JP2009000427A - 内視鏡洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内視鏡を収容可能な複数の洗浄槽と、消毒液を保持する1以上かつ洗浄槽の数未満の数の消毒液タンクと、洗浄槽における洗浄および消毒の工程を制御する制御部とを備えることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図5
Description
内視鏡は、複数の患者に共用され、かつ、繰り返し使用される。そのため、使用後の内視鏡は、徹底した衛生管理を行う必要があり、内視鏡を媒体とする細菌の感染等を完全に防止するために、1回使用する毎に入念な洗浄および消毒を行う必要がある。
正確で作業者にも安全な洗浄消毒を自動で行う装置として、内視鏡洗浄機が実用化されている。
また、生検鉗子などの内視鏡用の処置具類等を洗浄消毒する装置として、洗浄消毒装置本体内に独立に区分された個別洗浄消毒槽を設け、各槽を独立に、または複数の槽を同時に運転して洗浄または消毒できる装置が提案されている(特許文献2参照。)。
また、特許文献2の装置は、複数の洗浄消毒槽で用いる消毒液を1つの消毒液タンクから供給しているので、消毒液を一元的に管理することができるが、一度使用した消毒液を廃棄する装置であるため、消毒液を複数回の消毒工程で使用する処理には対応できない。
また、全ての前記消毒液タンクの容量の合計が、全ての前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量の合計と等しいか、それを超えるのが好ましい。
また、前記制御部は1つの前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽において、同時に消毒液工程を実行しないよう、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御するのが好ましい。
消毒液タンク102は、消毒液を貯留する部分である。洗浄機10で用いられる消毒液は、複数回の消毒に使用することができる。したがって、消毒液タンク102から第1洗浄槽14aまたは第2洗浄槽14bへ供給された消毒液は、消毒後再び消毒液タンク102へ回収される。そして、所定回数の使用の後に、廃液とされる。
アルコールタンク104は、アルコールフラッシュ用のアルコールを貯留する部分である。
これらのポンプは、公知の各種のポンプを利用すればよいが、定量ポンプを用いるのが好ましいのは、もちろんであり、また、各タンクが洗浄槽14a,14bよりも下方に位置する場合には、ダイアフラムポンプ等の自給式の定量ポンプを用いるのが好ましい。
洗浄機10においては、次の消毒液の補充まで、消毒液ボトルBを取り付けた状態で維持できる構成とし、この消毒液ボトルBを取付部102Aの蓋体、すなわち、消毒液タンク102の蓋体として作用させてもよい。
また、第1洗浄槽14a(第2洗浄槽14b)内には、洗浄液を導入する洗浄液口132a(132b)、消毒液を導入する消毒液口134a(134b)、水道水を導入する給水口136a(136b)が形成され、さらに、漏水検知を行うための空気を導入する空気口138a(138b)、および、排水口144a(144b)が設けられる。
レベルセンサ142aは、一例として、4段階で液量を検出できるものである。あるいは、4つのレベルセンサが設けられているものでもよい。
なお、洗浄機10において、バルブには、特に限定はなく、電磁弁や電動弁等の公知の自動開閉可能なバルブを利用すればよい。但し、洗浄槽14a,14bからの廃液の排出や、消毒液を消毒液タンクに戻すライン(配管)に設けるバルブは、バルブ内のデッドスペースが小さい等の点で、電動弁を利用するのが好ましい。
バルブ160a(160b)は、前記内視鏡12の各チャンネル内に空気を導入するための第2エアポンプ116に接続される。
バルブ162a(162b)は、洗浄機10の各部位に水道水を供給するための水供給ライン164に接続される。
前記バルブ162a(162b)からの配管は、水供給ライン164の第1バルブ170と第2バルブ172との間に接続される。以下、このバルブ162a(162b)から、第1バルブ170と第2バルブ172との間に至る配管を、便宜的に、水供給管163a(163b)とする。この水供給管163a(163b)は、途中で分岐して、後述する第1洗浄槽14a(第2洗浄槽14b)の循環ポンプ182a(182b)および給水口136a(136b)に設けられるバルブ180a(180b)に接続される。
さらに、第2バルブ172は、消毒液タンク102、および、第1洗浄槽の14a(第2洗浄槽14b)の排出口144a(144b)に接続されるバルブ190a(190b)に接続される。
第1洗浄槽14a(第2洗浄槽14b)には、循環ポンプ182a(182b)が接続される。この循環ポンプ182aは、第1洗浄槽14a内の液体を、前記水供給管163aから分岐してバルブ180a、すなわち給水口136aに至る分岐管に供給する。
また、空気口138a(138b)からバルブ184a(184b)への配管には、圧力計188a(188b)が配置される。なお、圧力計188a(188b)は、圧力が所定圧となった時点で第1エアポンプ114に信号を出力する圧力トランスミッタ等であるのが好ましい。
排水ポンプ118は、バルブ192を有する排水ライン194に、洗浄槽14a,14b内の液体等を送る。また、水供給ライン164と排水ライン194とは、バイパスバルブ196を介して、水供給ライン164のフィルタ166の上流と、排水ライン194のバルブ192の上流とで、接続される。
また、排出口144a(144b)とバルブ190a(190b)との間の配管は、途中で分岐して、バルブ198a(198b)を介して、水供給ライン164の第2バルブ172および消毒液タンク102に接続される。この、洗浄槽14a(14b)の排出口144a(144b)から消毒液タンク102へ至る管路、およびバルブ198a(198b)は、本名発明の消毒液回収手段を構成する。
洗浄機10の配管系統は、概ね上記のように構成される。
図4に示すように、制御部16は、CPU32、RAM34、ROM36、I/O制御回路38、通信I/F回路40、パネルI/F回路42、クロック44、リセット回路46、負荷駆動回路48、センサI/F回路50、および、A/D変換回路52を有する。
また、後述する優先洗浄モード選択の可否など、プログラムのバリエーションを用意してROM36に記憶させておき、オペレータからの指示により、または装置構成に対応するCPU32の選択により、CPU32が適切なプログラムを選択して読み出すようにしてもよい。
センサI/F回路50は、タンクや洗浄槽の水位を検出するレベルセンサ(102L、142a、142b)、洗浄槽14a,14bの蓋の開閉を検出するセンサ、その他の洗浄機10に設けられるセンサのインターフェースである。
A/D変換回路52は、温度センサ(TE)や圧力センサ(PE)のアナログの出力値をA/D変換する。
洗浄機10は、LAN接続部54により、制御部16を病院内のネットワーク等に接続して、洗浄機10における洗浄消毒の履歴データを通信することができる。
RFID R/W部56では、RFID(Radio Frequency Identification System)を利用した洗浄消毒に関する情報の読み出し/書き込みが行われる。例えば、RFID R/W部56では、内視鏡12に取り付けられたICタグから、その内視鏡12の洗浄履歴のデータを読み出すことや、洗浄機10における洗浄消毒後に、その処理データを内視鏡12のICタグに書き込むことができる。さらに、内視鏡12の洗浄を担当するオペレータの識別情報が入力されたICタグからその情報を読み出すことや、そのオペレータが実行した洗浄の履歴をオペレータのICタグに書き込むことができる。CPU32は、RFID R/W部56においてICタグから読み出した各種データを、洗浄履歴データとしてRAM34に記憶することができ、また、LAN接続部54を介してネットワークに送信することができる。
プリンタ48からは、履歴管理データをプリントすることができる。このプリンタ48は、洗浄機10に搭載されたものでもよいし、外部のプリンタでもよい。
まず、オペレータ(技師)によって第1洗浄槽14aの所定位置に内視鏡12がセットされ、その後、鉗子ポート124aに内視鏡12の鉗子チャンネル口26が、送気送水ポート128aに送気送水チャンネル口28が、吸引ポート130aに吸引チャンネル口30が、また、内視鏡12に鉗子起上チャンネルがある場合は、鉗子起上ポート124aに鉗子起上チャンネル口が、それぞれ接続される。
なお、これらの接続は、コネクタ等を用いた、内視鏡洗浄機で行われている公知の手段で行えばよい。
まず、水供給ライン164の減圧弁168および第1バルブ170、ならびに、給水口136aに接続するバルブ180aを開放して、水供給ライン164から水供給管163aを経て、給水口136aから第1洗浄槽14a内に、所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
所定量の水道水を導入したら、洗浄液口132aに接続するバルブ176aを開放して、洗浄液ポンプ106を駆動して、洗浄液タンク100から洗浄液口132aに洗浄液を供給して、第1洗浄槽14a内に、所定量の洗浄液を供給する(洗浄液導入)。
また、漏水検知工程を実施しない場合には、水道水の導入と洗浄液の導入とを、並行して行ってもよい。
これにより、内視鏡12の各チャンネル内に第1洗浄槽14a内の洗浄液を循環させて、洗浄液による内視鏡12の各チャンネルの洗浄を、順次、行う(チャンネル洗浄)。
これにより、内視鏡12の外部で、第1洗浄槽14a内で洗浄液を循環して、洗浄液による内視鏡12の外部の洗浄を行う(外部流水洗浄)。
第1洗浄槽14a内の洗浄液を全て排水したら、バルブ190aおよびバルブ192は開放したままで、さらに、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動し、かつ、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a、鉗子ポート124aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放する。
これにより、鉗子起上ポート124a、鉗子ポート124a、送気送水ポート128a、および吸引ポート130aから、内視鏡12の各チャンネルに空気を送り込み、チャンネル内に残っている洗浄液を内視鏡から排出する(洗浄送気)。
洗浄後のすすぎ工程は、基本的に、第1洗浄槽14aへの洗浄液導入を行わない以外は、前記洗浄工程と同様に行う。
すなわち、まず、減圧弁168、第1バルブ170、および、バルブ180aを開放して第1洗浄槽14a内に所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
第1洗浄槽14aに所定量の水道水導入を導入したら、バルブ162aを開放し、循環ポンプ182aを駆動して、かつ、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、チャンネル洗浄と同様にして内視鏡12の各チャンネルを水道水で濯ぐチャンネルすすぎを行い、その後、バルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動して、外部流水洗浄と同様にして、内視鏡12外部を水道水で濯ぐ外部流水すすぎを行う。
外部流水すすぎが終了したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、洗浄排水と同様にしてすすぎ工程における排水を行い、次いで、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動し、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、順次、1個ずつ開放して、洗浄送気と同様にして、すすぎ工程における送気を行い、洗浄後のすすぎ工程が終了する。
消毒工程においては、まず、消毒液口134aに接続するバルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動し、所定量の消毒液を第1洗浄槽14a内に導入する(消毒液導入)。
すなわち、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182aを駆動すると共に、内視鏡の各チャンネルを接続するポートに接続されるバルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放する。
これにより、内視鏡12内の各チャンネルを通して第1洗浄槽14a内の消毒液を循環して、消毒液による内視鏡12の各チャンネルの消毒を行う(チャンネル消毒)。
すなわち、給水口136aに対応するバルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動して、内視鏡12の外部で第1洗浄槽14a内の消毒液を循環して、洗浄液による内視鏡12の外部の消毒を行う(外部流水消毒)。
図示例の洗浄機10においては、消毒液の回収にはポンプ等は用いず、自重による落下で消毒液を消毒液タンク102に回収する。
すなわち、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放する。これにより、鉗子起上ポート124a、鉗子ポート126a、送気送水ポート128a、および吸引ポート130aから、内視鏡12の各チャンネルに空気を送り込み、チャンネル内に残っている消毒液を内視鏡12から排出する(消毒送気)。
消毒後のすすぎ工程も、基本的に、前記洗浄後のすすぎ工程と同様に行う。
すなわち、まず、減圧弁168、第1バルブ170、およびバルブ180aを開放して第1洗浄槽14a内に所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
水道水導入を終了したら、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放して水道水によって内視鏡12の各チャンネルを濯ぐチャンネルすすぎを行う。次いで、バルブ180aを開放して循環ポンプ182aを駆動して、内視鏡12の外部を水道水で濯ぐ外部流水すすぎを行う。
外部流水すすぎが終了したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、すすぎ工程における排水を行う。その後、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、すすぎ工程における送気を行い、消毒後のすすぎ工程が終了する。
消毒後のすすぎ工程も、洗浄後のすすぎ工程のときと同様に、複数回行ってもよい。
アルコールフラッシュを行う際には、洗浄を終了した後、バルブ158aを開放して、アルコールポンプ110を駆動すると共に、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a、鉗子ポート126aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間開放する。
次いで、前記各工程における送気と同様にして、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、内視鏡12の各チャンネル内に送気して、アルコールを排出し、かつ、送気による乾燥を行う。
また、排水口144a、バルブ190aおよびバルブ192を開放し、排水ポンプ118を駆動して、第1洗浄槽14a内に排出されたアルコールを排水する。
この自己消毒工程においては、まず、消毒液口134aに接続するバルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動して、第1洗浄槽14a内に、所定量の消毒液を導入する。
次いで、排水口144aに接続するバルブ190a、バイパスバルブ196、減圧弁168、第1バルブ170、給水口136aに接続するバルブ180aを開放して、排水ポンプ118を駆動して、水供給ライン164および排水ライン194を含む経路で、消毒液を循環させる。
すなわち、前記水供給ライン164および排水ライン194を含む経路で、所定時間、消毒液を循環したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、消毒液を排出する。また、バルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動して、消毒液タンク102内に残っている消毒液を、全て、第1洗浄槽14aに投入して、排出する。
洗浄機10内の消毒液を全て排出したら、減圧弁168、第1バルブ170、および、第2バルブ172を開放して、所定量の水道水を消毒液タンク102に投入する。次いで、オペレータによって、2つの取付部102Aに消毒液ボトルBが取り付けられる。消毒液は、例えば、自重によって消毒液タンク102に導入され、消毒液タンク102に、新規な消毒液が充填される。
漏水検知工程を実施する場合には、洗浄する内視鏡12を第1洗浄槽14aにセットする際に、空気口138a(138b)と、内視鏡12に設けられた漏水検知用の加圧口31(図2参照)とを接続する。洗浄工程における水道水導入が終了したら、第1エアポンプ114を駆動して、減圧弁186およびバルブ184aを開放する。圧力計188aによる測定値が所定圧となった時点で、第1エアポンプ114の駆動を停止する。なお、この停止は、圧力測定結果に応じた圧力計188aから第1エアポンプ114への信号に応じて、自動的に行うのが好ましい。
第1実施形態の洗浄機10は、消毒液タンク102が、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bにおける消毒工程で必要とされる消毒液量の合計以上の容量を持つ。また、上述したように、洗浄機10は、消毒液タンク102から消毒液を供給する1つの消毒液ポンプ108を備え、消毒液ポンプ108の下流で管路が分岐して、バルブ178a,178bを介して、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bに通じている。
また、洗浄機10では、各洗浄槽14a,14bに対して、他の槽よりも優先的に洗浄消毒処理を実行させる、優先洗浄モードを設定することができる。
第1実施形態の変形例として、図6に示すように、消毒液タンク102から第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bのそれぞれへ消毒液を供給する2つの消毒液ポンプ108a,108bを用いて洗浄機10を構成してもよい。この場合でも2つの洗浄槽に同時に消毒液の供給を行うことが出来る。
ステップS1で第1洗浄槽14aまたは第2洗浄槽14bに内視鏡12がセットされると、制御部16は、ステップS2で、CPU32によって、洗浄モードをセットし、その洗浄モードに対応する洗浄プログラムをROM36から読み出してRAM34にセットする。ここでは、第1洗浄槽14aに内視鏡12がセットされた場合を例に説明する。
洗浄モードは、オペレータが、洗浄機10に設けられた表示・操作パネル60(図4参照)から指定することができる。制御部16は、表示・操作パネル60からの入力信号を受けて、洗浄モードをセットする。
ステップS4のすすぎ工程が終わると、次に、ステップS5で、現在行っている第1洗浄槽14aの洗浄が、優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。
優先洗浄モードにセットされていた場合には、ステップS5でYes(Y)の判断がなされ、ステップS8の消毒工程へ進む。すなわち、第2洗浄槽14bの状態に拘らず、第1洗浄槽14aの洗浄工程を進行する。
優先洗浄モードにセットされていなかった場合には、ステップS5でNo(N)の判断がなされ、ステップS6へ進む。
図7の例では、他槽が優先洗浄モードの場合には、必ず他槽への消毒液の供給を優先させることとしたが、図8の例では、他槽が優先洗浄モードであっても、そのまえに自槽の消毒液の供給が完了する場合には、自槽の洗浄消毒処理を中断することなく消毒工程に入る。
自槽(例えば、第1洗浄槽14a)が優先洗浄モードにセットされている場合には、ステップS25でYesの判断がなされ、そのままステップS30へ進んで消毒工程に入る。自槽が優先洗浄モードでない場合には、ステップS25でNoの判断がなされ、ステップS26へ進む。
他槽が消毒液吸い上げ中でない場合には、ステップS27へ進み、他槽が優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。他槽が優先洗浄モードの場合には、ステップ28へ進み、優先洗浄モードでなければ、ステップ30へ進んで消毒工程に入る。
図9に、第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bと消毒液タンク103の概略構成を模式的に示す。
第2実施形態では、消毒液タンク103として、第1洗浄槽14aで必要な消毒液の量とほぼ同じ容量を持つタンクを備える。洗浄機10では、第1洗浄槽14aと第2洗浄槽14bとは同じ構成なので、必要な消毒液量も同じである。
なお、消毒液タンク103は、第1洗浄槽14aで必要な消毒液の量、および第2洗浄槽14bで必要な消毒液の量のいずれか多い方の容量以上であり、かつ、両方の消毒液量の合計よりも少ない容量とすればよい。
また、第2実施形態の変形例として、図10に示すように、消毒液タンク103から第1洗浄槽14aおよび第2洗浄槽14bのそれぞれへ消毒液を供給する2つの消毒液ポンプ108a,108bを用いて洗浄機10を構成してもよい。
すなわち、ステップS1で、第1洗浄槽14aまたは第2洗浄槽14bに内視鏡12がセットされ、ステップS2で、洗浄モードおよびプログラムがセットされる。セットされた洗浄プログラムに従って、ステップS3で洗浄工程が実行され、ステップS4ですすぎ工程が実行される。
図11の例では、他槽が優先洗浄モードの場合には、必ず他槽への消毒液の供給を優先させることとしたが、図12の例では、他槽が優先洗浄モードであっても、そのまえに自槽の消毒工程が完了する場合には、自槽の洗浄消毒処理を中断することなく消毒工程を実行する。
自槽(例えば第1洗浄槽14a)が優先洗浄モードにセットされている場合には、ステップS25でYesの判断がなされ、そのままステップS30へ進み消毒工程に入る。自槽が優先洗浄モードでない場合には、ステップS25でNoの判断がなされ、ステップS26’へ進む。
他槽が消毒工程中でない場合には、ステップS27へ進み、他槽が優先洗浄モードにセットされているか否かを判断する。他槽が優先洗浄モードの場合には、ステップ28へ進み、優先洗浄モードでなければ、ステップ30へ進んで消毒工程に入る。
12 内視鏡
14 洗浄槽
14a 第1洗浄槽
14b 第2洗浄槽
16 制御部
18 コネクター部
20 ユニバーサルコード部
22 操作部
24 挿入部
26 鉗子チャンネル口
28 送気送水チャンネル口
30 吸引チャンネル口
31 漏水検知用の加圧口
100 洗浄液タンク
102、103 消毒液タンク
104 アルコールタンク
106 洗浄液ポンプ
108 消毒液ポンプ
110 アルコールポンプ
114 第1エアポンプ
116 第2エアポンプ
118 排水ポンプ
120 エアフィルタ
124a、124b 鉗子起上ポート
126a、126b 鉗子ポート
128a、128b 送気送水ポート
130a、130b 吸引ポート
132a、132b 洗浄液口
134a、134b 消毒液口
136a、136b 給水口
138a、138b 空気口
142a、142b レベルセンサ
144a、144b 排水口
150a〜162a、150b〜162b バルブ
164 水供給ライン
166 フィルタ
168、186 減圧弁
170 第1バルブ
172 第2バルブ
176a〜180a、176b〜180b、184a、184b バルブ
182a、182b 循環ポンプ
188a、188b 圧力計
190a、192a、190b、192b、198a、198b バルブ
194 排水ライン
196 バイパスバルブ
Claims (11)
- 内視鏡を収容可能な複数の洗浄槽と、
消毒液を保持する、1以上かつ前記洗浄槽の数未満の数の消毒液タンクと、
前記消毒液タンクから前記洗浄槽への消毒液供給手段と、
前記洗浄槽から前記消毒液タンクへの消毒液回収手段と、
前記消毒液供給手段および前記消毒液回収手段を制御することにより、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する制御部とを備える内視鏡洗浄機。 - 前記消毒液タンクの数が1である請求項1に記載の内視鏡洗浄機。
- 前記洗浄槽の数が2である請求項1または2に記載の内視鏡洗浄機。
- 全ての前記消毒液タンクの容量の合計が、全ての前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量の合計と等しいか、それを超える請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
- 前記制御部は、1つの前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽に対し、同時に前記消毒液タンクからの消毒液供給を行わないよう、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
- 前記制御部は、1の前記洗浄槽における消毒工程の開始前に、前記消毒液タンクを共用する他の前記洗浄槽において消毒液の供給中であるか否かを検出し、供給中であれば、その供給が完了するまで、その前記洗浄槽における消毒工程の開始を待機させ、供給中でなければ、その前記洗浄槽における消毒工程を開始させる、請求項5に記載の内視鏡洗浄機。
- 前記制御部は、前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽について、優先洗浄モードが設定されているか否かを検出し、優先洗浄モードが設定されている前記洗浄槽への消毒液の供給が完了した後に他の洗浄槽への消毒液の供給が開始されるように、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する請求項5または6に記載の内視鏡洗浄機。
- 1の前記消毒液タンクの容量が、1の前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量以上であり、かつ、全ての前記消毒液タンクの容量の合計が、全ての前記洗浄槽の消毒工程に要する消毒液の容量の合計未満である請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
- 前記制御部は1つの前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽において、同時に消毒液工程を実行しないよう、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する請求項8に記載の内視鏡洗浄機。
- 前記制御部は、1の前記洗浄槽における消毒工程の開始前に、前記消毒液タンクを共用する他の前記洗浄槽において消毒工程中であるか否かを検出し、消毒工程中であれば、その消毒工程が完了するまで、その前記洗浄槽における消毒工程の開始を待機させ、消毒工程中でなければ、その前記洗浄槽における消毒工程を開始させる、請求項9に記載の内視鏡洗浄機。
- 前記制御部は、前記消毒液タンクを共用する複数の前記洗浄槽について、優先洗浄モードが設定されているか否かを検出し、優先洗浄モードが設定されている前記洗浄槽における消毒工程が完了した後に他の洗浄槽における消毒工程が開始されるように、前記洗浄槽における洗浄消毒の工程を制御する請求項9または10に記載の内視鏡洗浄機。
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