JP2009000757A - 切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】切り粉が作業者の顔に吹き掛からないようにするとともに、冷却風の吐出音を低減する。
【解決手段】通風路47と吐出口45とを連絡する密閉状の静音室43をハウジング9内部に形成する。吐出口45をモータ軸11aの反鋸刃方向に開口するように形成する。通風路47をモータ軸11aの軸心方向に移動して静音室43に達した冷却風を、吐出口45からモータ軸11aの反鋸刃方向に向きを変えてハウジング9外に吐出させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、携帯用丸鋸等の切断機の改良に関し、特に切り粉対策と騒音対策とに関するものである。
特許文献1には、切断機の一種である携帯用丸鋸が開示されている。この丸鋸は、冷却ファンの回転によりモータケース内部に吸い込まれてモータを冷却した冷却風をソーカバー側に吐出し、この際、プレート部材に形成した冷却風誘導スリットを通過させて切断作業領域に向きを変えることにより、被加工材上の切り粉を吹き飛ばして罫書線を見え易くするようにしている。
特許文献2に開示されている丸鋸は、モータケース内部に吸い込まれた冷却風の一部をソーカバー外周の吐出路を経て吐出口から定盤の切断方向前方側に向けて吐出するとともに、残りをソーカバー側に吐出するようにしている。これにより、被加工材上の切り粉を吹き飛ばして罫書線を見え易くするとともに、冷却風の吐出音を低減することができる旨の記載がある。
特許文献3には、ハウジングの側壁に冷却ファンに対応して吐出口を形成し、風路変更部材をハウジングに上記吐出口に対応して着脱自在に取り付け、ハウジング内部に吸い込まれた冷却風を吐出口を経て反工具装着方向に向かって吐出することにより、切り粉が作業者の顔に吹き掛からないようにしたインパクトドライバが開示されている。
特開2004−154872号公報(段落0020欄、段落0021欄、図1) 特開2005−238822号公報(段落0039欄〜段落0047欄、段落0052欄、図1及び図5) 特開2000−6055号公報(段落0012欄、図1及び図2)
特許文献1では、冷却風を向きを変えて吐出してはいるものの、ソーカバー側から吐出していることには変わらず、冷却風の風量が多くて吐出圧が高いと、切り粉が丸鋸刃の側面側から噴出して舞い上がり、作業者の顔に吹き掛かってしまう。
特許文献2では、冷却風を定盤の切断方向前方側に向けて吐出するため、吐出口近傍に設けられている定盤支柱部等の周辺部材に冷却風が当たって跳ね返り、これにより切り粉が舞い上がって作業者の顔に吹き掛かってしまう。
特許文献3では、切り粉の作業者への吹き掛かり対策はなされているが、吐出口が冷却ファンの近くにあるため、冷却風の吐出音が大きい。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切り粉が作業者の顔に吹き掛からないようにするとともに、冷却風の吐出音を低減することである。
上記の目的を達成するため、この発明は、吐出口の向きと吐出口近傍の内部構造とを工夫したことを特徴とする。
具体的には、この発明は、冷却ファンがモータ軸に回転一体に連結されたモータと、該モータの回転トルクを上記モータ軸から鋸刃に伝達して該鋸刃を駆動させる動力伝達機構とを収容するハウジングを備え、該ハウジング内部には、上記冷却ファンがモータ軸と共に回転することによりハウジング内部に吸い込まれて上記モータを冷却した冷却風を吐出口に案内する通風路が形成された切断機を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記ハウジング内部には、上記通風路と吐出口とを連絡する密閉状の静音室が形成され、上記吐出口は、モータ軸の反鋸刃方向に開口するように形成され、上記通風路をモータ軸の軸心方向に移動して上記静音室に達した冷却風が上記吐出口からモータ軸の反鋸刃方向に向きを変えてハウジング外に吐出されるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記静音室には、鋸刃側に開口する別の吐出口が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、上記静音室の断面積は、モータ軸の軸心方向と直交する方向において上記通風路及び吐出口よりも大きく設定されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、冷却ファンの回転によりハウジング内部に吸い込まれてモータを冷却した冷却風は、通風路をモータ軸の軸心方向に移動して静音室に導入される。該静音室は密閉状空間であるため、静音室に導入された冷却風の風音は静音室にこもって静音される。また、この静音室に導入された冷却風は、上記静音室の壁に沿って移動して迂回しながら吐出口に案内され、この迂回過程においても静音されながらモータ軸の反鋸刃方向に向きを変えて吐出口からハウジング外に吐出される。
このように、冷却風を静音室での静音とこれに続く迂回過程での静音とにより、吐出口から吐出される際の吐出音を効果的に低減することができる。
また、特許文献1の如き切り粉が鋸刃の側面側から噴出して作業者の顔に吹き掛かる事態や、特許文献2の如き冷却風が定盤支柱部等の周辺部材で跳ね返ることにより切り粉が舞い上がって作業者の顔に吹き掛かる事態を解消することができる。
請求項2に係る発明によれば、静音室で静音された冷却風の一部が別の吐出口から鋸歯側にも吐出される。これにより、請求項1の吐出口から吐出される冷却風の吐出圧が低減するため、静音室を必要以上に大きくしなくて済み、切断機の小型化を図ることができる。なお、鋸歯側の吐出口は、該吐出口から吐出される冷却風が切り粉を巻き込まない程度の吐出圧になるように設定すればよい。
請求項3に係る発明によれば、上流側の通風路と下流側の吐出口との間にこれらよりも断面積の大きい静音室があるため、冷却風のスピード及び風圧を静音室で低減して静音効果をより高めることができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1及び図2はこの発明の実施形態1に係る切断機としての携帯用丸鋸1を示す。この丸鋸1は、モータケース3、ギヤケース5及びソーカバー7からなるハウジング9を備えている。
上記モータケース3外部の上側には、作業者が把持するハンドル3aが一体に突設され、モータケース3内部にはモータ11が収容されている。該モータ11のモータ軸11aの一端はモータケース3側に、他端は上記ギヤケース5側にそれぞれベアリング13を介して支承され、モータ軸11aのギヤケース5側には、冷却ファン15が回転一体に連結されている。
上記ギヤケース5内部には、丸鋸1では周知技術である動力伝達機構としてのギヤ噛合機構(図示せず)が収容され、該ギヤ噛合機構を構成するギヤの1つに上記モータ軸11aに形成されたギヤ部11bが噛合し、上記モータ軸11aの回転トルクをギヤ部11bを介してギヤ噛合機構に伝達するようにしている。
上記ソーカバー7は、上記ギヤケース5の一部と、ソーカバー7の略半分を構成するカバー構成部材17とで組み付けられて構成され、全体として断面略U字状でかつ略半円形状をしていて、丸鋸刃19外周の略上半部分を覆っている。
上記ソーカバー7の内側には、上記丸鋸刃19外周の略下半部分を覆う断面略U字状でかつ略半円形状のセーフティカバー21が回動可能に配置され、被加工材(図示せず)を切断する際、該セーフティカバー21が被加工材に押されてソーカバー7内へと回り込むようになっている。
上記丸鋸刃19の回転中心は、上記モータ軸11aに対して平行に配置された鋸刃軸23に回転一体に連結され、該鋸刃軸23に上記ギヤ噛合機構が駆動連結されている。そして、上記モータ11の回転トルクをモータ軸11aからギヤ噛合機構を経て鋸刃軸23に伝達することにより上記丸鋸刃19を回転駆動させるようにしている。
上記ハウジング9の下方には、矩形状の定盤25が配置されている(図1参照)。該定盤25の一端側には定盤支柱部27が立設され、該定盤支柱部27にはブラケット29が固着されている。このブラケット29には、上記ソーカバー7の一端が回動軸31により枢結され(図2参照)、上記定盤25を回動軸31を支点に上下方向に回動させて上記丸鋸刃19の定盤25下方への突出量、つまり被加工材に対する切込深さを調整するようにしている。図2中、33はこの切込深さを調整する切込深さ調整機構、35は、図1にも示すように、丸鋸刃19を定盤25に対して傾斜させることで被加工材に斜めの切断面を形成する傾斜角調整機構、37は、丸鋸刃19の盤面を定盤25の端縁に平行にするための平行度調整機構である。
上記ギヤケース5内部は、仕切壁39で上下(図2で紙面の前後)に2分割され、該仕切壁39で仕切られた下側空間に上記ギヤ噛合機構が収容されている。上記ギヤケース5とソーカバー7とは、これらとは別部材である隔壁41により仕切られて上記ギヤケース5側の仕切壁39で仕切られた上側空間に密閉状の静音室43が形成され、かつギヤケース5の回動軸31側には、上記モータ軸11aの反鋸刃方向に開口する筒状の吐出口45が連通口46を介して上記静音室43に連通するように1個形成されている。また、上記モータケース3内部と静音室43との間のギヤケース5には、通風路47が上記モータケース3内部及びギヤケース5内部を外部に連絡するように形成され、上記静音室43が上記通風路47と吐出口45とを連絡している。そして、上記冷却ファン15がモータ軸11aと共に回転することによりモータケース3内部に吸い込まれてモータ11を冷却した冷却風を、上記通風路47、静音室43及び連通口46を経て上記吐出口45に案内するようにしている。
上記静音室43の断面積は、モータ軸11aの軸心方向と直交する方向において上記通風路47及び吐出口45よりも大きく設定されている。
そして、モータ11の起動によりその回転トルクをモータ軸11a、ギヤ噛合機構及び鋸刃軸23を介して丸鋸刃19に伝達して該丸鋸刃19を回転駆動させ、定盤25を被加工材に当てて前方に滑らせることにより被加工材を丸鋸刃19で切断する。この際、冷却ファン15がモータ軸11aと共に回転し、外気をモータケース3後端の吸込口3b(図1参照)からモータケース3内部に吸い込んでモータ11を冷却する。このモータ11を冷却した冷却風は、モータ軸11aの軸心方向に移動しながら通風路47を経て静音室43に導入され、該静音室43に達した冷却風は、隔壁41に沿って移動して吐出口45に案内され、該吐出口45からモータ軸11aの反鋸刃方向に向きを変えてギヤケース5外に吐出方向がモータ軸11aと平行になるように吐出されるようになっている。
このように、この実施形態1では、ギヤケース5側に静音室43を隔壁41によりソーカバー7側と遮断するように形成したので、上記静音室43に導入された冷却風の風音を静音室43にこもらせて静音することができる。
また、この実施形態1では、吐出口45をギヤケース5にモータ軸11aの反鋸刃方向に開口するように形成し、通風路47をモータ軸11aの軸心方向に移動して上記静音室43に達した冷却風が上記吐出口45からモータ軸11aの反鋸刃方向に向きを変えてギヤケース5外に吐出するようにしたので、上記静音室43に導入された冷却風を、上記隔壁41に沿って移動して迂回させながら吐出口45に案内し、この迂回過程においても静音しながらモータ軸11aの反鋸刃方向に向きを変えて吐出口45からギヤケース5外に吐出することができる。
したがって、冷却風を静音室43で静音し、さらにこれに続く迂回過程で静音するので、吐出音の低減を効果的に発揮させることができる。
また、特許文献1の如き切り粉が丸鋸刃19の側面側から噴出して作業者の顔に吹き掛かる事態や、特許文献2の如き冷却風が定盤支柱部27等で跳ね返ることにより切り粉が舞い上がって作業者の顔に吹き掛かる事態を解消することができる。
さらに、この実施形態1では、上流側の通風路47と下流側の吐出口45との間にこれらよりも断面積の大きい静音室43を設けているので、冷却風のスピード及び風圧を静音室43で低減して静音効果をより高めることができる。
上記定盤25の回動軸31側には、図1に示すように、丸鋸1を被加工材の側端面に沿って案内する定規装置49が設けられている。この定規装置49は、定規板51と、該定規板51を位置決め固定する固定機構53とを備えている。
上記定規板51は、目盛(図示せず)が付けられた細長い板状の定規本体51aと、該定規本体51a先端に定規板本体51aと直交する方向に延びるように一体に設けられた案内板51bとからなり、上記定規板本体51aを定盤25一端側(ソーカバー7側)の端縁に形成された挿入孔25aに挿入し、上記固定機構53で動かないように位置決めした状態で、案内板51bを被加工材の側端面に摺接させるようにして丸鋸1を移動させることで被加工材を切断するようになっている。
上記固定機構53は、定盤25他端側(反挿入孔25a側)の端縁に設けられている。その構造は、図3に示すように、定盤25上面に上方突設されたボス状支持部55と、該支持部55にボルト57により取り付けられた固定レバー59とを備えている。
上記支持部55は、基端部55aと先端部55bとからなり、上記基端部55a底面には、定盤25裏面に開放する凹部55cが形成されているとともに、基端部55a側面には、上記定規板51の定規板本体51aを貫挿する貫通孔55dが形成されている。また、上記先端部55bの下側には、ネジ孔55eが上記凹部55cに達するように形成されているとともに、上側には上記ネジ孔55eよりも大径のスプリング収容部55fが形成されている。
一方、上記固定レバー59は、レバー本体59aと、該レバー本体59aの一端側下面に一体に突設された筒状ボス部59bとからなり、該ボス部59bには、上記支持部55の先端部55bが嵌合する嵌合凹部59cが形成されている。また、上記レバー本体59aには、上記嵌合凹部59cに貫通し上記ボルト57の軸部57aを挿通するボルト挿入孔59dと、該ボルト挿入孔59dよりも大径で上記ボルト57の六角頭部57bと係合する係合凹部59eとが形成されている。
また、上記支持部55(先端部55b)のスプリング収容部55f底面と上記固定レバー59(ボス部59b)の嵌合凹部59c底面との間には、コイルスプリング61が上記ボルト57の軸部57aを取り囲むように縮装され、上記固定レバー59がコイルスプリング61のバネ力により常時上方に向かって付勢されている。
したがって、固定レバー59をコイルスプリング61のバネ力に抗して押し下げると、ボルト57の頭部57bが固定レバー59の上方に突出して係合凹部59eから離脱し(図3(b)参照)、この状態から固定レバー59を周辺に配置されている部材と干渉しないように位置調整することで、固定レバー59の回転操作性を向上させることができる。位置調整後は固定レバー59から手を離すことで固定レバー59がコイルスプリング61のバネ力で上方に付勢されて図3(a)の状態に復帰する。また、固定レバー59にはコイルスプリング61のバネ力が常時作用しているので、固定レバー59の不用意な回転を防止することができる。
また、この固定機構53によれば、コイルスプリング61を支持部55のスプリング収容部55fと固定レバー59の嵌合凹部59cとの間の密閉空間に収容しているので、コイルスプリング61が外部に露出せず、切り粉のコイルスプリング61への付着が防止されて固定レバー59を円滑に操作することができる。
さらに、この固定機構53によれば、固定レバー59をボルト57の頭部57bと支持部55の先端部55bとの上下2箇所で支持しているので、固定レバー59のガタツキを防止することができる。
(実施形態2)
図4は実施形態2に係る丸鋸1を示す。この実施形態2では、モータケース3が実施形態1よりもギヤケース5側に延出していて、通風路47をモータケース3とギヤケース5とで形成している点、静音室43の壁、つまり隔壁41にソーカバー7(丸鋸刃19)側に開口する別の吐出口63を形成している点、及び隔壁41をギヤケース5の一部としてその構成材で一体に形成している点が実施形態1と異なるほかは、実施形態1と同様に構成されているので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
したがって、この実施形態2では、実施形態1と同様の作用効果を奏することができるものである。
加えて、この実施形態2では、静音室43で静音された冷却風の一部を別の吐出口63からソーカバー7側にも吐出することができるので、その分だけギヤケース5側の吐出口45から吐出される冷却風の吐出圧を低減でき、静音室43を必要以上に大きくする必要がなく、丸鋸1の小型化を図ることができる。なお、ソーカバー7側の吐出口63は、該吐出口63から吐出される冷却風が切り粉を巻き込まない程度の吐出圧になるように設定すればよい。
(参考実施形態)
図5は参考実施形態に係る丸鋸1を示す。この参考実施形態では、隔壁41をギヤケース5のモータケース3側の端部に設けていて、該隔壁41でモータケース3内部とギヤケース5内部とを遮断して密閉空間65を形成しており、これにより、冷却風がソーカバー7側に流入しないようにしている点で実施形態1と共通する。
また、この参考実施形態では、実施形態1,2とは異なり、モータケース3のギヤケース5側の端部に吐出口45をモータ軸11aの反鋸刃方向に開口するように形成し、上記密閉空間65を連通口46及び吐出口45を介して外部に連通させている。これにより、冷却風を吐出口45からモータ軸11aの反鋸刃方向に向きを変えて外部に吐出することができる点では実施形態1,2と共通する。
ただし、この参考実施形態では、実施形態1,2で採用した静音室43がなく、モータケース3内部及びギヤケース5内部を外部に連絡する通風路47もない。
そのほかは、実施形態1と同様に構成されているので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、この参考実施形態によれば、実施形態1,2と同様に、特許文献1の如き切り粉が丸鋸刃19の側面側から噴出して作業者の顔に吹き掛かる事態や、特許文献2の如き冷却風が定盤支柱部27等で跳ね返ることにより切り粉が舞い上がって作業者の顔に吹き掛かる事態を解消することができる。
(固定機構の変形例1)
図6は定規装置49の固定機構53の変形例1を示す。この変形例1の構造は、定盤25上面に上方突設されたボス状支持部55と、該支持部55にボルト57により取り付けられた固定レバー59とを備えていることに関しては、先の実施形態と共通しているが、個々の構造が異なっている。
すなわち、上記支持部55は、基端部55aと先端部55bとからなり、上記基端部55a底面には、定盤25裏面に開放する凹部55cが形成されているとともに、基端部55a側面には、上記定規板51の定規板本体51aを貫挿する貫通孔55dが形成されている。また、上記先端部55bの下側には、ネジ孔55eが上記凹部55cに達するように形成されている。この点については先の実施形態と共通しているが、上記先端部55bの突出寸法が短い点と、先端部55bにはスプリング収容部55fが形成されていない点とで先の実施形態と異なる。
一方、上記固定レバー59は、レバー本体59aと、該レバー本体59aの一端側下面に一体に突設された筒状ボス部59bとからなる点については、先の実施形態と共通している。該ボス部59bには、上記支持部55の先端部55bが嵌合する嵌合凹部59cが形成されているが、ボス部59b下端寄りに形成された壁部59fにより上記嵌合凹部59cは浅くなっている点で先の実施形態と異なる。
上記ボス部59bの壁部59fには、上記嵌合凹部59cに貫通し上記ボルト57の軸部57aを挿通するボルト挿入孔59gが形成されているとともに、ボス部59bの壁部59fの上方には、上記ボルト挿入孔59gよりも大径でコイルスプリング61を収容する収容空間59hが形成され、かつボス部59bの上端には、ボルト57の六角頭部57bと係合する係合孔部59jが上記収容空間59hに連通するように形成されている。また、該係合孔部59jに続く収容空間59hの内壁には、ボルト57の頭部57bよりも大径の拡径部59iが形成されている。これらの点においても先の実施形態と異なる。
そして、コイルスプリング61は上記収容空間59hに収容され、下端をボス部59bの壁部59fに、上端をボルト57の頭部57b下面にそれぞれ当接させて収容空間59hにボルト57の軸部57aを取り囲むように縮装され、上記固定レバー59がコイルスプリング61のバネ力により常時下方に向かって付勢されている。
したがって、固定レバー59をコイルスプリング61のバネ力に抗して持ち上げると、ボルト57の頭部57bが固定レバー59(ボス部59b)の収容空間59h内の拡径部59iに没入して係合孔部59jから離脱し(図6(b)参照)、この状態から固定レバー59を周辺に配置されている部材と干渉しないように位置調整することで、固定レバー59の回転操作性を向上させることができる。位置調整後は固定レバー59から手を離すことで固定レバー59がコイルスプリング61のバネ力で下方に付勢されて図6(a)の状態に復帰する。また、固定レバー59にはコイルスプリング61のバネ力が常時作用しているので、固定レバー59の不用意な回転を防止することができる。
また、この固定機構53によれば、コイルスプリング61をボス部59bの収容空間59hに収容しているので、コイルスプリング61が外部に露出せず、切り粉のコイルスプリング61への付着が防止されて固定レバー59を円滑に操作することができる。
さらに、この固定機構53によれば、固定レバー59をボルト57の頭部57bと支持部55の先端部55bとの上下2箇所で支持しているので、固定レバー59のガタツキを防止することができる。
加えて、この固定機構53によれば、定規板51の回動操作時には、固定レバー59に押下げ力が作用するが、ボス部59b下端は支持部55の基端部55a上面に当接していてそれ以上下方に移動せず、したがって、固定レバー59がボルト57の頭部57bから離脱することがなく、固定レバー59の操作性がより向上する。
(固定機構の変形例2)
図7は定規装置49の固定機構53の変形例2を示す。この変形例2では、定盤25上面に上方突設されたボス状支持部55は変形例1と同じ構造であるが、支持部55にボルト57により取り付けられた固定レバー59の構造が変形例1と異なっている。
すなわち、変形例2では、固定レバー59のボス部59b下端に筒状部材60が一体に嵌着されている。この筒状部材60は、下側の有底大径筒部60aと上側の小径筒部60bとで一体に形成されてなり、上記有底大径筒部60aには、上記支持部55の先端部55bが嵌合する嵌合凹部60cが形成されている。一方、上記小径筒部60bには、コイルスプリング61を収容する収容空間59hの下半部分を構成する収容凹部60dが形成されている。また、上記有底大径筒部60a底面には、上記収容凹部60dに貫通し上記ボルト57の軸部57aを挿通するボルト挿入孔60eが形成されている。
一方、上記固定レバー59のボス部59b上端には、ボルト57の六角頭部57bと係合する係合凹部59kが底面を上に向けて上記収容空間59hに連通するように形成されている。また、上記ボス部59bの下半部分には、収容空間59hよりも大径の嵌合部59lが収容空間59hに連通するように形成され、該嵌合部59lに上記筒状部材60の小径筒部60bが一体に嵌着されている。
そして、コイルスプリング61は上記収容空間59h(収容凹部60dを含む)に収容され、下端を有底大径筒部60a底面に、上端をボルト57の頭部57b下面にそれぞれ当接させて収容空間59hにボルト57の軸部57aを取り囲むように縮装され、上記固定レバー59がコイルスプリング61のバネ力により常時下方に向かって付勢されている。
そのほかは変形例1と同様に構成されているので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
したがって、この変形例2では、変形例1と同様の作用効果を奏することができることに加え、ボルト57の六角頭部57bと係合する係合凹部59kが固定レバー59上面に開放されていないため、切り粉がボルト57の頭部57bやコイルスプリング61に付着する事態が生じず、実施形態や変形例1に比べて固定レバー59の円滑な操作を確固たるものにすることができる。
なお、上記の各実施形態では、吐出口45,63を1個しか設けていないが、冷却風のスピード及び吐出圧等によっては複数個設けてもよい。
また、上記の各実施形態では、冷却風をモータ軸11aと反鋸刃方向に平行に吐出したが、作業者の顔に吹き掛からなければモータ軸11aと所定の角度をもって反鋸刃方向に吐出するようにしてもよい。
さらに、上記の各実施形態では、切断機が丸鋸である場合を示したが、直線状の鋸歯(ブレード)が上下動する電動ジグソーにも適用することができるものである。
この発明は、携帯用丸鋸等の切断機について有用である。
実施形態1に係る丸鋸の全体を示す斜視図である。 実施形態1に係る丸鋸の内部構成を示す拡大断面図である。 実施形態1に係る丸鋸が備える定規装置の固定機構の断面図であり、(a)は位置決め固定状態を、(b)は位置調整時の使用状態をそれぞれ示す。 実施形態2に係る丸鋸の図2相当図である。 参考実施形態に係る丸鋸の図2相当図である。 固定機構の変形例1を示す図3相当図である。 固定機構の変形例2を示す図3相当図である。
符号の説明
1 丸鋸(切断機)
9 ハウジング
11 モータ
11a モータ軸
15 冷却ファン
19 丸鋸刃
41 隔壁
43 静音室
45,63 吐出口
47 通風路

Claims (3)

  1. 冷却ファンがモータ軸に回転一体に連結されたモータと、該モータの回転トルクを上記モータ軸から鋸刃に伝達して該鋸刃を駆動させる動力伝達機構とを収容するハウジングを備え、
    該ハウジング内部には、上記冷却ファンがモータ軸と共に回転することによりハウジング内部に吸い込まれて上記モータを冷却した冷却風を吐出口に案内する通風路が形成された切断機であって、
    上記ハウジング内部には、上記通風路と吐出口とを連絡する密閉状の静音室が形成され、
    上記吐出口は、モータ軸の反鋸刃方向に開口するように形成され、
    上記通風路をモータ軸の軸心方向に移動して上記静音室に達した冷却風が上記吐出口からモータ軸の反鋸刃方向に向きを変えてハウジング外に吐出されるように構成されていることを特徴とする切断機。
  2. 請求項1に記載の切断機において、
    上記静音室には、鋸刃側に開口する別の吐出口が形成されていることを特徴とする切断機。
  3. 請求項1又は2に記載の切断機において、
    上記静音室の断面積は、モータ軸の軸心方向と直交する方向において上記通風路及び吐出口よりも大きく設定されていることを特徴とする切断機。
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