御盤の保守・点検状態表示装置。
  3. 前記中央制御盤にある操作盤はボイラーB,タービンTおよび発電機G関係を運転・監視するために必要な操作スイッチ、記録計、指示計、警報表示が設けられているBTG盤と、発電所の各ユニットに共通な設備を運転・監視するために必要な操作スイッチ、状態表示ランプ、記録計、指示計、警報表示が設けられている共通盤と、中央制御盤内にある電気関係を運転・監視するために必要な運転操作スイッチ、状態表示ランプ、記録計、指示計、警報表示が設けられたE盤とであることを特徴とする請求項1記載の中央制御盤の保守・点検状態表示装置。
  4. 前記状態表示用ボタンは開表示用ボタン、閉表示用ボタン、ロック中表示用ボタンであり、裏面にマグネットが設けられたことを特徴とする請求項1記載の中央制御盤の保守・点検状態表示装置。
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