JP2009000220A - クッション、エアーセル変位規制帯及びエアーセルの変位規制方法 - Google Patents

クッション、エアーセル変位規制帯及びエアーセルの変位規制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】着座者の体重や臀部の形状に応じて各エアーセルの特性を容易に変更することのできるクッション、エアーセル変位規制帯及びエアーセルの変位規制方法を提供する。
【解決手段】各エアーセル20のうち互いに隣り合う複数のエアーセルBから成るエアーセル群の外周面に一方のエアーセル変位規制帯30が着脱自在に巻き付けられるとともに、各エアーセル20のうち互いに隣り合う複数のエアーセルCから成るエアーセル群の外周面に他方のエアーセル変位規制帯30が着脱自在に巻き付けられ、各エアーセル変位規制帯30は各エアーセル群を構成する各エアーセルB,Cの水平方向の変位を規制することから、各エアーセル変位規制帯30を巻き付けるだけで、各エアーセル群を構成する各エアーセルB,Cの特性を変更することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば平板状のベース部材上に互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルによって着座者の臀部を軟らかく支持するクッション、そのクッションに用いられるエアーセル変位規制帯及びエアーセルの変位規制方法に関するものである。
一般に、この種のクッションとしては、平板状のベース部材と、それぞれ内部に空気を封入可能に形成されるとともに、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成され、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路とを備え、各エアーセル上に着座すると、各エアーセル内の空気が空気通路を介して移動するとともに、各エアーセル内の空気圧が互いに略等しくなり、各エアーセル上の着座者の臀部に加わる圧力が臀部の全体に亘って分散するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表平6−510436号公報
ところで、前記クッションでは、着座者の臀部を軟らかく支持するために、各エアーセルがベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成されるとともに、各エアーセルが上下方向に軟らかく変形するように形成されているので、各エアーセルの水平方向の剛性が低く、着座者の姿勢が安定し難いという問題点があった。
また、前述のように形成されたエアーセルは、水平方向の剛性を高くすると上下方向の剛性も高くなるので、全てのエアーセルの水平方向の剛性を高くすることは着座者の臀部を軟らかく支持する上で好ましくないという問題点があった。
このため、各エアーセルのうち褥瘡の発生し易い座骨及び尾骨の近傍を支持するエアーセルを上下方向の剛性が低くなるように形成し、その他のエアーセルのうち一部のエアーセルを水平方向の剛性が高くなるように形成することにより、着座者の臀部を軟らかく支持し且つ着座者の姿勢を安定させることができる。
しかしながら、着座者ごとに体重や臀部の形状が異なり、水平方向の剛性の高いエアーセルを着座者の体重や臀部の形状に応じて任意の位置に設けるクッションは製造コストが高くつくことから、着座者に応じて各エアーセルの水平方向の剛性を変更することは現実的に困難であるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、着座者の体重や臀部の形状に応じて各エアーセルの水平方向の剛性を容易に変更することのできるクッション、エアーセル変位規制帯及びエアーセルの変位規制方法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、所定の着座面に載置可能に形成されたベース部材と、それぞれ内部に空気を封入可能に形成されるとともに、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成され、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルとを備え、所定の着座面に載置されて各エアーセルによって着座者の臀部を支持するクッションにおいて、前記各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面に着脱自在に巻き付けられ、前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制するエアーセル変位規制帯を備えている。
これにより、各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面にエアーセル変位規制帯が着脱自在に巻き付けられ、エアーセル変位規制帯は前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制することから、エアーセル変位規制帯を巻き付けるだけで、前記エアーセル群を構成する任意のエアーセルの水平方向の剛性を変更することができる。
また、本発明は、所定の着座面に載置可能に形成されたベース部材と、それぞれ内部に空気を封入可能に形成されるとともに、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成され、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルとを備え、所定の着座面に載置されて各エアーセルによって着座者の臀部を支持するクッションに用いられるエアーセル変位規制帯であって、前記エアーセル変位規制帯を、各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面に着脱自在に巻き付けられ、前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制するように形成している。
これにより、各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面にエアーセル変位規制帯が着脱自在に巻き付けられ、エアーセル変位規制帯は前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制することから、エアーセル変位規制帯を巻き付けるだけで、前記エアーセル群を構成する任意のエアーセルの水平方向の剛性を変更することができる。
また、本発明は、所定の着座面に載置可能に形成されたベース部材と、それぞれ内部に空気を封入可能に形成されるとともに、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成され、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルとを備え、所定の着座面に載置されて各エアーセルによって着座者の臀部を支持するクッションにおける各エアーセルの変位を規制するエアーセルの変位規制方法であって、前記各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面にエアーセル変位規制帯を着脱自在に巻き付けることにより、前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制するようにしている。
これにより、各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面にエアーセル変位規制帯を着脱自在に巻き付けることにより、前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制することから、エアーセル変位規制帯を巻き付けるだけで、前記エアーセル群を構成する任意のエアーセルの水平方向の剛性を変更することができる。
本発明によれば、エアーセル変位規制帯を巻き付けるだけで、前記エアーセル群を構成する任意のエアーセルの水平方向の剛性を変更することができるので、着座者の体重や臀部の形状に応じて各エアーセルの水平方向の剛性を容易に変更することができ、各エアーセル上の着座者の臀部を軟らかく支持するとともに着座者の姿勢を安定させる上で極めて有利である。
図1乃至図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1はクッションの斜視図、図2はエアーセル変位規制帯の斜視図、図3はクッションの平面図、図4は図3におけるA−A線断面図である。尚、以下の文章中における方向の説明は図1及び図3に示した方向に準ずる。また、幅方向及び前後方向は水平方向と一致している。さらに、幅方向は着座面幅方向と一致しており、前後方向は着座面前後方向と一致している。
このクッションは、車椅子や椅子の着座面等の所定の着座面に載置可能に形成されたベース部材10と、それぞれベース部材10の上面から上方に向かって延びるように形成された複数のエアーセル20と、一対のエアーセル変位規制帯30とを有する。このクッションは前記所定の着座面に載置され、各エアーセル20によって着座者Tの臀部を支持するようになっている。
ベース部材10はゴムやプラスチックから成り、前記所定の着座面に沿って延びるように形成された平板状である。また、ベース部材10は上側ベース部材11と下側ベース部材12とから成り、下側ベース部材12は上側ベース部材11の下面に沿うように形成されるとともに、上側ベース部材11の下面に接着等によって取り付けられている。また、ベース部材10内には各エアーセル20内を互いに連通させる図示しない空気通路が設けられている。
各エアーセル20は下端が開口するとともに内部に空気を封入可能な空気袋から成るとともに、ゴムやプラスチックから成る。各エアーセル20は互いに略水平方向に並ぶように配置され、各エアーセル20の下端が上側ベース部材11によって上下方向に支持されるとともに、各エアーセル20の下端の開口が下側ベース部材12の上面によって閉鎖されている。尚、この状態において、各エアーセル20内は前記空気通路によって互いに連通している。
各エアーセル変位規制帯30はポリエステルやナイロン等の布材から成り、帯状に形成されている。各エアーセル変位規制帯30の長さ方向一端側の厚さ方向一方の面には第1面状連結部材31が設けられ、エアーセル変位規制帯30の長さ方向他端側の厚さ方向他方の面には第2面状連結部材32が設けられている。第1面状連結部材31と第2面状連結部材32は重ね合わせられると着脱自在に連結するようになっており、第1面状連結部材31及び第2面状連結部材32によって例えばマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが構成されている。また、第1面状連結部材31と第2面状連結部材32とを連結することにより、エアーセル変位規制帯30は無端帯状となる(図1及び図2参照)。一方のエアーセル変位規制帯30は各エアーセル20のうち着座面幅方向の一方に配置されている複数(本実施形態では7個)のエアーセルBから成るエアーセル群の外周面に着脱自在に巻き付けられ、他方のエアーセル変位規制帯30は各エアーセル20のうち着座面幅方向の他方に配置されている複数(本実施形態では7個)のエアーセルCから成るエアーセル群の外周面に着脱自在に巻き付けられる。各エアーセルBは着座面前後方向に一列に配置され、各エアーセルCも着座面前後方向に一列に配置されている。ここで、第2面状連結部材32はエアーセル変位規制帯30の長さ方向に延びるように形成されており、エアーセル変位規制帯30はその長さ方向一端側が他端側における長さ方向任意の位置に連結可能である。即ち、各エアーセル変位規制帯30は各エアーセルB,Cから成る各エアーセル群の外周面に巻き付けられた際の周長を任意に設定可能である。また、各エアーセル変位規制帯30は上下方向の寸法Lが各エアーセル20の高さ寸法Hの1/2以上となるように形成されていることが好ましい(図4参照)。
各エアーセルBにはそれぞれ係止突起20aが設けられ、各エアーセルBの各係止突起20aは各エアーセルBの着座面幅方向の内側における下端側に設けられている。また、各エアーセルCにもそれぞれ係止突起20aが設けられ、各エアーセルCの各係止突起20aは各エアーセルCの着座面幅方向の内側における下端側に設けられている。一方、各エアーセル変位規制帯30には各係止突起20aに対応する位置にそれぞれ係止孔30aが設けられている。各エアーセルB,Cから成る各エアーセル群の外周面に各エアーセル変位規制帯30が巻き付けられると、各係止突起20aが各係止孔30aにそれぞれ差し込まれる。これにより、各係止突起20aと各係止孔30aとが上下方向に係止し、各エアーセルBに対する一方のエアーセル変位規制帯30の上方への移動が規制されるとともに、各エアーセルCに対する他方のエアーセル変位規制帯30の上方への移動が規制される。尚、各係止突起20aをベース部材10に設けることも可能である。
以上のように構成されたクッションは、図示しないクッションカバー等によって覆われるとともに、所定の着座面に載置された後、着座者Tが着座するようになっている。また、各エアーセル20の空気量が前記空気通路や図示しない電動ポンプ等を用いて調整され、着座者Tの臀部に加わる圧力を臀部の全体に亘って分散するようになっている。
ここで、各エアーセルBから成るエアーセル群の外周面に一方のエアーセル変位規制帯30が着脱自在に巻き付けられている。これにより、各エアーセルBが互いに水平方向の変位を規制し合うことから、各エアーセルBはエアーセル変位規制帯30を巻き付ける前と比較して水平方向の変位が規制される。また、各エアーセルCから成るエアーセル群の外周面にも他方のエアーセル変位規制帯30が巻き付けられている。これにより、各エアーセルBと同様に、各エアーセルCはエアーセル変位規制帯30を巻き付ける前と比較して水平方向の変位が規制される。ここで、着座者Tの臀部における座骨及び尾骨の近傍は各エアーセル20のうち幅方向中央側の各エアーセル20によって支持され、各エアーセルB,Cは着座者Tの臀部の側面近傍を支持する。即ち、着座者Tの臀部における座骨及び尾骨の近傍を支持するエアーセル20の上下方向の剛性を低くしたまま、着座者Tの臀部の側面近傍を支持する各エアーセルB,Cの水平方向の剛性を高くすることができる。これにより、例えば各エアーセル20上の着座者Tの臀部に水平方向の力が加わった場合でも、着座者Tの臀部の水平方向への移動が各エアーセルB,Cによって規制されるとともに、着座者Tの臀部の座骨及び尾骨の近傍を支持する各エアーセル20の着座面幅方向への変位も各エアーセルB,Cによって規制され、着座者Tの姿勢を安定させることができる。
このように、本実施形態によれば、各エアーセル20のうち互いに隣り合う複数のエアーセルBから成るエアーセル群の外周面に一方のエアーセル変位規制帯30が着脱自在に巻き付けられるとともに、各エアーセル20のうち互いに隣り合う複数のエアーセルCから成るエアーセル群の外周面に他方のエアーセル変位規制帯30が着脱自在に巻き付けられ、各エアーセル変位規制帯30は各エアーセル群を構成する各エアーセルB,Cの水平方向の変位を規制することから、各エアーセル変位規制帯30を巻き付けるだけで、各エアーセル群を構成する各エアーセルB,Cの水平方向の剛性を変更することができる。即ち、着座者Tの体重や臀部の形状に応じて各エアーセル20の水平方向の剛性を容易に変更することができ、各エアーセル20上の着座者Tの臀部を軟らかく支持するとともに着座者Tの姿勢を安定させる上で極めて有利である。
また、各エアーセルBに対する一方のエアーセル変位規制帯30の上方への移動を規制するとともに、各エアーセルCに対する他方のエアーセル変位規制帯30の上方への移動を規制するようにしたので、各エアーセル変位規制帯30をクッションに確実に装着することができる。
また、各エアーセルB,Cから成る各エアーセル群の外周面に巻き付けられた各エアーセル変位規制帯30の周長を任意に設定することができるので、例えば各エアーセルBから成る各エアーセル群の外周面に巻き付けられる一方のエアーセル変位規制帯30の周長を少し短くすると、周長を短くした分だけ各エアーセルBの水平方向の変位がより規制される。即ち、各エアーセルB,Cの水平方向の剛性を各エアーセル変位規制帯30の周長によって任意に設定することができる。
さらに、各エアーセルB,Cから成る各エアーセル群の外周面に巻き付けられた各エアーセル変位規制帯30の周長を任意に設定することができるので、本実施形態では7個のエアーセルBからなるエアーセル群の外周面に一方のエアーセル変位規制帯30を巻き付けたものを示したが、例えば一方のエアーセル変位規制帯30を6個のエアーセルBから成るエアーセル群の外周面に巻き付けるとともに、そのエアーセル変位規制帯30の周長を短くすることも可能である。
また、エアーセル変位規制帯30が巻き付けられるエアーセル群のエアーセル20の個数が2つ以上であれば、そのエアーセル群の各エアーセル20は互いに水平方向の変位を規制し合うので、前述と同様の作用効果を達成することができる。
尚、本実施形態では、各エアーセル20のうち各エアーセルBから成るエアーセル群と各エアーセルCから成るエアーセル群の外周面にそれぞれエアーセル変位規制帯30を巻き付けたものを示したが、着座者Tの臀部が大きく、座骨及び尾骨の近傍を各エアーセルB,Cによって支持する必要がある場合は、各エアーセル変位規制帯30を取り外すことも可能である。
また、本実施形態では、着座面幅方向の一方の配置されている各エアーセルBから成るエアーセル群と着座面幅方向の他方に配置されている各エアーセルCから成るエアーセル群にそれぞれエアーセル変位規制帯30を巻き付けたものを示したが、図5に示すように、各エアーセル20のうち着座面前端側且つ着座面幅方向の中央に位置する複数のエアーセルDから成るエアーセル群の外周面にエアーセル変位規制帯30を巻き付けることも可能である。この場合、各エアーセルDは着座者Tの両大腿部の間に配置されている。これにより、着座者Tの臀部の前方への移動を規制することができるので、着座者Tの姿勢を安定させる上で有利である。
尚、本実施形態では、エアーセル変位規制帯30の長さ方向一端側と他端側が各面状連結部材31,32によって連結されることにより、エアーセル変位規制帯30が無端帯状になるようにしたものを示したが、図5に示すように、エアーセル変位規制帯30を無端帯状に形成することも可能である。
また、本実施形態では、各エアーセルB,Cに係止突起20aを設けるとともに、各エアーセル変位規制帯30に複数の係止孔30aを設け、各係止突起20aと各係止孔30aとが上下方向に係止することにより、各エアーセルB,Cに対する各エアーセル変位規制帯30の上方への移動が規制されるようにしたものを示した。これに対し、各係止突起20aの代わりに第1面状規制部材を設けるとともに、各係止孔30aの代わりに第2面状規制部材を設け、第1面状規制部材と第2面状規制部材とが互いに重ね合わせられて着脱自在に連結することにより、各エアーセルB,Cに対する各エアーセル変位規制帯30の上方への移動が規制されるようにすることも可能である。ここで、第1面状規制部材及び第2面状規制部材によって例えばマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが構成される。
さらに、各エアーセルB,Cの下端側の一部を下端側から上端側に向かって徐々に外径が大きくなるように形成するとともにとともに、エアーセル変位規制帯30を各エアーセルB,Cの下端側に沿うように形成することにより、係止突起20a、係止孔30a、各面状規制部材等を設けなくても、各エアーセルB,Cに対するエアーセル変位規制帯30の上方への移動を規制することができる(図6参照)。
尚、本実施形態では、各エアーセルB,Cがそれぞれ着座面前後方向に1列に配置されているものを示したが、例えば各エアーセルBを着座面前後方向に1列に配置されているエアーセル20とその各エアーセル20に対して着座面幅方向の内側に配置されている少なくとも1つ以上のエアーセル20とから構成し、各エアーセルBから成るエアーセル群の外周面にエアーセル変位規制帯30を巻き付けることも可能である(図7参照)。これにより、各エアーセルBが着座面前後方向に1列に配置されている場合と比較し、各エアーセルBの着座面幅方向の剛性をより高くすることができる。
さらに、エアーセル変位規制帯30を全てのエアーセル20から成るエアーセル群の外周面に巻き付けることも可能である(図8参照)。これにより、全てのエアーセル20の水平方向の剛性を一度に変更することができ、各エアーセル上の着座者Tの臀部を軟らかく支持するとともに着座者Tの姿勢を安定させる上で極めて有利である。
また、本実施形態では、各エアーセル変位規制帯30を上下方向の寸法Lが各エアーセル20の高さ寸法Hの1/2以上になるように形成したものを示したが、各エアーセル変位規制帯30の上下方向の寸法Lが各エアーセル20の高さ寸法Hの1/2未満であっても、前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
尚、本実施形態では、エアーセル変位規制帯30がポリエステルやナイロン等の布材から成るものを示したが、エアーセル変位規制帯30をゴムや熱可塑性エラストマー等のゴム状弾性を有する材料から形成することも可能である。また、エアーセル変位規制帯30の一部をゴム状弾性を有する材料から形成するとともに、エアーセル変位規制帯30の他の部分を布材から形成することも可能である。さらに、エアーセル変位規制帯30をプラスチックから形成することも可能である。
本発明における第1実施形態を示すクッションの斜視図 エアーセル変位規制帯の斜視図 クッションの平面図 図3におけるA−A線断面図 本実施形態の第1変形例を示すクッションの平面図 本実施形態の第2変形例を示すクッションの要部断面図 本実施形態の第3変形例を示すクッションの平面図 本実施形態の第4変形例を示すクッションの平面図
符号の説明
10…ベース部材、20…エアーセル、20a…係止突起、21…シート状部材、30…エアーセル変位規制帯、30a…係止孔、31…第1面状連結部材、32…第2面状連結部材、B,C,D…エアーセル。

Claims (6)

  1. 所定の着座面に載置可能に形成されたベース部材と、それぞれ内部に空気を封入可能に形成されるとともに、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成され、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルとを備え、所定の着座面に載置されて各エアーセルによって着座者の臀部を支持するクッションにおいて、
    前記各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面に着脱自在に巻き付けられ、前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制するエアーセル変位規制帯を備えた
    ことを特徴とするクッション。
  2. 前記エアーセル群を構成する各エアーセルに対するエアーセル変位規制帯の上方への移動が規制されるように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のクッション。
  3. 前記エアーセル変位規制帯を、エアーセル群の外周面に巻き付けられた際の周長を任意に設定可能に形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のクッション。
  4. 所定の着座面に載置可能に形成されたベース部材と、それぞれ内部に空気を封入可能に形成されるとともに、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成され、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルとを備え、所定の着座面に載置されて各エアーセルによって着座者の臀部を支持するクッションに用いられるエアーセル変位規制帯であって、
    前記エアーセル変位規制帯を、各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面に着脱自在に巻き付けられ、前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制するように形成した
    ことを特徴とするエアーセル変位規制帯。
  5. 前記エアーセル群の外周面に巻き付けられた際の周長を任意に設定可能に形成した
    ことを特徴とする請求項4記載のエアーセル変位規制帯。
  6. 所定の着座面に載置可能に形成されたベース部材と、それぞれ内部に空気を封入可能に形成されるとともに、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びるように形成され、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセルとを備え、所定の着座面に載置されて各エアーセルによって着座者の臀部を支持するクッションにおける各エアーセルの変位を規制するエアーセルの変位規制方法であって、
    前記各エアーセルのうち互いに隣り合う2つ以上の任意のエアーセルから成るエアーセル群の外周面にエアーセル変位規制帯を着脱自在に巻き付けることにより、前記エアーセル群を構成する各エアーセルの水平方向の変位を規制する
    ことを特徴とするエアーセルの変位規制方法。
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