JP2009001272A - 自動二輪車用車輪ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスクロックタイプの車輪ロック装置において、車輪ロック装置が装着されたディスクロータや後輪駆動用スプロケットホイール等の有孔円形軸支板と、車輪とを分離させても車輪の回転を不能とし得る自動二輪車用車輪ロック装置を提供する。
【解決手段】有孔円形軸支板20に車輪ロック装置1Aを装着した状態において、車輪22のスポーク33間に挿通されるホイールロック軸部18を車輪ロック装置1Aに設けた。これにより、自動二輪車21の窃盗を図るものが、車輪ロック装置1Aが装着された有孔円形軸支板20と、車輪22とを分離させた後、自動二輪車21を押して移動させようとしても、ホイールロック軸部18が車輪22のスポーク33に当接して車輪22の回転を規制するため、自動二輪車21を移動不能にすることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動二輪車の盗難防止に用いる自動二輪車用車輪ロック装置に関する。
自動二輪車の盗難を防止するための装置としては、ワイヤーやチェーン、或いはU字状の金属杆を用いた施錠装置が知られているが、これらはボルトクリッパ等の線材切断用工具によって比較的簡単に切断することができ、窃盗を図る第三者によって不法に取り外され易いという欠点がある。また、これらを切断困難なものとするために構成線材を太くすると、重量が増加し、かつ嵩張るものとなってしまい、携帯性や取扱性が悪くなるという問題点がある。
一方、極めてコンパクトで携帯性及び取扱性に優れたディスクロックと称される自動二輪車用の車輪ロック装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。この車輪ロック装置aは、図14に示すように、溝dを介して対向する本体部bと脚片部cとによりその全体形状が略コ字形を呈するように形成されており、本体部bにはキー操作によって溝d内に出没するロックピンeを備えたシリンダ錠fが内蔵される一方、脚片部cには前記ロックピンeの先端が嵌入し得る嵌合凹部gが設けられている。そして、図15,図16に示すように、自動二輪車hの車輪jに取付けられているディスクロータkの周縁部を溝d内に挿入した状態でロックピンeを突出させ、該ロックピンeをディスクロータkの孔部mに挿通させて、その先端を脚片部c側の嵌合凹部gに嵌入して施錠する。これにより、自動二輪車hを発進させようとすると、ディスクロータkに装着された車輪ロック装置aがブレーキキャリパn或いはフロントフォークpに当接して車輪jの回転が規制され、ロック状態が得られるようになっている。
特開平8−156857号公報
ところで、上記のようなディスクロックタイプの車輪ロック装置aにあっては、ワイヤーやチェーン、或いはU字状の金属杆を用いた施錠装置に比して、ボルトクリッパ等の線材切断用工具を用いての切断による取り外しが困難であり、その盗難防止効果が高いものの、ディスクロータkを車輪jに固定している複数のボルトr(図16参照)を外して車輪jとディスクロータkとを分離させると、車輪ロック装置aが装着されているディスクロータkは、該車輪ロック装置aがブレーキキャリパn或いはフロントフォークpに当接するため回転は規制されるが、車輪j自体は回転可能な状態となるため、自動二輪車hを押して移動させることにより、持ち去られてしまう虞があるという問題点があった。
本発明は、かかる従来の問題点を解消するためになされたものであり、ディスクロックタイプの車輪ロック装置において、車輪と、車輪ロック装置が装着されたディスクロータとを分離させても車輪の回転を不能とし得る自動二輪車用車輪ロック装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、自動二輪車に着脱可能に装着されて車輪の回転を阻止する自動二輪車用車輪ロック装置において、ディスクブレーキのディスクロータまたは後輪駆動用スプロケットホイールの何れかからなる有孔円形軸支板の外側面に対向することとなる金属製ブロックの内側面に、所定深さの嵌合孔と前記内側面から突出する所定長さの係止ロッドとが所定間隔を置いて配設されるとともに、キー操作によって前記嵌合孔内にその内周面から径方向に沿って施錠ピンが出没するシリンダ錠が内蔵されたロック本体と、有孔円形軸支板の内側面に対向することとなる金属製プレート片に施錠ロッドが貫通状態で固着され、該施錠ロッドの一端側を前記ロック本体の嵌合孔に抜き差し可能に嵌合されて前記施錠ピンに係合される施錠軸部とし、かつ他端側を自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通可能な所定長さのホイールロック軸部とするとともに、前記係止ロッドが挿通可能な挿通孔が金属製プレート片に穿設されたロック部材とを備えてなり、有孔円形軸支板を間に存してロック本体とロック部材とを対向配置し、ロック部材の施錠軸部またはロック本体の係止ロッドを有孔円形軸支板に形成された孔部に挿通するか、またはロック部材の施錠軸部とロック本体の係止ロッドとを有孔円形軸支板に形成された異なる孔部に夫々挿通して、施錠軸部をロック本体の嵌合孔に嵌合して施錠ピンに係合させ、かつ係止ロッドを金属製プレート片の挿通孔に挿通することによりロック状態とすることを特徴とする自動二輪車用車輪ロック装置である。
ここで、係止ロッドと施錠ロッドの材質には、ステンレス鋼,合金鋼,特殊合金工具鋼等の硬質金属が好適に用いられ得るが、自動二輪車用車輪ロック装置が屋外で使用される機会が多いため、特に耐腐食性に優れたステンレス鋼が好ましい。また、このような鋼材によって係止ロッドを直径10〜18mm程度、施錠ロッドを直径18〜25mm程度で形成することにより、ボルトクリッパ等の線材切断用工具は勿論のこと、鋸を用いても容易に切断し得ないものとなる。
また、前記自動二輪車用車輪ロック装置にあって、係止ロッドを、ロック状態において自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通される所定長さとする構成が提案される。
さらに、本発明は、自動二輪車に着脱可能に装着されて車輪の回転を阻止する自動二輪車用車輪ロック装置において、ディスクブレーキのディスクロータまたは後輪駆動用スプロケットホイールの何れかからなる有孔円形軸支板の外側面に対向することとなる金属製ブロックの内側面に、所定深さの嵌合孔が開口されるとともに、キー操作によって前記嵌合孔内にその内周面から径方向に沿って施錠ピンが出没するシリンダ錠が内蔵されたロック本体と、有孔円形軸支板の内側面に対向することとなる金属製プレート片に施錠ロッドが貫通状態で固着され、該施錠ロッドの一端側を前記ロック本体の嵌合孔に抜き差し可能に嵌合されて前記施錠ピンに係合される施錠軸部とし、かつ他端側を自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通可能な所定長さのホイールロック軸部としたロック部材とを備えてなり、有孔円形軸支板を間に存してロック本体とロック部材とを対向配置し、ロック部材の施錠軸部を有孔円形軸支板に形成された孔部に挿通して、該施錠軸部をロック本体の嵌合孔に嵌合して施錠ピンに係合させることによりロック状態とすることを特徴とする自動二輪車用車輪ロック装置である。
ここで、施錠ロッドの材質には、上述したように、ステンレス鋼,合金鋼,特殊合金工具鋼等の硬質金属が好適に用いられ得るが、自動二輪車用車輪ロック装置が屋外で使用される機会が多いため、特に耐腐食性に優れたステンレス鋼が好ましい。また、このような鋼材によって施錠ロッドを直径18〜25mm程度で形成することにより、ボルトクリッパ等の線材切断用工具は勿論のこと、鋸を用いても容易に切断し得ないものとなる。
本発明は、上述したように、ディスクブレーキのディスクロータまたは後輪駆動用スプロケットホイールの何れかからなる有孔円形軸支板の外側面に対向することとなる金属製ブロックの内側面に、所定深さの嵌合孔と前記内側面から突出する所定長さの係止ロッドとが所定間隔を置いて配設されるとともに、キー操作によって前記嵌合孔内にその内周面から径方向に沿って施錠ピンが出没するシリンダ錠が内蔵されたロック本体と、有孔円形軸支板の内側面に対向することとなる金属製プレート片に施錠ロッドが貫通状態で固着され、該施錠ロッドの一端側を前記ロック本体の嵌合孔に抜き差し可能に嵌合されて前記施錠ピンに係合される施錠軸部とし、かつ他端側を自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通可能な所定長さのホイールロック軸部とするとともに、前記係止ロッドが挿通可能な挿通孔が金属製プレート片に穿設されたロック部材とを備えてなり、有孔円形軸支板を間に存してロック本体とロック部材とを対向配置し、ロック部材の施錠軸部またはロック本体の係止ロッドを有孔円形軸支板に形成された孔部に挿通するか、またはロック部材の施錠軸部とロック本体の係止ロッドとを有孔円形軸支板に形成された異なる孔部に夫々挿通して、施錠軸部をロック本体の嵌合孔に嵌合して施錠ピンに係合させ、かつ係止ロッドを金属製プレート片の挿通孔に挿通することによりロック状態とする自動二輪車用車輪ロック装置であるから、そのロック状態において、ロック本体とロック部材とが有孔円形軸支板に離脱不能に装着されるとともに、ロック部材の金属製プレート片から突出する施錠ロッドのホイールロック軸部が自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通される状態が得られる。これにより、自動二輪車の窃盗を図るものが、自動二輪車用車輪ロック装置が装着された有孔円形軸支板と車輪とを分離させた後、自動二輪車を押して移動させようとしても、車輪のスポーク間に挿通された施錠ロッドのホイールロック軸部が車輪のスポークに当接し、かつ有孔円形軸支板に装着されたロック本体が、車輪の回転に伴ってブレーキキャリパやフロントフォーク或いは車輪近傍の車体フレームに当接するため、それ以上の車輪の回転が規制されて、自動二輪車を移動不能にすることができる。
また、係止ロッドを、ロック状態において自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通される所定長さとする構成にあっては、前記施錠ロッドのホイールロック軸部に加えて、該係止ロッドによっても車輪の回転を規制することができる。そして、施錠ロッド及び係止ロッドは、その材質や太さの選定によって切断が困難なものではあるが、これが二本あることにより、その切断をさらに困難なものにすることができる。
また、本発明は、上述したように、ディスクブレーキのディスクロータまたは後輪駆動用スプロケットホイールの何れかからなる有孔円形軸支板の外側面に対向することとなる金属製ブロックの内側面に、所定深さの嵌合孔が開口されるとともに、キー操作によって前記嵌合孔内にその内周面から径方向に沿って施錠ピンが出没するシリンダ錠が内蔵されたロック本体と、有孔円形軸支板の内側面に対向することとなる金属製プレート片に施錠ロッドが貫通状態で固着され、該施錠ロッドの一端側を前記ロック本体の嵌合孔に抜き差し可能に嵌合されて前記施錠ピンに係合される施錠軸部とし、かつ他端側を自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通可能な所定長さのホイールロック軸部としたロック部材とを備えてなり、有孔円形軸支板を間に存してロック本体とロック部材とを対向配置し、ロック部材の施錠軸部を有孔円形軸支板に形成された孔部に挿通して、該施錠軸部をロック本体の嵌合孔に嵌合して施錠ピンに係合させることによりロック状態とする自動二輪車用車輪ロック装置であるから、そのロック状態においては上記と同様に、ロック本体とロック部材とが有孔円形軸支板に離脱不能に装着されるとともに、ロック部材の金属製プレート片から突出する施錠ロッドのホイールロック軸部が自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通される状態が得られる。これにより、自動二輪車の窃盗を図るものが、自動二輪車用車輪ロック装置が装着された有孔円形軸支板と車輪とを分離させた後、自動二輪車を押して移動させようとしても、車輪のスポーク間に挿通された施錠ロッドのホイールロック軸部が車輪のスポークに当接し、かつ有孔円形軸支板に装着されたロック本体が、車輪の回転に伴ってブレーキキャリパやフロントフォーク或いは車輪近傍の車体フレームに当接するため、それ以上の車輪の回転が規制されて、自動二輪車を移動不能にすることができる。
また、この発明の構成にあっては、上述した発明におけるロック本体の係止ロッドと、該係止ロッドを挿通する金属製プレート片の挿通孔とが不要であるため、構造を簡単化することができるとともに、全体を小型化し、かつ軽量化し得る利点がある。
本発明にかかる自動二輪車用車輪ロック装置(以下、これを単に「車輪ロック装置」という)の第一実施例を、図1〜図8に基づいて説明する。
この第一実施例の車輪ロック装置1Aは、図1に示すように、ロック本体2と、該ロック本体2に対して別体形成されたロック部材3とからなる。
前記ロック本体2は、直方体状に形成された金属製ブロック4を備えており、この金属製ブロック4は、その高さ寸法が85〜100mm程度,横幅寸法が50mm程度,奥行き寸法が25〜30mm程度に設定されている。この金属製ブロック4の材質には、ステンレス鋼,合金鋼,特殊合金工具鋼等の硬質金属が用いられ得る。また、軽量化を図る場合には、所定の硬度を備えたアルミニウム合金鋼が用いられ得る。
前記金属製ブロック4には、図2,図3に示すように、後述する有孔円形軸支板20の外側面26に対向することとなる内側面5の上部寄り位置に、所定深さの嵌合孔6が開口されている。該嵌合孔6の口径は、後述する施錠ロッド13の施錠軸部14の直径より僅かに大きく形成されており、これによって施錠軸部14を抜き差し可能に嵌入し得るようになっている。また、金属製ブロック4の内側面5には、前記嵌合孔6から所定間隔(45〜55mm程度)を置いた下部寄り位置に係止ロッド7が突設されている。該係止ロッド7は、ステンレス鋼,合金鋼,特殊合金工具鋼等の硬質金属を素材に用いて直径10〜18mm程度の切断困難な太さに形成されており、その基部を金属製ブロック4に形成された取付孔8内に脱出不能に圧入することによって、内側面5から25mm程度の長さで突出されている。
また、金属製ブロック4内には、前記嵌合孔6と平行するようにしてシリンダ錠9が該嵌合孔6の下部近傍位置に内蔵されている。該シリンダ錠9は前記嵌合孔6内にその内周面から径方向に沿って出没する施錠ピン10を備えており、金属製ブロック4の外面側に開口された鍵穴11(図1参照)に差し込まれるキー(図示省略)の回動操作によって、前記施錠ピン10の出没状態が制御される。ここで、該施錠ピン10はバネ付勢を介して常時は嵌合孔6内に進出する状態に保持されており、施錠ピン10の上端には金属製ブロック4の内側面5に向けて下り勾配で傾斜する被圧斜面11が形成されている。これにより、後述する施錠ロッド13の施錠軸部14の先端に形成されたテーパ面15が被圧斜面11に当接すると下方への押圧力が生じ、施錠ピン10がバネ付勢に抗して後退するとともに、被圧斜面11に対する押圧力がなくなるとバネ付勢を介して再び進出状態に戻るようになっている。また、施錠ピン10はキーによる解錠操作によってのみ嵌合孔6内から退避する解錠位置に保持され得るようになっている。
一方、前記ロック部材3は、後述する有孔円形軸支板20の内側面27に対向することとなる金属製プレート片12を備えている。この金属製プレート片12は矩形状に形成され、その高さ寸法が85〜100mm程度,横幅寸法が12mm程度,奥行き寸法が25〜30mm程度に設定されている。この金属製プレート片12の材質には、ステンレス鋼,合金鋼,特殊合金工具鋼等の硬質金属が用いられ得る。
前記金属製プレート片12には、前記金属製ブロック4の嵌合孔6に対応する上部寄り位置に施錠ロッド13が貫通状態で固着されている。該施錠ロッド13の材質には、ステンレス鋼,合金鋼,特殊合金工具鋼等の硬質金属が用いられ、その直径寸法は18〜25mm程度の切断困難な太さに設定されている。そして、該施錠ロッド13の一端側が前記嵌合孔6に抜き差し可能に嵌合される施錠軸部14となっている。該施錠軸部14には、その先端に先細り状に縮径するテーパ面15が形成されており、前記嵌合孔6内への嵌入時に該テーパ面15を前記施錠ピン10の被圧斜面11に当接させて、該施錠ピン10を下方に後退させる押圧力を生じさせ得るようになっている。また、該施錠軸部14の下面には、該施錠軸部14が嵌合孔6の奥部まで嵌合された状態で、前記施錠ピン10に対応する位置に、係合孔16が開口されており、該係合孔16が施錠軸部14の嵌合孔6内への嵌入に伴って施錠ピン10位置まで進入すると、後退していた施錠ピン10がバネ付勢を介して進出し、該係合孔16に係合されるようになっている。これにより、施錠軸部14が脱出不能に保持されるようになっている。また、このように施錠軸部14が脱出不能に保持された状態で、金属製プレート片12と、金属製ブロック4の内側面5との間には、図3に示すように、有孔円形軸支板20を装入可能な所定幅(8mm程度)の隙間17が生じるようになっている。
また、前記施錠ロッド13の他端側は、ホイールロック軸部18となっている。該ホイールロック軸部18は、自動二輪車21(図4参照)の車輪22のスポーク33間に挿通し得るように長さ120〜160mm程度に設定されている。
さらに、前記金属製プレート片12には、前記施錠軸部14が金属製ブロック4の嵌合孔6に嵌合された状態(図3参照)で、金属製ブロック4の係止ロッド7に対応する下部寄り位置に、該係止ロッド7を挿通可能な挿通孔19が穿設されている。
上述した有孔円形軸支板20は、図4に示すように、自動二輪車21の前後の各車輪22に装着されているディスクブレーキのディスクロータ23または後部の車輪22に装着されている後輪駆動用スプロケットホイール24によって構成されており、前記係止ロッド7または施錠ロッド13の施錠軸部14を挿通し得る複数の孔部25を備えたものである。また、上述した有孔円形軸支板20の外側面26とは、自動二輪車21の外方側に位置する側面を指し、有孔円形軸支板20の内側面27とは、車輪22のスポーク33側に位置する側面を指す。
次に、車輪ロック装置1Aの使用方法及び作用について説明する。
図5に、車輪ロック装置1Aをディスクブレーキのディスクロータ23に装着した状態を示す。ここで、ディスクロータ23は、車輪22のハブ30(図6参照)に複数のボルト31で連結されており、該ボルト31を外すことによって車輪22からディスクロータ23を分離させることができる。
図5に示すように、車輪ロック装置1Aをディスクロータ23に装着するには、図2に示すように、ディスクロータ23からなる有孔円形軸支板20を間に存してロック本体2とロック部材3とを対向配置し、図3に示すように、該ロック本体2の係止ロッド7を有孔円形軸支板20に形成された孔部25に挿通させるとともに、ロック部材3の施錠軸部14を有孔円形軸支板20の外周部側からロック本体2の嵌合孔6に嵌合して内部の施錠ピン10に施錠軸部14の係合孔16を係合させる一方、孔部25から有孔円形軸支板20の内側面27側に突出する係止ロッド7をロック部材3の挿通孔19に挿通させる。
これにより、施錠軸部14が係合孔16と施錠ピン10との係合を介してロック本体2の嵌合孔6から脱出不能となり、かつ係止ロッド7がロック部材3の挿通孔19から脱出不能となって、ロック本体2とロック部材3とが有孔円形軸支板20に離脱不能に装着されるとともに、図6に示すように、ロック部材3の金属製プレート片12から突出されているホイールロック軸部18が車輪22のスポーク33間に挿通されるロック状態が得られる。
そして、このロック状態にあって、自動二輪車21の窃盗を図るものがボルト31を外して、車輪ロック装置1Aが装着された有孔円形軸支板20と、車輪22とを分離させた後、自動二輪車21を押して移動させようとしても、車輪22のスポーク33間に挿通された施錠ロッド13のホイールロック軸部18が車輪22のスポーク33に当接し、かつ有孔円形軸支板20に装着されたロック本体2が、車輪22の回転に伴ってブレーキキャリパ28(図5参照)やフロントフォーク29に当接するため、それ以上の車輪22の回転が規制されて、自動二輪車21を移動不能にすることができる。これにより、有孔円形軸支板20と車輪22とを分離させて車輪22を回転可能にする手口による自動二輪車21の窃盗を確実に防止することができる。
尚、車輪ロック装置1Aの有孔円形軸支板20への装着は、上記のようにロック本体2の係止ロッド7を有孔円形軸支板20の孔部25に挿通させる方法に代えて、図7に示すように、ロック部材3の施錠軸部14を有孔円形軸支板20の孔部25に挿通させる方法や、図8に示すように、ロック部材3の施錠軸部14とロック本体2の係止ロッド7とを有孔円形軸支板20に形成された異なる孔部25に夫々挿通させる方法も適宜選択され得る。
また、車輪ロック装置1Aは、ディスクロータ23からなる有孔円形軸支板20のみならず、後輪駆動用スプロケットホイール24(図4参照)からなる有孔円形軸支板20に対しても孔部25を利用して装着可能であり、この場合にあっても上記と同様の盗難防止効果が得られる。
図9,図10は、第二実施例にかかる車輪ロック装置1Bを示し、この車輪ロック装置1Bは、上述したロック状態において、前記係止ロッド7の突出寸法が自動二輪車21の車輪22のスポーク33間に挿通可能な95mm程度の所定長さに設定されている。その他の構成は第一実施例と同じであり、第一実施例と共通する構成部分については第一実施例と同一符号を付して重複説明を省略する。
かかる構成にあっては、上述した施錠ロッド13のホイールロック軸部18に加えて、該係止ロッド7によっても車輪22の回転を規制することができる。そして、施錠ロッド13及び係止ロッド7は、その材質や太さの選定によって切断困難なものとなっており、これが二本あることによって、その切断をさらに困難なものにすることができる。これにより、盗難防止効果がさらに高められたものとなる。
図11〜図13は、第三実施例にかかる車輪ロック装置1Cを示す。この車輪ロック装置1Cにあっては、ロック本体2の金属製ブロック4が、高さ寸法50mm程度,横幅寸法50mm程度,奥行き寸法30〜40mm程度に設定された直方体状に形成されている。一方、ロック部材3の金属製プレート片12は、直径寸法44mm程度,厚み寸法12mm程度に設定された円盤状に形成されている。
前記金属製プレート片12に貫通状態で固着されている施錠ロッド13の施錠軸部14には、図12に示すように、該施錠軸部14が金属製ブロック4の嵌合孔6の奥部まで嵌合された状態で、シリンダ錠9の施錠ピン10に対応する位置に、環状の係合溝32が周設されており、該係合溝32が施錠軸部14の嵌合孔6内への嵌入に伴って施錠ピン10位置まで進入すると、後退していた施錠ピン10がバネ付勢を介して進出し、該係合溝32に係合されるようになっている。また、施錠ロッド13のホイールロック軸部18は、自動二輪車21(図4参照)の車輪22のスポーク33間に挿通し得るように長さ70mm程度に設定されている。
尚、この第三実施例にかかる車輪ロック装置1Cにあっては、前記第一実施例の車輪ロック装置1A(図3参照)におけるロック本体2の係止ロッド7及び金属製プレート片12の挿通孔19が除去されている。その他の構成は第一実施例と同じであり、第一実施例と共通する構成部分については第一実施例と同一符号を付して重複説明を省略する。
かかる構成にあって、有孔円形軸支板20を間に存してロック本体2とロック部材3とを対向配置し、図12に示すように、ロック部材3の施錠軸部14を有孔円形軸支板20に形成された孔部25に挿通させるとともに、該施錠軸部14をロック本体2の嵌合孔6に嵌合して内部の施錠ピン10に施錠軸部14の係合溝32を係合させることにより、該施錠軸部14が係合溝32と施錠ピン10との係合を介してロック本体2の嵌合孔6から脱出不能となって、ロック本体2とロック部材3とが有孔円形軸支板20に離脱不能に装着されるとともに、図13に示すように、ロック部材3の金属製プレート片12から突出されているホイールロック軸部18が車輪22のスポーク33間に挿通されるロック状態が得られる。
そして、このロック状態にあって、自動二輪車21の窃盗を図るものがボルト31を外して、車輪ロック装置1Cが装着された有孔円形軸支板20と、車輪22とを分離させた後、自動二輪車21を押して移動させようとしても、車輪22のスポーク33間に挿通された施錠ロッド13のホイールロック軸部18が車輪22のスポーク33に当接し、かつ有孔円形軸支板20に装着されたロック本体2が、車輪22の回転に伴ってブレーキキャリパ28(図5参照)やフロントフォーク29に当接するため、それ以上の車輪22の回転が規制されて、自動二輪車21を移動不能にすることができる。これにより、有孔円形軸支板20と車輪22とを分離させて車輪22を回転可能にする手口による自動二輪車21の窃盗を確実に防止することができる。
尚、車輪ロック装置1Cは、ディスクロータ23からなる有孔円形軸支板20のみならず、後輪駆動用スプロケットホイール24からなる有孔円形軸支板20(図4参照)に対しても孔部25を利用して装着可能であり、この場合にあっても上記と同様の盗難防止効果が得られる。
また、この構成の車輪ロック装置1Cにあっては、上述した第一実施例の車輪ロック装置1A(図3参照)及び第二実施例の車輪ロック装置1B(図9参照)におけるロック本体2の係止ロッド7と、金属製プレート片12の挿通孔19とが不要であるため、構造を簡単化することができるとともに、全体を小型化し、かつ軽量化することができる。
尚、各実施例で例示した各部の寸法及び形状は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で適宜変更可能である。
第一実施例にかかる車輪ロック装置1Aの斜視図である。 車輪ロック装置1Aの分離状態を示す側断面図である。 車輪ロック装置1Aの連結状態を示す側断面図である。 自動二輪車21の側面図である。 車輪ロック装置1Aをディスクロータ23に装着した状態を示す側面図である。 車輪ロック装置1Aをディスクロータ23に装着した状態を示す正面図である。 車輪ロック装置1Aのディスクロータ23への他の装着状態を示す側面図である。 車輪ロック装置1Aのディスクロータ23への他の装着状態を示す側面図である。 第二実施例にかかる車輪ロック装置1Bの連結状態を示す側断面図である。 車輪ロック装置1Bをディスクロータ23に装着した状態を示す正面図である。 第三実施例にかかる車輪ロック装置1Cの斜視図である。 車輪ロック装置1Cの連結状態を示す側断面図である。 車輪ロック装置1Cをディスクロータ23に装着した状態を示す正面図である。 従来の車輪ロック装置aの側面図である。 車輪ロック装置aをディスクロータkに装着した状態を示す側面図である。 車輪ロック装置aをディスクロータkに装着した状態を示す正面図である。
符号の説明
1A,1B,1C 車輪ロック装置(自動二輪車用車輪ロック装置)
2 ロック本体
3 ロック部材
4 金属製ブロック
5 内側面
6 嵌合孔
7 係止ロッド
9 シリンダ錠
10 施錠ピン
12 金属製プレート片
13 施錠ロッド
14 施錠軸部
18 ホイールロック軸部
19 挿通孔
20 有孔円形軸支板
21 自動二輪車
22 車輪
23 ディスクロータ
24 後輪駆動用スプロケットホイール
25 孔部
26 外側面
27 内側面
33 スポーク

Claims (3)

  1. 自動二輪車に着脱可能に装着されて車輪の回転を阻止する自動二輪車用車輪ロック装置において、
    ディスクブレーキのディスクロータまたは後輪駆動用スプロケットホイールの何れかからなる有孔円形軸支板の外側面に対向することとなる金属製ブロックの内側面に、所定深さの嵌合孔と前記内側面から突出する所定長さの係止ロッドとが所定間隔を置いて配設されるとともに、キー操作によって前記嵌合孔内にその内周面から径方向に沿って施錠ピンが出没するシリンダ錠が内蔵されたロック本体と、
    有孔円形軸支板の内側面に対向することとなる金属製プレート片に施錠ロッドが貫通状態で固着され、該施錠ロッドの一端側を前記ロック本体の嵌合孔に抜き差し可能に嵌合されて前記施錠ピンに係合される施錠軸部とし、かつ他端側を自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通可能な所定長さのホイールロック軸部とするとともに、前記係止ロッドが挿通可能な挿通孔が金属製プレート片に穿設されたロック部材と
    を備えてなり、
    有孔円形軸支板を間に存してロック本体とロック部材とを対向配置し、ロック部材の施錠軸部またはロック本体の係止ロッドを有孔円形軸支板に形成された孔部に挿通するか、またはロック部材の施錠軸部とロック本体の係止ロッドとを有孔円形軸支板に形成された異なる孔部に夫々挿通して、施錠軸部をロック本体の嵌合孔に嵌合して施錠ピンに係合させ、かつ係止ロッドを金属製プレート片の挿通孔に挿通することによりロック状態とすることを特徴とする自動二輪車用車輪ロック装置。
  2. 係止ロッドが、ロック状態において自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通される所定長さであることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用車輪ロック装置。
  3. 自動二輪車に着脱可能に装着されて車輪の回転を阻止する自動二輪車用車輪ロック装置において、
    ディスクブレーキのディスクロータまたは後輪駆動用スプロケットホイールの何れかからなる有孔円形軸支板の外側面に対向することとなる金属製ブロックの内側面に、所定深さの嵌合孔が開口されるとともに、キー操作によって前記嵌合孔内にその内周面から径方向に沿って施錠ピンが出没するシリンダ錠が内蔵されたロック本体と、
    有孔円形軸支板の内側面に対向することとなる金属製プレート片に施錠ロッドが貫通状態で固着され、該施錠ロッドの一端側を前記ロック本体の嵌合孔に抜き差し可能に嵌合されて前記施錠ピンに係合される施錠軸部とし、かつ他端側を自動二輪車の車輪のスポーク間に挿通可能な所定長さのホイールロック軸部としたロック部材と
    を備えてなり、
    有孔円形軸支板を間に存してロック本体とロック部材とを対向配置し、ロック部材の施錠軸部を有孔円形軸支板に形成された孔部に挿通して、該施錠軸部をロック本体の嵌合孔に嵌合して施錠ピンに係合させることによりロック状態とすることを特徴とする自動二輪車用車輪ロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102400602A (zh) * 2011-11-01 2012-04-04 汤志山 电动摩托车毂闸智能锁组合件
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